0-658 名前: 副作用は淫行で………(にられば) [sage] 投稿日: 2005/10/18(火) 21:45:35 ID:eePxUgrF

ガラガラガラガラ
時計台の廊下を台車が通る。
台車を押しているのは直樹でその脇に茉理が続く。

コンコン
ノックをして理事長室のドアを開ける。
「失礼します」
「失礼します」
台車ごと入っていく二人。
そこでは既にコーヒーと紅茶を用意して理事長を含めた三人が待っていた。

「うわ、大きそうね」
「ば、バケツプリンですか」
目を輝かせる教師がいる一方、申し訳なさそうな理事長。
「二人とも駄目ですよ、生徒にこんな事させて………」
「でも、理事長先生も紅茶の準備をしていたようですけど………」
茉理がついつい突っ込んでしまう。
「藤枝さんの監修したプリンなら誰でも食べたくなるものですよぉ」
「先生、最初から俺が保奈美に頼る前提で話を進めてましたね」
馬鹿話をしつつもプリンの巨大な容器をテーブルに載せる。
「因みにバケツじゃないですよ、ほら………」
形こそ引っ繰り返したバケツだが容器を真っ二つに割く割れ目が入っている。
底の部分には丸い穴が二つ。
その容器は元々左右に分かれていた物をくっつけてあるのだ。
「じゃーん」
茉理の声に合わせて直樹が容器をゆっくり丁寧に開いていく。
するとそこには、結と恭子をかたどったプリンがあった。
「うわぁぁぁぁ」
「へぇ、やるじゃない」
ひとまずは度肝を抜くことに成功した。
だからといってどうという訳でも無いのだが………
「でも、なんで私は寝ころんでセクシーポーズなわけ?」
「結先生と違ってロングスカートじゃないからバランス的に難しいでしょ」
その後、プリンは跡形もなく食べられてしまった。

「それで、本題に入りたいのですが………」
玲が話を切り出す。
「治療法なんだけど、基本的に今まで通りでいいわ」
「基本的に?」
「そ、そのですね………」
「公開セックスを週一のペースで行って欲しいのです」
言い淀んでいた結に変わって玲が落ち着いた声で告げた。