はにはに◆オーガスト総合エロパロ6◆あけるり
ごめんよバイナリィ・ポット
削除板で判断基準聞いたんだが、
Q:エロゲ原作エロパロ禁止だけどおk?
A:アニメ・CSの二次展開があればそちらを原作とみなしておk。
→バイナリィ・ポットはNGみたい。
Q:オーガスト総合のほかに明け瑠璃で1本立ってるけど重複にならない?
A:メーカーと作品別で分かれてるのは特に問題なし。
>>1乙
ふむふむ。一般作品のスレか
つまりCS発売直後のエステル希望ということだ!
スレ立て乙
でもって、またパニーニかよw
スレ立てしてくれたお礼に、
>>1は洗濯板リースと扁平胸メイドとの間でぱにーにの刑に処する
即死回避のため
>>30の人は菜月とさやかの胸でぱにーにな
>>外伝氏
俺は1を希望するぜ!
まぁどれかには当てはまるだろうなw
なんつうかこうアニメ見て、セフィリアとタイムスリップした達哉とか書きたくなる
漏れがいる
セフィリアが犯されるのキボンヌ
前スレからの続きで、はにはに祐介×文緒その4あらため
君が望むはにはに 祐介×文緒その4を投下します。
ごく普通の和姦注意。まだルート未定。
保管庫さんへ。
お手数ですが、「はにはに 祐介×文緒」を、「君が望むはにはに 祐介×文緒」にお願いします。
「なおくーん。おはよー」
声に目覚める。いつもの声。
いつもの?
いや違う。覚醒する意識で祐介は否定した。
この声に起こされてきたのは久住直樹。祐介ではない。
だが目を開けると、確かに保奈美がそこにいた。直樹の幼馴染、そして恋人。
―どうしてここに?
そう言おうとしたが声が出ない。起き上がろうとしたが体が動かない。
そして気付いた。脚の感覚が無い。目を下に動かせば、膝から下が無かった。
手も動かない。肩から先が無かった。
「どうしたの? なおくーん」
保奈美が頭を抱えて胸に当てる。豊かで柔らかい胸。
「うふふ」
抱いた頭をゆっくりと降ろし、保奈美はにこやかに笑って見下ろす。声を出せず、手足も動かない恋人を。
「ほら。なおくん。朝ごはんだよ」
そして保奈美は箸で肉を摘んで差し出す。朝から焼肉。
「んーんー」
唸って首を振るが、その頭をがっしりと押さえて、無理矢理に肉片を口に運び込んだ。
「ダメだよー。好き嫌いしちゃ」
うふふ、と笑い、保奈美は彼の頭をよしよしと撫でる。
「ずっと、ずっーと、わたしが世話してあげるからね」
そしてちゅっと唇にキス。まだ肉を口に含んだ彼に。
「これからずっと一緒だよ、なおくん。お肉もたくさんあるからね」
にっこりと笑う保奈美。その背中に彼は見た。
お腹に包丁の突き刺さった文緒。そのお腹は大きく膨らみ、そして削られている。
「お腹が空いたら言ってね。またあの女と胎児のお肉取ってあげるから。あ、もう喋れなくしちゃったんだっけ。てへ」
ぺろっと舌を出して保奈美は笑った。血に濡れた頬で。
「わあああああああぁぁぁぁーっ!」
「きゃあああああああぁぁぁーっ!」
悪夢から目覚めると、現実も悲鳴から始まった。
「文緒!?」
ばっと飛び起き、悲鳴の聞こえた方向、窓の近くで座り込んで叫んでいる文緒を見る。
「どうした!」
すぐに駆け寄り、肩を抱いてやる。全裸で。
「あっ……アアッ……あそこ……」
青い顔でぱくぱくと口を開閉させ、文緒は窓の外を指差した。震える指先で。
彼女がこんなに動揺しているなんて初めて見た。直樹の記憶にもない。
「そ、そこに……藤枝さんが…」
「なに!?」
さっと祐介も蒼ざめる。
窓を見るがそこには誰もいなかった。
「誰も……いないぞ」
念のために窓の側に寄って見てみるが、ベランダにも上下左右にも誰もいない。ここはマンションの十階。
だが窓を開けることはしなかった。いや出来なかった。
窓を開けると、その瞬間に保奈美が飛び込んできそうで。
「誰も……いない。安心しろ」
カーテンを閉め、まだ震えて座り込む文緒の頭を抱き、祐介は言う。自分にも言い聞かせるように。
「う、うん……」
彼の腕に抱かれ、少しは安心したか、文緒も徐々に平静を取り戻す。
そう。あれはきっと見間違い。そういうことにしよう。そして、
「あ、あの祐介君」
「服……」
「あっ」
言われて祐介も気が付いた。昨日はやってそのまま寝たんで裸だ。
「いいよ。このままで」
「きゃっ」
裸のまま文緒を抱えて運ぶ。昨日ずっと愛し合い、早速汗の染み込んだベッドに。
そのベッドにまた文緒を優しく寝かせ、上に覆い被さっていく。
「も、もう……。朝から」
するの? と続けようとした文緒の口を塞ぐ。キスで。眼鏡に当たらないように顔を斜めにずらして。
背中に手を回して体全体で抱きしめ、口を離して祐介は耳元で囁く。
「忘れさせてやる。怖い事は全部」
そうだ。あんな夢なんか忘れよう。自身に言い聞かせ、祐介は文緒をしっかりと抱きしめ、またキスする。
「ん……」
目を閉じてキスを受け、文緒もまた彼の背中に手を回した。
愛し合う二人を見ている者は誰もいない……はず。多分。と思う。窓の外、
カーテンの隙間から見ている瞳……はきっと幻だろう。
恭子先生と結先生の用意してくれたマンションに住むようになって一週間が過ぎた。
その間、とっても忙しく、そして充実した日々を過ごす。
まず文緒の両親にご挨拶。
予想通りというか、やはりこっぴどく怒られた。
それでも祐介の熱意、文緒との愛情、そして恭子先生と結先生の後押しと協力で何とか説得できた。
特に恭子先生。保奈美を止める為に左腕とあばら骨を骨折し全治2ヶ月の大怪我をしたのに、
無理を押して祐介と文緒と一緒に何度もお願いに上がった。
今や祐介の親代わりとなった恭子先生は、「面倒は全て私が見ます」と両親に深々と頭を下げて嘆願。
もちろん祐介も何度も頭を下げた。
結局、すでに文緒が妊娠したという既成事実もあり、最後は両親も承諾した。
ただし、祐介にこう念を押した。
「必ず、娘を幸せにしてほしい」と。
「はい!」
そして祐介も「必ず、幸せにします、いえ幸せになります」と約束した。それが他の女を不幸にする事でも……。
そして今日、文緒の実家からマンションに届いた荷物を整理する。それは文緒の嫁入りの引っ越しだった。
そして怪我した恭子先生の代わりに手伝いにやって来たのが、祐介の姉。
「でも驚いたな。天ヶ崎さんが祐介君のお姉さんだったなんて」
「こっちもだよ〜。祐介と秋山さんがこんな仲になってるなんて」
引っ越しも一段落付き、お茶を飲みクッキーを食べながら、美琴と文緒はにこやかに談笑していた。
元々誰とでも仲良しになれる美琴。委員長の文緒とも仲良しさんだった。
「でも祐介もひどいよ〜。こんな大事なこと早く教えてほしかったのに」
ぷー、と頬を膨らませる姉に、祐介はふっと肩をすくめ、
「姉貴に言ったって、どうにもならないだろ。引っ掻き回すだけで」
「え〜。そんなことないのにー」
ふふふ、と仲の良い姉弟に今度は文緒が笑う。
それは結先生も同じだ。教え子が仲良くしてるを見るのは、とても楽しくて嬉しい。
ちなみに祐介が未来から来たこと、そして直樹と分離した存在で今は一つになっていることなどは、まだ文緒には秘密にしてある。
妊娠中の彼女に余計なストレスをかけたくなかったからだ。いつか機会を見て話すつもりではいる。
ずずっとお茶を飲みクッキーを食べる、祐介、文緒、美琴、結先生の四人。
恭子先生がいればコーヒーを淹れてくれたのだろうが、怪我で療養中だ。怪我した体で無理してくれた恭子先生には、祐介も文緒もとても感謝している。
「あっ。このクッキーおいし〜」
キラキラと美琴の目は輝いている。
「そうですね。プリンもいいですけど、これもなかなか」
結先生もとても満足そうだ。
「こんなおいしいクッキーを焼いてくれる奥さんなんて。祐介は幸せ者だよ〜」
「え?」
同じくクッキー食べていた文緒がきょとんと手を止める。
「私じゃ……ないわよ」
「えっ? でもこれ手作りだよね」
そう。四人が食べているクッキーは確かに手作りだ。それも焼き立て。このテーブルにいつの間にか置かれていた。
視線が結先生に集まる。
「えっと。私でもないですよ」
結先生ならプリンのはずだ。
もちろん祐介でもない。四人の頭にでっかい「?」が浮かぶ。
恐る恐る祐介がクッキーを手に取り、今度は慎重に味わって食べる。
「……!」
そして全身がサッと凍りつく。この味は…!
「あっ。これ、保奈美が作ったクッキーみたい」
美琴が同じ感想をあっさりと言ってのける。凍りついた祐介がガクガクと震えた。
「きゃ、きゃあっ!?」
文緒が声に出して怯え、結先生さえも蒼ざめていた。
「みんなどうしたの? もふもふ〜」
ただ一人、美琴だけが能天気にクッキーを食べ続けていた。
祐介が文緒の肩を安心させるように抱きしめ、「大丈夫」と囁いた。
「ん〜?」
さすがにおかしいと気付いたのだろうか。美琴がクッキーを頬張ったまま首を傾げる。
もふもふとクッキーを呑み込み、
「あ、そういえば、保奈美どうしたのかな?」
サーと蒼ざめ、クッキーを見下ろす一同。
「も、もうイヤっ!」
耳を抑え、文緒が悲鳴を上げる。その頭を祐介は抱きしめよしよしと撫でてやった。
そして目で姉に訴える。その話はするなと。
「ん〜」
何だかよく分からないが、美琴は新たなクッキーを口に入れ、もふむふと食べる。結局クッキーは美琴が一人で食べ尽くした。誰が置いたか分からないクッキーを。
「それじゃあ。おいとましましょうか。新婚さんの邪魔したら悪いですし」
「う〜ん。そっかー。それじゃあ祐介。またあとでね」
引っ越しもあらかた片付き、結先生と美琴は帰る事にした。あれからずっと文緒は元気がなかったが、それは祐介に任せるしかない。
「祐介君」
玄関で結先生に呼ばれ、祐介は頭を下げる。足首を伸ばし結はそっと耳打ちした。
「藤枝さんのこと。私で何とかしてみます」
「えっ?」
祐介は小さな結を見下ろし、
「大丈夫……なんですか?」
あの恭子先生でさせ重傷を負ったのだ。結先生だったら下手すると命に関わる。
「大丈夫です。こう見えても私は担任ですよ」
それは知ってる。直樹の記憶にある結先生はそれなりにしっかりしていた。
「無理は……しないでください」
「はい」
そして結先生は美琴を連れて部屋を出た。
「祐介〜。またねー。秋山さんも」
美琴は最後まで能天気だった。
マンションを出ると結はふと足を止める。
「天ヶ崎さん。すみませんが先に行っててください」
「へ?」
「少し用事が出来ました」
「は〜い」
素直に美琴は一人で帰って行く。
彼女の揺れるポニーテールが見えなくなると、
「藤枝さん。出て来てください。お話があります」
結の横のマンホールの蓋が開き、さっと美少女が現れる。保奈美だ。
「さすがですね。野乃原先生」
そしてまたマンホールの蓋をきっちりと閉める。かなりの重量があるはずだが保奈美は軽々と扱っていた。
「あなただったんですね……やっぱり。あのクッキー」
「はい。お味はどうでした?」
「とても……美味しかったです」
「よかった。なおくんも喜んでくれたかな」
そう語った保奈美はとても嬉しそうで。まるで恋する乙女。いやそのもの。
結の小さな胸がチクッと痛む。
「お願いがあります。あの二人を許してやってください」
「許す?」
保奈美はこくんと首を傾げる。長い髪がさらさらと揺れた。
「一体何を許すって言うんです? なおくんはわたしの恋人ですよ」
「……今の彼は祐介君です。あなたの気持ちは分かりますが」
「分かる?」一転して保奈美の表情が険しくなった。「何が分かるって言うんですか!」
険のある表情、そして暗い迫力に結は思わず息を呑んだ。
「あの女さえいなければ! 今頃なおくんと一緒にいたのはわたしだったのに!
そうよ! わたしなのよ! わたしのはずだったのに!」
キッとマンションを見上げる。その突き刺さるような視線の先には二人の部屋。
もうずっとカーテンの閉まったままの窓。その向こうで二人は愛し合っているはずだ。
「許さない……あの女だけは……」
周囲の空気が弾ける。保奈美の気に空気が圧されたのだ。
「待ってください!」
保奈美を中心とした風に髪を揺らし、結がその前に立つ。先生として。
「あなたの気持ちは痛いほど分かります……いえ、確かに分からないかもしれません。
でも。秋山さんも望んでこんな事になったのではありません。お腹には子供がいるんですよ」
「そう……本当なら、子供を産むのもわたしのはずなのに……」
そっと自分のお腹を撫でる保奈美。平坦なお腹には子供などいない。文緒のお腹もまだ平坦なままだが、いつかは膨らむだろう。
「産ませる……もんですか]
子供が出来たらなおくんは戻ってこない。それは確信であった。
「藤枝さん!」
結先生が小さな声で精一杯の声を張り上げる。ほとんど悲鳴だった。
「どいてください先生。怪我しますよ……仁科先生のように」
「いいえ。どきません。生徒を指導するのは先生の務めです」
「わたしは……間違っていません」
ゆらっ、と情念を身に纏い、保奈美は歩を進める。二人のいるマンションに。
オートロックもセキュリティも何の役にも立たない。
その前に立ちはだかるのは、ただ小さな結先生のみ。
幼い顔立ちに似合わない、キリッとした瞳で保奈美を真っ直ぐに見据え、
「藤枝さん。私は先生として見逃すわけにはいきません。生徒が過ちを犯すのを」
「間違っているのは……あの二人です」
マンションの前で。生徒と先生がバチバチと火花を散らした。
見ている者がいれば、生徒と先生が逆に見えたかもしれないが。
そうとは知らず、部屋ではソファに座った祐介と文緒が抱き合っていた。
ただ抱き合うだけでずっと過ごしている。こうしている間は安心できるから。
「あの……祐介君」
ふと腕の中で文緒が言う。
「うん?」
「ちょっと、ね……。着替えるから待ってて」
「ん」
祐介が固く抱いていた手を離すと、文緒がとてとてと別室に向かう。赤い顔で。
その恥じらいの様子に祐介はニヤニヤと笑った。何が出て来るか楽しみな顔。
しばらくして―
「えっと」
ドアから文緒が顔だけを出す。やっぱり赤い顔で。掛けていた眼鏡は外していた。
「なんだよ」
「ど、どうかな」
と、恥ずかしながら出て来た文緒は、蓮美台学園の制服を着ていた。手に弓矢を持って。
「……なんだ。学校の制服か」
「なんだとはなによ。久しぶりで緊張したんだから」
「ぷっ」と笑った祐介だが、確かに久しぶりの制服姿はなんだか新鮮だった。
「うん……。可愛いよ」
「もう」と文緒も満更でもなく、制服のスカートを翻して、ソファに座ったままの彼に矢を差し出す。
「憶えてる?」
「ああ……。俺の、尻に刺さった矢だろ」
夜の学園を徘徊してた祐介。その祐介を捕まるために見張っていた文緒が放った矢だ。
思えばあれが運命の出会いだったのかもしれない。
「でも、驚いたわ。祐介君たら怖い顔で、『俺に触るな!』なんて言うんだもん」
「そうか?」
今はそんな事もなく、祐介は文緒の手を引いて座ったまま膝の上に乗せて抱きしめる。
「俺だって驚いたさ。いきなり弓持った女の子が追いかけてくるんだから」
「悪さするからよ」
手に持ったその時の弓でこつんと頭を叩く。
「でもそうしなきゃ出会わなかっただろ?」
「そうね」
クスクス、と笑いが漏れる。
「これね。実家から持ってきたの」
制服と弓道部で使っていた弓矢。大事な思い出がいっぱいに詰まった品。
「そんなの持ってきて。誰かを撃つのか?」
「そうよ。祐介君が悪さしないように」
弓を持ったまま彼の首に手を回して抱きつく。
「それに……悪い虫が付かないように」
「ん……」
祐介の頭に、保奈美に弓矢を向ける文緒の図が浮かんだ。そしてブルッと震える。いつか実現しそうで。
「大丈夫よ」
震えが伝わったのだろうか。ニコッと文緒が耳元で笑う。
それからピョンと彼の膝から降り、弓矢を置いて、
「ねえ。見て」
スカートを捲り上げると、
パ ン ツ は い て な い。
「ぐはっ」
この前の保奈美もそうだが、スカートの下にパンツ穿いてないのをいきなり見せられると、その、ダメージがでかい。
「こ、こら。女の子がそんなことするもんじゃありません」
「もう女の子じゃないもーん」
祐介の手を取り、文緒がまたニコッと笑う。赤らんだ頬、潤んだ瞳で。
「祐介君が……悪いんだよ?」
「そっか。じゃあ責任取らなきゃな」
ソファから腰を上げ、腰に手を回して抱き寄せる。
ちゅーとキスして、
「結婚、しようか」
「え?」
一瞬ぽかんとなった文緒をくるっと回転させて、ソファに押し付けた。
「きゃっ」
そして制服姿の文緒を抱きしめ、耳元でまた囁いた。
「結婚しよう文緒」
「え……あの、その……」
顔を離し、彼が正面から見つめてくる。
「うん……」
小さく頷き、目から涙がこぼれた。
「泣くなよ……」
「泣くよ…泣いちゃうよ……こういう場合」
「そうか……」
ぽろぽろこぼれる涙を隠すように胸に顔を埋める。
その頭をよしよしと撫で、祐介は続けた。
「いつかさ……小さいけど、ちゃんと式を挙げよう。二人きりでも」
「うん…うん……」
胸にじんわりと涙が広がる。幸せ涙が。
「祐介君……」
胸に顔を埋めながら、文緒の手が彼の下半身に伸びる。そしてチャックを開けて中に指を入れた。
「お、おい……」
「任せて」
そしてパンツの上から、あったかい膨らみを きゅっと人差し指と親指で挟んだ。
「くっ……」
しなやかな指で挟まれ、つい腰が浮く。
「ふふ……」
彼が感じてくれるのが嬉しくて。ついつい力が籠もってしまう。
「痛……」
「あ、ごめん……」
そこは敏感であり、急所でもある。文緒は力を抜き、布の上から優しく撫でていった。
「あっ……」
思わず祐介の口から声が漏れる。
文緒の手の中で、モノがどんどん膨らみ、パンツの布がパンパンに張ってテントのなった。
「かわいー」
思わず声に出してしまう。
「文緒……もう」
「挿れたい?」
「ああ。欲しい」
「よろしい」
正直な祐介にふふと笑い、文雄は手でパンツをずらした。と、チャックからそびえ立つ彼の性器が飛び出す。
その根元を触ると、ザラザラと毛の感触がする。陰毛だ。そしてぶら下がる2つの膨らみ。金玉。
「そこ……ちょっと……」
金玉までグニグニと揉まれ、祐介はぐいっと腰を回転させてしまう。竿もビクンビクンと震えた。
「ふふ」
金玉を掴んだ指をぺろっと舐め、文緒はスカートをまたたくし上げた。その中央の脚の付け根、秘所はテカテカと濡れている。
「きて……」
ソファに押し付けるように抱きしめ、すぐさまスカートの中に腰を入れた。
「あんっ」
ごく自然に性器が惹かれ合い、棒が壷に収まり、結ばれる。
すっぽりと根元まで入る彼を感じ、文緒は腕の中でハーハーと熱い吐息を漏らした。
すぐ耳元で同じく興奮した彼の吐息を感じる。
「ああっ……はっ、はっ、はぁ……」
ソファに腰を座らせたまま、脚を彼の腰に回し、文緒はしっりとしがみついた。
「はぁ……はぁはぁはぁ……はうぅ!」
祐介が腰を突く度にパンパンと肉がぶつかる音、じゅくじゅくと淫らな音が響き、
しがみついた文緒の全身が揺れる。
「あっ……あはぁ……はああぁっ……」
「結婚しよう……文緒……」
一つになりながら、また同じ言葉を繰り返す。
「うん……結婚……」
結婚、という言葉がキーワードになったかのように。
膣が急速に絞まり、肉竿を搾り取った。
ドピュッ、と精液が飛んだ。膣内に。
「ああぁ……はああっ……」
真っ白になり、全身が極限まで緊張する。
「文緒……文緒……」
同時に達し、射精を続けながら、恋人は深く結ばれていた……。
ピーポー ピーポー
不意のサイレンに文緒がビクッと震え、胎内の肉竿にさらに刺激を与える。
「くっ……」
射精し尽した祐介は腰を離し、結合部からドロッと精液がこぼれ、太股を濡らした。
ピーポー ピーポー
救急車のサイレンだ。それがマンションのすぐ前で止まる。
嫌な予感がする。
モノをしまってチャックを閉じ、祐介はすぐ向かおうとした。
「待って!」
その祐介の腕を掴み、文緒が引き止める。スカートの中から精液を流しながら。
「行かないで……お願い」
「……分かった」
文緒の目に溜まった涙が彼を引き止める。
祐介はまた文緒を抱きしめ、ソファに押し倒した。
ピーポー ピーポー
キスする二人の耳に離れていく救急車のサイレンが聞こえた。
救急車で運ばれていく患者。それは血にまみれた結先生だった。
頭からドクドクと血を流し可愛い顔を染め、両脚はあらぬ方向に曲がっている。脚を折られたのだ。
そして結先生を血の海に沈めた張本人の保奈美は、少し離れた場所から見ている。
「ふふ。手こずらせて」
ぺろっと舐めた拳はやはり血に濡れていた。
「うん……ん……んぅ……」
ソファの上、キスしながら抱き合い、祐介と文緒は深く結ばれていた。
結合した秘所からはたっぷりと白濁液が流れている。
そして正常位で結ばれながら、祐介は激しく胸を揉んでいた。制服の上から。
「ゆ、祐介君……んぅ」
眉を曲げ、文緒が赤い顔で喘ぐ。そして嘆願した。
「お願い……破いて……」
「え?」
「制服……破いて。いいから」
揉んでいた手で、力任せにビリリと引き裂く。その下も何も着けていなかった。
ピンクに輝く乳首はピンと尖っている。
頭を下げ、その乳首に噛み付いた。
「あっー!」
歯を立てられ、文緒が白い喉を仰け反らせる。
一端歯を離し、今度は舌でぺろぺろに舐めた。
「アアッ! アウゥ! ……ハァ、アアアアァー!」
喘ぎ声が大きくなる度に、肉棒を包んだ膣がきつく締め付ける。
そしてまた、ドクンッと射精する。もう何度目だろう。
いつまでそうしていただろう。
ソファで寝そべりながら、二人はいつまでも抱き合い続ける。
もう何もしなくても、こうして繋がっているだけでとても気持ちよくて。身も心も蕩けそうだ。
「うん……」
ふと文緒は顔を上げ、カーテンの外に目をこらす。すっかり暗い。もう夜のようだ。
「なおくん……うんぅ。なおくん」
「ん?」
「もう……夜だよ」
「そうか……」
名残惜しそうに祐介は腰を離してソファから起き上がる。
結合部からドロッと白濁液が溢れ、足下までドロドロに汚していった。
「見て……こんなになっちゃった」
スカ−トをたくし上げ、わざわざ見せ付ける文緒に、祐介はキュンと胸が高鳴った。
その上の制服はビリビリに破かれ、乳房を晒している。
「良かったのか?」
「うん、いいの。もう必要ないから」
えへへと彼女は笑い、
「これからは……祐介君のお嫁さんだもん」
「そっか……」
腕に抱きつく文緒。その短めの髪を祐介は優しく撫でてやる。
「今日の夕食……何にする?」
「何でもいいよ」
「それが一番困るの」
二人、笑いあって、キス。
「あれ?」
と、鼻に良い匂いが漂ってくる。祐介はクンクンと匂いを嗅いで、
「なんか……イイ匂いがしないか」
「本当だ……」
匂いの元は台所だ。
固く手を繋いで台所に向かうと、
「あ、なおくん。今日の夕食はシチューだよ」
保奈美が料理していた。
(つづく)
外伝さん乙です
全体としては保奈美の暴走のインパクトがすご過ぎて他が軽い印象ですが、作品の出来や描写は
毎度の事ながら見習いたい位良い出来だけに、次も期待。
展開的には全スレの3の様な展開になりそうですね、個人的には1を希望してましたけど。
新スレッドおめでとうございます。
臨時ログ保管庫管理人です。
>外伝 ◆9QlRx9nooI氏
投稿お疲れ様です。
ご指示を頂いたタイトル部分を修正いたしました。
更なる修正などございましたら、遠慮無くお申し付けくださいませ<(_ _)>
ヒーーーっ!!!
保奈美オソロシス(((゜Д ゚)))ガクガクブルブル
できたら悲惨な結末を希望します
だって恭子や結をここまでしたんだから
もう収まりつかないでしょうに
あれ、おかしいなあ、嫉妬修羅場スレに来た覚えは無いのに(((゜Д ゚)))ガクガクブルブル
でもそれが良い
このまま血みどろスプラッタな展開に・・・
8月キャラはヌル過ぎるから、スクイズや君望のようにドロドロしてくれた方が
俺は好きだ
陵辱好きなので愛を語る気はないが、本当に人を好きになるって嫉妬に狂うってのは
こんなもんじゃないのか?
それは偏愛・狂愛じゃないかと。
俺は二次創作ならドロドロもおkだな。
本編がハッピー主義なのは俺的に歓迎。
思いっきり偏愛狂愛主義者な書き手その1だが
嫉妬や修羅場は好きじゃないなあ、堕とすなら徹底的にやるけどw
その真裏でキャラの願っちまうのでたまに変な純愛書いてしまう
即死回避
30で即死回避なんだよな?
君が望むはにはに 祐介×文緒その5を投下します
「もう少し待っててね。シチューができるから」
エプロンを付けた保奈美がにこやかに言う。
直樹はすたすたとその背後に寄り、背中から抱きしめた。
「も、もう。危ないよぉ」
火は点けたまま、保奈美は彼の腕に身を預け、首だけを振り向いて目を閉じた。
ちゅっ、とキスした保奈美の唇はとても柔らかくて……手に触れる胸はとても大きくて柔らかかった。
「藤枝さん!」
はっと白昼夢から冷めると、文緒の金切り声が響く。
そうだ。今の俺は直樹じゃなくて祐介だ。
「何って……シチューを作ってるのよ。見れば分かるでしょ?」
背中を向けたまま至って平静な口調の保奈美。シチューを入れた鍋がぐつぐつと煮込んでいる。
「秋山さんは座ってて。大事な体なんだから」
そこで初めて保奈美は振り返る。そして一瞬だけ目を細め、
「あらあら。二人ともひどい格好」
文緒は制服の胸元が破け内股から精液を垂れ流し、祐介は開いたままのチャックからちんこがぶらぶらと揺れている。
慌ててちんこをしまう祐介に対し、文緒は胸を出したままだった。保奈美よりも小さな胸を。
「ええ。そうよ。彼にいっぱい愛してもらったから」
「そうね……。ここまで聞こえたわよ。二人とも気持ち良さそうな声で」
愕然と祐介は蒼ざめた。
さっきまでソファで二人は愛し合っていた。その声を保奈美はずっと聞いていたのか!?
聞きながら料理していたのか!?
ガクガク、と胸の震えが大きくなる。すぐに飛び掛かってくるよりもその冷静さが怖かった。
だが文緒は腕を祐介に絡め、見せ付けるように出したままの胸を押し付け、
「もう分かったでしょ。私と祐介君は愛し合ってるの。彼ね、結婚しようと言ってくれたの。
式には招待するわ」
「結婚……」
ピク、と眉が動くがすぐに笑顔になって、
「そう……。おめでとう」
「ありがとう」
笑顔の保奈美に対し、文緒の表情は固いまま。
「でも、なおくん……。渋垣のおじさまとおばさまはどうするの? それに茉理ちゃんも。
とっても心配してたわよ」
絡めた祐介の腕がピクッと動く。動揺が肌越しにはっきりと伝わった。
「……久住君がお世話になってたお家よね……。祐介君に何か関係あるの?」
保奈美に対して向けられた疑問だが、祐介にも聞いている。
彼女も薄々気付いていた。直樹と祐介に何か関係あるのではと。
クスクス、と保奈美の笑い声が大きくなる。
「あら? そんなことも知らないの?」
「知らないって……何を」
「ごめん、文緒。いつか話す気ではいたんだ」」
それまで黙っていた祐介がかくかくしかじかと説明する」
「かくかくしかじか」
「ええっ!? 祐介君が百年後の未来から来た人間で……事故で久住君と分離した人間?
それで今は一つになったってどういうこと!?」
かくかくしかじかと説明を受け、文緒はさすがに驚く。
やっぱり驚くよなー、と祐介は思いながら、
「隠してた事は謝るよ。でもこれだけは信じてほしい。俺は文緒が好きだ……」
「う、うん……」
呆然と文緒は頷き、
「じゃ、じゃあ……初めて私を抱いた時は……」
「ああ。直樹と一つになって……体からウィルスが消えたんだ。多分あいつの体に一つになったんだと思う」
「そうよ。分かったでしょ。今のその人はなおくんの体なの。そして最初はなおくんだった」
「ああ。そうだ」
文緒の肩を抱き、祐介が言う。保奈美を見据えて。
「確かに直樹はあんたのことが好きだった……いや今でも。でも今の俺は祐介だ。
戻れない」
「そうかしら?」
首を傾げ、唇に指を当て、保奈美が彼に言う。
「戻してみせるわ。わたしが」
「イヤーッ!」
不意に金切り声が響く。文緒の声。
「私……私……」
そして座り込んでうずくまり、お腹を押さえた。顔に汗がビッシリと浮かんでいた。真っ青で。
「文緒!?」
祐介もその場に座って文緒を包むように抱く。
「大丈夫……。大丈夫だ。俺がずっと側にいる。ずっと」
「痛い……」
眉をぎゅっと曲げ、文緒はただお腹を押さえた。
痛い。お腹の奥が焼けるように痛い。そしてその中には赤ちゃんが。
「文緒!」
どうしていいか分からず、ただ祐介は側にいて抱きしめた。
そして保奈美はシチューを煮込んでいた火を止め、引いたばかりの電話で救急車を呼んでいた。
今日二度目。
「痛い……痛……。赤ちゃんが……」
お腹の赤ちゃんを想い、文緒は泣きそうな顔でただうずくまる。
何も出来ない自分の無力さが祐介には悔しかった。
それからすぐに救急車が駆け付け、文緒は病院に運ばれる。もちろん祐介も一緒。
「急性のストレス性腹痛だそうよ。お腹の赤ちゃんには影響ないわ」
恭子先生の説明に祐介も、ベッドに寝た文緒もとりあえず一安心する。
まだ頭に包帯を巻き、左腕にギプスを付けた恭子。文緒が病院に運ばれたと聞いて駆けつけてくれたのだ。
「よかった……」
病院のベッドで横になり、文緒は安心しきった表情でお腹をさする。
「どうしようかと思った……」
お腹の子にもしものことがあれば。文緒はふるふると首を振ってその考えを打ち消す。
「急な話で驚いたのね」
恭子先生は文緒を優しく見下ろし、
「いつか説明しようとは思ってたの。未来の事とか」
「はい……」
こくんと頷いた文緒はまだ信じられないでいた。
でも信じようとは思う。
「でも……救急車を呼んだのは藤枝なんでしょう?」
「はい」と祐介。
原因を作ったのも彼女だが、てきぱきと救急車を呼んだのもまた彼女だ。
感謝していいのか責めていいのか。
その保奈美はここにはいない。救急車が来ると姿を消したから自宅に帰ったのだろう。
「藤枝さんは……優しい人ですから」
外で聞いていたのだろう。部屋に入ってきながら結先生が言う。キャタピラの下半身で。
「野乃原先生!?」「どうしたんですか!?」
結先生の姿を見て文緒も祐介も驚き、そして口をぽかんと開いた。
結先生は頭に包帯を巻き、下半身をキャタピラに乗せていた。肩からは大砲が伸び、両腕は四連ミサイルポッドを装備。
「ガンタンク……」
真っ先に頭に浮かんだ言葉を祐介は口に出す。
ガンタンク結! まさにガンタンク結先生!
そのガンタンク結先生ははにかんだ笑顔を見せ、
「ちょっと転んで怪我してしまって。私もこの病院に運ばれたんです」
「ちょっとって……どうしたんですかそれ!?」
「はい。ちょっと両脚を骨折しまして。その、車椅子代わりに」
折れた両脚の代わりに無限軌道で移動しているというわけだ。
「転んだぐらいでそんなになるんですか!? 保奈美でしょ! 保奈美にやられたんですよね!」
「い、いえ……そんなことは……」
「そんなにされて庇わなくていいですよ! だから保奈美やりすぎだって!」
半ばやけになって突っ込むような口調の祐介の横で、文緒はガタガタと震えていた。そして自分のお腹を大事に抱える。
「もしかしたら……この子も」
「その時は……俺が守る!」
ぐっと拳を握り、祐介が励ますように誓う。
もっとも彼自身、保奈美に勝てる気はさっぱりしなかったが。
それでもやらねばならない。愛する文緒と我が子を守る為に。
「で、でもですね。救急車を呼んでくれたのも藤枝さんだと思うんです」
ガンタンク結先生の言葉にシーンと静まり返る一同。
自分で怪我させて自分で救急車を呼ぶ。最後まで自分でこなす保奈美の行動に誰もが蒼ざめた。
「ま、まあ。藤枝のことは置いといて」
自身も保奈美に重症を負わされた恭子先生が、話題を変えるように文緒に言う。
「丁度いい機会だ。秋山にも事情を全て説明しておこう。秋山も聞きたいだろう?」
「はい」
すぐに文緒は頷く。彼の事なら全て知りたい。
「祐介君もそれでいいな」
「はい」
祐介も頷く。こうなったら全てを知ってもらいた。
「よし」
そして恭子先生と結先生は全て話す。
マルバスというウィルスが蔓延した未来の事。
時空転移装置の事故が原因で分離した直樹と祐介の事。
そして再び一つになった直樹と祐介。
「そんな……事があったんですね」
事情を聞き終えた文緒は、お腹をさすりながら、何度も何度も頷く。
「黙っててごめん」
「いいよ。話せない事情も分かるし」
謝る祐介に文緒は笑って見せた。
この病院に運ばれて初めての笑顔に、二人の先生もホッとする。
「それでも……産んでくれるか。俺の子供」
「当たり前じゃない」
まだ平坦なお腹を見下ろし、笑ったまま文緒は言う。お腹の子に語りかけるように。
「私と、祐介君の子供なんだから」
「そうか……」
その手に重ね、祐介もお腹の子に呼びかけた。
「よろしくな。赤ちゃん」
「赤ちゃん……よろしくね、ですって」
言って、クスクスと二人は笑いあった。まだ若い父と母が。
暖かく見守っていた恭子先生と結先生もつい目頭が熱くなる。
百年後の未来では命はとても貴重だ。
「あ、そうそう」
黙ってみていた恭子先生が不意に口を開いた。
「祐介君。あなたの働き場所決めておいたわ。いいでしょ?」
「すみません。何から何まで」
住む場所から就職まで。恭子先生に全て世話してもらって祐介はいくら感謝しても足りない思いだ。
「いいのよ。その代わり、ちゃんと幸せになりなさい。秋山と、子供と一緒に」
「はい」
手を繋ぎ、祐介と文緒は静かに笑いあう。
自分がこの時代に連れて来た祐介の幸せそうな様子に、恭子はうんうんと頷き、
「それで、仕事っていうのはね」
「はい。俺、何でもしますよ。モンスター退治からダンジョン探検まで」
「いや。ただお花を育てる仕事だから。そろそろ来る頃ね」
恭子先生の言葉が合図だっかのように、コンコンとドアがノックされる。かなり控え目な調子で。
「はい。入っていいわよ」
「し、失礼します」
おどおどと一人の少女が入ってきた。祐介は直樹の記憶として少女を知っていた。橘ちひろ。
「知ってるわよね。今は私の元でフォステリアナの栽培をしてもらってるわ」
「ど、どうも」
ぺこりとちひろが頭を下げる。以前よりも少しだけ髪が伸びていた。
「じゃあ仕事というのは?」
「ええ。この時代でもフォステリアナを育ててほしいの。知っての通りマルバスに対して効果があるけど、まだまだ数が足りないのよ。
だから祐介君にも栽培を手伝ってほしいの。橘と一緒に」
「はい」
祐介に断る理由など無い。
とりあえず明日の段取りを決め、早々に文緒は病院から退院となった。恭子先生と結先生は入院したままだが。
ちひろは入院した二人の代役でもあるらしい。かなり大変だろうが。
マンションに戻るとやはり保奈美の姿はなかった。
ただシチューと「温めて食べてください」という書き置き。
恐る恐る食べてみるとやはり美味しい。
それが文緒には悔しかった。少しではなく。
次の日から祐介のフォステリアナ―青いチューリップ―栽培の仕事が始まった。
マルバスウィルスに対して効果があるフォステリアナ。それがあればウィルスに感染した多くの人を救える。
その育成は未来でも開始されているが、やはりまだまだ足りない。そこでこの時代でも栽培し未来に送る事になった。数が
未来の惨状を知り、自身も同じウィルスに感染して苦しんだ祐介にとって、これほどやりがいのある仕事はない。
場所は蓮美台学園の近くに作られた温室。蓮美台学園にある園芸部の温室よりも何十倍も大きい。
祐介が仕事に出ている間は、姉の美琴が文緒に付いててやる事になった。一人にするとやはり不安だからだ。祐介も。
その点、美琴がいれば安心だ。不安になる暇も無いだろう。
指定された時間よりも早く行ってみるとすでにちひろは待っていた。いやすでに作業に取り掛かっていた。
祐介もすぐに加わる。
「そ、それじゃよろしくお願いします」
「いや、こちらこそ」
ぺこりと頭を下げるちひろに祐介も頭を下げる。彼女は何故か蓮美台学園の体操着を着ていた。
それがとてもよく似合っているのだが。
「そうしてると……本当にちひろちゃんだなって気がする」
「え?」
「ああ、ごめん」
ちひろちゃんを知っているのは直樹だ。祐介の記憶ではない。
そして今日の仕事が始まる。
花を育成するのに必要なのは日々の手入れと面倒見の良さ。
フォステリアナの苗を大事に大事に植木鉢に植え、等間隔に並べていく。
最初はいいが同じ作業を延々と続けていくのは根気がある。祐介は汗を浮かべながら、黙々と同じ作業を続けていく。
ずっと同じ病室で臨床実験を受けていたのに比べれば、こうして体を動かせる方がずっと楽だ。
それに自分が育てるフォステリアナが多くの人の命を救うのだ。文句など言っていられない。
「久住先輩……あ、いえ、祐介先輩」
あっという間に時間がすぎ、ふとちひろが呼びかけてくる。
事情は聞いたが、やはり久住先輩と思えてしまった。
「あ、あの……休憩にしませんか」
「ああ」
もうそんな時間か、と祐介も腰を上げる。結構痛くなってきた。
「それと、その先輩というのはいいよ。俺は君の先輩だったことは無いんだから」
ちひろの先輩だったのは直樹だ。祐介ではない。
「でも……」
「それに。俺の上司なんだからさ」
「い、いえ……そんな…」
もじもじと赤い顔で身をよじるちひろはやっぱりちひろだった。
恭子先生が淹れてくれたというコーヒーを二人で飲み、祐介はふーと息をつく。
左腕が折られ、片手でもやっぱり恭子先生のコーヒーは美味しかった。病室にいた頃は毎日飲まされていたが、今でも飽きることはない。
「あ、あの……」とちひろがおずおずと話しかけてくる。
「遠慮しなくていいよ。何でも言って。おっと、恋の相談だけはごめん。
俺、こう見えても妻帯者だから」
「はあ……。あ、あの。茉理のことなんですけど」
その名前を聞いてズキッと胸が痛む。ちひろの親友の茉理は直樹の従兄弟。
親が死んで渋垣家に引き取られてからは実の妹のような存在だ。祐介にとって美琴が姉のように。
「この前会ったんですけど……元気が無かったんです」
「そうか」
ちひろが何を言いたいかすぐに分かる。
五年もお世話になった渋垣家からは、ただ一言「お世話になりました」と言い、
「旅に出ます。探さないで下さい」という書き置きだけを残して、飛び出して来た。
家出も同然だ。
茉理だけではない。父のような源三さん、母のような英理さんもとても心配しているだろう。
あの人たちのことを思うと今でも申し訳ないと思う。祐介にとっては赤の他人だがそう簡単に割り切れるものではない。
保奈美についても同じだが。
「分かったよ」
「え?」
「今度さ……。挨拶に行くよ。嫁付きで」
「それじゃあ……」
「ああ。茉理にもきちんと会いに行く。怒られにさ」
あの茉理のことだ。きっと怒鳴り散らしてくれるだろう。
「あ、ありがとうございます」
目に涙を浮かべ頭を下げるちひろに、逆に祐介が恐縮してしまう。
「いや……これは俺の問題だからさ」
そう。保奈美のことも俺自身の問題だ。
それからしばらく作業を続けてると、やがて昼になった。
「ふー」
熱い温室で作業をしていると汗も段違いだ。
「久住先輩……祐介さん、お昼にしましょう」
「おお」
二人で温室を出て、その前に用意したシーツに腰を降ろす。今日は晴天。まるでピクニックだ。
「はい、なおくん。タオル」
「お、サンキュ」
受け取ったタオルで汗を拭き、祐介は目の前に並べられた重箱の数々に目を見張る。
「これは?」
「ふふ。わたしの特性弁当よ。二人ともしっかり食べてね」
「おお。豪華豪華。遠足でもこんなにないぞ」
「それじゃ毎日頑張っちゃおうかしら」
「毎日はちょっと。さすがに胃が持たないよ」
「もう。なおくんたら」
にこやかに会話しながら祐介は箸に手を付け―
「なんでここに!」
固まった。
「はい。あんして」と玉子焼きを差し出すのは保奈美。
「あーんじゃねえ! 何でここにいる!」
怒鳴る祐介の横ではちひろが身を縮めている。二人のやりとりを呆れながら聞いていたのだが。
「もう。急に怒鳴らないでよ。橘さんが驚いてるでしょ」
メッ、と叱りつけるような調子で保奈美。
「……なんでここにいると聞いているんだが」
幾分調子を落として聞いてみると、
「なおくんに愛妻弁当を届けに。昨日のシチュー美味しかった」
「まあな。いやそうじゃなくて」
右から左にものを置く仕草をして、
「大体なんで俺の居る場所がすぐ分かる!」
「分かるよ。わたしは高性能のなおくんレーダー搭載だから」
保奈美の長い髪が一本だけピンと逆立っている。それがなおくんレーダーらしい。
「ゲゲゲの保奈美かーっ!」
「あ、ノリいいなぁ。夫婦漫才でもいける?」
「いけるかーっ!」
また怒鳴る祐介にビクビクとちひろが首をすくめる。
「もう。怒りっぽくなった? ほらタンパク質摂らないと」
「うがーっ!」
手近にあった園芸用の剪定鋏を取り、祐介は保奈美に向けた。
「だめっ!」
その腕をちひろが握って止める。
「離せちひろちゃん! こいつは恭子先生と結先生の仇だっ! 死んだ先生の仇ーっ!」
死んでないし。
「だからって剪定鋏はやめて! 死んだ先生だってそんなこと望んでません!」
だから死んでない。
「そ、それにっ! 剪定鋏で切られるとすっごく痛いんですよっ!」
「ああ、そうだ! この剪定鋏でちょっきんちょっきん切ってやるわーっ!」
すごく大変だと思います。
「クスクス」と保奈美は声を大きくして笑っている。
「いいのよ橘さん。なおくんがおいたしたらおしおきするから」
瞳までにこやかに笑っている。
その笑顔に……祐介もちひろもぞくりと背筋が凍えた。
そして悪さを叱る母親の前に立ったような気分になる。もちろん悪さした子供の心境。
「か……勝てる気がしねぇ……!」
剪定鋏をゆっくり降ろし、祐介がツーと冷や汗を流す。さっき汗は拭いたばかりなのに。
「久住……いえ、祐介さん」
そっと耳元でちひろが囁いた。
「事情は聞いています。ここは私に任せて一端帰ってください」
「なっ!?」
唖然と祐介はちひろを見る。控え目で謙虚な直樹の後輩を。
「死ぬ気か!? 恭子先生と結先生だって……」
「あら。ちゃんと手加減したわよ」と保奈美。本気だったら包丁で刺身だろう。
「大丈夫です。私だってあの未来を生き抜いたんですよ」
マルバスという死が蔓延した未来。そこはまさに地獄だった。
今こうして生きているのも幸運としか言い様がない。そして本人の生きるという強い意志。
「しかし……」
「行ってください。……大事な人が待っているんでしょう」
いつになくちひろは目が本気。そらさずしっかりと見つめる。
「分かった……」
遂に祐介も折れた。
ここで保奈美に精を搾り取られるわけにはいかない。
「死ぬなよ。ちひろちゃん」
「はい。私にはまだやることがありますから」
遠ざかっている祐介の背中を、保奈美はただ黙って見ていた。いや見ているしか出来なかった。
目の前にちひろが立ちはだかっているから。
「藤枝先輩。私には妹がいました」
唐突にちひろが身の上話を始める。いつになくしっかりした口調で。震えそうになる体を必死に抑えながら。
「ちさとっていうんですけど……伝染病で死にました」
「そう……」
保奈美の目がわずかに細る。
「今ここで作っているのはその伝染病の治療に使われる植物です」
「そうなの。頑張ってね」
「はい」
こくんと頷くちひろ。そして、
「あの……あの人のこと、まだ怒ってますか?」
久住先輩と祐介。どっちで呼ぶか悩んで「あの人」と言った。
「怒る? どうして?」
保奈美は平然と言った。平坦な表情で。
「なおくんはわたしの恋人よ。怒るわけないわ」
「そう……ですか」
「だから取り戻すの。わたしの本来の日常」
「そうですよね……」
祐介がいなければ、いや文緒が妊娠しなければ、そのまま二人は結ばれていたはずだ。
そして結婚して平和で幸せな家庭を築いていただろう。
「気持ちは分かります……」
「分かる?」
クスクスと保奈美は笑う。目も。
「先生たちも同じ事を言ってたわ……。本当に何も分かって無いくせに」
ギラ、と保奈美の目に光が灯る。その光に見据えられ、ちひろはガクガクと背筋から震えた。
だが引く訳にはいかない。
「藤枝先輩……」
お願い。守って。お花たち。
「ここは行かせません……」
「いい度胸ね。好きよ。そういう子」
そして……保奈美が一歩踏み出す。
ハァハァ。
自宅であるマンションまで全速力で駆け抜け、祐介は初めて後ろを振り返る。
そこに保奈美の姿が無いと知ってホッと安堵した。
「ちひろちゃん……」
彼女の事は心配だが今はどうしようもない。保奈美も命までは取らないだろう。
せいぜい全身の骨を折って病院送りだろうか。
血にまみれたちひろの姿が脳裏をよぎり、祐介はぶんぶんと頭を振る。
にしても、走ってここまで来るのは疲れた。
世界タービン号があれば、と直樹の記憶を思い出す。渋垣家にそのままあるはずだ。
10階にある自分たちの部屋まで行き、チャイムを鳴らす。
「俺だよ」
安心するように中に呼びかける。だが返事は無い。
どこかに出掛けたかな? と思って鍵を開けて中に入るとやはり誰もいなかった。
ふと不安が脳裏をよぎる。
部屋を歩きながら次々と呼びかけていった。
「文緒! 姉貴!」
「なーにー?」
呑気な声。玄関からだ。この声は、
「姉貴!」
玄関まで戻ると姉の美琴と文緒がいた。両手に買い物袋を下げて。
「あれ? 祐介君、もう戻ってきたの?」
驚く文緒に祐介はぎゅっと抱きつく。
「も、もう」
買い物袋を落として、文緒は紅くなりながらも祐介に身を任せた。
「きゃ〜」
美琴も赤い顔で目を×にして弟と恋人の抱擁を見守る。
いつまでそうしていただろうか。
文緒の温もりにようやく安堵した祐介が身を離すと、彼女はハァと熱い息を吐いた。目がうっとりと潤んでいる。
彼の温もりと匂いだけで感じたのだ。
「ほらほら。ラブラブはまたあとで〜」
買い物袋を振り回して美琴が促がした。
「う、うん。そうだね」
ハァと息を吐いて火照った体を鎮め、文緒が玄関から上がる。祐介と固く手を繋いで。
「でも、どうしたの。お仕事は?」
「あ、ああ。今日は早目に終わってな」
テーブルに着き、祐介はそう説明した。保奈美のことはやはり黙っていよう。
「ふ〜ん」と美琴。目で疑っている。
「いやー、俺もちひろちゃんも張り切っちゃってさ。もうすることがなくなっちゃったんだよ。
おっと、さぼりじゃないぜ」
「……掃除当番はよくさぼってたわね」
文緒が委員長口調で言うと、
「んー、知らないなぁ。俺は祐介だし」
「ご、ごめんなさい!」
慌てて文緒が謝る。そうだ。同級生だったのは直樹であって祐介ではない。
「い、いいよほら。俺ん中に直樹の記憶があるのは説明したろ」
「……それってさ。委員長だった私も知ってるってこと?」
「ああ。文緒は立派な委員長だったぜ」
「う〜」
何故か恥ずかしそうな赤い顔で文緒は下を見る。
「祐介、祐介」
と美琴が買ってきたばかりのおやつを差し出してきた。
「杏仁豆腐〜」
「ん。食べろ」
「杏仁豆腐ー!」
「いや、だから。食べていいって」
「や〜。食べさせて〜」
ぐるぐる〜、とその場で杏仁豆腐を持って回転し、ポニーテールも揺れる。
「姉貴……俺はもう嫁付きなんだから。ていうか嫁の前で恥ずかしい事すんな」
「お嫁さん♪ お嫁さんっ♪」
突如リズミカルに歌い出し、今度は文緒に杏仁豆腐を差し出し、
「そっか。秋山さんもわたしの妹になるんだね」
「はぁ?」と祐介。顎がかっくん。
「だって。祐介のお嫁さんだからわたしが義姉さんでしょ?」
義姉さんと書いて姉さんと読む。
「は、はい……。よろしくお願いします。お義姉さん」
「うん。よろしくね。秋山さん」
「私も文緒で結構ですので」
「うん。文緒!」
それから同級生だった二人の少女は顔を見合わせて笑った。祐介もつい苦笑してしまう。
「でも、どうして祐介君が弟なの?」
唐突な文緒の質問に、姉弟は顔を見合わせる。
祐介は天ヶ崎家に拾われた養子。美琴とは義理の姉弟ということになる。
「そりゃー、わたしがお姉さんだからだよ!」
と美琴が胸を張った。
「そうかー?」
祐介は腕を組んで、
「でも、拾われたときの俺は記憶喪失で何も分からなかったからな。姉貴にいろいろ教わったし」
「えへへ〜」
「そうなんだ……」
「まあ、今は記憶喪失前の記憶もあるんだけど」
あの直樹と祐介に分離する事故の前の記憶も、今はちゃんとある。もっともそれはこの時代で生きてきた直樹の記憶だが。
幼い頃の保奈美との思い出もしっかりと思い出していた。祐介個人としての幼少の頃の記憶は無いのだ。
「ほーら。杏仁豆腐だよー」
難しい顔をする祐介の口に、美琴がスプーンで杏仁豆腐を入れてきた。
「んぐっ。ほら姉貴も」
祐介も自分のスプーンで杏仁豆腐をすくって姉の口に入れてやる。
「えへへ。もぐもぐ〜♪」
「うふふ」
仲の良さそうな姉弟の光景に、つお文緒も頬が緩む。それからハッとなって、
スプーンと杏仁豆腐を持って二人の間に割って入った。
「はい。祐介君あーんして」
「あーん」
杏仁豆腐を食べる祐介にふんふんと満足して頷く。つい美琴に嫉妬してしまった。
「あっ。こっちもあーん」
「はいはい」
そして口を開ける美琴にも杏仁豆腐を入れてやる。祐介の口に入れたスプーンで。
それからは三人で杏仁豆腐のあーん合戦になった。
一方その頃。温室の前では。
ちひろの頭が左右に揺れる。下半身は地面にすっぽりと埋まっていた。
「うう……」
両目は腫れ上がり、もう前は見えていないだろう。口からごぼっと血が溢れている。
「どう? 大好きな植物と一緒になった気分は」
地面に突き刺したちひろに、保奈美はスカートをたくし上げてハイキック。もう何発目だろう。
「ぐ……」
即頭部にまともに蹴りを受け、ちひろの頭がまた揺れる。だが倒れない。下半身は地面に埋まっているから。
まさにサンドバッグ状態でちひろは殴る蹴るどつくされていた。
「許して……ください…」
朦朧とする意識でちひろは嘆願する。自分を許してと言っているのではない。
祐介と文緒を許してと言っているのだ。
「ふん」
大きく踵を上げ、保奈美は頭頂部に叩き降ろした。踵落とし!
ちひろの体がさらに一段地面にのめり込み、ガクッと額から血を流してうな垂れた。
「きゃあああああああーっ!!!」
そこに鳴り響く悲鳴。
振り返れば茉理がいた。蓮美台学園の制服を着ている。学校帰りに会いに来たのだろう。
ちなみに保奈美はさぼり。
「ちひろ! ちひろーっ!」
泣きながら駆け寄る茉理に後を任せ、保奈美はその場を後にする。
「いやーっ! ちひろ! しっかりして! しっかりしてよー……目を開けてーっ!
死んじゃイヤーっ! ちひろーっ!!!」
立ち去る保奈美に構わず、茉理は血を流しながら地面に突き刺さったちひろに抱きつき、必死になって呼びかけた。
「……」
茉理の悲痛な叫びを聞きながら、保奈美は血に染まった拳を見下ろし、歩きながらじっと考え込む。
何だろう。この胸のイライラは。
「ちひろーっ!! イヤーッ!!!」
それからすぐに救急車が来て、重傷のちひろを搬送していった。その救急車も保奈美が呼んだものだ。
夕食が済むと美琴はさっさと帰ろうとする。
「それじゃあ。わたしはこれで」
「泊まってけばいいのに」
「だーめ。新婚さんのおジャマしちゃ悪いし」
それに、と美琴は祐介に顔を寄せ、
「花嫁さんを安心させるのは新郎の役目だよ」
「むっ」と唸る祐介。
「それじゃあ〜ね〜」といつもの明るさを嵐のように振り撒いて美琴は帰って行った。
「……」
「……」
二人きりになると、祐介と文緒は横目でお互いを見て、
「あ、あのね。お風呂入れたから入って」
「一緒に?」
「もう」
頬を膨らませる文緒。赤い顔で。
「今日は……お風呂のあとで、ね」
「ん」
股間はもうやる気満々。
先にお風呂から上がって、文緒がお風呂に入ってる間、祐介はゴロゴロとベッドと転がって待っていた。全裸で。
考えるのは保奈美の事。
彼女には本当に済まないと思う。だが戻る事など出来ない。妊娠した文緒を見捨てる事など出来はしない。
文緒の妊娠を知った瞬間、衝撃が体を突き抜け、一瞬で直樹から祐介に変わった。
自分の中にこれほど文緒を愛している気持ちが大きいとは自分でも驚きだった。
こうして一緒に暮らしているのが何だか不思議だ。本来なら保奈美と一緒に学園に通っているはずなのに。
そして保奈美と……
「祐介君」
今更有り得ない未来は現実の声に呼び戻される。
「どうかな」
お風呂から上がった文緒は蓮美台学園の体操着を着ていた。
お風呂上りでしっとりと濡れた短い黒髪。眼鏡は掛けていない。そしてブルマー。
今日はつくづくブルマーに縁がある。
「うん……うんうん」
祐介は何度も頷く。全裸で。
「いいよいいよぉ。よっ、元女学生」
「もう。何よそれ」
満更でもなさそうに文緒はベッドに腰掛ける。早速祐介が背後から抱きついてきた。
体操着独特の感触を全身で直に感じ、前に回した手で胸を包む。
「そんな……急に」
最近めっきり柔らかくなった乳房が手の中でぐにゅと揉まれ、文緒は早くも赤い顔で喘いだ。
下着は穿いていない。乳首の固い感触まではっきり感じられた。もう勃っている。祐介のイチモツも。
「あっ……」
「どうせなら、体育館の倉庫のほうがよかったかな?」
「馬鹿」
文緒をベッドへと寝かせ、祐介は上から覆い被さりちゅっとキスした。文緒も背中に手を回し、
自ら足を腰に絡める。
「んっ……んっ」
もう何度もしてすっかり慣れたキス。舌を入れて互いに絡めると、じゅくじゅくと音が鳴り、糸を引いた。
「ふふっ」
口を結ぶ糸を手に絡める文緒。髪をかき上げ、耳を甘く噛むと、「はんっ」と小刻みに震えた。
ドキドキと高鳴る鼓動がお互いにはっきり聞こえ、耳を舐めながら祐介は横抱きにして、体操着をまくしあげ、下から手を入れる。
「あっ……はぁ……」
手が乳房に直に触れ、ピンと尖った乳首を撫で回す度に、文緒もまた敏感に反応して腕の中で振動する。
指を口に入れ、潤んだ瞳で切なそうに喘ぐ文緒に、祐介もまた切なくなった。
「声…出していいんだぜ」
耳元で囁くと彼女はビクンッと大きく飛び跳ねた。
そして片手を今度は下に伸ばす。ブルマの中に。
「あっ……アアッ! はあぁっ!」
下もやはりパンツは穿いていなかった。ブルマの中、指が直に割れ目に触れると、しがみつくように抱きつき、遠慮なく甘い声をぶつけてくる。
「やあっ! やだよおぉ!」
くちゅくちゅと指が肉壷を掻き回し、淫らな音が響くと涙目で文緒は訴えてくる。
「め、メチャクチャになっちゃう……私…ヘンになっちゃうよぉ」
「ああ。いいんだよ」
真っ赤な頬ほっぺたにキスし、祐介は肉壷をかき回す指を早めた。
「はっ…! だめっ……や、だめーっ!!」
ビクンっ、と文緒の背筋が仰け反り、硬直する。
「イッた?」
しがみつき、ハァハァと甘く吐息を吐く文緒はこくんと頷く。
「ずるいよ。自分だけ」
「だったら……きてよ」
「もちろん」
横抱きから上に回って祐介が文緒を優しく見下ろす。
文緒は黙って脚を開き、祐介は脚の付け根のブルマーをずらして、濡れた秘所を晒した。ぐちゅぐちゅに濡れた割れ目。うっすらと開いて、ピンクに輝く中身は蠢き、今や遅しと待っている。
ブルマの布をイチモツの横に感じ、祐介は熱い肉壷へと沈んでいった。
「アウウゥ!」
ガクンガクンと文緒がベッドの上で飛び跳ね、背中にしがみつく指が爪を立てて肌に食い込む。
背中に甘い痛み、そして下半身から強烈な締め付けと快感を得ながら、祐介は囁く。
「委員長がこんなに乱れるって知ったら。クラスのみんなどう思うかな」
「やあぁ……言わないで……はぁ!」
腰を回転させると、ぐちゅぐちゅと淫らな音が響き、パンパンと肉と肉がぶつかる音がする。
「美琴や……結先生に聞かせてやりたいな」
「もう…もう……馬鹿ぁ」
語りかける度、きゅっきゅっと文緒の膣が熱く締め付ける。
「大好きだよ。委員長」
ちゅっとキスした唇は唾液で濡れそぼり。潤んだ瞳はもう前を見ていなかった。
「あぐうぅ……」
背中にしがみつき、脚を腰に絡め、文緒は極限まで緊張する。膣も。
「くっ」
強烈な締め付けに肉竿も限界まで達した。
祐介の脳髄にバチッと火花が飛ぶ。
「アアアー!」
白い喉を仰け反らせ、文緒が鳴く。祐介は急いで腰を引き抜き、そのブルマーの上に射精した。
「あっ!?」
熱い液体をブルマーの上に感じ、文緒はうっとりと恍惚の表情で絶頂の波に体を震わせ続ける。
「あっ……はあぁ…! イイ、イイよ……」
ブルマ、そして体操着に射精しながら、祐介もガクガクと背筋を震わせ、絶頂の快感に浸っていた。
ハァハァ
射精が止まり、下を見れば荒い息を吐く文緒。体操着にはしっかりと精液が振り掛けられている。
そのまま顔を下げ、精液で濡れた体操着をさらにたくし上げ、乳房に吸い付く。
「あんっ」
絶頂の余韻に浸っていた文緒がまた悶える。
ピンと尖った乳首。まだ母乳は出ないけど吸うととっても甘くて。ちゅうちゅうと吸い立て舌で転がす。
「もう……」
赤ちゃんのように胸にしゃぶる祐介の頭を抱え、文緒は目を閉じて快楽にまた浸った。
大好きな彼がくれる甘い性の喜び。自分がこんなに乱れるなんて、確かにクラスのみんなが知ったら驚くだろう。
「アッ……」
はぁと甘い息を深く吐き、乳首を吸われ、文緒はまた喉を仰け反らせた。
熱い。お腹の奥、子宮がとても熱くて。
どんどん彼が欲しくなる。
その想いが通じたのか。
祐介は胸から顔を上げ、文緒に囁く。
「後ろ」
うんと頷いて、文緒は四つん這いになった。
「ああっ……アア…ア」
バックから貫かれ、激しくベッドの上で身体を揺らし、ベッドのスプリングがギシギシと鳴る。
「な、なあ」
背後から貫き、祐介が文緒のお腹に手を当てる。
「な、なに……はぁっ!」
「子供の名前……」
「うんっ!」
朦朧と痺れる頭で祐介と文緒は繋がりながら会話をかわす。
「男の子だったら直樹……て付けないか」
「うん……うん……はああっ!」
絶頂に達し、今度は膣に熱い精が注がれる。
「アアっ! だめ……イク、イッチャウーっ!」
ドクンっと射精し尽して、背中から祐介は抱きしめる。火照った彼女の体はとても熱くて。
そのままベッドに沈み込んでまた抱き合った……。
「ねえ」
「ん?」
「ずっと……側にいてね」
「ああ」
「あなたには私がいる」
「文緒には俺がいるよ」
そして恋人同士はまたキスする。
「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
翌朝マンションの自室の前。出かける祐介に文緒はちゅっとキス。
あれからちひろから連絡はないがとりあえず温室に出掛ける事にした。そこに居なければ恭子先生の所に行くつもりで。
「なおくん。おはよう」
と、いつもの声。横を見れば保奈美がいた。
もう祐介も文緒も驚かず、手を繋いで保奈美を見る。
「おはよう」「おはよう。藤枝さん」
そして挨拶。
「保奈美。結婚式決まったら呼ぶよ」
「ぜひ来て下さい」
ぺこりと二人揃って頭を下げる。
「なおくん……」
だっと急に保奈美は駆け出した。二人に向かって。
咄嗟に祐介は文緒を庇うが、保奈美はその二人を通り過ぎた。
「さようなら」
すれ違い様、それだけを言い残して。
保奈美はそのままマンションの廊下の壁を駆け上がり、飛び降りた。
ここはマンションの十階。一瞬で保奈美の姿は落下して見えなくなる。
「イヤアアアアアアアアアァァァァーっ!」
文緒は叫び、祐介は目を見張った。
(つづく)
一人ずつ倒されていってるなぁと
>>外で聞いていたのだろう。部屋に入ってきながら結先生が言う。キャタピラの下半身で。
>>「野乃原先生!?」「どうしたんですか!?」
結先生の姿を見て文緒も祐介も驚き、そして口をぽかんと開いた。
結先生は頭に包帯を巻き、下半身をキャタピラに乗せていた。肩からは大砲が伸び、両腕は四連ミサイルポッドを装備。
「ガンタンク……」
真っ先に頭に浮かんだ言葉を祐介は口に出す。
ガンタンク結! まさにガンタンク結先生!
そのガンタンク結先生ははにかんだ笑顔を見せ、
「ちょっと転んで怪我してしまって。私もこの病院に運ばれたんです」
「ちょっとって……どうしたんですかそれ!?」
「はい。ちょっと両脚を骨折しまして。その、車椅子代わりに」
折れた両脚の代わりに無限軌道で移動しているというわけだ。
これはおかしい!
ガンタンクワロスw
むしろ無限軌道と聞いて別のアニメを想像してしまった。
というか何とガクガクブルブルな展開な事か。
つまる所ボッブミサイルランチャーは腕のギプス兼用であると・・・・・・w
ヘタなサスペンスより心臓に悪いわこれ。
つーか、外伝氏って絶対Sだ。
GJ―――――!!!
ちひろがっ、ちひろが―――っ!!
どんどんガクブルになっていく・・・・
しかもガンタンクってw
あと倒されてないのは美琴と茉理か
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
あれが保奈美の最後とは思えない。きっと第二第三の保奈美が(ry
つーか長いよ…。
10レス超えるようなのはテキストファイルでうpってくれる方が見やすくて助かる。
やはり保奈美のアンテナはレーダーだったんですね ^^
>本気だったら包丁で刺身だろう。
お取り入れdクスです。
>肩からは大砲が伸び、両腕は四連ミサイルポッドを装備。
結のせいで分離のしたのにまだやる気か(ぉぃ
もう一度ボコってくだ(ry
>>47 最後地面に接触する前にニヤリと笑うのですねw
「鮮血の結末」くるかとオモタ
断じて抜けないけど吹いたwww
ガンタンクねたもこういう形に昇華してくれるならおいらはいいと思う
ただ純粋に保奈美切なス
原作やってないけど文雄エンドってなに? 主人公の別人格出てくるのか?
