5b-420 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/10/28(日) 22:37:28 ID:Z34Qf82I

 夜遅く、月博物館の館長室に淫猥な水音が響いている。ソファに腰掛ける達
哉はズボンを脱いで下半身丸出し。制服をまとったままのさやかが彼の股間に
顔を寄せておしゃぶりに興じている。ピンクの舌が艶かしく竿を這うたびに、
少年の口から快楽の呻きがこぼれる。
 さやかが二度目の月留学へ出発するまでもう残りわずか。館長代理の職の引
き継ぎにてんてこまいの毎日。
 達哉も時間を作っては博物館に来て、できるかぎりさやかの手伝いをしてい
る。忙しい一日が終わると、手伝ってくれたお礼といってさやかは達哉へフェ
ラチオする。
 お礼というのはもちろん名目。こうして妖しい水音をかき鳴らすのも、さや
かが達哉の一物を舐めしゃぶりたいから。家族という枠を越えて恋人になった
男を、心の底から愛したいから。
 家に帰れば、いくら夜遅くでもそこで激しいセックスを繰りひろげるのに、
こうしてフェラチオしてしまう。それもそのはず。博物館の制服をまとって淫
戯に溺れることができるのは、この部屋だけだから。
 館長代理である美姉の極上奉仕に達哉はうっとり陶酔しながら手を胸もとへ
伸ばし、制服のなかに忍ばせて揉みたてる。さやかは「ウフン」という艶まみ
れの息を吐き、瞳を情感に潤ませながらせっせと肉根をしゃぶり抜く。
 唾液が肉根と唇の隙間から漏れ、玉袋までべちゃべちゃに濡れ浸す。細い指
が濡れた肉竿から陰嚢までを優しくこすりたて、快感を引きたてる。
「……はふぅ」
 さやかはいったん一物を口から出すと、指先で肉亀の頭をさわさわと撫でた。
よくできましたと従弟の頭を健全に撫でるのとはまったく違う、恋人である男
の逞しさを崇める撫で撫でだ。
 指で撫でるだけでなく、舌を伸ばしてその先っぽでも撫でる。
「ウッ、ウウッ」
 亀頭を集中して責められ、達哉が苦悶混じりの呻きを漏らす。尖った舌先は
鈴口を割ってなかまでくすぐってくるのだから、たまったものではない。
 舌が王冠部にあるときには、しなやかな指がカリのくびれをくすぐっている。
 裏筋を舐めるときには、指が肉幹に絡んで根元からカリの下までをダイナミ
ックにしごきあげる。
 口と手で献身的に尽くすさやかは、とろんとした瞳になり、顔中に淫悦を浮
かべている。もぞもぞと、タイトスカートの内側で太ももをよじって、己れの
疼きを慰めている。
「ね、姉さん。そろそろ出すよ」
 達哉はひっきりなしに爆発する快美に負け、上ずった声で告げた。
 セックスに慣れてきている彼にしてはずいぶんと早いギブアップ宣言だが、
ここで長持ちさせたところで家で楽しむ時間が減るだけだから、早々に放って
しまって問題ない。輸精管にじりじりと熱液の感触が湧きあがってきて、我慢
するのも難しい状態にある。
「んふっ。え、ええ、出して。私のお口にいっぱい出して」
 淫蕩さと優しさをきらきらと輝かせてほほえみ、ぱくりと咥えなおして顔を
上下に動かす。ジュ、ジュルルッという粘着質な音を鳴らしながら唇を締めこ
み、きつめの口腔ピストンで少年を絶頂へ導く。
「うわっ!」
 限界を訴えたとはいえ達哉はもう少し楽しむつもりでいたのに、あっさりと
精を噴いてしまった。ドピュドピュと制服美人の口内に新鮮なスペルマが迸る。
「んんっ、んふ、んんんーっ。んぐ、ん、んんん」
 射精を受けとめてすぐ嚥下しようとしたが、あまりの勢いに口内に溜めるの
がやっと。口いっぱいに青臭さが充満するが、これこそ愛する男の匂いと味。
うっとりとした顔になって、もっと出してといわんばかりに指で睾丸を揉みた
て、舌腹で裏筋をさすりつづける。
「はっ、はあっ、あっ、ああっ」
 律動を続ける肉根に舌がくなくなと絡みつき、達哉はなんともいえない愉悦
に全身を包みこまれていた。勢いが落ちたとはいえ、まだなお先割れから熱い
肉汁が噴き出ていた。


(完)