5b-317 名前: フィーナ、髪の技(1/2) [sage] 投稿日: 2007/06/09(土) 00:27:28 ID:4jrzemzH

「はあぁ……はぷ、はちゅ、ちゅ」
「う、うん……あはっ!」
 粘っこい音と、歓びの声が交錯する。フィーナが口唇奉仕にいそしみ、しゃ
ぶられる達哉は腰が痺れるほどの快感に恍然となっている。
 真夜中近くになって、達哉がフィーナの部屋に忍んできた。フィーナは寝巻
き姿で本を読みつつ待っていた。夕食後の時点で、来ると聞かされていたから、
いつかのように読みながらうたたねしてしまうことはない。
 フェラチオはフィーナからのリクエスト。達哉を気持ちよくしてあげたいの、
と甘え声で言われれば、達哉はうなずくのも忘れて慌しくパジャマを脱いで股
間を剥き出しにした。姫の唇が、元気のいい勃起の頭部にはじけ、情熱あふれ
るフェラチオがはじまった。
 ずっと舐めしゃぶられて、いったん外に出てきた一物は、美姫の唾液で濡れ
光り、神々しさすら感じさせる。
 まだまだフィーナは緑色の瞳に淫欲をきらめかせ、男根に見入っている。さ
らなる口技を期待して達哉が胸をときめかせたそのとき。
「きゃおっ!?」
 強烈&鮮烈な刺激が駆け抜け、達哉はなんともおかしな声を放った。股間を
あらためて見おろせば、フィーナがくすくすと笑っている。美麗な銀髪の先を
束ねて持ち、刷毛のようになった先っぽで肉根をツンツンしたのだ。
「感じるのね、これ」
「あ、ああ。びっくりしたよ」
「もっと、してあげる」
 フィーナはさらに毛先で愛撫するかと思いきや、銀髪を丁寧にペニスに巻き
つけていく。赤黒い肉竿が白く光るラインで飾られ、不思議な様相を示す。
「だ、だめだよ、フィーナ。そんなことしちゃ」
「なぜ?」
 細い髪の絡まる妖しげな感触に呻きながら達哉が漏らすと、フィーナは小首
をかしげる。巻きついた髪の毛に沿って肉幹を指でなぞったから、新たな快美
パルスが発生し、達哉はのけ反りかけた。
「だって、そんなに綺麗な髪を、その、そういうことに」
「ありがとう。でも、私がしたいの。いろんなことをして、達哉に気持ちよく
なってもらいたい」
 フィーナは嫣然とほほえみ、髪を引いて絡まりをほどいていく。柔らかで、
それでいて強度もある髪の毛が、きつい摩擦感を幾筋も生み出した。フェラチ
オとは桁外れの痛烈な刺激にペニスがピクピクとわななく。
「く、は、はあっ」
「達哉……」
 男が悶え吐いた声に、フィーナは満足そうに首を振って、再び巻きつけてい
く。巻きつける位置をずらし、すっとほどいて、一度目とは微妙に異なる快感
で達哉から、より深く悶える声を引き出した。



 三度目に巻きつけたとき、今度はほどこうとせず、美髪の上に重ねるように、
しなやかな指を巻きつけていった。
「ふふっ、これは、どうかしら」
「ひゃ、ひゃあ?」
 筒状になった指が上下動を開始した。髪の毛を挟んで、リズミカルに手コキ
する。
「くううぅ、あはあぁ……」
 達哉が目を見開く。唇も開き、たらりとだらしなく涎がこぼれた。
 白い手が規則的に動いているが、巻きついている髪の毛が引っかかって滑ら
かさに欠けている。いつもの手コキとはまったく異なる愛撫となって、もどか
しく、悩ましい。
「これは、どう?」
 フィーナは指で強く包みこみ、一段と摩擦感を増す。握りこんで、ゆるやか
に往復させる。
 強い刺激を与えられ、ペニスが勃起度を増した。姫の髪で幹が縛られている
から、ふくらもうとすれば海綿体まで食いこみそうになる。
「ぐ、うぐぐっ」
 手コキの気持ちよさに痛みが混じっている。しかし痛みも快感に呑みこまれ、
より鮮烈な刺激となって全身にひろがってくる。
「もっと、もっと感じて。気持ちよくなって」
 己れの髪を活かした愛撫に没頭するフィーナは熱に浮かれたように唱え、し
ごきつづける。
 ピクピク、ブルルッという肉茎の震えで男に最後が迫っているのを感知する
と、左手でしごきながら右手が再び髪の先を束ね、鈴口から差し込んで尿道を
直につついた。
「なああっ!」
 陰茎の内部まで攻めこまれてはどうしようもない。荒ぶる叫びとともに、熱
いスペルマが猛然と噴出して銀髪の先を押し出した。
 精弾が銀髪に散り、竿に流れてフィーナの手も汚す。
「あはっ。達哉のでヌルヌル、ドロドロよっ」
 フィーナは喜悦の声をあげると、いったん手を開き、濁液を手のひらに流し
てからペニスを握りなおす。牡の吐液をローションにして、なおもしごいて射
精をうながす。
「はあっ、あっ、ああっ」
 急所を握られる達哉は荒い息しか吐けない。
 脈打つたびに、巻きついた髪で痛覚を刺激される。愛する姫のヌルつく手の
ひらの刺激もプラスされ、射精がいつまでも続く。
 出るべきものが出尽くし、ようやく射出が終わった。それでも、銀髪が巻き
ついたままのペニスは固さを失うことなく悠然とそびえ立っている。
「うふ」
 淫らな姫は逞しいモノに見入りながら舌舐めずりする。これからもっと気持
ちよくしてあげると、心で意気込んでいた。


(完)