0-405 名前: 藤枝家に呼ばれたら………(にられば) [sage] 投稿日: 2005/08/05(金) 16:02:40 ID:lIoJ0Cd7

保奈美の両親と弘司が帰ってからは宴もたけなわ………
と言って良いのか分からない悲惨な状況。
フローリングに大の字を描いて寝ている千尋を介抱している茉理。
浴びるように酒を開けていく美琴。
そしてそれを止めようとする保奈美。
「あれー、おもしろい。久住くん、久住くん、コルクにクルクルクルクル入っていくよ〜〜」
「ば、馬鹿、シャンパンにソムリエナイフ使って開ける奴があるか!」
「あぁ、そうだね、こんな風にスポーツニュースでやってた〜〜〜」
いきなり、持っていた瓶を激しく振り出す。
「わ、馬鹿!保奈美、後ろから美琴を押さえろ。俺は正面から行く!」
「うん」
バッと二手に分かれる。
だが………
シュポン!
「のぅ!」
コルクに刺さったままのソムリエナイフの柄の部分が直樹の顔面を直撃。
後ろに仰け反るもそのまま直進。
何とか顔を正面に据えたとき、
「くずみく〜〜〜ん、おめっでと〜〜」

「ブハッ」
美琴によるシャンパンの0距離射撃。
頭から肩からシャンパンが滴り、全身シャンパン付けになってしまった。
アルコールに当てられたのか顔が紅潮している。
崩れ落ちる直樹。
「な、なおくん!」
保奈美は方向を転じて直樹の方に駆け寄る。
「風邪ひいちゃうから、服脱いでお風呂に入った方が良いよ」
「わ、わかった」
フラフラとリビングを出て行く直樹。


ひとっ風呂浴びたものの直樹の酔いは覚めなかった。
「寝るか………」
部屋に向かう為、階段を上る。
人生の転換期だった今日という日を振り返りながら………
しかし、思い出されるのは保奈美とベッドの上での格闘。
終始、主導権を握られたままで抜かずの3発目までは覚えている。
それ以降に関しては記憶が無い。
「あれがアウェーゲームの恐ろしさというやつか」
馬鹿なことを考えながら階段を上り終え部屋に入る。
部屋のドアが閉まる音を確認すると下にいた乙女達(一部を除く)が行動を開始した。