それでフラレたらなんかこうやりきれない保奈美の気持ちわかるよな
外伝氏乙
なんか外伝氏の作品って本能任せの力押しの印象が強いんですよね。
作品自体は悪くないんですが、どうもエロ部分よりダーク部分の印象が強いと言うか……
今の長編が終わったら、純愛ならほのぼの系とか、凌辱系なら調教とか、そう言うのを希望
どうもエロ部分よりダーク部分
私はこっちも好きです
ユイタンクなら次に保奈美が襲いかかってきても撃退できるか・・?
自分も
>>55と同意見、このまま終わるとは思えない
というか保奈美まだ来ると思う。
ヒント:ひぐらし
保奈美は滅びぬ。何度でも蘇るさ!
>>63 ほのぼの路線では外伝氏の良さは生きないと思う。
純愛路線はにられば氏など執筆する人には事欠かない。
作家見て思ったけど、外伝氏ってストレートだけの超強気な剛球投手って感じだよな。
にられば氏は頭脳派な制球派投手で、ゼロ氏は弱気な変化球投手、神楽スキー氏は臨機応変な万能投手って所か。
まあ、ここに投下する作家は自分なりにはこんな印象。
たしかに「犯す」ってかなりストレートで男らしい
君が望むはにはに 祐介×文雄その6を投下します
ひゅーん。ぼちゃっ。
マンションの十階から飛び降りた保奈美は、ぐちゃっと潰れて横たわっていた。
右腕と右足が千切れ跳び、お腹からは血に染まった腸が飛び出している。ところどころ白い骨が垣間見えるがすぐに赤い血に染まっていった。
その光景を見下ろし直樹は呆然と立ち尽くす。
「イヤアアアアアアアーっ!!!」
空想は現実の悲鳴にかき消される。文緒の悲鳴。
だが保奈美が飛び降りたのは現実。
「くそっ!」
なんでこんなことに!
唇を噛み締め、直樹は駆け出した。エレベーターを待つのももどかしく、階段へと走って行く。
「待って! 行かないで!」
その腕に文緒がしがみついてきた。
「委員長どいて!」
彼女の腕を振り払い、直樹は階段を駆け降りていく。だから気付かなかった。
委員長と呼ばれた文緒が呆然としていたことに。
「保奈美! 保奈美!」
階段を駆け降りながら、直樹の脳裏に今までの思い出が甦る。
初めてキスした日、初めて結ばれた瞬間。だが笑顔は思い出せない。
保奈美の笑った顔。その笑顔だけを求めて、直樹は駆けた。
ようやく階段が終わり、直樹はすぐにマンションの玄関から飛び出す。
「保奈美!」
いた! 地面の上、うつ伏せで倒れている。
空想の中と違い五体しっかりとあった。
「しっかりしろ!」
すぐに駆け寄り、頭を抱きかかえ必死に呼びかけた。
「保奈美! 保奈美!」
瞳は固く閉じられ、口は閉じたまま。
彼女の暖かい頭を胸に抱き、直樹は涙声で呼びかける。泣きながら。
「保奈美ーっ!」
絶叫が天まで響き―
「なーにー」
朗らかな声が聞こえる。
「え?」
見れば胸の中の保奈美はぱちっと目を開けていた。
そして直樹にぎゅっと抱きついてくる。腕を首に回して。
「もう。なおくんは泣き虫だよ」
うふふっ、と笑い声。
「保奈美……? おまえ何ともないのか?」
「うん。平気だよ」
「ど、どうして」
抱きついたまま保奈美は上を指差す。直樹も上を見ると大きな木の枝があった。大きく揺れている。
「えーと……」
直樹はゆっくりと考えて、
「つまり、あの木の枝に掴まって、落下の衝撃を和らげたのですか?」
「うん」
あっさりと保奈美は言ってのける。
マンションの十階から飛び降りて、木の枝に掴まって華麗に着地。
保奈美の懸命な努力と身体能力があってこそ出来る芸当だ。
「騙したな! 俺の気持ちを踏み躙ったな!」
「えへへ」
涙顔で笑って怒鳴る直樹に、保奈美は悪戯が大成功した子供のような笑顔で抱きついていく。
とりあえず保奈美が生きていた。無事で。それだけで嬉しい。
腕の中に保奈美がいる。それがこんなに幸せなことだと初めて知らされた。
「でもよかった。やっぱりなおくんはなおくんだよ」
「え?」
「すぐに来てくれた」
「当たり前だろ……」
腕の中の保奈美の頭を優しく撫でてやる。
と、保奈美は直樹の抱きつきながら、遠くを見る。
そして不意に顔を寄せ、唇を合わせた。キス。
「んっ」
保奈美の柔らかな唇の感触。久しぶりの味に直樹は胸が甘酸っぱくなった。
だが口を重ねた保奈美の目は遠くを見ている。直樹の背中。
「イヤーッ!」
空気を裂く様な悲鳴。はっと口を離して振り向けば、文緒がいた。眼鏡の奥の瞳を震わせ。
「あ……ああっ」
その口がわなわなと震える。
文緒に見せ付けるように保奈美は抱きつき、そしてニヤッと笑った。
「文緒……!」
瞬間、祐介は保奈美を突き飛ばし、立ち上がって文緒に駆け寄る。
「文緒!」
だが彼が寄ると、文緒は一歩後ずさった。
「違うんだ。これは……」
「何が…違うのよ」
一筋の涙が頬を流れる。
「行かないでって言ったのに……私よりあの女を……」
背を向けだっと走って行く。マンションの中に。
「待って!」
追いかけようとした腕を背後から止められる。
「あんな女、放っておきましょうよ」
保奈美だ。
祐介はギッと睨み、
「俺を……騙したな!」
「なおくんは優しいから」
「俺は祐介だ!」
「でも、さっきはなおくんだったでしょ」
「!」
愕然となった。頭にガーンと衝撃が走る。
そう。保奈美が飛び降りるのを見た瞬間から、彼は『直樹』になっていた。祐介ではなく。
その証拠に地文も直樹となっていた。
「あ、ああ……」
ぺたっと座り込む祐介を、保奈美はにこやかに見下ろす。
「あなたは……やっぱりなおくんなのよ」
違う、と言えなかった。
保奈美が危なくなると直樹になってしまう。
それを今さっき体験したばかりだから。
「俺は…俺は……」
もう自分でも分からなくなっていた。直樹なのか祐介なのか。
「わたしと一緒に来て。そうすれば何も心配いらないわ」
そうだ。今まではずっと保奈美に甘えてきた。
何をするにも完璧な保奈美。彼女がいれば不安も恐れるものもない。
「ほら。わたしの胸……大きいでしょ?」
腕を取り、自分の胸に押し付ける。手に触れた感触は確かに文緒よりも大きかった。
だが―
「残念だな。俺はもう少し小さいほうが好みなんだ」
腕を離し、立ち上がった祐介は目を見据えしっかりと言い放った。
「俺は祐介だ。あんたの彼氏じゃない」
そうだ。俺が愛するのは文緒だ。
「でも……彼女に子供がいるから選んだんでしょ?」
「ああ……」
もし文緒が妊娠していなければ。そのまま直樹として保奈美の側にいたはずだ。
「もし……もしよ」
保奈美は自分のお腹をさすり、
「わたしにも……子供が出来たら?」
「!」
再び祐介に衝撃が走る。そしてむくむくと頭をもたげる直樹の意識。
「嘘だ!」
直樹の意識を懸命に抑え、祐介は否定する。
「今はまだ子供はいないわ……。でも、そのうち産むつもりよ。なおくんのお嫁さんになるんだから」
保奈美の視線が彼の股間に注がれる。そしてゴクッと喉が鳴った。
そうだ。子供が出来れば彼も振り向いてくれる。
保奈美に視姦されてるような気分になって、祐介は股間を手で隠す。
「お、俺の息子は、渡さないからな!」
今にも襲い掛かりそうな保奈美に、祐介はツーと冷や汗をかく。
「俺は祐介だからな!」
それだけ言い残し、マンションへと駆け込んだ。文緒が心配だから。
「なおくーん。体には気を付けてね」
保奈美は笑顔で彼の背中を見送った。
マンションの自室は固く閉じられ。祐介は外から呼びかけた。
「文緒……いるんだろ。開けてくれないか」
……
返事は無い。
「文緒。ごめん。俺が悪かった」
ドアが少しだけ開く。
「本当?」
「ほんとほんと。もう何でもしちゃうぜ」
「それじゃあ……」
「うん」
「今度デートして」
「ああ、もちろん。海外でもどこだって連れて行っちゃう」
玄関がぱっと開いて、文緒が飛び出してくる。
胸で彼女を受け止め、祐介は優しく抱きしめた。
「ごめんな……」
「遠くじゃなくてもいいから……思い出を作りたいの」
「ああ。作ろう」
そして二人はしっかりと抱き合い―
「あーつーいー」
能天気な声に二人はさっと身を離す。
「朝から、あーつーいー」
美琴だ。むぎゅーと抱きしめる仕草をしている。
「姉貴! いいとこだったのに」
「いいから、いいから。続けて続けて」
「出来るかっ!」
「あ、あの……そろそろお仕事行かないと」
「お、おお」
すっかり忘れていたことを文緒に言われ、祐介は彼女の手を握った。こんな時でも仕事のことを言い出すのは彼女らしい。
「それじゃあ。行ってくるからな」
「うん。行ってらっしゃい」
ちゅっと軽く唇を合わせ、祐介は仕事場の温室に向かった。
「祐介ー。わたしにはー?」
「姉貴は留守番!」
「はーい」
にこやかな姉弟の会話にも、何故か文緒はドキドキと不安に胸を高鳴らせていた。
「駄目だな私。すぐに嫉妬しちゃって」
保奈美に美琴。彼の周囲の女性はみんな魅力的で。つい文緒はコンプレッスを感じてしまう。
もっとも文緒は自身の魅力には気付いていない。
フォステリアナ栽培所となっている温室に来てみたが、やはり誰もいなかった。
その前にある大きな穴が不安を増長させる。
仕方無しに病院にに入院している恭子先生の所に行くと、ちひろも入院したことを知らされた。
「ちひろちゃんが!?」
そして昨日、仕事場に残した保奈美とちひろを思い出す。
「やっぱり……保奈美が!」
ぎゅっと拳を握ると、ベッドに座った恭子先生が右手を肩に置いた。左手は骨折している。
「あなたのせいじゃないわ。気にしないで」
「でも……俺がちひろちゃんに任せたばっかりに……」
「橘が言ってたわ。藤枝は……ずっと泣いてるようだったって」
「え?」
「彼女も……辛いのよ」
ふーと恭子先生は溜息を吐く。苦悩の色がありありと浮かんでいた。
「とりあえず。橘が退院するまでフォステリアナ栽培はお預けね」
「いえ、俺一人でもやります。やり方はちひろちゃんから教えてもらいましたし、フォステリアナを待ってる人が大勢いるんでしょ」
「ええ……そうだけど」
「大丈夫。任せてください」
「そうね。それじゃあ任せたわ」
「はい」
せめてもの罪滅ぼしに皆の役に立ちたい。祐介の意を汲み取って恭子は任せることにした。
「それで先生。俺、やっぱり渋垣の家にもちゃんと挨拶しとこうと思うんです」
「久住がお世話になってた家よね」
「はい。みんな心配してると思って」
「そうね。私も一緒に行くわ。こんな体だけど」
「俺だけで十分ですよ」
「なに言ってるの」
恭子は右手の人差し指を祐介の鼻に突き付け、
「私は祐介君の保護者なのよ」
祐介をこの時代に連れて来たのは私。だから最後まで面倒見る。恭子先生は今や祐介の母親代わりだった。
「は、はぁ」
とりあえず会いに行く段取りを決めて、祐介はちひろちゃんの病室に向かった。といってもすぐ隣。
「あ、祐介君」
「久住先輩……あ、ごめんなさい。祐介さん」
病室のベッドで寝ているちひろは頭にも体にもぐるぐる包帯が巻かれていた。その隣にはガンタンク結がいる。
全身包帯少女になったちひろを見て、祐介はじわっと目頭が熱くなる。
「ごめん……俺のせいで」
「いいんですよ」
相変わらず優しい声。
「あ、あの……それでお花はどうなりました」
「ああ、大丈夫。無事だよ。俺がきちんと世話するから」
「よかった……」
自分よりも花を心配するちひろに、祐介は頭が下がる想いだった。
フォステリアナはきちんと咲かせよう。この少女の為にも。
「昨日はずっと茉理がお見舞いに来てくれたんですよ」
「茉理が……そうか」
うんうんと祐介は頷き、
「今度向こうの家にも顔を出す事にしたよ」
「よかった……。茉理きっと喜びますよ」
「怒ってからね」
口元だけで薄く笑うちひろに、祐介もホッと胸を撫で下ろす。
(茉理、か……)
渋垣家の親戚の年下の少女。一緒に住むようになってからは妹のような存在。
祐介にとって美琴が姉のように。
直樹の記憶でしか知らないが、茉理が元気になるなら、祐介にとっても嬉しい。
それから数日後の休日。
祐介と文緒、それに包帯巻いた恭子先生は渋垣家に挨拶に出向いた。
直樹の保護者だった渋垣夫妻に事情を説明し、安心してもらう為である。もちろん茉理も。
まず恭子先生が全て説明する。未来のことも直樹と祐介のことも。信じる信じないではなく、真実を知ってほしかったから。
源三も英理も驚いたが、特に何も言わなかった。嘘をついてる風には見えなかった。
そして祐介と文緒が結婚の報告をする。許しを得るのではなく、ただ「結婚します」と。
誰に反対されようと結婚するのは決めていたから。
「そうか」
話を聞き終え、源三はうんうんと頷き、英理もにこにこと微笑んだ。ただ茉理だけがムスッとしている。
「良い人ね」
「だろう」
あっさりと結婚を許してもらい、祐介も文緒も拍子抜けして、互いに笑いあう。
「なんだか懐かしいな」
祐介は目を細めて部屋を見る。かつての直樹の部屋を。今もそのままになっていた。
「へー。こうなってんだ」
男の子の部屋が珍しいのか、文緒はあちこち物色している。
「このベッドも久しぶりだな」
と祐介が腰掛けると、文緒も腰掛けた。
「こういうのって。ベッドの下にエッチな本を隠してるんだよね」
「……ないない」
「本当?」
「あ、ああ……」
ガクガクと祐介は頷く。
祐介は窓を眺め、
「ここで寝てるとさ。いつも保奈美が起こしに来てくれて……あ、ごめん」
「いいよ」
きゅっ、と祐介の腕に文緒は抱きつき―
「あっ」と手を離した。
「いいからいいから。続けてください」
部屋の入り口に茉理が立っていたから。
源三さんと英理さんと恭子先生はずっと談笑している。
「急に家を出てったと思ったら……お嫁さん連れてくるんだから」
呆れてものも言えない。そんな顔だ。
「いいだろう」
肩を抱いて祐介は見せ付けてやる。自慢の嫁を。
茉理はそんな二人をジーと目を細めて見つめ、
「本当に……結婚するの?」
「ああ。結婚式はちゃんと来いよ」
そして祐介は文緒のお腹に手をやり、
「子供も出来るからな。おばさんと呼ばせてやる」
「……出来ちゃった婚?」
「「う」」
何気ない一言に二人とも渋い顔をした。その通りだから。
「でも意外だなぁ。てっきり保奈美さんと……」
「茉理!」
急な大声に横にいる文緒がビクッと震えてしまう。
「あ……ごめん」
「う、ううん。いいの」
手を取り合う二人に茉理はハァと溜息をついて出て行った。付き合ってらんない。
それからまた来ると約束して、祐介と文緒、恭子先生は渋垣家をあとにする。
その前に―
「おおっ!」
庭に置いたままの自転車に、祐介はぱっと飛びついた。
「生きていたのか! 世界タービン号!」
愛車との感動の再会に祐介はすりすりと頬を寄せる。
「それじゃ祐介君。私は病院に戻ってるから」
「はい! ありがとうございます」
恭子先生は入院中の身を押して来てくれたのだ。頭を下げて見送り、ぱっと自転車に飛び乗った。
「うん。うん」
久しぶりの愛車の感覚に何やら頷いて感激している。そして後ろをぱんぱんと叩いて、
「文緒。乗れよ」
「え?」
いつも自転車の後ろに乗っていた保奈美が思い出される。そう。そこはいつも保奈美の特等席だった。
「いいの?」
「もちろん」
力強く頷く祐介。文緒はちょっと躊躇ったが、ちゅこんと腰を横にして後ろに座り祐介の腰にしっかりと手を回す。
「しっかり掴まってろよ」
「う、うん」
「ういーん。ういーん。世界タービン号、GO!」
「きゃっ」
勢いよく走り出す自転車の後ろで、文緒はきゅっとしがみつく。背中に文緒の柔らかい膨らみを感じながら、祐介はペダルを漕いでいった。
こうしていると、自然に保奈美のことを思い出す。
―何年後ろに乗ってると思ってるの?
そう。何年も後ろに乗ってきたのは保奈美だ、でも今からは違う。
「文緒。このままドライブに行くぞ」
「……さ、サイクリングでしょう」
「ああ」
ぶーんと走って行く世界タービン号。それを強烈な視線で睨み付ける影が一つ。
保奈美だ。彼女は藤枝家の庭先から憎憎しげに見ていた。世界タービン号の後ろに座る文緒を。
「わたしの……場所なのに」
そこはいつも保奈美が座っていた席。それを取られた。彼と一緒に。
「どうして……どうして、あの女はわたしの居場所を奪うの?」
彼も、幸せも、居場所も。全て奪われた。
いや、まだだ。奪われたなら取り戻せばいい。
でも今は動けない。自分に向けて、闘気を発している人物が背後にいたから。
「何か用。茉理ちゃん」
振り向くと茉理がいた。ツインテールに結わえた髪がゆらゆらと揺れていた。
「どうしてですか……どうしてちひろをあんな目に」
「ああ、そのこと」
保奈美はにっこりと上品に微笑み、
「わたしの邪魔をするからよ」
「それだけで……」
地面に下半身が埋もれた血まみれのちひろ、そして病院での包帯まみれのちひろが脳裏をよぎる。
「直樹のことは……別に止める気はありません。でも……ちひろのことは許せません」
大事な親友をあんな目に遭わせて黙っていられる茉理ではない。
「許せなかったら……どうするの?」
「あたしと……勝負してください」
「いいわ」
保奈美の髪もゆらっと揺れる。
「丁度相手がほしかったの」
八つ当たりの相手を。彼の後ろで幸せそうな顔の文緒。彼女を思い出すたびに胸が張り裂けそうで。
それから二人は並んで歩いていく。さすがに家の近くでは出来ない。
「保奈美さん。あたし、保奈美さんにずっと憧れていたんですよ」
美人で優しくて成績優秀でスポーツ万能。そして頑張りや。茉理にとってまさに保奈美は理想だった。
「だから……保奈美さんがお姉さんになってくれたらって、ずっと思ってたんです」
「そうね……わたしも、茉理ちゃんみたいな妹がほしかったわ」
直樹と保奈美が結ばれたらそうなっていたはずだ。きっと仲の良い姉妹になれただろう。今までよりも。
他愛無い会話の間に公園に着いた。休日にも関わらず今は誰もいない。
「さ。始めましょう」
「……お願いします」
「ぜーぜー」
「ほら。頑張って」
蓮美坂をせっせと漕いで登る祐介に、後ろの文緒が激を飛ばす。
「ふんぬー」
その激が効いたか、速度がわずかに上がり、坂を上がっていった。
「あっ」
蓮美台学園が見え、文緒は思わず声を出した。
「はぁはぁ」
自転車を止め、祐介も学園を見上げる。懐かしそうに。
「行ってみるか」
「ええっ?」
「大丈夫。誰もいないよ」
今日は休日。人の姿は見えない。
「で、でも……」
文緒は自分の姿を見下ろす。今は私服で眼鏡着用。
「気にすんなよ。もう生徒じゃないんだし」
「もう。だからよ」
「ははっ。委員長は真面目だなぁ」
祐介は世界タービン号を漕いで前に進んでいった。
「俺も一緒だから」
「もう」
背中にしがみつき、文緒は薄く笑っていた。満更でもなさそうに。
「誰もいない教室……か。なんだか寂しい」
「でもドキドキするだろ・
無人の教室に入った文緒はまっすぐに自分の席へと向かう。いや自分の席だった。
椅子を引いて席に着くと、教室をぐるっと見渡した。胸がジンとくる。
「なんだか……懐かしいな。あっという間だったけど……」
「そうだな……」
と祐介も横に立って目を細める。直樹の記憶でしか知らないがそれは確かに大事な思い出。
「委員長」
「はい」
呼ばれてはにかんだ笑顔で文緒は顔を上げる。目の端にちらっと光るものが浮かんでいた。
徐々に顔を近づけ、優しく唇が重なった。眼鏡に当たらないようにキスするのはもう慣れた。
「教室で……いいのかな」
「知らない」
言って再び祐介はキスする。舌を絡めて激しく彼女を求めた。文緒も首に手を回して彼を受け入れる。
ちゅ……ちゅぱ……教室に粘着な音が響く。教室はシンと静まり返り、より一層音が大きく聞こえた。
「はぁ……」
顔を離すと、文緒はもう真っ赤になって眼鏡の奥の目を潤ませていた。
「立って」
言われるまま椅子から立って、文緒は机の上に腰掛ける。早速腰に手を回して、祐介はキスしていった。
「外から……見えちゃうよ」
「大丈夫。誰も見てないよ」
根拠無く言う。
「見てる奴がいれば……見せつけてやればいい」
「もう」と言った文緒を机の上に優しく押し倒し、上から覆い被さるようにキスしていく。
唇が触れる度、文緒はビクッと震え、体の芯が熱く疼いた。
「ね、ねえ。私……もっと頑張るよ」
「え?」
「料理もう上手くなるし……胸だって大きくなる」
彼の手を取り、自分の胸へと誘う。彼女の胸は確かに柔らかく、祐介の手に温もりを伝えていった。
「そんなに気にするなよ。俺は文緒が文緒だから好きなんだ」
誰かと比べる必要なんかないさ、と耳に優しくキス。
「でも……」
何か言おうとした口もまたキスで塞ぐ。
文緒の不安はよく分かる。自分を取られないかと心配なのだ。保奈美に。
そして祐介もまた不安だった。自分が直樹に戻ってしまわないか。文緒を捨ててしまわないか。
「あっ……」
顔を離し、祐介はスカートをたくし上げた。その中はもうしっとりと濡れている。
「ゆ、祐介君……机でなんて、そんな……」
「ずっと勉強してた机だろ?」
「意地悪……言わないでぇ……」
クスッと笑った祐介は机の上の彼女を両手で抱きかかえた。
「きゃっ」
「重いな」
「馬鹿ぁ」
そして窓のすぐ側で降ろして、背中から抱きしめる。自然、文雄は窓ガラスに体を押し付けた。
「や、やだ……」
外がはっきり見える。つまり外からも見えるということだ。
「濡れてるよ」
再び後ろからスカートをたくし上げると、やはり中は濡れていた。白いパンツの中心が染みになっている。
「だめ……こんな所で…」
「だめじゃない」
そして祐介もチャックを開くと、勃起したイチモツを取り出す。
「俺もう……我慢できない」
「……うん」
恥ずかしさで真っ赤になりながら、文雄はガラスに上半身を押し付けたまま下半身を上げた。彼が入りやすいように。
パンツをずらし、スカートの中へと腰を進める。
先端が肉壷に触れ、その熱さに蕩けてしましそうだった。
「ひゃうっ」
震える文雄の腰を背後からしっかりと掴み、祐介は腰をさらに進めていった。
「あ……ア……」
肉棒が埋まっていく度に、文雄の腰が振動し、彼に熱い刺激を与えていく。
気持ちよさに祐介はすぐ射精してしまいそうだった。それをグッと歯を噛んで抑える。
「はぁ。はぁ」
背後から聞こえる彼の熱い吐息に、文雄は胸がカッと熱くなり、そして嬉しかった。
大好きな彼が自分で興奮している。それがとても嬉しくて、文雄もまた興奮していく。
「ああっ……あ……ウ……」
小刻みに震える腰に徐々に肉棒が埋没し、奥まで埋まっていった。
「はぁ……」
体の奥に彼を感じ、文雄は恍惚とした表情でガラスに息を吐く。外には見慣れたグランドが広がり、誰か見ていないか無意識に探してしまう。
「ああっ!」
だがすぐにそんな思考も吹き飛んだ。急に膣内のイチモツが暴れだしたのだ。
「あっ……ハアアッ! はう! イヤァ!」
ガラスに上半身を預けながら、文雄はガクガクとお尻を揺らした。
腰を引き、あるいは突き、左右に振り回し、肉棒が熱い膣内を縦横無尽に蹂躙し、肉ヒダを捲れ上げる。
じゅっじゅっと結合部からいやらしい音が教室に響く。
「はぁっ! はぁああ……だめ、ダメーッ!」
ガラスに顔を押し付け、文雄はただ快楽の波に翻弄されていた。ピンと足が爪先立ちになる。
「……うあ……うあう……うぅ…やめて、もうやめて……」
「やめないよ」
ズン! と激しく突き、祐介は我慢していた射精感を解き放った。
「イヤー!」
同時、文雄の膣もきゅっと締まり、絶頂に達する。
「アアアぁぁぁぁーっ!」
地面に倒れ、上を見ながら茉理は呆然と呟く
「やっぱり……保奈美さんだ……」
そう言った口からは血が流れ、可愛い顔は無惨に腫れ上がっていた。
「へへ……」
そしてゆっくりと立ち上がる。血反吐を吐きながら。
保奈美は目を見張って立ち上がる彼女を見ていた。
もう何度目だろう。倒しても倒しても茉理は立ち上がる。立ち上がって挑んでくる。
「くっ」
ぎりっと歯を食い縛る。保奈美は全くの無傷だ。
その手が真っ赤に燃え上がる!
「ほなみん……フィンガー!」
真っ赤に燃え上がる手が茉理の顔を掴み、ガッと地面に押し付け、そして地面に埋もれさせた!
「が、はっ……」
さらに地面に埋もれた顔を、ガッと踏み付ける。
「はぁはぁ」
足を上げると、もう茉理は起き上がってこなかった。目を閉じてがっくりと気絶している。
パチパチ
と背後から拍手。振り向けば英理さんがいた。茉理の母親。
「素晴らしいファイトだったわ」
健闘を湛え、呆然とする保奈美の横をすり抜け、倒れた娘へと寄る。
傷付いた娘の頭を抱え、よしよしと頭を撫でてやった。
「よくやったわ茉理。立派でしたよ」
そして保奈美にも、
「ありがとう保奈美ちゃん。これでこの子はもっと強くなれる」
強くなってどうするんだろう。
「失礼します」
背を向けたまま保奈美は歩き出す。ぐっと拳を握って。血に濡れた拳を。
何だろう。この胸のイライラは。
「なおくん……」
ただ大好きな彼と一緒にいたいだけなのに。切なく瞳が揺れた。
「ここにまた来れるかな」
「来れるさ」
世界タービン号に乗り、祐介と文雄はしっかりと校舎を見つめる。思い出に刻み込むように。
「あの教室だよな」
さっきまでいた教室を見て祐介が呟く。
「……そうね」
「よく見えるな」
「……!」
カーと背後の文緒が赤くなるのが見てなくても分かった。
「行こう」
背中から文緒が腕を腰に回す。
「ああ」
文緒を後ろに乗せて祐介は世界タービン号のペダルを漕ぐ。
「なあ」
「うん?」
「今度……デートどこに行こうか」
「任せたわ。素敵な場所にしてね」
「へーい」
世界タービン号は進む。笑い合う恋人を乗せて。
次の日。祐介はフォステリアナ栽培場の温室に居た。世界タービン号のおかげでげ通勤も楽になった。
ちひろが入院していない今こそ、自分がしっかりと面倒を見なくてはならない。
この花は未来の人たちを救う花なのだから。
ザッ、とそこに近寄る足音。
「保奈美か」
振り向くとやはり保奈美がいた・
「今日は弁当は間に合ってるぞ。文雄が作ってくれた愛妻弁当があるからな」
「そうなんだ」
保奈美はしゅんとうな垂れていて。祐介は「おや?」と思った。
「ね、ねえ……」
「なんだよ……」
何故かドギマギしながら祐介が尋ねる。
「もうね。わたしもこんなこと終わりにしたいの」
「お、おう」
「だから……最後にお願いがあるの。聞いてくれたら、もうなおくんのことは諦めるから……」
「え?」
意外な言葉に祐介は耳を疑う。だが現実。
「あのね……。最後に…デートしてほしいの」
「でいと!?」
脳裏に文緒とのデートの約束が思い浮かぶ。
「駄目、かな?」
保奈美の瞳がうるうると潤んで揺れている。
祐介は何となく思った。
この決断で自分の運命が決まるだろうと。
(つづく)
×文雄
○文緒
テラ恥ずかしす
ごめんなさい
外伝氏GJ!
保奈美しぶといなぁ。
英理さんの教育方針が分からないぜw
外伝氏、オツカレ
今回も保奈美カワイソス
世界タービン号の席まで・・・
そろそろ文緒、ハンバーグになりませんか?
小ネタです。
前も後ろもなんも考えずに投下w
「………なおくん?」
「………………………………」
「なおくん、こっそり後ろから忍び寄ってもバレバレだよ?」
「な、なんでバレるかなぁ?」」
「う〜ん……」夕暮れ時の渋垣邸、すごすごとリビングに戻ってゆく直
樹に振り返る事もなく、コンロに向かいオタマを片手に持ったまま天を仰
ぐように言葉を探す保奈美「………エッチっぽい息遣い……かな?」
「………嘘でも良いから、もちっと優しい言い方をしてくれ……」
「じゃあ……愛の力。」
「だったら気付かない振りをしてくれよぉ!」
「甘えた声を出しても駄ぁ〜目! もうすぐ出来るから、大人しく待っ
ててね?」
「いや、別につまみ食いがしたかった訳じゃないんだが……」
「どっちにしても駄目だよ。お料理で火を使ってるんだから、変なコト
したら危ないでしょ?」
子供を諭すような声でソフトに直樹を叱る保奈美。口では直樹を非難し
つつも、基本的に甘々な彼女は振り向いて視線で制したり全身から拒絶す
るような気配を放ったりはしない。きっと直樹が悪戯しても、困ったよう
な顔をするだけで突き放したりはしないに違いない。
「でもなぁ。」
少し離れたところから眺める保奈美の後ろ姿。細い肩と背中を覆い隠す
ように伸びた長く柔らかそうな髪と、体を動かす度にユラユラと揺れるロ
ングスカートのお尻。そしてピッタリと閉じた脚の綺麗なふくらはぎだけ
がスカートの裾の下から見え隠れしている光景は罪作りなほどに魅惑的な
のだ。ましてや保奈美の裸エプロン姿を知っている直樹は……
「なぁ保奈美ぃ〜?」
「だから、もうちょっと待ってって…………きゃっ!?」
「あー……良い匂いだ。やっぱ保奈美の髪は最高だな!」
「な、なおく………子供じゃないんだから、我慢してよぉ……」
「子供じゃないから我慢できないんだって。保奈美が可愛すぎるのがい
けないんだぞ?」
「そ、そんな言い方はズルイよ。駄目だってば、なおくん……」
弱々しく抵抗しながらも、保奈美は震える指先を必死に伸ばしてコンロ
の火を止める。
「な? 良いだろ保奈美?」
「だから、駄目って……ふぁっ、耳はくすぐったいから駄目だよ。なお
くんっ……手が……胸……んあぁん!!」
「ちょっとだけ、ちょっとだけだから………な?」
「ほ、ホントにちょっとだけ……だよ? ちょっとだけだからね?」
「おうともよ!」
「あ……なおくぅん………」
「あのぉ………茉理?」
「なに?」
「えっと、どうして茉理が、その……私のお部屋でテレビ見てるの?」
「そりゃ、そのまま泊まっていくからに決まってるでしょ? 良いよね?」
「え? え? えぇっ!?」
「大丈夫だいじょうーぶ、差し入れもタップリ持ってきたから。なんなら天
ヶ崎先輩とかも呼んで、みんなでプチパーティしようよ?」
「だ、だからそういうことじゃなくって………」
「あーもー! 飲まなきゃやってらんないっつーの!」
「ま、茉理ぃ………」
いじょw
小ネタもいいですが、菜月×麻衣の更に後日のエピソードを書いて
いただけたらなあと思っています。
>>89 うう、申し訳ないっす。
一応、二回ほど書いてみたんですが……どーにもこーにも期待通りの流れになってくれないので(汗
近日中にVer.3に挑戦してみるっすw
最近こっちははにはに専用になってるな。
たまには夜明けなのことも思い出してあげてください。
ああ、あのキャベツね スマン
>>外伝さん
GJっす
なんか保奈美がだんだん可哀相になってきました
が、こういうダーク路線大好きなので悲惨な結末に期待! ワクワク
夜明けなは、第十話終了からコルゲンルートへの鬼畜話しか浮かばない。
需要があるとは思わないので書かないが。
コルゲンって誰
鼻の薬しか思い浮かばない
確かに、第一印象から嫌いだったし、出たらパソコン叩き壊しそうだ。
ハッキリ言って、あんな奴がでる作品読みたくも無いしスレに近付きたくもない。
コルゲン言われても分からないからSSリクエストしたい。
97と同じく「コルゲン」でどういうSSを書くのか想像できない(鼻薬SS?)ので、
ぜひとも書いてもらいたい。
≫97-98
……冗談でも止めてくれ。
個人的にはアフォ、無能の代名詞だと思う、リップシュタット連合の貴族の馬鹿息子共(@銀英伝)の更に下を行く、真性のガイキチな魔ニメ版のキャラだ。
万が一、トチ狂った奴が文を投下したもんなら、いつぞやのグロ・凌辱騒ぎが小火に思える程に荒れるのは明白だ。≫93も他の職人も、このスレの安寧を望むんなら、このネタだけは止めてくれ。いや、ホント、マジで、な。
「ユルゲン・フォン・クリューゲル。国家反逆罪により処刑が決定しました」
カレンが淡々と罪状を読み上げる。
処刑椅子に縛られ、口も拘束具で封じられたユルゲンはただウンウンと唸るしかなかった。
目は真っ赤に血走っている。
「では処刑人どうぞ」
すっと目の前に立ったのはフィーナ姫だ。
白い手袋にするするとズボンを降ろし、パンツまで下げる。
そして晒されたちんこを「えい」と白い手袋で撫でた。
するとどうだろう。ユルゲンのちんこはたちまち勃起し、すぐに射精する。
放射状に飛ぶ白濁液。
『おお!』
観客からワッと歓声が上がった。これは公開処刑だ。
「続いてどうぞ」
あくまで淡々とカレン。続いてミアが頭のメイドキャップでちんこを撫でる。
するとどうだろう。また一瞬にして射精が飛んだ。
『おおおお!』
「では地球からの応援です」
続いて出てきたのは、麻衣、さやか、菜月の三人。
麻衣のリボン、さやかの黒ストッキング、菜月のしゃもじ「兄想い」が次々とちんこに触れ、射精させていく。
連続の射精にユルゲンは見る見る衰弱していった。
そして最後の処刑人が立つ。リースだ。
「抜け」
宙に浮かび上がったリースは足裏でむくむくとちんこをしごく。しごく。
どぴゅぴゅぴゅぴゅ
止まる事のない射精が床に溜まり、そして限界を越え―
ユルゲンの首がガクッと落ちる。
寄って確認したカレンが告げた。
「以上、ユルゲンの処刑完了です」
『おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!』
観客達は一斉に歓声と拍手をと送る。
月と地球が一つになった瞬間だった。
(おしまい)
GJ!! 初めて外伝氏の作品を心から褒めた。
公開処刑とは良く言った物ですね、男としてこれ以上ない恥い死に方だ
これ位なら、まあ
>>99が心配してるような事態にはならんだろう。
このキャラ嫌いですし、作品書くならいじめるに限ります。
正直第一印象が『死ね』ですから、すっげー面白かった。
>>100 GJ!激しくGJ!
外伝氏あたり嫌がらせみたいなSS書いてくるんじゃないかと思ってたのが恥ずかしいぜ。
めっちゃすっきりしたw
キャベツのキャラか?
こんなことならキャベツアニメを見とくんだった
正直キャラがわからん
だけどこのスレ見る限り、なんかかなり嫌われてるんだな
フィーナの婚約者だっけか?
キャベツは2話で見るの止めたからなぁ(苦笑
もしフィーナの婚約者でかつ嫌われてるのなら
おそらくあの手この手でフィーナを自分のものにしようとして
それが皆に嫌われているのではないかと予想。
その設定だけならクリムゾン風味のエロ陵辱SSが出来そうだけどその上を行く存在なのかな?
ュルゲンはフィーナが欲しかったわけではなく王権が欲しかっただけの月至上主義者
首尾よく結婚したらすぐにでもフィーナを暗殺して自分が王位について戦争始めたろうな
というか、基本的に差別主義のボンボン程バカな存在も無いな。
なんていうかアレだなフィーナが欲しくてあの手この手の姑息ボンボン
なら陵辱キャラとしてまだ使えるかも知れんが権力大好き、月万能主義
じゃまになればフィーナもぶっ殺すなんてキャラじゃ後味わるすぎw
権力握った後、フィーナを陵辱調教SSならありえるかも。
ありえても見たくねーよそんなもん。
ハッキリ言って、その他大勢の強姦の方がまだマシだ。
「よぉ彼女。隣、明いてるかい?」
「?」
少なくても数世紀ほどは遅れてそうな、時代錯誤のナンパ文句に釣られるよ
うに顔を上げた菜月の前には。
「やっほ、おっひさ〜♪」
ちょっぴり恥ずかしげな笑顔のクラスメート、遠山翠が立っていた。真夏の
日差しがそろそろ天頂に差し掛かろうとしている時間帯の学院の図書館には、
夏休み中にも関わらずそこそこの数の利用者が見受けられる。
「おはよ、翠」私服姿で屈託のない笑顔を浮かべる友人の姿にホッと胸を撫
で下ろす菜月「もしかして、宿題しに来たの?」
「家で一人でやってても、あんま進まないからねー。こういうのは早いトコ
終わらせた方が良いかなって思って来てみたんだ。菜月の方は………受験勉強
っぽいね。」
「というよりは進学した後の為の予習かな。私みたいに一般学科から推薦枠
で入っちゃうと、どうしても他の人よりもスタートラインが後ろになっちゃう
から人一倍頑張らないとね。」
「さっすが、菜月は優等生だなぁ。」と道中の暑さで少なからず消耗してし
まったっぽい緩慢な動きで菜月の向かい側に腰を下ろす翠「それにしても、何
で(学院の)制服なんか着てるの? ここって、学院の休日は市民カードだけ
で入れるから何着てきてもいいのに。」
「き……気分の問題カナ?」何故だか頬が熱くなる菜月「ややや、やっぱり
制服着てた方が気合いも入るじゃない? せっかく学院まで来てるんだし、ど
うせやるんだったら集中してやった方が……そのぉ……」
「ふ〜ん。」
「あ、あはは〜…………」
「ところで、さ? 菜月が思ったよりも元気そうで安心したよ。」
「えっとぉ……なにが?」
「朝霧くんの事。愛しの旦那様を他の女に横取りされて、背後に土砂降り背
負ってるんじゃないかなって思ってたんだけど……そんな落ち込んだ様子もな
いし、さっきから観察してた分には本当に勉強に集中できてたように見えたか
らね。」
何処から漏れ出したのか、達哉が他の候補者達を牛蒡抜きにしてフィーナ姫
の婚約者に決まりそうだという噂は既に満弦ヶ崎中央連絡港市全体に細波のよ
うに広がりつつあった。恐らくは達哉とフィーナの仲睦まじい様子を見かけた
人々の噂話に尾鰭がついた物なのだろうが、それを否定する様な動きが何処か
らも出てこないために事実として定着しつつある限りなく真実に近い憶測だ。
「よよ、横取りって………私と達哉はただの幼馴染みだし、別にそんな関係
じゃ………」
「うんうん。わかってるわかってる、わかってるから皆まで言うなって」と
訳知り顔で得意げにウンウンと頷く翠「実は私も密かに狙って……ああ、もち
ろん朝霧くんの方ね……狙ってたんだけど、フィーナが相手じゃチト辛い物が
あるのは確かだよねー。」
「え? えぇっ!?」
「まぁ私に菜月ぐらいのムネがありゃ、も少し積極的にもなれたかもって言
う意見もなきにしもあらずだけど、そんなの今頃言い出したところで後の祭り
って言うか………」
「………む、胸って……」
ぼんっ、と湯気を吹き上げ瞬間沸騰する菜月の顔。
「……こうなったら振られた者同士で傷心ヤケ食い大会とか開かない? ち
ょっと高くて遠いんだけど、最近スイーツ食べ放題のホテルが……」
(ブルルッ!)
「あ……!」
(ブルルッ、ブルルルルッ!)
「ん? どったの菜月?」
「ごめん、ちょっと電話が……」
着信表示の『朝霧麻衣』の文字にドギマギしながらも、菜月は素早く席を立
って足早にエントランスに向かう。
「も、もしもし?」
(あ、菜月ちゃん? いまどこ?)
耳に当てた携帯電話から聞こえるのは、真夏の暑さにも負けそうにないハツ
ラツとした麻衣の声。
「えっと、学院の図書館だけど……」
(ほんと? 良かったぁ! いま、近くに居るんだけど……)
「えぇっ!?」
家にいても麻衣の事が気になって勉強に手が着かない。この炎天下の中、見
つかるのは時間の問題だとしても、ここなら追いかけては来たりはしないだろ
うと踏んで出向いた菜月だったのだが。
(……菜月ちゃん……)電話越しの声がトーンダウンしてしまう(……もし
かして迷惑だった、かなぁ?)
「そ、そんな事無いけど……その……受験勉強中だから……」
(うん……)
思わず保護欲を掻き立てられてしまう独特の甘い声。だが女の子同士で、し
かも心が付いてこないままにズルズルと傷口を舐め合うように体を重ねてばか
りしていたら、きっと二人とも駄目になってしまうばかりだと菜月は判断した
のだ。だから、これ以上麻衣を傷つけない様に少しずつ距離を離し以前と同じ
姉妹のような関係に近づこうと行動を開始した訳なのだが。
「……だから今日はちょっと……ね?」
(………………………………)
「………麻衣……?」
本音を言えば、麻衣の柔らかい肌が舌が与えてくれる甘美な快楽は自分の欠
け落ちた部分を一時的にでも補ってくれると菜月は思う。心を許しあえる相手
と素肌で触れあうことで安らぎを得ることが出来るのも確かだ。だが、だから
こそ節度を持って扱わなければ堕落してしまいそうな気がしてならない。
(……っとだけ……め……な?)
「え? なに?」
(ちょっとだけでも……駄目……かな?)寂しそうに擦れた声(お昼ご飯、
一緒に食べたいなって思ったんだけど……それも駄目?)
「あー……えっと……」
電話機ごと声を隠すみたいに両手で口元を覆い、人目を避けるようにエント
ランスの隅へと移動する菜月。何故だか判らないが、この電話の会話すら背徳
的で倒錯的な行為の延長線上に思えてきてしまったのだ。
(……駄目、だよね? ごめんね菜月ちゃん、我が儘言っちゃって。菜月ち
ゃんが忙しいんだったら私……)
「あ……ま、待って!」
しかしそれは、皮肉なことに菜月自身が麻衣との蜜月を捨てきれない未練そ
のものの裏返しでもあったの。
(菜月、ちゃん?)
「えっと、その……近くまで来てるんだよね?」
(う、うんっ!)
「ちょ、丁度私も何処かでお昼を食べようかなって思ってたし……家まで帰
るのもアレだから、ちょっとだけなら良い……かな?」
(ほんと? ほんとに良いの?)
「だって、その……つ、ついでだから!」そう言い訳を重ねる菜月の鼓動は
速まり、頬も熱くなってきている「えっと、いま……どこ?」
(え……えへへ♪)と打って変わって嬉しそうな麻衣(実は……菜月ちゃん
の後ろ……)
「えぇっ!?」
驚いて振り返った先。熱気と冷気を隔てているガラス張りの自動ドアの直ぐ
横で少し重そうなスポーツバッグを片手に提げた麻衣が、もう片手で電話を持
ちながら恥ずかしそうに頬を染め上目遣いで菜月を見つめていた。
「じ、仁さんに聞いたら、勉強道具を持って出かけたよって教えてくれたか
ら。ここかなって……」
そそくさと片付けを終わらせた菜月は、今度は翠から逃げるように足早に図
書館を後にして(外で待たせておいた)麻衣の手を引いて学院の中庭の方へと
移動した。
「もう! お弁当作って来たんなら、最初からそう言えばいいのに。」
「う、うん……」
繋いだ手の中が早くも汗ばんでいるが、不思議と離したいとは感じない。借
りてきた猫みたいに従順な麻衣を連れてきた場所は小さな木陰。夏休み期間中
ということも在ってか、辺りに他の人影は見あたらない。
「こ、ここから誰も来ないと思うから。」
「う、うん……」
「ほら、座って?」
こんなことだろうと……と思っていた訳など無いが、持ってきていたタオル
を芝生の上に広げて麻衣を促す菜月。その傍らに懐のハンカチを広げて自分も
腰を下ろす。これから本格的に暑くなる時間帯ながらも周囲に誰もおらず学院
の建物も静まりかえっており、また一帯に植えられた緑のお陰で二人が座る木
陰はそこそこ程よい体感気温に抑えられているように思える。
「どうしたの? さっきから『うん』ばっかりだよ、麻衣は?」
「う、うん……」と頬を染め地面を見つめたまま繰り返す麻衣「……あの、
あのね菜月ちゃん?」
「うん? なぁに?」
そんな様子に、自然と優しくなる菜月の眼差しと口調。
「お、お弁当を食べちゃう前に……」ちらり、と潤んだ瞳が菜月の顔色を窺
う「……ちょっとだけ、菜月ちゃんのご褒美が欲しいなって……」
「え、えっとぉ……」
まさか真っ昼間に、しかも野外でナニを始めよう等と言いたい訳ではないだ
ろう。恐らくは食べたり飲んだりして他の味が混ざってしまう前に菜月の唇が
欲しいとのだと遠回しに強請っているのだろうが。
「……………………………………」
「そ、それわ……」
化粧っ気など欠片もない薄くて淡くて小さくて、でも柔らかくて甘い年下の
少女の唇に思わず見入ってしまう菜月。
「……………………………………」
「……えと……ちょっとだけ……ね?」
「うん!」
ちゅっ、と啄み合うように一回だけ。
「……………………」
「……………………うぅ。」
ちゅ、ちゅっと更に舌先が触れあうキスを二回。瞬間的に繋がった場所から
麻衣の唾液の甘い味が美酒の香りのように口の中全体に広がる。
「……菜月ちぁゃん……」
「こ、これで最後だからね?」
「「ん……」」
今一度、浅く重ねた唇の内側で小さな舌と互いを愛撫する。更に深い繋がり
を求めて侵入してくる麻衣を制しつつ、沸き上がってくる唾液を二人で混ぜ合
わせ、塗りつけ合って最後に嚥下する。少女達の混合液は熱く喉の中を濡らし
ながらゆっくりと胃袋まで流れ落ち、そこで化学反応を起こして燃え上がるよ
うな麻薬となって血流を遡り全身に染み渡った後に脳内まで達し……
「……こ、ここまで! もう終わり、終わりっ!」
「んあん。」
キスで酔った麻衣の半開きの唇は妖しく濡れ光り、その中から愛をせがむ手
のように幼い舌が覗いている。頬は火照り、蕩けて焦点を失った大きな瞳の中
には麻衣と同じかそれ以上に快楽に溺れた菜月の姿が映っている。
「……駄目……だからね。」
そして、そんな自分の姿を目にした衝撃と恥ずかしさが菜月に冷静さを取り
戻させてくれた。ありったけの力で麻衣の華奢な肩を押し返し、少女の放つ甘
酸っぱい触手のような発情臭から抜け出す。
「で、でもぉ!」
「駄目な物は駄目! こんな所で………じゃなくって私は麻衣とエッチな事
がしたいだけじゃないんだからね?」
「……菜月ちゃんのイジワル。」
「い、いじわるって………」ウルウルとすがる視線にドキリとさせられてし
まう菜月だが、理性は急速に回復しつつある「……こういう事ばっかりするん
だったら、私は麻衣のこと嫌いになっちゃうかも知れないよ? この前の夜の
時だって、麻衣が強くするから、その……跡が残っちゃったし。」
「あと? 跡って?」
「それはその……む、胸に痣が……」
ぶっちゃけ制服を着ているのは胸元のキスマークを隠す為。胸の谷間が汗で
蒸れたりしないように選んだ胸元が比較的ラフな普段着では、何かの拍子に見
えてしまわないとも限らない。
「え? 嘘……」
「嘘じゃないわよ! 殆どは消えてるけど、一カ所だけ残ってるの!」
ぼん、と再び沸騰しながらも一歩も譲らない菜月。
「ほんとに? 見せて見せて!」
「だぁーめ! こんな所で見せられるわけ無いでしょ。」
「見せてくれないと信じないもん。だからもっと甘えちゃうよ? 菜月ち
ゃぁ〜ん、ごろごろごろぉ〜♪」
「ちょ、ちょっと麻衣! くすぐったいてばぁ!」
「えへへっ、菜月ちゃんのおっぱいフカフカぁ〜♪」
「だから駄目だって! 誰かに見られたらどうするのよっ!」
「誰もいないから大丈夫だよ〜! そぉ〜れ、すりすりすりぃ〜♪」
「わわ、わかった! 降参するから離れて、離れて〜っ!」
「ほんと? じゃあ早く見せてよー!」
「ほんのちょっと、ちょっとだけだからね? んしょ…んしょっと…ほ
ら、ね? ここが赤くなって……ひゃん!?」
「んふふ〜っ♪ 菜月ちゃんの汗、甘くておいひぃ〜♪」
「誰も舐めて良いなんて言ってないでしょっ! 傷じゃないんだから舐め
たって治ら……すす、吸わないでよぉ〜〜!!」
「えへへっ♪ 優しい菜月ちゃん、だぁ〜ぃ好きっ!」
きゃぁきゃぁと黄色い声を上げながら何処か楽しげに、二人は子犬みたい
にじゃれあいながら午後の一時を過ごした。
「って、私は全然楽しくない〜〜〜〜ぃっ!!」
ここまでです。
確か「図書館」だったと思ったのですが「図書室」だったらゴメンナサイw
あー、純愛マターリがデフォの俺としては、それはそれでイヤだぞ。なんつーか、火達磨と血達磨どっちがいい? とかいう選択肢を突き付けられた様なモンだ。
まぁ、なんだ。件の害虫の話はここらへんで切り上げた方が正直、精神衛生にもスレの容量的にも良いと思う。
つーワケで今、スレ浄化運動の一環として、達Х姫を構築中だ。エロと投下時期は不確定だが、週末にはなんとかしたい。
あ、レス番付け忘れた。上のは
>>110氏に対してな。それから
>>119氏。…いいセンスだ。次も期待してるぜ!
>>111-119 GJ!
いい感じに百合百合してるなぁ。
どんどんエロエロな仲にしてあげてください。
>>71 新スレの発見が遅れので今さらになったが、外伝氏乙!
一人ずつ潰していく保奈美も良いが、茉莉は保奈美に取り込まれて共闘する
って言うような展開も見てみたかった。
自分でSSのSSを書いてしまおうか…
>火達哉と血達哉
想像してしまったじゃないか
>>120 いいですなぁ。
私も正月向けに何か考えてる途中ですよ。
ああ、エロ神様でも文章神様でも、どっちだっていい。一刻も早く降臨を〜〜!
非エロで申し訳ないですが、他の職人さん投下の繋ぎにでも…
注 キャベツが嫌いな人は見ないで下さい
フィーナの受難
「よう、フィーナちゃん。 今日は生きのいいキャベツが大量入荷してるぜ」
今にして思えば、これがケチの付き始めだったのではないかと思う。
学園から一度家に戻り、菜月や翠と商店街へと繰り出したときのことだった。
八百屋のおじさまが元気良く、私たちに声を掛けてきた。
なんでも新鮮な取れたてキャベツが大量に入荷したのだとか。
キャベツ。
ただ普通に聞いていると、何の変哲もない緑黄色野菜の一種の通り名に聞こえるのだけれど
私、フィーナ・ファム・アーシュライトにとっては、別の意味も含まれている。
あの忌まわしいアニメの第3話。
予定ではアニメ化されたあとにコンシューマ移植版の発売も行われ、私の人気も知名度も
鰻登りになるはずだった。
なのに、あの第3話ときたら・・・・
私は心の中でハンカチを思いっきり噛みしめ、悔しさを紛らわせる。
おかげで評判は地に落ち、私の王女としての名声も威厳も、もはや降下の一途を辿るばかり。
PC版中古の価格も、同時期にアニメ化されたどこかの魔法学園もののエロゲ版よりも下回り
今や影では私のことを「キャベツ姫」などと囁く輩もいる始末。
だから八百屋のおじさまからそんな声を掛けられたときには、一瞬ギクリとしたものだった。
「あ・・・、あの私、ちょっとキャベツは苦手で・・・」
たぶん、頬が少しばかり引き吊っていたと思う。
それでもやんわりと、笑顔で返す。
「そうかい? 残念だなぁ、キャベツは繊維質の塊だから、便秘には持ってこてなのに」
「ちょいとアンタ、そりゃ女の子に失礼だろっ」
すかさず向かいの魚屋のおばさまからのツッコミが飛んできた。
そんな有り触れた、他愛もないやり取りを終え、私たちはそれぞれの家へと帰途に付いたのだけれど・・・
この日の夜。
高見沢家の晩餐の席に付いた私は、さらにギョッとするはめになった。
それは、まかないの並べられたテーブルの上には、一面のキャベツ料理が並んでいたから。
キャベツサラダにロールキャベツ、キャベツの千切りに豚コマとキャベツの炒め物。
右を見ても左を見ても、キャベツ、キャベツ、キャベツ。
端から端まで青虫の好みそうな緑色の葉が、姿を変え味を変え、私の目を染め上げていた。
「おや? どうしたんだいフィーナちゃん」
仁さんが私の顔を覗き込んでくる。
「本当、どうしたのフィーナ?」
菜月も心配そうな眼差しで大丈夫かと聞いてきたのだけれど、私は顔を上げることができないでいた。
アホネタですんません
>>130 ちょっとマテ。
ネタにしても、イタリア料理店のまかないにはありえないメニューが揃ってるんだが。
「まかない」の意味分かってるのか?
最近は明け瑠璃スレがなにげにいい感じに育ってきてるね。
こっちもがんがれ。
いや、ネタSSではこの手のミスは致命的だろw
無理せず朝霧家の晩餐にしておけばよかったのに。
名前の漢字も間違えてるしw
>>124 どうぞ。見て見たいです。
君が望むはにはに 祐介×文緒その7を投下します
「わぁ。いいお天気!」
雲ひとつない青い空。眩しそうに見上げた美琴は、それから後ろを振り返る。
「ね、ほなみん!」
「そうね……」
保奈美も空を見上げ、前を歩く美琴のひょこひょこ動くポニーテールと白いリボンを見た。
蓮美台学園の近くにある小高い丘に二人は来ていた。
「この辺よ」
丘の広場の中心に立ち、保奈美が呟く。その足下は心なしか穴が開いてるように見えた。
「そっか……ここが」
「ええ。あの事故のあった場所」
ここでピクニックに来ていた久住一家は光に包まれた。そして光がやんだとき、両親は消え、直樹は記憶を失っていた。
「祐介を見つけたのもね……こんな場所なんだよ。ううん、ひょっとして同じ場所かも」
「そう」
サー、と風が流れ。二人の少女は真正面から見つめあった。
「ねえ美琴。あなたが転校して来て一緒に過ごして……すごく楽しかったけど、同じぐらい不安だったんだよ」
「え?」
「あなたが……なおくんを取っちゃうんじゃないかって」
「そんな……」
はにかんだように美琴が苦笑を浮かべる。彼女にしては珍しい顔だ。
「わたしもね……。保奈美が羨ましいって思ってた」
「どうして?」
「ずっと……彼と一緒だから。わたしは一緒に居られなかったから」
弟の祐介と離れ離れになって美琴はこの時代に来た。その美琴にいつも一緒にいる幼馴染の直樹と保奈美はあまりに眩しくて。
「ふふっ……」と保奈美も苦笑を浮かべる。
「変だよね、わたしたち。勝手に不安になって羨ましがって。お互いにどうしようもないのに」
「そうだね」
クスクス、と笑いがこぼれる。
「でも……驚いたな。美琴じゃなくて……あの女が全部持ってっちゃうなんて」
「うん。わたしも驚いた」
不意に笑いが止み、真摯な表情で保奈美を見つめる美琴。保奈美もまた見つめ返す。
その瞳に涙が浮かんでいるように美琴には見えた。
「祐介は……わたしの弟だよ」
「そうね。そして、なおくんでもあるわ。わたしの恋人」
「保奈美……。未来はね。たくさんの人が死んだんだよ。わたしのお父さんとお母さんも」
「そう……」
「でも、わたしと祐介は生き抜いた。だから……祐介には幸せになってほしいの」
「それが……わたしの不幸せだとしても?」
「……ごめん」
「わたしはね……ただなおくんと一緒に居られればいいの」
「三人で仲良く……じゃダメかな?」
「今更そんな……」
ふふっと自嘲気味に笑い、保奈美は下を見て、そして顔を上げた。闘志に満ちた顔で。
「彼とね。デートの約束したの」
「そうなんだ」
「でも……その前に。あなたに邪魔はさせない」
丘で保奈美と美琴が激突している頃。
「文緒」
「祐介君」
同じ空の下、祐介と文緒は遊園地に来ていた。
互いに名を呼び合い、手を繋いで歩いていく。
「お腹が大きくなったらしばらく来れないな……」
カップルや家族連れで人がたくさんの遊園地を見て、文緒は自分のお腹を見下ろす。
今はまだ平坦だが、その中には確かに新たな命が宿っていた。
「また来ればいいさ。今度は子供も一緒に」
「うん」
暖かい彼の手をしっかりと握り、二人は遊園地を歩いていく。
「ねっ。なにがいい」
「あれがいい」
祐介が指差したのは射的。銃ではなく弓矢で撃つものだ。
「弓道部の腕、見せてくれよ」
「よーし」
射的用の小さな弓矢を構えた文緒はしっかりと狙いを定める。久しぶりで緊張してしまう。
ひゅっ、と放った矢は見事に的に命中した。
「おー。お見事お見事」
振り向いた文緒はぺろっと舌を出してみせた。
そうして射的でもらった人形を、祐介はしげしげと眺める。
「なあ。これ、姉貴に似てないか」
「うん。私もそう思った」
ポニーテールに白い大きなリボンの女の子。どこか美琴に似ている。
「でも楽しいだろうな。天ヶ崎さんが義姉さんだと」
今から楽しみなのか。文緒はうふふっと笑った。また祐介と手を繋いで。
「まあ、やかましいのは確かだな」
祐介も一緒になって笑った。二人がデートすると聞いて、美琴は笑って見送ってくれた。
さて、姉貴は今頃どうしてるだろうか。
「ハイパークロックアップ」
一瞬、美琴の背中に翼が見えた。光の翼。
と、一瞬にしてその姿が消える。
「!」
気配を感じ、保奈美は後ろに飛ぼうとした。だが、その胸にまともに蹴りが食い込む。
ハイパー美琴キック!
「ぐっ……!」
ずささっと後ろに流され、保奈美はツーと口から血を流した。かろうじて急所はずらしたが、それでもダメージは大きい。
「美琴……あなたは!」
「そう。今のわたしには出来るんだよ」
保奈美を見据え、美琴は淡々と語った。
「時空転移が」
「っ!」
通常、時空転移装置を使わなければ時空転移は出来ない。それを美琴は単独でやったというのか!?
きっかけはこの時代に最初にやって来た美琴が座標がずれて出現したことだ。そんな事は今まで無かったのに。
原因を調査した結先生はある事に気づいた。美琴が時空転移を操る能力を有している事に。
彼女が直樹の元に落ちたのも、彼女自身の願望が無意識化に働いた結果だ。
美琴は祐介に逢いたいと願っていた。だから直樹の元に落ちた。祐介と同じ遺伝子を持つ彼の元へ。
祐介本人の所に出現しなかったのはたまたまだろうか。
そして現在。美琴は意識的に時空転移を行う事が出来るようになっていた。
といっても過去や未来に自在に行けるわけではなく、時間の流れを一瞬だけ遅くする事が出来るだけだ。
それでも他人から見れば、超スピードで動いたように見える。
「行くよ」
再び美琴の背中に光の翼が生じる。
「くっ!」
歯を食い縛った次の瞬間には、保奈美の身体は宙に舞っていた。
宙でバランスを取り、かろうじて倒れるのは避ける。
何とか致命傷だけは防いだが、このままでは体力を奪われるだけだ。
スピードが必要だ。美琴の時空転移よりも速いスピードが。
仕方ない。
「美琴。わたしにこれを使わせるのはあなたが初めてよ」
すっ、と懐から保奈美が包丁を差し出す。それを前方の美琴に突き出した。
だが美琴は動じない。刃物だろうと何だろうと当たらなければどうということはない。
そう。当てるにはスピードが必要だ。
包丁を構えた保奈美の身体が蒼白い光に包まれる。凝縮した霊子。
「保奈美……! まさか、あなた…」
美琴に戦慄が走った。
「そう。今のわたしには出来るのよ」
凝縮した霊子を包丁に集め、保奈美が叫び、包丁のその力を解き放つ。
「 卍 解 !」
光が爆発し、そして消え―
保奈美の身体は黒いエプロンだけに包まれていた。裸黒エプロン。そして手にした包丁は長く伸びている。
「行くわよ」
シュッ、と保奈美の体が消え、美琴の身体も消えた。
そして次に現れたとき、二人の位置は入れ替わり、互いに頬から血を流している。
互角!
その事実に、美琴はぺろっと頬から流した血を舐め、呟く。
「すごい……すごいよほなみん」
「美琴も……こんなに出来るなんて。ちょっと意外だった」
ニヤッ、と口の端を歪めて笑う美少女が二人。
そして二人の少女はまた姿を消す。超スピード戦闘を見れる者など誰もいない。
「お化け屋敷にジェットコースター」
祐介は今まで乗ってきたのを指折り数え、
「あと何がある?」
「あれ」
文緒が指差した先にはゆっくり回転する観覧車。
「よし」
早速、二人は観覧車に乗り込んで、向かい合って座った。
どっちも景色など眺めず、ただお互いだけを見つめている。
「……なに見てんだ」
「祐介君」
正直な文緒に祐介は薄く笑う。
「祐介君は?」
「文緒」
そして二人は顔を寄せ、観覧車の中で唇を重ねた。重ねた唇は酸っぱくて甘くて。口を離すと、
「ね、ねえ」
「ん?」
文緒が祐介の手を取り、自分の胸へと導く。
「す、すごく……ドキドキしてるの」
「ああ。分かるよ」
文緒の柔らかい胸。奥がすごくドキドキと高鳴っている。
「俺も」
祐介も文緒の手を取り、自分の股間へと導いた。
「ほら。そごく大きくなってる」
「本当だ……こんなにして」
触れた祐介の股間は大きく膨らんでいた。
「鎮めて…あげる」
彼の前にひざまずいた文緒は慣れた手つきでチャックを開け、飛び出した肉棒を迷いなくパクッとくわえた。
「んっ」
痺れるような快感に、座ったままの祐介も腰を浮かせる。
文緒の口の中は暖かく、そして柔らかくしめつけ。
膣に挿入するのと同じ、いやそれ以上の快感だった。
「うぅ……」
呻く彼の声を心地良く聞き、文緒はうっとりとした恍惚の表情で彼のモノを精一杯口の中でしごいた。
くちゅくちゅと舌で嘗め回し、歯で軽く触れて刺激を与えていく。
びく、びく、と震える腰の振動が直に口の中に伝わった。
眼鏡の奥の瞳もうるうると潤み、そして真っ赤になっていた。
「んっ。も、もう!」
祐介が爆発寸前になると、文緒はパッと口を離す。
「今日ね。ちょっと冒険してたんだ」
そして立ち上がってスカートをたくし上げる。その中は何も履いていなかった。
ノーパンで遊園地デートしていたのです。その割れ目はもうジュクジュクに濡れ。
「大胆な……」
微笑した祐介は文緒を抱き寄せ、膝の上に乗せて、股間を合わせた。
スカートの中、二人の性器は自然に重なり―
「んっ!」
ビクッ、と膝の上で文緒が飛び跳ねる。彼のモノが胎内にゆっくりと突き刺さり、埋まっていく。
「ハー。ハー」
そして真っ赤な顔で眼鏡の奥の瞳を潤ませ、首に手を回して抱きついてきた。
文緒の胸を顔に感じ、祐介も下からグッと腰を浮かせて突く。
「はんっ!」
ガクガクと文緒の身体が小刻みに揺れ―
きゅっと膣がしめつけ、たまらず祐介は精を放った。
「はあぁっ!」
同時に絶頂に達した二人はぎゅっと抱き合う。
丁度観覧車が一周し、扉を開けた。
二人はすぐ離れ、祐介はチャックを閉め、文緒はスカートを直し、観覧車をそそくさと降りた。
二人とも赤い顔で。
観覧車が一周する間の出来事である。
ツー、とスカートの中、文緒の太股に精液が流れていく。
「あ……祐介君のが……流れてきちゃった」
ふふっと笑う文緒に、祐介もにこやかに笑い返した。
そして二人はさらにカーッと真っ赤になる。
「青い空……」
寝転び、保奈美は空を見上げていた。裸黒エプロンから元の服装に戻っている。
「ねえ美琴。未来の空もこんなに青いの?」
隣で同じく寝転んでいる美琴に呼びかける。だが返事はない。
「美琴?」
上半身を上げて美琴の顔を見下ろす。その瞳は静かに閉じられていた。
「そう……寝ちゃったんだね。ゆっくり眠って」
美琴のお腹は血に染まり、管が飛び出している。大腸だろうか。
そしてまた青空を見上げ、考える。
彼もこの青空を見ているのだろうかと。
あなたは今どこで何をしてますか?
