8_5-119 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/06/22(月) 21:01:11 ID:5Kz4J0dz

>>108から>>114までの裏側を書いてみました。 )


 「達哉のバカーーーーーーーっ!!」
 礼拝堂に響いた大声に、リースは肩をすくめる。

 デートから帰ってきて礼拝堂でふたりきりになった地球人の男と月人司祭を、リースは
こっそりと観察していた。姿を消すまでもなかった。互いしか見えない恋人たちが、人気
がないと思いこんでいるのだから、物陰にいて沈黙を守れば気づかれるはずがない。
 カップルは熱い抱擁と濃厚なキスを楽しみ、肉交へ移行したいという欲をむんむんと発
散していた。しかし達哉の求めをエステルがうっかりと拒む格好になり、一度そうなって
しまっては女から淫らな欲をオープンにすることもできず、男もひるんでしまい、ぎこち
ない雰囲気のまま別れていった。



 礼拝堂に司祭少女ひとりが残り、これで終わりとリースは思ったが、見事にはずれた。
大声を響かせたあとでエステルはぶつぶつとつぶやきながら肉づきの良い体を悩ましげに
もじつかせ、スカートのなかに手を潜ませるだけでなく、牝犬のように床に這いつくばっ
てオナニーをはじめたのだ。
 「あ……ああ達哉、許して! こんな、はしたない私のこと、誰にも言わないで! お
願いだから許してぇ!!」
 淫猥な叫びで、孤独な少女がどんな想像をしているか、リースには大体の見当がつく。
 (エステル、あんなにエッチ……)
 侮蔑とからかいの目線を送る。もちろん、自慰に没頭する少女が気づくことはない。
 日頃から追いまわされている意趣返しもあって、リースは今までにも彼女と達哉の淫行
を見物している。幼女ながらに性に目覚めているのは、その体を借りているフィアッカの
影響があるのだろう。それにフィアッカも、ロストテクノロジーを管理する役目ばかりで
は退屈してしまうと、地球人と月人との淫行見学を楽しみにしているのだった。
 初めての覗きはエステルの私室にて。姿を消して忍びこんだ目の前で繰りひろげられた
セックスは淫ら過ぎて、リースを釘づけにするだけでなく、何百年も生きてきたフィアッ
カまでもリースのなかで息を呑んだものだ。
 礼拝堂で性器を舐めたり、欲を我慢できずにつながったりという光景も目にしている。
わざわざデートのあとをつけて、野外セックスに溺れていたふたりを確認したことだって
ある。破廉恥行為を目撃する回数が増して、幼いリースの心はさらなる目覚めを果たす。
 それらの性宴に比べれば、司祭少女が孤独に慰めているオナニーシーンの刺激度は大し
たことない。もっとも、悲しみともどかしさにたまりかねた女のひとりエッチという構図
がそれなりにそそることも確かだった。
 体液を滴らせて悶える司祭少女に見入っているうち、幼女の頬が可憐に染まってくる。
 「んっ」
 リースはエステルの指戯を遠目で見ながら小さな吐息を漏らしてぺたりと座りこみ、ゴ
スロリ服のスカートをたくしあげた。色気のかけらもないシンプルなコットンパンツを剥
き出しにすると、中央に指を這わせていく。
 「……はっ、あっ、ああっ!」
 姿態の幼さに似合わない、欲情を含んだ声がこぼれる。
 リースがオナニーを覚えたのも、エステルと達哉のセックスを見ているときに疼きを覚
え、無意識に指を使ったから。その後、エステルのオナニーも目撃し、いろんな手技があ
ることを知り、幼い自分が一番気持ちよくなるやりかたを習得した。習得してなお貪欲に、
淫欲を催したときには体の発達を確かめるようにあらゆる部分をまさぐっている。



 小さくて細い指をパンツの上で蠢かせながら、司祭少女を視界に捉えつつも別の人間を
思い浮かべる。
 (タツヤ……ワタシの体じゃ、ダメ?)
 リースがオナペットにするのは、達哉。セックスを覗き見して、股間にそびえる太い肉
柱をくっきりと緑の瞳に焼きつけ、その肉柱で月人少女がどれだけ乱れるのかを知りつく
しているから、一番身近で好感もそこそこ抱いている男にその役目を負わせるのも当然だ
った。
 少年の一物は標準サイズでもリースにとってはあまりに太く、突きこまれれば膣を裂か
れて壊されるかもしれない。でもそれは冷静な判断。司祭少女のオナニーに欲情を煽られ
たリースの脳内では、達哉のモノこそ最高の快楽を与えてくれる器官と認識している。
 (もちろん、いいに決まってる。リースの体が欲しい)
 にっこりとほほえんで、ぎゅっと抱きしめてくれる。それだけで気持ちいい。でも達哉
はそれだけでなく、ねちっこく体をまさぐってくる。
 「ワタシ、胸が全然ない……」
 ぺったんこな胸。ブラジャーの必要なんてないが、ゴスロリ衣装に合わせるためにリー
スはあえて着用している。
 (この胸が、大好きだよ)
 達哉が手のひらを重ねてくる。リースは上衣をゆるめてたくしあげ、形式だけのブラジ
ャーもずりあげていた。
 「ん、あ、あ、アアァ……」
 平らな胸で、乳首だけがぴょっこり勃っている。小さな手のひらでこすり、ピリピリし
た刺激に咽ぶと、乳首いじりだけでなく隆起といえない隆起もそっと押し揉んだ。ふくら
みの大小に関係なく、たとえ幼かろうと女体は甘い淫楽を発生させる。
 (胸もいいけど、やっぱり……)
 「うん」
 達哉の視線が流れる先にリースも視線をずらす。ほのかに恥臭を漂わせるパンツを膝ま
でずらし、秘部を晒した。陰毛の一本も生えてない、縦筋でしかないつるつるヴァギナは
愛液でキラキラと光っていた。
 (ああ、リースのオマ×コ)
 達哉がうっとりと、顔を近づけてくる。舌を伸ばしてくる。
 リースは己れの指をしゃぶると、唾液に浸したその指で肉筋を下から上へ撫であげた。
 「ひゃうっ!」
 かなり大きな声が飛び出たが、向こうでエステルがあげている声に比べれば無音といっ
ていい。
 (ア、ア、ア……タツヤ。そ、そんなにしたら、ワ、ワタシ……)
 達哉の舌になんども亀裂を舐めあげられ、周囲も舐めまわされる。もたらされる快楽で
幼い肉唇が充血し、ピンク色に染まっている。
 「ンウウウッ!」
 指に力が入り、肉筋が割れた。内部粘膜がちらりと正体を現わすが、それは誰にも見ら
れない。見られたことがない。ただひとり、フィアッカだけはその色合いを知っているが。
 細い指でも、なかに入りそうにない。リースはおそるおそる触れようとして、やめる。
割れ目がまた縦筋と化す。
 指愛撫をとめ、エステルを見やる。四つん這いになって秘穴へ指を二本も突っこんでい
るふしだらな司祭。指を過激に抜き差ししながら、もっと太いモノに抉られることを願っ
ている女。
 ……これこそ肉体の差。まだリースは幼女。バージン。指すらも受け入れられない未熟
な体。成熟した、淫らな聖女に負けている。
 「タツヤのオチン×ン、入れてもらうのは無理」
 ぽつりとしたつぶやきに、想像の達哉は無言でいる。慰めの言葉を吐くことはなかった。



