0-552 名前: 副作用は淫行で………(にられば) [sage] 投稿日: 2005/09/21(水) 23:11:35 ID:o1VYoQVy

茉理が残留性媚薬に苛まれる前の話。
茉理からマルバスが完全駆除されて少しすると渋垣夫婦は再び中東に向かうことになった。
この前のように玄関先での見送りだ。
既に渋垣邸の前にタクシーが止まっている。
「じゃ、家の事頼むぞ。二人共」
「お父さんも心配性なんだから………」
「それから、俺達が居ないからって張り切りすぎるなよ」
「お、親父ぃ!」
「ちょ、ちょっと、お父さん、たく、デリカシー無いんだからぁぁぁぁ!」
「ふふ、いいじゃないですか。私、早く孫を見てみたいし」
夫婦は待機していたタクシーに乗り込む。
「お土産買って帰ってきますからね」
「ベビー服とかは無いからな」
「お父さん!」
相変わらず騒がしい見送りだった。

それからという物、時間があれば二人は共に過ごした。
お互いの部屋を往き来する生活。
当分様子を見る為にプラトニックな日々が続いたが二人はそれで満足していた。

朝、直樹がゆっくりと瞼を開けると隣で寝ていた茉理が直樹を覗いていた。
「あ、ゴメン!起こしちゃった?」
「いや………まぁ、日曜だし………もう一回寝れるだろ………」
「ね、ねぇ………直樹………その、苦しかったらしてあげるよ………それ………」
指差す先ではパジャマのズボンでテントが張られていた。
「だ、大丈夫だよ。それに検査がすんだらその分、タップリと相手して貰うぞ!」
「ははは………その時はお手柔らかに………」

翌日、茉理は早引きした。
放課後、どうも熱があるらしいと保健室で情報を得た直樹は素っ飛んで帰宅した。
帰宅し急いで二階に駆け上がり、茉理の部屋に駆け込む。
「茉理!大丈夫か?」
しかし、ベッドに上にも、部屋の何処にも茉理は居ない。
階段を駆け下りリビングに行くとソファーの上で制服のまま熱に浮かされている茉理が居た。
急いで駆け寄る直樹。
「茉理…………」
茉理に手を伸ばそうとするとその手を茉理が掴む。
「直樹………」
茉理は掴んだ直樹の手をスカートの中へと導く。
指にまとわりつくヌルヌルネバネバとした感触。
「直樹、濡れてるでしょ………我慢できないよぉ………直樹ぃっ!」
「ま、茉理、どうしたんだ一体!?」
紅く熱く色っぽい表情の茉理。
直樹は冷製を失いそうになった。
チャー、チャッチャッチャー
携帯の着信音に我を取り戻す。
「はい、久住ですが………」
「久住、聞こえてる?今、結を迎えにやったから………」

そして、時系列が戻り茉理祭が開幕するのだった。