この空の続く所にいますか?
いままでは私の心を埋めていたもの 失って初めて気づいた
こんなにも私を支えてくれていたこと
こんなにも笑顔をくれていたこと。
失ってしまった代償は、とてつもなく大きすぎて
取り戻そうと必死に、手にももしてもがくけれど…。
まるで風のようにすり抜けて 届きそうで届かない。
孤独と絶望に胸を締め付けるね。心が壊れそうになるけど
思い出に残るあなたの笑顔が 私をいつも励ましてくれる。
もう一度 あの頃に戻ろう 今度はきっと大丈夫。
いつも傍で笑っていよう あなたのすぐ傍で……。
あなたは今どこで何をしてますか?
この空の続く場所にいますか?
いつものように笑顔でいてくれますか?
今はただ、それを願い続ける
一週間が過ぎた。祐介と文緒のデートから。そして美琴が入院してから。
今日も祐介は遊園地にいた。ただし今日の相手は保奈美。彼女から頼んだ最後のデート。
約束の時間より早く祐介は来ていた。そして時間ぴったり、
「お待たせ」
保奈美も来た。その姿を見て、祐介は目を見張る。
「なおくんが先に来るなんて珍しいね」
「いやお前……」
呆然と視線が保奈美のお腹に移る。
そのお腹は大きく膨らんでいた。
「あ、これ」
ニコリ、と微笑み、保奈美は自分の大きくなったお腹を撫でた。
「赤ちゃんだよ」
(つづく)
>>135-140 覚醒したみことんも粉砕の戦闘マシーンほなみんテラスゴス!
そしてそのお腹の子はもしや…マジですか!
いよいよ面白くなってきたなぁ。
アホすぎるw
裸黒エプロンってあんたなあw しかもトドメにYouかい!
みことん敗北
腹切られて腸はみ出して生きてるなんて、けっこうしぶとい
GJっす!
保奈美妊娠疑惑?
しかし初心者にも優しい猟奇もいいけど、こういうスクイズのような
ドロドロヒロイン殺し合いも大好きです
あと狩られてないヒロインは柚香ぐらいか
できたらキャ○バス2スレでこのような展開のも読めると非常に嬉しいのですが
百合奈死姦の続きでもいいですけど
外伝氏乙!
また、年末年始までには書かせていただきます。
ついにほなみん、伝家の宝刀を抜きましたか!
文緒はおせちの材料になること必至ですなw
こんにちわ。
本当はクリスマスに投下したかったSSだったのですがエステルルート
を把握するのに思ったより時間が掛かりまして、こんな日付になってしまいました。
というわけでエステル×達哉 ネタばれあり投下したいと思います。
ただゲームクリアのほうが完璧でないので小説準拠
達哉×エステル 純愛 ネタばれ注意
「はぁ・・・・」
月人居住区の礼拝堂。地球に開かれた月のスフィア王国との交流の重要拠点に開かれたその場所で、その礼拝堂の司祭にして責任者であるエステル・フリージアが憂鬱げにため息をついた。
背中の半ばまで伸びた艶のある薄桃色の美しい髪が小さく揺れ、ラベンダーの瞳が僅かに悲しみに染まる。
――――達哉・・・・――――
その小さな胸に去来するのは、朝霧 達哉・・・・この夏に紆余曲折を経て想いを通じ合い、めでたく恋人になった大切な少年の名。
自分の地球人に対するあまりに狭量な偏見から解き放ってくれた人。自分の出生の秘密のショックから立ち直る勇気を分けてくれた人。
――――私は・・・――――
想い通じ合ったあの日からすでに半年がたっている。モーリッツから月人居住区の礼拝堂の責任者を引き継いでからの忙しい日々。慣れない立場とその重圧を時に励まし、時に支え合い二人の絆はさらに深まっていた。
――――私は達哉に甘えているのでしょうか?――――
だが、だからこそ恋人たちとしての蜜月の時は奪われ、二人の歳若い恋人たちの関係はキスから先には進んでいない。
聖職者としてのエステルの強い潔癖感からくる戸惑いや迷いも無論あり・・・・それがエステルの胸に重くわだかまっていた。幾度か達哉が自分を求めるような素振りを見せたとき、恥じらいと恐れから逃げるかのように誤魔化した事。
「このままじゃ・・・・いけないですよね」
誰に問うでもなく呟く。彼に身を委ねる事が嫌なのではない。むしろもう彼以外とそう言う事に及ぶなど考えも付かない。
聖職者 司祭という立場にあってもエステルとて年頃の少女だ。想い通じ合った恋人と結ばれたいという欲求は自然な想いとしてあり、眠れぬ夜にその身に燃える想いを鎮めるために、恥ずかしい場所に指を走らせたこともあった。
「それに・・・・」
達哉とてこんな自分を嫌になるかもしれない。考えたくもない想像がエステルの意識に浮かぶ。
彼の周りにはエステルから見ても美しい女性が多い。こんな堅物な自分を見限ってもっと達哉に相応しい女の人と・・・・両手で自分自身を抱きしめ小さく震える。いやだ・・・・彼を達哉を失うなんて耐えられない・・・・
「今日は確か・・・・聖夜祭でしたね」
地球で言うクリスマス・・・・奇しくも月神教でもまたその日は祝うべき聖なる日。
いくつかの地球の宗教が姿を変え、今の月の宗教を形作った事を考えれば自然な事だろう。自分と達哉の関係を進めるきっかけとしてはこれ以上の日はないかもしれない。
「・・・・・・・」
静かに閉じていた目を開き、懐から携帯を取り出すと、以前聞いていた達哉のプライベード番号のボタンを押した。
昼から降り出した雪が、深々と音もなく降り積もる。その雪明りに照らされる電気の消えた室内に無言で立つ二人。
「あ・・・・」
不意に純白の手袋に包まれた細腕が掴まれ、小柄な体が小さく震える。
暖かく広い手に包まれ決して不快ではない。むしろ心地よいとさえ呼べる熱が掴まれた部分から伝わってくる。自分が想いを寄せるその少年の体温に身を委ねたくなるが、同時に汚れを知らぬ少女特有の脅えに体が反応する。
「・・・・怖い・・・・かい?」
困ったような笑顔を浮かべる。自分が惹かれた優しい笑顔に胸がチクンと小さな痛みを発した。
「いえ・・・・」
ラベンダーの瞳を僅かに揺らし、それでも小さくかぶりを振った。
この少年になら全てを委ねられると想った心に偽りはない。身も心も任せられる。否、任せたい。この人と一つになりたい・・・・そこまで考えてエステルは顔を真っ赤にした。
――――わ、私はなんて破廉恥な事を・・・・――――
紅潮した頬を隠すように俯く。背中の半ばまで伸びる薄桃色の艶やかな髪が揺れ、俯いた美貌を僅かに隠した。
「だ、大丈夫・・・・です」
「エステル・・・・」
そっと名を呼びながら頬を撫でられ、俯いていた顔が上がる。
ラベンダーの透き通った瞳に映る少年の顔に鼓動が優しく跳ねた。・・・・静かに重なる唇同士、僅かに甘い声が小さな司祭様の可愛い唇から漏れる。
「無理をしなくてもいいんだよ? 俺はいつまでだって待つから・・・・」
別れを惜しむように唇が離れ、優しい囁きに胸を熱くしながらエステルは首を小さく振った。
「いいんです・・・・達哉。わたしを・・・・その・・・・」
雪の様に白い肌を紅潮させ言いよどむ可愛らしい恋人を見て達哉はそっと微笑む。
エステルのほうからこの事を切り出してきたときは驚き、同時にこれ以上なく嬉しかった。達哉とて健康的な男子だ。恋人である少女と肌を合わせたいと言う想いは人並みにはある。だが愛しい人を傷つけてまで急ぎたいとは思わない。
「本当に・・・・いいんだね?」
小さく。しかしはっきりと頷く少女に達哉も覚悟を決めると、そっとその小柄な体を抱き上げた。
「あ・・・・」
小さく漏れる声。横抱きにされた細い体を僅かに縮める少女に優しく笑いかけ、ベッドへといざなう。
ポスン・・・・
軽い音を立ててベッドへと沈むエステルの体の脇に腰掛け、もういちどその熱くなった頬に軽く手を当てた。
潤んだ瞳が少年を見上げ、しばし逡巡するように揺れ、静かに眼瞼を閉じると強張っていた全身から力が抜けていく。
キシ・・・・
軽く軋むベッドの音とともに二つの影はゆっくりと一つとなった。
「ん・・・・」
再び塞がれた唇の端から甘い吐息を漏らしながら、覆いかぶさってくる少年の体温と重みに小さく体を捩った。
そっと大きな手の平が優しくエステルの形良い胸の膨らみに衣服の上から置かれ、小さく体が震える。乱暴にならないように気遣いながら動く愛しい少年の手に、小さな性の炎がエステルの体の芯に灯されていった。
「あ・・・・ん・・・・」
衣服の上から優しく胸がさすられ、もどかしさにも似た切ない衝動が湧き上がって止まらない。
もっと触れて欲しい。もっと愛して欲しい。愛しさが生み出す欲求はエステルの心と体の奥から沸き起こりベッドの上で甘く鳴きながら小さく首を振った。
「達・・・・哉・・・・は・・・・ぁ」
甘い、甘い声に自分の名を呼ばれ、達哉もまた湧き上がる衝動を必死に堪えていた。
もはや自分の欲望は止められない所まで来ている。しかし、このまま欲望のままに突き進めばこの少女を傷つけてしまう。自分を選び初めてを捧げてくれるエステルに辛い目にあわせてしまう。
「ふぁ・・・・あぁ・・・・ああ・・・・うん・・・・」
首筋にそっと唇を押し当てられ、エステルは白い喉を僅かに反らした。ゆっくりとゆっくりと肌の上に降る優しいキスの雨に体の芯が溶け落ち、何処までも何処までも性に未熟な体は高まって行く。
――――私・・・・私・・・・こんな・・・・はしたない・・・・でも・・・・でも・・・・――――
初めてなのにこんなにも高まってしまう浅ましい体が無性に恥ずかしい。
いやらしい女だと思われないだろうか? 達哉からすればあまりに無用な不安が少女の胸に湧き上がるが、愛しい人に触れられ可愛がられる体はエステルの意など無視して何処までも甘く熱く切なく焦がされてゆく。
「達哉・・・・こ、こんな・・・・わ、私恥ずかしい・・・・です。・・・・あ、あぁ」
「恥ずかしがる事なんてない。綺麗だよエステル」
恥じらいに頬を染め、小さく身を捩る可憐な少女を安心させるようにキスの雨を降らせながら囁く。
恋人になり、いつしか呼び捨てで呼んでくれるようになった自分の名前。それがこんな風に優しく甘く呼ばれるとたまらなくなり、知らず涙が零れ落ちる。
「泣かないで・・・・エステル」
「も、もう・・・・あ、貴方の・・・・貴方のせいです」
「え・・・・お、俺の?」
そっと両手で頬を挟んで覗き込んでくる少年に、思わずそっぽを向いて拗ねた様に呟く。
とても貴方に優しく名前を呼ばれて嬉しかったから泣いたなんて言えない。そんな事をすればきっと自分は恥ずかしくて死んでしまうだろう。
「あ・・・・ん・・・・やっ・・・・た、達哉・・・・だめ・・・・」
そんなエステルに再び打ち込まれる快美の楔。
薄桃色の髪からのぞく小さな耳たぶにそっと口付けられ、優しく啄ばまれると堪らず甘く鳴き声をあげてしまう。敏感な耳の奥を熱い吐息が擽り、小さく背中が跳ねた。
「ふ・・・・あっ・・・・み、耳なんて・・・・あ、ああ・・・・」
長い髪を揺らしながら首を小さく振り喘ぐ。
黒の神官衣の胸に添えられた手も優しく動き、自分の中でずっと眠っていた官能を揺さぶり、目覚めさせ、恥らい戸惑う小さな司祭の若い体を熱く燃え立たせた。
「あ、ああ・・・・こ、こんな・・・・こんな意地悪ばかり・・・・やっ」
純白のシーツを掴み、押し寄せる官能の波に儚く身を捩って逃れようと足掻く。
しかし心も体も達哉を求めて止まない今の状況では意味を成さない。本当に駄目なら声を出してはっきり拒絶すれば達哉は止めてくれるだろう、だけどそれはイヤなのだ。恥ずかしくても怖くても今夜こそ達哉と先に進みたい。
「は・・・・っ、あっ、ああ!!」
エステルのしなやかな脚の間にそっと達哉の手が差し込まれ、バネの様に背中が跳ねる。
唇から漏れた甲高い悲鳴、紫水晶(アメジスト)の様な澄んだ紫の瞳が驚いたように見開かれ、体は襲い掛かる激感に小刻みに震えた。
「や・・・・そ、そこ・・・・は・・・・あぅん・・・・」
膝が思わず閉じて、柔らかな太股で達哉の手を挟み込む。
「エステル・・・・」
「で、でも・・・・こ、こんな・・・・」
想い人の優しい囁き。
その意味に気付き、戸惑い、迷い。それでもやがて観念したようにゆっくりと目を閉じ、脚を開いた。
「ん・・・・くぅ・・・・はっ・・・・ああ・・・・」
漏れ出る甘く美しい囀りに聞き惚れながらも達哉はそっと指を進める。
しっとりと僅かに湿った白い下着の上からそっと指を這わし、汚れないエステルの聖地に初めて触れる事を許された喜びと栄誉に浸った。
「あ・・・・あ、ああ・・・・わ、私・・・・こんな・・・・おかしくなってしまう・・・・」
初めて体感する甘い、甘い快美の波に溺れてしまう。
自分の肌に触れる達哉の指が、唇が、吐息さえ心地良さを生み出し、こんなにも自分をはしたなく鳴かせる・・・・それがちょっぴり悔しくて、それがとても幸せで・・・・愛しい人に贈られる快楽という名の甘美な美酒にエステルは何処までも酔っていった。
「エステル・・・・」
「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・?」
窓の外から時折漏れる雪が木から滑り落ちる音。
二人以外誰もいなくなったかのような静寂の中、力なく乱れた息を吐くエステルにそっと達哉が囁いた。ぼんやりと、濡れたラベンダーの瞳が少年を見上げる。
「・・・・はい」
その囁きの意味する事を悟り、エステルが小さく頷いた。
「・・・・恥ずかしい・・・・」
互いに一糸纏わぬ姿になった部屋に差し込む雪明りが照らす中、浮かび上がったエステルの裸体に達哉は息を呑む。恥じらいに自分の体を抱きしめ、達哉の熱い視線から逃れるようにエステルは体ごと横を向いた。
「・・・・・・あまり・・・・見ないで・・・・」
孤児院で育った幼少児ならともかく、成長してから、想い人とはいえ初めて異性の目に自身の肌を曝す緊張と羞恥が白い肌を赤く染める。
「あの・・・・その・・・・すごく綺麗だよ」
気の利いた言葉ひとつ言えない自分に苛立ちながらも出てきたのはやはりそんな平凡な言葉。
だがそれ以外思いつかなかったのも事実。完全に大人の女性として成熟していないとは言え、逆に成長しきっていない少女の生み出す清楚な色気が達哉の心を奪い去り、麻痺したように思考がはっきりしない。
「そ、そ・・・・んな・・・・事・・・・」
からかうなとばかりに耳や首筋まで真っ赤になったエステルが、涙目で達哉を可愛く睨む姿がなんとも可愛らしく、思わず達哉は笑みを漏らす。
「嘘じゃない・・・・綺麗だよ。エステル」
そっと細い肩に手を掛けて自分のほうを向かせると僅かに涙で潤んだ瞳が自分同様裸になった達哉の顔を見上げた。
恥じらい、不安に揺れる瞳。それを安心させる様に薄桃色の癖のない髪にそっと指を絡め優しく撫で付ける。
「ん・・・・」
それが心地よいのだろう。甘えたように喉を鳴らし、瞳を閉じ手の平に摺り寄せてきた。
しっとりと手の平に吸い付く肌理細やかな美しい肌に手を、唇を這わせ、そっと口づけを打ち込むと、いけないと思いつつも自分の所有痕をその肌の上に紅く残した。
「あ・・・・はぁ・・・・私・・・・う、ううん・・・・」
――――不思議・・・・――――
達哉の優しい瞳に胸を高鳴らせ、肌を這う手と唇に甘く喘ぎながらエステルは思う。
最初に会った時は地球に不案内な自分を親切に案内してくれた月人だと思っていた。次に会った時はフィーナ姫にさえ不遜な態度をとる地球人だと蔑視した。突然態度を変え嫌悪と蔑みの冷たい視線を向ける自分に戸惑っていた少年。
「ふぁっ・・・・あっ、やっ・・・・そ、そこ・・・・はぁっ・・・・」
誰にも許した事のない肌を這う達哉の指に、唇に、自分の身体が何処までも淫らに開花していく。
――――なのに貴方は・・・・そんなわたしを――――
どれだけ冷たい態度を取ろうと、拒絶の言葉を突きつけようと辛抱強く自分と向き合おうとしてくれた。
会えば会うほど自分の頑ななまでに地球人を拒んでいた冷たい心の氷を優しく溶かしてくれた。いつしか悔しいくらいに近くに居て、いつの間にか自分の中に入ってきて居て、勝手に大切な場所に居座ってしまった図々しい人。
「あ、あ、ああっ・・・・も、もう・・・・駄目っ・・・・あっ・・・・はぁ・・・・」
自分も知らなかった鋭敏な場所がそっと優しく撫でられ、口付けられ、達哉に愛される喜びにひたすらに酔った。
――――達哉・・・・――――
長年自分の中にあった地球人への嫌悪や偏見が完全に消えたわけではないと思う。自分の出生を知った今でさえ・・・・
それは他の多くの月人や地球人も同じだ。それでも、達哉となら・・・・この少年となら・・・・自分は変わっていける。他の人々も司祭として導いていけると信じられる。達哉と・・・・一緒なら・・・・
「いくよ・・・・エステル・・・・」
「・・・・」
真剣な瞳で自分を見つめる少年に無言で頷く。
恐怖はもちろんある。不安も羞恥も完全に消えたわけではない。それでもそれをはるかに上回る達哉への想いがエステルを突き動かした。達哉にもっと愛されたい。達哉をもっと愛したい。
「お願い・・・・や、優しく・・・・してください」
目を逸らし、耳まで赤くしたエステルが蚊の鳴く様な小声で懇願する。
達哉が自分を優しく扱ってくれるなど百も承知だ。例え何か間違って乱暴にされたとしても相手が達哉なら受け入れる覚悟はある。それでもやはり、自分の不安を隠せず閉じた瞼が小刻みに震えた。
「う、うん・・・・辛くなったら言うんだよ?」
そっと耳元でささやき薄暗がりの中、幾度目か解らない口づけを交し合う。
「ん・・・・」
小さく喉が反り、枕の上にエステルの小さな頭が押し当てられた。
身を裂くような激痛にぎゅっと固くシーツを握りしめた小さな手が小刻みに震え、両足は力いっぱい指まで真っ直ぐに伸ばされてゆく。
「う・・・・くっ」
悲痛な苦鳴を聞きながら愛しさと申し訳なさがない交ぜになった表情で、達哉はエステルの苦悶に歪む顔を見つめる。
どんなに苦心しても初めて異性を受け入れる少女の苦痛を消してやる事など未熟な達哉には不可能だ。逆に自分はエステルに包まれている様でたまらなく心地よいと言うのに・・・・
「あくぅ・・・・た、達哉・・・・達哉・・・・っ」
襲い掛かってくる破瓜の激痛から無心に達哉の名を呼ぶエステルの細い体を抱きしめ、少しでも痛苦が和らげばとその艶やかな髪を優しく撫で付ける。何かに縋るように伸ばした少女の細い両手が達哉の背中に回され、力が篭る。
絡み合う吐息、深まる繋がり、二人にとってあまりに長い時間が過ぎて行き・・・・
「あああああああああああああぁぁ・・・・っ!!」
やがて小さく何かを引き裂くような感覚とともに、エステルの背中が大きく仰け反る。甲高い悲鳴とともに僅かに達哉の背中に痛みが走った。
「あ・・・・つぅ・・・・」
エステルを抱きしめたままジっと動かない達哉の背中に走る赤い筋。
「大丈夫かい?」
そんな傷など気にした風もなくエステルを覗き込み、ただただ荒い息を吐く少女の身を案じる。
「はっ・・・・はっ・・・・達・・・・哉?」
涙に濡れたラベンダーの瞳が恋する少年を見上げる。その眼が自分を案じている事を悟り、ぎこちない笑みを浮かべた。
「へ、平気・・・・です。 これで・・・・わ、私は貴方と結ばれたのですね。」
荒く乱れた吐息が、漏れる押し殺した苦鳴が、少しも大丈夫ではない事を物語っている。
ただ、エステルにとってこんな苦痛などどうでも良い事だ。ただただ今は自分が何より大切なこの少年と結ばれた事が嬉しい。こんなにも自分は幸福感に包まれている。
「う、うん・・・・だけど・・・・」
それでも自分を心配げに見つめる心配性な恋人にそっと口づけると、エステルは達哉が初めて出会った時から惹かれ続けた優しい笑顔で微笑んだ。
「エステル・・・・つっ!」
少女と繋がった腰の奥から痺れるような快感がわきあがる。
情けないと思った。エステルとコレほど身も心も重なったというのに自分の身体はそれ以上を求めて疼いている。いまだ破瓜の痛苦に喘ぐ少女を快楽の赴くまま蹂躙したいと、己の獣性がわめいている。
「はぁ・・・・た、達哉? 苦しいのですか?」
激しい痛みに襲われているはずなのに自分を案じるエステルの優しさに胸が熱くなった。
だが、愛しさが膨れ上がれば膨れ上がるほどに、肉体はその相手との更なる深いつながりを要求してくる。動きたい・・・・この愛しい少女に自分の精を思うがまま解き放ちたい。けれど・・・・けれど・・・・
「達哉・・・・? あぐっ!」
身体は自然に動いていた。
理性がどれほど静止を呼びかけても、エステルの悲痛な悲鳴を聞いても初めて体感する快楽に酔いしれた肉体の暴走は止まらない。
「ご、ごめん・・・・エステル・・・・か、体が止まって・・・・くれない」
泣きたくなった。エステルの苦痛に反比例するように身体は正直に快楽を生み出す。
さらにそれが欲望のまま体を突き動かし、エステルに与える苦痛と引き換えに甘美な快楽を自分に送ってきた。
「あっ・・・・くぅ・・・・い、いいんです。」
激しく互いの体が揺れる行為の最中、そっと首に細い手が絡み、熱く乱れる吐息の中、囁かれる。
「あ、貴方の・・・・くっ・・・・お、思うがままに・・・・はぁ・・・・私の全ては・・・・あっ・・・・貴方に捧げたのだから・・・・」
痛苦に歪んだ・・・・しかし切ないまでの慈愛の笑み。やはり彼女は正しく聖職者なのだと思う。
「あっ・・・・くっ・・・・え、エステル・・・・・っ」
それでも身体は止まらない止まってくれない。何もかもが真っ白に染まっていく。
「うっ・・・・あっ・・・・達哉・・・・達哉ぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!」
壮絶なまでの快楽の海に溺れる意識の中、愛する少女が自分の名を呼ぶ声を聞きながら、全てを少女の中へと解き放ち、達哉は全身の力を失い倒れこんだ。
「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」
自分の上に覆いかぶさった達哉の身体を抱きとめるように、その広い背に両手を回しそっと頬を摺り寄せる。
「エステル・・・・ごめん」
なんだかさっきから謝ってばかりな気がする。
それでも、どれだけ情けなくとも自分は謝らなくてはならない。自分が欲望のままに傷つけた少女に・・・・
「馬鹿・・・・謝らないで、私は貴方と望んでひとつになったのだから・・・・」
目の端に涙の浮かんだ・・・・だけど誰が見ても幸せに満ちた表情で達哉の頬を両手で挟み込む。
「軽蔑しないで下さいね。恥ずかしかったですし、怖かったですけど・・・・私は貴方とずっとこうなりたいと思っていました。」
「エステル・・・・」
達哉と結ばれた事、恥ずかしい告白をした事、その両方に頬を赤らめエステルが微笑む。
時に儚くて、か弱くて、ずっと傍で守って行きたいと思っていた女性(ひと)が、時折こうして見せる強く眩い心の輝きにどうしようもなく魅せられた。
「だから気に病まないで下さい。・・・・達哉。貴方を愛しています。」
幾度となく思ったことだが改めて思う。
エステル、フィーナ、ミア、リース、カレン・・・・いや月の王国の女性だけじゃない。菜月、さやか、麻衣、翠。自分の知る女の人達のなんて強い事か? 守るつもりで実は自分が一番非力な気さえする。
「俺も・・・・」
そんな少女が、今は自分だけの為に、微笑んでくれる。甘く囁いてくれる。愛してくれる。
「俺も愛しているよ。エステル・・・・」
重なる熱い唇。白き雪降る聖なる夜。
初めて結ばれた恋人たちを祝福するように輝く雪はいつまでも降り続いた。
<終わり>
すいません。最後うまく調整できなかったのでこっちにあとがきを・・・・
ゲームのエステルルート終わってから書けばよかったのですがそれまで待てない
辛抱性のなさですいません。違和感感じた方はごめんなさい。
しかし相変わらず無意味なほどに甘いなあおれの純愛SS・・・・
神楽スキーさんGJ"!!!
神楽スキー氏乙です!
しかしコミケ遠征中ゆえ…帰還後ゆっくり読ませていただきます!
ネタ無しエロ無し、はにはに小ネタ。
トンネルを抜ければ……と言うほどではないが、リビングから見える世界は
降りしきる牡丹雪で白く染め上げられている。
「雪………だね。」
「ああ……」
「この分じゃ、空港も閉鎖されちゃってるかも知れないねよ。」
「ああ……」
「直樹、さっきから『ああ』ばっかり! ちゃんと私の話聞いてる!?」
「ああ………って冗談だ冗談! 謝るから殴るなって!」
ストーブ一つでは暖めきれない渋垣邸の一家憩いの部屋。その中心で互いの
体温を確かめ合うように座り茉理を背中から抱きしめる直樹。一年最後の夜ら
しい賑やかなテレビの画面に見向きもせず、二人は遠くを見詰めるような眼差
しで外の雪景色を眺めていた。
「……こういう時はさ、直樹が居てくれて良かったなって思う。一人っきり
だったら寂しくて泣いちゃいそうなんだもん。」
「そりゃ俺の台詞だよ。家だって思える場所があるだけでも有り難いって言
うのに、こうして暖めてくれる女の子が一緒なんだからな。」
「うぅ……良い言葉のはずなのに、直樹が言うと微妙にイヤらしく聞こえる
のがヤだな〜。」
「そ、それはどっちかつぅと聞き手の方に問題があるんじゃないのか? も
しかして茉理さんの方が『そういうこと』したいとか?」
ぎゅっ、と更に強く小さな体を抱き寄せる直樹。
「うわっ! うわうわ親父臭! ムード台無しですよ、この人は!!」
「オヤジセンス結構! さぁ愛を確かめ合って体を温めようぜぇ!」
「って直樹ぃ!? 誰もシて良いなんて………あーもー、なんでこんな奴の
こと好きになっちゃったんだろう?」
「細かいことは言いっこなし。ほら、力抜けって?」
「んもぉ、しょうがないなぁ! その代わりぃ、優しく……」
(ぴんぽぉ〜ん♪)
「あ………お父さん! お母さん!」
と言うが早いか直樹の腕の中からスルリと抜け出して、子犬の様に一目散に
玄関へと駈けてゆく茉理。
「……ったく、ムードがないのはどっちだよ。」
ぶつぶつと呟く直樹の顔も嬉しそうな形に綻んでいる。いっぺんに元気を取
り戻した従妹の姿にホッとしているのと同時に、直樹自身も一家揃っての団欒
を待ち焦がれていたに違いない。よいしょと腰を上げ、心なしか軽い足取りで
祭りの後を追うように夫妻を迎えに行く直樹。
「あ……」だが、二人の期待は微妙に間違っていた「……あれ?」
「こんばんわー♪」
「あ、あのぉ……夜分遅くにすみません……」
寒さをモノともしないハツラツとした笑顔の天ヶ崎美琴に、突然に押しかけ
たことに恐縮しているらしい橘ちひろ。更に……
「なに湿気た顔してんのよ。ちゃんと差し入れだって、この通りっ!」
「そ、それは一升瓶じゃないですかぁ! 恭子ったら、何時の間にそんなの
もを用意して……」
何処から見ても酒瓶としか思えない大荷物を下げた仁科恭子と、毛糸の帽子
に大きすぎるマフラーにダッフルコートと完全装備で微笑む野乃原結。そして
最後に……
「こんばんわ、なおくん、茉理ちゃん。ちょっとお裾分けを持ってきたんだ
けど、良いかな?」
これまた大きな風呂敷包みを抱えた藤枝保奈美が雪が積もる玄関先にズラリ
と並んでいた。
「な、ななな……」
「なんで?」と先に冷静さを取り戻したのは直樹の方「なんで、こんな時間
に揃って……」
「だぁって、寮に居てもみんな里帰りしちゃってて寂しいんだもん。だから、
久住くん達と一緒に初詣とかどうかなって♪」
「それにしちゃ早すぎだろ! まだ八時だぞ八時!」
「そ、そうですよね? ごめんなさい……」
「いや、ちひろちゃんは悪くないよ。どうせ美琴に無理矢理引っ張り出され
たんだろ?」
「って私が悪者でありますかっ!?」
「ちひろちゃんが言い出しっぺと考えるよりは遙かに現実的だろうが? そ
れとも違うのか?」
「あ……うぅ〜!」
「まぁまぁ。久住くんも天ヶ崎さんも……」
「というか、お二人は何なんですかお二人は!?」
「相変わらず教師に対する尊敬というか接し方が成ってないわねぇ久住は。
もちろんほら、あれよ。えーっとぉ……家庭訪問?」
「だからどうして語尾が疑問形なんですか!? だいたい恭子先生は俺の担
任でもなんでもないでしょうがっ!」
「そ、そうですよね。やはり家庭訪問なら担任教師の私が……」
「ゆ……野乃原先生だって同じですっ! だいたい手ぶらで来る家庭訪問な
んて聞いたことがないですよ……っていうか冬休み中の、しかも大晦日に連絡
もなしで大勢で押しかける家庭訪問なんて前代未聞ですから!」
「あ……うぅ〜!」
「……いや、美琴の真似して上目遣いで睨んでも無駄ですし……」
「………なおくん?」はい先生、と言いたげに挙手する保奈美「あの、こん
なんところで大きな声を出したら、その……ご近所の迷惑じゃないかな?」
「あ、あー………そりゃ、まぁ……」
「ちひろっ♪」
「きゃ!?」
「来てくれて、すっごく嬉しいよ! さ、あがってあがって!」
「え? あの、茉……あの、あのぉ〜ぉ!」
ドップラー音だけを残し、茉理に手を引かれてて家の中に引きずり込まれて
しまう、ちひろ。
「「「「……………………………………………」」」」
そして、その後ろ姿を呆然と見送る一同。
「……と、とりあえずさ……久住くん?」
「た、立ち話もなんですし。」
「……その、お邪魔しても……」
「……良いかな、なおくん?」
「……………………………どうぞ。」
「…………で、やっぱりこうなるのな。」
「なぁに一人で暗い顔してブツブツいってんのよ。お酒が足りて無いんじゃな
いの久住はぁ? はい、お代わりぃ〜♪」
「って! うわっとっとっとっとぉ!」
「だから、未成年にお酒を勧めちゃ駄目ですぅ〜!」
「蟹って美味しー! ね、橘さん?」
「はい、すごく美味しいです。」
「お料理は沢山あるから、どんどん食べてね?」
「保奈美さんのお節も美味しいですよ。今度、作り方教えてくださいね?」
保奈美が持参したお節料理に、先生ズが用意した蟹鍋(と酒)がズラリと食卓
に並び一同がテーブルを囲むと渋垣邸の気温は一気に上昇し、何処か楽しい蒸し
暑さで皆が自然と笑顔になる。
「んふふ〜っ♪ 橘も天ヶ崎も、まだまだ蟹鍋の神髄をって物を全然理解して
いないようね。この後ぉ、これだけ沢山の蟹を茹でて出た出汁で作った雑炊のそ
りゃ美味しいのなんのって、言葉に出来ない位の素晴らしさよ? そりゃもう一
生忘れられないの味と言っても良いわね。」
「うふふ、いまから楽しみです♪」
「ホントだよねーっ?」
「あ……でもご飯の残りがあんまり無かったような……」
「それなら心配は要りませんよ渋垣さん。寮で炊いて頂いた分が、まるぴんに
沢山ありますから。」
「うわぁ、ありがとうございます! 野原先生!!」
「車の中、ですか。じゃあ今の内に運んどくか……」
「あ……だったら私も行くよ、なおくん。実はお蕎麦もあるんだ。」
「じゃあ、私も………」
「茉理は残って、みんなを見張っててくれ。家の人間が一人残ってないと、何
気に不安な面子が多すぎる。」
「それって誰の事なのよぉ、久住ぃ!?」
「どう考えても恭子のような……って、私はもう呑めませんよぉ!」
「だ、大丈夫ですか? 天ヶ崎せんぱい?」
「あははは〜!」
「………うう、りょーかい……」
外では相変わらずの牡丹雪が映画か何かのワンシーンのように盛大に降ってい
るが、いまは何故か柔らかく優しい光景に見え、その冷たささえも火照った肌に
に心地よい。
「悪ぃな?」
預かったキーで開けたトランクの中から(寮の?)炊飯器を引っ張り出しつつ
隣の保奈美に呟く直樹。
「ん? なにが?」
「保奈美の提案だろ? この宴会?」
「さぁ? どうだったかな?」と優しい眼差しの保奈美「でも、私はなおくん
の所にお裾分けを持ってきただけで、謝られるような事はしてないよ?」
直樹に続いて取り出した包みは長方形。どうやら生蕎麦の様だ。
「んじゃ…………さんきゅ。」
「うん。」二人の間で通じ合う、暖かい何か「ほんとうは、クリスマスパーテ
ィって言いたかったんだけど、流石に遅すぎだよね?」
「もうちょっとで元日だからなぁ。」と空を見上げる直樹「どっちかっつーと
お年玉………は現金の方が良いし、宝船ならぬ軽四で駆けつけた七福神みたいな
もんか?」
「でも七福神だと二人足りな…………あ。」
「ん? どうかしたか?」
「う……ううん。なんでもない。さ、行こ? きっと茉理ちゃんがてんてこ舞
いになっちゃってるよ?」
「そりゃそうか。行こう。」
「うん!」
「あ……運転手さん、二つめの角を……」
「ほれ、先払いだ! 釣りはいらんからな。急いでくれ!」
「もぉ、雪なんだからスピード出したら危ないでしょ? そんなに慌てなくっ
たって家は逃げたりしないんですから、少し落ち着いてくださいな。」
「そういうお前だって荷物を握り締めて放さないじゃないか! こんなに積も
ってる上を走ると危ないぞ?」
「これは……その、あの子達を待たせたくないから……」
「そりゃ俺だって同じだ! 早くしないと本当に年が明けちまうからな!」
「だったら少し静かにしてくださいな。運転手さんに指示を出さないと……」
「次の角ですよお客さん! どっちなんですかっ!?」
「「右!!」」
除夜の鐘を待つ静かな夜を、一台のタクシーが駆け抜けていった。
茉理アフターの筈なのに保奈美の方が美味しいのは、ひとえに私の所為です(;^_^A アセアセ…
こちらでの本年度の投稿はコレで最後になりますが、ログ置き場は随時更新します。
御意見や修正点など、いつでもお寄せ下さいませ。
それでは、皆様が良い新年を迎えられますように・・・
乙!
新年の第一歩、その初日、元日。
渋垣家のリビングでは当家の一人娘が振袖姿で現れた。
「じゃーん」
嬉しそうにクルっと一回転。
「おお、似合ってるじゃないか」
あっぱれと言いたげな笑顔の源三。
「う〜ん、馬子にも衣しょ………うっ」
どこから取り出したのか茉理の投げたコースターが直樹の額を直撃する。
「ふふ、直樹くんは恋人が来ないのでいらつてるのね」
「………そんなとこです………」
ピーンポーン
「あ、私見てくるね」
さっきの怒りは何処へやら。
ニヤニヤと直樹を見やって玄関に向かう。
「いいのか、直樹?」
「武士が女を迎えに行くなど以ての外」
「直樹君、お侍さんだったの?」
「ははは、直樹。そうは言っても脚が震えているぞ」
「もう、なおくんは嘘吐きなんだから………叔父様、叔母様、新年明けましておめでとう御座います」
「俺は武士じゃないからなぁ」
振袖姿の保奈美がリビングの外から突っ込んできた。
「はぁ、新年からしょうも無い奴………」
兎も角、直樹の恋人はホナミンではない。
「残念だったね、なおくん」
「う、うるさいっ」
「ははは、何はともあれ新年早々、振袖姿の女の子に囲まれるなんてめでたいじゃないか」
ピーンポーン
今度は英理が玄関に向かう。
「ごめんなさい、少し遅れてしまいました」
そう言ってリビングに入ってきたのは結だった。
「ああ、そうでした。明けましておめでとうございます」
「おめでとうございます」
次々と頭を下げる元教え子達。
「じゃあ、あちらで着付けをしましょうか」
「お願いします」
英理が結を伴ってリビングを出て行く。
「良かったわね、直樹」
「よかったね、なおくん」
「だー、うるさいっ」
そう言って直樹は自室に引き上げて行った。
流石に元日の神社は人が溢れている。
人込の中を手を繋いで進んでいく直樹と結。
何とか参拝を済ませて人込から抜ける。
「折角の着物がよれよれになってしまいました」
そしてモジモジと顔を赤らめる。
「そ、そ、その、お、おトイレに行きたいのですが………」
行列の中から我慢していたので最早限界に近い結だった。
続く
明けましておめでとうございます。
今年もお願いします。。
今回は直ぐに終わります。
神楽志、
>>157志、にられば志GJ!
みんな今年もヨロ!
明けましておめでとうございます(*v_v*)
今年も作家の皆さんの作品に期待してます(*´Д`)
神楽スキー氏お久しぶりです。
そしてGJ!!
157氏もGJ!!
そして私のお正月用SSも完結します。
結構端折った書き方ですがご容赦を………
「おトイレは何処でしょう………」
尿意をもようして限界が近い結。
「あ〜先生、トイレは向こう側なんでですが………」
直樹が指差したのは人込という名の大河の向こう岸だった。
「うぅっ向こうに抜けるまでに漏れてしまいそうです………」
この人込を抜けていくのは並大抵の事ではない。
「ど、どうしましょう………」
「最早、あれしかないか………」
そう言うと直樹は結を抱えてお姫様抱っこで駆けていく。
そしてそこは人気の無い草むら。
「ここなら人もいないから大丈夫」
「ありがとう、久住君」
「二人だけの時くらいは直樹って呼んで欲しいな」
「その、その前に一人にして貰えないでしょうか」
「やだ」
「あ、いや、でも、その………」
モジモジと顔を赤らめる結。
「結」
真剣な眼差しで結を見る直樹。
「は、はいっ」
告白以来の真剣な表情の直樹に畏まってしまう結。
直樹が無言で後ろから結を抱きしめる。
「結の恥ずかしいトコ、見せて欲しいな」
スーッと結は股間が寒くなる。
直樹があっという間に下着を剥ぎ取ったのだ。
そして物言う暇も無く開脚した状態で持ち上げられる。
そして結の幼そうな縦スジが完全に外気に晒される。
「やあぁっ」
「ゴメン………」
そう言うと直樹は結の股間を弄りだす。
結の股間がこじ開けられる。
そしてツンツンと尿道を突付く。
「うぅぅっっ」
ブルブルと震える結。
「結はもうこんなに濡れてる」
股間の下部からトロトロとした粘液が少しずつ湧き出ている。
そして何時の間にかファスナーを降ろしていた直樹は肉棒を奮い立たせている。
そしてゆっくりと挿入を開始する。
尿道を内側から刺激される結。
最初は浅かったが段々と奥へ、奥へと侵入していく。
「ひぃっ、もっもうっ」
そして亀頭が最奥を突いたその時だった。
プシャー
放出される黄金水。
直樹が結の体をを少し自分の方に倒したので山形の放物線を描いていく。
プンプンと怒っている結。
直樹は達する事の出来なかった肉棒をまだ仕舞っていなかった。
「その………まだ………出してないんですけど………」
「何ですか?く・ず・み・君?」
語尾が非常に強い。
「その………ごめんなさい………」
「後でお口でしてあげようと思ってたけど止めました!!」
「そ、そんなぁ………」
肉棒とは対照的にうなだれる直樹。
「その、プリンで手を打っていただけないでしょうか………」
「駅地下の日替わりプリンを毎日一月が最低ラインです」
「早っ」
即答だったので驚く直樹。
「もう、無理やりなんだから………」
「本当にごめん………」
「もう、今度やったら許しませんからね」
「………はい………」
「それではその………エッチな事しませんか?」
結の股間からはヌルヌルと粘液が太股をつたっていた。
翌日、何故か二人揃って直樹の部屋で寝込んでいた。
直樹と結は同じベッドの上だった。
トントン
カチャ
「直樹、大丈夫?」
「先生も大丈夫ですか?」
茉理と保奈美が一緒に見舞いに来た。
「見て分からないか?」
ズルズルと鼻をすする。
「うぅ、申し訳ないです………」
「全く、二人して風邪をひいて帰ってくるなんて何処で何をしていたのやら………」
ニヤニヤと茉理。
「なおくん、良かったね。恋人と一緒に看病してもらえて」
「私はてっきり、保奈美さんがお姉さんになってくれると思ってたのに………」
「えーい、うるさいうるさいうるさーい!!!!!!!!!!!!」
今日また、いいようにからかわれる直樹だった。
振袖プリン 終了
/〜ヽ
(((。・-・))) プルルン♪
゚し-J゚
プリンGJ
自堕落な正月を過ごし、約束したSSも書けなかった我が身を恥じる。
「今年一年、皆様が健やかであられる様………」
新年初日、エステルが教会で礼拝を締めくくっていた。
説法が終わり皆、家路についていく。
そして残ったのはエステルと達哉だけ。
「じゃあ、行こうか」
「ええ」
手を繋いで居住区を抜けていく二人。
達哉が月の住人でない事は既にここでは結構知られている。
そんな達哉が司祭のエステルと付き合っている事も周知の事実となっている。
エステルは結局、地球に残る事を選んだ。
そして地球人と恋人関係にある彼女の事を良く思わない人物も結構いる。
それが余り表面化する事は無い。
地球に残っているカレンやスフィア王国に戻っていったフィーナのお陰でもある。
初めての地球の正月の風景を物珍しげに見つめている。
川原沿いを歩いている時だった。
「あれは何かしら?」
空を指差すエステル。
「ああ、月には凧が無いんだ」
「凧?」
「糸を付けて風に乗せて飛ばすんだ。日本だけじゃなく地球では結構ポピュラーな遊びだよ」
そして朝霧家での門前では………
「あら、葉書きが沢山………」
郵便ポストの投函口から葉書きが束で頭を覗かせている。
「姉さん宛の年賀状か………仕事上、付き合いが多いからなぁ」
「年賀状?」
「新年に友達や知人に挨拶の手紙を送るんだよ。因みに今ではカレンさんも送ってくれるんだ」
「………私も送ってみようかしら………」
彼女にとっての絶対神であるカレンがやっているなら自分でもやりたくなる。
「ただいま」
「お邪魔します」
朝霧家にあがる。
「皆様、明けましておめでとうございます」
リビングに入ると開口一番、エステルが挨拶とともに頭を下げる。
「明けましておめでとうございます。達哉君、ちゃんとエスコートしてきた?」
「だから遅くなったんだよ。ね、お兄ちゃん。あ、明けましておめでとうございます」
麻衣が興味深々に訊ねてくる。
「そうだ。ちょっと私の部屋に来てもらえるかしら、司祭様?」
そう言ってエステルの手を引っ張るさやか。
ふふふっと笑顔を浮かべている。
明らかに何か企んでいる。
「さ、行こう」
麻衣がエステルの背中を押す。
「時間がかかるからちょっと待っててね」
「あ、あの、ちょっと………」
有無を言わさず引き離されてしまう達哉とエステルだった。
続く
_ ∩
( ゚∀゚)彡 独楽回し!独楽回し!
⊂彡
あけましておめでとうございます。
君が望むはにはに終章を投下します
「想像妊娠!?」
病院の検査室。恭子先生から保奈美の病名を聞いた祐介はさすがに戸惑う。
「で、でも。保奈美のお腹は、確かに膨らんでましたよ?」
「そうよ。それが想像妊娠の症状なの。あの大きくなったお腹には赤ん坊はいないわ」
「そんな……」
目の前が暗くなり頭がクラクラしてしまいます。
最後のデートと約束して遊園地で待ち合わせ。だがそこに現れた保奈美は、お腹が大きく膨らんでいた。
大慌てで祐介はこの恭子先生たちが入院している病院まで連れて来た。ちなみに文緒が通っている産婦人科もある。
そして病院で検査を受けさせ、入院患者である恭子先生から結果を聞いていた。
恭子先生はここの医者から聞いて祐介に伝えてくれたらしい。
「祐介君。想像妊娠というのはね。子供が欲しいと強く願った場合に、その症状が現れる場合がほとんどなの。
藤枝の理由は分かるわね」
「はい……」
文緒が妊娠したと知って、自分は彼女の元に向かった。保奈美も、直樹としての人生も全て捨てて。
だから保奈美が「子供が出来れば戻ってきてくれる」と考えたのも当然だろう。
実際、妊娠が真実だったら、どうしていたことか。
「この体が……二つあればな」
またそんなことを考えてしまう。
「先生……俺が二人になったのは、時空転移装置の事故が原因ですよね」
「ええ。多分ね」
あの日、保奈美と一緒に丘で遊んでいた直樹は光に飲み込まれた。気が付いた時には記憶を失い、両親も消えていた。
そして百年後の未来には、分離した祐介が出現。
今では時空転移装置の事故が原因と考えられているが、はっきりしたことはなお不明だ。
「祐介君。同じ事が出来れば、とか考えてない?」
「……」
「危険が大きすぎるわ。結だって、何が起きるか分からないと言ってるのよ」
「……失礼します」
検査室を出て、祐介はハァと深く溜息をついた。
「なおくん」
そこに朗らかな声がかかる。大きなお腹を抱えた保奈美だ。
「もう、心配性なんだから。いきなり病院に連れてきて」
よしよしと大きなお腹を撫でる保奈美はとても幸せそうで。
想像妊娠のことを言おうとして祐介はやめた。言っても無駄だろう。
「あのな保奈美……。この病院、姉貴やみんなが入院してるの知ってるか」
「うん知ってるよ。わたしが入院させたんじゃない」
「そんなあっさりと……」
「だって、みんなわたしとなおくんの仲を邪魔するんだもん。当然だよね」
クスクス、と可笑しそうに笑う保奈美に、祐介はそっと嘆息する。
「それより、今日のデートなんだけど」
忘れてた。最後にデートすると約束してたんだ。
「わたしね。行きたい所があるの」
「どこ?」
「蓮美台学園」
自転車、世界タービン号の後ろに座り、保奈美はしっかりと祐介にしがみつく。大きなお腹で。
「大丈夫か?」
「何年後ろに乗ってると思ってるの?」
ニコッ、と背中越しにも微笑が感じられた。そして長い髪から漂う甘い香り。
本当に嬉しいのだ。世界タービン号の後ろに乗って。
今日は休日。蓮美台学園も人はまばらだった。
「で、どこに行くんだ?」
「時計台の中」
「はぁ?」
自転車から降りると、保奈美はすたすたと講堂に向かう。祐介も後を付いて行った。
講堂の三階にある理事長室を通り抜けると時計台の中に入れる。そして時計台の上には……時空転移装置があった。
「わぁ。すごいね」
その装置を見て、保奈美が歓声を漏らした。わざとらしく。
「そうだな……。て、お前、どうやってここまでの鍵を!?」
当然ながらこの場所は秘密になっている。そもそも理事長室も鍵が掛かっていたのだが、保奈美は何故かその鍵を持っていた。
その後も幾つか鍵が掛けられたいたが、保奈美は全ての鍵を持っていた。
「それは秘密です」
と保奈美は、装置の前、小さな椅子に座らずに立つ。結先生の席だろう。
そこで複雑そうな機械をじっと眺めていた。
「これがあれば……いろんな時代に行けるんだよね」
「いろいろ条件があるとか言ってたけどな。てお前、なに触ってんだ!」
ピッピッと保奈美は機械に触って何やら動かしている。
「うーん。こうやって使い方を自己学習してるのよ」
「しなくていい、しなくていい。どこか行きたい時代でもあるのか?」
「うん」
保奈美は澄んだ瞳で祐介を見据え、
「なおくんと一緒にいたあの頃」
「……悪い」
ぺこっと祐介は頭を下げた。そしてそのまま土下座する。
「頼む保奈美。すまないとは思うが……俺は文緒と一緒になる」
「……」
返事は無い。
顔を上げた祐介は見た。保奈美がツーと涙を流しているのを。
「保奈美……」
初めて見た。保奈美のあんな悲しそうな顔。
胸がズキッと痛む。今すぐにでも抱きしめたい。
でも抱くわけには行かなかった。今の自分は祐介だから。
「うん……大丈夫だよ」
大きくなったお腹に目を映し手でよしよしとさすり、
「今は赤ちゃんと一緒だから」
「保奈美……」
思わず泣きそうになるのを祐介もぐっと堪えた。自身の中で保奈美への想いが高まるのを感じる。
保奈美を愛した直樹の気持ち。その愛に偽りは無い。
だが―
「すまない」
祐介はただ謝るしかなかった。文緒が、そのお腹の子がいるから。
「いいよ。なおくん今日はありがとう」
「え?」
「今日……楽しかったよ。もう帰るね」
「送ってくよ」
「いい。一人で帰る」
背を向け、保奈美は時計台から出て行った。
歩きながら、大きなお腹に呼びかける。胎児のいない大きなお腹に。
「赤ちゃん。これからは二人で生きていこうね。お母さんといっしょに」
それから数ヶ月が過ぎた。
文緒のお腹は大きく膨らみ、臨月を迎えていた。
その頃になると恭子も結もちひろも茉理も美琴も退院している。
そして出産を控えた文緒が病院に入院した。
保奈美はあれから会っていない。結の話によると学園にも出席していないらしい。心配だが今は文緒と赤ちゃんが優先だった。
「いよいよね」
ベッドに横になり、大きくなったお腹に文緒が呼びかける。
「そうだな」
そのお腹を見守り、祐介も力強く頷いた。
「ねえ、祐介」
「ん?」
「キス、して」
「うん」
文緒が眼鏡を掛けた目を閉じて唇を突き出す。祐介は迷うことなく口を重ね、
そのまま時が止まったように動きを止めた。
ドクン、とお互いの鼓動が唇を通して伝わる。感じられる。
口を離すと、うっとりと潤んだ瞳で文緒が見上げてくる。思わず、祐介はごくっと喉を鳴らした。
文緒のお腹が大きくなってからはずっとご無沙汰だった。
内心を見透かしたように文緒が口を開く。
「ねえ……。その、口でしようか?」
「ええっ!? いや、そんな。大事にしてろよ」
「でも……」
文緒は赤い顔を下に向け、そっと彼の股間を手で覆う。
「私も……ずっとしてないから…」
「う、うん……」
シャー、とチャックを開けると、ぷるるんと赤黒い肉棒が飛び出した。なんだかんだで反応していたのだ。
それが文緒には嬉しかった。とても。
「あはっ。祐介の久しぶり」
パクッ、と先端の赤味を口に含むとビクンビクンと口の中で暴れる。
男根の先端の割れ目を舌で回すように舐め、口をすぼめて優しく締め付けた。
「はうっ!? はうっ……はうっ」
祐介の腰もビクンビクンと脈動し、文緒の口に直接振動を送った。
(あったかい……感じてるんだ)
彼が口で感じてくれてる。それがとても幸せで。
ビクンビクンと口の中で彼が暴れ回り―
不意にどぴゅっと男根から水しぶきが飛ぶ。射精だ。
そして白い白濁液が喉へと直接流し込む。
文緒は口を離すことなく、ゴクゴクと飲み込んでいった。その様子に祐介はさらに昂ぶり、妊婦の口に精を放っていく。
ドクン……ドクン……
「ふー」
全て飲み干した文緒は、ちょっと名残惜しそうにちんこを口から離した。ドロッと白濁液が口端からこぼれる。
「おいしかった……あうぅ!」
いきなりお腹を抱える文緒。お腹の奥がジンジンと痛い。
「き、きたみたい……。お医者さん呼んで」
精液の匂いに陣痛が促進されたのだろうか。
祐介は大慌てで医者を呼びに行った。
そして文緒はすぐにお産室に移される。
こういうときの父親は落ち着かないものだ。
文緒が運ばれてからというもの、祐介はうろうろと廊下を歩き回る。
「まあ落ち着きなさいよ」
「そうだよ祐介」
駆けつけた恭子先生と美琴が声を掛けるが、やはり落ち着かない。
祐介ははやる気持ちを抑え、文緒の入った扉を見る。あの奥では文緒が苦しんでいるはずだ。
本当は付き添いたかったのだが、女医に止められた。
そしてお産室では。
「はーい。息を大きく吸って。楽にしてリラックスして」
女医の言うとおりに大きく息を吸うと、随分楽になった。
文緒は朦朧となる頭で病室の天井を見上げ、それから女医を見る。今いるのはこの女医だけ。
医療用の帽子とマスクで顔はよく見えない。
「じゃあ、この酸素マスク付けてください」
何でそんあものが必要かよく分からないが、酸素マスクを口に付ける。と、意識が楽になり、眠たいほどになった。
さlちきまでの激痛が嘘のよう。
「ふふ」
と女医が顔に笑いを浮かべ、帽子を取る。長い茶色の髪がパッと宙に舞った。
「!?」
朦朧とする頭で文緒は目を見張った。女医は保奈美だった。
「久しぶりね」
大きかったそのお腹は元に戻っている。想像妊娠の症状は治ったのだろうか。
「……んー。んー」
声を出そうとしても酸素マスクで出せない。外そうとしたが手が動かなかった。麻酔を掛けられている。
「動いちゃ駄目よ。赤ちゃんに障るでしょ?」
保奈美は文緒の大きなお腹を撫で、
「わたしとなおくんの赤ちゃん」
「!!!」
カッと目が限界まで見開かれる。薄れていた意識が鮮明になった。
この女は……赤ん坊を奪いに来た!
「うふふ」
笑いながら保奈美の手が文緒の股間へと伸びた。出産の為に下着は全て脱がされ、その膣はテカテカと濡れている。
そして赤ちゃんが通るはずの道を保奈美の手が逆流していった。
「んんー!」
保奈美の手がゆっくりゆっくりと産道を進み、文緒のお腹がぼこっと膨らんだ。
「赤ちゃんどこかなー?」
そして文緒は意識を失った。
「遅いわね」
腕時計を見て、恭子先生が呟く。文緒が入ってからもうかなりの時間が経っていた。
美琴はもうすっかり寝込んで、恭子の膝に顔を乗せて寝ていた。
「そうですね…」
祐介もさすがに心配になってきた。いやずっと心配はしているが。
「ちょっと見てくるわ」
恭子先生は膝の上の美琴を祐介に預け、恐る恐るお産室に入っていった。
「キャー!」
恭子先生の悲鳴に祐介はサッと立ち上がる。膝の上の美琴の顔がゴロンと落ちた。
「あ、ああ……」
呆然とわななく恭子。そして祐介も見た。
ベッドの上、脚を大きく開かされ、股から血を流してぐったり気を失っている文緒。
そのお腹は元の平坦になっている。そして赤ん坊の姿はどこにもない。医者の姿も。
その代わり、一通の書き置きが残されていた。
『思い出の場所で。
なおくんへ』
蓮美台学園近くの丘。
「保奈美ーっ!」
その中心に立ち、祐介は叫ぶ。時刻は深夜。薄暗い闇の向こう、少女がすっと正面の視界に姿を現わす。
「赤ちゃんはどうした」
保奈美は蓮美台学園の制服を来ていた。赤ちゃんの姿はどこにもない。
「今はぐっすり眠ってるわ。ふふ。あの子ったら、わたしのおっぱいをいっぱい飲んでね。
なおくんそっくりの男の子だったわ」
クスクスと笑う保奈美。大きかったそのお腹は元に戻っている。
「返せ……。あの子は俺と文緒の子だぞ!」
「何言ってるの? わたしとなおくんの子だよ。ほら、大きかったわたしのお腹だって、赤ちゃん産んだら元に戻ったでしょ?」
「……!」
祐介は愕然とした。保奈美は本当に自分の子だと思ってるのか?
「ねえ。名前何てしましょうか? 男の子だから『祐介』にする?」
「……子供を返せ」
祐介の目に剣呑な光が宿る。
今決めた。殺してでも奪い返す。
「保奈美……俺は、お前を、許さない」
文緒は何とか一命を取り留めた。今は恭子先生が診てくれてるはずだ。
だが意識を取り戻した時、赤ん坊が奪われたと知ったらどう思うか。
その前に取り戻す。例え保奈美を傷つけることになっても。
「言え。子供はどこだ」
「ねえ。ここがどこだか知ってる?」
サーと丘の上を風が吹きぬけ、保奈美の長い髪を揺らす。
雲が晴れ、満月が二人を煌々と照らした。
「わたしがなおくんを失った場所だよ」
5年前、いやもう6年前、直樹はここで光に包まれた。そして両親と記憶を失った。
「それからね……。わたしがなおくんをもう一度手に入れた場所」
記憶喪失の直樹を甲斐甲斐しく世話したのは保奈美だ。
それだけではない。自分好みの幼馴染に育て上げた。世話の焼きがいのあるだらしない幼馴染の男の子。
朝はいつも起こされ、自転車に一緒に乗り、自分の料理を褒めてくれる幼馴染。
直樹は気付いていただろうか。自分が保奈美の臨んだとおりの幼馴染に調教されていたことに。
「だからね。もう一度取り戻すの。ここで」
今目の前にいる男は直樹ではない。祐介。
だからその存在を消す。
再びなおくんと一緒になる為に。その為の仕掛けはもう済ませてきた。
「世界タービン号ーっ!」
祐介が呼ぶと、一台の自転車が丘を駆け上がってくる。世界タービン号。
だがその背中には誰も乗っていない。自動走行。自転車の分際で!
「タービン・セット!」
そして祐介と世界タービン号が重なり一つになる。合体だ!
「うおお!」
世界タービン号の機動力を得た祐介は猛然と保奈美に突進していく。
ガッ! と祐介と保奈美が交差し―
サーッと祐介は勢いのまま駆け抜けていき、保奈美はよろっとよろめいた。
保奈美の鳩尾が拳の形にへこんでいる。祐介のパンチが命中したのだ。
一方、祐介の胸に装着した世界タービン号籠もへこんでいる。だがそれだけだ。
祐介本体に損傷は見られない。
ぐるっと回転して保奈美に身を向けた祐介。ガシャンと両肩のパーツが上下に開く。そこに集まる光。
「ボルテッカー!」
反物質ビーム砲!
どご−んと保奈美が光に包まれ、爆炎が覆う。
「はぁはぁ」
祐介は汗を浮かべ、爆発を見ていた。ボルテッカは体力を大幅に消耗する。
一度の戦闘で撃てるのは一回まで。
だが―
爆発が止んだとき、そこに保奈美は悠然と立っていた。手にまな板を掲げて。
「ちぃ」
まな板でボルテッカを防いだようだ。だがそのまな板も黒ずみとなり崩れ落ちる。
「……さすがね。なおくん」
淡々と保奈美が語る。
今、祐介が見せた戦い方は直樹のものではない。祐介のものだ。だから予測できなかった。
まな板で防御するのがやっと。そのまな板も、もうない。
だが祐介にも同じ技を放つ余裕は無いようだった。
「これで決めるわ」
保奈美が包丁を構える。その攻撃力が戦艦の主砲に匹敵する事は知っていた。
「くっ」
祐介の脳裏に文緒の顔が浮かぶ。愛する人。でも今はその顔は泣いていた。
(文緒……)
彼女の笑った顔が見ていたい。いたかった。
それは叶わないかもしれない。
「ごめんな」
アレを使うしかない……。
「うおおおおっ!」
祐介が吠える。保奈美さえもが一瞬怯むほどの気迫を見せて。
「直樹もなおくんも今ここで死んだ!
俺は……祐介だーっ!」
ガシャン。両肩のパーツが再び上下に開く。そして体全体が光り輝く。
もう体力は無い。だから命を削って戦うまでだ。
死ぬかもしれない。よくて記憶喪失。
それでも良かった。文緒が笑ってくれるなら。
「超ボルテッカアアアアアアァァァァーっ!!!」
先ほど以上の光が放たれようとしたとき―
まばゆい轟音と閃光が丘を包んだ。
「なにっ!?」
超ボルテッカも光に飲み込まれてしまう。そして祐介は光に包まれていった。
「これは……!」
見覚えがある。あの日、記憶を失った日にも同じ光に包まれた。
「間に合ったようね」
ツー、と冷や汗を流し、保奈美が言う。危なかった。一瞬遅かったら敗れていただろう。
でも勝った。そう。これが運命。
「保奈美。お前は…!」
「そうよ、わたしがやったの。時空転移装置を使って」
祐介の脳裏に、時計台の中で装置を触っていた保奈美が思い出される。
「大変だったわ。どうすれば同じ現象が起こせるか」
「そんな……」
百年後の機械を操るだけでも大変だというのに。保奈美はそれをやったのか!?
結先生でも出来ない事を!
