5b-348 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/07/18(水) 01:16:33 ID:vL4Zw+EX

 カテリナ学院の放課後。朝霧麻衣はフルートの自由練習の時間なのに、いつ
もの場所にはいなかった。誰にも邪魔されない特別教室に兄の達哉と忍び入っ
て、ふたりでいた。
 すでに下半身を露出した兄の前にひざまずき、フルートでなく肉根に口をつ
けている。
「ん、ふ、はふぅ……んちゅ、ちゅ、ちゅぷっ」
 唇をそっと押し当てる甘いキスを贈るかと思えば、舌を伸ばしてペロペロ舐
めまくる。亀頭をはむっと咥え、唇のリングを狭めながら奥まで呑む。
 絶妙なフェラチオ奉仕を受ける達哉は、いかにも気持ちよさそうに目を細め、
時折り快楽を呻きにして表に出す。兄の小さな声を聞き、麻衣はいっそう口技
に没入していく。
 恋人同士になった義理の兄妹は、従姉であるさやかがいるとき家で性的行為
を行わないように決めた。だからこうしてカテリナ学園で淫戯に耽る機会が増
えている。
 麻衣は豊潤な唾液を竿にまとわりつかせると、ほっそりした指をまわして優
しく撫でこする。まるで駄々っ子をあやしているような仕草が、剛直がすぐに
でも爆発しかねないほどの極上快楽を生み出している。
 手技から口技に戻すと、逞しいモノを舐めしゃぶりながら右手を下に降ろし
てスカートのなかに潜ませる。フェラチオをはじめる前からショーツは脱いで
いて剥き出しになっている恥唇を、猥雑にまさぐりはじめた。
 達哉はこれから左門でバイト。それほど時間はない。麻衣は巧みで情熱的な
舌遣いで兄を高め、指を使って自分を高める。
「ま、麻衣。そろそろ」
「……んっ」
 息を荒くした達哉の合図に、麻衣は唇をペニスから離す。用意していたコン
ドームの封を切り、唾液に濡れ光る赤銅色の肉棒にスルスルと被せていく。
 ゴムに包まれた一物をまた咥えこむ。舌を這わせて表面に唾液を付着させた
だけで終わらせ、立ちあがった。
「……来て、お兄ちゃん」
 壁にもたれ、小ぶりなヒップを差し出す。達哉はスカートをめくり、キュー
トな双丘を左右に引いた。近頃厚みを増してきた二枚の襞肉が露わになり、鮮
紅色を輝かせている。
 ゴムでブルーに染められた亀頭を襞の狭間にあてがい、入り口を探ってすぐ
押し入れていく。
「ん、は、はあぁ」
 麻衣が歓喜の息を深々と吐いた。まるで太いモノに押し出されているかのよ
うな息を。
 達哉の一物が根元まで肉壺に呑まれる。悦びに震える膣襞が一斉に絡みつき、
がっちりと締めこみはじめる。
「麻衣のオマ×コ、きついなあ」
「いやん。は、恥ずかしいよぉ」
 わざと猥語を放って、妹の羞恥を煽る達哉。羞じらいに顔を真っ赤にした麻
衣はいやいやと顔を振り、ヒップもふりふり揺らす。性感を大いに刺激された
から膣の締まりも一段と良くなり、勃起を強く圧迫された達哉が息を呑む羽目
になった。



「動くよ」
 腰を一気に引いて先っぽだけを秘洞に残し、また一気に突きこむ。時間がな
いこともあるが、ゆっくりと動いていたらこの名器の締まりにあっけなく負け
てしまう危険があるからだ。
「くふ、ふ、ふはっ、はっ、はあっ」
 突かれるリズムで息と声を漏らし、恍然となる麻衣。幼さを残す肉尻で淫ら
なダンスを踊り、兄を視覚でも刺激する。
「ああっ、麻衣のなか、とても気持ちいい」
 達哉も愉悦にとろけた顔でピストン運動を繰りかえす。ゴムの膜を挟んでい
ても、リズミカルな収縮と襞にくすぐられる感触はなんともたまらない。妹の
性器は抽送すればするほど、絶大な快感を与えてくれる。勝手に腰がはずみ、
抜き差しのペースがあがる。
「そら、そらそらっ」
 悦に入って腰をせり出し、麻衣の膣奥をなんども叩いて絶頂に昇らせようと
する。
「あん、ああん……アッアアーッ」
「おっと。声、大きいぞ」
「だ、だって……んあっ、んんっ」
 人が来ることはまずない場所とはいえ、大声をあげればどこかで聞かれてし
まうかもしれない。
 達哉は左手で妹の口を覆うと、腰に捻りを加えて突き入れる。淫靡に巻きつ
いてくる襞々を切り裂き、強烈な衝撃で子宮を揺さぶる。
 鈍い呻きと熱い喘ぎを発する麻衣の瞳が焦点を失ってきた。責めている達哉
も切迫した顔つきでいる。最後はもうすぐそこにある。
 腰を振りながら、右手を結合部へ運ぶ。最後の一突きを喰らわせると同時に、
固く尖っていたクリトリスを指ではじいた。
「ンンンーッ」
 手でふさがれてくぐもった音になった絶叫が、麻衣の口から漏れた。
 オルガスムスを迎えた妹の膣内で、勢いよく射精がはじまる。熱樹液は精液
溜まりをふくらませ、女のなかを汚すことはなかった。
 すっかりと射精感を満たした達哉は、ペニスが固いうちに膣から引き抜き、
コンドームを取り去って口を縛った。
 そのあいだに麻衣は、股間をウェットティッシュで拭っている。男の濁液が
ないから清めに手間はかからないが、それゆえの寂しさも覚える。
 麻衣がショーツを穿き、達哉はパンツとズボンを穿く。ふしだらな行為に耽
っていたとは誰にもわからない状態へと戻った。
「じゃあ、行こうか」
「うん」
 部屋を出て、門と庭との別れ道に着く。
「練習、がんばれよ」
「お兄ちゃんも、バイトしっかりね」
 誰もいないことを確認し、ちゅと軽やかに唇を合わせ、ふたりはそれぞれの
行くべき場所へ向かった。


(完)