5b-331 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/06/25(月) 12:55:47 ID:rQi/OWry

夜が来て、俺は部屋でひとり。悶々と昂って、眠れない。
 姉さんにフィーナとのセックスを禁じられて早一週間。
 結婚前の男女が露骨に交わったら麻衣やミアの教育上良くない。その理屈は
わかるし、朝霧の家の主である姉さんに厳命されては従うしかない。
 しかしそれはあくまでも理屈。
 頭でわかっていても、体は納得しない。
 夕食のあと、フィーナとふたりきりになっても、おしゃべりのみ。軽いキスが
せいぜい。欲に燃えて熱い息をこぼしても、「仕方ないわよね」と彼女になだめられ、
おとなしくうなずいて、すごすごと部屋に戻る。
 ああ、フィーナとのキスは甘くて、いい匂いがして……せめて抱きしめておけば
よかった。でも、そうしたらベッドに押し倒していたに違いない。
 体が熱い。
 我慢も限界だ。ぎゅっと手を握りしめる。
 手のなかにあるのは、ちっちゃな布切れ。今日一日、お姫様のアソコを覆っていた
純白パンティ。
 さっき、脱衣所からくすねてきた。ちゃんとフィーナの了承は得てある。彼女は
俺の昂りを配慮して、破廉恥な行為を許してくれる、理解のあるパートナー。
 両手でつまんで、ひろげる。
 こんもりとした恥丘に貼りついていた布地。
 こんな小さな下着で、女の子の大事な場所は隠せてしまう。
 刺繍に飾られたクロッチへ鼻面を押しあてる。
 くん、くん……わずかに甘酸っぱい、生々しい秘臭に鼻の奥をくすぐられる。
 舌でぺろり。蜜の味が舌の上によみがえる。
「ああっ、フィーナ」
 愛する女の名を呼び、最高の肉体を思い浮かべる。
 あっという間に勃起したペニスを、パンティでくるむ。
 ふんわりとした、最高級のシルクの触感。本物のヴァギナとは比べものに
ならないが、ペニスがビクビク蠢動してしまうほどの快さが生まれてくる。
 ぎゅっと握って、フィーナのものとひとつになる。
 軽く一往復。すぐにしこしこと、パンティにくるまれた肉棒をしごきたてる。
「うっ、うっ」
 テンポよく手が上下に走り、腰がびくびくしてくる。
 感じる、感じる、気持ちいい。
 自慰だけど、自慰じゃない。俺はフィーナとしたい、してるんだ。
 正常位でつながる。バックから犬のように犯す。あぐらの上にのっけて、
抱きあいながら腰を振る。
 まだ経験したことのない体位をも想像し、フィーナのよがり声を頭のなかに
響かせる。
 いつのまにかパンティがぬるぬるだ。カウパーが、フィーナの愛液代わりに
たっぷりと漏れてきている。
 ヌチュッ、クチュッ。
 男の液だけで、粘着質な音が鳴る。愛液の音と同じはずなのに、違って聞こえる。
 手筒がすさまじいスピードで往復する。早く、早く出したい。フィーナを
満足させる必要がないから、俺の好きなときに、好きなようにイッていい。
「くうっ!」
 がくがくがく。手と腰が猛烈に震えあがった。先割れからぶしゅぶしゅと噴出した
精液は薄布を染みでて手にべったり。股間もどろどろに濡らしている。
 ……昂りは消えた。
 代わって心にひろがっているのは空虚な気持ち。己れの欲望のまま突っ走り、
それだけを満たす行為の空しさ。
 いくらごまかしても、今の行為は自慰。フィーナのものを使っても、フィーナと
ひとつにはなっていない。
 俺はあらためてフィーナとともにあることの素晴らしさを痛感し、深く深く息を
ついてから、のそのそと汚れの後始末をはじめた。