「さようなら。そしてまた会いましょう」
「保奈美……」
光の中から祐介がかろうじて手を伸ばす。
保奈美も手を伸ばし―
その手をパチンと弾いた。
「保奈美ーっ!」
そして祐介は光に飲み込まれ、意識を失った。
どこだろう、ここは。視界には星空が広がっている。
「ああぁ……なおくんだ……うくっ、うっ……わたし、死ぬほど心配したんだよ……
もう二度と戻ってこないんじゃないかって、ずっと心配してたんだから……」
そして誰だろう、この女は。自分の腰にまたがって腰を振っている。
でも気持ちいい。俺のちんこは、この女の股に入り込み挟まれ、女が動く度に擦れて、痺れるような快感が迸る。
ああ、とても気持ちいい……。
「なおくんだ。なおくんだ、なおくんだ。あはは」
女は泣きながら笑っている。
なおくん? それが俺の名前なのか。
「そうよ。あなたは直樹。なおくん」
俺の名前は直樹。
「わたしは保奈美。あなたの恋人。そして結婚して妻になるのよ」
そうか。嫁か。
「うふふ。もうね。子供もいるのよ。あとで会わせてあげる」
そうか。子供もいるんだ。大事にしないと。
「ああ……なおくん……。やっと、やっと戻ってきてくれた。
女が顔を下げて近づける。唇がちゅっと合わさった。
途端、ビリッと電気が脳に走り、腰がガクガと揺れる。
どぴゅっ、と暖かい女の胎内に、ちんこから何かが出た。
「アアァ……なおくんが…なおくんが、わたしのナカに出してる…」
保奈美とかいう女が顔を仰け反らせ、さらに腰を振る。ちんこを揺さぶられ、俺はさらび出してしまった。
「なおくん。好き。好き。大好き。ずっと、ずっと一緒だからね」
ああ。俺も好きになった。気持ちいいから。
祐介と保奈美、そして赤ん坊が蓮美台市から姿を消して一月。
遠く離れた小さな森の教会に直樹はいた。祐介としての記憶はまるでない。
いや直樹の記憶も失われたままだった。
今はただ保奈美に養われ、赤ん坊と一緒に生活している。
そして今日。二人は結婚式を挙げる。
「なおくん、起きてる?」
直樹のいる新郎の控え室に保奈美が入る。純白のウエディングドレスを着て、手には赤ん坊を抱いて。
その赤ちゃんはすやすやと眠っていた。文緒が産んだ子は直樹と保奈美の子として育てられている。
「うぉ……ブラボー」
直樹は虚ろな瞳で思ったまま賞賛の言葉を口にする。
「……似合うかな?」
「似合う似合う。……で、そのスカートの中はどうなってるんだ?」
たっぷりとしたスカートを捲ると、下は何も着ていなかった。そして蕩けるような甘い香り。
保奈美の股間はもう熱く爛れて濡れている。
「もう……なおくんたら。我慢できなの?」
「ああ」
「仕方ないなぁ」
寝ている赤ん坊をそっとクーハンに寝かせ、直樹のチャックを開けてやる。
彼の分身は「もうピンピンに固く尖り、保奈美はうっとりと頬を染め、椅子に座ったままの彼の上に、よいしょっとスカートを巻くって跨った。
保奈美が上になるのがもう御馴染みの体勢だった。
「おおうっ!」
たちまち分身が保奈美に包まれ、直樹は歓声を上げ、下から抱きついた。
保奈美のナカはとても狭くて心地良くて。ずっとこうしていたい。
それに食事の世話から日頃の生活まで、全て保奈美がしてくれる。直樹はこうして保奈美を抱いているだけでよかった。
「ああんぅ……なおくん、なおくん」
保奈美がぎゅっと顔を抱き寄せ、胸へと押し付ける。大きく柔らかい乳房。
直樹は豊かな胸に顔を埋め、もふもふと頬を寄せる。大きなおっぱいもお気に入りだった。
「これから……結婚式だから、早目にね」
キュッ、と膣がしまり、分身を締め付けてきた。
「うっ!」
たまらず直樹は射精し、ウエディングドレスの花嫁の膣をドロドロに汚してしまう。
「ふふっ。いっぱい出したね」
太股を伝う精液を白い手袋で拭い、保奈美はぺろっと舐めた。
「さあ行きましょう」
そして身支度を整え、寝ている赤ん坊を抱え、直樹の手を取り教会に向かう。
二人だけの結婚式場へと。
教会にいるのは直樹と保奈美と赤ん坊だけ。
祝福を述べる参列者も誓いを見届ける神父もいない。
「さあ。なおくんキスして」
「んっ」
それでもよかった。
直樹の口が触れると、保奈美はそっと目を閉じ、涙を流す。
「泣いてるの?」
「心配しないで。嬉し涙だよ」
目を開けると心配してくれる彼の顔。
そう。やっと全てを取り返したのだ。彼も、幸せも、全て。
そのとき、教会の扉がギッと音を立てて開く。
「やっと、見つけた」
そこに居たのは文緒。弓道着を着て、手には弓を持っている。
「あら秋山さん。お祝いに来てくれたの?」
「ふざけないで!」
無事な様子の彼と赤ん坊にホッとしつつ、文緒は弓に矢つがえを構えた。
あの日、祐介のお尻に刺さった思い出の矢を。
「返してもらうわ。祐介も、赤ん坊も」
「返す? なおくんも、この子も、わたしのものだよ」
保奈美は腕の中で眠る赤ん坊を優しく見下ろした。
「私の産んだ子よ」
ギリ、と弦を引き絞る。
「なあ。あの人だれ?」
彼の言葉にズキッと胸が痛む。
帰ってこない事で予測は出来ていた。彼が、何かされたんじゃないかと。
「まさか……忘れちゃったの?」
「そうよ。今のこの人はなおくんだもの」
保奈美は横にいる直樹の頬にちゅっとキスしてみせる。
文緒は矢の狙いを保奈美の顔に定めた。
「死んじゃえ」
そして矢を放つ。
プスッ、と矢が刺さった。
保奈美の掲げた赤ん坊の後頭部に。
まだ毛も生え揃っていない柔らかい頭から、血がだらっと流れる。そして小さな手足がビクッと振動し、動かなくなった。
「あーあ。赤ちゃん死んじゃった」
自らが盾にして、頭に矢の刺さった赤ちゃんを保奈美はぽいっと投げ捨てた。
文緒の前に。
「あ、ああ……」
呆然と膝をつき、文緒は目の前に横たわる赤ちゃんを拾い上げる。
暖かい小さな体が急速に冷えるのを確かに感じた。
「いや……いや……」
固く閉じた瞳。口からもダラッと血が流れる。
「イヤアアアアアアアアアアアアアァァァァァァーっ!」
「さ、行きましょう。なおくん」
絶叫を心地良く聞きながら、保奈美が直樹の手を引く。
「でも」
直樹の目に映るのは、頭に矢が刺さって死んだ赤ん坊と、それを抱えて泣き叫ぶ文緒。放っておけない。
「いいのよ。それより、帰っておっぱいしましょう」
「おっぱい?」
「そう。おっぱい」
「おっぱい。おっぱい」
記憶を失った直樹は、保奈美の再教育により完璧なおっぱい星人へと変貌していた。
もう赤ん坊も泣いてる女も眼中に無い。
「それじゃあね。秋山さん」
「わあああああああぁぁぁぁぁーっ!」
赤ん坊を抱えている文緒の前に、今度はブ−ケを落として保奈美は去って行く。直樹と共に。
「返して……」
誰も居なくなった教会で冷たくなった赤ちゃんを抱えた文緒は呆然と呟く。呟き続ける。
「返して。返して。返して。返して。返して。返して。返して。返して」
彼も、子供も、幸せも。全て奪われた。あの女に。
「返してよおおおおおぉぉぉぉぉーっ!!!」
(終了)
外伝氏乙でした。
手に汗握る展開、最後はおっぱいが勝ったなぁ。
やっぱり保奈美の方が萌えるなぁ
文緒シーンはどうも萎え(ry
矢が頭に刺さるとは・・・もう弓持てないな。
保奈美の再教育 (゚∀゚)イイ
外伝氏お疲れさん。
ボルテッカクソワラタw
ボルテッカの展開は読めないよ
さすが外伝さん!
外伝氏乙! ということなんです。
やっぱり保奈美はヤンデレでも萌える。
外伝氏乙!
結局最後はって感じですな。
ハード路線ここにきわまるって印象、結局は血の表現や死にネタが来てますし。
つーかボルテッカは……ブラスター化もありだったような気が。
ハード凌辱も結構ですが、ここ調教系が来ないですよね。
個人的な意見ですが、誰か書いてくれませんかな?
>>118の続き、投下します。
また中身のないエロにならないように某曲芸スレでガス抜きをしたのですが、
逆に抜きすぎてしまった所為かエロ要素が皆無になってしまいました (;^_^A アセアセ…
毎度ながらのお願いですが、
「原作のイメージを壊されたくない方や百合属性がない方はスルーをお願い」致します。
「えへへ……」殆ど真上から降り注ぐ日差しの中、バツが悪そうに微笑む麻
衣「汗、いっぱいかいちゃったね?」
「もう、だから駄目だっていったのにぃ。」
「跡、付いちゃったかな?」
「んーと……それは大丈夫みたいだけど……」
海から吹く風の潮気も此処までは届かない。日向ぼっこと言うには少し暑す
ぎだが、麻衣が持参したお手製(正確にはミアとの合作らしい)のサンドイッ
チと冷やしたハーブティーで昼食を済ませた二人は、他に人気のない学院の中
庭の芝生を静かに揺らす微風に身を任せながら木陰の下でささやかな涼を味わ
っている。
「菜月ちゃん、もしかして怒ってる?」
「だって、恥ずかしかったし……」と頬を染める菜月は所謂『女の子座り』
でペタンと腰を下ろし、そのスカートから伸びる素足に頬摺りするように太股
に甘える麻衣の髪を優しく撫でている「……別に、なんでもかんでも駄目駄目
って言ってるわけじゃないんだから、ちょっと位は私の言うことも聞いてくれ
ないと困っちゃうよ。そういうコトしてるのを誰かに見られたりしたら、麻衣
だって困るでしょ?」
「私は、別に困らないけどなっ。」少し頬を膨らませる麻衣「だって菜月ち
ゃんとだったら全然嫌じゃないし、私は菜月ちゃんと触れ合っていたいって心
から思ってるし……」
「こぉら、変なところで意固地にならないの!」
「だ、だぁって……」
「ほんとは麻衣だってわかってる筈だよ? これは私達だけの問題じゃない
ってね?」
「………………………」
「正直言うとね、まだ良く分からないんだ。私の『好き』と麻衣の『好き』
の本当の意味が。」スッと目を細めて校舎を見上げる菜月「私だって、こうや
って麻衣と触れ合ってるだけで心が満たされて穏やかな気持ちになれる事は否
定しないけど、それが本当に『好き』っていう純粋な想いなのかどうかは自信
が持てないの。もちろん、それが恋でも全然構わないかなって思ったりもする
けど、もしかしたら達哉とフィーナがセッ………愛し合ってる所を見ちゃって、
そのショックから逃げ回ってるだけで、何も説明しなくても全部受け入れて甘
えさせてくれる麻衣の優しさに付け込んで、ただ寂しさを紛らわせているだけ
かも知れないなって考えたりもするんだ。」
「達哉もフィーナも凄いよね。私みたいな中途半端じゃなくって、身分も世
界も超えた恋を正面突破で成就しようと頑張ってる。いまだってコソコソ隠れ
たりしないで堂々と自分達の気持ちを声に出して、カレンさんを説得しちゃっ
て、街で噂が流れても知らんぷりで寄り添って歩けてる。考えようによったら、
女の子同士の関係よりも遙かに難しい恋なのにね?」
「………………うん。」
麻衣も目を閉じ、菜月の暖かさと柔らかさと甘い香りに身を委ねる。
「そんな達哉がさ、信じられないくらいに格好良いの。もぉ見てられない位
に凛々しくて、力強くて、大きく見えちゃうのが……眩しくて寂しい。私が知
ってた達哉は何だったんだろうって。ずっと側で見ていた私も知らなかった達
哉の本当に格好良い部分をアッと言う間に見抜いて、ほんの一夏の間に引き出
しちゃったんだよ、フィーナは。そんな様子を目の前で見せつけられちゃった
ら、もう負けを認めるしかないじゃない?」
「………………うん。」
「痛感されられちゃったよ。達哉に本当に必要だったのはフィーナみたいに
手を携えて、同じ目標に向かって一緒に歩ける女の子だって。私みたいに影か
ら支えるだけじゃ、駄目だったんだってね。」
そう気づいてしまうと、自分でも驚くほどにアッサリと達哉を渡すことが出
来てしまっていた。それどころか素直に二人を祝福することすら出来てしまっ
ていた。悔しがることも忘れてしまうほどの完全敗北である。
「麻衣も、私とおんなじだったんじゃない? 失恋したなんて気付かない位
に達哉とフィーナに憧れなかった?」
「…………………うん………って、ちち、違うよぉ! 私とお兄ちゃんは兄
妹で、そんな、恋とか失恋とかなんて……」
「あははっ♪」慌てて起き上がろうとする麻衣を、やんわりと制しながら心
底楽しそうに微笑む菜月「いまさら隠したって無駄なんだってば。同じ男の子
をずっと見てた者同士なんだよ? 昔っから麻衣が達哉をどんな目で見てたか
なんて、お見通しなんだから。」
「あぅ……うぅ〜……!」
「それにぃ、お互い女の子にファーストキスも初エッチも捧げちゃった変態
青葉マークなんだから、この上にちょっとやそっとアブノーマルな恋の経験が
上乗せさられたって、どうってことないんじゃないかな?」
「……菜月ちゃんの言い方、なんか私が悪いコトしてるみたいに聞こえるか
らヤだなぁ……」
「そぉ?」溜まっていた言葉を幾らかでも吐き出したことで調子を取り戻し
たらしい菜月は、麻衣のささやかな抵抗すら笑顔で受け流してしまう「……じ
ゃあねぇ………」
「…………………………」
「私、嘘つきな女の子は好きじゃないし、彼女にもしたくないかなぁ?」
「うぅ……菜月ちゃん、やっぱりズルぃ……」
「でも、ちゃんと本当の事を麻衣に教えたよね?」
「それは、そうだけど……」
「じゃあ、もう一度言うね?」母性を思わせる暖かな瞳で麻衣を見つめる菜
月「私は、達哉をフィーナに取られたショックから逃げるために麻衣にエッチ
な事をしただけなのかも知れない。でも今は、こうして麻衣と触れあってる時
間も大切だなって思えるようにもなった。麻衣は、どう?」
「わ、私は……」
「わたしは?」
「……ほんとうはお兄ちゃんの事が好き……だったけど、兄妹だからって自
分に言い聞かせて、それならせめて菜月ちゃんがお姉ちゃんになってくれたら
良いなって思ってた。菜月ちゃんが相手だったら、お兄ちゃんは何処にも行っ
たりしないし、だったら私は家に居るだけで、ずっとお兄ちゃんの側にいる事
も許されるかなって思ったから。」
「……うん。それで?」
「お兄ちゃんの彼女になれないのは仕方ないなって思ってたから大丈夫だっ
たけど、フィーナさんと一緒に月に行っちゃうって聞いたときには目の前が真
っ暗になっちゃいそうだったよ。もう家族として一緒に暮らすことも出来なく
なっちゃうんだって………」目を開け、縋るような瞳で菜月の瞳の奥を見上げ
る麻衣「……それで、お兄ちゃんの部屋で泣きながらオナニーしてたら菜月ち
ゃんが来て、菜月ちゃんとキスして菜月ちゃんが私の中に入ってる間は不思議
と寂しくなくって、菜月ちゃんが困ってるのも知ってたけど、菜月ちゃんに甘
えてると胸の奥が温かくなって、それで……それで……」
「それなら私と一緒だよ。駄目な女の子だよね、二人揃って? でもね?」
「………?」
「麻衣が作ってくれたサンドイッチは凄く美味しかった。あれ、兄さんに私
が何処に行ったのか聞いた後に私のために作って、一日でも一番暑い時間にわ
ざわざ学院まで持って来てくれたんだよね? 理由、聞いても良いかな? 誰
でも良いから一緒にご飯を食べてくれる人が欲しかったから? でも、それだ
ったらミアちゃんでも良かったよね? それとも私とエッチなコトして気を紛
らわせたかったから?」
「え、えっと……」
「あと図書館の前まで来てたのに、そこから電話をして私が嫌がらないかど
うか確認したよね? あれはどうして? 私が良いよって言わなかったら本当
に帰っちゃいそうだったけど、あれも演技だったのかな?」
「だから、それは……」
「それは?」
「…………わ、わかんない……よ……」
「うんうん、私もわからないよ。だからね?」
「うん?」
「改めて、キスしてみよっか?」
「な、菜月……ちゃん?」
「私と麻衣ってさ、前準備って言うか普通の恋の順番とか全部飛び越しちゃ
って、いきなりエッチから入っちゃったじゃない? だから最初から全部やり
直しながら本当の恋なのかどうか一つ一つ確認した方が良いと思う。でないと
本当の『好き』だったとしても途中で壊れちゃうような気がするし、何時まで
経ってもコソコソ隠れて付き合わないといけない関係のままだよ。」
「う、うん?」
「それと………ね?」悪戯っぽい顔でウインク「こんなに可愛い女の子を二
人も袖にした達哉に、こっちはこっちで幸せいっぱいだって見せつけてやりた
いとか思わない? その為にも、二人で色々なことして青春って奴をバッチリ
謳歌しないとね?」
それに本当の恋じゃないと沢山の人を、自分達の周りの全ての人達の幸福す
ら奪ってしまうかも知れないから……という言葉は飲み込んだ。菜月と麻衣が
本当の答えに辿り着く頃には、もうちょっとだけ何かが変わっていそうな予感
がするから。
「い、いろいろって?」
「例えば………そうね、折角の夏休みなんだしオーソドックスにデートとか
どうかな? 女の子同士で恥ずかしがる必要なんて全然無いんだし、スイーツ
のバイキングのホテルがあるって翠が言ってたから、そこで盛大に好きなだけ
食べてみるとか?」
「デート………良いの?」
「だからぁ、私が麻衣を誘ってるんでしょ? どうする? なんて言うか、
恋人の試用期間みたいな感じで試しに付き合ってみない?」
「う、うん………うんっ!」
「じゃあ、改めて……」こほん、と得意げにわざとらしく咳払い「……朝霧
麻衣ちゃん。私と、付き合ってくれる?」
「は、はいっ!」跳ね上がるように起き上がり、菜月と向かい合うように正
座する麻衣「こちらこそ、よろしくお願いしますっ!」
「じゃあ……」
「うん!」
伸ばした両手で優しく頬を包むと、麻衣は夢見るような表情で目を閉じて菜
月に促されるままに体重を預けてくる。音もなく空気を揺らす真夏の微風が爽
やかに少女達の髪を撫で、蝉の大合唱すら二人に遠慮して遠ざかっていく。周
囲の蒸し暑ささえ、いまは異世界の出来事である。
「「んん………」」
そうして触れあった部分からは、淫靡な甘さではなくハーブティーの澄んだ
香りのみが広がり二人の体を包み込んでいった。
ここまでです、スミマセン……(;^_^A アセアセ…
この話は勝手ながら今回を以て一区切りとさせて頂きます。
次回の投稿は前スレの「直樹×美琴×文緒」の続きか、その為の習作に
あたる単発ネタなるかと存じますが、ご理解頂ければ幸いです。
それでは住人の皆様、並びに職人諸兄の皆様、本年も宜しくお願いいたします<(_ _)>
うおぉ…続きが気になるところで終わったんだぜ…
ともあれ192-198氏乙でした。ナイス百合だったお。
しかし菜月切ないな……。姫も巻き込んでdoしちゃいなよ!(違)
菜月SS自体切なく悲しいSSが多いからなぁ・・・
幸せな菜月のSSが読みたいでつ><
レズものGJ!
>>外伝氏
大作乙でした
最後奪われとは・・・文緒カワイソス
やっぱりラストは外伝さんらしくてGJでした!
これが最近噂のヤンデレというやつですね
外伝氏
正直以外でした、例外的に文緒には優しい外伝氏でしたので文緒エンドと思っていました。
「う、裏切られた……」
と言うのが正直な感想です。
大多数を占めるほなみんファンが多い中あえて言う。
文緒分岐ルートを書いて欲しいと思います。
次は結い先生辺りが狂気に駆られるのを見たいな
あのおっとり笑顔で・・
一連のストーリーはともかく
とってつけたような戦闘シーン描写で一気に冷めた
ボルテッカとかAFOかと
>>205 俺はここの初期外伝氏作品のようにシリアスの中にいきなり一言二言しょうもないギャグ混ぜられるよりは、
メリハリつけて突き抜けるところは突き抜けてたほうがいいと思った。
一連のストーリーをともかくして戦闘シーン描写を批判する
>>205に冷めた
一連のストーリーをともかくとして、あまりの長文連投に冷めた
SS板の意味が分かっていないと思われる208に冷めた
オーガスレの奴らってマジ煽り耐性ねーのなw
流れを無視して長文(?)投下。
菜月アフター、オリジナルキャラ登場で………続き物です (;^_^A アセアセ…
少々過激な内容を含んでいますので、勝手ながら苦手な方はスルーをお願いいたします。
すっかり葉がぬけおちてしまった木ばかりが目立つ季節を迎えたカテリ
ナ学院の放課後。菜月達三年生は実質的な学習過程も終え、放課後にもな
るとそれぞれの進路への期待と不安とを抑えきれない生徒達の熱気で教室
内が自然と沸き立つ。
「なーつきー?」
「うん?」
その中でも獣医学という個性的な進路先を選択し、しかも半年も前に合
格通知も受け取り話題の輪に取り囲まれた菜月が呼ばれた方向に顔を向け
てみると、何やら扉の辺りに見たことのない顔が幾つか。
「あ……た、鷹見沢先輩……ですか?」
リボンの色からすると一年下の二年生らしい声の主。大きな瞳が印象的
なセミロングの少女が菜月と目を合わせた途端に何やら思い詰めたような
視線を向けてきた。どう考えても初対面の相手なのだが。
「えっと……そうだけど……」
「あ、あの……その……あの……」
「突然押しかけたりしてすみません。鷹見沢先輩。」と最初の少女の横
からボブカットの少女(こちらも二年生らしいし、きっと先に話しかけて
きた子の友達か何かなのだろう)が挑むような目で菜月に何かを訴えかけ
てくる「少しお時間を頂けないでしょうか?」
「時間って……」
「先輩に聞いて頂きたいことがあるんです。お願いしますか?」
こそこそと恥ずかしそうに背中に隠れた最初の少女を庇うように、もう
一人の少女が凜とした口調で喋る。
「別に良いけど……ちょっと場所を変えた方が……」
見たところ真剣な顔をしているし、わざわざ上級生の教室まで来るくら
いなのだから真面目な話であろうと判断した菜月は、とりあえず野次馬が
居ない所で聞いてみることにした。
「第二音楽準備室なら、誰もいません。」喋れるのは、やはりボブカッ
トの少女の方「先に行って鍵を開けますので、お願いします。」
一方的に言いたいことを言った二人は、ペコリと御辞儀をしてから足早
に立ち去っていった。残された菜月は、全く話が見えないまま呆然となっ
てしまう。
「……菜月?」
「あ……」何時の間にやら、菜月の側に達哉が「……ごめん達哉、ちょ
っと……」
「良いって良いって、遅くなりそうだったら電話くれよな?」
「う、うん。ありがとう。」
菜月が到着した時には、準備室の中は充分に暖められ飲み物が入ってい
るらしい電気ポットまで用意されていた。
「来て頂いてありがとうございます、先輩。」と頭を下げるボブカット
の少女「ボクは2−Aの涌井知子と言います。この子は同じクラスの花鳥
未久で………ほら、未久?」
「ま、花鳥未久……です……」
向かい合って座った二人が順番に御辞儀をする。
「涌井さんと、花鳥さんね?」勧められた椅子に腰掛け、出された熱い
ミルクティーを味わいながら微笑む菜月「で、お話って?」
冷静に考えてみれば、狼狽えるほどの出来事などではない。流石に他の
学年の後輩(先輩)から、というのは初めてだがクラスメートその他の相
談事や頼み事なら何度も聞いたことがあるし、その話を何処かで聞きつけ
て訪ねてきたというのが真相だろう。二人の立ち振る舞いから察するに大
人しそうな未久が悩んでいる本人で、知子は付き添いで来ているというと
ころか。菜月は慌てず騒がず、二人が話を切り出すのを辛抱強く待ってみ
ることにした。
「実は……」先に口を開いたのは知子。短い髪と我が強そうな眉、そし
て全体的に面長な顔つきからボーイッシュな感じのする彼女は、多少の遠
慮を残しながらも正面から菜月の視線を受け止めて話す「……未久が男の
子の事で悩んでて、誰か相談できる人がいないかなって思ってた時に部の
先輩………あ、ボクはコーラス部で未久は文芸部なんですけど……部の
先輩が鷹見沢先輩のお話をされていたのを小耳に挟んので聞いてみたら、
頼りになる人だって仰ったので鷹見沢先輩に聞いて頂こうって思ってお願
いに上がったんです。相談内容が内容とは言え一方的に押しかけた上に強
引なお願いをしてしまったことは謝ります。でも、未久にとっては本当に
大切で出来るだけ他の人には知られたくない話なので……」
「ああ、それなら全然怒ってないから心配しなくても大丈夫よ。」思っ
たよりも礼儀正しい子じゃない、と内心胸をなで下ろす菜月「恋愛の問題
って、人には知られたくない物だものね? それで、涌井さんは全部知っ
てるのかな?」
「一応……ですけど。前から何度か相談されたことはありますし、ボク
と未久は小学校の頃からの親友なんです。」
「じゃあ、一緒にいても大丈夫ね。えっと……花鳥さん?」
「は、はい……」
だが肝心要の当事者は緊張と恥じらいでカチコチの照れ照れ状態だった
りする。
「いま聞いたお話だと、涌井さんも事情を知ってるみたいね。でも、出
来たら花鳥さんから直接教えて欲しいの。でないと、花鳥さんが本当に悩
んででいる事がちゃんと私に伝わらないかも知れないでしょ?」
「……はい……」
「言いにくいことや言いたくないことは言わなくて良いから、先ずは最
初から、一つずつ話してみて?」相手の目の高さに自分の視点を合わせ、
一言一言を噛んで含めるように優しく語る菜月「誰も花鳥さんを責めたり
しないし、誰にも言わないって約束するから、ね?」
「そ、そうだよ未久? せっかく鷹見沢先輩も来て下さってるんだから
勇気を出して相談しようよ?」
「う、うん……」小さく頷き、意を決するように喉を鳴らして息を飲み
込む未久「……あ、あの……実は……」
「うん。」
「………その、あの……お、お兄ちゃんが……」
「おにいちゃん?」恋愛の相談じゃなかったのかなと思い返してみなが
らも先を促す菜月「お兄さんが、どうしたのかな?」
「お、お兄ちゃんが……」きゅ、膝の上に添えられていた手が可愛い拳
を作る「……お兄ちゃんが、未久のこと抱いてくれなくなったんですっ!」
「………………え゛?」
「あ………」
「ぐすっ……」
ひゆぅぅぅぅぅ、と木枯らしが窓の外を通り過ぎる音。
「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
「あぁ………ちち、違うんです鷹見沢先輩!」椅子ごと退きそうになっ
てしまった菜月にアタフタとフォローを入れる知子「お兄ちゃんって言っ
ても未久のお兄ちゃんは本当はお兄さんじゃなくって赤の他人なんです人
違いなんですっ!」
「うぅ、赤の他人じゃ……ないもん……」
「え? え? え?」
「でで、ですから未久の彼氏は近所に住んでるお兄さんで、幼馴染みっ
て言うかお兄さん代わりって言うか、えっと……」
「あ……ああ、なるほどネ……」予想の遙かに上を行きかけた展開にバ
ックンバックンと驚いている心臓を宥め賺しながら座り直す菜月「そ、そ
れで、その『お兄ちゃん』って?」
「……はい……」と周囲の騒ぎも何処吹く風と寂しそうに目を潤ませて
いる未久「……い、いままで未久が遊びに言ったらいつでもセックスしよ
うって言ってくれてたのに、夏休みが終わった頃から、急に……」
「セッ………いや、私が聞きたいのはそこじゃなくて………」
「お兄ちゃんとセックスすることは嫌じゃないんです。最初は強引だっ
たし未久も痛いだけだったんですけど、五回目くらいからはだんだん気持
ち良くなってきたし、未久が言うことを聞けばお兄ちゃんも優しくしてく
れるので今は全然平気です。手足を縛られるのも慣れたし、ワンちゃんの
真似をしながらだって出来るようになりました。」
「………しし、縛っ………ワンちゃ……!?」
ポンッ、と瞬間沸騰して頭に血が上った菜月の中で妙な妄想が広がり始
めた。
(い、痛いよ、達哉ぁ……)」
ベッドの上に仰向けに寝かされ、両の手首を後ろでタオルできつく縛ら
れた菜月に達哉が覆い被さってくる。
(そんなこと言いながら実は濡らしてるんだろ、菜月は?)
(違……あ、いやっ!)
スルリと制服のスカートの中に忍び込んできた手が愛液で湿ったショー
ツ越しに秘所を撫で上げる。敏感な部分をベトベトの布地で擦られ、思わ
ず恥ずかしい声を上げそうになってしまう。
(ほら、やっぱりトロトロになってるじゃないか。)
(そそ、それは汗……)
(汗、ねぇ?)抜き取られた達哉の指は粘着性の透明な液体で濡れ光っ
ている。その匂いを嗅ぎながら加虐的な笑みを浮かべる達哉(これが菜月
の汗なのか。なぁ菜月?)
(な、なに……?)
(菜月の汗とやらで指が汚れたんだ。綺麗にしてくれないかな?)
そう言いながらテラテラと蛍光灯の明かりを反射する指を菜月の口元へ
と近づけてくる達哉。発酵しかけの乳製品にも似た甘酸っぱい匂いが菜月
の鼻をつく。
(汗なら、平気だよな? 菜月?)
(あ……でも……えっと、それは……)
汗だと言い張るつもりなら自分の愛液を舐め取らなければならない。愛
液だと白状することは、自分が拘束されて濡らしてしまうような女の子だ
と認めてしまうことになる。菜月の中で様々な思いが……
(ほら、早くしろよ!)
(う、うぅっ!)
業を煮やした達哉が菜月の唇に無理矢理指を押し付けてくる。排泄器官
の直ぐ側から分泌された淫液が化粧もしていない生の唇に塗り付けられる
不快感で涙が溢れてくる。
(汗なんだろ! だったらサッサと舐めろよっ!)
(うぅっ、いや……ぁ、んぐぐぐぐっ!?)
抵抗しようと開きかけた口を割って太い指が侵入してくる。たちまち嫌
な味と匂いが口の中いっぱいに広がってしまう。
(どうだ、旨いだろ!?)
(んーんっ、んーーーーーんっ!!)
イヤイヤと首を振っても許しては貰えない。愛する達哉の指を噛むこと
も出来ず菜月はひたすら耐えるしかないのだ。
(あぁ、くそっ! もう我慢できない!!)
(え? あ、あぁっ!?)
いきなり世界が反転した。力強い腕で持ち上げられた菜月の柔らかな体
は、有無を言わさずに引っ繰り返され今度は俯せにされてしまう。両手を
縛られ支えることが出来ない上半身の体重を一手に引き受けてしまった頭
がフカフカの枕の中に顎から沈み込む。
(う、うわ凄ぇ……丸見えだ……)
(うぅ………止めてよぉ、止めてよぉ………)
臀部を引き上げ、スカートと捲り上げられると菜月の締まった下半身の
全てが露わになってしまう。逃げだそうにも顔を枕に押し付けられ太股を
掴まれた状態では芋虫のように這いずることすらままならない。
(なんだよ。上の口で嫌だ嫌だ言ってる割には下の口はパックリ開いて
涎垂らして、ケツの穴までヒクヒクしてるぞ?)
(い、言わないでぇ。もう許してぇ。)
(なんだよ、もう我慢できないのか?)
(こ、こんなのはヤだよぉ……もう許してよぉ……)
(……ったく、しょうがないな。)
(う、うぅぅ……)
(わかったわかった。わかったから泣くなって、な?)
(だって……だってぇ……!)
(大丈夫だって。いますぐ、太くて固いの食わしてやるから。)
(……え?)安堵しかけていた菜月の全身から血の気が引いてゆく(…
…そ、それっていったい………んああんっ!?)
ズンッ、という擬音が聞こえてきそうな勢いと強引さで菜月の秘所が後
ろから貫かれる。本人の意志とは無関係に大量の愛液を分泌され綻んでい
た膣内は、限界まで膨張した達哉の欲望を何の苦もなく根本まで飲み込み
歓喜に震えながら締め付ける。
(うわ、いつもよりキツくて……!)
(うあっ、あぁっ、ああんっ!)
キュウキュウと収縮した内壁全体が性感帯となり、その中を達哉の最も
太い部分が分け入り行き来するだけで高圧電流のような快感が問答無用で
全身を駆け抜けてゆく。私、こんな女の子じゃないのにと羞恥に震えれば
震えるほどに快楽が加速され、達哉に揺さぶられるばかりの菜月の頭の中
を真っ白に染め上げてしまう。
(中に出すぞ、良いよな!)
(え……あ、ちょ、ちょっと待って! 今日は駄目なの! 飲んであげ
るから中にだけは出さないで!!)
(そ、そんなこと言ったって、もう……)
(だめぇ! ホントに駄目! 赤ちゃん出来……あぁっ!?)
菜月の最深部まで達した達哉の先端部が子宮口を無理矢理押し広げるよ
うに膨張する。それが男性器の射精前の最終段階を示すことを知らない菜
月ではない。
(な………つきっ……!)
どくん、と大きく脈打った肉棒が体内で一気に弾ける感触。
(だめぇぇぇぇぇぇぇっ!!)
絶叫も空しく、弾丸のように放たれた子種が次々と菜月の子宮内に注ぎ
込まれてゆく。これで取り返しの付かないことになってしまったのではな
いかという絶望感とは裏腹に、恋人に身も心も征服され染め上げられ彼の
子を宿すことが出来たかも知れないという満たされた想いが……
「って違うでしょ! 未ぃ〜久っ!!」
「あうっ!」
「……………………はっ!?」
ぺしっ、と知子が未久の頭を平手で叩く音で現実へと引き戻された菜月
の意識。僅か数十秒(数分?)の事とはいえ、目の前の下級生の生々しい
猥談に引き込まれてしまった自分が情けないというか恥ずかしい。
(というか、この子って………?)
仄かに嫌な予感が漂い始めていたりもするが、引き受けてしまった以上
は最後まで面倒を見てあげないと納得できないのが鷹見沢菜月という女の
子である。
「こ、こうなったらトコトン付き合ってあげようじゃないのっ!」
毒を食らわば皿まで……という訳でもないが、ひとり気合いを入れ直し
た菜月は、改めて目の前の下級生達に向かった。
とりあえず、ここまでです。
最後の一レス分の文量が半端なのは、途中で続き物に変更した方が良いと
判断して強引に切ってしまった所為です。
ネタそのものはCDCDのから頂戴してますが、中身は全く違うかと存じます。
(↑実は未プレイ)
いまのところ次で完結すると予定ですので、宜しくお付き合い願います。。<(_ _)>
菜月の妄想力ワロス!
GJ!!
「じゃーん」
「じゃーん」
さやかと麻衣に促されてリビングに入ってきたエステル。
振袖姿を身に纏っている。
「………………………」
「………………………」
無言のままの見詰め合う達哉とエステル。
「や、やっぱり地球の衣装なんて………」
「い、いや、その、綺麗だったから………なんと言うか………その、見蕩れて………」
「暑いなぁ、お兄ちゃん」
「ふふ、邪魔者は去るとしますか」
「あ、ね、姉さん、初詣なら一緒に………」
「いいから、いいから」
「ちゃんとエスコートするんだよ。お兄ちゃん!!」
バタン
玄関のドアが閉まり、取り残される達哉とエステル。
「で、でも、異教の神にお祈りなんて………」
「気楽な感じでいいんだよ。今度はエステルが見学会に行くんだ」
「………………………達哉がそこまで言うなら」
二人は近くの神社に向かう。
軽快なお囃子のリズムに乗って境内に進んでいく。
道の両脇を占める屋台に興味津々なのかキョロキョロと忙しなく首を動かすエステル。
「あ、ちょっと待ってて」
達哉が屋台に駆けていくと直ぐに戻ってきた。
「あら、それは?」
達哉が手にしている紙コップの中身に興味津々なエステル。
「甘酒だよ。ほら………」
エステルに紙コップを渡そうとする。
「お酒なんて………私達、未成年なのに………」
「大丈夫だよ。アルコールは殆ど入ってないから」
「そ、そうなの………」
恐る恐る紙コップを受取るとゆっくりと口に運ぶ。
「あ、おいしい………」
エステルが笑顔を覗かせる。
そして滞りなく初詣も終わり、二人は再び朝霧家に向かうのだった。
「あら、まだ二人とも帰ってないのね」
「姉さんは多分、仕事関係の挨拶回りで、麻衣は友達と会うって言ってたよ」
二人はリビングのソファーに座る。
達哉が何気なくテレビを点ける。
「ふふふ、よいではないか、よいではないか」
「あぁっ、おたすけぇ〜」
点けたばかりのテレビからいきなり悪代官と女中のやり取りが流れ出してリビングの時間が止まる。
(タ、タイミング悪っ)
しかも悪代官が若い女中の帯を引っ張り、女中がクルクルと回って着物がはだける。
「あ、チャッ、チャンネル変えようか………」
恐る恐るエステルを覗き込む達哉。
彼女とは男女の仲になっているとはいえ、真面目なエステルはこういうのは嫌いな筈だ。
だがポーっと顔を赤らめて恥じらいの表情を浮かべてチラッチラッと達哉を見る。
そしてゴックンと唾を飲んで覚悟を決める。
「ねぇ………達哉………」
「は、はいっ!!」
エステルがテレビを指差して言った。
「………達哉も、ああいうの………やってみたい?」
続く
_ ∩
( ゚∀゚)彡 独楽回し!独楽回し!
⊂彡
GJ。
当然回すのだろうな、達哉はw
よいではないか、よいではないか
神楽さんのキャベツの触手あえってどうなったんだろ
>>219 GJ!!
しかしこの相談内容は麻衣にぶつけるほうが面白かったのではなかろうかと思った。
良く分からんのだが、
麻衣抱き枕を真っ赤になって抱きしめてる菜月を妄想した俺は勝ち組か?
麻衣抱き枕とフィーナ抱き枕に一人こっそりとハァハァしてる達也
>>227 むっつりなのも良いかもしれんね
あと突っ込んどくと「達哉」な
エステルや翠の凌辱ない?
まずまとめサイトを見るのがマナー。
そろそろ外伝氏が明け瑠璃長編の外伝として書いてくれるはずだ!!!
と言ってみるテスト。
外伝氏は確かはにはにの本編がまだ残ってたような…
「すいません、先輩。」と頭を下げる知子「この子、普段は引っ込み思
案って言うか人見知りが激しいんですけど、一度喋り始めたら周りが全然
見えなくなる所があるんです。」
「え? あ……べ、別に気にしてないからイイヨー?」
あははははーと微妙に不自然な笑みだが、幸いな事に初対面の二人は菜
月の微妙な差異には気付かない。叩いた部分を撫でながらソフトに親友を
たしなめる知子と、涙目と小声でゴメンナサイを繰り返す未久。
「そ、それでね?」菜月、少々強引に軌道修正「そのセ……エッチの内
容はともかく花鳥さんって余り積極的な性格には見えないんだけど、彼と
の間でも基本的に受け身側……なのかな?」
「えっとぉ……はい」小さく頷く未久「未久は女の子ですし、その、年
下で知らないことだらけだから兄ちゃんにお任せですけど………それがい
けないんでしょうか……?」
「い、いけないってことはな……」
「やっぱりそうなんですね!? 未久がいつまで経ってもマグロなまま
だから、お兄ちゃんも愛想をつかしちゃったんだ!」
「や、未久はどう考えてもマグロじゃないし。」
「というか、問題はそこじゃな……」
「そうですよね。セックスは共同作業だって書いてあったし、女の子か
らもどんどん積極的に攻めていかないと駄目な時代なんですよね。お兄ち
ゃんも、未久の方から色々なプレイを提案しないから未久とのセックスに
飽きちゃったんだ。」
「「………い、いろいろなぷれいって……」」と何故かハモる二人。
「この前、本屋さんで見かけたんですけど、女の子の方から男の子を虐
めて悦んでもらう方法があるって。それも、未久みたいに、ちっちゃい女
の子の方が効果的だって。」
「「…………(ごくり)」」
「えっと、確か…………そうそう、男の子の上に乗っかって……」
(お、おい菜月! こりゃなんだよいったい!?)
(もう、おっきな声出さないでよね?)仰向き大の字でベッドに拘束さ
れた達哉を冷たい瞳で見下す菜月(心配しなくても、達哉を可愛がってあ
げるだけだから心配はいらないわ。達哉だって好きでしょ、私のニーソッ
クス?)
面妖な笑みを浮かべながら左足を達哉の目の前に乗せ、焦らすようにゆ
っくりとスカートを捲り挙げてゆく菜月。家業の手伝いで鍛えられスラリ
と綺麗に締まった膨ら脛から膝上までを覆っているのは普段の紺色ではな
く純白のニ−ソ。
(うふふふっ。)見た目にもサラサラと手触りが良さそうな肌着に釘付け
となった達哉の何処か恥ずかしげな横顔を見下ろしながら、優位を確信し
た菜月の目が淫靡に細くなる(こんなに可愛い彼女の生足よりも靴下に興
奮するなんて、達哉って意外と変態さんなんだね?)
(違……うあっ!?)
既に固くなっている達哉の分身はトランクスの越しに掌で軽くなぞるだ
けでビクビクと跳ね上がり震える。表面に浮き出た血管が脈打つ様子さえ
感じられるほどだ。
(違うも何も、こんなに固くしてるじゃない。これで靴下に興奮してる
んじゃないんだったら、いったい何を期待してるっていうの?)
(そそ、そりゃ菜月の足だから……)
(えっ? あ……)一瞬緩みそうになってしまった顔を慌てて引き締め
直す菜月。この程度で喜んでいては駄目なのだ(つまり達哉は、年がら年
中エッチなことばっかり考えながら私のことを見てるんだ? ちょっと達
哉のこと見損なってたかなぁ?)
(そ、それは……菜月?)
(彼女の事をエッチな目でしけ見れないようなスケベさんには、ちょっ
ぴりお仕置きが必要だと思わない?)
スッと足を降ろした菜月は、達哉の恐怖心を煽るように大股で、ゆっく
りとベッドの周囲を歩き回る。満足に動かせない首を必死に回して自分の
姿を目で追おうとする達哉の姿が何処となく可愛らしい。
(私が、責任もって躾けてあげるね? 達哉?)
(あ……おい……躾けるって、一体何を……)
妙な趣味など持ち合わせていないのだと反論しようにも、それでは着衣
の菜月を絶えず卑猥な目で見ていたと認めることになってしまうし、靴下
フェチだと断定されてしまうのも癪に障る。達哉の中で様々な思考が交差
しあって……
(ほら、これがイイんでしょっ!?)
(うぐぁっ!?)
業を煮やした菜月がニーソックスを履いたままの足の裏を達哉の股間に
押し付ける。踏み潰してしまわないように慎重に、適度の圧迫感を探りな
がらグリグリと刺激する。
(なによ、嬉しそうにビクビク震えてるじゃない!)
(だから、そんなことは………うわわわっ!)
同じ人間の物とは思えないほど柔らかくて小さい足の裏で擦られ、トラ
ンクスの表面に小さな染みが浮かび上がってくる。それに気付いた菜月は
微妙に力を弱めて楕円を描くように愛撫を続ける。
(達哉ったらぁ………えいっ!)
(え? あ、ちょっと待………待てって!)
勢いよくズリ降ろされるトランクス。そして解放された達哉の分身は溺
れる寸前で水中から抜け出した象の鼻のように先走りの滴を飛ばしながら
天に向かって跳ね上がる。
(うっ……わぁぁぁぁ…………)
(ば、馬鹿! ジロジロ見るなって!)
御馳走を目の前にした子供のようにキラキラと光る瞳で達哉の肉棒に魅
入ってしまう菜月と、己の余りの情けなさに身を捩って逃げだそうと藻掻
く達哉。
(た、達哉……)ごくりと喉を鳴らして生唾を飲み込む菜月(……こん
なにしちゃって……いますぐ楽にしてあげるからね?)
口で頬張りって味わいたくなる衝動を抑えながら、ベッドの上に乗った
菜月は何度も深呼吸を繰り返しながら、ゆっくりとした動作で慎重に右足
を下ろして達哉の勃起に体重を乗せてゆく。普段の行為では(特に腕力や
男女間の性感の差から)絶対に敵わない男の子を征服し自分モノにしたか
のような妙な錯覚で濡れてくる秘所の熱さを意識の片隅で感じながら、自
身の先走りで濡れ光る男性器を足の裏で押さえ、表面を覆う皮で内側を擦
るようにしながら刺激を加えてみる。
(う……あ……あ……!)
堪えきれない呻きが達哉の口から漏れ、足の下で海綿体がピクピクと震
える。見た目とは裏腹にソフトなタッチで敏感な裏筋を愛撫され快感を感
じているのは間違いない。
(ど、どう? 気持ちいいんでしょ?)
(ンな訳が……うぅっ!)
(もぉ、素直じゃないなぁ達哉はぁ。)
達哉の表情を確かめて力加減を覚えながら、徐々に動きを大胆にしてゆ
く菜月。固い踵で程良い圧力を加えながら、くびれの辺りから亀頭の最も
太い部分までを指先の布地で撫で上げると、それだけで肉棒がビクビクと
跳ね上がる。恥辱と快楽を同時に与えられ、その板挟み状態が生み出す背
徳の蟻地獄の中で必死に足掻く恋人の様子すら何処か可愛らしく、とても
愛しい。
(うぐ……ぐ……あ……)
(……ねぇ、達哉ぁ?)もっと虐めたいという想いと、もっと感じさせ
たいという気持ちが混ざり合った不思議な味の美酒に酔った淫蕩な笑みを
浮かべた菜月が達哉を見下ろしながら甘い声で囁く(……もっと、欲しく
ないかしら?)
(……そ、それは……)
(脱・が・せ・て? ね?)
子供を諭すような優しい声と共に、純白のニーソックスの足先が達哉の
口元に差し出される。女の子らしい滑らかで華奢なラインを描く足先。
(けど……)
(それとも………欲しくない?)
今の達哉は身動き一つ取れない状態だ。まだまだ絶頂には程遠いのかも
知れないが、少なくとも射精への欲求を自分の精神力だけで霧散させ忘れ
去ることが出来る段階ではないことくらいは菜月にもわかる。今も物欲し
げにトクトクと涎を垂れ流し続けている剛直の一番奥に装填されている欲
望を解き放つ機会を恋人から与えられ、断るはずがない。
(………………………くそっ!)
(そう……そうだよ達哉。良い子良い子。)
やがて苦々しく顔を歪めながらも達哉がニーソックスの先を唇と前歯
で噛み締めると、菜月は焦らすみたいな動きで足を引き長い靴下からしな
やかに素足を抜き取る。いよいよ最終段階だ。
ずるり、と思いの外アッサリと菜月の足は達哉を受け入れた。足の指の
又の中でも一番の広がりを持つ親指と人差し指の間、挟まれた達哉は温か
くて柔らかな輪っかに締め付けられる様な感触を、菜月はドクドクと脈打
つ生命力をそれぞれ感じ取っていた。
(……………………………)
(……………………………)
(あ……)先に我に返ったのは菜月の方。せっかく達哉を圧倒している
というのに、これでは台無しである(……き、気持ちいい……よね?)
それでも語尾が疑問系になってしまうのはご愛敬。
(……えっと……)
(い、言っとくけど、ちゃんときれいに洗ったんだからね? 変な匂い
なんてしないでしょ!?)
(だから……)
(なな、なによっ! 気持ちよくないの!?)
(だから………うあっ!?)
動揺した菜月が僅かに足を動かしてしまった瞬間に達哉が声を上げ、挟
まったままの分身もトクリと新たな滴を垂れ流す。
(た、達哉……これ、良いの……?)
答えなどは聞くまでもない。達哉の反応に気をよくした菜月は小刻みに
足を揺らし、絞り出すような愛撫で達哉を責め始める。
(う……ぐ……あぁっ!)
(ほ……ほら、気持ちいいんでしょ? このままイッちゃいそうなんだ
よね?)そう言えば、射精する瞬間なんて見たこと無かったナ、と暢気な
考えが頭をよぎる(私の真っ白な足をせ……セイエキでドロドロにしたい
んだ達哉は? いいよ。 イクとこ、見せて?)
(ば、馬鹿言うな! こんなので……ぬぅぅぅっ!)
(うふふ、無理してる達哉って可愛い! でも絶対に許してあげないか
らね? イク時って、どんな顔するのかなぁ?)
次第にコツを掴んでき余裕も出てきた菜月の動きはだんだん早く大胆に
なってゆく。指の間で熱く固くなってゆく達哉の様子を面白そうに観察し
ながら一気に追い詰める。
(ほらほら? 私の見てる前で白いドロドロ沢山出して?)
(ぬぬ……ぬ……!)
通常のならまだしも、手足を縛られた状態では踏ん張りも効かずの奥か
ら押し寄せてくる津波に抵抗する手段など皆無に等しい。最後に残った意
地だけで暴発を堰き止めようとする達哉の頭脳を嘲笑うように、精巣から
押し出されたマグマは限界まで圧迫された反動もろとも尿道管を無理矢理
に押し広げつつ鈴口に向かって
「って違ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁうっ!!」
「ふぇっ!?」
「きゃ……………!!」
続けて室内を満たすのは何とも間の悪い沈黙。知子も未久も、そして雄
叫びをあげた菜月本人も、きぃーんという耳鳴りだけを聞きながら一気に
早くなってしまった鼓動が収まるのを待つしかない。
「……た、鷹見沢先輩?」怖々と声を出したのは未久「未久、何か変な
ことをいったんでしょうか?」
「変って言うか、過激って言うか……」
止めなかったどころか無言で続きを催促し、更に話に聞き入ってしまっ
た手前、遠回しにしか非難できないらしい知子。
「え? でも、いまどき足コキくらいは普通だって書いて……」
「あー……」未久を遮る菜月は、叫んだときに酸欠でも起こしたのか片
手で眉間を押さえている「……そんな話を何処で見たかなんて知らないし
聞きたいなんて全っっく思わないけど……花鳥さんとお兄さん? が本当
に好き合って、これからも良い関係で居たいって思うんだったらセ……そ
いう行為に頼りすぎるのは良くないって思うんだけど……」
「……ボクもそう思いますし、未久にも言ったんですけど……」
「み、未久は口下手だし、頭も良くないから、未久の気持ちを他にお兄
ちゃんに分かってもらう方法が見つからないんです。それにセックスをし
てる間だったら好きって言えるし、お兄ちゃんが愛してくれてるって感じ
れるから、とても安心できるんです……」
「花と………ううん、未久ちゃん?」
「え? あ、はい?」
「怖いのはわかるいけど、そんな曖昧な流れに身を任せちゃったら、気
付かない間に何もかもなくしちゃうかも知れないよ?」
音もなく立ち上がった菜月が未久の側まで静かに歩み寄り、その傍らで
そっと腰を下ろす。冷たい床の上に正座して、自分よりも小柄で椅子に腰
掛けたままの未久よりも低い位置から大きな瞳を見つめる菜月。
「で、でも、未久は……」
膝に添えられたまま逃げ場を探す小さな拳を両手で包み、指で擦(さす)
って暖めながら母性を感じさせる声と瞳で、一つしか年が違わない少女を
ゆっくりと優しく諭す。
「未久ちゃんがいま、感じているのは、きっと幸せとは違うんだと私は
思うな。ほんとうは何も変わっていないのに、いま以上に悪くはならない
から『良い』って思い込もうとしてるだけ。でもね未久ちゃん、未久ちゃ
んが立ち止まったままで居たくても、未久ちゃん以外の人はみんな……き
っと未久ちゃんのお兄ちゃんも……時の流れと一緒に成長して、前へ前へ
と歩き続けているんだよ。」
「……おにいちゃん……も?」
「そうだよ。未久ちゃんは自分のこと『子供だから』って言うけど、だ
からって、いまのままで良いのかな? 私、未久ちゃん将来、凄く素敵な
女の子になれる素質があると思うんだけどな?」
口を差し挟む事もなく、ただただ潤んだ瞳で目の前の先輩の姿に見取れ
てしまっている知子。そして……
「……それって、未久も鷹見沢先輩みたいな格好良い女の人になれるっ
てことですか?」
「なれるなれる。余裕でなれるよ。」と流石に気恥ずかしくなっきて照
れ笑いになってしまう菜月「それで、そうなったら未久ちゃんはもぉ恐い
物なし確定だね。それこそ、お姫様だって適わないくらい凄い女の子にな
っちゃうこと間違いなしっ!」
だって私よりも一年も早く『大切なこと』に気付いたんだから、と心の
中で付け足す菜月。一歩間違えば間に合わなかったかも知れない私とは大
違いなんだよ、と。
「じゃあ……未久、先輩の言う通り頑張ってみます。」小さく息を飲み
込む未久「……でも未久は、どうしたら良いのかわからなくて……」
「とりあえずは……」くるり、と目の中で瞳を一周させて考えを整理す
る菜月「……お兄ちゃんと良く話し合って見た方が良いと思う。分からな
いことはドンドン聞いて、未久ちゃんが想ってる事もしっかり聞いてもら
わないと駄目。言葉が無くても通じる物だってあるけど、その為には先ず
お互いのことをしっかりと理解し合おうとしないと駄目なの。それでも分
からない事とか困ったことがあったら何時でも相談にのってあげるから、
とにかくセ……目先の気持ちいいことに甘えないで、真っ直ぐにお兄ちゃ
んにぶつかってご覧よ、ね?」
「は……はい! 未久、先輩の言うとおりにやってみますっ!」
そして、その夜。
「んっ、んんっ! ねぇ、達哉ぁっ?」騎乗位で跨り、汗の滴を長い髪
と一緒に振り回しながら腰を振る菜月「私、もう!」
「ああ、こっちも……っ!」
マウントポジションを取った菜月が上半身の体重の全て腕に乗せるよう
にして達哉の両肩を押さえつけ動きを封じたまま、下半身の力だけで必死
に行為を続けている。その顔には快楽と、隠しきれない疲労の影が見え隠
れしている。
「……菜月?」
「な、なにっ? 達………きゃっ?」
限界まで踏ん張っていた腕を不意に払われ、支えを失った体が達哉の胸
の中に落下する。
「達哉? あの……えっと……?」
「それっ!!」
「きゃ……!?」更なる不意打ち。男性ならではのパワフルな突き上げ
で子宮を突かれ、高圧電流のような快感が全身を突き抜けてゆく「た、達
哉ぁ、そこ、だめ! 変に……なっちゃうぅっ!!」
そんな弱々しい抗議には耳も貸さず、達哉は菜月を抱き締めたままひた
すら弱点を責め立て続ける。すっかり消耗していた所へ一方的に突き上げ
られる菜月は、為す術もなく嵐に翻弄される帆掛け船のように、瞬く間に
絶頂へと押し上げられてゆく。
「あぁん! だめだめだめだめっ! だめになっちゃう、ホントに駄目
になっちゃうよぉ!!」
「……菜月?」
「ふぇっ?」
「愛してるから……なっ!」
「い…………あぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!」
繋がった場所、その一番奥が恋人の熱い迸りで満たされ埋め尽くされて
いく幸せな快感の中に沈みながら、菜月も達哉に強く抱きついていた。
「……で?」
「あ……」荒い息も落ち着いてきた数分後、まだ抱き合い繋がったまま
の耳元に優しい声「……ちょっと、ね。達哉が帰った後、あの子達の話を
色々聞いてあげてたら……」
「不安になった?」
「ちょっと……だけ。」目を閉じると、心を満たしてくれる確かな鼓動
が全てを癒してくれる「こ、こういう事に頼ってちゃ駄目よってお説教し
たのに、その後にコレじゃ、情けないよね。」
「これだけで終わったら、な。」大きな手が背中から頭へと移動して、
菜月の柔らかい髪を優しく梳いて撫でる「やっぱ俺はさ、こうやって抱き
締めながらじゃないと嫌だな。腕の中にいるのが菜月だって、いつも判っ
てないと全然満たされない。」
「それって………飽きたりしない?」
「しないしない。というか……」
「うん。」
「普段はしっかり者で優等生の菜月が真っ赤になって、心底恥ずかしそ
うにしながら感じてる顔は何回見ても飽きない……………ってチョークチ
ョーク! マジ入ってるから入ってるからっ!」
「……………………ばぁ〜か。」
「菜月ー、昨日の子がまた来てるわよ〜。」
「うん………ってあれ? 涌井さんだけ? 未久……花鳥さんは?」
「………知子、です……」
「へ?」
「そ、その……」もじもじもじもじ「ボクとか言ってて、男の子っぽい
のは自分でも分かってますけど、出来たらその……ボクのことも『知子』
って呼んで頂けたら嬉しい……です。」
「えっと、あー……うん、知子ちゃんね? それで未久ちゃんは?」
「そ、それなんですけど……きょ、今日はその、未久の付き添いじゃな
くってボク自身の相談があって……」
「…………あ、あぁ〜、ソウナンダー……?」
何やら知子の背中にお花畑が見えそうな気がして非常にヤヴァイ。桃色
の雰囲気を察したらしいクラスの一同が固唾をのんで見守る中、相手に気
取られないよう抜き足差し足で間合いを取る菜月だが。
「ご、ご迷惑かも知れないんですけど……これを……って先輩っ!?」
実に可愛らしい丸文字で『鷹見沢先輩へ』と書かれた白い封筒を目にし
た途端、殆ど条件反射で駆けだしていた。
「た、達哉ぁ〜〜〜〜!」
「ってアホですかアンタわ。ほれっ!」
翠が放り投げた鞄を走りながらキャッチした菜月は、待ちかまえていた
達哉に手を引かれながら全力で教室から逃げ出した。
「あ、鷹見沢先輩! 未久、昨日お兄ちゃんといっぱいいっぱいお話し
したんですよ♪ そしたら……あれれっ?」
「お〜た〜す〜けぇ〜〜〜〜〜っ!」
「ああっ! 待ってください、お姐様ぁ〜〜〜〜!!」
新しい春を待つカテリナ学院は、今日も平和だった。
ちょっと長くなりすぎましたね、反省反省 (;^_^A アセアセ…
構想段階では麻衣も巻き込もうカナと思っていたんですが、
そうなると収拾が付かない話になると気がついたので止めました。
主に年下キャラを扱う私が書くと、菜月が麻衣に喰われちゃうんですよね。
(………もちろん、性的な意味ではなくw)
説教臭い(笑)長文にお付き合い頂き、ありがとうございました <(_ _)>
>>243 お疲れ様でした。
攻められ大好きな俺にはたまらんかったっす
まさかの攻受逆転にビックリ。乙。
ごっくん
独楽回しを出来る。
しかも相手はエステル。
だがそう考えると自然と股間が膨れ上がってしまった。
エステルもそれに気付いたようで達哉の股間を見ていた顔を背ける。
「その前に、その口で………」
「………………………」
コクンと頷くエステル。
振袖は脱がしてしまえばそれまでだが、それを着たままでフェラなんて滅多にある
もんじゃない。
これは正に千載一遇のチャンスだった。
「………………………」
無言のまま、エステルは達哉の股間の前にやってくるとホックを外し、ファスナーを
下ろしてパンツの中に手を突っ込む。
そして張り詰めた肉棒を取り出す。
そしてチュッチュと唇を亀頭に重ねる。
鈴口、カリ裏、瞬く間に亀頭が濡れていく。
竿までエステルの唾液でコーティングされていく。
「その………気持ちいい………かしら…………」
ためらう様に達哉を見上げる。
そして恥ずかしさのあまり目を逸らす。
エステルの仕草に思わず心臓の鼓動をリアルに感じてしまう達哉。
そしてそれは、股間にも反応が直結する。
亀頭の先端から先走りが出てきている。
だがそれは、口を離している間も竿を一生懸命擦っているエステルの努力の賜物であった。
そしてエステルは紅潮した顔で再び達哉を見上げると、口内に肉棒を咥えこむ。
舌先が鈴口に触れ、カリ、カリ裏、竿をねっとりと進み、肉棒の下部を刺激するように包み込む。
その時、達哉の股間から背中、頭脳に強烈な甘く痺れる様な電気が流れる。
それは正に射精が始まる合図。
「エス、テ、ル………も、もう………」
もう持たなかった。
一瞬の間の後、エステルの口内は達哉の絞りたてザーメンで満たされた。
ゴックン
そして一滴も唇から溢す事無く飲み込む。
「だ、大丈夫?」
口元を拭うエステル。
「着物を汚すわけにはいかないでしょ」
そしてエステルは立ち上がる。
そして帯を紐解きその先を達哉に持たせる。
「その、さっきのを………」
達哉は立ち上がる。
そして決意を新たに帯を引っ張る。
クルクルと回りだすエステル。
そしてエステルの回転は帯を引っ張りきったところでそのスピードが最速に達する。
そしてゆっくりとその回転速度が落ちてソファーにグッタリと仰向けに倒れこむ。
振袖が、その下の白襦袢がはだけてその太股、胸元が露わになる。
そしてそのままエステルに覆い被さる達哉だった。
事が終わった後、達哉はまだ鷹見沢家に新年の挨拶を済ませていない事に気が付く。
そして服を身に着けると外に出る。
外は既に薄暗くなったいる。
今日は店からではなく、鷹見沢家の玄関から訪ねる。
ピンポーン
「はーい」
菜月が出迎えてくれるようだ。
カチャ
「あっ………」
玄関のドアが開いた瞬間、「あっ」っと声を上げる菜月。
「新年、明けましておめでとう」
「おめでとう御座います」
達哉の隣りでエステルが頭を下げる。
「あ、あぁ、お、おめでとうっ。そ、その、どうぞ………」
何かアタフタと落ち着きの無い菜月。
何故かまともに視線を合わせようとしない。
左門に会う為、居間に向かう達哉とエステル。
「いやぁ、おめでとう。おふたりさんっ」
仁は、いつものニヤリとした笑顔でポンポンっと達哉の肩を叩いてそのまま通り過ぎる。
「では、ごゆっくり」
いつも以上に気持ち悪くにやけたまま自室に引き上げる仁。
何かおかしい鷹見沢兄妹。
そして居間に入る二人。
「新年、明けましておめでとう御座います」
「おめでとう御座います」
「おめでとう………でだ………」
「えっ?」
「一応、年長者として言っておく。お盛んなのは構わんが………せめて自室にしとけ」
「えっ?!」
「あんな見て下さいと言わんばかりのガラス張りのリビングでするなんて………若いというのか、見境が無いというのか………」
カップルは揃って赤面して縮こまってしまう。
「………これからは気を付けろよ、タツ」
説教を喰らっていたが既に二人とも自失呆然として左門の言葉など耳に入っていなかった。
「さて、年寄りの長話も終わった事だし改めて二人の関係を馴れ初めから聞かせて貰おうじゃないか」
待ち構えていたのだろうか?
仁と菜月が居間に入ってくる。
さらに続いて、麻衣にさやか、カレンまで一緒に入ってくる。
「あ、あ、あのっ?」
カレンの姿を見て慌てふためくエステル。
「もう、今日だけよ達哉君」
笑顔で慈愛に満ちた表情のさやか。
「もう、お兄ちゃんのエッチっ」
えへへっと照れながら二人を見つめる麻衣。
「カレンさん、僕のも月の女性を紹介してくだはぁっ………」
飛んできた杓文字によって沈む仁。
「兄さんは黙ってて。ともかく、達哉をよろしくね」
と言いつつ杓文字を回収する菜月。
「おめでとう、エステル」
朝霧家とさらに親密な関係になる事を喜ぶカレン。
「じゃあ、馴れ初めから聞かせてもらおうかな」
何時の間にか復活した仁が二人に迫る。
ズイズイっと押し寄せてくる。
その時、達哉はエステルを見る。
お互いが頷く。
そして………
「逃げようっ」
「ええ」
バッと背を向け、逃げ出す二人。
「新年から恋の逃避行とはタツもやるじゃないか」
今、二人は玄関に向かって廊下を走る。
手を繋いで駆けていく。
お互いの視線が交わる。
それは二人の時にしか見せない笑顔。
達哉とエステルの後ろから応援と歓声の声。
二人でなら何処まででも走って行ける。
そう感じずにはいられない。
励ましてくれる人達の為にも。
「エステルっ、幸せになろう!!」
「ええ、もちろん!!」
「もう幾つ寝ると………」 完
遅くなって申し訳ありません。
以上、独楽回し?でした。
198氏、GJ!!
遅くなったがにられば氏も乙。
エロよりラストの身内バレの方が面白(ry
そして保守。
急に人いなくなったな……保守。
執筆中だからまってて。
ほす
神々の降臨にはお供え物のキャベツが足りないからだ
みんなキャベツを神棚に備えるんだ
_,,,,,--―--x,
,,,,-‐'"゛_,,,,,,,,,、 .゙li、
_,-'"゛,,―''゙二,、、、゙'! .i_
.,/`,,/,,,,ッメ''>.,,/,-゜ ,,‐` │
_/ ,‐゙,/.ヘrニニ‐'゙ン'′,,/ |
,,i´ |、 ゙''''''゙゙_,,,-‐'" _,,-'" .l゙
.|, `^'''"゙゙` ._,,,-'''″ ,l゙
`≒------‐''"゛ 丿
\ ,,i´
`ヽ、 ,,/
`''-、,,,_.∩ _,,,,,-∩´
//゙゙゙゙″ | |
//Λ_Λ | |
| |( ´Д`)// <よっしゃー、キャベツ供えんぞ
\ |
| /
/ /
__ | | __
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
ヒドスw
ああ、人が寄りつかなくなる供え物をしてしまったな…
_,,,,,--―--x,
,,,,-‐'"゛_,,,,,,,,,、 .゙li、
_,-'"゛,,―''゙二,、、、゙'! .i_
.,/`,,/,,,,ッメ''>.,,/,-゜ ,,‐` │
_/ ,‐゙,/.ヘrニニ‐'゙ン'′,,/ |
,,i´ |、 ゙''''''゙゙_,,,-‐'" _,,-'" .l゙
.|, `^'''"゙゙` ._,,,-'''″ ,l゙
`≒------‐''"゛ 丿
\ ,,i´
`ヽ、 ,,/
`''-、,,,_.∩ _,,,,,-∩´
,-',⌒~^~⌒}⊃
`^| -‐ー-|'
|ー―--|
| |
| |
〉 {,
| │ /  ̄ ̄ ̄`\
| | / ヽ、
| │ / ヽ
| | │ 。。 ι │
| │ | 、、 。。 ι │ 保守で
| ハ,│ ,\、 。。 ,, | 『 消えんざん 』
〉 ヽ l/}'ヽ| | ヽ、lll _, ==〒' /,^
〈_|__/}~` | ヽ __ ’ ’ ___/ /リノ
' vVゞ ~ |'' ,.---―、 '' /ー'
| lヽ、l二二二} /
∧| λ `ー――┬ ' へ _ _
ヽヽ ヽヽ\ / ノ ノ  ̄λ
ヽ ! 、` \/ ,_{
でもまあ、荒れる前まではこれぐらいの過疎具合だったし
大人しく投下を待ちましょう
昨日、晩餐会でフィーナと挨拶を交わしたときキャベツ料理を勧めたら
なんか顔が引きつってた
それはSSのつもりなのか?
ネタだろ
このスレ寂れてきてるから
言われる前に先に
>>265 良識派だな、喪前
>>265 言うこと先に取っちゃうなんて、良識に欠けるな、喪前
彡 ヒュー
lヾ_i_/l ヒュー 彡
...
.: '´ ^ ̄^ヽ⌒ ::. このスレも没落ね…
〜 .::i ノ。リ从ソ::. まるで晩年の紀伊国屋文左衛門
.::| (il 々゚ノl|::. キャベツ事件後の私ね…
〜 ..::ノ! {(lつ)つ::.
.::./^'Y^ゝ::. ボロボロ
((( .::/ ハヽヽ ::.