 リースは顔を左右に振ると、指を縦筋の上方にある肉豆に近づけていく。
 女にとって、最高の快楽器官。うかつに触れても痛いだけだが、性感が高まり、触れた
い気持ちが燃えさかっている今なら大丈夫。
 (ここだな、リースが気持ちよくなるのは)
 達哉の興味深そうな声。リースはうなずきを返し、膨張して存在をアピールしているク
リトリスをちょこんと揺らした。
 「!」
 声にならなかった。快楽パルスが強烈すぎて麻痺し、動けるようになるまで一分近くか
かった。
 さっきまでこの場にいた男。司祭少女の体を弄んでいた男をイメージしただけで、この
反応。性の快感に男の存在が必須であることを幼い月人少女は痛感し、絶大なる快楽への
渇望が強まる。
 (ごめんごめん。今度はもっと優しくするからね)
 「優しくなくていい。今くらいで、大丈夫」
 一度知った鮮烈な快感を手放すことなどできない。
 パルスによってさらに膨張した肉豆をこちょこちょくすぐる。クリトリスだけでなく、
乳首もいじる。未発達なヴァギナも刺激する。異なる快美を適度に混ぜ合わせることで、
クリトリス快楽が極限にまで高まることをリースは知っている。
 (こんなに感じるんだ……リースがこんなにエッチなんて)
 「あふっ、エ、エッチなのはタツヤ、とエステル。ワタシ、ち、違う……」
 (リースだって、オナニーしてるじゃん。エステルを覗きながらオナニーを楽しんでる
リースはエッチじゃないのか?)
 達哉がきびしい光を目に浮かべて、追及してくる。目はそうでも、口もとは楽しそうに
ゆるんでいる。
 リースはハアハアと喘ぎ、緑の双眸を切なげにきらめかせて。
 「……エ、エッチ……。ワタシも、エッチ。エッチだから、タツヤにいっぱいしてもら
いたい」
 (よく言えました。さあ、気持ちよくなって、イクんだ)
 左右の胸に秘裂に肉芽、四つのポイントを両手でひたすらいじりまわす。達哉とひとつ
になった幼い手が、性感帯を巧みに刺激し、行くべき高みを自らを案内し、その道をひた
すら駆け昇っていく。
 「ンッ、ア、ア、アアッ。こんなにしたら、ワタシ、ああ、タツヤの手で、タツヤがワ
タシを、あ、あ、アアッ、アッアアーン!」
 だしぬけに強烈なオルガスムスに襲われた。床につけていた小さなお尻がふわっと浮き、
ぷるっと震えてからしゃがみこむ。ピュピュッと、アンモニア臭の混じった飛沫が肉筋か
ら漏れ飛んだ。
 今度こそ聞こえたかもしれない。イクそのときの声を抑える余裕などなかった。
 しかし幸いなことに、やはりエステルもリースに負けないほどオナニーにのめりこんで
いて自分しか見えず、離れたところで幼女が絶頂しているのに気づくことはなかった。



 「……達哉………………ごめんなさい……」
 哀しく響いた小さな声を聞き、リースの胸がチクリと痛む。同じ空間でオナニーに溺れ、
勝手に男を巻きこんでひとりイッてしまった空しさに共感し、慚悔の念を覚える。
 なにか、できることはないか。
 すぐに閃く。エステルの孤独を彼に伝えるだけでいい。そうすれば達哉は慰めるに違い
ない。それくらいの面倒なら、喜んで見よう。


 身支度を整えたリースが急ぎ、達哉に先回りして愛する女へと意識を向けさせる言葉を
かけ、礼拝堂へ駆け戻る彼のあとを追い、見事な平手打ちを食らうシーンから欲望に燃え
るふたりの夜を飽きが来るまで眺めることになるのは、もう少し時間が流れてからのこと。