6-339 名前: 1+1≠2(にられば) [sage] 投稿日: 2007/02/15(木) 22:44:35 ID:YcfvOKwg

さてはて………何処からこんな事になったのやら………
直樹は藤枝家のリビングで食事を待っている。
そして直樹はキッチンを眺める。
渋垣家のキッチンとは違い、料理人の姿が丸見えな構造になっている。
「保奈美ぃ〜、お塩取ってぇっ」
「はい」
「ありがとっ!!」
仲良く料理を作っていく保奈美と美琴。
その微笑ましい二人の後姿を眺める直樹。
だが保奈美と美琴の後姿を見ているうちにいてもたっても居られなくなる。
「あれぇ、久住君。何処行くの?」
この場を立ち去ろうとする直樹を目聡く見つけたのは美琴だった。
「ちょっ、ちょっとトイレに………」
「ふぅ〜ん、漏れそうになる前に行っとけば良かったのに………」
美琴が直樹の股間を見る。
なんと、直樹は股間を両手で押さえている。
「なおくん、少し私の部屋で休んでたら?」
「と、ともかく、トイレに行かせてくれっ」
直樹はそのままリビングを出ていく。
「どうしたんだろ、久住君」
それを聞いた保奈美はクスクスと笑う。
手招きで美琴を呼び寄せる。
「それはね………」
保奈美は何事か耳打ちする。
「え、えっ、そういえばそうなんだけど………」
羞恥の余り、顔面が瞬間沸騰してしまう。
「久住君の所為なのか、保奈美の所為なのか、余り違和感が無かったから遂………」
「でもなおくん、美琴の方をチラチラ見てたよ」
「ううっ、恥ずかしい」
「でもこれから、もっと恥ずかしい事をするんだよ」
「そ、それはそうだけど………」
「大丈夫だよ。美琴は可愛いしスタイルも良いし」
「でも保奈美みたいに頭良くないし………」
「ほら、もう覚悟を決めたんでしょ」
「………うん、そうだよね。ありがとう、保奈美」
「どういたしまして。じゃあ、私がなおくん呼んでくるから後お願いね」

そして直樹は藤枝家での夕食に有りつく事になるのだが………
保奈美と美琴の二人は直樹とテーブルを囲むのではなく、左右から直樹
を挟み込む様に密着している。
「あの………」
直樹が恐る恐る口を開く。
「二人とも着替えないのか?」
「………………………」
やはり格好の事を突っ込まれたので答えられずに赤面する美琴。
「もう、なおくん、こういうの好きなくせに………」
「いやっ、それはそうだが何で美琴まで裸エプロンなんだ?」
「その美琴の後姿をさっき鼻の下を伸ばしながら見てたなおくんがそういう事言うんだ」
「あ、いやっ、ほ、保奈美のだってじっくり見てたぞっ」
少し混乱している為に弁解なのかそうでないのか分からない回答をする直樹。
「別に怒ってるんじゃないよ。だって今日から、美琴もなおくんの恋人になるんだから………」