これから賑わうのだ
外伝氏のを勝手にアナザーがもうすぐ書き終わる… はず。
今日、凄く悲しい夢を見たので、ここに書き込んでおきます
フィーナ・ミア・ユルゲン・僕の四人でアパートに住んでいました
その日は僕のお風呂当番で「今日こそミアと一緒にお風呂に入るぞ!」と
ドキドキしながら支度をして、夕食の食材を買いにマーケットに行きました
僕が家に帰ると、ユルゲンと女二人がお風呂に入っていました
僕は自分の叫ぶ声で目が覚めて、涙を流していました「夢で良かった・・・」
つチラシ(裏は最近貴重だからお前にはもったいない)
フィーナを丸裸にしてホースの水かけながらトイレのデッキブラシで
ゴシゴシして屈辱を味合わせてやりたい
つ日記
「あれからもう一月も経つのね」
保健室でコーヒーカップ片手にたそがれる恭子と結。
「時間が経つのは早いですねぇ」
トントン
「はい、どうぞ」
「失礼します」
入ってきたのは保奈美だった。
「あれ、今日は久住と一緒じゃないんだ」
「あの、少し相談事があるんですけど………」
「久住君とケンカでもしたんですか?」
「そうではないんですけど………なおくんの事に関してお話が………」
恥ずかしそうに語る保奈美の話を聞いていくうちに未来から来た凸凹コンビはとある事
に関して失念していた事を思い知らされた。
「最悪、私達二人も体を張らなくちゃならないわね……… 」
「………そうですね………」
保奈美の肉体的負担を減らす為にも何とかしなければならない。
保奈美の持ちかけた相談はすぐさま理事長室に回され指示が出た。
それは直樹と祐介が見事融合してからの事だった。
「な、なおくん、も、もうっ」
そこは直樹の部屋。
既に外は闇に閉ざされている。
覆いかぶさる直樹の度重なる攻勢に気が逝ってしまいそうになる保奈美。
肉棒が力強く挿入される度に結合部分からは淫液とザーメンが混じったモノが飛沫と
なって飛び散る。
「もっと、なおくんっ、ああぁぁっあう、いぃっ」
ただ力強いだけでなく浅く深くを保奈美の様子を見ながら使いこなす直樹の前に、
流石の保奈美もベッドの上だけでは勝てない。
保奈美の胸は激しく揺れてその豊満な柔肌の山は変幻自在に形を変える。
その桜色だった頂は、度重なる快楽の為に真っ赤に染まって腫上がっていた。
しかも何度も直樹に啄ばまれた証拠にべったりと唾液が塗りたくられてある。
「なおくん、なおくん、なおくんんんんっ!!」
そして浅く挿入を繰り返していた直樹が子宮の入り口を叩いた時に保奈美は達してしまった。
「保奈美っ」
直樹もそのままザーメンを放出して最奥で肉棒を止めたまま、体を小さく震わせる。
朝の光が差し込む部屋で余りの淫悦感に目を覚ます直樹。
なんと保奈美が騎上位で直樹を攻めていたのだ。
「昨日はなおくんにやられてたけど今日はわたしが攻めるからね」
「え、ちょっ、ちょっとっ」
流石にベッドの上でも奇襲を食らってしまえば勝てる筈も無かった。
そして事が終わって繋がったまま、日が暮れるまで二人の時間を楽しむ直樹と保奈美。
「そういえば茉理はそろそろ帰ってくるのかな?」
「茉理ちゃんにも気を使わせてなんだか悪いなぁ」
週末、渋垣夫妻は出張で居なかった。
それに合わせるように、
「わたし、土曜日はちひろの部屋でお泊り会だから………」
と言って明らかに家族ぐるみで気を使われている次第だった。
そうして日々を過ごすうちに直樹に変化が起きていた事に気付いたのは保奈美だった。
それは直樹の精力が以前に比べて格段に上がっている事だった。
続く
ビスタに四苦八苦しながら書きました。
よろしくです。
わーい ヽ(´▽`)ノ
ほなみんが主役の話だ〜
ワロタ
凸凹コンビなんやあの二人w
初めて小説を書いているがマジで難しい。
外伝氏が執筆した君が望むはにはにを6話あたりからパラレル化。(外伝氏ごめんなさい)
コンセプトは『復讐』
当方の保奈美は一切の迷いのない黒ほなみん。
よほど黒ほなみんが好きな人でなければ、つまらないと思いますが、
続けられるなら続けていこうと思います。
保奈美と茉理の対決から。
では、
勝手にパラレルってどうよ
第1話 藤枝ホナミの折檻
「準備… いいですか?」
「私は、いつでもいいけど。いいの?」
保奈美は屈託無く返問した。彼女自身が元々持ち得ている空気がそういうものなのか、
若い女性が子供にものを尋ねるような素振りである。
茉理には、それ挑発と受け取れた。が、茉理は怒りを押しとどめ、自分では冷静な
つもりでいた。
「余裕ですか? それともちひろをあんなんにされておいて、今さら引き下がるほど
私が腰抜けだとでも?」
「うーん。そう言う意味じゃないんだけどなぁ…」
「じゃあ、どう言う意味ですっ!?」
やはり、茉理は冷静ではいられなかったのだ。
「ねぇ、茉理ちゃん」
保奈美は、茉利を諭すようにやわらかい口調で語りかける。
「ちひろちゃんのことで、あなたにイヤな思いをさせてしまったのは悪いと思うわ。でも、
それを理由に私と戦うことに意味はあるの? て言うよりも、それは本心じゃないわよね?」
保奈美の言うことは核心をついていた。
それは、茉里にとっては不愉快なことである。理性でも感情でも保奈美と対決することで、
フラストレーションの発露を見出そうしていた矢先に、怒りの矛先である保奈美に諭され、
闘争の無意味さに気付かされた。理屈だけで納得してしまったから感情的な部分が収まらず、
不毛である、と理解しつつも彼女の中で怒りが勢いを増して渦巻いていくのである。
「人を見下ろしてっ!」
「むぅー。そんな言い方するなんて…」
激昂する茉利に、保奈美は唇を尖らせて不満を表す。
「ねえ茉理ちゃん。あなたが私の邪魔をして得られるメリットはなに? もっと簡潔に
言えば、あの偽者を庇い立てする理――」
ズビュン!
「もういいですっ!!」
保奈美の口上の途中であったが、茉利は抜く手を見せずビームスプレーガンを発砲した。
保奈美が言わんとしている事は理解している。祐介を肯定するということは、
そのまま直樹を否定するということである。
『くそぉ…』
ずっと家族として暮らしてきた従兄より、赤の他人である祐介を選択するのは非情な
ことであろう。それも、直樹に妄執する保奈美の中に邪悪なものを感じたからで、
祐介その人に未練があるわけではない。そんなことで家族を裏切る結果を生み出そうとする
己の主体性の無さには、貧しさをおぼえる。
「もう!」
保奈美は口ではそう言っていたが、それほど怒ってはいないようだ。
保奈美は、茉理が放つビームをテンポよく回避しながら、後退して距離をとる。
飛び道具を持つ者を相手に距離をとるなどということは適確な判断とはいえないのだが、
茉理も茉理であった。ビームスプレーガンを掃射しながら距離と詰めようと保奈美を追っていったのだ。
保奈美は、公園内を逃げ回る風を装いながらも、わずかに後退する速度を緩め、
少しずつ茉理との距離を詰めていった。
茉理は、そうとは気付かずにあと数歩踏込めばビームサーベルで白兵戦が行える距離まで迫っていた。
だが、距離を詰めても一向に、保奈美に有効弾を当てられずにいた。むしろ距離を詰めるほどに、
保奈美を射線に捕らえることすら難しくなっていった。
それが降着状態となって、二人は公園の敷地から外れ西側の山の斜面へと至った。
樹木を盾にして、同時に回避行動を取る保奈美の動きは、なおさら予測が困難になり、
静かに二人の力量の差を示し始めた。
ここにいたって茉理は、自分が保奈美に勝つための戦術というものを何も用意して
いなかったことに気付いた。戦況を気迫で押し切るなどという芸当は、本来相当のてだれであるか、
双方の実力が伯仲している状況ではじめて行えることなのだ。
勝利とは、あらかじめ敵を分析し作戦をたて、滞りなく実践せしめて初めて得られるものなのだ。
茉理は、はじめから自滅に向かって突進していただけなのだと気付かされ、戦局に圧迫感をおぼえ、
それが保奈美から発せられるもののように感じられた。
茉理の精神を圧迫したのは戦術面での不覚だけではなかった。そもそも戦う術を何も
用意していなかった根本的な原因、祐介を肯定することによって、直樹が否定されるということを、
真には理解していなかったことだ。祐介が自分の前に姿をあらわしたとき、
彼は直樹の家族に、自分が直樹とは別の人格であると説明した。それに納得できたと思えたのは、
直樹の姿をした人物が目の前にいたからであって、心のどこかで直樹が居なくなった
という意味を受け止めようとはしていなかった。
直樹がいなくなるということは、消し去ってしまうということは、彼と過ごした時間、
交わした言葉、触れ合ったこと、感情を共有したこと、気持ちをぶつけ合ったこと、
異性としてほのかに意識したこと、直樹との間で紡ぎ折り重ねてきた思い出を
全て否定してしまうことなのだと、戦いの中で茉理はゆっくり認識し始めた。
そして、湧き起こる悲哀、焦燥、脅迫感、茉理の中で受け止めきれない思いが発露を
求めて、彼女を闘争へと駆り立て、いっそう直樹を遠ざける。何かをすれば、
どうにかなるのではないか? そう思わせる人間の性質が引き起こす連鎖の中に、
組み込まれていくのだ。
茉理は、近接戦闘を仕掛けようと大きく跳躍して距離を詰めようとしたときだった。
「茉理ちゃん!!」
そう、呼ぶ保奈美の声に、茉理は保奈美のいる場所が予想と大きく外れていることに気付かされた。
逃げ回っていただけの保奈美が、彼女のほうから距離を詰めてきた。
保奈美は、ビーム出刃包丁の柄に手をかけながら「いや、これはあの女用よね」と、
思い直し、ビーム文化包丁を抜いた。
そのときは、まだ、茉理は空中を滞空していたから、まるで身動きが取れなかった。
無防備な状態のところを、側面から地面をすべるようなスピードで接近しながら保奈美が
抜刀したビーム文化包丁の閃光は、紛れもない恐怖として茉理に認識された。
茉理はこの時わき腹から背中の筋肉が“つって”いくのを感じた。
「うぐぅっ!」
回避行動もとれず、ビームサーベルに持ち替えて防御するにも時間がない。
それでも必死にビームスプレーガンの銃口を向けようとする茉理の焦燥のうめきがもれる。
ズビュン!
茉理は照準を保奈美の頭部に重ねて発砲した。が、保奈美は放たれたビームを曲線的な
動きで回避した。曲線的な、というのは回避行動の開始から回避完了、再度接近コースへ
の復帰までの一切の動きに区切りのない滑らかなものなのだ。
保奈美とて、ビームより早く動けるわけがない。あらかじめ茉理の行動を予測していたのであろう。
理屈ではたやすく感じられることだが、この場合並外れたその精度が一部の人間がもつ
才能というものの存在を連想させ、戦慄させるのだ。
バシュッ ギィ!
薄笑みを覗かせた保奈美のビーム文化包丁が、茉理のビームスプレーガンを切り払う。
極限状態においては、狂うのがまっとうき精神を持った人間というものであろう。
保奈美が浮かべていた笑みは、平時から狂っていったからこれ以上狂いようがないとか、
意思が強靭すぎたため壊れることなく異常な環境に沿って変形してしまったというようなものでありえた。
『殺されちゃうんだ…』
ビームを回避しながらも、まっすぐに向けてこられる保奈美の薄笑みに、ビームスプレーガンを
破壊されてから、茉理にそう直感させた。
現に保奈美が切り上げたビーム文化包丁を振り下ろせば、必殺の一撃となるだろう。
人間、死に際には走馬灯が見えるという。茉理には、走馬灯は見えなかったが、
抵抗する手段を失った己に、刃を振り下ろさんとする保奈美の姿が静止して見えた。
かつて姉のように思っていた保奈美と何も変わらない表情で、そこに見える。
戦場に似つかわしくない穏やかな笑みの中の視線と交差する。それから茉理は不思議な感覚を味わった。
意識が体から抜け出したかのような虚脱感に見舞われ、保奈美と対峙する自分の体を見つめていた。
保奈美と自分の肉体を交互に見比べるうちに、保奈美が大きくなっていくように見えた。
あるいは自分が小さくなっていったのだろうか。
自身の何十倍にも巨大化した保奈美の顔を見上げ、いつのまにか視点が元の肉体に戻っていることに気付いた。
小さな自分の体が保奈美に飲み込まれてしまうのではないかと恐怖をおぼえたとき、
また意識が体から離れていた。それとも、やはりはじめから別の場所から観測していたのだろうか。
混乱というような不快なものではなかった。ふたつの認識がゆるやかに混ざり合い、
それぞれが定義されているという、形を定める窮屈さが、ほのかに温かい柔らかいものに
変わって、体に染み込んで来るような感覚だ。
「茉理ちゃん」
奇妙な感覚の中を漂う茉理を呼ぶ声がする。
「!」
我に帰った茉理の視界の中に再び保奈美の気味の悪い笑みが映る。
保奈美の顔を起点に、視覚をはじめとして身体の感覚が、一つ一つ実感へと回帰してくる。
その元に戻った身体的な感覚を一様に激痛が支配した。
保奈美のかわいらしいシューズが、似つかわしくないほど凶悪に深く茉理の鳩尾にめり込んでいた。
呻き声をもらしたのか? 茉理自身にもわからなかった。ただ、肺の中の空気が全て
押し出されたように感じたから、きっとうめいていたのだろうと思う。
保奈美は、蹴り上げた茉理の頬に拳をぶつける。
蹴り上げられた運動ベクトルと真逆の方向から叩き込まれた拳に、茉理はもう痛みは
感じなかった。ただ強烈な衝撃が加わったことを感じ、その体が高速で地面に
叩きつけられようとしていることに、焦って受身をとろうとした。が、抵抗空しく茉理の
体は地面に激突し、バウンドした手足が再びボタボタと地を叩いた。
『下は土でできてるはずなのに…』
なぜ、これほどの苦痛と衝撃をもたらすのか? 意思をもつはずのない対象に
冷酷さのようなものを感じ、恨めしく思った。
横隔膜が未だに痙攣し痛みが残る。殴られた頬が熱い。叩きつけられ手足が、
体中が利かない。ほんの数秒前まで、自分が攻勢に出ていたはずだった。
それが、たった二撃くらっただけで満身創痍。
茉理はうつ伏せに倒れた体を起こそうと手をついたが、感覚がまばらになって力の
入らない手が言うことをきかず、再び地べたに顔をうずめた。ツインテールに結った
柔らかい髪が土にまみれ、口の中にも泥が入り込んだ。惨めな気分だ。それでも、
体を起こそうと今度は、肘をついて体を支える。
顔を上げて保奈美の姿を探す。保奈美は数メートルと離れていない所から、倒れた茉理を見下ろしていた。
茉理が地面に叩きつけられたときに、合わせて止めをさすこともできたはずだ。
それをしなかった余裕とは、どこまでも自分を見下したものだ。この危機的状況にあっても
茉理の中では惨めさが怒りへと変わっていった。
保奈美は、「少しやりすぎたかな?」とも思いながら、地べたに這いつくばりながらも
闘気を失わない茉理に、「もう…」と内心ため息をついた。
妹のように思っていた茉理が、不屈の闘志をたぎらせ反撃の機会をうかがっている。
月並みなら微笑ましくもなるものだが、保奈美はリアリストでもあったし、無責任な人間
ではなかった。勇敢であるのは結構なのだが、引き際を知らないというのは、
ただ無謀なだけだ。保奈美は、そんな茉理の有り様に気をもいだ。
だから、今の茉理は受け入れがたいのだと保奈美は、思う。その感覚、激しいものでは
なかったが怒りや苛立ちというような類のものが、悲哀に端を発していることに気付きながら、
母親になり子供を叱る時にはきっとこんな気持ちになるのだろう、などと考えた。
今、保奈美と茉理の間にあるへだたり。保奈美の思惟を以ってしても計りきれなかった
膨大な現実が、相手が独立した自我を持った人間なら、それが我が子であっても
すれ違うこともあること予測させた。いずれ、母親という子供に対して責任を持つ立場に
立った時、そのことを見て見ぬフリをしてはならない。責任を全うするということは、
そう言うことだと保奈美は思う。だから、今もきちんと茉理に教えてやらねばならないのだ。
また、別の感情からあの女にも思い知らせてやる必要があるだろう。とも思った。
『確かに強い。だが、絶対無敵ではないはず。私にだって勝機はある』
茉理は保奈美との間に、さっき落としたビームサーベルがあるのを確認すると、
「動いてよ」と己の体に念をおしてから、全身のバネを使い跳ね起きる。その動作の勢い
を殺さずにビームサーベルを拾い、起動して保奈美に切りかかった。
保奈美もそれに合わせてビーム文化包丁を起動して受けようとするが、双方の刃が交わることはなく、
茉理のビームサーベルの刀身が、ビーム文化包丁の手前で空を切った。
間合いを読み違えたわけではない。これが茉理のフェイントであった。
茉理は一気に後退して、樹木から樹木へ飛び移り、保奈美の視界から姿を消す。
「フェイク!?」と保奈美が気付いたとき、茉理はすでに真後ろに回りこんでいた。
保奈美の首筋をめがけて薙ぎ払うように放った一撃に、茉理は必殺を確信した。が、
ギュギッ!
保奈美は振り返ることなく、腕を伸ばしてビーム文化包丁で茉理の一撃を受け止めた。
完全に予想外な保奈美の動きに、茉理は二撃目を用意できなかった。この未熟さこそが
二人の実力の差である。
保奈美は受けた刀身をくぐるようにして、後ろ向きのまま背中を茉理に密着させると、
その腕をつかみ一本背負いの要領で地面に叩きつけた。
「がっ、はぁっ…」
茉理自身の運動エネルギーを利用した攻撃に、受身もとれずしたたかに背中を打ちつけて、
肺の中の空気が無理やり押し出された。
「なんのっ」
すぐに起き上がり、ビームサーベルで切りかかろうとした茉理の目に飛び込んできた
ビーム文化包丁の閃光に、戦慄を覚えた。
茉理にとっては早すぎる保奈美の反撃に、防御に回らざるを得ず、冷や汗をかかされたこと憤った。
『こぉんの』
怒涛の勢いで保奈美に切りかかる茉理であったが、小回りがきく分防御向きでもある
ビーム文化包丁相手には有利な戦い方とはいえなかった。
案の定。茉理の息があがり始めたころを見計らって、保奈美はわざと隙を見せて茉理に
大技を誘った。
茉理は、袈裟切りに振り下ろしたあとの返す刀で、保奈美の心臓めがけて突きを繰り出した。
これを待っていた保奈美は、一切あわてる素振りを見せず、ビームサーベルの切っ先を
ギリギリまで引き付けてから、横向きに体をさばき、流れるように左腕を伸ばしながら、
右手で肘打ちを繰り出した。いや、茉理の顔の前に肘を置いただけなのかもしれない。
ゴッ!
と、鈍い音が辺りに響いたように思えた。
「うぅ… ぶ」
頬のあたりに直撃した保奈美の肘打ちで、口の中が切れたのだろう。血液の混じった
よだれが、口元を抑えた茉理の手の隙間からこぼれた。
激痛に力が抜け膝をついた。クラクラして揺れる視界が、さらに涙でにじむ。純粋に
痛みから涙が出た。仕方がない。だって女の子だもん。
『直樹…』
不意にその名前が思い浮かぶ。身勝手なことだと自己嫌悪に陥りつつ、茉理は再び立ち上がる。
また、保奈美に挑んでは強烈なカウンターに倒れた。それでもまた立ち上がった。
保奈美の戦い方は、打撃にしても投げ技にしても相手の力や重力を利用したものが主たるものだった。
合気道や柔道というものに近いものだが、相手の攻撃を受け止めたり、相手をつかんでいる時間が
極端に短いのだ。それゆえに、相手の攻撃を受けとめて反撃、受け流して反撃という
プロセスを驚異的なスピードで実行でき、攻勢に出ていたはずがいつの間にかヤラレていた
という状況に陥るのである。
夕焼けが色づく頃。山間の林の中は、だいぶ暗くなっていた。あれから何度保奈美に
挑み倒されただろうか。茉理は髪も服も血だらけ泥だらけになっていた。
茉理はフラフラと後ずさり、雑木林の木に寄りかかると、そのままズルズルとへたりこんだ。
『もう力が出ない… こんなとき直樹なら、なんて声をかけてくれただろう?』
それももう、二度と思い出せないような気がした。直樹を否定してしまったのは
間違いなく自分なのだから。
茉理は、自分が後悔していたことをやっと受け入れ始めた。
林の外の明かりに浮かび上がった保奈美が、ゆっくりと歩いてきた。
保奈美は茉理に止めを刺すわけでもなく。スカートのポケットから、ハンカチを
取り出す。花柄をあしらったピンク色のお上品な感じのするハンカチだった。
茉理の顔をぬぐおうと手を伸ばす保奈美に、茉理は最後の力を振り絞って手刀を放った
が、保奈美の姿はそこにはなく、虚しく空を切った。
すいっ、と横から手が伸びて、やわらかい生地の感触が茉理の頬をぬぐう。
茉理が認識できないほどのスピードで、保奈美は茉理の隣に移動していた。
「本当にいいの?」
悲哀の表情を浮かべて、手を動かしながら保奈美が問いかける。
「…もう …いないんだ」
「ん?」
「だって… もう、直樹はいないんだ…」
茉理の目から涙がこぼれる。
「直樹はもういなくなっちゃったから、祐介さんになっちゃったから… 祐介さんが
幸せにならないといけないんだ…」
「それでいいの?」
「………」
「それで、なお君を諦められる?」
「………」
「なお君のこと。好きよね?」
茉理はビクリと肩を震わせてから、グスグスと泣きながらコクリとうなずいた。
「私もなお君が大好き。愛してる。だから、茉理ちゃんにも絶対あげない」
保奈美は茉理の顔をつかまえて、自分の顔の方に引き寄せる。
「ひっ!」
突然の乱暴な扱いに、茉理は小さく悲鳴をあげた。だが、彼女が真に恐怖したのは
保奈美の目を覗き込んだ後だった。
どこまでも深く透きとおったその瞳は、そこが見えなかった。吸い込まれそう、
と言う例えはこういうものを指して言うんだろうと茉理は思った。
保奈美は続ける。
「私は絶対に諦めない。きっとなお君を助けてみせるわ。だって愛しているんですもの」
『保奈美さんは純粋だ…』
茉理は羨ましくも思う。思っていたのだ。
『私も直樹が好き。愛してもいるんだと思う』
だが、もう自分にはそう言う資格はないのだろう、と思う。でも、直樹と一緒に居たかった。
恋人じゃなくてもいい、ただの従妹でもいい。直樹と一緒に居たいんだ。
「直樹に会いたい…」
「うん…」
保奈美はそっと茉理を抱きしめる。
「直樹のそばに居たいっ!」
「うん」
「うぅ… あああああああぁぁぁぁぁぁ」
押し殺していた素直な気持ちを吐き出し、それを尊敬している保奈美に肯定してもらえた。
茉理は声をあげて泣いた。
………
……
…
その後、茉理は一度保奈美のうちによって傷の手当てを受けてから、家路についた。
断ったのだが、結局保奈美は、板垣家まで茉理を送ってくれた。
応急処置を受けたといっても傷だらけの茉理を、家族はだいぶ心配したが、茉理は、
「大丈夫。転んだだけ」と、嘘をついて誤魔化した。
茉理は気持ちが軽くなったのを感じた。涙と一緒に薄い胸の中のわだかまりも出て行った
のかもしれないと思った。
茉理を送りとどけてから、
「さぁ、私はやらなきゃいけない事があるもんねー」
そうつぶやいて、保奈美は夜の住宅街へと消えていった。
お粗末。
行が長すぎるとか、なんだ… ナンバリングが狂った。
しかも、人大杉とは。
ところで、やはりエロは付けた方がいいのだろうか?
>>290 外伝氏は
>>135で、どうぞって言ってるぞ。
>>291-298 GJ!
有言実行見事です。
私的には、エロをつけるのが苦手?なら無理につけなくてもいいと思う。
今後の黒ほなみんの活躍に期待しています。
保奈美からの相談を受け、時計台の理事長室では対策会議が開かれていた。
「久住君の精力が以前の数倍になっているというのですか?」
非現実的な事を俄かには信じ難い玲。
「そんな事、全く計算に入れてなかったわ」
「元々、一つだったものが元に戻っただけですから………」
当事者が三人集まったものの恭子と結には特にこれといった対策がある訳ではない。
「詰まり、分かれていたもの同士が結合したけどそれは元の能力以上を得てしまったという事ね」
「しかも長年に渡って分離していたので半分でしかなかったものが完全に一人の人間
として別々に行動していた」
「もしかすると………」
もったいぶる様に結が口を開く。
「これはあくまでもわたしの考えなんですけど………久住君と祐介君の二人の融合は
1+1ではなく、1+αを2乗したものに………」
「要するに、久住×久住という式になるのかしら」
恭子と結が意見を飛ばしあっていた時、玲は冷静に対応方法を考えていた。
「二人とも、私は私なりに考えをまとめたのですが………」
そして翌日の放課後。
何故か美琴が理事長室に呼ばれた。
そこには美琴と玲しかいない。
「天ヶ崎さん、元の時代に戻るか今の時代に留まるのか………決めてもらえたかしら………」
「ごめんなさい………未だ決めかねてます。心の整理が未だ………」
「………そう………御免なさい………少し無神経だったかしらね………」
クラスの事、天文部での事、寮での生活………
わずか数ヶ月の事なのに今ではそれが自分の全てになってしまっている。
そして祐介という家族の存在も消えてしまった。
(でも、祐介は久住君の中に存在している)
矛盾の中で葛藤の日々が続いている。
(やっぱり、帰ろう。お父さんとお母さんに祐介の事、報告しないとね)
「天ヶ崎さん、天ヶ崎さん」
「は、はいっ」
ハッと我に返り反射的に返事をしてしまう美琴。
「な、何でしょう?」
「ところで天ヶ崎さん、あなたに質問があります。とても重要な質問です」
「は、はいっ」
「では単刀直入に聞きます!」
何か大変な事実を聞かされるのだろうか?
ゴックン
思わず唾を飲む美琴。
だがそれは彼女の予想を大きく外れた質問だった。
衝撃的といえば衝撃的ではあるのだが………
その言葉が玲の口から発せられた。
「貴方は久住直樹君の事が好きですか?」
続く
臨時ログ置き場管理人様。
小生の「藤枝家に呼ばれたら………」ですが七回から十二回までが一回から六回と重複してます。
書き忘れておりましたが、管理人様のこまめな更新にはいつも感謝してます。
風邪等召されぬ様気を付けて下され。
早く続きを観たい・・・
今から書くので暫しお待ちを………
日付が変わるまでには何とかします。
「えっ、く、久住君ですかっ」
「そう、久住直樹君です」
美琴は、かぁっと赤くなる自分の顔を感じることが出来た。
「え、いや、あの、その………」
(いきなり好きかかって聞かれても………)
うまく喋ることが出来ない美琴。
ドクンドクンドクン
心臓の高鳴りが早い。
(や、やっぱり好きなのかな………久住君のこと………)
「あの、久住君とはそのっ」
「ふふっ、今の天ヶ崎さんを見れば一目瞭然ですよ」
母親のような暖かい微笑で美琴を見つめる玲。
「さっそくなんですが………」
「はっはいっ」
「久住君の恋人になって見ませんか?」
「えっ」
(私が久住君の恋人………)
ボーっと妄想の世界に入り込む美琴。
「天ヶ崎さん、天ヶ崎さん」
「は、はい」
現実世界に引き戻される美琴。
「で、でも、久住君には既に………」
そう、保奈美がいる。
「………藤枝さんですか」
沈黙に包まれる理事長室。
「この話については未だ藤枝さんにはお話していないのですが、藤枝さんから久住君
に対する相談が有ったので検討した結果、貴方にお願いしようと思った訳です」
「保奈美が………」
保奈美が直樹の事で教師に相談なんて普通の事でないのは美琴でも想像がつく。
「詳しくはまた後日、お話しする事になると思います。それまでに決断をして下さい」
「………わかりました」
(私が久住君の恋人………もしかすると保奈美公認の………)
心臓が何時に無く高鳴っているのが自分でも分かる。
(愛人みたいだけど………なんか好いかも………)
高鳴る鼓動で胸いっぱいの美琴。
立ち去ろうと理事長室の大きなドアの前に来た時だった。
「あぁ、そうそう。すっかり忘れてたのですが………久住君の恋人は貴方以外にも候補
がいるので覚えていて下さい」
続く
久しぶりに来たら・・・キター
GJ
保奈美公認のハーレムですか、いいよいいよ〜
「えっ」
咄嗟に振り返る美琴。
「私だけじゃないんですか?」
「天ヶ崎さんに断られるかもしれないと思って更に数人を候補に選定しています。しかも
貴方同様、久住君に密かな好意を寄せている女の子達です。どうなるかは………」
「私なりますっ!!久住君の恋人になりたいですっ!!」
玲の言葉を遮る美琴。
「………まぁ、天ヶ崎さんの意見は分かりました。ですが、事は慎重を要します。またの機会
にでも説明をするのでこの事は他言無用にお願いします。無論、久住君と藤枝さんにも………」
「分かりました。………それでその………」
美琴には気になる事がある。
今は遠慮などしている場合ではない。
自分と取って代わられるかもしれないのだ。
「他の候補は私の他は誰なのかなぁと思いまして………」
「名前は言えませんが、貴方と同じくこの時代に退避している女の子です」
そしてその核心について語りだす玲。
「久住君と藤枝さんはオペレーションサンクチュアリの存在を知っています。その為に
条件的に天ヶ崎さんはピッタリだと思ったのです」
つまりはこの時代には本来存在していない女の子が候補者に上げられているという事だ。
そして時を同じくして校舎屋上。
夕暮れに染まる屋上にやって来た恭子。
「こんな所にいたんだ。探したわよ」
彼女の目に映るのは体操服姿で花壇の世話をしている少女だった。
その頃、直樹は自宅で保奈美とお楽しみの最中だった。
家主夫婦と茉理は当分帰ってこないので十分に楽しめる。
ベッドの上で保奈美に雄々しく反り返った巨塔を舐めて貰っていた。
「ほ、保奈美、も、出そうっ」
竿を握って擦り上げつつ睾丸を口に含んで射精を促す。
ブルブルと震えると一気に白いマグマが鈴口から放出される。
それにしても凄い量のザーメンが放たれていた。
そして肉棒は硬さを保ち未だに衰えを見せない。
そこにスルスルと保奈美がスキンを装着させていく。
「保奈美から付けてくれるなんてサービスがいいな」
「だってなおくん、このところ凄く回数こなすし………量も多いし………」
「………ごめん………まだ学生だから責任も取れないのに………」
「………私だって、なおくんの赤ちゃん欲しいけど………まだお母さんになるなんて考えられないし………」
そう言って、チラ、チラと赤面した顔を伏せるように何度も直樹の顔を覗く。
「………まだ………なおくんと二人っきりの時間を楽しみたいなぁ………」
「ほ、保奈美っ」
直樹は、その保奈美の仕草のあまりの可愛らしさに堪らず押し倒してしまうのだった。
続く
これは保奈美が「あの女の匂いがする」とかいうシナリオですか?w
保奈美「ここがあの女のハウスね」
フィーナが恥丘にきたのって何年だった?
年表的にはにはにとかプリホリとかより後?
>>312 三作品とも同じ時間軸上にはないのだが…
ネタでいいならまとめサイトから年表に飛べる。
>>314 サンクス
って、今気付いた
「地球」ね
>>315 ちきゅうの第1変換候補が恥丘ってどんな変態だよww
恥丘のお床に秋田と頃よ
「もう、乱暴なんだから………」
押し倒された保奈美が反射的に言った。
とは言いつつもその表情には笑みが浮かんでいる。
「時間も無いから急がないと………」
「そうだな」
そう言うと直樹は保奈美の唇を塞ぐ。
そしてそのまま保奈美の胸を揉みしだく。
残った片手が恥急に伸びる。
そこには既に下着は無い。
そのまま割れ目を押し開く。
チュプ
すでにそこは濡れている。
「なおくん、もういいよ………」
保奈美も負けじと先程、自らコンドームを装着させたばかりのいきり立つ
肉棒を両手で掴みながら直樹を誘う。
保奈美によって肉棒が淫谷の中にある泉にセットされる。
直樹が腰を押し出すだけで挿入可能になっている。
直樹は保奈美の顔に手を添えるとそのまま唇を塞ぐ。
それを合図に直樹の腰が押し出されて肉棒が膣口に飲み込まれていく。
重なり合った直樹と保奈美の口内をお互いの下が乱入してお互いを求めあう。
それから何度体位が入れ代わっただろうか?
今は保奈美が直樹を見下ろす位置、騎上位になっている。
直樹を離さじと保奈美の脚が直樹のそれと絡み合っている。
負けじと直樹も下から突き上げつつ、両手で押し上げるように豊満な胸を揉み上げる。
「保奈美、大分感じてきてるんじゃないのか?」
「な、なおくんだって………」
「手の平の中で乳首が硬くなってきてるぞ」
「なおくんのだってっ」
保奈美が直樹の胸板に両手をついて乳首を押し潰す。
堪らず胸から手を離してしまう直樹。
確実に互いの硬度と締め付けが、しのぎを削ってせめぎあう。
直樹の目の前では、保奈美が前傾姿勢で馬乗り状態の為、目の前で
たわわに実った果実が直樹を誘うかの様に揺れている。
直樹はその果実の先に噛み付いた。
チュパチュパと音を立てて舐める。
「あぁぁっ、なおくん、なおくんっ」
左右の乳首にたっぷりと唾液を塗りこんだ直樹は保奈美の腕を引いて彼女を抱き寄せる。
絶頂に向かってピッタリッと重なった二人。
その結合部からは水音が発せられ、その音が段々と大きくなっていく。
直樹の上に重なった保奈美は体をずらして直樹の唇を啄ばみにかかる。
そして直樹の腰の動きが速くなり腰がブルブルと震えたその時だった。
ついに直樹は白濁のマグマを放つ。
その灼熱をゴム越しに感じる保奈美。
やがてどちらとも無く唇が離れる。
「はぁ、はぁ、はぁ………」
二人共肩で息をする。
「なお………くん………」
そして保奈美は、直樹の胸でそう呟いて力尽きたのだった。
続く
目を覚ます直樹。
外は既に真っ暗になっている。
そして隣に寝ていた保奈美もいない。
服を着てリビングに向かう直樹。
リビングに入るとコトコトと鍋が美味しそうに煮立っている。
「あ、おはよう。なおくん」
保奈美が立て篭もっているキッチンから声を掛ける。
「手伝うよ」
キッチンに入ろうとする直樹。
「もうすぐ出来るから、なおくんはテレビでも見てて」
「そうさせて頂きます」
保奈美は自分が料理している時には直樹をキッチンに入れてくれない。
茉理にはよく手伝わせている。
というか勝手に茉理が手伝いだす。
正に『男子厨房に入らず』といったところ。
寧ろ、女の聖域として締め出されている様にも見てとれる。
「ただいまっ」
大きな声で叫んだのは間違いなく茉理だ。
リビングのドアが開き、茉理が入ってくる。
「あ、保奈美さん、直ぐに手伝います」
「茉理ちゃんが着替えてきた頃には出来てるから大丈夫だよ」
キッチンでの貫禄は十分過ぎる保奈美だった。
「ご馳走様でした」
「お粗末さまでした」
直樹、保奈美と茉理の三人での夕食が終わった。
その時だった。
茉理は直樹を見て、
「はぁ………」
と溜息。
「保奈美さん、今からでも遅くないですよ。保奈美さんなら、直樹より良い
人なら幾らでも見つかりますって」
「でもね、茉理ちゃん。人を好きなるってそんな単純な事じゃないんだよ。ねぇ、なおくん」
「そうだな。体も心も一つにっ痛たたたたっ」
「そんな下品な回答は求めてないんだけど」
椅子に座りながらジト目で直樹を睨みつつ、その足をグリグリと踏みつける。
「はぁ、まぁ、既に何もかも手遅れなのは分かってましたけど………」
そして立ち上がる。
「じゃあ、宿題やらなくちゃいけないのでこれで失礼しますね、保奈美さん」
「茉理っ」
「何?」
「………体重増えた?………ってあいだだっ」
「何か言いましたかしら、お・に・い・さ・まぁっ」
性懲りも無く、再び足を踏まれる直樹だった。
続く
>>299見苦しい物をお見せしました。
エロは苦手ということはないのですが、イヤ、むしろ大好き。
ただ、凄まじく筆が遅いので、本編+エロだと投下に時間がかかってしまうのと、
祐介×文緒だとなんとなくモチベーション(マスターベーションではない)が保てなくて
半端なものを書くことになりそうで、気がのらなかったのですが、やれるだけやってみます。
>>外伝氏
文緒の子供の名前って決まってますか?
決まってたら教えていただきたいのですが。
それと、保管子で氏の過去作品を読みましたが…
マターリ待ってます。
外伝さんは他の人がタブーとするネタをやってくれるから大好きだ
ほなみん凌辱がまだ残ってた希ガス>外伝氏
wktkして待つ。
フィーナの陵辱変態小説がみたい
外伝氏に是非ともプリホリ陵辱に着手していただきたいなぁ。
投下も無いのに外伝外伝ばかりだなw
1月以上も投下が無いのだが。
逆に言うんだ。
「外伝氏来るな」と。
すると、現れるかもwww
それだけクオリティが高くて面白いということだよアホ!w
手前の低俗な感性が人類の標準レベルだと勝手に思い込むなよww
純愛も陵辱も面白ければOKだけど、特定作家の信者はうざいwwww
SS無い時くらい静かにしてろや。
今のお前ら、まるで飢えた餓鬼みたいだぞwwwwww
保奈美も帰り、直樹も自室に戻っていた。
ベッドの上で、ふと自分の将来を考える。
仕事のどうとかよりもまず最初に考えてしまうのは保奈美との事。
まず間違いなく結婚しているので子供は何人なのか等、そんな処に考えが行き着いてしまう。
(茉理にも言われたけど、確かに保奈美は俺には過ぎた彼女だ………)
そんな事を考えているうちに眠りの世界に誘われてしまう直樹だった。
それは突然の事だった。
「ねぇ、なおくん。土曜日に、うちに泊まりに来ない?」
なんでも両親が旅行で不在になるとの事。
いきなりの事だったが直樹は即答した。
無論、行くに決まっている。
そして土曜日の夕方。
藤枝家に向かう為に玄関で靴を履いている直樹。
そして何故か渋垣親子が直樹を見送ろうとしている。
特に、家主とその娘はニヤニヤといやらしい表情で直樹を見ている。
「な、なんだよ。二人ともっ」
先ずは茉理を見る。
「いやぁ、直樹もついに保奈美さんに貰ってもらえるんだなぁと思って」
「貰ってくれる男も、貰ってやる男も両方いない奴に言われてもなぁ………」
「よ、余計なお世話よっ」
そんな茉理を無視するかのように遠くを見つめる(玄関なのに?)直樹。
「茉理が未だ『お兄ちゃん』って呼んでくれてた頃の事、憶えてるか?」
「憶えてるわけ無いでしょ………」
「あの頃、俺と保奈美がまま事をしてるとよくお前が『私もお兄ちゃんの
お嫁さんになる』って言ってくれていたのに何時の間にこんなに反抗的になったのやら………」
「そ、そんな事、言ってないぃっ」
本当にそんな事を言ったのだろうかと思いつつ顔を赤らめる茉理。
「はっはっは、茉理をからかうのもここら辺にしたらどうだ?」
「むぅ、やっぱり嘘だったんじゃない」
「あら、直樹君の言った事は本当の事ですよ。昔は重度のお兄ちゃんっ子だったんだから」
幼き頃の茉理を思い出し女神の様な笑顔で微笑む英理。
「まぁ、何はともあれしっかりな。たまには保奈美ちゃんに甲斐性あるとこを見せてやれ」
そしてこの後、本当に甲斐性の見せ所がやってくるとは未だ夢にも思っていない直樹だった。
藤枝家の玄関に立つ直樹。
ピンポーン
チャイムが鳴り響く。
「はーい」
保奈美の声が返ってくる。
急いで玄関に向かっているのだろうか。
ドタドタと廊下を駆ける音が近づいてくる。
ガチャ
ドアが開く。
「保奈………」
「ヤッホー、久住君っ!!」
何故か出迎えたのは美琴だった。
保奈美と二人きりを満喫する筈だったのに、何故に藤枝家に美琴がいるのか分からない直樹。
次回から遂にプチハーレムへ突入が始まる事を現段階で直樹が知っている筈も無かった。
続く。
にられば氏GJ!
にられば氏はマイペースだなあ。
>>332 そこが長所であり短所だと思ってます。
今日からハーレム突入という展開だったのですが、
私の好きだった某脚本家が先日亡くなられたそうなので今日は自粛させていただきます。
・゚・(ノД`)
明日書きます。
・・・・・星山氏か・・・・・次々と惜しい人材が召されて行く・・・・嫌な時代だとは思わんか・・・・・
>>334 >嫌な時代だとは思わんか・・・・・
銀英伝っぽい感じがするのは俺だけか。
まあよく使われる表現ではあるが・・・
ファーストガンダムのワッケイン少佐のセリフだと思われ。
悲しいことだけど、それが人生なのよね
まぁ、寒い時代だと思わんか… がオリジナルなわけですがね。
さてはて………何処からこんな事になったのやら………
直樹は藤枝家のリビングで食事を待っている。
そして直樹はキッチンを眺める。
渋垣家のキッチンとは違い、料理人の姿が丸見えな構造になっている。
「保奈美ぃ〜、お塩取ってぇっ」
「はい」
「ありがとっ!!」
仲良く料理を作っていく保奈美と美琴。
その微笑ましい二人の後姿を眺める直樹。
だが保奈美と美琴の後姿を見ているうちにいてもたっても居られなくなる。
「あれぇ、久住君。何処行くの?」
この場を立ち去ろうとする直樹を目聡く見つけたのは美琴だった。
「ちょっ、ちょっとトイレに………」
「ふぅ〜ん、漏れそうになる前に行っとけば良かったのに………」
美琴が直樹の股間を見る。
なんと、直樹は股間を両手で押さえている。
「なおくん、少し私の部屋で休んでたら?」
「と、ともかく、トイレに行かせてくれっ」
直樹はそのままリビングを出ていく。
「どうしたんだろ、久住君」
それを聞いた保奈美はクスクスと笑う。
手招きで美琴を呼び寄せる。
「それはね………」
保奈美は何事か耳打ちする。
「え、えっ、そういえばそうなんだけど………」
羞恥の余り、顔面が瞬間沸騰してしまう。
「久住君の所為なのか、保奈美の所為なのか、余り違和感が無かったから遂………」
「でもなおくん、美琴の方をチラチラ見てたよ」
「ううっ、恥ずかしい」
「でもこれから、もっと恥ずかしい事をするんだよ」
「そ、それはそうだけど………」
「大丈夫だよ。美琴は可愛いしスタイルも良いし」
「でも保奈美みたいに頭良くないし………」
「ほら、もう覚悟を決めたんでしょ」
「………うん、そうだよね。ありがとう、保奈美」
「どういたしまして。じゃあ、私がなおくん呼んでくるから後お願いね」
そして直樹は藤枝家での夕食に有りつく事になるのだが………
保奈美と美琴の二人は直樹とテーブルを囲むのではなく、左右から直樹
を挟み込む様に密着している。
「あの………」
直樹が恐る恐る口を開く。
「二人とも着替えないのか?」
「………………………」
やはり格好の事を突っ込まれたので答えられずに赤面する美琴。
「もう、なおくん、こういうの好きなくせに………」
「いやっ、それはそうだが何で美琴まで裸エプロンなんだ?」
「その美琴の後姿をさっき鼻の下を伸ばしながら見てたなおくんがそういう事言うんだ」
「あ、いやっ、ほ、保奈美のだってじっくり見てたぞっ」
少し混乱している為に弁解なのかそうでないのか分からない回答をする直樹。
「別に怒ってるんじゃないよ。だって今日から、美琴もなおくんの恋人になるんだから………」
続く
次回からエロ突入です。
エロ予告キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
まってるぞ、このエロリスト!
すっごい楽しみだ〜
「はい、なおくん。あ〜ん」
「わ、わたしもっ」
テーブルの上の料理を保奈美と美琴が食べさせてくれる。
直樹は終いにはあきらめて箸を置く。
最早、流れに身を任せるしかない。
だが、あれもこれもと食べさせられるうちに許容量を超えて食べてしまっていた。
直樹はグッタリとソファーに項垂れていた。
そんな直樹をよそに裸エプロンの二人が仲良く洗い物をしているのが見える。
直樹は結局のところ、美琴までなんで裸エプロンなのかという理由を聞いていない。
「だって今日から、美琴もなおくんの恋人になるんだから………」
しかも保奈美からもそれを進めている。
いろいろと考えているうちに何時の間にかまどろみの中に沈む直樹だった。
暖かい、いや、熱い吐息。
それが直樹の肉棒にかかる。
因みに直樹は寝ているがまだ起きない。
保奈美が笑顔で肉棒を扱いている。
「うわぁ………」
目の前で行われるその行為に赤面しつつもまじまじと見つめる美琴。
しなだれていたモノが直ぐに立派に力強く勃つ。
「じゃあ、よく見ててね」
コクコクとただただ頷く美琴。
そして………
ちゅぷ
保奈美が手始めに亀頭を口に含む。
「う、うぅっ」
直樹がようやくぼんやりと目を開く。
「ほ、保奈美、奇襲は無しだぞ………………………み、美琴っ」
股間に視線を移していくと保奈美の隣で美琴がマジマジと隆起する肉棒に見入っているのだ。
当の美琴もいきなりの直樹の呼掛け?にビクッと引きつって、
「く、久住君っ、こここここ、これは、その、あのっ」
直樹と美琴が混乱の極みに達している時、保奈美はマイペースに咥えて
いた肉棒ゆっくりネットリとを引き抜く。
「おはよう、なおくん」
「お、おはようじゃないだろっ」
「気持ちよくなかった?」
「いや………気持ちよかったです………って、そうじゃないだろっ」
「あ、うん、美琴の事だね」
「なんかあっさりしてるな………」
そして保奈美による説明が始まった。
因みに肉棒を握ったままだ。
「要するに祐介と融合した事で俺の精力が増していると………」
「なおくん、自覚無かったの?」
「ん〜………………………そういえば………」
ゆっくりと直樹が語りだす。
「ほら、先々週は結構ご無沙汰だっただろ。いつだったか、朝起きると股間が冷たくて………
パンツがビショビショ………というかヌルヌルだった………………………」
「ようするに、なおくんの異常性欲を私が結先生に相談したの」
「以上精力って………人を獣みたいに………」
だが本当の事だ。
「そして私の許可すれば美琴もなおくんの恋人になるって事になったの」
「恭子先生の差し金か………」
「でも、なおくんも満更じゃないでしょ?」
「そ、それは………」
キュッと肉棒を掴む手に力が入る。
正直、気持ち良い直樹。
「正直になりなさい」
「………参りました」
こうして直樹にも美琴にも理解できないうちに保奈美の承認の元、三角関係が発生した。
正確には直樹を(保奈美主導で)中心とする枢軸的関係が出来上がってしまったのだ。
だがそんな事に関係なく、閨での出来事は進んでいく。
「ねぇ、美琴」
保奈美と美琴の視線が重なる。
だがそれはとても優しい眼差し。
保奈美は母親の様な表情で美琴を見つめる。
「じゃあ、美琴も触ってみる?」
「う、うんっ、が、がんばるっ」
保奈美が隆起する肉棒を手渡そうと美琴に促す。
無言の美琴。
恐る恐る震える彼女の手が、今、肉棒に迫っていた。
続く
今、麻衣の嫉妬ものを書いてるんだけど
ここに投下しちゃっていいんでしょうか
無問題
>>320 GJですぅ!戦闘がメチャかっこいい
文緒の子は旦那が祐介状態のときは「直樹」、直樹状態のときは「祐介」となってます。
>>345 にられば氏GJ
保奈美公認ハーレムわくてか
初めて触る男性器に緊張する美琴。
見事キャッチ!!
だが初めての事なので力の加減が分からない。
「み、美琴、力入れすぎだっ」
「え、えぅぅっ」
はっと我に返る美琴。
どうやら肉棒に集中し過ぎていた様だ。
締め付けると言うよりも握り潰す感じで肉棒を掴んでいたのだ。
「なおくんも美琴をリードしてあげないと駄目だよ」
「突然だったから驚いてたんだ」
しかも裸エプロンである。
「保奈美も美琴も一度着替えたらどうだ?」
初めてが裸エプロンというのも確かにどうかしてるかもしれない。
二人は着替えて出直す事となった。
そして二人が再び直樹の前に現れた。
「今度はどうしたんだ?」
「なおくん、こういうの好きでしょ?」
「でも、なんで体操服?」
「だってパジャマの代わりにもなるんだよ」
「確かに魅力的だが………」
「それにね、ほらっ」
保奈美が体操服の上から胸を絞ると体操服の下から乳首が浮き上がってきた。
「美琴も?」
「もう、美琴にはちょっと早いよ」
「私、初めてだって言うのに………久住君、緊張感が無いなぁ………」
「ごめんごめん。じゃあ、これから美琴を俺のものにするんだけど………後悔しないか………」
コクンと頷く美琴。
「じゃあ、最初は美琴からだな」
美琴が直樹の上に乗る。
すると直樹は直ぐに美琴の唇を奪う。
「ん、ぁんっんんん」
直ぐに直樹は美琴の口内に舌を入れる。
直樹の舌先が美琴のそれに触れた時、美琴の舌が後ろに引っ込む。
一先ず直樹は、美琴と唇を離す。
「もう、久住君!少し乱暴すぎだよ!初めてだったのに………」
「もう少しゆっくりした方がよかったか………ごめん………」
「しかもファーストキスはレモン処かニンニクの臭いが凄いんだもん」
「いや、それに関しては美琴と保奈美のミスだと思うぞ………」
料理の事は確かに直樹の責任では無い。
「それから、ここでは俺たち三人しか居ないんだから俺の事、名前で呼んでくれ」
「じゃ、じゃあ………その、な、なお、き………」
「どうした?」
恥ずかしがっていた美琴だが、何か決意したらしくゴックンと唾を飲む。
「な、直樹、わ、私を直樹のものにして下さい」
「………じゃあ、いただきます」
そういって再び美琴の唇を塞ぐと、体操服の上から胸を揉む。
こちらは保奈美と違ってブラをちゃんと装着している。
直樹はそのまま体操服に手を突っ込みブラの上からその胸を揉みまくるのだった。
続く
>>348 感謝の極み。
>文緒の子は旦那が祐介状態のときは「直樹」、直樹状態のときは「祐介」となってます。
そうきましたか。
これだと入れ替わりがあるときは、複雑になりそうですね。
体操服の中に手を入れ、ブラジャー越しに美琴の胸を揉み解していく直樹。
とはいっても胸全体を覆っている訳ではない。
指先はその柔肉を優しく掴んでいる。
チュッチュッチュッ
何度も唇が離れては接合し、二人の口元には唾液がベットリネットリと塗られている。
(わ、わたしも激しくしていいのかな?)
直樹に積極的に押されている美琴。
リードされているというより美琴自身がマグロ状態な感じではある。
こうしている間にも直樹は腕で起用に体操服を脱がしに掛かっていた。
(もう、手馴れてる感じがして少し嫌かもっ)
保奈美に許可を得て割り込んでは見たものの、保奈美で培った直樹の
高等技術を初めての時に使われるのは何だか腹立たしい。
そこで美琴は直樹が唇を離した瞬間、おもいっきり息を吸い込み自分から
直樹の唇を奪いに行った。
美琴に唇を奪われて驚く直樹。
美琴が積極的になったのかと思ったがそれは違った。
そのうちに自分から唇を離すだろうと考えていたが一向にその気配が無い。
(く、い、息が………)
ろくに呼吸もしないうちに唇を奪われてしまった。
鼻で息しようにも美琴が激しく舌を絡ませて攻めかかっているのでそうも行かない。
そうしているうちに直樹の意識は飛んだ。
うっすらと直樹の目が開く。
「あ、なおくん、気が付いた?」
「大丈夫?直樹」
「………大丈夫な訳無いだろ………………………っておいっ」
美琴を見た瞬間、絶望感に襲われる直樹。
「み、美琴、もう脱いでるのか?」
脱いでいるといっても体操服だけで下着姿になっている。
「なおくんがいやらしいからだよ」
「俺の所為?」
「私が始めてなの知ってるくせに、脱がせ方がいやらしんだもん」
「………ごめんなさい」
確かに保奈美とする時と変わらないものであった。
「でもそれは、美琴が可愛いから張り切っちゃったんだよ。ね〜、なおくん!」
「え、え、そう………なの?」
「ま、まぁ、そういう事になるかもしれない………」
「もう、素直じゃないなぁ、直樹は………」
赤面しつつも笑顔を覗かせる美琴。
「せっかくだから、ベッドのある私の部屋に行かない?」
いきなり提案する保奈美。
そう、そこは居間なのだ。
ソファーの上では確かに狭い。
幅は人一人が寝られる程度しかない。
という訳で保奈美の部屋で仕切り直しとなった。
保奈美のベッドで三人にとって新たな一ページが刻まれる事になるのだが………………………
直樹はそれが保奈美の戦略的後退であると同時に、藤枝、渋垣両家の
合意の上に成り立った策謀である事に気付いてはいなかった。
その頃、某マンション。
部屋にある数台のモニター。
その一つには、直樹と保奈美、美琴が映っている。
「や、やめましょうよ、こんな盗撮紛いな事………」
「何よ。何だかんだココに機材持ち込んだのはあんたでしょ」
興味津々にしっかりと監視している二人だった。
続く
すいません。
ここ数日、風邪で書けませんでしたが復活できました。
明日、ぶり返す可能性大だけど………
>>348 まさか外伝氏と、この様な日が来るとは半年前には想像もしてませんでした。
まぁ色々とありましたが今後とも宜しく。
ぶりかえしたら、恭子先生に治してもらってください
保守
「さあ、どうぞ」
そういって保奈美が直樹と美琴を自室に招き入れる。
「………………………」
部屋に入った瞬間、直樹は部屋の中で異様にスペースを取る物体を見て絶句した。
「どう?なおくん」
「いや、どうとか言われても………」
その異様にスペースを取っている物とはダブルベッドである。
「うわぁ、凄い。大きいねぇ」
興味津々、というか既にベッドの上で寝転んでいる美琴。
保奈美もベッドの上に座る。
「なおくんもおいでよ」
直樹を自慢のダブルベッドに招く。
ダブルベッドの上で美琴を膝に乗せ、後ろからその胸を揉む直樹。
「もう、脱がすぞ」
美琴のブラを押し上げる。
プルン
胸から下着が外れると引っ張られていた反動で露わになった胸が揺れる。
保奈美の胸よりは小さいとはいえ、結構なボリュームだ。
そんな代物を見たら、見たい、揉みたい、吸い付きたいという男の願望が黙ってはいられない。
直樹はそのまま美琴をベッドに横たえると、上から覆いかぶさった。
そしてその胸を堪能し始める。
「な、直樹ぃっ、く、くすぐったいったらっ」
乳房の先端を直樹が舐っているのだ。
こうしているうちにも、段々と硬化していく乳首。
コリコリとしたモノを天噛みする直樹。
「はぅっ」
堪らず声を上げる美琴。
「美琴、ビリッと電気が走らなかった?」
「よ、よく分からないけど………し、しびっひゃんっ」
保奈美が質問する間も直樹はお構い無しに乳首を舌で攻撃する。
そうしている間にも直樹の手は美琴の下半身に迫っていた。
直樹の手が下着の上から淫裂をなぞる。
(う、な、なに?)
美琴は太股に押し付けられている直樹の股間が大きく膨らんでいる事に気が付いた。
(ほ、本当に私の中に入るのかなぁ)
戦々恐々と直樹の愛撫を受け入れていく。
そして遂に直樹がパンティーを剥ぎ取る。
そこには一糸纏わぬ生まれたままの姿の美琴がいる。
直樹も自ら全裸となり、その猛々しくそびえる巨塔を美琴に見せ付ける。
「美琴の恥ずかしいとこ、見せて貰うよ」
薄らと生えそろった陰毛を払い、その割れ目をゆっくりと開く直樹。
既に濡れ始めているので湿ってテカテカになっている。
そしてその奥の小さな谷間を開く。
保奈美のモノで見慣れている筈なのに何時もより感動している自分に気付く直樹。
(保奈美のとは少し形が違うんだな)
思うだけで口には出せない感想である。
クリトリスも未だ包皮を被ったままだ。
だがそれは後回しにと早速、陰泉を中心にその渓谷を舐め回す直樹だった。
続く
一週間ぶりにきたんだけどまだ完結してなかったのか・・・
「やぁ、だ、だめぇっ」
美琴の秘唇の中で直樹の舌が縦横無尽に動き回る。
愛液の溢れる泉を舐めていると思いきや、スジを縦に緩急をつけて舐め回す。
ジュルジュルと音をたてて愛液を吸い取る。
そして愛液塗れになった口元でそのまま太股を舐め始める。
美琴の太股が直樹の唾液に塗れていく。
(なんだかゾクゾクする)
美琴の性感が今、直樹によって開発されていく。
直樹が各所を愛撫する事によって、膣口から溢れる愛液の量は増えている。
直樹は淫裂を左右から押し開き覗く。
「これだけ濡れていれば大丈夫だな」
その言葉を聞いて、ゴックンと唾を飲む美琴。
直樹が美琴の腰をしっかりと押さえ込む。
チュプ
巨塔の先端の大きく盛り上がったキューポラが愛液が垂れる膣口にセットされる。
見詰め合う直樹と美琴。
コクンと美琴がゆっくり頷くや否や、直樹は腰に力を入れる。
ブチ、ブチブチブチッ
「ひぃっぅ」
直樹の背中に回されている美琴の手。
その爪先が直樹の背中に深々と食い込み、そのまま引っ掻きながらスライドする。
背中の傷跡からは薄らと血が滲んでいる。
既に美琴の膣口に肉棒が深々と埋まっているのが見て取れる。
そしてその結合部からはツーっと鮮血が流れ落ちる。
処女を散らす事に精一杯だった直樹は、ようやく自らに組み敷いている美琴を見る。
「大丈夫か、美琴」
大丈夫じゃないのは彼女の顔を見れば分かる。
相貌から溢れる涙を拭う直樹。
「う、動いてもいいよ………直樹………」
苦痛に歪む顔で無理やり笑顔を作る美琴。
膣内の最奥でも直樹を感じてはいるがひどくジンジンと痛みよる熱が激しい。
とはいっても止まったままでは事が進展しない事位は美琴にも理解できる。
しかし、実は直樹も限界だった。
確かに美琴の膣圧は強い。
破瓜とはいえ、保奈美の時より締め付けが烈しい。
肉棒が引き千切られそうな、そんな気さえする。
だが、常人の数倍の精力を身に付けた直樹の男性器は非常に敏感になっていた。
粘膜同士の短時間の接触。
今の直樹にはそれだけでも十分だった。
「ご、ごめん、美琴っ」
美琴に構わず、腰を動かし始める直樹。
だがその瞬間には既に放出が始まってしまった。
ドクドクと開通したばかりの膣内で弾けだす精液。
ドロドロとした熱いほとばしりが膣内を駆け巡る。
繰り返される挿入によって?き出されたり、子宮を満たしたりと………
肩で息をする美琴。
二人は繋がったままだ。
「もう、突然すぎるよ………」
「なんだか、とても気持ちよくなっちゃって………」
とは言うものの弁明の余地は無い。
何故なら………
「直樹の………その、オチンチン、まだ元気なままで………」
「………もう一回、このままで………いいかな?」
その時だった。
「じゃあ、そろそろ私も混ぜてもらおうかな」
笑顔で乱入宣言をしたのは保奈美だった。
続く
「じゃあ、そろそろ私も混ぜてもらおうかな」
いきなり宣言したのは保奈美だった。
「本当だ、少し楽になったかも、あんっ」
騎上位で直樹を見下ろす美琴。
実は保奈美のアドバイスで騎上位を勧められたのだ。
直樹は美琴にあわせて腰を動かし、彼女の太股を両手で掴んでいる。
そして保奈美は直樹に寄り添うとその胸板に顔を置いた。
そして次の瞬間、
チロ
なんと舌で直樹の乳首を舐め始めたのだ。
「ほ、保奈美、うや、やめっ」
直樹も既に感じているので乳首がしこっていた所に保奈美の口撃である。
「ひゃん、な、直樹ぃ、まだ大きくなるなんてっ」
美琴の膣内で更に膨張してしまった直樹の肉棒。
敏感になっていた肉棒がもう、ギブアップ。
ブルブルと腰が震える。
「あ、熱ぅ、も、もう………なの?」
直樹は直ぐに果ててしまった。
なんだが少しがっかりな美琴。
「大丈夫だよ。なおくんはこんなものじゃないんだから………でも、次は私の番だからね」
美琴が仕方なく腰を上げるが一瞬、動きが止まる。
それはカリがGスポットに引っ掛かった為だ。
美琴は痺れる様な感覚に声を上げそうになったが恥ずかしいので何とか声を出さなかった。
「じゃあ次は私だね!!」
元気いっぱい、やる気満々な保奈美。
「なおくん、頑張ってね。美琴も満足してないみたいだし………」
ベッドに横たわる保奈美。
「なおくんの好きにしていいよ」
因みに保奈美はまだ体操服姿のままだ。
直樹はまず、胸を触る。
ブラをしてないのでその柔らかさが直に伝わってくる。
そしてブルマの上から恥丘に触れる。
クチュ
既に濡れている。
「ふふふ、なおくんと美琴を見てたら感じてきちゃった」
更に割れ目に力を入れるとそのスリットに入ってしまった。
「保奈美、まさか………」
「………うん、下着は全く身に着けていないよ」
直樹は保奈美の股間のブルマを片側に寄せる。
すると保奈美はスリットがうっすらと開き、直樹を誘うように濡れててかっていた。
続く
直樹は保奈美のブルマに手を掛ける。
保奈美が腰を浮かすとブルマを脱がしに掛かる。
彼女の股間とブルマの間にはヌルヌルとした粘膜の糸が伸びている。
その粘液に糸も距離が開くとパチンと弾ける様に切れる。
そして保奈美の股間からはそのうっすらと開かれた恥丘から流れ出る愛液を直樹が舌で掬い上げる。
「もう、なおくんったらっ」
ジュルジュルと泉を吸いたてて舌で突く。
「な、なおくん、少しゆっくりっ」
さらにその舌先はクリトリスに至り、ソレを舐め上げる。
「きゃっ」
ピンと保奈美の背筋が伸びる。
大分感じてきているようだ。
直樹が体操服の上から保奈美の胸を掴むと乳首が勃起しているのがよく分かる。
クリトリスも同様に淫靡に凝り固まっていた。
直樹は保奈美の脚に掛かったままになっていたブルマを完全に脱がす。
それが合図だった。
クチュッ
亀頭を膣口に埋める。
直樹の異常性欲は美琴に二回出しても元気一杯だったのだ。
保奈美も分かっていた。
直樹は、保奈美の太股を抱えて深々と腰を突き出す。
やはり最初はスローペースでの挿入。
しかしそれは段々とスピードが上がっていく。
クチュクチュと聞こえていただけの音がパンパンと肉と肉がぶつかり合う音と混じっている。
クチュクチュ
パンパン
「な、なおくんっ、あ、ああぁぁぁぁっっ」
快楽によって涙目になっている保奈美との三重奏というのが正しいのだろう。
「む、胸もさわっ、てっ」
保奈美が直樹の腕を掴み自分の胸まで誘導する。
深く浅くの挿入を繰り返していた直樹はそのスピードを緩める。
そして保奈美の上半身を蔽う体操服を一気に胸の上まで押し上げる。
直樹の前に現れる保奈美の美乳。
しかも、美琴のよりも大きい。
これだけの物を見ては、直樹も思わず手を伸ばしてしまう。
その突起した頂点付近を口に含みつつ、ゆっくりとした挿入を繰り返す。
カリがGスポットに引っ掛かりそうだと思うと引いて、かと思えば一気に子宮口
まで突いてきたりと直樹も熟練した技で保奈美を攻める。
だが成熟した技を持っているのは保奈美も同じである。
彼女もまた攻められ続ける振りをして膣圧に緩急をつけて対抗している。
だがそのうちにお互いそんな事はどうでもよくなってくる。
直樹は保奈美の太股を掴んで正常位でぶつかってくる。
保奈美も負けじと直樹の腰に両手を回して離すものか尻の辺りをしっかりと掴む。
直樹もそのうちに保奈美の脚に自分の足を絡めて更に密着度を増していく。
そんな時、保奈美は直樹の腰に回している両手から直樹の尻肉が引き締まっていくのを感じる。
「ふふ、なおくん、逝きそうっなんでしょっ」
「保奈美ぃっ、だってっ」
どっちが先に達してしまうのか?
それは正直、予想し辛い。
何故なら二人共、お互いでしか経験が無かった(遂、先日までは………)上に
数多くの経験を重ねた結果、無意識のうちにお互いのオーガリズムがリンクして
しまったかの様にほぼ同時に達してしまうからだ。
だが今回は直樹の負けなのだろうか?
攻める直樹に対して保奈美も変幻自在の膣圧で直樹をしのぐ。
そして直樹は負けた。
「くっ、だ、出すぞっ」
「なおくんっ、きてぇっ、きてぇぇぇっっ」
保奈美を突き上げる速度が上がったかと思うとそれから数度、子宮口を突いたかと思うと再び最奥を付いたその時、灼熱のマグマを放った。
直樹は腰を打ち付けて全てを吐き出す。
保奈美もその全てを搾り取るべく肉棒を締め付ける。
「あぁっ、あぁ、あああああぁぁぁっぁっぁっ」
白いマグマが子宮の中で激しく暴れると堪らず保奈美も達してしまった。
ハァハァと呼吸する直樹。
保奈美に全力を尽くしてしまった。
だが既に保奈美から抜かれている肉棒はまだその猛々しさを残して隆々としている。
そして肉棒がはしっと掴まれる。
「えっ?」
「なおきぃ、次は私にも………」
「ふふ、なおくん、夜はまだまだ長いんだよ」
何時の間にか復活した保奈美も一緒に肉棒を掴んでいる。
「今夜は沢山しようね。なおくんっ!!」
「は、はは、お、お手柔らかに………」
こうして直樹は保奈美のみならず、美琴の尻にも敷かれてしまうのだった。
続く
まってたよ、ほなみん
全く、直樹は幸せ者ですなぁ(*´∀`)
GJ!!
