5b-391 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/08/23(木) 21:46:19 ID:kyfE3oqH

 フィーナは、覆いかぶさって肉根を突き入れてくる達哉にしがみつき嬌声を
あげている。しかし、自分の耳に飛びこんでくる淫靡な声とは裏腹に、どうに
もならないもどかしさを覚えていた。
 今日の達哉は、一言で言えば「下手」。いつもならもっと強く、巧みに突い
て気持ちよくしてくれるのに、あまりにも工夫なく単調に動いている。ごくご
く普通に刺激を与えてくれるものの、物足りなくてしょうがない。
「あ、あの、達哉……」
「え? どうかしたの」
 つい声をかけてしまったが、どう言葉を続けていいのかわからない。達哉は
答えるときも腰を振ったまま、膣襞をこすってくれている。この状況で「もっ
とうまくやって」というのはあまりにもはしたなく、我儘に思える。彼をまっ
すぐに見上げることができなくなった。
 きょときょとする目におどおどした顔。姫らしからぬ、フィーナらしからぬ
顔を見せられた達哉は訝しげに。
「ひょっとして、あまり感じてないのかな?」
「え、あの……そ、そうなの。ごめんなさい」
 自分のせいではないはずだが、つい、フィーナは謝ってしまった。
「そっか。じゃあ」
「あ……」
 達哉は腰の動きを徐々に弱め、ストップさせてしまった。
 フィーナの表情が凍る。いつもほど感じてないとはいえ、膣にあるモノが動
かないのは寂しすぎる。いや、入っていればそれだけでもいい。なのに、達哉
の腰は離れかけている。
「あん、い、今のでいいから。や、動いてぇ」
 フィーナの悲壮な声も虚しく、達哉はペニスを引き抜いてしまった。
「体位を変えようよ。そうすれば、よくなるかもしれない」
 女の悲しみとは対照的に明るく言った達哉に、それならばとフィーナはいそ
いそとうつぶせになって、ヒップを掲げた。
「ふふ。バックがいいんだね?」
「あ、は、はい……後ろから、してほしいの」
 なにも言われないうちから進んで卑猥なポーズをとったことを意識し、フィ
ーナは猛烈な羞恥に襲われた。動物の交尾体位、肉尻を男に差し出す格好を月
の姫自らとっているのだ。頬が紅潮し、達哉に答える口調も弱々しいものにな
っている。
「バックは俺も大好き。フィーナのお尻を見てるだけで、興奮しちゃう」
 達哉は男のイヤらしさを隠すことなく、はあはあと熱い呼気を漏らしながら、
まろやかな房の曲線をねちっこく撫でる。さっきの腰遣いとは格段に違う巧妙
な指遣いに、触れられただけでフィーナは「はあん」と熱っぽく喘ぎ、美裸身
を波打たせて悦んだ。
 達哉は白いヒップの真後ろに膝で立ち、肉根の先で陰裂を割る。ねっとりし
た恥蜜を浴びながら、探りあてた膣口を越えてなかへ入っていく。
「ふ、ふは、ふはあぁん。い、いいっ、達哉、もっと、もっとよぉ!」
 腰遣いもなにもないうちから、フィーナは感極まった声をあげて尻を揺すり
たてる。太い肉根に貫かれる快感で、羞恥心はいとも簡単に吹き飛ばされてい
た。



(やっぱりだ。一度おあずけにしただけで、こんなに)
 ぬるぬるの秘肉に呑みこまれていく感触を堪能しながら達哉は、心のなかで
ほくそ笑んでいる。
 最初の腰遣いが“下手”だったのは、わざと。フィーナが物足りなさを覚え
て積極的になることを目論んでいたら、まさにその通りに事が運んだ。単に挿
入しているだけなのにもう、フィーナはアクメを迎えたのではないかというほ
どに乱れ、ふしだらに叫んでいる。
「入ったよ」
「あん、ああぁん……来てる。達哉が後ろから、いっぱい入ってるぅ」
 淫悦に耽る女の声を心地よく聞き、達哉はあらためて、今までのセックスで
身につけた巧みな反復運動でフィーナを責めたてる。
「いいっ、いいっ、ああ、こんな、こんなにぃ」
 すすり泣くような声で快感に喘ぐお姫様。達哉の腰遣いの差異に気づくこと
なく、疑うことなく、己れの内で爆発する快感にただただ酔いしれている。
 感じれば感じるだけ締まってくる媚肉。締まりをものともせずに深く切りこ
む亀頭。肉壷の締まりそのもので、膣襞の快楽ポイントが強く擦られることに
なる。フィーナの快楽曲線が急上昇する。
「すごく感じてるね、フィーナ。ここもおっきくなってる」
 腰を送りながら、手を結合部に重ねて淫裂の上側でぷっくりふくれたクリト
リスを指で捉えた。
「ハウッ」
 快楽の突起を押しつぶされ、淫らな姫が息を呑む。秘芽から駆け抜けた快美
電流が膣肉に作用して強烈に締まり、達哉も声を出せず息を呑むことになった。
 ここまで彼女が高まれば、あとはいっしょに昇るだけ。「愛してるよ」と耳
もとで甘く吹きこんでから、くびれた腰をつかんで抽送だけで勝負する。
「ほら、ほらほら」
「ああっ、いいわ、いいいっ!」
 洗練された腰遣いでフィーナを責める。昇りかけているフィーナをさらに高
めるようでいて、焦らしも混ぜる。
 巧みな抽送に翻弄されるお姫様は、涕泣しながら「イキたい、イク、ああっ、
もう、もう」とうわごとのように口走る。魅惑的なヒップをはずませ、突き刺
さってくる肉根を逃がなさいとばかりに肉穴をキュウキュウと締めあげる。
「お、俺も、そろそろ、イクから」
 女を手玉に取った達哉も、さすがに限界寸前にあった。キュートな丸みをひ
っつかんで、膣奥を突きこわすほどにズンズンと穿ちこみ、ぎりぎりまで耐え
てから猛然と白い噴射を開始した。
「あああッ。達哉ッ!」
 悦びの甲高い悲鳴とともに、フィーナは官能の爆発に包まれた。白い裸身が
ピンクに染まり、細かく痙攣しながら絶大なエクスタシーを貪っている。
「う、う、う……フィー、ナ」
 膨大な射精感に達哉は鈍い呻き声しか出せずにいる。陰茎が律動を繰りかえ
し、精が出ていく。出ていった精が秘孔で吸われ、飲まれている。
 搾り取るような膣肉のうねりを食らって達哉は腰をヒップと接合させたまま
硬直していた。妖しく蠢動するヴァギナのなかでペニスだけが動きつづける。
 精の放出が終わったときには、フィーナは意識を失ってベッドに伏していた。
達哉は強ばっていた表情をゆるめると、白い背中に覆いかぶさって肌を優しく
合わせる。唇をそっとうなじに触れさせ、自然に彼女が気づくのを待っていた。


(完)