0-577 名前: 副作用は淫行で………(にられば) [sage] 投稿日: 2005/09/26(月) 23:16:04 ID:XPL34EZJ

タッタッタッタッタ
デートの待ち合わせ場所の蓮見駅前。
日陰で待っている直樹に向かって駆けてくる足音。
ツインテールが風になびき、ロングスカートをヒラヒラと揺らしながら茉理が向かってくる。
何故か大きめのリュックサックを背負っているが直樹は敢えて突っ込まない事にした。
「時間、二分遅れな」
「スカートの裾が長過ぎて走り難いんだもん」
直樹はジィーと茉理の脚を見つめる。
「な、何よ直樹」
「いや、ロングスカートに素足ってのも結構いいな」
「馬鹿ぁ!」
「いやぁ、でも今日の服装は何時もと違うなぁ」
「そうでしょ、今日の私は………」
「流石コーディネーター保奈美だな」
「………ま、いいわ。じゃぁ行こう、直樹」
ムニュ
抱きついた直樹の腕に形の良い胸が押しつけられる。
何時もの事なので直樹も動じない。
むしろ、必要なときに備えなければいけないのだから………

動物園の中をアクティブに動き回る茉理。
無論直樹も引ぱっりまわされる。
遂さっき、お目当てのペンギンに触れる事が出来たのでテンションが上がっていた。
「おい、茉理。そろそろ休ませてくれ」
「しょうがないわね。じゃあ、そこのベンチでお昼にしよう」
ベンチに腰掛ける二人。
茉理はリュックサックの中から取りだしたそれは………
しっかりと布にくるまれた包み。
それを開けるとなんと、三段に重ねられた重箱だった。
「あ、あの………茉理さん、これは………」
「驚くのは早いわよ、直樹!」
エッヘンと自信満々で蓋を開ける茉理。
「ぐはっ!」
蓋を開けたそこには精の付きそうな食材で作られた惣菜の数々。
まさしくオンパレードだった。
「夕飯に食べても効果出ないかと思ってお昼ご飯に入れてみたんだけど、ははは………」
恥ずかしそうに直樹をチラチラと見る。
「その………直樹には頑張って貰わないと………」
だが、直樹はまだ驚いてはいられないのだ。
重箱は中段、下段もあるのだから………
茉理に何事も無ければよいが、かといってそれではギンギンにいきり立つであろうナニによって
睡眠を妨げるだろうと今から心配な直樹だった。