最後の続くがまた嬉しいですなあ
柔らかい朝の日差しに目を覚ます直樹。
だが柔らかいのは朝日だけではない。
「おはよう、なおくん」
「おはよう、なおき」
自らが横たわるその左右に保奈美と美琴が寝そべっている。
「直樹の寝顔、可愛かったなぁ」
「いつ見ても飽きないんだよ」
同じシーツの中で直樹に密着する二人。
「しかも、もうこんなに元気になってるんだから」
そう言って、保奈美はシーツにテントを張っている大黒柱を掴む。
美琴がシーツを掃う。
すると保奈美が掴んだ肉棒のカリ裏をスジに沿って舐め始める。
「なおくん、少し飲ませてもらうね」
こうして直樹は朝から保奈美に絞られるのだった。
そして次の日曜日。
渋垣家の玄関から来客を知らせるチャイムが鳴り響く。
「お邪魔しまーす」
やってきたのは保奈美と美琴だ。
そして、いの一番にやって来たのは茉理だ。
「あ、直樹ですか?あのバカはまだ寝てますよ」
そんな事を言いながら二人をリビングに通す。
「叔父様、叔母様、お邪魔します」
早速、家主夫婦に挨拶する保奈美。
「お邪魔します」
美琴もそれに続く。
「保奈美ちゃんはもう他人じゃないんだから、そんなに丁寧に挨拶しなくても良いんだよ」
「ふふ、そうね。でも御免なさい、私達、これから出かけなきゃ行けないの」
そうしてリビングには保奈美、美琴、茉理の三人が残された。
「そういえば天ヶ崎先輩も一緒なんて珍しいですね」
当然の如く、質問してくる茉理。
「あ、そ、そ、それはっ」
「そろそろテストでしょ?美琴も勉強分からないって言うから、なおくんと一緒に教える事にしたの」
「そ、そうなんだよねぇ。私、頭良くないもんだから………」
恥ずかしげに頭を掻く美琴。
それは美琴が自分自身の成績に対して恥じているようにも見える。
「じゃあ、私が直樹を起こしてきますよ」
「大丈夫だよ、茉理ちゃん。私が起こすから」
「そうですか………」
茉理はなんだか残念そうだ。
こうして渋垣家で勉強会が始まるのだが………
これから始まる勉強会は学校の勉強以外の事も含まれる。
強いて言うなら、それは美琴の補習授業だった。
続く
皆様の励ましの御言葉、非常に嬉しく思います。
励みになります。
因みに明日の更新は多分、無理です。
多分、帰ってくるまでに死んでいるので………
「じゃあ、私も勉強でもするかなぁ………」
テストが近づいているのは茉理も同じである。
かくして三人で二階に向かう。
因みに直樹と美琴の事を茉理は当然知らない。
「じゃあ、私はこれで………」
自室に入る茉理。
そして美琴はドキドキしながら直樹の部屋の前に立つ。
(初めて入る直樹の部屋………)
保奈美を見る。
ゆっくりと首を縦に振る保奈美。
意を決し、ドアのノブを握る。
そして遂にノブを回す。
「入るねぇっ!!」
美琴らしい元気な声で突撃!!
しかし、
「………………………」
一瞬、時が止まった。
自室に入る茉理。
いきなり、ポスンっとベッドに身を投げる。
何故だろう?
近頃、依然と比べ、直樹との接触が減っている。
それは直樹と保奈美が正式に付き合いだしてからの事だ。
それまでには無かった何かが心に引っ掛かる。
「………直樹にちょっかい出せなくなったからかな………」
無意識の内にそんな事を口に出してしまう。
何か悶々とする胸の内。
テスト勉強をしようにもこんな状況では勉強に身が入らない事、確実である。
「はぁ………」
そんな時だった。
「きゃあぁぁぁぁっっっ」
絹を切り裂くような悲鳴。
それは直樹の部屋からだ。
ダッと跳ね起きると急いで直樹の部屋に駆け込む。
すると………
「も、もう、なおくんったら………」
「もう、スケベ、馬鹿、変態っ」
「う、うるさいっ!!」
その叫びの原因は直樹。
直樹は素っ裸で恥ずかしそうに股間を押さえている。
何だか心配で駆け込んだ茉理は馬鹿らしくて呆れ返る………どころか
何だか腹立たしくなって、メラメラと燃えるように怒りがこみ上げてくる。
「くぉのっ、馬鹿直樹ぃぃぃっっ!!!!!」
茉理の強烈な蹴りが直樹の股間に直撃。
「グゥッ………ノックくらい………してから入れよ………美こ………」
そのまま後ろに倒れる直樹。
その際、直樹が隠していた股間は両手が離れてフリーになってしまった。
直樹の股間から大きな巨塔が垂れ下がる。
そして無論、茉理もそれを目撃してしまうのだった。
続く
[「はぁはぁはぁっ」
自室で高鳴る胸を押さえている茉理。
その顔は真っ赤だ。
「あ、あんなっ………」
偶然なのか必然だったのか直樹のモノを見てしまったのだ。
「あ、あれが、入っちゃうんだ………」
ついついスカートを捲ってその中の下着を見る。
何時までもドキドキが収まらず、勉強どころではなくなった茉理だった。
その頃、直樹は何とか意識を回復して衣服を身に着けていた。
「全く………美琴もそんなに驚く事無いだろ………」
「だって………その、恥ずかしかったんだもん、仕様が無いじゃない」
「お互いの裸なんてもう、見てるのに………」
「もう、なおくん、駄目だよ。恥ずかしい物は恥ずかしいのっ!!」
保奈美にまで言われると直樹も何とも反論の余地は無い。
「美琴もちゃんとノックしてから入らなきゃ駄目だからねっ」
「はぁい………」
こうして居る間にも時間は過ぎ行く。
勉強を始めて一時間がたった頃だろうか。
因みに冬が差し迫ったこの時期に、直樹は既に部屋のテーブルをコタツに
変えていて、三人はそこで勉強をしていた。
「保奈美、ここの公式だけどc」
「うん、ちゃんと出来てるよ。なおくん」
「保奈美っ、この数式あってる?」
今度はぐったりとした美琴が解答を求めてくる。
「もう、美琴ったら全然違うよ」
「えぇっ、これ解くのに五分は使ったのに………」
ヘナヘナとコタツに突っ伏す美琴。
その頃、茉理はキッチンに居た。
一向にドキドキが止まらない。
ひとまず、早鐘の如く鼓動を続ける心臓を、心を落ち着かせようとお茶を飲もうと
お湯を沸かしている最中だった。
今もお湯が沸かないかガス代のケトルと睨めっこしている最中だった。
直樹の肉棒の事を忘れようと考えるが余計にハッキリクッキリとそのイメージが頭に
浮かび、こびり付いて離れない。
「………………………今、直樹と保奈美さんは部屋で………………………」
ふと思っていた事を口に出してしまう。
でも、美琴がいるのでそれは無いかと考える。
ただ、こうしている間にも自然と自らの指が股間に、スパッツの上に置かれて何時の
間にその下に縦に伸びているスジをなぞっている。
「はぁ、はぁっ」
段々と股間がヌルヌルとしてきているのが分かる。
そしてそれはパンティを侵食し、スパッツに染みを作り出していた。
その時だった。
カチャ
「きゃっ」
いきなり、リビングが開きビックリする茉理。
「あ、茉理ちゃん?大丈夫?」
リビングの入り口から声を掛ける保奈美。
「だ、大丈夫です。どうしたんですか、まだ一時間位しか経ってないのに………」
「うん、ちょっと集中力が続かない人がいてね。それでお茶にしようかと思って………」
「そ、それなら私がもっていきますよっ。今、お湯を沸かしてますからっ」
「そう、じゃあお願いしちゃうね」
リビングから去っていく保奈美。
なんとか自らの自慰行為の現場を押さえられずに済んでホッとする茉理だった。
そしてその頃、直樹の部屋では美琴が抜駆けして直樹と『保健体育』の勉強を始めていた。
続く
美琴はコタツの中に入って、直樹の肉棒を弄っていた。
遠赤外線に照らされる亀頭。
保奈美がいないのに悪いかなと思いつつも、初めての経験とその快感に酔い始めている直樹。
だが………
カチャ
保奈美が入ってきた。
コタツからはみ出している足と直樹の股間の所でコタツ布団が膨らんでるのを見て呆れる。
「………美琴、早くしないと茉理ちゃんがお茶を持って来ちゃうよ」
とは言っても碌にフェラチオの経験の無い美琴にとっては酷な事だ。
百戦錬磨の直樹の肉棒をどう攻めれば早く射精できるのかなんて分かる筈も無い。
だがこの前、保奈美に教わった事を思い出す。
「ここをねっ、じっくりねっとりと舐るように………」
とは言っても、じっくりとしている時間は残されていないのだ。
だがここは保奈美の指導通りに事を進めるしかない。
他に茉理を待った後でするという選択肢もあるのだが、今の美琴にはそんな
考えなど浮かぶはずも無く………
「もう、しょうがないなぁ………」
保奈美はそう言うと直樹の後ろにやって来て、そのまま胸元に手を這わせる。
服の中に入った保奈美の手は直樹の乳首を探り出す。
既にその小さな突起は凝り固まっており、保奈美はそれを好い様に弄ぶ。
堪らず直樹は保奈美に振り返る。
「保奈………」
振り向いた瞬間にその唇を保奈美に奪われる直樹。
そして蕩ける様なキスを交わして少しでも早く直樹が達するようにと全力を尽くす。
だが、肝心の肉棒を舐めたてているのが経験の浅い美琴では如何ともし難い。
そんな時だった。
トントン
「直樹ぃ、お茶持ってきたわよ」
「ちょ、ちょっと待ってて」
(や、やばっ)
美琴が急いでコタツから出ようとする。
保奈美がゆっくりと直樹から離れる。
それは美琴の為に時間稼ぎをしているからだ。
ゆっくりとドアを開ける保奈美。
当然の事ながらそこには茉理がいる。
「ありがとう、茉理ちゃん」
「どういたし………まし………て………」
「ど、どうした茉理」
立ち上がる直樹。
既に肉棒はズボンの中に収納している。
だが茉理の視線は直樹でも保奈美でもなく、明らかにコタツに向いている。
何か意味不明なモノを目撃してしまったので言葉に詰まる。
「ちょっと」
そう言って直樹を呼び寄せて小声で質問する。
「あれって………美琴さんは一体何を………」
そう言われて振り返る直樹。
するとそこには見事にコタツからの脱出に失敗した美琴の姿があった。
続く
これは三人目の適格者の予感
wktk
age
美琴はいったいどんな体勢なんだw
間違ったバックアップデータを上書きしちゃって書きかけのSSが半分くらいトンだ…
母乳ネタないかな?
仕事帰りに酒飲み過ぎて今日は書けません。
一先ず、後日に茉理の破瓜がある事だけは確約します。
茉理の墓
じゃなくてよかった
「あれって………美琴さんは一体何を………」
そう言われて振り返る直樹。
そこには頭をコタツに突っ込んだまま肢体を投げ出している美琴の姿があった。
スカートも捲れ上がって下着まで見事に露出している。
「何やってるんだ?」
思わず直樹も保奈美に聞くが、
「さあ………」
流石の保奈美も返答に困る。
「おーい、大丈夫か美琴………」
直樹はコタツを持ち上げてどかす。
すると美琴の頭には大きな瘤が出来ていた。
「う、うぅん」
目を覚ます美琴。
「あいたたたっ」
上半身を起こすと目を開けて周囲を見渡す。
そこには直樹と保奈美………そして茉理もいる。
「はわわっ、ま、茉理ちゃん!!」
「大丈夫ですか?」
「う、うん、だ、大丈夫………」
「ところで美琴さんは一体何を………」
聞いてはいけない事なのは理解しているのだが、それを上回る好奇心を止める事は出来なかった。
「茉理………この世には聞かぬが華って事もあるんだぞ」
「そうだよ、茉理ちゃん」
「そ、そうですね………」
この時、茉理は美琴から聞かないでと目で訴えられていた。
ウルウルとした瞳で茉理を見つめていた。
その捨てられた子犬チックな表情にやられてこれ以上の検索を止める茉理だった。
午後になると三人組は渋垣家を離れた。
家に一人残される茉理。
その時、茉理はリビングにいた。
「私は直樹の事………」
ソファに寝っ転がりながらスパッツの上から股間をなぞる。
だが、刺激が足りない。
そこでスパッツの中に手を入れて下着越しに割れ目をなぞる。
服を胸元まで押し上げる。
小さいが形のいい胸を大気にさらし、余った片手でゆっくりと揉み始める。
そしてもう片方の手は下着越しになぞっていた割れ目に指を入れる。
ヌチュ
下着が濡れる。
既に彼女の女性器は男を受けいる準備が整いつつあった。
リビングで午前中と同じ行動を行ってしまう茉理。
だが、家には一人だけ。
思う存分、好きな事が、恥ずかしい事が出来る。
今、茉理の自慰行為を邪魔するものは誰もいなかった。
続く
スパッツの中に手を入れ直に女性器を弄る茉理。
淫液がたっぷりと手に絡み付いている。
スパッツも既に濡れている。
クチュクチュ
「………おきぃ、なおきぃっ、なおきぃぃっ」
その小さな胸を揉みながら、大きく腫上がった乳首を弄る。
「ふぁあっ」
何か意識が飛んでしまいそうになる茉理。
だが唯ひたすらに快楽の赴くままに敏感になった箇所を刺激していく。
「ふぁあっ、ぁっ、あぁっ、ふぁあああっっっ」
軽く達する茉理。
だが淫悦の波が連続して小刻みに訪れる。
ソファーの上でピクピクと小刻みに震える。
そして茉理の指が自らのクリトリスを弾く。
「あ、あっ、あ、ああああああああああぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!!!」
その瞬間、正に電気が体を駆け抜ける。
最後の大波が茉理を襲う。
そして茉理は完全に達してしまった。
その頃、直樹一行は本気で勉強に打ち込む為に美琴の部屋、寮に来ていた。
が、昼間は人が多い。
早速、口煩いのに見つかってしまった。
「久住君、ここは女子のフロアーなんだけど?」
早速、委員長に見つかって注意される。
「あ、ごめんね秋山さん。これから美琴と一緒に勉強を教えるの」
「なんだ、藤枝さんがいるなら安心ね。じゃあ、頑張って」
やはり保奈美の世間的信頼度は高い。
「直樹は委員長に信頼されてないんだね」
「保奈美の信頼度で委員長が退散したって事は美琴の信頼度も無いに等しいって事だな」
「うぅっ………」
言葉に詰まる美琴。
やはり、美琴では直樹には勝てない。
「はぁ………」
そんな二人のやり取りを聞いて溜息をつく保奈美。
「いい?二人とも秋山さんに心配かけちゃ駄目だよ」
「はい………」
「はぁい………」
シュンと小さくなる直樹と美琴。
まるで子供を叱る母親の様な保奈美。
そして遠目にそれを見ていた文緒はクスッと笑うのだった。
テスト勉強。
だが、結局は長続きしない。
そもそもここは、特に集中力の無い美琴の本拠地なのだ。
何時の間にか保健体育の実技に移行してしまっていた。
ベッドに腰掛ける直樹の肉棒を二人で左右から舐め上げる。
「じゃあ、今度は二人の胸で挟んでみようか」
そう言って保奈美は胸元を開こうとした時だった。
コンコン
ドアを何者かがノックしている。
「ちょっと………いいかな………」
扉の向こうの人物は間違いなく、委員長だった。
続く
以前、麻衣の嫉妬ものを…と言っていた者です
ミア・エンディング後のお話です
ドロドロした嫁いびりが嫌いな方は読まないことをお勧めします
あと、ちょっとスカ入ってます。
麻衣、ぶちギレる
「あがぁぁっっ!!! いだぁっ、痛い゙ですぅぅぅっっ!!!」
「あっははははははっ!! 『あがぁ』だって! おっかしいの〜〜〜っ♪」
フィーナが無事留学を終え、月へと帰った後。
地球に残ることになったミアは、当然のことながら朝霧家に居候していた。
それから数ヶ月。
2学期の期末考査も終わり、もういつく寝るとお正月で
恋人たちの日である冬休み初日の12月25日。
麻衣はついにキレた。
兄である達也とミアが付き合いだしてからというもの、家の中のいたる所で
イチャこらイチャこらイチャこらイチャこら。
以前より兄に思いを寄せていた麻衣としては、仲睦まじいところを目の前で見せつけられると
それだけでもう黒板に爪を立てて、上から下へとギギギィィ〜〜〜〜ッとやりたくなる程。
ここ数ヶ月の間はなんとか我慢していたのだが、人体のどの部位にあるのかは知らないが
堪忍袋と言う名の臓器の口を結ぶ紐が、ついにはブチリと音を立てて千切れたのだった。
「ねえミアちゃん。 男の人の悦ばせ方、教えてあげよっか?」
耳元でそっと。
当社比120パーセントの、邪気のない満面の笑み。
麻衣はいつもの笑顔を作り、ミアにそう話を持ちかけたのだ。
純粋で疑うことを知らない少女は、嫉妬に怒り狂う小姑の企みなど知る由もなく
顔を赤くしながらもノコノコと、以前フィーナが使っていた客間へと付いていったのだが・・・
「すごいねミアちゃん、どんどん入ってくよ?」
小柄なメイド少女を全裸に剥き、透明なガラステーブルの4本の軸足に四肢をロープで固定。
不安な表情を浮かべながらも、麻衣のことを信頼しきっていたミアは
言われるがままに服を脱いで縛められたのだが。
その信頼が見事に裏切られることを彼女が知るまで、1分もかからなかった。
笑顔の麻衣が取りだしたのは、イチジクの形をした手の平に収まるほどの小さな容器。
樹脂だかプラスチックだかでできた柔らかい入れ物の腹に力を加えると、中の薬液がピュピュッと飛び出す。
それをミアのお尻の穴。
小さくて可愛らしい、後ろの窄まりへと挿入する。
季節は冬。
部屋の中でエアコンをガンガンにかけているとはいえ、一糸纏わぬ姿でいるのだから
寒さで全身が震えるのは当然のことだろう。
もちろんお尻の穴も震えていたのだが、穴に突き刺しイチジクの中身を注入してやると
別の意味でさらに震えた。
4つ目、5つ目。
その頃には、寒さとは関係のない、別のもので全身が震えていて
ガラス製のテーブルが冷たかったけれど、気にしている余裕はなく
グルグル、ゴロゴロと唸りを上げ始めるお腹を諫めるのに必死だった。
「あうぅ・・・・ま、麻衣さんっ。 や、やめてくださ・・ひあぅ!!」
「はえ〜〜、これで15本目だよ、よく入るね。 ・・・・う〜ん、でもそろそろ限界かな?」
可愛く小首を傾げながら、パンパンに張りつめたミアのお腹の上にそっと手を置く。
ぎゅうぅぅぅぅぅっ グルルルルルル〜〜〜〜〜ッ
滑らかで薄いお腹の皮一枚下に感じる、嵐の音。
少し押してみる。
「ひ・・・ぃ!? ま、まいさ・・・あ゙!!」
思わず、限界を超えて何かが飛び出しそうになる。
漏れそうになる。
けれどもグッと堪えた。
健康に悪い感じの汗が滲み出す。
「ぉ、お願いですぅ・・・・・おトイレに・・・・ぁぅ・・・・っ、おトイレに行かせて下さいぃっ」
刻一刻と、臨界点が近づいてくる。
このままではこの部屋が、テーブルの上が、床が、大変なことになる。
「そろそろ漏れちゃいそう? だよね〜。 ・・・でも、ダ〜メ♥」
ミアの腹に当てた手に、もう少し力を加える。
「ひゃああぁぁあぁっ!? あ゙・・・・あ゙うぅぅ〜〜〜〜っ!!」
急激な便意と圧迫に苦しみ喘ぐミアを、何か面白いものでも見るような目で眺めながら麻衣は一旦離れた。
部屋の隅まで行くと、そこに何かが置いてあるのかゴソゴソと漁っていた。
ミアからはソファが死角になっていて見えない。
「じゃじゃ〜ん。 そこでこんなものを用意してみました☆」
白くて平たくて蓋の付いた物。
オマルだった。
それをミアの股の間に持って行き、
「はい、どうぞ」
いつ排便されてもいいように、蓋の取られた容器が宛われる。
「・・・・・・・・・へ?」
頭にハテナマーク。
ミアにはなんのことだかわからなかった。
「わからない? じゃあ教えてあげるね。 えいっ!」
片手でオマル。
そしてもう片方の開いた手で、苦しげに膨らんだ動けない少女の腹部の、ギュウウゥ〜〜〜〜〜ッと押した。
力の限り。
「ひぎゃあぁあぁっ!? あ・・・・・・・」
耐えられたのは、一瞬だけだった。
ヘドロが掻き出されるような音と共に、宛われたオマルに向かって茶色い濁流を吐き出した。
「うわぁ、凄い量・・・」
持ち構えた容器が揺れる程。
テレビでたまにやっている、ダムの壁が破れたときの映像か何かのように
しばらくの間、もの凄い勢いで放出され続けた。
「ぅぅ・・・・・ひっく、グス・・・・スン・・・・」
「うっわ〜、ミアちゃん沢山出たね」
おー臭っ、とわざと鼻を摘みながら垂れ流したものをミアに見せつけるような仕草をしてみたが
当の本人は悲しさと恥ずかしさと苦痛から解放された、ある種の安堵感とで頭がいっぱいで
麻衣の当てつけがましい態度を見る余裕もなく、
「・・・・ねえ、聞いてる?」
オマルに蓋をして部屋の隅の方に追いやり、戻ってきた麻衣はすすり泣くミアの左の乳首を抓り上げた。
「いぎっ!? い゙・・・痛いですぅ・・・・・や、やめ・・!」
薄桃色の突起を力任せに。
千切れるほど引っ張る。
「ひぎ・・・・・い゛! くぅぅ・・・・・・っ!!」
歯を食いしばり、痛みに耐える。
「我慢しなくてもいいんだよ、ミアちゃん。 家には他に誰もいないんだし」
今の時間帯、達也はバイト、さやかは仕事である。
家の中には麻衣とミア以外、他には誰もいない。
「いっぱい泣き叫んでも平気だからね♪」
残るもう片方の乳首も抓り上げ、麻衣は実に楽しそうに笑う。
「いが・・・・っ! ま、麻衣さぁん・・・・も、やめ・・・・痛い、痛いですぅ〜〜っ!!」
「痛みだけじゃあつまらないもんね・・・・・あ、じゃあもう一度浣腸してみよっか?」
言うや否や、乳頭を離して再びイチジク型の容器を取り出す。
「ひぃ・・・!? も、もうやめてくださいぃっ!! 男の人の悦ばせ方なんて、もういいですからぁっ」
「だ〜め、せっかくこんなに用意したんだから」
泣きじゃくりながら許しを乞うミアに、まぶしいまでの笑顔。
全部ためすの、とのたまいながらミアの縛られているテーブルの開いている部分へと
麻衣がこの日のために用意したという残りの道具を、これ見よがしに置いて行く。
色々なものがあった。
男性器を彷彿とさせるものや、管のようなもの。
初めの内は、ミアには何がなんだかよくわからなかったが、
鞭やロウソク、ペンチや千枚通しの類を目にすると
流石に今から自分の身に何をされるのかが解ったらしく、顔を青くした。
「ひ・・・!? だ、誰かぁ! 達也さんっ! さやかさぁんっ!!」
扉の方へと唯一自由になる首を向け、四肢を戒められたロープを
ギリギリ軋ませ逃げようとする。
「だからぁ、さっきも言ったよね。 今この家には、誰もいないんだって」
いくつかの道具を手に取り、麻衣が覆い被さってくる。
ビクリ、と全身を竦ませ、油の切れた機械人形のようにギギギと首を動かし
麻衣を見る。
最高の笑顔だった。
「いい声で鳴いてね☆」
「・・ぁ・・・ぁ・・・・・ぃ、ぃゃ・・・・・嫌あぁあぁぁああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!」
夜の商店街の一角に、少女の悲鳴が響き渡った。
つづく…かもしれない
ミアたんが〜><カワイソウ
GJ!
ちょっと俺の思い描いた方向とは違うな…
もうちょいこう、エロエロな方向でおながいしたいものだ。
麻衣じゃなくても成立するような気がするぞ?
>>386の言う通り、もっとエロ部分を増やすべきだ!
「ミアちゃん、次はこれね♪」
「そっそれは……」
「搾乳機。フィーナさんから聞いたけど、ミアのお母さんってフィーナさんの乳母なんだって?」
「はっはい……一体なんの関係が……?」
「わからない? それじゃ、また良い声で鳴いてね」
的な話を次回希望
「ちょっと………いいかな………」
心臓が止まりそうになる三人。
何故なら、その声は明らかに委員長。
「ど、どうしたの?秋山さんっ」
「珍しいね、委員長が私の部屋に来るなんて………」
「ちょっと、分からない問題があって………藤枝さんなら分かるかなと思ってね」
扉一つ隔てて、かなりのスリリングである。
直樹は既に肉棒をしまっている。
「ここなんだけど………分かるかな?」
それは学校の物ではない数学の問題集だった。
応用問題らしくそれはとても難解なものであるのが分かる。
「そうだね。ここはそれでいいと思うよ」
「良かったぁ。藤枝さんがそう言うなら間違いないわね」
「ふふふ、甘いな。保奈美もたまに過ちを犯す事があるのだよ委員長」
「でも、久住君が過ちを犯さない確率より遥かに低い事は確かね」
「ではその日が来る事を祈っていてくれ」
「私が生きているうちにそんな日がやってくるかしら………」
はぁ、と溜息の文緒。
その時、何か閃いたのかパンと手を叩く保奈美。
「そうだ、秋山さん。ちょっと美琴の勉強見てあげてくれないかな。私はなおくんだけで手一杯で………」
「………二人とも、成績よくないもんねぇ………という訳で」
美琴に振り向く。
「私がマンツーマンで指導するから覚悟してね」
「あうぅ、ほ、保奈美ぃ………」
「ごめんね、美琴」
こうして勉強会には鬼軍曹が加わり、勉強会は漸く本来の姿になっていった。
効率が飛躍的に伸びたからだ。
文緒の勉強の進捗状況以外は………
「ほら、天ヶ崎さん、頑張ってっ!!」
「ううぅ、もうだめぇ………」
パンクしそうな美琴の頭にこれでもかこれでもかと問題を解かせる文緒。
「ううん、委員長恐るべし………」
「もう、なおくんはこっちっ」
早く問題を解くように急かされる直樹。
そうしてあっという間に日が暮れてしまった。
「ふぅ、じゃあ、ここまでにしましょう………」
疲れ果てた文緒の顔を見れば、美琴に勉強を教える事が如何に困難な事かが見て取れる。
「そうだね」
「ううぅ、終わった。もう寝たい………」
「委員長、ご苦労さん」
「………久住君もお疲れ………………………」
声に反応して直樹を見たその時だった。
(な、何っ?)
直樹を見た瞬間、何故か心臓が高鳴っていた。
それは突然だった。
いつもは全く意識しないのに何故かバクバクと鼓動を速める心臓。
だが、それは文緒の所為ではない。
何故ならそれは男性ホルモンを異常な程放出している直樹と密閉された
空間に長時間居た為だったからだ。
それならば何故、保奈美と美琴は反応しないのか?
それは直樹とセックスを通して耐性が出来ているからに他ならなかった。
続く
↑
×何故ならそれは男性ホルモンを異常な程放出している………
○何故ならそれは男性フェロモンを異常な程放出している………
保守
高鳴る心臓に耐えられなくなった文緒。
「わ、私、帰るね」
そう言ってそそくさと荷物をまとめて帰っていった。
「どうしちゃったんだろうね」
と美琴。
「どうしたんだろうね………」
だが保奈美は薄々と気付いていた。
それが直樹によるものであるという事に………
「そういえば結先生も寮に住んでるんだよね」
「そうだよ。でも今はいないかもしれないよ。近頃は休日にも学園に行ってるみたい」
「じゃあ、先生の部屋に行ってみようか」
「そうだな………美琴はどうする?」
「なんだか難しい話になりそうだから止めとくよ」
「じゃあ、またね」
直樹と保奈美は美琴の部屋を後にする。
案の定、結は居なかった。
学園に居るとしたらそこは時計塔の研究室しかない。
直樹と保奈美は手を繋いだまま学園の門を通過する。
「ねぇ、なおくん………」
「どうした?」
「………なんでもない」
直樹の異常事態(性欲のみ)が悪化しなければ、していなければいいなと考える保奈美。
ギュッと直樹の手を強く握る。
そして理事長室に入ると玲と恭子がコーヒーを飲んでいた。
「あら、いらっしゃい」
「今日は久住君も一緒なんですね」
「あの、結先生は………」
「結なら研究室に籠もりっきりよ」
「行っていいですか?」
「いいわよ」
トントン
研究室のドアを叩く。
「結先生、入りますよ」
「失礼します」
ドアを開けて研究室に入る直樹と保奈美。
そして先程の文緒の一件を話す。
「そうですねぇ………それでは少し検査しますか」
という訳で直ぐに恭子が呼ばれて直樹をチェックする。
最後には検査の為、血液を抜かれた。
「検査に一週間は掛かりますから、それまでの間は無理は禁物ですよ」
「気を付けます」
「じゃあ、頼みましたよ。藤枝さん」
「わかりました」
「まあ、藤枝が居れば安心ね」
立ち去ろうとする二人。
だが、
「そう言えば久住君っ」
結が呼び止める。
ドキッとして立ち止まる直樹。
「藤枝さんと同じ大学に行くならちゃんと勉強した方がいいですよ。平均点以下
なら深野先生がみっちりと二人っきりで教えてくれるそうですから………」
こうして直樹は、帰宅後も保奈美に数学を見てもらう羽目になるのだった。
そして検査から一週間が過ぎようとしてる土曜日に遂に事件は勃発する。
茉理が遂に直樹の毒牙に掛かろうとしていた。
続く
高まる期待
つ● カーボン
つ○ キャベツ
保守
それは金曜日の事だった。
放課後、カフェテリアで保奈美とコーヒーを飲んでる時だった。
「あ、久住先輩」
「ん?」
声に振り向くと声の主はちひろだった。
「こんにちわ、橘さん」
「こんにちわ、藤枝先輩」
ぺこりと礼儀正しく御辞儀をするちひろ。
「あー、ちひろ」
ちひろを見つけた茉理が早足で近づいてくる。
「そういえば茉理、明日の事………」
「大丈夫だって」
「明日、何かあるのか?」
直樹が首を突っ込む。
「あれ、言ってなかったっけ?明日、ちひろが家に泊まりに来るの」
「いや、今初めて聞いたぞ」
「じゃあ、なおくんは家で預かろうか?」
「お望みでしたら、そのまま差し上げますよ」
「茉理っ!!」
咎めるちひろ。
何時もの事と無視して会話に加わらない直樹。
落ち着いている様に何事も無くコーヒーを飲む直樹。
「あ〜そう言えば直樹、保奈美さんの部屋のダブルベッドはどう?使い心地良い?」
突然の事にブーとコーヒーを噴き出す直樹。
「うわぁ、汚いなぁ」
「ゲホ、ゲホ、お、お前が何でその事を………」
「私もお金出したんだから大事に使ってよね」
「何の事だ?」
「保奈美さん、まだ話してないんですか?」
「うん、未だ話してなかったんだ」
何やら直樹の預かり知らぬ所で話が進んでいるらしかった。
「ねぇ、なおくん」
保奈美が何時も通りの笑顔を直樹に向けて言った。
「結婚しよう、なおくん」
「えっ」
いきなりの事にビックリする直樹。
しかもここは学園だ。
何時の日か自分から言わなくてはと思っていた事を先に、全く考えていなかった。
予想外画のタイミングで言われたので反応に困る直樹。
アチャーと顔を押さえる茉理。
だが次の瞬間には直樹を睨みつける。
(何で先に言わないのよ、この甲斐性無しっ)
そんな事に御構い無く、保奈美がさらに畳み掛ける。
「なおくん、うちにお婿さんに来ない?」
直樹は混乱しているどころでは無い。
何しろ、先にプロポーズされてしまったのだ。
「保奈美、俺のお嫁さんになってくれ」
直樹も後出しではあるが言った。
ここで応えなければ男が廃るというものだ。
「じゃあ、直樹は差し上げますので………煮るなり焼くなり御自由に………」
「うん、ありがたく頂くね」
「じゃあ、直樹の荷物はいずれ送るので………」
「ちょ、ちょっと待て。プロポーズしたからって幾らなんでも………」
反論する直樹に茉理が言った。
「その為にダブルベッドをプレゼントしたのよ」
「なおくん、家にダブルベッドの目録があるから後で見てみる?」
「………いや、遠慮しとく」
何でそんな物があるのかと突っ込む気力も無い直樹。
「茉理、ところで明日は………」
完全に蚊帳の外になっていたちひろが声を掛ける。
「ゴメン、ちひろ。ついこっちの話に夢中になっちゃって………」
えへへとちひろに笑顔を見せる茉理。
「明日のお泊り会なんですけど保奈美さんもどうですか?」
「え、どうしようかなぁ………」
チラチラと直樹を見る。
そして茉理は直樹に悪魔の笑顔を見せていった。
「藤枝直樹さんも一緒にどうですか?」
何時に無い酷さの嫌がらせを仕掛ける茉理。
だがそれも、彼女のツンデレ属性の賜物で本当は直樹の事が気になって堪らない茉理だった。
続く
・・・生殺しか・・・早く続きを・・・
そして翌日。
学校が終わり、夕方に渋垣家に集合する一堂。
だが、その中に今日は呼ぶ予定の無かった美琴がいる。
どうやらお泊り会の情報をどこぞで仕入れてきたらしい。
「もう、こんな楽しいイベントがあるのに誘ってくれないなんて酷いよぉ」
「いや、今回の主催者は俺じゃないから………」
そう言って茉理を見る直樹。
「御免なさい、美琴さん。でも、美琴さんなら大歓迎ですよ」
「本当?嬉しいなぁ」
茉理に抱きつく美琴。
「み、美琴さんっ」
「美琴、罪滅ぼしによかったらそいつをやろう」
「ちょ、ちょっと何勝手に………」
「うわぁ、本当?じゃあ、遠慮無く」
「その代わり、食事と小遣いは自分で負担してくれ」
「なお………久住君、最初からそのつもりで言ったんでしょ」
「そんな冗談、間に受けるなよ………」
「ひっど〜い」
一瞬の隙を突いて直樹が美琴から茉理を取り戻す。
「コイツをそう簡単に人様にくれてやるものか」
胸元に収めている茉理の頭をポンポンと叩く。
「それにお前にはちひろちゃんがいるじゃないか」
その時、今まで会話に参加していなかったちひろが口を開いた。
「………その、あの、私も久住先輩の妹だったら良いなと………」
「美琴、お前の完敗だ」
「うるうるうる………」
お約束どおり崩れる美琴。
「ほら、馬鹿な事してないで晩御飯の準備をしよう」
実質的りーだーの保奈美に促されて皆がキッチンに向かう。
「あ、なおくんはいいよ。ここは男子禁制です」
キッチンから締め出される直樹。
「流石にこれだけの人数で入ると狭いわね」
「久住先輩はゆっくり寛いでいて下さい」
「ありがとう、ちひろちゃん。茉理にはない思いやりを感じるよ」
「お兄様、テレビでも見て寛いでいてください」
「お前に言われると皮肉にしか聞こえん」
「ムッカーッ」
茉理は思わず、その場にあった杓文字をハシッと掴む。
そして振り被って………
ハシッ
投球モーションに入りつつあった茉理の腕を掴んだのは保奈美だった。
「駄目だよ、茉理ちゃん………」
そう言って手を離す保奈美。
「そのネタはちょっと勇み足かな」
「ゴメンなさい………」
「今度、パスタでも作った時にでも機会があったら良いと思うよ」
「わかりました」
保奈美に免じて杓文字を片付ける茉理。
だが、何処に隠し持っていたのか鉄板コースターを取り出して直樹に投げつけた。
「のうっ」
これには堪らず、直樹ノックダウン。
「フン」
そしてこの後、直樹が目覚めたその時、恐怖のお泊り会が開幕する。
続く
予告
楽しい晩御飯の筈が針の筵の心境になる直樹。
そして夕食後、トランプに興じていたはずの一同は何時の間にか王様ゲームを始めてしまう。
何となく、すごいの予想してしまった。
これは5Pか?
2年コンビと1年コンビの直樹争奪戦か…wktk
こんなとこで話が止まって悪いのですが、今日は飲み過ぎたので明日書きます。
>>403 これこれ、もっと他の物があるでしょ、母乳とか愛液とか聖水とか(ry
>>382 ちゃんとバイオレンスで完結して下さいよ。
「ねぇ、なおくん、なおくん」
ゆさゆさと直樹を揺すって起こそうとする保奈美。
「あ………ほなみぃ………」
寝ぼけ眼の霞んだ眼に保奈美が映る。
「ご飯できたよ、なおくん」
「………わかった」
ひとまず目を覚まそうと洗面所に向かう直樹。
カチャ
洗面所のドアを開ける。
その瞬間、直樹の目は一気に覚めた。
「………………………」
「………………………」
「………………………」
そこには素っ裸の美琴、茉理、ちひろが居たのだ。
しかも、風呂から上がったばかりでほのかに朱に染まった肌が何とも健康的な色気を醸し出している。
バタン
「キャーッ」
「直樹の馬鹿っ、スケベっ変態っ」
そのまま、急いでリビングに戻る直樹。
だが、食卓の付こうとした直樹に保奈美が立ちはだかった。
「なおくんのエッチ」
非難するというよりは軽い感じ。
それだけ言うと保奈美はキッチンに向かった。
ドタドタドタ
慌ただしい足音が廊下から響いてくる。
バンっとドア開くと開口一番
「直樹ぃっ!!!!」
と怒声をあげる茉理。
「着替えのみなず、は、は、裸姿まで覗くなんてぇっ」
今、正に掴み掛からんとする茉理。
「ふ、不可抗力だ」
さらに茉理の後ろからひっそりと恨めしそうな涙目で直樹を見つめるちひろ。
「ううっ、もうお嫁に行けません」
さらに最後の被害者が現れる。
「じゃ、私は直樹の愛人になる」
「お、おい、み、美琴っ」
保奈美を見る美琴。
「ねぇ、保奈美」
「うん、いいよ」
「おい………」
既に愛人みたいなものではあるが、正妻の保奈美から正式に承諾を得た事で安心感を感じる美琴。
だが、被害者の義妹とその親友は事情を知らないので冗談にしか見えない。
「美琴さんは許しても私は許さないんだからぁ!!!!!」
「わ、わたしはっ」
叫ぶ茉理の後ろで何か言いたげなちひろ。
「じゃあ………茉理ちゃんと橘さんもなおくんの愛人になってみる?」
「わ、わたしは、愛人でも………」
「ちょ、ちょっとちひろっ」
親友の思わぬ発言に驚く茉理。
(本当に直樹の………)
とも考えてしまう。
だが保奈美の戯れだろうと考える。
しかし、目の前の現実を見てその考えも崩れてくる。
なんと直樹は両脇に保奈美と美琴を抱えてテーブルに向かっているのだ。
そんな三人を羨ましそうに眺めるちひろ。
「橘さん、私と変わってみる?」
「あ、あう、でもっ」
「いいから、いいから………」
なんと親友が恥ずかしそうに直樹に密着する。
しかも恥ずかしそうな表情の中にも幸せそうな表情も見て取れる。
(ま、まさか皆で私をからかって………)
そうであっても顔には出さないが、とても羨ましい茉理だった。
続く
テーブルに居並ぶ料理の数々。
保奈美総指揮の下に作られたそれは見た目も素晴しい彩りの料理が所狭しと並んでいく。
長方形のテーブルに直樹を挟むように保奈美と美琴、反対側にちひろと茉理が布陣する。
ここから先は、女の戦いだった。
いただきますの合図が切られると早速いじられキャラとなってしまう直樹。
「はい、なおくん、あ〜ん」
「直樹、あ〜ん」
「あの、久住先輩………」
三人が直樹の口元に次々と間を空けずに料理を運ぶ。
「はは、困ったな………」
だが、こうしている間にも直樹は刺すような視線に晒されている事に気付く。
「ふん、何鼻の下伸ばしてるのよ」
すさまじい殺気。
だが、保奈美、美琴、ちひろの三人は何事も無かったかの如く、
「なおくん、冷めちゃうよ」
「ねぇ、直樹ったらぁ」
「その温かいうちに………」
相も変わらずといった感じである。
(私だって直樹に………)
そう不貞腐れている茉理。
しかも、保奈美はまだしも美琴も、そして親友のちひろまでが直樹に言い寄る。
(素直になったほうがいいのかな?)
そんな弱気な考えをしていても尚、直樹を睨めつけている。
直樹も直樹で困っていた。
非常に嬉しくはあるけれどその反面、茉理の視線が痛い。
「茉理っ」
「何?」
「い、いや、その、こっちで一緒に………」
「いやっ!」
強く突っぱねる茉理。
本当は一緒に直樹にあ〜んとしてみたいのに反射的に反抗的な態度をとってしまう。
「ねぇ、茉理。素直になろうよ。茉理も久住先輩の事………」
「そ、そんなこと………」
ついに耐え切れなくなったのか、どもってしまう茉理。
「え〜、茉理ちゃんも一緒にやろうよぉ」
残念そうな声で茉理を誘う美琴。
「茉理ちゃん、一緒にしようよ」
「………………………保奈美さんがそこまで言うのなら」
ほっ
何とか一息ついて落ち着く直樹。
「でも直樹!!!!!!」
気が緩んでいたのでビクッと震える直樹。
茉理がギロッと睨み付けている。
「私の裸を見た責任は取って貰うからね」
「は、はいぃ」
「じゃあ、早速………直樹………あ〜〜ん」
少し怒りながらも照れて赤くなった茉理が直樹の口に料理を運ぶ。
「じゃあ、私も。はい、なおくん、あ〜んしてっ」
「なおきぃ、あ〜ん」
「………久住先輩………あ〜ん」
こうして一晩にしてウェイトが急激に増えてしまいそうな直樹だった。
だが、この後の運動が激しいので逆に痩せる可能性も充分に考えられる直樹だった。
続く
_ ∩
( ゚∀゚)彡 5P運動!5P運動!
⊂彡
さて、無事にディナーが終わり洗い物が始まる。
そこでも直樹は手伝わせてもらえなかった。
渋垣家のキッチンは男子禁制になってしまっている。
と言っても先程のように四人で食器洗いをするわけにもいかないので茉理
と美琴の二人で流しに向かっている。
目を向けるとリビングでは直樹と保奈美、ちひろが談笑している。
「美琴さん、その、さっきの話の事なんですけど………」
「え、何だったっけ?」
「その、直樹の………愛人にって………」
「それは本気だよ」
躊躇いも無く答える美琴。
「それにね………」
照れて朱に染まった顔で語る。
「美琴さん、まさか………」
美琴を見て茉理は理解した。
直樹との関係についても………
それが保奈美の許可を得ている事も………
(ずるい)
それが正直な茉理の考えだった。
直樹とは一番身近な所にいたのだ。
それだけに自分に声が掛かっていないが悔しかった。
そしてその悔しさは直樹自身に向けられる。
その後、食器洗いを終えた二人がリビングに合流しトランプが始まった。
まずはババ抜きに始まり七並べ、神経衰弱等定番のゲームで遊んでいく。
そんな中でも、先程からずっと直樹に視線を送り続けている茉理。
とはいっても食事中と違って柔らかな表情だ。
しかも熱に侵されたようにボーっとこちらを眺めている。
茉理も既に直樹が自分の視線に気付いている事を知っていた。
今更、視線を逸らしてもしょうがない。
正面から行くしかない。
美琴の様に。
「どうした茉理、熱でもあるのか?ボーっとこっちを見てるけど………」
彼女の表情に険しいものが無いのでつい、冗談を言いたくなってしまう。
「もしかして………俺に惚れたのか」
「………………………うん、そうみたい」
「ははは、やっぱり………………………え?」
「えっ………ってなおくん、気付いてなかったの?」
「うわぁ、直樹って最悪………」
「久住先輩がそんな人だったなんて………」
「いつもそうなんです、うぅっしくしくしく」
調子に乗って何時もの茉理に戻る。
「じゃあ、トランプはそれまで」
保奈美が声を掛ける。
「これから各自、着替えて茉理ちゃんの部屋に集合してね」
「俺も?」
「うん、色々と準備が掛かるから部屋で待ってて。用意出来次第、連絡するから」
そうして直樹は自室に戻った。
直樹もパジャマを着込む。
それから十分、二十分経った頃、
ちゃーちゃちゃちゃー
携帯がなったので出る。
「はい」
「なおくん、準備できたから着ていいよ」
「………ところで何をするんだ?」
「王様ゲームだよ」
「………王様になった奴がおいしい思いをしようとして失敗するあれか」
「でも、これは失敗なんて無いから大丈夫」
プツ
そこで電話が切れた。
そしてこの後、茉理の部屋で王様ゲームを始める直樹。
だが、それは普通の王様ゲームとは異なった代物である事を直樹は知る由も無かった。
続く
保管庫管理人様、何時もながら素早い対応ありがとうございます。
茉理の部屋の前に立つ直樹。
トントン
「入るぞ」
「どうぞ」
保奈美の返答にドアを開ける直樹。
そして部屋に入って絶句する。
「どうかな、なおくん」
照れてみせる保奈美。
「似合う………かな………」
それに続き、さらに赤面したまま俯いている茉理。
「あの、先輩ってこういうの………好きですか?」
恥ずかしながらも勇気を振り絞って直樹を見つめるちひろ。
表情だけで直樹を誘っている。
そんな風にも見える。
「あ、もう、直樹ってば元気なんだから」
思わず張り詰めてしまった直樹の股間を見て笑う美琴。
直樹の前に立つ四人の少女は皆、艶かしい下着姿になっているのだ。
「………王様ゲームをするんじゃ………………………」
「あのね、王様はなおくんなんだよ」
「えっ?」
「だから、王様の直樹が私達と………」
「そ、その、不束者ですが………」
「もう、そんなに緊張しないでよ。ちひろったら、こっちまで緊張しちゃうじゃない」
経験者二人(一人は一回だけ)と処女二人。
直樹は素早く計算を始める。
混乱はしていたが四人を相手にセックスしなくてはいけない事には気付いていた。
茉理とちひろはこの日がデビュー戦となる。
保奈美は百戦錬磨でお互いのウィークポイントは嫌というほど知っている。
美琴はまだ日が浅く、基礎から叩き込まなければいけない点において処女と変わりない。
いつの間にそんな事を考えていたのかとハッとする直樹。
「気持ちは嬉しいんだけど………」
「ねぇ………直樹………」
茉理が言った。
「さっき、私の裸を見た責任取って」
「うっ、あれは不可抗力で………」
「二回も私の裸を見たのに………久住先輩、酷いです………」
それも不可抗力だ。
何故ならちひろはスケスケのキャミソールを着ていたのだ。
その小さな膨らみと突起は直樹の股間を膨張させているのだから、不可
抗力であっても言い訳できない。
「もう、諦めが悪いんだから………」
ハァと溜息を吐く保奈美。
「なおくん、私が許可してるんだから遠慮なんていらないんだよ?」
「でもなぁ………」
「なおくん、そんなに困っても………」
保奈美の視線が直樹の股間に………
それに続く、美琴と茉理、ちひろの視線。
「そんなに大きくしてたら………説得力無いよ………」
その一言に直樹は素直に無条件降伏するより他無かった。
続く
ハーレムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
同じく、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
ミナミ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
今書いてます。
しばしお待ちを………
観念せざるを得ない直樹。
ベッドの上に座らされると早速ひん剥かれる。
「うわぁ………」
「………………………」
隆々とそびえる肉棒をまじまじと見つめる茉理とちひろ。
正に興味津々である。
「凄いでしょ。私も始めて見た時、ビックリしちゃって………」
美琴の説明をよそに肉棒に見入ってしまっている二人。
「でもね、慣れていくと可愛いんだよ。ほらっ」
亀頭を指で押す。
「うっ」
「ね、可愛いでしょ?」
ビンビンでいつでもO.K.な肉棒が小さく振れる。
「ねえ、なおくん。誰としたい?」
「………………………」
正直迷う。
誰が良いのだろうか?
正妻の保奈美か?
愛人の美琴か?
ニューフェイスの茉理とちひろか?
「よしっ決めた!!」
「ううぅぅっ、直樹に手篭めにされちゃうっ」
「帰っていいぞ、美琴」
「ひどーい、直樹に捨てられた」
「決まったの?なおくん」
仕舞いには保奈美にまで………
「がーん」
美琴が一人沈んでいるのをよそに直樹は言った。
「じゃ、じゃあ………茉理とちひろちゃんにして欲しい」
「なおくん、二人とも初めてなんだから最初にキスしてあげないと可哀そうだよ」
確かにファーストキスが肉棒なんてのは可哀そうかもしれない。
直樹の両脇に二人が布陣する。
直樹は二人に腕を回して抱き寄せる。
因みに二人の格好は、ちひろはスケスケのキャミソール。
茉理は透明のラップを纏っているだけで本当に透けるどころの話ではない。
そしてまずは茉理からその唇を奪う。
接触する二人の唇。
直樹の舌が茉理の唇に唾液を擦り付けていく。
そして侵入。
茉理の舌を求めて動き回る。
歯茎を攻め、さらにその白い山を越えて茉理の舌を捕まえる。
蕩ける様なキスに茉理の目がトロンとしてきていた。
(なお………き………)
だが直樹は唇を離す。
二人の結合していた互いの唇から唾液が伸びて垂れ落ちる。
そして次はちひろの唇を奪う。
ちひろがキスで落ちるのに時間は掛からなかった。
二人ともキスだけで感じてきている。
ラップとキャミの上からでもハッキリと勃起している乳首が見て取れる。
「なおくん、二人にご奉仕してもらったら………」
最早、直樹に戸惑い等無かった。
「二人でこれを舐めてみて」
直樹は二人の手を取って肉棒に触らせる。
そして茉理とちひろはかしずくように座って、元気一杯の肉棒を目の前にするのだった。
続く
GJ!!
このじっくり感がたまらん!
そーっと二つの舌が亀頭に触れる。
茉理とちひろの初フェラの瞬間だった。
思わず震える直樹。
何故なら亀頭を左右から挟みこまれるように優しく舐められたのはこれが初めてなのだ。
時間が経つにつれ、二人の舌の動きも段々と大胆になっていく。
「くっ、今度はチューチューと吸ったりとかしてくれ」
直樹の要求もそれに比例して過激になっていく。
茉理とちひろは直樹に火を点けてしまった。
「茉理、咥えてくれ。ちひろちゃんはこっちを口に含んで………」
そう言って直樹は自らの陰嚢を指差す。
二人ともおずおずと肉棒を咥え、陰嚢を口に含む。
そこから放たれるオスの臭いを直に受ける。
直にフェロモンを受けてしまうので感覚が麻痺してきている。
アムアム
ハムハム
二人は直樹自身を口に含み舌を絡ませる。
我ながら無茶な要求をしたものだと思う直樹。
何故なら、直樹はもう限界だったからだ。
出来ればもう少しだけ、このなんとも表現しにくい快感、快楽、淫悦を味わっていたい。
しかし、この数日に溜まりに溜め過ぎたモノが堰を切ろうとしている。
既に腰は諤諤と震えている。
何とかして我慢しているが流石にもう限界だった。
「ま、茉理、ちひろちゃんっ」
そう言うと肉棒がびくんと脈打ち、第一射が放たれる。
連発して茉理の口内にザーメンを叩き込んでいく直樹。
ちひろの刺激の成果なのか、何時もより長く出ているような気がする直樹。
「けほ、けほっ」
「大丈夫か?」
茉理は口内に溢れる程の精液を放出され、咽てしまっていた。
実際に溢れるというよりは零れ落ちたと言う方が正しいような気がする。
それ程、直樹の異常性欲は極限の極みに達していたのだ。
あれだけ出したのにピンピンの肉棒。
ちひろがトントンと茉理の背中を叩く。
「茉理、大丈夫」
コクンと頷く茉理。
「もう、直樹のエッチ。見てるだけで妊娠しそうだよ」
「でも、これだけ元気なら私達全員を一晩で相手にしても大丈夫だね」
そんな馬鹿な事を離している間にもザーメンが喉に絡んで苦しい茉理は
ちひろに付き添われて洗面所に向かう。
うがいをして何とか復活した茉理。
心配そうなちひろと一緒に自室へと帰っていく。
(もう、保奈美さんや美琴さんと………)
そんな心配をする茉理。
だが、廊下には男女がまぐわっている喘ぎ声は聞こえてこない。
かちゃ
部屋に戻るとビンビンに張り詰めた肉棒をそのまま、放置したままの直樹。
保奈美も美琴もまだ直樹には手を出していない。
何故なら………
「茉理、最初はお前からだ」
「えっ?だって保奈美さんもいるのに………」
「遠慮しないで茉理ちゃん。それにここは茉理ちゃんのお部屋じゃない」
「………………………」
納得したのか、裸のままでベッドに横たわる茉理。
そして次回、茉理は遂に直樹の愛撫攻めに晒されるのだった。
続く
イイヨイイヨ〜!
女の子同士のこういう雰囲気はツボ
いつのまにハーレムに!?
神作品乙
今日もまた、酒を飲み過ぎたのでry
反省して、はにはにのアニメDVD見て勉強します。
アニメ…とても…罰ゲームですw
直樹は茉理が見に付けているサランラップを外していく。
既に透けて裸が見えていたものの改めて直樹の前に晒されるとなんだか気恥ずかしい。
ラップを千切ったり取り払ったりとしているうちに最後に残るは股間のみ。
「茉理………」
「直………樹………」
茉理の声に応えるかのようにその小振りな膨らみに顔を押し付ける直樹。
そしてそのまま、その先端にある突起を啄ばむ。
既に直樹から発せられる異常なフェロモンのお陰でその先端は凝り固まっている。
さらに直樹はまだラップが剥がされていない股間を割れ目の左右から優しく揉み始める。
「もう、直樹………」
自分自身でも分からなかったが茉理は今、とても幸せな気分で満たされていた。
その為か、直樹を完全に受け入れていた。
そうしていくうちに茉理の左右の乳房はその頂点から濡れていた。
直樹の唾液がたっぷりと塗りつけられているのだ。
そして直樹は飽きもせず茉理の乳首に吸い付く。
「もう、いきなりじゃ………いいぃっ」
感度良好な乳首を甘噛みされたのだ。
だが愛撫はこれで終わる訳ではない。
次に直樹の舌が降り立ったのは臍だった。
臍の中でねっとりと唾液を塗りたくる直樹。
茉理も最初は何とも妙な気分だったが、段々とそれが快感となって自らに襲い掛かってきた。
そして茉理の臍には唾液が溜まっていた。
直樹は神出鬼没に茉理の体のあちこちにキスマークを付けていく。
あたかも茉理を自分自身の物だと宣言しているかの如くだ。
「なおくん、私にはそんなに優しくしてくれた事無いのに」
「大丈夫だよ、私達の時もこれくらい可愛がってくれるよ」
だが、全員にオーラルセックスをしていたら残弾数を使い切る前に体力が尽きてしまうだろう。
そんな馬鹿話をされている間も直樹の愛撫は続いた。
「あ、もぅっ、あふぅ、だめっ」
太股、肩、首筋、あちこちを攻める直樹だが股間だけにはまだ手を付けていない。
そしてピタッと直樹の愛撫攻撃が止まった。
火照った体で直樹を見る茉理。
「茉理、行くぞ」
そう言うと直樹の手が茉理の股間に伸びる。
彼女に張り付いている最後のラップを剥がす為だ。
ゆっくりとラップを掴む直樹。
そして一気に剥がす。
だが、最後の一枚は重かった。
何故なら既に股間の割れ目から溢れ出た愛液が、ベッタリと付いていたからだ。
ラップを剥がし終えたその時、股間の間とを繋いでいた粘液の糸が切れた。
そして遂にその時が来た。
(わ、私の大事なトコ、直樹に………)
直樹は茉理の股間の前に顔を据える。
その谷間の左右に手を置き、今、正に大陰唇を押し開こうとしていた。
続く
アニメ化って原作サイドで製作会社を選べないのかな?
ハルヒや使い魔をみてるとクオリティの差は歴然。
選ぼうと思ったらかなりの自己資金拠出せにゃならんが。
そして押し開かれる大陰唇。
粘液が接合部から垂れ落ちて姿を現した濃いピンクの谷間に落ちる。
本来なら羞恥の為に、カーっと真っ赤になったままだろう茉理。
「………ねぇ、その、何か変かなぁ………」
震えながら茉理が言った。
やはり、保奈美と美琴の事が気になっているのだ。
それと比較して自分のモノはどうなのか?
「きれいだ………でも、他の所も見ておかないとな………」
直樹はそう言うと今度は小陰唇を開く。
「………………………」
ピチャ
直樹は何の前触れもなくソコを舐めだした。
泉の源泉を舌で掬う。
「な、なおっきぃ、きたなっっっ」
構わず舌でその花園を蹂躙する直樹。
(でも、汚かったら舐めてくれないよね)
直樹に攻められながらもそんな事を考える茉理。
(さっき、風呂で洗ったし………)
「茉理ちゃんも橘さんも今日は大切な日なんだから………」
風呂に入る前に保奈美に言われた一言。
一緒に入っていた美琴から言われた。
茉理自身、正直自分でも何が何だか分からない。
直樹に愛撫されている状況が嬉しくもあり、恥ずかしくあり、心臓がバクバクと
高鳴っているのに直樹によってもたらされる淫悦に快楽の電気信号が体中を駆け巡っていく。
(多分、両方かな………)
そしてその心臓の鼓動は素直に直樹を受け入れているからだと茉理は考える。
だが、もうそんな余裕は無くなる。
それは直樹が谷間の上部で孤立している肉芽を触ったからであった。
直樹はその根元を摘む。
そしてもう片方の手でクリトリスを剥きに掛かる。
「やん、やめっなおき」
そんな事をしつつも直樹は舌での愛撫を止めない。
そしてクリトリスがその姿を現す。
その時、直樹は舌でクリトリスを襲う。
予め、計画していた事だった。
ペロ
熱い舌先がクリトリスに触れる。
既に茉理の体には痙攣の兆候が見られていた。
度々ピクピクと跳ね上がる体。
そして直樹によって硬く腫上がったクリトリスを直樹が甘噛みした時だった。
「あああ、ダ、ダメェッッ」
茉理の体中に股間から強烈な電気が発せられ、海老の様に仰け反るとピクピクと震えて力尽きる。
プシャー
茉理はあまりの快感に溜まらず放尿してしまったのだ。
「ううぅっグスっ、ううぅ」
嗚咽を漏らす茉理。
しばらくして我に返り自らの失態に気付いて泣き出してしまったのだ。
量が少なかったので直樹は何とか直撃を食らわずにすんだ。
しかし、初めて女性の放尿をまじかで見た為か未だにドキドキしている。
保奈美、美琴、ちひろも茉理に何と声を掛ければ良いのか分からない。
「茉理………最後までするから………」
直樹はそう言うと自分の胸に茉理を抱きこむ。
しばらくして茉理は泣き止んだ。
「ゴメン、直樹………」
「………茉理、そろそろ………」
挿入のタイミングを計る直樹。
「ゴメン、直樹………」
いきなり股を大開きにする。
そして自ら大陰唇を開いて言った。
「きれいに………して………」
愛液と尿とが混ざり合ったソコは今まで見た保奈美と美琴のモノより際立って
嫌らしく、ヒクヒクと動く小陰唇が直樹を誘っていた。
続く
GJ!
尿と愛液が混ざった花弁に何の迷いもなく舌を伸ばす直樹。
ちゃぷ
滑った花弁の味は何とも言い難い。
だが、何時もと違った匂いが鼻先をくすぐると舌を一心不乱に振り回す。
「ちょっ、ちょっとっいきなりっ」
突然の事に驚く茉理。
いきなりの直樹のアグレッシブな行動を予測できなかった。
直樹の愛撫の所為で愛液の分泌が多くなる。
「きゃっ」
直樹は茉理の腰を掴むと下半身を持ち上げる。
すると溢れ出た愛液が腹部を伝って臍に到る。
そして少しずつ少しずつ愛液が臍の中に溜まっていく。
それでも直樹は茉理の股間を攻め続けた。
そうしているうちに臍の中に溜まっていた愛液が溢れる。
その時だった。
直樹はゆっくりと持ち上げていた茉理の下半身をゆっくり降ろす。
そして次の瞬間だった。
直樹の両手が茉理の腹を捕らえるとそこに流れていた愛液を腹部に塗りたくっていく。
無論、その間も直樹の舌は女性器への愛撫は止まっていない。
直樹は手馴れた手つきで愛液を塗りたくる。
愛液をローションの如く塗っていく。
もはや茉理の腹部に愛液にコーティングされていない所は無かった。
因みに直樹の手のひらも愛液に塗れてベタベタとしている。
直樹は愛液塗れの手で茉理の胸を掴みに掛かる。
フニュッ
直樹によって形を変える左右の胸。
直樹はその頂点にある頂を舐める。
それは直樹が先程愛撫をしていたクリトリスの様に腫上がっていた。
「ひゃんっ」
だが今回は胸に対する愛撫はすぐに止まった。
そして直樹が再び茉理に覆いかぶさる。
くちゅ
熱くたぎる肉棒の先端が、栓を失ったかの如く愛液を溢れさせる膣口にセットされる。
「………………………」
「………………………」
見詰め合う二人。
今の二人には言葉は要らない。
アイコンタクトで意思疎通が出来る。
何時も直樹と生活を共にしてきた茉理の連携、意思疎通は保奈美を超えている。
キュッと茉理の手がベッドのシーツを掴む。
緊張しているのか、恐怖の為かフルフルと小さく揺れる。
シーツを離し、その手で直樹の背中を掴む。
それが合図だった。
直樹は軽く腰を浮かすと反動で一気に腰を突き出した。
続く
ついにInsertキタ――(゚∀゚)――!!
最近にられば氏以外の投稿がないな。
処女膜が直樹の肉棒によって引き裂かれていく。
ブチブチブチ
苦痛に顔を歪める茉理にはそんな聞こえる筈の無い音が聞こえた。
それは痛みによるものだろうか?
茉理の女の部分を一気に開通させる直樹。
コツンっと亀頭が子宮口を叩く。
その時、茉理の双眸から涙が流れ落ちる。
「やっぱ、痛いか………」
因みに直樹も激痛に襲われていた。
茉理が掴んでいた直樹の背中には彼女の爪が突き立てられ突き刺さっている。
流石に流れ出る事は無いが皮は破れ、血が滲み出ている。
「………大丈夫、確かに痛いけど………凄く………」
最後まで聞かずに直樹はその唇を自らの唇で塞ぐ。
茉理が何を言おうとしているのか分かっていた。
保奈美も美琴もそうだった。
何度も言わせると男が廃る。
しかも後で保奈美と美琴にその事について弄られる事、間違いないだろう。
直樹は口を、と言うよりは顔を押し付けているといったほうが正しいのだろう。
上から茉理を攻める。
舌を絡め、性器を交え、今は唯、茉理一人に掛かりきりになる。
手は胸を揉み尻を揉む。
そうしていくうちに直樹のペニスをガチガチに締め付けていた膣壁が少し柔らかいものへと変わっていく。
それを感じ取った直樹は、膣内で子宮口に押し付けたままだった肉棒をゆっくりとスライドさせる。
ビクンっと反応する茉理。
まだ動くのは早そうだ。
ここは経験者らしく待ちの姿勢を取るべく腰の動きを止める。
そして尻を掴んでいた手が移動して腫れ上がっているクリトリスを弾く。
すると膣の締め付けが強くなった。
だが、段々と締め付けが柔らかなものになっているので大して痛くは無い。
直樹は次々にクリトリスに刺激を与えていく。
そして堪らなくなった直樹はクリトリスを摘み続けて膣の締め付けをコントロールする。
無論、強めに………
大分、膣の締め付けが緩和されていたので直樹はもう持ちそうに無かった。
ブルブルと小刻みに腰が震えるとそのまま達してしまった。
放心状態の茉理。
初めて子宮に浴びた精液。
子宮を焼かれる感覚。
子宮の入口近くからの正にゼロ距離射撃。
痛いようでそうで無い様な、まだ分からない感覚。
「ねぇ、直樹………」
とある事に気付いた茉理。
「その、お、おちんちんって………その、出した後の方が硬いんだ………」
直樹のモノは出し足りないのでまだまだ元気なのだ。
だが、初めてなのにそんな事に気付いた茉理も十分凄い。
(保奈美を超える逸材の可能性が………)
等と馬鹿な事を考える直樹。
それからすぐに直樹は動き出した。
茉理の膣内で本格的に挿入が繰り返される。
茉理は破瓜の痛みが完全に失せた訳では無かったものの、大量のザーメンによって膣内の滑りは良くなっていた。
今度は茉理から直樹の唇を奪う。
そして自らも股に力を入れ膣圧を強める。
さらに自ら腰を動かし始めた。
それは、ぎこちないモノだったが一発出したばかりで敏感なペニスを攻めたてるには十分だった。
直樹の腰が小刻みに揺れた。
(さっきと同じ。また出るんだ………)
直樹の腰に脚を絡ませつつも腰のスピードを上げていく。
そして膣内に熱を感じた瞬間、知らず知らずのうちに頭が真っ白になった。
「ん、」
目を覚ます茉理。
実は直樹が肉棒を抜く時にそれに気付いて起きたのだ。
茉理は落ち着いて先程まで直樹を受け入れていた膣口に目を向ける。
するとコポコポと愛液と鮮血、そして精液が混ざった何とも言えない液体らしき物が溢れ出ている。
「茉理、気持ち良かった」
「私も………なのかな………」
初めてのセックスなので逝った事が良く分かっていない様だ。
逝った直後なのでなおさら思考が働かない。
「直樹、次はちひろだから優しくしてあげなさいよ」
段々と意識がはっきりとしてきたのか何時も通りの口調。
だがその言葉にはトゲトゲとした感じは無く、直樹とちひろを素直に心配している事が良く分かった。
「じゃあ………ちひろちゃん」
直樹の出し足りなくて元気一杯の肉棒がちひろに向けられた。
そしてちひろは、直樹の足元で膝を付いて、
「ふ、不束者ですが、よ、よよよよ、よろしくお願いしますっ」
そう言うなり、いきなり肉棒を掴むのだった。
続く
そう言えば茉理の放尿ネタは以前使ってたの忘れて使ってしまった。
結構、話しが被ってます
少し反省してます。
ともかく下がってるのでageときます。
間違えた………ort
GJ!!
