0-796 名前: 副作用は淫行で(にられば) [sage] 投稿日: 2005/12/08(木) 18:06:56 ID:peQUYEGO

理事長室のソファでお茶している結と恭子。
「年頃の女の子には酷な事だったみたいですねぇ………」
「そうねぇ………」
カチャ
玲が入ってくる。
「二人とももう、寛いでましたか」
「わるいわね」
「こちらから呼んだんですから気にしないで下さい」
玲もソファに座る。
「実はオペレーションサンクチュアリはまもなく終了するはずでしたが
フォステリアの副作用効果の治療の為に半年程延長されることになりました」
「結局、新薬は駄目だったんですか?」
「駄目………というか未だ実験段階なので臨床試験に万全を期したいそうです」
「そうですね………結果的に今現在を考えると………」
「だけど、どうするの?このままじゃ、半年以内に久住が腹上死するわよ………」
「ええ、その件ですが来週に身体検査を行い向こうで半年程リハビリを行ってもらいます」
「まぁ、もともと私は向こうに戻る気無いからいいけど………」
「それから………この前のレポートですがあれは一体なんですか!!」
冷たい視線を恭子に送る。
実はこの前の実験をDVDに焼いて提出したのだが………
「やっぱり、ドルビーはやり過ぎですよね」
そう言いつつも結はプリンを口に運ぶ。
「ええ、しかも映画みたいにドルビーのデモも入ってて………」
「で、でも、この闘病生活のデータを編集したら映画みたいじゃない」
「更にシネマビスタサイズとは悪戯が過ぎます!!」

「渋垣さんを半年も向こうに送るとなるとご両親に報告しないといけませんね?」
「今回ばかりはオペレーションサンクチュアリと我々についても知ってもらうつもりです」
「さすがに今回は誤魔化しきれる範囲じゃないからねぇ………」
「では来週に臨時の全校身体検査を行います。無論、付属でも行いマルバス及びフォステリア等の
検査でひっかかった生徒は渋垣さんと同じく向こうでリハビリを行ってもらいます」
「え、渋垣だけじゃなかったの?」
「でも、計画を完全なものにする為にはしょうがないですね」
「それから、渋垣さんを百年後に送るのは再来週になるかと思われます。装置の整備をお願いします」
そうしてこの物語はオペレーションサンクチュアリと二人三脚で終息に向け動き出した。