0-436 名前: 藤枝家に呼ばれたら………(にられば) [sage] 投稿日: 2005/08/17(水) 22:52:46 ID:RBVmA253

それは時系列を遡り、直樹が記憶を失い暫くの間、入院している時の事。(リアル消防位か?)

病院の廊下を歩く保奈美と茉理。
「直樹なら大丈夫ですよ」
「でも………少しでも、なおくんのそばに居たいなって………少しでも………なおくんの役に立ちたいなって………」
ハイキングでの事件を思い出す度、あの光の中から直樹を救い出せなかった自分が疎ましくなる。
「着いた、ここだ、ここ」
その病室には久住直樹とだけ記されている。
早速、茉理がドアに手を掛ける。
「ちょっと待って………中から何か聞こえない?」
「そう言えば何か………」
「なおくんの声だよ、何か苦しそう………」
「そうですか?うちのお母さんの声も聞こえるような………」
茉理はそっとドアを開け隙間からベッドを覗く。
そして、茉理は固まった。
段々と顔が紅潮していきコテンと倒れる。
「ま、茉理ちゃん?」
茹で蛸の様に真っ赤な茉理。
ゴックンッ!
茉理が倒れた原因を調べようとする好奇心が強く湧き上がる。
(なおくんに一体何が?)
保奈美もドアに間から部屋を覗く。

「ふふふ、直樹君。気持ちいいですか?」
ベッドの上でパジャマの直樹と裸の英理がまぐわっていた。

それはどれくらい続いたのだろう。
英理の背中に遮られ、直樹はあまり見えなかったが、手で竿を擦っていると直樹は気持ちよさそうな表情をし、竿の先から直ぐに白い液体を出していた。


直樹が寝ているベッドの隣のベッドでは茉理も寝ている。
「茉理まで入院なんて………」
さっきまでの淫れていた女の表情から母親の表情に戻っている英理。
「やっぱり、直樹君の事で気が回らなかったからね………やっぱり子供にはショックが大き過ぎたみたいね………」
まさか、その衝撃を自分自身が与えているとは考えもしない。
その時、意を決した保奈美の唇が小さく震えた。
「あ、あの、叔母様………明日は私が付き添うので叔母様は休んでいて下さい」
暫く問答は続いたが保奈美の固い決意に英理も折れた。
普段の行いが良いからという理由もある。

そしてその帰りがてら、保奈美は勇気を振り絞り、書店でティーンズ情報誌を購入して夜遅くまで読み耽っていた。
因みに直樹が「男のファンタジーゾーン」を初めて購入する一、二年前の出来事だった。