処女相手に抜かずの連発ってところがエロいですな
にらればさんGJwww
エロイよ。最後の落ちがワロタw
>>436 神楽スキー氏は2次元ドリームにデビューしたんだと。
怪物化け物スレで盛り上がってたよ
>>441,442 自分でもどうエロいのかとかあまり考えてないのに、そんなに評価いただけるとは………
ますます、駄目人間度が上がっているようです。
神楽スキー氏は作家になられたか。
でもエロ、特にそっち方面は金が儲からないと聞いてるけど大丈夫だろうか………
エロ関係は実写もアニメも予算低いしなぁ………
因みになんというペンネームなんだろう?
コテハンそのままだとある意味、神だけど………
なにより、それだけの文才が有るって事がうらやますぃ。
何はともあれ、今、ちひろを辱めてますので暫しお待ちを………
いきなり肉棒を掴まれる直樹。
正直、なんと反応して良いのか分からない。
掴んだちひろもどうすれば良いのか混乱している。
「………あの、ちひろちゃん………」
「は、はいっ」
「もう少し強く握って」
そう言われて素直に力を込めるちひろ。
「こ、こうですか?」
自信無さげに直樹を見上げる。
「きゃっ」
下から見上げるその見捨てられそうな小犬の様な目で見つめられ、思わず何が膨張してしまったのだ。
「なおくんってそういう趣味があるんだ………」
「直樹の変態」
「ロリコン………」
男はすべからく変態なのだと思う直樹。
それとも現在の異常性欲の所為で自分が男の中でも取分け変態なのではと心配になる。
だが例え変態であろうともちひろを女にしなくてはならないのだ。
そんな事を思っているとちひろが肉棒を掴んだ手を前後に動かし出した。
既に何時でもオッケーな直樹。
でも、その前にちひろを愛撫しなくてはならない。
「ちひろちゃん、それはもういいからベッドに横になってくれる?」
コクンと頷くとベッドに体を横たえる。
そして直樹が茉理の時と同じく覆い被さってちひろの唇を奪う。
だがそれは軽く口と口が接触しただけだった。
「ちひろちゃんからしてくれるかな………」
「………………………」
ちひろは真っ赤になりながら、ゆっくりと唇を近づける。
そして唇と唇とが重なる。
そして離れる。
「………久住先輩………」
そう言うと目の前の直樹の顔を両手でガッシリと掴み、唇を奪う。
そして自ら直樹の口内に攻める。
だが、ここでやられているだけでは直樹の男が廃る。
直樹も攻めてきたちひろの舌を捕らえると、それを伝って逆にちひろの口内にに攻め入る。
予想外の激しい攻防になってしまった。
二人の口が離れ、密着する際にその結合部からは唾液が飛び散る。
茉理に刺激されたのだろうか?
今日のちひろは非常にアグレッシブだ。
守りのイメージを捨て、オフェンス一辺倒になっている。
だが、既に三人の処女幕を破ったこの男に通用するまでも無い。
そして直樹がちひろの唇を開放した時、ちひろは肩で息をしている始末だった。
「はぁ、はぁ」
苦しそうなちひろ。
直樹はそんなちひろの胸を触る。
その僅かな弾力を楽しみつつ胸を揉む直樹。
既にちひろが動く必要は無かった。
スケスケのキャミの上から乳首を吸う直樹。
そしてその間に両手はその尻を掴み、ゆっくりと揉み解していく。
因みに彼女はキャミソール以外には何も身に着けていない。
直樹はちひろの胸をたっぷりと堪能するとキャミの裾を持ち上げる。
するとそこには薄っすらと茂っている園があった。
だがそれはキャミの上からでも見える。
最終目標のヴァギナ目指し、直樹はちひろの恥丘に手を掛けた。
続く
何はともあれ、神楽スキー氏おめでとう。
入れ替わりが激しく厳しい世界ですが頑張って下され。
ちきゅうのしんぴがいまあきらかにw
恥丘を押し開く直樹。
するとソコはうっすらと濡れていた。
既に薄い愛液の幕が張られていたのだ。
薄いピンクの峡谷をコーティングしている愛液。
何ともいやらしい。
「………………………」
カーッと赤面しているちひろはその顔が示す通り、恥ずかしくて直樹の顔を直視出来ない。
顔を手で覆ってしまっている。
勇気を持って、そーっと指と指の隙間から覗く。
すると直樹と視線が直撃。
「はぅっっ」
キュっと目を閉じるちひろ。
「………ねぇ、ちひろちゃん。さっきの茉理を見て………感じちゃった?」
「………………………はい………………………」
蚊の鳴くような声で答えるちひろ。
「それに、その………オチンチンを………触ったときにも………………………」
赤面したまま、直樹を見つめるちひろ。
その瞳は恥ずかしさのあまり泣いてしまったのか潤んでいる。
「じゃあ、いくよ」
そう言うと直樹は押し開かれたままの大陰唇の内側に舌を這わす。
そしてそのまま閉じられたままの小陰唇に侵入する。
「く、久住先輩っ、き、そんなとこっ、汚いですっ」
そんなちひろの制止もなんのその。
そのまま中を舐め上げて、泉の源泉を刺激する。
「ううぅ、あぁ、ふぅあっ」
なんだかんだ言って既にちひろの乳首は勃起してキャミソールに二つのテントを張っている。
直樹の唾液なのかそれとも愛液の所為なのか?
ちひろの両足の付け根はベトベトに濡れていた。
直樹はちひろからキャミソールを脱がす。
だが、そのキャミはスケスケだったので直樹はあまり脱がした感じがしない。
そんな直樹の片手が千尋の股間を覆うと指でクチュクチュと刺激を始める。
余った片手は千尋の頭を撫で、髪を梳く。
「く、久住先輩………く、ください………先輩のお、おちんちん………」
だがそんな懇願を無視するかのように直樹はちひろへの愛撫を続行する。
胸を股間を直樹の手と指が駆け抜け、首筋にはキスマークが連なる。
「やぁっ、せっ、先輩っ、あ、せんふぁっっっ」
絶叫とともに果ててしまうちひろ。
はぁはぁと肩で息をする。
そんな時だった。
くちゅ
直樹の肉棒がちひろの膣口に押し付けられる。
後は腰を押し出すだけ。
亀頭がゆっくりと沈む。
「くぅっ」
肉棒が押し返されると共に苦痛に歪むちひろ。
処女膜に押し返されたのだ。
だが直樹はさらに腰に力を込める。
すると一気に肉棒が膣内に沈み、接合部からは鮮血が流れ出ていた。
続く
破瓜その2キタ!
直樹の肉棒は処女膜を突き破ると一気に最奥まで膣内を引き裂いた。
そしてそこで動きを止める直樹。
そして下に居るちひろを見る。
やはり、苦痛に顔を歪め、左右の目には涙を溜めている。
だがそれも直ぐに崩れて頬を伝って流れ落ちる。
「ちひろ、頑張って」
ベッドの脇から声をかけたのは茉理だった。
先程まで自分の初体験を保奈美に報告していた茉理は苦痛に歪む親友
の顔を見て応援せずにはいられなかったのだ。
「がんばって橘さん」
「痛いのは初めの方だけだからね」
茉理に続いて、保奈美と美琴も応援する。
三人の経験者に励まされて痛みに歪む顔をなんとか笑顔に変えるちひろ。
「久住先輩………」
「もう少し待っててね。今動くと痛いから………」
ちひろを気遣っての直樹の発言。
それに対してちひろは即答した。
「動いてください、久住先輩っ!!」
否定するという回答で直樹に言った。
直樹はそれが、とても力強い返答に受け取れた。
愛撫してからと考えていたがその必要も無さそうだ。
無論、挿入と愛撫とが同時進行という形にはなるが………
そして直樹は直ぐに動き出した。
愛液をあんなに分泌していても結構な締め付け。
優しく包み込むという表現からは程遠く、ギチギチに締め付けてくる。
まるでペニスを引き千切って、正に切断するんじゃないかと考えたくなる様な締め付け。
正直、余り気持ち良くない。
ちひろの体が平均からするとわりかし小さい事も要因かもしれない。
直樹はそこで一か八かの勝負に出た。
いきなり腰の回転速度を上げる。
「直樹、ちょっとかわいそうだよっ」
「もうちょっと優しくしてあげなさいよっ!!」
美琴と茉理が非難をする中、保奈美は直樹を信用しているのか何も言わずに見守っている。
流石、正妻といったところだろうか。
愛撫の為、各所を弄っていた両手でちひろの腰と尻を掴んで押さえると、
一気にハイスピードまで持っていく。
無論、ちひろの顔は苦痛に歪む………
かと思われた。
確かに膣口から吐き出される純潔の証は見るに痛々しいがそれが段々と薄まってきているのだ。
赤いかったそれがだいぶ薄まってしまっているのだ。
出血が止まってきているのかもしれないが、その変化は余りに早い。
ちひろは激しい痛みの中に快感を感じてしまったのだ。
だがそんな事にちひろ本人は気付いていない。
自然と漏れる嬌声によって、本人以外にはばれてしまっている。
そして誰もがそんなちひろに気を取られている間に、直樹が千尋の膣内で果ててしまった。
「あ、熱い………これが久住先輩の………赤ちゃんの元………」
内側から焼かれる腹部に手を当てるちひろ。
「流石だね。なおくん」
保奈美は、てっきり直樹がちひろの性感帯を刺激して、彼女の性的興奮を高めたと思っているようだ。
だが、直樹は先に射精して膣壁の滑りを良くすれば、ちひろも快感を得られやすい
と考えていただけの事だったが、そんな事おくびにも出さない。
そんな直樹はまだ肉棒をちひろから抜き取っていない。
「ちひろちゃん」
その瞬間、パンッと直樹がちひろの尻を叩いた。
すると膣壁が肉棒を絞る。
「ちひろちゃん、もう一回しようか」
直樹の肉棒は、まだ臨戦態勢を解いてはいなかった。
続く
さすが直樹
直樹が再び動き出す。
既に一回、膣出ししているので滑りは非常に滑らかになっている。
締め付けも程良い。
先程は急いで射精したので、今回は緩急を付けて攻める直樹。
とは言っても、ちひろは大変だ。
直樹の腰の動きが小さく弱い時は、他の箇所への愛撫があるので常に感じ続けているのだ。
ある意味、拷問だった。
せっせとちひろに愛撫の雨を降らす直樹。
それは唇、首筋、乳房、乳首、クリトリス等に不定期に繰り返される。
その為、逝くに逝く事が出来ず、ちひろの興奮は高まるばかりだ。
愛撫が止まって少し快感が引き始めたかと思うと、肉棒がカリ裏でGスポットを
引っ掛けたりと直樹のやりたい放題にやられているちひろ。
だが、そんなちひろもちゃっかりと直樹の腰に脚を回して膣出し体勢を整えている。
「あ、あぅ、先輩の下さいっ」
直樹も正直、余り持ちそうにない。
(溜め過ぎかな………)
本日四回目のに、余裕の直樹。
この後には美琴、そして保奈美が控えているのだ。
直樹は愛撫を止めるとちひろを抱きしめて体を起こす。
そしてそのまま腰を上下に動かす。
すると、直樹の胸板の上でちひろの腫れている乳首が擦れる。
痛みと淫悦が共にちひろに襲い掛かる。
自分の胸でちひろの乳首が押し潰される。
そんな感触を体感している直樹。
「ちひろちゃん、ゴメン」
腰が震える間も無く直樹はそのまま達してしまった。
直樹の肉棒がちひろから抜かれる。
すると肉棒という蓋が無くなった膣口からトロトロと愛液とザーメンが混じった
粘液とも見て取れるものが流れ出てくる。
そして直樹は保奈美と美琴を見る。
二人は直樹を待っている。
その四つの瞳からは魔力でも放たれているかのようだ。
思わずゾッとする直樹。
実は直樹、まだまだ出し足りないのだがいい加減、腰にきていた。
「じゃあ、私が先で良いかな?」
「いいよ。私は直樹と保奈美を見て、もっと勉強しないといけないからっ」
そんなやり取りがされている時、茉理に起こされてちひろがベッドからゆっくりと退いた。
「えいっ!!」
保奈美が直樹を押し倒した。
「なおくん、お疲れ様。後は私がするから、なおくんはそのまま動かなくても大丈夫だよ」
保奈美が直樹に跨った。
そして既にトロトロの膣の中に直樹の肉棒を自ら迎えに行ったのだった。
続く
ほなみんガクブル((((;゚Д゚))))
ペロ……この濃さなら後6回
やっと、ほなみん(*゚∇゚)=3
「ねぇ、なおくん」
直樹の上に跨っている保奈美。
無論、肉棒はくわえ込んだままで。
その膣口からは濃厚なザーメンがたっぷりと溢れ出ている。
一体、どれだけしたのだろう。
入れ替わり立ち代り、四人相手に何週したのやら………
それさえも覚えていない直樹。
いい加減、直樹は疲れていた。
事が始まると何度出しても出し足りない。
そんな自分の精力に嫌気が差してきていた。
とはいっても直樹は下から保奈美の胸を鷲掴みにしている。
「うぅっ」
そうして直樹は、保奈美の膣内で何度目なのか分からない射精をした。
「もう………少し、早いよ………」
なんだかんだ言っても、保奈美も直樹の以上精力に対応してきている。
そんな保奈美の不満な声が聞こえたのかどうか………
直樹の意識は飛んでしまった。
「ううぅっ」
窓から差し込む朝日に目を覚ます直樹。
そしてそこは茉理の部屋。
「おはよう、なおくん」
「おはよう、直樹」
「やっとおきたんだ」
「おはようございます、先輩」
四人から挨拶されて段々と意識をハッキリさせる中で異常に気が付く直樹。
肉棒が反り返っているのは何時もの事。
手首、足首に痛みを感じる。
ふと見てみると………
縛られている。
四肢を伸ばしきった状態で手首、足首を縛られて動けないのだ。
「ほ、保奈美さん、これは………」
恐る恐る直樹が正妻に問いかける。
「なおくん………」
ごっくん
思わず唾を飲む直樹。
「ごめんねっ」
笑顔で言う保奈美に戸惑う直樹。
「じゃあ、茉理ちゃん、橘さん」
「はいっ」
「は、はいっ」
呼ばれた二人は互いに直樹の乳首を舐め始める。
すると直樹に肉棒がピクピクと振るえる。
「美琴」
「直樹、ゴメン」
そう言うと直樹の菊門を舐める美琴。
「じゃあ、なおくん」
保奈美は直樹に跨って、膣内に肉棒を沈める。
「じゃあ、動くねっ」
腰を振り出す保奈美。
そして菊門への攻撃が止まった………と思っていたその時だった。
「はふぅっ!!」
直樹の体に電気が走る。
今までと違う感覚。
たっぷりに濡れた菊門に美琴の指が入ってきたのだ。
そして休みが終わり、月曜日の朝。
登校途中の事だった。
「おはよう、秋山さん」
「おはようございます、秋山先輩」
「………おはよう………委員長………」
「おはよう………………………って大丈夫?久住君………………………」
げっそりとしている直樹を見てビックリする文緒。
「ふ、藤枝さんはなんだか綺麗ね。まるで輝いている………みたい………」
「ふふ、恋してるからかなっ」
そう言って校門への道を歩く保奈美だった。
続く
そろそろ最終回を考えているのですが、話がまとまりそうに無いです………
終わらせないでほしい
ほなみんのシーン割愛に(´・ω・`) ショボ-ン
がんばって書いてください
灰色猫氏は
>>373でデータがとんでからどーなったんだろう
バックアップファイルから書いてます。
祐介×文緒のHを。
レスdです。
私的に保奈美の活躍を期待している訳ですが・・・・・がんばってください。
あと前回思ったのですが、
なお君→なおくん
の方がいいかと。
ホナミンについては、まだエロシーン入れる予定があるので後日までお待ちください。
にられば氏相変わらずGJ!!!
にられば氏にはコレが終わったら
よあけな編も書いて欲しいなぁ
おお、後日まで待ってます(`・ω・´) シャキ-ン
にられば氏、レスどうもです。
朝の教室はごった返した様な喧騒に包まれている。
「怪しい………」
そう密かに呟いたのは文緒だった。
確かに保奈美は何時に増して肌が美しい。
そして直樹がゲッソリしている。
(そ、それってやっぱり恋人同士だから………)
とついつい妄想してしまう文緒。
一瞬、カーッと赤くなって手で顔を押さえる。
が、しかし、やはり腑に落ちない事が有る。
(でも、渋垣さんの肌も藤枝さんみたいに………まさかっ)
直樹が実は二股を………と考えてしまう。
(でも、藤枝さんは人一倍勘が鋭いから二股なんて………)
実際には公認とはいえ、二股どころかその倍なのだが………
文緒にはそんな非常識な発想力は備わっていないので予測出来る訳も無い。
ガラガラ
遅刻ギリギリの時間に誰かが駆け込んできた。
無論、委員長としてそれを咎める為にも顔を拝見しようと振り向く。
「ま、間に合った………」
(う、あ、あ、天ヶ崎さんまで………)
そして彼女の疑念は確信へと変わる。
しかし、これはあくまでも久住直樹のプライベートな事柄である。
(やっぱり、久住君に言ったほうが………)
(それとも、藤枝さんに………)
保奈美に言おうにもなんと言えば良いのか?
そんな事を考えているうちに放課後になった。
弓道場で部活に励むが身が入らない。
今日は早めにあがる事にした。
そんな文緒は、何故かカフェテリアに来ていた。
店内に入るとあまり人はいない。
そんな片隅で一つの集団を見つける。
天文部御一行様だった。
そこから距離を置いた場所に座る文緒。
すると間も無く、部長が去って直樹と美琴の二人きりになる。
そんな二人をボーっと眺めているその時だった。
「先輩、秋山先輩」
呼ばれている事に気付いてハッとする文緒。
そこにはウエイトレス姿で注文を取りに来た茉理がいた。
「ご、ごめんなさい、ついボーっとしちゃって………」
「疲れてるんですよ、きっと。だって直樹のクラスの委員長なんですから」
注文を終えるとフゥッとため息を吐く。
(何故だろう………この前、久住君と勉強した時の事を思い出しちゃうなんて………)
何故だか心臓が高鳴っていくのが分かる。
「アイスコーヒー、お待たせしました」
「………ねぇ、渋垣さん………」
アイスコーヒーの入ったグラスを掴む。
「渋垣さんって………今、恋してる?」
ついつい聞いてしまった。
それは保奈美のあの言葉を思い出したから………
(ふふ、恋してるからかなっ)
それに対して茉理の答えは曖昧だった。
「そ、そうですねぇ、し、してるような、してないような………」
「それって、相手は久住君?」
「そ、そんな事無いですよっ、す、すいません、他のお客さんの所に行くので失礼しますっ」
ピューンと駆け去っていく茉理。
(やはり、何かあるわね………)
翌日の放課後の事。
「すいません、秋山さん」
HRが終わった教室で結に呼び止められる文緒。
「しおりの作成をお願いしたいのですけど………」
「分かりました」
「それで場所なんですけど、保健室に用意がしてありますのでお願いしますね」
条件反射的に返答を返す文緒。
「そういえば、何のしおりだか聞くの忘れてた………まっいっか………」
コンコン
早速、保健室にやってきた。
「失礼します」
ドアを開けて入ってみると部屋には直樹がいる。
他には誰も居ない。
直樹と二人っきりである。
実はこれ、この部屋の主と二人の担任とがグルになって画策した罠だったのだ。
そんな事、無論、直樹も文緒も気付いている筈が無い。
何故なら、保奈美ですら知らないのだから………
続く
ちょwww黒結wwwwww
もう1人追加ですかw
黒結キター!
「あれ、久住君しかいないの?」
「恭子先生に呼ばれてきたら、当の本人に逃げられた………」
「まぁ、いいわ。これを順番通りに重ねていけばいいのね?」
「そう。最後にホッチキスで固定して終わり」
「じゃあ、始めますか」
文緒が戦闘体制に入る。
「じゃあ、私が重ねていくから久住君はそれを整えてホッチキスね」
「了解」
黙々と作業を続ける二人。
一体幾つあるのだろう?
三十分近く、作業を進めているがようやく半分位終わったところだ。
その時だった。
文緒がフラッと傾いたかと思うといきなりその場に崩れた。
「委員長っ!!」
駆け寄る直樹。
文緒を抱き抱える直樹。
幸いにもここは保健室だ。
すぐに直樹は文緒をベッドに寝かせる。
「く、久住君………」
「気が付いたか委員長。大丈夫か」
「………大丈夫じゃないと思う………」
文緒はその瞳を潤ませて赤くなった顔で直樹を見つめる。
思わず、ドキッと心動かされる直樹。
その瞬間だった。
直樹の唇が文緒に奪われる。
しかも直ぐに舌を絡ませてきた。
直樹も癖なのかついついそんな文緒に応えて自ら舌を絡めだす。
そして満足したのか文緒の方から離れる。
二人の唇からは唾液で出来た糸が繋がっていたが垂れ落ちる。
「い、委員長………」
「ご、ごめんなさい………でも、久住君を見てると………」
「いやその、嬉しかったかも………」
だがそんな直樹の言葉は彼女には聞こえなかった。
「苦しいよ。我慢出来ないの………」
そう言ってスカートを捲り上げる文緒。
すると彼女のパンティが濡れて肌にベトベト張り付いている。
その為、恥丘の形がはっきりと浮かび上がり透けて見えている。
無論、割れ目も陰毛モクッキリ丸見えだ。
それもこれも異常性欲体質になった直樹から放出される強力な男性フェロモンが
無換気の室内で充満してしまった為に起こった現象なのだ。
それに彼女自身も、心の何処かに久住直樹という存在が引っかかっていたのだろう。
好きでもない相手にこんな自分の姿を曝け出す必要は無いのだから………
「………来て………………………」
文緒が直樹を誘う。
直樹も直樹でドキドキして文緒に手を掛けそうになる。
ここまでされて引き下がるのは男の恥かもしれないが、直樹には保奈美(と美琴、茉理、ちひろ)がいる。
「ゴメン、出来ないよ………」
そう言ってベッドから離れようとする。
だが、文緒の動きの方が早かった。
「うそ、こんなに大きくなってるのに………」
そう言って後ろから抱きつくように直樹の股間を掴む。
「ちょっ、委員ちっんんっ」
直樹は振り向きざまに唇を文緒によって奪われる。
だが今回は直ぐに開放される。
舌も入れてこなかった。
「い、委員長、その………」
「ふ、ふ、文緒って呼んで………」
「ふ、文緒………」
「………私も、直樹って………呼んで良いかな?」
続く
直樹は文緒のブラウスのボタンを外していく。
そこから現れたのは純白のブラジャーに包まれたその慎ましくもそれなりに豊かな胸。
だがこうして直樹の前で裸をさらす事が想像以上に恥ずかしいものだとは思いもしなかった文緒。
少し間をおいて落ち着きたい文緒。
「ブ、ブラのホック、後ろにあるから、す、少し、きゃっ」
「ごめん」
直樹はなんと、ブラをそのまま押し上げた。
彼女のまだ誰も触れた事の無い双乳を目の当たりにする。
「ふ、文緒のオッパイ、頂くよ」
まだ誰にも侵された事の無いその柔肉が遂に直樹によって揉みまくられる。
サイズは手のひらサイズ。
茉理と同じ位のサイズだ。
「もう、は、恥ずかしいのにっ!!直樹の馬鹿っ!!」
赤面しながら直樹を睨みつける。
「むうぅぅ」
「どこが恥ずかしいんだ。こんなに可愛いのに」
そう言いつつ、胸を揉む直樹。
「いやらしいのに」っと指摘しなかった事は流石だ。
そう言っていたらポカポカと文緒に叩かれていただろう。
「気持ちいい?」
既に股間がびしょ濡れになっているので聞くのもなんだが聞いてみるのが直樹だ。
「………バカ………………………」
直樹は文緒の腰を浮かせてその隙にパンティを剥ぎ取る。
とはいっても完全に脱がすのは難しいので脱ぎかけの状態になったままだ。
そして彼女を降ろすとそのまま開脚させたまま脚を持ち上げて股間で盛り上がっているソコに手を掛ける。
その峡谷に舌を入れる直樹。
そしてそのまま、谷間を捲る様に開く。
先ず攻めたのは小陰唇。
その舌先が薄いヒダの間に押し入って泉の源泉を探りあてる。
そこから溢れてくる愛液をチュルチュルと吸い上げる直樹。
小陰唇すらも指で押さえつけ、ちゃんとその全てを確認する。
そしてそこから顔を離す直樹。
「な、なおき、きっ………」
来てと言おうとした時だった。
「今度は文緒にもして欲しいな」
そう言ってズボンの中でテントを張っている大黒柱を前に突き出す。
直樹はズボンの上から無理やり文緒に掴ませる。
(こ、これが私の膣に………痛そう………)
「ほらっ」
促されてズボンのジッパーをゆっくりと降ろしていく。
すると肉棒がすごい勢いでトランクスごと飛び出してきた。
そしてその余勢を駆ってそのまま窓からポロリと飛び出てしまった。
最初は恐る恐る触っていた文緒だったが、慣れてきたのかチロチロとその先端を舐め始め、
いつの間にか直樹とシックスナインを始めていた。
無論、直樹が下で文緒が上だ。
肉棒を握ってコスコスと動かしながらチロチロと亀頭を舐める。
一方の直樹も一生懸命、文緒の股間に挑みかかっている。
しかし、スカートの裾に隠れてその表情を窺うことが出来ない。
だが裾が蠢く度に直樹が手を変え品を変えて愛撫をしている事が良く分かる。
実際、舌を使い、指を使って、膣口やクリトリスを刺激している。
直樹の指がクリトリスを剥いて、それを弾いた時だった。
「ひゃぁぁんっ」
腰の力が抜けて崩れ落ちる文緒。
そして文緒の女の部分がもろに直樹の顔に押し付けられる。
臀部の直撃を受けた直樹は懲りずに舌でクレバスを攻める。
「だ、めぇっ、そこは、そこはオシッコのところぉっ!!」
「俺のだって」
再びクレバス上部の穴を攻める直樹。
舌が通過する度に舌先がクリトリスに触れる。
遂に文緒の腰がガクガクと震えだす。
「だぇえぇぇっっ!!何か、何かがくふぅぅぅっっ」
思わず肉棒を掴む手にも力が入る。
「くぅっ」
だが直樹は舌の動きを止めない。
そして直樹の舌が押し倒すようにクリトリスを舐めきった時………
プシャー
(何処かでみたような?)
潮噴きのゼロ距離射撃を受ける直樹。
その時、文緒の顔も白濁のゼリー塗れになっていた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「はぁ、はぁ、はぁ」
二人とも肩で息をしている。
だが直樹は異変に気付く。
まだ顔に文緒の股間を押し付けられたままのなのだが、接着面がフルフルと震えている。
チョロチョロチョロ
ほんの少量ではあるが直樹の顔に文緒の黄金水が掛かる。
無論、数滴ではあるがベッドのシーツにも掛かってしまう。
しかし直樹は、既に茉理で経験済みの事だったので何事も無かったかの
ように文緒の股間を嘗め回すのだった。
続く
うは、いきなり聖水プレーw
>>461 あら、ヤダ。検索してみると、直くんだったり、なお君だったり結構適当になってますね。
指摘されなかったらひどい物を張るところでしたよ。
それはさておき、勝手にパラレル第2話。
まぁ、エロ不足を補うために、祐介×文緒のHであり、それ以上でもそれ以下でもないというわけなんです。
こんなものを貼って、外伝氏になんてお詫びを申しいいのやら…
第2話 幼馴染は眠らない
保奈美が目的地に向かう途上の商店街は、個人経営の店舗の多く、人通りがまばらに
なり始める時間帯には、ほとんどの店が店じまいをはじめていた。
その中で、例にもれず店じまいをするフラワーショップの前で、保奈美は、足を止めた。
バケツにいけられた小さな白い花が保奈美の気を引いたのだ。大きなポリバケツの中に
他の様々な種類の花とごちゃ混ぜにされていて『1本10円』とマジックペンで書かれただけ。
つまり、このバケツの中の花ならどれでも10円ということだろう。名前さえ記されていない、
ぞんざいに陳列された花だった。
「これ、いただけますか?」
保奈美が白い花を指して注文すると、店の店主は、片付けていた鉢植えの花を床に下ろして、
「これですね?」
と、確認を取ってから、白い花をバケツの中からゴソっと取り上げた。
「あっ」そんなに沢山はいらない。と、保奈美が口を開こうとしたが、
「なぁに、サービスですよ」
と、気前よく答えた。もともと売れ残りを寄せて集めたバケツだ。もったいつけて
余らせて捨てることになるよりはマシだ、というところだろう。
「あの、茎は短めで、お願いできますか」
「えぇ、いいですよ」
店主はラッピングしようとした手を止めて、剪定バサミで茎をバサバサと切り落とし
始めた。
「このくらいで?」
「はい」
店主は、再びレジの横にある作業台の上でラッピング作業を始める。
雪の結晶をあしらったビニールで包んでから、薄い水色のリボンで束ねるのだが、
複雑な形の結び目をスイスイと組んでいく様を見て、よく中年男性の野太い指がこうも
軽やかに動くものだ、と保奈美は感心した。
「ハイ! おまちどうさま。30円でいいですよ」
バケツにいけてあった分を、ほとんど全部で、この値段である。予想以上の大サービスに、
保奈美の気分は軽くなった。
代金を支払って店を出た保奈美は、歩きながら花の香りを吸いこむ。生の花の香りは
決して甘いだけのものではなかったが、
『でも、いいもん。可愛いから。なおくんはきっと喜んでくれるわ』
そう思えるのが、藤枝保奈美という女の子の心根であった。
やや小さめの、ブーケの様にこんもりとした花束を携えて。軽くなった足取りで
保奈美は商店街を後にした。
………
……
…
「ふぅーい」
風呂上りの祐介がリビングに戻ってきた。
火照った体にビールの一杯も流し込みたいところだが、生真面目な文緒の事だ。
きっと「お酒は20を過ぎてから!」などとつれないことを言うに違いない。
そう思いつつも、祐介は冷蔵庫の扉を開けて中を探る。
「ねえ、ビール無いの?」
「もう。なに言ってる!? お酒は20を過ぎてからでしょ」
キッチンの流しのところから顔を除かせて、文緒がたしなめた。
全く、予想どうに応答に、祐介はおかしく思う。
文緒がつけている水色のエプロン。二人の新居がここにきまった頃、近所の100円均一で
生活用品を慌ただしく揃えたときに調達したもので、見た目はそこそこだが、生地が薄く
造り自体はずいぶん貧相だった。落ち着いてから新しいものを買うまでの『つなぎ』
ということだったが、さほど実用性を欠くわけでもなく、今でも使い続けている。
そのエプロンをつけた文緒は、夕飯の片付けの最中だった。
「片付けは、俺がやるのに…」
「いいのよ。家事をきちんとこなすのが主婦の勤めだから」
そう言う文緒のしぐさは、どこか得意げだった。
「でも、作るのは文緒がやってるんだから、悪いって」
「あら、優しい旦那様ね。でも、10年後も優しいままでいてくれるかしら?」
「10年後も、20年後も、死ぬまで大切にするさ。オレは」
そう言って、祐介は、洗い物をする文緒を眺める。
エプロン姿で、袖をまくって洗い物をする文緒。
家事をこなす女性の吸引力。その源にある彼女から感じる包容力が、祐介の中で
欲情とは違った感情を呼び起こす。
つい最近まで友人でしかなかった、自分と同年代の女の子の家事をする様に、
まだうっすらと儚い感じだが、ふんわりと包み込まれるような錯覚をおぼえる。
そういうものにもっと、何重にも重ねて包まれたいという思いにかられた行動は、
決して卑猥なものではないと断言したいのだが、体現する方法が肉体のつながりに
行き着いてしまうのが、悲しい男の性である。
せめて、それは『純粋な下心』である、と申し開きしておきたい。
祐介が、後ろからはぐすと文緒は「ひゃっ」と小さく悲鳴をあげる。まわり汚さない
ようにとの配慮から抵抗できずに、洗剤の泡のついた手を泳がせた。
『どうして女の体はこんなに細いのだろう?』
と思いながら、文緒の体を抱きしめる。文緒の首筋に鼻をうずめ大きく息を吸いこむと
文緒が「あ…」ともらして肩をすくめる。
「ちょっと、ダメ。まだ洗い物の途中でしょ」
「後にすればいいじゃないか。って言うか終わったら、あとでオレがやっとくよ」
「ダメよ。そんなの…」
そう言って身をよじる文緒の体の上を弄っていた祐介の手が服の中に侵入を試みようとしたとき。
「ダメだってば。まだ、お風呂も入ってないんだから」
「むしろ、そのほうがいいんだよ。文緒の生の味が味わえるだろ? 今の文緒自体いいにおいするし」
そう言うのに合わせて祐介は、肩、背中、腰とたどり、最後に文緒の股間へと鼻面を
突っ込もうとする。
「ちょっ!」
さすがに絶えかねた文緒は、手早く洗剤を洗い流し、祐介の頭を押しのける。
「もうっ! ダメッたらダメなの! 無理やりしようとするなら、今日は一緒に寝ないから」
文緒の剣幕に「本気で怒らせちゃったか?」と思いながらも、なぜ洗い物を中断させられた
くらいで、ここまで怒るか、とも思う祐介だった。
臭いだの、味だのといわれて羞恥を感じない女性は少ない。ただ、祐介には
まだそれがわからなかった。
"いい匂い""おいしそう"というニュアンスで彼なりに雰囲気を盛り上げたつもりだったのだが。
祐介が女性を理解しきれていないように、文緒も、まだ祐介に全てを預けられるほど
成熟していなかった。
いささか腹の立った文緒ではあったが、しょんぼりした祐介を目の前にすれば、
腹立たしさが保護欲へと変わっていく母性があった。
「私だって裕介がほしいけど、それとこれとは別。やるべきことは、きちんとやらなきゃダメ!」
「…うん。わかった。(犯るべきことは、きちんと犯らないとな)」
「片付けがすんで、お風呂に入ったら… ね? だから、おとなしくまってて」
文緒が、説得に成功したと思った時、
「じゃあさ。洗い物はオレがやっとくから、文緒は早くお風呂入っちゃいなよ。
そのほうが早くできるだろ?」
「………」
文緒はもう呆れるしかなかった。下の話となると、男性とはこうも機転が利くものか。
普段、大雑把なところがあって、うっかり屋なところもある彼とは思えなかった。
情熱的に愛されるのが嫌なわけじゃない。だが、やはりもう少し情緒的な色を含んで
ほしいと思いながら、裕介が口説き上手な男であっても、その軽薄さは好きになれず
寂しいとも思う文緒であった。
………
……
…
結局、文緒は裕介に洗い物を任せて入浴することにした。
洗い物を引き継いだ裕介ではあるが、ザブザブと食器をボールに沈め、汚れが目立つ部分だけを
スポンジでこすり洗いしたら、サッサと水道水で濯いでハンガーに伏せた。
「よし、終わり! ちょろいもんだ」
………
……
…
寝室のベッドに腰掛けて首と愚息を長くして、文緒を待つ裕介。
彼は、文緒がさっとシャワーを浴びてすぐに来てくれるであろうつもりでいたのだ。
こんなことならもっと丁寧に食器を洗うべきだったと後悔し始めていた。思い返してみれば、
ずいぶん適当な仕事をしてしまったと思う。あれは間違いなく文緒の顰蹙をかう。
食器洗いなどのために、愛の営みを先延ばしにするなど馬鹿げたことだという思いが、
半ば強迫観念のようなものとして、裕介を急かしていたのだ。
彼の妻、文緒は手抜きや、やっつけ仕事というものを非常に嫌う。
不完全な結果そのものよりも、そうなると知りながら、はじめから努力さえしようと
しない自堕落な発想を許せない生理が文緒にはあった。
過ぎたことを悔やんでも仕方がない。そう思っても、何もせずに待つという行為は、
とてつもなく退屈なことだと再認識させられる。
それなら、文緒とのプレイをあれこれと計画すればいいではないかと思われるが、
決戦を前にした頭の中は、劣情に支配されていることには違いないのだが、モヤモヤと
湧き上がるそれは、不定形なもので、思考というよりは観念のような物であり、
ナニをどうしようなどと明確に形づいた妄想にまでは至らないのだ。
『そうだ。こんなときは素数をだな… イヤあれは動揺しているときか』
動揺しているといえなくもない。
『なら、円周率を3.14156… ダメだ。これ以上覚えてない』
この他にも彼は将棋、俳句などと時間をつぶす方法を試してみたが、どれも失敗に終わった。
「お待たせ」
文緒が戻ってきて、裕介は我にかえった。
戻ってきた文緒のパジャマ姿を、裕介はいぶかしく思った。裕介は、文緒がバスタオル巻きの
状態で、すぐにベットインできると想定したいたのだ。
さらに追い討ちをかけるように、文緒は、ベッドの横にある化粧台の椅子に座り、
一度タオルで髪を拭いてから、ブラシで整え始めた。
彼女の化粧台は、化粧台といっても引き出しのついた白い棚に、これまた100円均一で
買った鏡を置いただけの粗末なものだった。いつかちゃんとした物を揃えてあげたいと
裕介は思うのだが、「それなりに値の張るものだから、今ので十分」と、文緒はすっかり
家庭を預かる女になっていた。
「なぁ、文緒…」
髪を整え終えた文緒が、保水液のビンに手を伸ばすのを見て、痺れを切らした裕介が
声をかけた。
「んん…?」
保水液を塗り広げながら、文緒が横目で裕介を見る。「早く」と、急かしているのはわかっている。
だが、
「待って、今綺麗にしてるんだから」
『そんなの、すぐ乱れるのに…』
そう思いながら、裕介はベッドに寝転び足をバタバタさせた。
駄々っ子みたいな裕介のしぐさを可愛らしいと思いながら、文緒は腰をあげた。
「はいはい」
文緒がベッドに近づくと、裕介が手を伸ばす。そして、文緒が手をとると、予想以上の
力で引っ張られ、彼女の体は簡単にベッドに転がった。
裕介はすぐに文緒を抱きしめて、その唇に唇を重ねた。
どちらからでもなく、相手の口内に舌を差し入れ絡めあえば、混ざり合った唾液が
お互いの口内に行きわたる。
唾液を通して伝わる体温は、舌や唇から伝わるときよりも、より自然に相手と一つに
なれるように思えた。
「ねえ、裕介。お願いがあるんだけど」
「なに?」
「コレつけて」
ベットサイドをゴソゴソやりながら文緒が言う。
「コンドームじゃん? なんで? 俺たちもう夫婦だし、子供だって…」
「もうできてる」。最後は言いよどんだが、文緒の腹を見ながら、裕介は言った。
「だからなの。妊娠中は、男の人のってあんまりよくないの」
「へぇー、そうだったんだ」
「もう、感心してないで。お父さんになるんだからちゃんと勉強してよね」
呆れる文緒をよそに、裕介は不満をたれる。
「でも、さあ〜、やっぱ生のほうが気持ちいいんだよね〜」
「ふざけないの。父親になるってちゃんと自覚してるの?」
裕介とて子供の大事に至るようなことまでしたいとは思っていなかった。ただ、避妊して
体を交えることがさびしいような気がして、期待はしていなかったが、せめて状況に報いようと、
だめもとでゴネてみたのだ。
さて、ゴネついでに文緒をからかってみようという悪戯心が首をもたげてきた。
「ところで文緒。それなんて言うか知ってる?」
「し、知ってるわよ」
文緒の些細なしぐさの中から、彼女の戸惑いを感じ取った裕介は、「しめた!」と、
思いつつ続ける。
「じゃ。言ってみ」
「…なんでよ。いいじゃない。別に、そんなこと」
「よくないさ。文緒がさっき言ったじゃないか。『ちゃんと勉強しろ』って。
コレも一つの勉強だろ? それにさ、道具を使うときには、その道具の特性を正しく
理解してから使うのが道理じゃん? なら、最低限名前くらい言えなきゃならないと思うんだ。
文緒がコレの名前をいえたら着けてすることにしようよ」
女の子をからかうのはなぜこんなに楽しいのだろう。ノリにノッた裕介は、自分でも
驚くほど饒舌であった。
それにより、文緒は裕介の幼稚な行動のなさんとするところが見えた。
「ほら文緒。言ってごらん。コ ン ド ー ム ♥。もしくは、避 妊 具 ♥」
「………」
「どうしたの文緒? カマトトぶってるその口で言ってごらん。コンドームって」
「………」
文緒は、素早く体をずらすと、裕介のパジャマのズボンのゴムを口で咥えてさげはじめる。
途中、勃起した裕介のペニスに引っかかりそうになるのを、ゴムを引っ張ってうまく避け、
局部が完全に露出するまでさげきった。
文緒は間髪入れずに裕介のペニスを咥える。と、いってもごく浅く。亀頭の部分までを
口に含み、円を書くように舌を動かして周り一舐めするが、それきりでペニスから口を
離してしまった。
文緒の不意打ち攻撃に、裕介は腰が浮きそうになった。
口を離した文緒は、今度は裕介のペニスの根元を指でつまんで押さえつける。
血の流れをせき止められた肉棒は、血管を浮き上がらせプックリとカリを膨らませた。
裏筋と亀頭の境目、背中側のカリ首、側面のやや背中よりと、裕介の弱いところを狙って
刺激したが、常に指先だけを使い、鬱血して敏感になった肉棒に強烈な快感を与えつつも
決して絶頂まで持っていかなかった。
文緒は、鈴口から涌き出た我慢汁を、パンパンになった亀頭に塗り広げる。
摩擦が限りなく小さくなり、ヌルヌルと文緒の指の腹が亀頭を滑るたびに、裕介の
ペニスは文緒の手の中でビクビクと跳ね、再び文緒の指による洗礼を受け、また暴れ、
という無限ループにおちていった。
無限に続くかと思えた責め苦だったが、文緒は指を離した。
「付けるんならしてもいいんだけどなぁ…?」
そう言って、指を口元に持っていく。
文緒の指と、裕介の21本目の指との間でカウパー液が糸を引いた。
文緒のプルリとした血色いいの唇の奥で白い歯が光り、その間から覗いた舌が指を舐める。
というよりは、カウパーで濡れた指を舌に擦り付けたと言ったほうが正しい。
もちろんその間、目線は上目遣いのままだ。
文緒の舌のヌラリとした光沢が、自身の我慢汁によって成されていると錯覚しかける
裕介に、文緒が促す。
「確認しておくわね。私は母親として生身では絶対にエッチしません。
でも、妻として付けるなら裕介としたいわ。…どうする?」
「くっ… 男子の面子にかけて、このような卑怯な責め苦に屈する方で、要求に
応じるわけにはいかない」
「ふ〜ん」
そういって、文緒は指先で鈴口を引っ掻く用に刺激した。
「おうっ」
裕介は、引きつらんばかりに、息子と腹筋を痙攣させながら、我ながら情けない声を
あげたと思う。
文緒は、必死になって意地を張る裕介がかわいく思えた。もともと、きかん坊の手綱を
握るつもりで始めた愛撫だったが、手段が目的に変わり、行為自体が彼女の中に
征服感という興奮を生成しつつあった。文緒は意外とサディストなのかもしれない。
「そうだ! 口で付けてあげようか?」
「ゴム付でやらせいただきます!」
「………」
「………」
即答する裕介に、さっき、男子の面子がどうこうと言った口が、よくも言うものだ、
と文緒は呆れた。
「…まぁ。いいわ…」
意気揚々とした手つきで避妊具の袋を開封した文緒であったが、裏表を間違えそうに
なったり、付ける位置を決めかねたりと、まごついていた。
経験がないのは当たり前として、先ほどのような高度な愛撫を披露した女性とは、
裕介には思えなかった。
考えても見れば、あのテクニックもどうやって習得したのだ? マニュアル本を
入手したと考えるのが妥当ではあるが、気になるのはその方法である。
例えば、購入先の本屋において、弓道に臨むときのような凛とした態度で、マニュアル本を
選び、レジに差し出したのだろうか? やはり恥ずかしがって、サングラスにマスクという
ベタな変装をしていったのだろうか? どちらにしても可笑しいものだ。
極めつけは避妊具のほうだ。名前を言うのさえ恥ずかしがっていた文緒だ。これはおそらく
変装していっただろうが、いひょうをついて、薬局で堂々と「コンドームください!」
などと店員に言ったのかもしれない。
豊かな想像力の中で文緒を躍らせて、裕介は愉快で仕方がなかった。
さて、裕介がそれだけの妄想を膨らませて時間を浪費しても、文緒の作業は一向に
はかどっていなかった。
人の心と心が触れ合っていれば、技術的な未熟さがあっても、想いがそれを補って
お互い満たされることができるが、心のないただの物質に想いは通じない。愛おしい彼は
文緒の愛撫に答えてくれたが、ラッテクスの避妊具は文緒に冷たかった。
「文緒、できればこっちにお尻向けてくれないかな?」
「ん?」と、文緒が一瞬だけ裕介のほうを見上げる。
「いや、俺ばっかりしてもらうのも悪いから、文緒のほうの準備はオレがしてあげるよ」
避妊具と格闘する文緒を見て、長丁場になるとふんだ裕介は文緒に声をかけた。
一見、文緒を気遣うような口ぶりだが、実のところ文緒の頭越しに揺れるお尻に我慢
できなくなったのが本音なのだ。
「うん…」
それにしても、直接的な表現ではなかったとはいえ、随分卑猥なことを頼んだと思う。
幸い文緒は避妊具に気を取られていて、素直に体勢を入れ替えてくれた。
腿のあたりあった文緒の温もりと体重が移動して、股間が裕介の顔の上をまたぐ。
69の体勢だ。今まで文緒が恥ずかしがってなかなかさせてくれなかったプレイに、
裕介は内心小躍りした。
だからといって、いきなり本拠地を強襲するのは野暮だ。それは、相手に対してもそうだし、
自分のためでもある。
裕介は、手の平を使ってパジャマの上から文緒のお尻を撫で回した。
突き出された女性のヒップというのは、普段から想像もできないくらい巨大なのだ。
今も文緒のお知りが裕介の視界を占拠している。
今しがた抱きしめた体の華奢な抱き心地からは想像もできないのが、視覚を通すことで
修正されて認識された。
そして、撫で回す手から伝わる触覚が、裕介の中で視覚と同調し、巨大さを
明確な思考へと昇華させた。
直接手から受容される触角が伝える情報は、それだけに限らず、もっと感応的な分野に
溶け込んでいく情報も拾ってくれた。
手を広げてそのお尻を撫でると全体がムニリと形を変える。文緒の尻が、いかに
肉厚なのかを物語っていて、それが、セックスアピールになるのも、男のものとは違って、
尻を構成する脂肪の層が非常に厚いからだ。力をこめて掴むようにしてもみても、
必ずもとの形に戻る。
下着ごと文緒のパジャマのズボンをずり下ろすと、ズボンのゴムに引っかかって尻肉が
跳ねたように、裕介には見えた。
裕介は、文緒の生のお尻を目にすると同時に、"文緒の匂い"が広がってきたように思えた。
シャンプーの香りと、甘酸っぱい女の子の匂い、それと生々しい臭いが混ざっていたのだが、
イヤな感じはしなかった。むしろ、吸い込んだ匂いが体中の血管を拡張したような感覚を味わった。
文緒の生の尻に手を伸ばした裕介は、白いお尻の絹のような手触り楽しむ。そのやわらかさは
いまさら説明する必要はないのだろうが、滑らかな手触りが彼女のやわらかさを誇張して
感じさせる。
馴染み深い感触が、いつもと変わりないことを確かめた裕介は、しばらく双丘全体を
さするように撫で回したあと、パジャマの中に手を突っ込んで背中をなぞる。
文緒の背中から脇腹まで撫で回すと、「やんっ」と、文緒が悲鳴をあげる。
同時に、息子に被せかかっていた避妊具が転がり落ちるのがわかった。
「あ! もう」
「ん? どうしたの?」
なぜ、文緒が声を上げたのか知っていた裕介だったが、わざととぼけた。
「うまくいきそうだったの…」
文緒が口惜しそうに唇を尖らせる。
文緒は避妊具を拾い上げ、裕介のペニスの上に乗せると、再びそこに口をつけた。
唇を使って、巻き上げられた"ヨリ"を戻しながらかぶせていくのだが、裕介のペニス
に対して避妊具が小さめなのと、四苦八苦する文緒を可愛いと思う裕介の意地悪で、
なかなかカリの膨らみを突破できないでいた。
裕介は精一杯股間に力を入れて、カリを膨らませながら、文緒の秘部に指を這わせる。
文緒のそこは、すでにパックリと花開き、内部は湿り気を帯びていた。
裕介は、文緒がすぼめた唇を亀頭に押し付ける感触でタイミングを計って、唐突に膣内に
指を突っ込む。
「ひゃん!」と、文緒の悲鳴が上がり、被せかかっていた避妊具を元に戻るのがわかった。
「あぁっ、もうっ!」
「残念だったねwww」
「ねぇ、わざとやってない?」
「え? なに? "文緒の音"が大きすぎて聞こえな〜い」
裕介はそう言いながら、文緒の肉壷内に入れた指2本をバタ足させるようにして、
クチャクチャと卑猥な音をわざと響かせて、とぼけた。
「やだ!」
裕介の指を止めようと手を伸ばした文緒の指を、ハムッと口でくわえて制する。
「もう…」
文緒が再び避妊具をかぶせ始めると、裕介は文緒の膣からゆっくりと指を抜きながら
その状態を観察した。
十分に濡れてそぼって、とろけそうになった膣の入り口のプリプリとした処女膜が、
裕介の指を濡らしているのと同じ液体でテラテラと光りながら、彼の指を吐き出していく。
指が抜けたあとの、ポッカリと開いた口がゆっくりと閉ざされていくの観察しながら、
裕介は、文緒の愛液で濡れて湯気を立てそうな指で、彼女の肉土手をふにふにとつつく。
文緒は恥丘上部の陰毛が濃いほうだったが、秘部の周りはキレイに無毛であって、
彼女のきめの細かい肌の滑らかさが顕著だった。
その肉土手に今度は口をつけ、唇でついばむように愛撫して、そのやわらかさを楽しむ。
そして、裕介は、また文緒の仕事が山場を迎えるときを見計らって、文緒のクリトリスに
吸い付いた。
吸い付かれてむき出されたクリトリスを、小刻みな舌の動きで舐め回され、間髪いれずに
文緒が悲鳴をあげる。
「やっ! ちょっと!?」
強すぎる刺激から逃れようとする文緒の腰を抱えるように押さえ込み、裕介はなおも
愛撫を続ける。
「あっ、〜〜〜………」
ビクリ、と文緒が下半身を痙攣させるのと同時に、彼女の膣口がキュッと口を結び、
内部の愛液がトロリと流れ出した。
文緒が小さく絶頂を迎えた。
文緒が快楽の波の中を漂っているあいだ、裕介は、ヒクヒクと震える花弁やその内側を
ゆっくり舌と唇でなぞった。
「む〜、意地悪…」
「なにが?」
「やっぱり絶対わざとやってる」
くっくっくと裕介が含み笑いを浮かべているときだった。
文緒は一瞬の隙をついて、裕介のペニスの上に避妊具を置き、勢いをつけて唇を押し付けた。
今しがた余裕の表情浮かべていた裕介が、我に帰ったときには、振り返った文緒が、
勝利を確信して笑みを浮かべた。
「スキアリ」
そして、うれしそうにそう言った。
文緒の唇が亀頭を包むのは感じたのだが、そのときすでに避妊具はカリの膨らみを超え、
首の部分までかぶさっていた。まさしく裕介は隙をつかれる格好になったのだ
状況を飲み込んだ裕介が舌打ちすると、文緒はウキウキとしながら残りをかぶせていった。
「はい、できた」
そう言って体を起こした文緒は、いまだ悔しそうな裕介の股間にまたがった。
「気分乗らないならやめよっか?」
「イヤ、それは…」
自尊心を傷つけられても、なお下半身の欲求には逆らえない裕介である。
形勢が逆転して、今度は文緒が裕介をいじめる番であった。
「裕介にも準備が必要よね」
そう言って文緒は、裕介の肉棒にこすりつけるように腰をグラインドさせる。
「俺は、もう――」
「準備はできてる」と言いかけた裕介の口を、文緒がキスで塞ぐ。
文緒は悪戯の過ぎた裕介にお願いさせて見たかったのだ。だから今はそれ以外の言葉は
聞きたくなかった。
一方、裕介は、相手を求めながらも、決して乱暴にしないのが文緒らしいと、思った。
裕介は、口内を丁寧に探る舌に、自分の舌を添えるようにしてでむかえる。口内の舌が、
探し物を見つけたかのようにすぐに寄り添って、お互いに絡み合った。
互いの口の中を行き来しながら、舌を絡め合い、唾液を混ぜ合う。こうして求め合って
いるときには必ず、己の舌がもっと長ければより相手と触れ合える、と思うのだ。
離れた唇の間に引いた唾液に糸をすくい取るように、裕介の唇が再び文緒の唇に触れる。
舌で相手の唇をなぞってから、唇で唾液を塗り広げる。文緒もそれに習って、裕介の
唇に唾液を塗りつけ、お互いの唇が唾液でテラテラと光る。なぜこんな行為で、エロスを感じるのか?
人の官能とは不可解なものである。
「文緒… 文緒の中に入れたい」
「うん」
当初は焦らして、裕介に少し意地悪をしてやろうとも思っていた文緒であったが、
彼の口から出たあまりにも素直な言葉に、ささやかな悪意は消えていった。
「動かないでね…」
裕介の腹に手をついて体を支え、文緒はもう片方の手をペニスに添えて胎内へと導いた。
文緒は、裕介のものを半分ほど飲み込んだところで腰を浮かせた状態で動きを止めた。
中途半端にくわえ込まれる感触というのが、もどかしいことに間違いはないのだが、
裕介はそこに新鮮な快感も見出していた。
文緒の肉壷に飲み込まれていない下半分がやけに空虚なのと、本来膣の奥にあたって
圧迫されるはずのペニスの先端部分もやはり物足りないのだ。それがアクセントになって、
膣内に挿入されている部分が媚肉のしごかれる感触を明確に受容した。
「激しくしたり、奥まで入れたりするのも良くないんだって」
「こう言うのも新鮮でいいさ」
「ありがとう。お父さん♥」
裕介が素直に身を引いてくれたことが嬉しくて、文緒は彼の鼻の頭にキスをした。
「お父さんか…」
キスされたことか、お父さんという単語にかはわからなかったが、裕介は少し照れた。
文緒が腰を動かし始める。上下の入出ではなく、前後左右といった平面的な動きでだ。
「おぉっ」と裕介は口の中で感嘆した。先の、中途半端にくわえ込まれた感触の中から、
プリンとした媚肉にしごかれる感覚が強くなる。
文緒が腰を動かすたびに、入り口を支点にして、文緒の肉壁に横方向にしごかれる。
更なる快感を求めて、条件反射で腰を使いそうになる裕介だが、文緒の手がそれを制していた。
もどかしさからは逃れたいが、逃げてしまえば快感を得ることはできない。蛇の生殺しとは
こういうことかと、裕介は思う。
慣れない動きを続けていた文緒は、気づかないうちに呼吸が上がっていた。それが裕介には
上気したものからくると思えるのだから堪らない。パートナーを喘がせているとの認識が
精神的な面を高揚させるのだが、身体に与えられる快感は軽微なまま変わらず。
この解離がなおさらもどかしさを覚えるのだ。
文緒は一度動きを止めてから、フゥとため息をついてから、今度は"の"の字を書くように
腰を動かし始めた。
肉壷でしごかれていたペニスに、今度はひねるような回転運動が加わり、同時にペニスの
根元がよじれて未知の快感を生み出した。
吐息を漏らして"の"の字を書くたびに、文緒の秘部は飲み込んだペニスとの間に隙間を作り、
短く糸を引いた愛液が静かにニチニチと卑猥な音をたてた。
それは、裕介にとって想定外なものであり、堪らないものだった。
裕介は、せっせと腰を動かす文緒の股間に手を伸ばす。
目の前で未体験の痴態が繰り広げられているのを、いつまでも静観できない。
これが男性なのであって、何者にもとやかく言われる筋合いなどないと言いきれる。
裕介を、文緒がパックリとくわえている結合部の上部で、文緒のクリトリスが包皮を
下から押し上げるように自己主張していた。
裕介は、狙いを定めて人差し指と中指の間で"ソコ"をつまみ、指を少し曲げ気味にして
クリクリと扱いた。
肉芽と包皮の間に含んだ愛液が潤滑剤となって、快楽の渦が容赦なく文緒を翻弄した。
その影響は、裕介自身にも返ってきた。文緒の膣がキュッとしまって、裕介の愚息を
拘束したまま、ヒクヒクと緩慢に震えはじめた。
裕介は、少し強くなったペニスへの刺激に期待を覚えたが、やはり絶頂へと達するような
ものではなかった。
さらに性質の悪いことに、文緒は腰の動きがおぼつかなくなっても、"の"の字を書く
円運動をやめなかったから、時折ビクリ体を震わせ、そのたびに半端に飲み込まれた
裕介の愚息は、文緒の肉壁に強くこすりつけられた。
その刺激も不定期で、一時的な快感はすぐにもどかしさの中に埋もれてしまう。
裕介は、クリトリスに伸ばしていた手を離し、文緒の腰に添える。
「なぁ、文緒… 意地悪しないでくれよ」
「え?」
文緒にそのつもりはなかったが、裕介が焦らされていると感じていることに、愕然とした。
もちろん裕介は、大方の予想通りの反応を見せる文緒にフォローを入れることを忘れない。
「これじゃ、ヤッパ、寂しいんだ」
中途半端な肉体の結合に不満があるのでない。肉体の生理の奥にあるメンタルな部分が
満たされない。裕介は、文緒がこういったニュアンスの感じ方を好むのを良く心得ていた。
文緒はしばらく考えてから、
「うん… 我慢してくれたし、ご褒美ね」
「動いちゃダメよ」と、念を押してから、ゆっくりと腰を落とし始めた。
1mmまた1mmと文緒が裕介を飲み込んでいく。
文緒が、大きく股を開いた体勢で裕介の上にまたがっていたので、パックリと開いて
中が丸見えになったワレメが、ペニスを咥え込む様子がハッキリと見てとれた。
文緒が大きくと息を吐きながら、腰を落としていくのにあわせて、その膣口がパクパクと
脈動するようにして、ゆっくりと裕介のペニスを飲み込んでいった。
例えるのなら大型の蛇が獲物を飲み込んでいく様に近い。
「ん… ぅん…」
すべてを飲み込み、裕介の股間に腰をおろした文緒がため息をついた。
「やっぱり、こっちのほうがいいな。この包まれてる感じが落ち着く」
「我慢してくれたから、そのお礼ね」
「赤ちゃんのため?」
「うん。我慢してね、お父さん」
そう言われれば、フフッと笑い声が漏れる裕介である。
こうしてつながったまま動かずにいるもの悪い気はしない。柔らかな胎壁と文緒の体温に
溶けてなくなりそうになると、彼女の無意識の運動に鋭敏に呼応する胎内がわずかに
脈動して、繋がっている感覚を取り戻してくれる。快楽を貪るのとは違う、穏やかな空気がある。
裕介は文緒の乳房に手を伸ばす。
柔らかい感触を下からすくい上げると、文緒が安らかな表情で、力を抜いて身をゆだねてきた。
力を入れても、芯のない弾力で指を押し返してくる。頂きにあるピンク色の乳輪部分が
全体的に盛り上がり、その上で乳首が隆起していた。文緒の性的興奮が明確に見て取れる
サインだ。
上気する文緒を再確認して、裕介は指先で乳首をこねくる。固くなった乳首が根元から
折れ曲がり、クニクニと転がる感触を裕介自身も心地よいと感じた。
今回の一件以来、ことあるごとに(保奈美より)小さいと文緒は嘆いていたが、
裕介はそうは思わなかった。客観的に見て、平均よりは極端に小さいことないだろうし、
手に収まるサイズに愛着も湧いた。
豊かな胸に永遠の憧れ手を抱き続けても、男は好きになった女の胸を一番好きになれるものだ。
それにしても、裕介はずいぶんとしつこく文緒の胸を弄んだ。
「胸好き?」
「ああ… ねぇ、オッパイってまだ出ないの?」
「うん? 出産間近になら出る人もいるけど、普通は赤ちゃんが生まれてきてからよ」
「えっ? そうだったの?」
「そう、まだ先」
そう聞いて、裕介は名残惜しそうに文緒の胸元から手を放した。
文緒は、裕介の上にしなだれかかって身を委ね、口付けを交わす。顎から伝って唇へ
至るキスが合図になった。
お互いに唇でついばむように求め合いながら、グラインドが始まる。
といっても、ピストンというほど大きな動きではない。互いの股間を密着させたまま、
文緒が秘部を押し付けるようにして、尻肉の弾力の余裕分だけ上下動するのだ。
主導権は文緒が握っていたが、裕介は決して悪い気はしなかった。文緒に言われたとおり、
あえて動きを止めたまま堪えていることがそれを示している。
文緒のスロークの短い緩慢な動作は、それこそピッチリと裕介の愚息を根元から亀頭まで
包み込みこんだ。
緩慢な動きだからこそ、裕介は文緒の胎内を明確に触覚したし、膣壁のプリプリとした凹凸が、
文緒の身体の動きにあわせて上下に扱き、特に竿とカリ首との境目をえぐるようにした。
そのうえで血が集まって敏感になった亀頭をヒダがなぞり、規則正しく子宮口がコツコツと
叩いた。いっぽうで、文緒は膨らんだカリ首のえらで胎内をえぐられて、子宮口を叩かれた。
お互いに刺激がお互いを高めた。
先の半端な結合とは違い、こそばゆい刺激も霧散することなく射精へと蓄積されていく。
また、それは文緒にも言えた。常に股間をくっつける体位状、クリトリスが裕介の恥骨に
こすりつけられ、その刺激によって収縮する膣が裕介のペニスを締め付けた。
媚肉に扱かれる感触と、定期的な締め付けに、裕介の射精感は確実に高まっていったが、
間際になって一気に登りつめていく通常の射精感とは異なり、激発できそうできないのが
口惜しかった。
裕介の下半身に蓄積していく鬱憤は、愚息の硬さを増し、その愚息に最奥を突かれる
文緒の全身に、衝撃がビンビンと響いた。
文緒が動くたびに、愚息の根元に溜まっていく快感が、激発しないまま精液が鈴口から
滲み出ているようにさえ錯覚された。
裕介は、言いつけどおり自分から動くことはしなかったが、文緒を突き上げたい衝動を
精一杯堪え、代わりに彼女の身体を抱き寄せ、抱きしめる。
息を荒くして身悶えする夫が、自分を抱きしめることが、可愛らしいと思わずにいられない文緒は、
それでも器用に腰だけをスライドさせ、エクスタシーに向けてその動きを一段と加速した。
裕介は、文緒のお尻を片方の手で撫で回し、ヘコヘコとした卑猥な動きを察知しつつ、
精液が尿道からトロトロと流れ出しているのではないかと思いながら、いまだ射精できずにいた。
自分を抱きしめる腕と、その硬さで胎内で存在感を示す裕介のペニスを確かに感じながら、
「裕介、愛してる!」
文緒は抱きしめられたまま、両手で裕介の顔を押さえつけるように掴み、やや強引に
舌を差し入れて、絶頂に達する。
「くぅっ」
文緒にしては乱暴なディープキスだとしか考える暇もなく、ビクリッと痙攣した文緒の
膣からの刺激で、裕介もようやく絶頂へと上り詰め、避妊具越しに文緒の胎内に精を放った。
ドクドクと射精を続ける裕介のペニスに、オーガニズムを向かえ小刻みに収縮する文緒の
膣内は心地よかった。
鬱憤や焦燥といった感情が身体から抜け落ち、透き通った感覚が二人のからだをみたしていた。
ボウっと、する頭で、裕介は自分の腕の中の文緒の身体が、至極華奢なものだと改めて実感した。
穏やかな雰囲気に包まれ、しばらくは二人で絶頂の余韻に浸り睦みあいながら、
「文緒、俺も愛してるよ」
普段、口にするのは気恥ずかしかったが、このとき裕介は自然にそう言えた。
文緒が身体を離して、裕介のモノを引き抜く。
「あ、やっぱり違う。流れてこないんだ」
文緒が感心して言う。
「そりゃまぁ、そうだろ」
裕介が出した精液はしっかりと避妊具に遮られていた。
「でも、この方が後片付けとか楽かも」
裕介は、口にはしなかったが、SEXに対して文緒が即物的な感想を述べたことに
寂しさを覚えた。
そのことを敏感に感じ取った文緒は、「ごめん」と一言謝ってから、
「でも、いっぱい出てるのね。普段拭いても拭いても漏れてくるわけだ」
そう言いながら、精子溜まり溜まった精液を楽しそうに指先でつついていた。
文緒が、ポヨポヨと精子溜まりを指の腹で押しつぶす。射精後の敏感になったペニスを
撫でられ、裕介が「オゥっ」と、うめく。
「うーん。今日は特別いっぱい出た気がする」
「そう?」
「焦らしに、焦らされたから」
それを聞いて、文緒はフフンっと意地悪そうに得意げな笑みを浮かべるのだった。
………
……
…
藤枝保奈美は、夫婦の営みを、最初からずっとベランダで眺めていた。
自分以外の女が、大好きな直樹を誑かし夫婦ごっこをしている。なにより、あの女は
直樹の子供を身ごもっているのだ。
平静な表情ではあったが、手にしたブーケの花を毟っては散らしながら、楽しそうに
会話する裕介と文緒を見つめ続けていた。
ベランダの床には、無残に散らされて白い花びらが絨毯のように広がっていた。
白い絨毯の上に、すっかり花を毟られて茎だけになったブーケが転がる。
ダンッ!
保奈美は、足元に転がったブーケを力いっぱい踏みつけて、グリグリと踏みにじった。
裕介と文緒が眠るまで、保奈美は二人の様子を伺っていた。その間、彼女の表情が
変わることはなかった。
その夜は満月で、直上で輝く月が青白い光を注いでいたが、それを浴びる保奈美の髪も瞳も
紅く灯って見えるのだった。
お粗末さまでした。
〜次回予告〜
祐介・文緒夫婦にちょっかいを出しつつも、直樹奪還に向けて着実に計画を進める保奈美は、
時空転移装置へ直接的接触を目論み、時計塔と結を強襲する。
保奈美と共闘し作戦に参加した茉理の前に予想外の敵戦力がっ!
次回 第3話 プリンと良識
なんかもう、武装錬金が面白かったので、この先の戦闘描写を全部武装錬金ふうにして、
核鉄とか出してやろうかと。最終話見逃したから、誰かよつべにうpってください。
話がそれました。
もともと人がいなんでしょうか。
住人どうし、職人どうしの雑談・馴れ合いが少ないのは寂しいですね。
書き忘れましたが、保管庫の管理人さん乙!と言うわけなんです。
仕事が丁寧で。まさか、保管していただけるとは。
ゴムプレイGJです!
妊娠したんだから不要と思ってましたが、そういう使い方もあると慧眼しましたよ。
うわ、コンドームエロい。言わせて羞恥させるの好き。
最後の保奈美がガクガク。誰だこんな女にしたのは(笑)
次のプリンも楽しみス!
GJっす!!
外伝さんのも久しぶりに読みたいな
ほなみん来襲にwktk
灰色 猫氏 GJ!
『犯るべきことは、きちんと犯らないとな』ってこの台詞、味があって良いですな。
レス下さった方々どうもありがとうございます。
頭の中に物語が出来上がっているのに、それを文章にするのには時間がかかるもので、
書きたいものがたくさんあっても、書ききれないの現実です。
外伝氏のはにはにのSSにたびたび登場する、未来から直樹がやってくるストーリーなんかは
かなり前から自分の頭の中にはあったんですが、書き始める前にすでに先を越されてました。w
原作未プレイの自分としては、アニメ版あけるりがシナリオ面でもコケたので、妄想だけは膨らんでます。
アニメという媒体では原作の緩やかなストーリを再現するのに不向きならば、変なヤマやオチをつけずに、
全編どたばたラブコメで通せばよかったし、ユルゲンや大統領のようなおいしいキャラを(鷹野と助手は要らない)
作っておきながら、戦争も燃え上がらずに終わるわで散々なできだったと、今さらながらに思いかえしてみる。
あけるりは結構どんな方向にでも展開できそうで、妄想がつきませんよ。戦争書きたいなぁ。
さっさと原作をプレイしなければ…
この先パラレルを書くうえで、はにはについていろいろ情報を集めたいんですが、何かいい方法はないですかね?
(いかんせん今のままでは動かせるキャラが少ない)ウィキを読んだだけでは画像無しで今ひとつ足りない。
ヌチュ
濃い赤色の谷間に沈む亀頭。
直樹を迎え入れようと興奮気味の文緒。
自らの股間に直樹の熱いモノを感じる。
それが今、処女膜に当たっているのが分かる。
文緒は直樹と重ねている両手を強く握る。
(私の処女膜に当たっている熱いのが………)
もうすぐ、それに貫かれるのだ。
直樹はそのまま腰に力を入れる。
文緒を女にしようと必死になる。
だが、なかなか処女膜を破れない。
何故なら、両手が塞がっているのでナニを固定出来ないのだ。
だが文緒のたっての願いなのだからしょうがない。
「………その、怖いから………両手を、両手を握って離さないでっ」
不安そうな表情で目に涙を浮かべながらそんな事言われて断れる訳が無い。
M字開脚している文緒を組み敷くように上から挑んでいる直樹。
既に処女膜は捕らえているのにソコを突破出来ないもどかしさに焦っていた。
今まで経験済みの四人の破瓜の時にはこんな状況は一度も無かった。
その時は全て腰を掴んでいた。
しかも、文緒のソコは処女とは思えないほどに濡れていた。
だが直樹の肉棒がその処女膜の中心部を抑えているのでこじ開けるのは時間の問題だった。
とはいえ、こう長い時間だと亀頭も痛くなる。
直樹はさらに腰の力を増した。
ブチッ
亀頭がついに処女膜を貫いた。
すると膣壁に促されるように肉棒が吸い込まれる。
スムーズに吸い込まれる
とは言え、文緒が全く痛くない筈は無いのだ。
「っ、うぅっ」
だが、膣内が愛液によって濡れている事も確か。
なのでそのまま、動き続ける直樹。
両手を使って彼方此方愛撫をしたいが、塞がっているのではしょうがない。
そこで直樹は残った口で愛撫することを決めた。
直樹は少しづつだが嬌声を漏らしてきている文緒の唇と通り過ぎる。
そのまま、耳たぶをカプっと咬む。
「ふむぅっ、き、気持ち悪い直樹っ」
そんな声は無視してアムアムと耳たぶを甘咬みする直樹。
「や、やぁ………」
「文緒は、ここが好きなのか」
再び耳たぶを愛撫する直樹。
「直樹のいじわるぅ。ひゃんっ!!」
今度はいきなり耳たぶにフーっと息を吹きかける。
「ほらっ、こんなに俺のを締めつけてる」
確かに直樹の肉棒を締め付ける。
耳たぶを愛撫する度に。
「というわけでゴメン………もう、我慢出来ない」
先程から動かし続けていた腰の速度を上げていく。
「だめぇ、強すぎぃっな、何か来ちゃうよっ」
ズンズンと突き上げを食らう子宮は先程まで処女だったのかと疑いたくなる位に快感をもたらし、求める。
直樹がその白い首筋にキスマークを付けていく度に、キュッキュッと膣壁が直樹を優しく締め付ける。
そして直樹が文緒の唇を奪った時だった。
「く、ふ、文緒っ」
「な、なおきぃっ」
そして二人は意識も果ててしまった。
どれくらい寝てしまったのだろう?
意識を取り戻した直樹。
そして直ぐに何かが鼻にかかる。
ハッとする直樹。
それはコーヒーの匂い。
バット跳ね起きる直樹。
ベッドには既に文緒は居ない。
兎も角、この部屋の主に会わねばならない。
素っ裸で寝てたんだから言い訳のしようも無い。
制服に着替えてベッドから跳ね起きると囲いの様なカーテンの向こうに向かう。
そして潔くカーテンを払いのける。
すると………
「は、はは………」
ばつが悪そうに文緒。
「あ、久住、あんた何時まで寝てんのよ」
「ふふふ、でも久住君が起きるのを待ってるのも悪くないですねぇ」
恭子の横でプリンを頬張っている結の足元にはその容器が積み重ねられている。
ここで何時もの直樹なら………
「いくらプリンを食べても大きくなりませんよ………腹以外は………」
とか突っ込んでも可笑しくないのだが………
それは出来ない。
もはやそういうレベルでの問題では無くなっていたのだ。
カーテンを払い除けてからこのかた………
「おはよう、なおくんっ」
何時も通りの何も変わらない笑顔で保奈美が見つめているのだから………
続く
妻妾同席((( ;゜Д゜)))
直樹の背中は先程からタラタラと汗が垂れ流れている。
何時も通りの笑顔を向ける保奈美。
今現在、保健室に居るのは直樹、保奈美、文緒、三人の担任とこの部屋の主の計五人。
開け放たれた窓の外は暗闇に支配されている。
「ゴメンなさい、秋山さん」
そう言ったのは保奈美だった。
「え、え、で、でも………その………こちらこそゴメンなさい」
罪悪感でいっぱいの文緒は逆に保奈美に謝られたので困ってしまう。
「ごめんなさい、秋山さん」
「ごめんねぇ、秋山。こうなる事を承知で、久住の手伝いさせちゃたの」
俯きつつ誤る結に対し、あっけらかんと言い放つ恭子。
「本当にゴメンなさい。恭子に迫られたら断りきれなくて………」
「何よ。あんただって最終的には賛成したくせに………」
「………どうして私に言ってくれなかったんですか?」
保奈美が凸凹教師を見る。
「ん〜それを言われるとなんと答えていいのか………」
悩む恭子。
ただ悩んでいる振りをしているだけかもしれない。
「ただ、なんとなくってところかしら?」
「………………………」
「………………………」
「………………………」
「………………………」
直樹、保奈美、文緒のみならず結も呆れ顔で恭子を見つめる。
「や、やあねぇ………冗談だってばっ」
流石にばつが悪そうな恭子。
「秋山が久住の事、好きだなって分かったからよ」
「えっ」
今更ながらポッと赤くなる文緒。
「秋山さん………」
「ご、ゴメンなさい、藤枝さん………」
改めて反省する文緒。
(直樹、久住君との事はこれで終わりにしよう)
でもその時、今朝から気になっている事があったのを思い出す。
どうせ質問するなら今をおいて他には無いだろう。
「あの、久住君って藤枝さん以外の女の子達とも仲が良いの?
うちのクラスだと天ヶ崎さんでしょ。それから従姉妹の渋垣さんに、その同級生の橘さん。
その三人とも仲が良いよう見えるんだけど………」
文緒にはあっさりとばれてしまった。
これ以上、最早隠す必要は無い。
「うん、実はね………」
保奈美の口から真実が語られる。
「えっ」
改めて直樹を見る文緒。
実際結構ショックみたいだ。
自分の好きな人が恋人の他に愛人?がいたのだから無理も無い。
しかも、愛人の一人はクラスメートである。
そして正妻も………
文緒はなんとも非現実的な世界へ足を踏み入れてしまった。
気付いたらカオスの中心地に居たようなものだ。
そしてさらにそこへ文緒の頭を混乱させるような一言が耳に飛び込んでくる。
「じゃあ、今週の週末から秋山さんも参加しない?」
この一言で文緒も保奈美公認の愛人?になってしまった。
さらに今回の一件に関しての詳細を聞くにあたって、『オペレーションサンクチュアリ』だの
『時空転送』だの『未来人』だのとサイレントフィクションな話を聞かされて、何が何やら分からなくなってしまう文緒。
ただ、分かっている事は自分が直樹の恋人の一人になった事だけだった。
続く
未来人、と聞いて
別の人を想像してしまった
サイエンスフィクションをサイレントフィクションと間違えてる………ort
すこしふしぎ
にられば氏GJです。
恐るべきスタミナですね。
委員長まで食べちゃったら、やはり英理さんも?
そろそろ終盤に近づいてきたと思えますが、みんな仲良くハーレムと見せかけて
最後に役者が揃った所で血みどろの修羅場なんて展開はないですかね?
保管庫の管理人さんも乙!
やはり、仕事が速い。
そろそろ触パン氏の
>>382の続きが読みたいんですが、どんな塩梅ですか?
外伝氏の新作も読みたいなぁ。
殺したり殺されたり、死んだり死なせたりする奴を。
>>502 S:すごく
F:ふしだら
「うぅぅ」
胸に掛かる重みに目を覚ます直樹。
この柔らかさは女の子に間違いない。
ついでに頭も重い。
(誰だ………)
もそもそと女体をまさぐっていく。
(保奈美、美琴、茉理、ちひろちゃん、文緒………)
だが………
(ち、小さい………)
一気に目の覚めた直樹は自分に体を預けているのは誰かを知るべく、恐る恐る顔を上げる。
「すー、すー」
それは結だった。
無論、何も纏っていない。
いきなりガクブル状態の直樹。
全ては昨夜に起こった出来事が原因だった。
その日は土曜日だった。
蓮華寮の美琴の部屋。
そこで勉強会と偽ったお泊り会が催されていた。
一応、勉強もしていた。
一つの部屋で勉強しても人数的にも無理があるので二組に分かれて後ほど合流の手筈となっている。
それに本来の目的、もとい行為を行おうにも同様の意味で、無理なのでとある場所で合流となっている。
それは寮の皆が寝静まった夜半の事だった。
明かりの点いていない、ひっそりと静まった大きな浴場。
暗闇の中、その広い湯船に浮かぶ一つの影。
それは結だった。
「誰も居ない時にゆっくり入れるのはいいですねぇ」
既に規定の使用時間を過ぎているので使用してはいけないのだが、
誰も居ないこの時間を有効的に使わない手は無い。
ただでさえここの所、直樹周辺においての厄介事が多いのでこういう時間は貴重なのだ。
さらにオペレーションサンクチュアリが終了が向けて急ピッチで進んでいた。
その作業にも追われて、目まぐるしい日々が続いていて正直、クラス持ちなのが不思議なくらいだ。
そしてその束の間の休息も終わりを告げる。
ガラガラガラ
誰かが脱衣所に入ってきたようだ。
同じような事を考える生徒がいるかと思っているとハッとする結。
(お、お、男の子の可能性も………)
結はひっそりと暗く目立たない湯船の隅に移動する。
そして遂にドアが開き、入ってきたのは久住直樹後一行様だった。
(く、久住君っ)
既にこの場で闇に慣れている結には直樹の股間からブラブラと垂れ下がるナニが見えてしまった。
(………………………)
結の顔が赤くなっているは湯船の所為か、それとも………
多分、両方だろう。
そして続くように保奈美、美琴、文緒に茉理とちひろが入ってくる。
(え、え、こ、これはっ)
流石に結も御泊り会の事までは知る由も無し。
「じゃあ、早速始めますか」
直樹がイスに腰掛ける。
「動いちゃだめだからね、なおくん」
保奈美がその豊満な胸にボディソープを垂らす。
そしてしゃがみこんで肉棒を挟んで泡立てる。
背中を左右から茉理とちひろが、左右の腕をそれぞれ美琴と文緒が自分の胸を使って泡立てていく。
そんなソーププレイを湯船から目の当たりにしてしまう結だった。
続く
直樹は快楽を享受している。
大浴場で複数の女の子に奉仕してもらっているのだ。
背中に腕にそれぞれの乳首を感じ、正面の肉棒は保奈美が自慢の胸で挟みこんで洗っている。
滅多に出来ないソーププレイにご満悦の直樹。
保奈美の豊満な胸の中を肉棒がピクピクと跳ねる。
その度に胸の中でボディソープが泡と化して直樹の肉棒に刺激を与える。
ヌルヌルというよりはニュルニュルとした滑らかな感覚が堪らない。
溜まらず直樹は白濁のマグマを保奈美の顔に向けて放つ。
ビチャ、ビチャっと保奈美の顔に付着した白く熱いモノはゆっくりと保奈美の顔を垂れ落ちていく。
「もう………早いよ、なおくんったら………」
「こんなプレイされたらどんな男でも直ぐに逝っちゃうぞ」
確かにそうかもしれない。
そうして体を洗い終わった直樹は早速、保奈美から頂く事に………
イスに腰掛けたままの直樹に正面から跨る保奈美。
ズンズンと腰を打ち付ける直樹。
直樹の胸板に保奈美の胸が押し付けられる。
その硬くなった乳首が直樹の胸板で何度も何度も潰れる。
その他の面々は、何か今、直樹に出来る事は無いか?保奈美の動きに
学ぶものがあるかどうかと観察と思考に余念が無い。
その頃、密かに湯船から上がった結は耐えられずに浴場から脱出するべく、
ゆっくりと気付かれぬ様に脱衣所に向かっていた。
「なおくん、もっとっ、もっと突いてぇっ」
「こ、こうかっ」
直樹と保奈美のストロベリートークを超越した会話にドキドキと頬を染めながら
確実に脱衣所に近づいていく結。
そして誰にも気付かれずにここから抜け出せると思った瞬間だった。
その時、結は脱衣所のドアに手を掛けていたのだが………
「ああああああっっっ」
絶頂に達した保奈美があげた甲高い嬌声にビックリする結。
「ああああああっっっ」
淫悦に溺れ、その絶頂に達した保奈美が直樹の肉棒を強く優しく締め上げる。
直樹も溜まらずに膣内にぶちまけた………
正にその時だった。
「きゃっ」
ドアの方から小さな悲鳴が上がる。
「えっ?」
心臓が止まりそうなくらいドキッとする直樹達。
「み、美琴、お前見て来い」
「ちょ、ちょっとずるいよ直樹」
「俺も行きたいのは山々だが、保奈美がまだ立てそうに無いから………」
性的快感の極みに達したばかりの保奈美は腰が抜けていてまだ立てそうに無かった。
そんな中、既に茉理、ちひろと文緒の三人がドアに近づいていく。
「………………………」
「………………………」
「………直樹」
文緒が言った。
「直樹、先生が………結先生が倒れてる………」
「えっ」
ドアをゆっくり開こうとした結は、保奈美の絶頂の声に驚いて足を滑らせて頭を打ったのだ。
そして裸のままで気を失っている。
保奈美もぎこちない動きで直樹から離れる。
そして膣内から完全に肉棒が抜き出される瞬間、チュルンという感覚で
再び直樹と繋がりたいという衝動にかられるが今はそれ所では無い。
立ち上がった直樹は急いでドアに向かう。
そのまま結を抱えて浴場を出る。
だが、この非常時においても直樹の肉棒は物足りなそうに天を目指していた。
続く
物足りない暴れん棒の向かう先はw
保奈美達によって服を着せられた結は直樹に抱えられて、ひとまず文緒の部屋へ………
ベッドに寝かされる結。
「今日はもう無理っぽいね」
「ううぅ、残念………」
一先ず直樹と交わった保奈美が言うとウルウルと残念そうに嘆く美琴。
「直樹、帰ったら沢山してよねっ」
「あの、私も………」
こうして保奈美は美琴の部屋に、茉理はちひろの部屋に引きあげていった。
「ねぇ、直樹。ほら………」
結が寝ているベッドの脇。
色っぽいキャミソール姿の文緒が直樹の前で裾を捲る。
濡れぼそった陰毛が直樹を誘う。
「先生が起きないか?」
「何言ってんの、こんなに元気なくせに」
ズボンの中にあるテントの支柱を触る。
太く逞しいそれを手馴れた手つきで取り出す。
チュッ
鈴口に軽くキス。
ゾクゾクッと背筋が震える直樹。
「なんか凄い大胆になったよな、文緒は………」
「もう………誰の所為だと思っているのよ」
「でも、勝手に腰を振り出すのは文緒だしなぁ」
「こんなに大きなモノを持ってる直樹が悪いのっ!!」
「それって俺の所為?」
「そうよ。私がエッチな女の子になったのも、オチンチンが好きになったのも、
勝手に腰を動かしちゃうのも全部直樹の所為なんだからっ」
凄く勝手な言い分の文緒。
だが、それは確かにその通りなのだ。
以前の文緒だったらそんな台詞、赤面して叫びながら言葉を投げつけるように言っていたに違いない。
だが、結果として直樹と関係を持つことによって大分丸くなった。
「直樹、そこに座って」
勉強机の前のガス伸縮式のイスを指差す。
言われるがままにそこに座る直樹。
無論、肉棒を上を向いている。
するとそのまま直樹に跨るように腰を下ろす文緒。
既に濡れぼそった女陰に吸い込まれていく肉棒。
この状態では正に下半身は文緒の為すがままにされてしまった。
気ままに腰を振り回す文緒。
直樹の首筋に腕を絡ませる文緒。
そのまま、直樹の唇を奪って離さない。
ジュプジュプと直樹の肉棒が膣内の愛液をかき出す水音が室内を満たす。
だが水音はそれだけでは無い。
お互いの唇を吸う、舌を絡めあう音も混じっている。
上と下の口から奏でられる淫靡なメロディーの二重奏。
そんな中でも直樹にはとてももどかしく思っている事があった。
今現在、直樹の胸と文緒の胸は密着している。
だが直樹はその胸を直に感じたくてしょうがない。
文緒はキャミソール一枚だが、直樹はまだ上半身にちゃんとフードのトレーナーを身に付けている。
そんな分厚い物を身に付けていては密着していても、文緒の胸と言わず
保奈美や美琴クラスの胸でもありがたさが半減どころかそれ以下だ。
直樹は五人の少女と関係を持つ事により、胸のサイズの大小によって色々と
その楽しみ方も違ってくる事を知ってはいたのだが、今回に限って言えば文緒の胸では間に合わない。
直樹がそんな事を考えていると文緒が直樹の唇を解放する。
「気が済んだ?」
「まだ………」
「ちょっと服を脱ぎたいんだけど………」
「じゃあ私が脱がしてあげる」
「自分で脱ぐから………」
「だ〜めっ」
可愛く拒絶する文緒。
それは今、膣内に肉棒を挿入している事を一瞬忘れさせる………
そんな笑顔だった。
直樹は文緒に言われるがままに彼女の腰をしっかりと両手で抱える。
上半身を少し反らした文緒がトレーナーを下から脱がしていく。
「そういえば直樹ってお腹出てないよね」
「毎日頑張ってますんで………」
「じゃあ、今度からデザートの量を増やしてみようかしら」
「横っ腹が出てきたら俺がプニプニと摘んでやろう」
二人はセックス中という事を忘れたかのように会話を楽しむ。
そして万歳した直樹からトレーナーを脱がす。
上半身はシャツ一枚だ。
改めてその姿を見てキュッと肉棒を一段と強く締め付ける文緒。
「どうかしたのか?」
「半脱ぎの直樹も良いかなって」
そう言い終ると再び激しく腰を振り出す。
「くっ文緒、今日は一段と締め付けが強いな」
「な、直樹だって、今日もっ逞しいっ」
「胸、触りたい」
直樹がそう言うと文緒は直樹の首筋に再び腕を回す。
直樹は文緒の腰を支えていた両手でそのまま胸を揉みまわす。
「直樹、もっとぉぅ、もっと激しく触ってぇっ」
「こうかっ」
「そう、なふぉきぃ、もっと、もっとっもっとぉぉぉっっ」
直樹の両手は何故か再び文緒の腰を掴む。
すると文緒は疲れたのか自ら掴まえていた直樹の首筋から手を離す。
直樹と文緒の胸と胸の間のスペースが開く。
直樹はこの時を待っていた。
直樹は直ぐにこのスペースに顔を入れて、キャミの上に浮き出ている突起を口に含む。
そしてそのまま、腰を支えていた手を胸の真裏に持ってきてくる。
そして胸を顔に押し付ける。
「やぁ、ペロペロしないでぇっ」
肉棒を締め付ける膣壁がヒクヒクとその動きが変わってくる。
「文緒、一緒にっ」
直樹には文緒の限界が近い事を悟った。
「なおひぃ、い、いっしょにぃっ」
とは言っても直樹は腰を文緒に抑えられていて動くに動けない。
しかも、直樹は文緒より先に逝ってしまいそうだった。
その時、直樹は閃いた。
「文緒っ行くぞっ」
その時、直樹の腰が急降下する。
イスのレバーを引いてイスの座席を一気に下げたのだ。
すると座席が止まった時に膣内の肉棒が子宮口を一気に突き上げた。
直樹の機転でどうにか一緒に達することが出来た。
二人は今、その余韻に浸っている。
「もう………最後、少し痛かった」
「………ゴメン」
「大事にしてよ、赤ちゃん産むところなんだから………」
「そういえばさ、大丈夫なのか?さっきから大きな声上げてたけど………」
「大丈夫ですよ」
その声は女の声だが、文緒のものではない。
それはベッドの方から聞こえた。
ベッドにチョコンと立っている結。
「せ、先生………」
「………………………」
赤面したまま固まってしまった文緒。
「く、久住君っ」
「は、はいっ」
思わず背筋がピンと伸びる。
ついでに肉棒も………
「く、久住君、私も………私にも………か、体が疼くんです………う、ううぅっ」
押さえきれない体の疼きに涙目になる結。
密閉された室内に居た為に、直樹の異常な男性フェロモンにやられてしまったのだ。
スカートの裾を捲って見せる結。
既にパンツは愛液で濡れていた。
続く
にられば氏いつもGJ!です
最近毎日ここ見てるよ
続きが気になる
GJ!
いつも御愛読いただき、ありがとう御座います。
近頃は諸事に追われ、あまり書けずに申し訳ありません。
今夜もこれから続きを書きますのでもしこのレスをご覧になったなら、今しばらくお待ち下さい。
「く、久住君………」
涙を浮かべた双眸で直樹を見つめる結。
捲くられているスカートのお陰で彼女の股間は丸見え。
既にソコは愛液で濡れていてパンツがピッタリと張り付いている。
故に結の幼そうに見えるタテスジがハッキリクッキリと浮かんでいる。
今までろくにオナニーすらした事が無いのに、パンツの上にピッタリと張り付いてその姿を誇示している。
「先生、多分………初めてですよね」
「は、はいっ」
「………初めてを三人でしてもいいですか?」
直樹は今、初めて3Pで破瓜させるという前代未聞の事を成そうとしている。
結としても、直樹と文緒の真っ最中に(ナニはまだ文緒の膣内)に懇願しているので無理は言えない。
それに最早、我慢の限界に達しつつあった。
彼女のパンツから太股を伝って愛液が垂れ出す。
それは僅か一滴であったが、直樹にはとても新鮮に映った。
「………直樹のロリコン………」
文緒は自分の膣内で肉棒が反応して動くのを感じていた。
「文緒、手伝ってくれないか?」
文緒も文緒で直樹に頼まれると断りきれない。
一先ず、直樹から立ち上がって直樹から離れる。
そして膣内から肉棒が抜け落ちるとそこからドロっと熱くたぎった白濁のゼリーが垂れ落ちる。
ポタッポタッという感じではなく、ベチャッベチャッといった感じだ。
兎も角、直樹は文緒が離れるとベッドの結に向かう。
「結先生………」
直樹が結の小さな唇を奪う。
絡みつくような熱い情熱的なキス。
ファーストキスでこんなに股間が疼いた女性は多分、結だけだろう。
性的快感に襲われながらも処女である結には少し厳しかったのだろうか。
直樹の唇が離れるとペタンとベッドに崩れてしまった。
その唇からは直樹と彼女のが混ざった唾液が垂れて服に付着してしまった。
直樹は素早く動いた。
一気に結の太股を確保するとその付け根を舐め始めた。
でも既に愛撫の必要が無いくらいに濡れているので一気にパンツを脱がしさってしまう。
すると………
それは余りに見事なタテスジだった。
陰毛は無い。
正にその筋の方には堪らない光景がここには存在した。
そしてソコからは見事に愛液が垂れてきている。
一先ず、その一見幼そうな谷間を開いてゆっくりと眺める。
するとソコから現れた小陰唇がヒクヒクと直樹を誘うように蠢いている。
さらにソコを押し開くと正にそれは花園、いや、秘密の花園だった。
小ささゆえの美しさがそこには存在した。
(誰だ!大は小を兼ねるなんて言った奴はっ!!)
直樹は興奮した。
とは言っても肉棒は先程からカチンカチンのままではあるが………
直樹は結を押し倒す。
そして一気に結の服を脱がしていく。
結を素っ裸にした直樹はベッドに腰掛けると………
「文緒」
今まで待機していた文緒を呼んでベッドに寝転がるように指示する。
直樹は器用に結を抱かかえる。
なんと直樹は、そのまま文緒に肉棒を挿入し始めた。
「悪い文緒………自分で動いてくれないか………」
不満ながらもしぶしぶ自分だけ腰を動かしだす文緒。
すると直樹は自分の顔を抱かかえている結の小さな胸に押し付け、
その先端の突起を口に含むのだった。
続く
結の胸で興奮して肉棒が元気いっぱいの直樹。
その肉棒を咥え込んで離さない文緒。
気ままにその肉棒を膣内で味わう。
「直樹のロリコン、直樹のロリコンっロリっ」
腰のリズムに合わせて直樹に聞こえるように呟く。
悔しさの余り、必要以上に膣壁で締め付ける。
その為なのだろうか?
直樹はまた射精しそうだった。
ブルブルと直樹の腰が震えるのを感じる文緒。
そして文緒はあっと言う間に膣出しされてしまった。
「直樹、ちょっと早いんじゃない?」
「さっき出したばかりで敏感だったからなぁ」
チュルンっと肉棒が文緒の膣内から抜き出される。
それと同時に直樹は胸元に抱え込んでいた結をベッドに組み敷いた。
そして脚を開かせて射精したばかりの亀頭を彼女の小さな谷間に押し付けた。
ちゃんとしっかり濡れている。
「結先生………」
コクンと頷く結。
そして次に瞬間には直樹の肉棒はコツンと子宮の入り口を突いていた。
そしてそのまま動き続ける。
「痛いっうぅっ、久住くんっ」
やはり一気に行ったのが拙かったのだろうか?
兎も角、直樹は次の段階に移る事にした。
「文緒、先生の目の前に腰を降ろすんだ」
何が何だか分からないが、兎も角直樹の言う通りにしてみる。
そして腰を降ろしていく途中で直樹の真意に気付く。
文緒は自らの股間を結の口に押し付ける。
「むぐぅっ」
そこまで考えの及ばなかった結に突然の奇襲。
結は必死に文緒を払い除けようとするが無駄な事。
どの道、直樹に処女膜を破られた痛みによって、うまく力が入らない。
だが、膣内の締め付けが勝手に変化していくのが分かった。
ただ痛かっただけの膣内が、段々と快感に向かって変化していくのだ。
それと同時に文緒の押し付けられた股間から、口内にドロドロとした直樹のザーメンが入り込んでくる。
最早、この時に結の理性は完全に弾け飛んでしまった。
(ゼリー?でも液体でもあるような?)
既に苦味や臭みの事等、思考の外に置かれてしまっている。
「ひゃんっ、せ、先生っ」
いきなり悲鳴を上げる文緒。
文緒の膣内からトロトロと流れ出る精液を求めて結が膣口をチュウチュウと吸い出したのだ。
そんな中でも直樹は結を相手に腰を打ち付ける。
その接合部からは流れ出る鮮血とかき出される愛液が直樹の肉棒によって入り混じっている。
だが、直ぐに愛液がかき出されるだけとなる。
と言うよりはゆっくりと膣口から溢れてくると言った方が正確かもしれない。
何はともあれ結は初めてなのに3Pで感じまくりの状態だった。
「あ、あ、あぁっ、先生ダメェっ」
結は文緒の膣口に必死に吸い付き、舐めあげる。
何故なら、文緒の子宮の中に溜まっていた直樹の精液のストックが尽きてしまったのだ。
そこで膣内にこびり付いている分だけでもと必死になっているのだ。
同時に自らの膣で直樹を感じまくりながらも凄い執念、根性である。
だが、それは口ではなく、下の口にもたらされた。
直樹がドバッと子種を放出した。
「ああ、く、久住君っ、んんん、いいです、沢山もっとぉっっ」
ちゃんと文緒の股間を舐め上げながらもその小さな乳首をピンピンに尖らせて絶叫する結。
そして結の舌が力強く舐め上げてそのまま、文緒のクリトリスを直撃。
そして文緒も痙攣して、股間から潮を噴き散らす。
その無色無臭の液体を顔に浴びた結は相変わらず放出され続ける精液に子宮を焼かれる感覚に達してしまった。
だが、そこで休んでいる暇は無かった。
何故なら、直樹はまだ満足していないのだから………
「出したばかりなのひぃっ、こ、こんなに逞しくぅっ」
文緒の部屋なのにその夜は結の嬌声が響き渡っていた。
そして時系列は元に戻って翌日の朝。
直樹の顔が青ざめている頃、その胸の中で寝ていた結が目を覚ます。
「久住君、おはようございます………その………またしますか?」
恥ずかしそうに結。
室内に文緒の姿は無い。
しかも窓は開け放たれている。
(………という事は正気なのだろうか?)
一先ず、彼女を落ち着かせる事が先決だ。
直樹はまだ、結が混乱しているものだとそう勘違いしていた。
「い、いや、その、お蔭様でもう大丈夫ですので………」
「で、でもこんなに元気そうなのに………」
直樹の意思とは無関係に、肉棒は今朝も元気いっぱいに臍まで反り返っていた。
続く
エロくてGJ!
そろそろ、次スレ作らんといかんですね。
にらればはまたいらんことをして。
>>519 ただの冗談として受け止めなされ
埋め〜
産め〜
孕め〜
ということで、残りのこのスレはフィーナに子供をいっぱい産ませよう
これを冗談として楽しく笑える八月ファンはいないでしょう
はにはに◆オーガスト総合エロパロ◆あけるり
が
はにはに◆オーガスト総合エロパロ◆キャベツ
に入れ替わってるだけのをジョークとは言わんのでは?
作家のセンスでは言葉の入れ替えに面白みを感じるんじゃろうか
梅
埋め
埋め
.‐┼‐ | | /
.‐┼‐ .┼┐ /\ ヽヽ /
│ │ \ _/
lヾ_i_/l--―--x,
,,,'´ ^ ̄^ヽ⌒ .゙li、
_,-'"゛i ノノリ从ソ ! .i_
.,/`,,/,,| (il゚ ヮ゚ノl| ,-゜ ,,‐` │ 脳内宗教は創価学会よ
_/ ,‐゙,/. r'⌒と、j ヽ |
,,i´ |、 ゙'''ノ ,.ィ' `ヽ. / .l゙
.|, `^/ i!./ ,l゙
`≒---(_,. // 丿
\ く.,_`^''ー-、_,,..ノ/ ,,i´
`ヽ、 ,,/
`''-、,,,_、 ._,,,,,-‐'^
 ゙゙゙̄″
梅
アホか、にられば
埋め
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━キャベツ祭
タイトルキャベツ
_、_
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E) グッジョブ!!
フ /ヽ ヽ_//
|_i_/l
|^ ^ヽ⌒
|ノリ从ソ キャベツコールキタ
|゚ ヮ゚ノl|
|⊂
__ lヾ_i_/l、
r‐'ン '´^ ^ヽ⌒丶
ノ /, - iノノリ从ソ /l
〉|― |(il゚ ヮ゚ノl| ヽ/| キャベツ キャベツ
> | `ー ⊂) ノ )つ ヽl
`ヾ、ー-、_ 〉 ノ
`ヽ二 〈_ _/
(__)(__)
lヾ_i_/l、
r‐'ン ⌒'´^ ̄^`ヽヽ、
ノ /, - iリ从リ从 i / l
〉|― |l、゚ヮ ゚li)ハ ヽ/| リア〜ル キャベツ
> | `ー と( ノ (つ ヽl
`ヾ、ー-、_ 〉 ノ
`ヽ二 〈_ _/
(__)(__)
埋め
埋め
梅
_
,,_ -' ̄  ̄``ヽ、
/ ヽ.
/ ,/二`i l.|
| ヒ二--'┴──---、.| |
// ,彡ミ、 、__,=≡z| `ヾ、
> 7 ./'Q)` `シ9``ヽ ) 丶.
く / ー/ ミー´ | >,.、__ >
/⌒` ..:::::::::イ_、._ .,,>::::::::::. ´/^ |
| ヽ:::::ト----------イ:::::| | キャベツと聞いて飛んできたぜ
ヽ、 |::::::Y ̄ ̄ ̄ ̄~y::::::/ ./
`丶::::::| .i⌒ー⌒i./::::::/`´
ヽ:::└-----┘::::/ /!
. ヽ::::::::::::::::::::::::/ // ./!
_ヾr`(,...._____,,..-''~///
r',^´八`ー (\ー--''''´ __// ./ ,,ィ
./ l、-百ー',ト、゙ゝ、 `'ー''゙~ _/,.-'゙/
;'-、ノ!,.ニ屋ニl ゙ヾ;;:::Y __,,-─''~_/,ィ
ノ:::ツ;'~ `; ;. \ };、\ _,,,.,∠- '/
{;::;:゙t'_ /\,r'゙ ̄ゝ, ゙`` __,,/,.ィ
/:::::::゙Vヽ. \:~:::、_ト、 -=''"--‐,シ
} '-'::;i' \ ゙l::::::::::. `、 _,,..-‐'二--ァ
./ ;':::::;l `ーミ:::::::::::.ヽ.__ ~~ ̄_,..-'~
i' .::::/ \;:::::::‘,  ̄ ̄
! .:::/ ヾ;::::::\
/ .:::ゞ T::::::::..`t、_
,.-'´:::::;:::} !::::::;;::::. \
`ー-‐'~゙'' ゙'''^`ー─''
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
ガシャコン…
ガシャコン…
.___
__[_l二l|
___ ⌒'´^ ̄^`ヽ
/、| iリ从リ从 i
//:|| |l、゚ヮ ゚li)ハi 生産だわ
/ :|| ノ⊂)! とl) |i
;;━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
埋め キャベツ 層化 埋め キャベツ 層化 埋め
梅 キャベツ 層化 梅 キャベツ 層化 梅 キャベツ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
.‐┼‐ | | /
.‐┼‐ .┼┐ /\ ヽヽ /
│ │ \ _/
lヾ_i_/l--―--x,
,,,'´ ^ ̄^ヽ⌒ .゙li、 ,/゙゙゙゙ ̄ ̄ ̄ ゙̄''''―-,,,,、
_,-'"゛i ノノリ从ソ ! .i_ │ "'-、
.,/`,,/,,| (il゚ ヮ゚ノl| ,-゜ ,,‐` │ | キャベツ姫 ゙'i、
_/ ,‐゙,/. r'⌒と、j ヽ | .| ‘i、
,,i´ |、 ゙'''ノ ,.ィ' `ヽ. / .l゙ .| │
.|, `^/ i!./ ,l゙ │ フィーナ・ファム・アーシュライト ゙l
`≒---(_,. // 丿 ヽ |
\ く.,_`^''ー-、_,,..ノ/ ,,i´ \ /
`ヽ、 ,,/ `-,、 創価姫 ,/
`''-、,,,_、 ._,,,,,-‐'^ `'ー、,_ _,,-'"`
 ゙゙゙̄″ `゙゙'''''''''''''''"^
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め埋め
梅
∧_∧ キャベツ、ぶつけてやるよ! _,,,,,--―--x,
/ ̄ ( ・∀・)⌒\ ,,,,-‐'"゛_,,,,,,,,,、 .゙li、
__ / _| | | _,-'"゛,,―''゙二,、、、゙'! .i_
ヽヽ / / \ | | .,/`,,/,,,,ッメ''>.,,/,-゜ ,,‐`
\\| |____| .| | _/ ,‐゙,/.ヘrニニ‐'゙ン'′,,/
\/ \ | | ,,i´ |、 ゙''''''゙゙_,,,-‐'" _,,-'" .l
| ヽ_「\ | |、 .|, `^'''"゙゙` ._,,,-'''″ ,l
| \ \――、. | | ヽ `≒------‐''"゛ 丿
| / \ "-、, `| | ヽ ,/゙゙゙゙ ̄ ̄ ̄ ゙̄''''―-,,,,、 \ ,,i´
_/ / "-, "' (_ ヽ ヽ │ "'-、 `ヽ、 ,,/
/ __ノ "'m__`\ヽ_,,,, ヽ | キャベツ姫 ゙'i、 `''-、,,,_、 ._,,,,,-‐'^
`ー― ̄ ヽ、__`/ー_,,,, ゙゙゙゙!!!!!!!lllllllliiii.| ‘i、  ゙゙゙̄″
\゙゙゙゙゙゙゙!!!!!!llllllliiiii| │
\ ヽ │ フィーナ・ファム・アーシュライト ゙l
ヽ \ ヽ |
| \. \ /
`ヽ、,,_ノ `-,、 創価姫 ,/
`'ー、,_ _,,-'"`
lヾ_i_/l
/. '´ ^ ̄^ヽ⌒\
i ノ。リ从ソ
∩(il ロ゚ノl|∩ 埋め…
/.// ・l|∵ ヽ\
ume
月にキャベツはあるのか?
謎は深まるばかりである。
むしろ月がキャベツなんじゃね?
_,,,,,--―--x,
,,,,-‐'"゛_,,,,,,,,,、 .゙li、
_,-'"゛,,―''゙二,、、、゙'! .i_
.,/`,,/,,,,ッメ''>.,,/,-゜ ,,‐` │
_/ ,‐゙,/.ヘrニニ‐'゙ン'′,,/ |
,,i´ |、 ゙''''''゙゙_,,,-‐'" _,,-'" .l゙
.|, `^'''"゙゙` ._,,,-'''″ ,l゙ヽ
`≒------‐''"゛ 丿 | キャベツ姫うめぇ
\ ,,i´ |
`ヽ、 ,,/ |
ノヽ` -、,,,_、 ._,,,,,-‐'^ 丿
/ ,/ソ  ゙゙゙̄″ \ /
( ,/ `´ |
\ イ ´ |
\ ヽ \ 八 ノ
ヽ ` ー ´人` /
\ / ´,、ヽノ
ノ⌒ / |
/ lヾ_i_/l ノ
| ノ ⌒'´^ ̄^`ヽ\
/⌒l |. iリ从リ从i \
/ l,丿 , ωっ゚ li)ハ \
| / ´ /⌒と(,v_(つ) ) \
丿 / , ./ ヽ /^v^ゝ |
/ |, | / / ハ ヽヽ ヽ
ヽ ノ ヽ__,/ . `~^~^~~^´ |
巨大な鉄の固まりを星の海まで押し上げるために稼働を始めた強力な推進機
関が発生させる力の余波で、船内全体がビリビリと振動している。
「いよいよ秒読み……か……」
大気と重力を振り払い、かつては神々が住まわんと謂われていた世界へ羽ば
たこうと身震いをする往来船のお気に入りの席に腰掛けたカレンの瞳は、窓の
外に広がる青い空と、天に向かって緩やかなループを描く巨大な滑走路を無機
質に映しているが、彼女の視線は実は何処にも向けられていない。まるで親に
売り飛ばされた少女のように覇気を失い、全ての希望を失ったように消沈しき
った近衛武官の姿など、恐らく宮廷内の誰も見たことがないだろう。
「姫様……」その言葉は誰に向けられた物か「……申し訳、ございません。」
武器も権限も全て無くしてしまい、まるで罪人のように引き立てられ幾人も
の兵に監視されているカレンに残された抵抗手段は、黙秘のみ。最後に送った
メッセージと、その後に連絡が取れなくなったと知ったフィーナ姫と達哉の決
断力と行動力を信じて一分一秒でも時間を稼ぐしかないのだ。かくてカレン自
身仕えていたセフィリア王妃と同じ聡明な瞳を持つフィーナ姫であれば、きっと
先手を打って行動を開始できるに違いない。
「……とはいえ、この大事にお側にいることも出来ぬとは……」なにもかも
奪われ、握る物すら見つけられない両手が拳となって震える「……私のお役目
も、もう終わりと言うことか……」
『………なら、黙って座っていればいい。』
「っ!?」
骨の髄まで染み込ませた鍛錬の賜か、周囲の空気を切り裂くような素早さで
振り返ったカレンの目に見えるのは、後部の貨物デッキへと続く通路と、その
左右に整然とならぶ無数の空座席のみ。ほんの数秒前まで暗く濁っていた瞳が
、いまは猛禽類のそれを思わせる光りを湛え、油断無く周囲を探る。
「………リース!?」
『達哉とフィーナは今も戦ってる、二人だけで。』
「何故、お前がそれを!?」船首方向に目を向けても、やはり通路と座席が
続くのみ「貴様、何を企んでいる!?」
フィーナと達哉の前に忽然と現れ、なにかしらの意図を持って付きまとって
いる謎の少女、月からの密航者と目されるリースが教団の密命をもって行動し
ていることに疑問の余地はない。王家の妨害に加え、教団の魔の手までもがフ
ィーナ達を狙っているとなると、その危険度は一気に増大してしまう。
『気になる?』
「言うまでもない!」
きっとロストテクノロジーの装備で姿を掻き消しているに違いない。が、実
体がそこにある以上は見つける自信がある。役に立たない視覚情報は放棄し、
カレンは全身の神経を使ってリースの気配を探る。
「姫様には……」セイフティベルトを外すカレンの背後、微かに漂うのはフ
ィーナの髪の移り香「……指一本触らせはせぬ!!」
(ビュッ!!)
リースの体であれば数メートルは弾き飛ばすほどの破壊力を込めた拳。迷う
ことなく繰り出した電光石火の一撃は、しかし見えない力場によって空中で止
められてしまった。
「そこかっ!!」
だが力場があると言うことは、そこに力場の発生源が存在すると言うことを
意味する。最初の攻撃の失敗に怯むことなく、カレンは素早く立ち上がり体を
捻りながらの横蹴りを少女の腹の高さに向かって……
「……これを使えば、大抵の素手の攻撃や小口径の銃弾から身を守ることが
出来る。」
「っ!?」
カレンの寸止めを予知でもしていたのか。光学迷彩を解除したリースは脇腹
に入る寸前で止まったカレンの脚にさえ何の関心も持っていない平然とした声
で腕の防具を外した。
「光学迷彩はワタシが使うから渡せない。この慣性制御システムも、カレン
の体格ならあと数分しか連続稼働できない。あとは自分で調達しないと駄目。」
「………お、お前……?」
「この船はワタシが電子制圧してるから好きに出て行ける。けど、あと10
分で発進して定刻通りに月に向かわないと怪しまれる。決めるなら、早くしな
いと……」
「……………………二人は?」
「岬の塔の中。いまは安全だけど、あと21時間33分20秒後してトランス
ポーターを稼働させたら安全じゃなくなる。」
「……私が、お守りしてみせる……!」
「ん。」
渡された防御フィールド発生器を身に付け、その説明を手短に受ける。衣服
の下になっても操作に影響しないというのはカレンにとっても有り難い。
「………こっち(地球)側の設備は殆どが破壊されてる。一度でも作動に失
敗すれば、二度と再起動出来なくなると思う。だからチャンスは本当に一回し
かない。」
徐々に強くなって行く機体の振動と耳鳴り。こうして話している間もなんら
かの方法で船の制御を操作しているのだろう。窓の外に目を向けてみても、管
制室が異変に気付いたような動きは認められない。
「リース?」
「ん?」
「私は、お前の全てを信用している訳ではない。お前の正体は分からないが、
その本当の目的が判別できない以上、味方とはならない。」
「……………」
「だ、だからこそ、その、なんだ……」こほん、と何処か居心地が悪そうに
顔を逸らしながら小さく咳払い「……一度、腹を割って話をしてみるのも悪く
はないと思うが……甘い物は……好きか?」
「……………タツヤの家の隣のケーキは、嫌いじゃない。」
リースの方も、落ち着かなげに大きな瞳を揺らしている。
「そうか……」そして、自然と笑みの形になるカレンの口元「……なら、な
おのこと姫様の悲願を叶えて差し上げなくてはならないな。月には本格的なイ
タリア料理の店はないし、私は左門のケーキの作り方を知らない。」
「………そ。」
「そういうことだ。」
そんな会話の終わりを合図に、カレンは颯爽と向きを変え管制塔からは死角
となる貨物デッキの予備搬入ハッチへと足を向ける。
「………カレン。」
「うん?」
「…………や、やくそく………」
「……………」
「ふぃ、フィーナが……約束、大事って……」
「ああ、約束する。」離陸間近の騒音の中でも、不思議とその呟きは必ずリ
ースの耳に届いただろうとカレンは確信した「必ず、みんなでケーキを食べに
行こう。」
「………………ん。」
同じ未来を目指すため、二人は背を向け合ったままの第一歩を踏み出した。
いじょw
あと一回くらいは、なにか落とせるカナな?落とせるカナ?
GJ!!
サラダの国のキャベツ姫
日曜の午後、地球人である朝霧達哉が月人居住区の教会を訪れていた。
フィーナに誘われていっしょに通うようになったが、今日はそのフィー
ナに所用があって、初めてひとりで来ている。
説話が終わってから、司祭であるエステル・フリージアは彼をお茶に
誘う。家に早く帰ってもフィーナはまだ戻っていないからと、達哉は誘
いを素直に受けた。
エステルは地球人の少年を自分の部屋へ招き入れてから、用意のため
いったん部屋を抜ける。
(彼が、フィーナ様の婚約者……ふふっ。)
今まではフィーナといっしょだったから身をわきまえていたが、男が
ひとりになったことでこれはチャンスと妖艶な笑みを浮かべる。
お茶に誘ったときから、エステルには魂胆があった。地球の男をもっ
と知りたいという欲を満たすべく、動く。
「はい、おまたせしました。」
カップをふたつ、お皿をひとつお盆にのせて、エステルが部屋へ戻っ
てきた。
「あ、俺もやりますよ。」
腰かけていた達哉が立ちあがろうとする。それこそがエステルのまさ
に狙っていたタイミング。
「きゃっ!」
「うわっ!」
足をもつれさせたエステルは、達哉へ倒れこみながらお盆を引っくり
かえしてしまう。カップはちょうど達哉の太ももへ、湯気をたてていた
お茶が見事にズボンを濡らす。
「きゃっ、た、大変です。は、早く脱がないとヤケドに。」
「だ、大丈夫、だよ。」
「だめです。早くっ。」
持ってくる前に適度に冷ましていたからヤケドになることはない。そ
うとわかっていてエステルは彼のズボンを引っぱる。細い指は素早くボ
タンをはずしてジッパーをさげ、達哉が制止するより早くズボンをずり
下げていた。
しかもズボンだけでなくトランクスまで下がっている。あわてて一気
に下げたようでいて、エステルは意図的に指を引っかけていたのだ。
達哉はもちろん司祭少女の企みに気づくことなく、股間が剥き出しに
なったことで大いにあわててしまう。
「わわっ、み、見ちゃ。」
「気にしないでください。私は司祭です。」
司祭だろうと誰だろうと性器を見られるのは恥ずかしいに決まってい
る。あわてる達哉に合わせてあわてる振りをするエステルは心のなかで
ペロリと舌を出している。
隠そうとする男の手を巧みに押しのけ、エステルは達哉を再度腰かけ
させた。
こぼれたお茶が、ズボンから浸みとおって太ももの付け根を濡らして
いる。
「ああっ。」
心配の色を含んだ女の声は、実は悦びの声。エステルはいきなり顔を
伏せて、達哉の太ももを舐めはじめた。
「え、エステルさん!? な、な、な。」
「舐めて、冷ませば、ヤケドは、んろ、ん、ぺろぺろ。」
司祭少女はけなげに舐めているようで、舌腹と舌先を妖しく蠢かせて
いる。こぼれた液体よりも遥かに大量の唾液がぬめり、幾重にも塗られ
ていく。
お茶がこぼれたハプニングにさらなるハプニングが加わって達哉はパ
ニック状態。「や、やめて。」「も、もういいから。」と小声を漏らす
ものの、主導権を司祭少女に握られていて、素直に“治癒”を受けるし
かない。司祭様はここまでしてくれるんだと考えてしまっているのだか
ら、おめでたい。
エステルは患部を舐めながら、そのそばの肌を指でくすぐっている。
太もものすぐ上にはまだ柔らかい肉根があるが、さすがにそこまで指が
伸びることはない。男のもも肉の感触を確かめるように、しなやかな指
が艶かしく這う。
「く、う、うひゃ……だ、だめで、すよ。」
美少女に肌を舐められ、くすぐられ、男の器官はごくごく自然に反応
してムクムクと体積を増していく。勃起に血液が集まることで、達哉の
頭から判断力が失われていく。
男の声、息遣い、そして肉勃起の気配。時至れりと、エステルは顔を
あげるやいなやいきなりペニスに近寄せて、王冠部をぱくっと含んだ。
「うわわわぁ! そ、そこは別に、な、なにも、う、ううぅ。」
「はふ、い、いいんです。粗相をした、お、お詫びです。」
達哉は大声で叫んだものの、敏感な器官を舌で撫でられる快感に麻痺
してしまって動けない。エステルはひたすら尽くす素振りで、ちゅっ、
ちゅちゅと優しくしゃぶり、達哉の男根の味をみる。
(こ、これがフィーナ様とひとつになったペニス……んふ、固くて、
い、いい感じ。さすがフィーナ様もお目が高い。)
今までに知るどの月人男のものよりも固く、長さも充分なペニス。少
年らしい青臭さも好ましい。
エステルの頭が下がり、竿の半ばまで呑みこんだ。舌が生き生きと跳
ね動き、鈴口にカリ、竿のごつごつへ絡みつく。
「う、うまい……フィーナより、も。」
達哉がごくっと息を呑みながら、つぶやく。夜の交わりで愛する姫に
してもらうフェラチオよりも遥かに気持ちいいのだ。思わずつぶやいて
から、はっとなったが、すぐに股間からひろがる愉悦の虜となってしま
う。今意識したばかりの月の姫の存在が、ぼやけてしまう。
つぶやきを耳にして、エステルは会心の笑みを浮かべた。高貴なる姫
も男に口で奉仕しているという事実、そしてまだそれほどうまくできな
い事実を聞き取って、悦に入る。
(それなら、最高のテクニックを教えてあげましょう。)
優越感に頬をゆるませ、月での淫蕩な生活で身につけた口唇テクニッ
クを存分に振るう。
カリを唇で咥えこみ、唇を震わせながら舌先で亀頭全体をいたぶる。
唇を離し、裏筋をツツーッと舐めあげる。
大きく頬張って、口内空間でツンツンレロレロと舌を揺らして男を翻
弄する。
「く、う、うひっ、う、うはぁ。」
絶技を浴びる達哉はだらしない表情で、なんともいえない愉悦に浸り
きっている。ここにもしフィーナが踏み込めば、即刻手打ちになるだろ
うみっともない姿。
エステルは濃艶にほほえむと、玉袋を舐めしゃぶり、会陰に舌を這わ
せ、アナルに口づけした。皺穴に唾液を塗りたくり、チュー、チューと
強く吸引して、達哉を狂わせる。
「ひ、ひ、そ、そこ、そ、それ、うひいいぃ。」
アナル舐めなど、達哉の性知識のどこにもなかった。排泄器官を女が、
しかもこんな綺麗な少女がキスするなんてと度肝を抜かれかけたが、窄
まりに生まれる妖しい圧倒的な快感がすべてを押し流し、だらしない顔
に戻って全身をうち震わせる。
(ふふふ。そろそろ、とどめ。)
エステルはアナルのなかまで唾液で濡らすと、ペニスに戻った。リズ
ミカルに、浅く深く咥えこみ、舌をチロチロ這わせる。唇の締めこみも
強く弱く、変化に富んだしごきで達哉の官能を急上昇させる。
卓越した口唇ピストンを繰りだしながら、指でアヌスをまさぐってい
く。ピストンのリズムでくすぐっていた指は、達哉の呻きが大きくなっ
たところでいきなりプスッと腸内に潜り、ぐりぐりと前立腺をこねるよ
うに揉みたてた。指責めに合わせてペニスを深々と咥え、強烈なバキュ
ームフェラをお見舞いした。
「ぐああああぁ!」
苛烈な前後責めをくらって、達哉は昇天した。ドバッと白い激流が、
司祭少女の口で荒れ狂う。
(す、すごい……たっぷり出て、匂いも味も……あはん。いい、いい
わ。もっと出して。)
一物の外見にふさわしいスペルマの奔流にエステルは満足し、目もと
を潤ませながらごくりごくりと嚥下していく。
長く続いた射精で注がれた大量のエキスをすべて呑みほすと、ようや
く身を起こす。射精のあいだも、終わってからも、舌と唇で弄んでいた
から一物はカチカチに勃起したままだ。
「とっても、おいしかったです。うふ、お茶なんかよりもずっと。」
甘え声で言いながら唇のまわりを舐めまわす仕草は、少年には目の毒
というほど蠱惑的。見せられた達哉のペニスがピクンと反応した。
「……もっと楽しみましょう。」
妖美にきらめく瞳に引きこまれ、達哉はこくりとうなずいた。
(終)
うは、いつのまにかGJが!
554-556の後日談を
「大事な用件とはなにかしら、エステル。」
「は、はい。フィーナ様。」
エステルに呼び出されたフィーナが、静かに問う。
司祭はうつむき加減で、ちらちらと月の姫を見つつ、口を開いた。
「先日、朝霧様がひとりで礼拝にいらっしゃって、終わってから、そ
の、お茶をいっしょに。」
「ええ。それは達哉にも聞いているわ。」
フィーナは冷静な表情で話の先をうながす。エステルは口ごもり、し
ゃべりかけ、また口ごもってから。
「そ、そのとき……」
エステルがまぶたを落とす。涙の滴が流れでてから、やっとのことで
言葉が出てきた。
「あ、朝霧様が私のことを、そ、その……ら、乱暴されたのです。や、
優しいかただと、それまでは思って、で、でもまさか――」
我慢できずに両手で顔を覆い、すすり泣く。
「――悩みました。私の胸だけに仕舞っておくのがいいこととも、思
いました。でも、婚約しておられるフィーナ様が知らないままというの
は……だ、だから。」
「よくわかったわ。エステル。」
フィーナは緑の目を吊りあげ、顔つきをこわばらせ、重々しくうなず
いた。
ようやく手をはずし、顔をあげたエステルは泣き顔のまま心のなかで
せせら笑っていた。これから男女でどんな修羅場が起こるのか、婚約は
当然解消、それに留まらず、このことから月と地球のあいだに新たな争
いが起こるかもしれない。
王族だけでなく月と地球の運命を自分の手のひらで転がす快感に酔っ
てしまい、喜悦を顔に出さずにいるのに苦労する。
「さて……達哉」
「うん」
「え!? な、なぜ?」
姫が唱えたのは、もうひとりの主役の名前。ここにいるはずのない男
が、呼ばれてすっと陰から姿を現わした。愕然とするエステル。地球人
の少年は目に強い炎を浮かべ、ずんずんと迫ってくる。
とっさに顔をフィーナへ向けると、これが月の姫の顔かと疑いそうに
なるほどの嘲笑があった。
「おあいにくさまね、エステル。私以外の月人ならだませたかもしれ
ないけれど、私は達哉を信じているもの。達哉はちゃんと、すべてを話
してくれた。あなたは口でサービスしてから、もっと楽しんだそうね。」
エステルは唇を噛むと同時に、臍をかんでいた。フィーナの言葉のと
おり、ふたりの関係を舐めていた。女と遊んだことを正直に話す男なん
ていないと思いこんでいたのだ。
「それにエステル。あなたが月で、ずいぶんと乱れた生活を送ってい
たことも調査済みよ。かなり固く口どめしていたみたいだったけど、王
家の力をあなどらないで。」
さあっと顔が青ざめる。月での淫行を過去に流し、地球で新たな性を
満喫しようと目論んでいたのが、あっけなく崩れてしまった。
フィーナは、動揺している淫乱司祭を鼻で笑う。
「こんなイカれた女に司祭をさせておくわけにはいかないわ。解任は
当然として、達哉、なにか言いたいことは。」
「いい気持ちにさせてくれてありがとう、と言っておこうかな。」
「あ、あ、あ……」
言葉は慇懃だが、だまされた怒りに燃えている男は全身から猛烈なプ
レッシャーを発していて、エステルは怖れに震えてしまう。
達哉はぐっと拳を握ったが、さすがに手を出すことはなく、拳を震わ
せるだけで。
「フィーナとの仲を裂こうとするなんて、許せない」
「私もよ。でも、こんな馬鹿な女の浅知恵くらいで裂かれるような仲
じゃないわよねぇ」
フィーナはねっとりと絡むように達哉へ寄り添い、艶やかな唇を差し
出す。ちゅっ、ちゅっ、とキスをはじかせてから、男も女も同じ感情を
瞳に燃やす。
「お仕置きだ。」
「ええ。」
「あ、ああっ、ゆ、許して……お許しを。」
達哉の手には、縄がある。怖れおののき喚き泣く司祭の体を、法衣の
上からぐるぐる巻きに縛った。足を引っかけて転ばせると、もがく少女
のスカートをめくり、さっさと下着を剥ぎ取ってしまう。さらに縄を打
ち、股間を晒す猥雑ポーズに緊縛した。
「う、うああぁ。」
今までされたことのない屈辱ポーズにエステルはかっと目を見開き、
悶えている。計略が見事にひっくりかえされ、姫と地球人に弄ばれる自
分の姿が、現実とは思えない。
「私が、先に。」
「ああ、任せるよ。」
フィーナはあらかじめ用意していたオモチャを手にする。超極太、女
を破壊するために作られたとしか思えない凶悪バイブを。
「ヒッ。フィーナ様、な、なにを。」
「あら、あなたにわからないはずないでしょう。あなたが大好きなも
のを食べさせてあげるわ。感謝しなさい。」
嫉妬の女神は額に縦皺を浮かべ、エステルの下肢に取りついた。まった
く濡れていない秘唇に剛棒の先を当ててすぐ、ぐいぐい押しこむ。
「ぐっ、ぎいぃ、い、痛いぃ。」
「あら? ずいぶんとカマトトぶってるわね。もっとすごいモノを咥
えていたという報告があったわよ。ほら、正直になりなさい。」
フィーナの冷笑が響き、握りこぶしほどもある人工亀頭がめりめりと
食いこんでいく。規定外のオモチャを呑んで陰唇がありえないほど盛り
あがる。
秘割れごと裂けてもおかしくないサイズのモノをぶちこまれ、エステ
ルは声をにごらせて懸命に肢体をよじる。よじったところで、縄でがっ
ちり固定されていて、どうにもならない。
必死の身悶えすらも、今の男女にとってはからかいのタネだ。
「なに、この悦びかた。なんてイヤらしいのかしら。ねえ、達哉。」
「ああ、まったくだ。こんな女に誘惑されてしちゃった自分が情けな
いし、汚らわしいよ。」
姫ともども侮蔑の視線を送る達哉はカメラを持って、仕置きされるエ
ステルの姿をしっかりと撮影していた。やがてこの映像と司祭少女の過
去の暴露が、エステルだけでなく月の教団そのものを失墜させることに
なるのだが、それはもう少し先のことだった。
(終)
爆炎覚醒ネバーランド戦記ZERO
. lヾ_i_/l
. '´ ^ ̄^ヽ⌒
i ノノリ从ソ キャベツマンセー
| (il゚ ヮ゚ノl| 朝鮮マンセー
/( !姫! )./\
/| ̄∪  ̄∪.|\/
| 創価学会.|/
─────
達哉は全裸、菜月はブラとショーツだけの姿。恋人同士、ふたりだけでいる
この場にふさわしい格好だ。
ふたりがいるのは菜月の部屋。窓から窓を通じてすぐに出入りできるから、
こうしていつでも密事に耽ることができる。
「んっ、んふっ……んちゅ、はちゅ、ちゅううぅ」
菜月は熱心にフェラチオ中。顔を淫らにほてらせながら、せわしなく上下に
振っている。ぽってりした唇を出入りする赤銅色の淫棒は、少女の甘い唾液で
念入りにコーティングされ、卑猥に輝いている。
「う、うん……うはっ、そこ、感じるっ」
ベッドに腰かけて足を開いている達哉は、股間から立ちのぼる気持ちよさに
目を細め、口技に専念している恋人を見おろしている。頭が揺れるのに合わせ
てたわわな胸のふくらみもゆっさゆっさと揺れていて、なんとも煽情的だ。
生のバストが最高とはいえ、こうしてブラに包まれているふくらみもまた達
哉の目を楽しませる。菜月の胴にくっついているのは、ノーブラでも形がくず
れることのほとんどない豊乳。だがやはり、綺麗に見せるためのブラジャーを
着用しているときのラインには敵わない。
達哉は手を伸ばし、ふくらみを支えるように手のひらをあてがった。ずっし
りとした重みを確かめるように、上下になんども揺り動かす。
「うふ、ふん」
下着越しに触られて菜月が目に陶酔の光を浮かべる。唇が細かく震えて、ペ
ニスにピリピリ痺れるほどの快楽電気が駆け抜けた。
達哉の指が、ふくれあがっている乳頭を感じとる。カップのなかにあっても、
はっきりと大きくなっていることがわかる。指先をまとわりつかせるようにく
るくるまわすが、さすがに生地に邪魔されて形だけの愛撫にしかならない。
「ブラ、はずせよ」
命じられた菜月が片手で背中のホックをはずす。達哉の手が肩紐をはずし、
カップがするっと脱げ落ちて、まろやかな巨乳が露わになった。
男は嬉々と、すくい取るように持って、肉球のぬくみを感じる。持った手は
牡欲のまま、直に美豊乳を揉みしだいていく。
「ん、んふ、ふ、ふふっ」
菜月の唇から、揉まれるリズムに合わせて吐息がこぼれる。息もまたペニス
をくすぐる武器となっている。
豊満バストを好きなように揉みしだき、濃厚なフェラチオ奉仕を受けている
うちにすっかりと達哉の肉欲が昂っていた。ペニスもはちきれんばかりに膨張
し、早く吐きだしたいと蠢動を開始していた。
「そ、そろそろ」
達哉が小声で訴える。菜月は“そうなの?”と目で答えると、舌先で尿道口
をほじるように刺激した。
「くは、口じゃなくて、菜月のなかがいいんだけど、う、ううっ」
「う? うふぅ、ふ、ふ、ふはぅん」
達哉のリクエストを聞いても菜月は舌を妖しく絡ませ、唇でしごきつづける。
一発出したところで元気がなくなるほど弱い男でないと知っているから。
無理やり口から抜くのも不粋。しかしあっさりと菜月のペースに乗るのも悔
しい。達哉は両手でむんずとバストを握り、荒々しく揉みたてはじめた。こち
らは胸でイカせてやると、フェラチオに真っ向勝負を挑んだ。
「ふーっ、ふ、ふ、ふううぅ」
強烈な快感が胸乳から上半身、下半身にもひろがって菜月は目をぱちくりさ
せ、奉仕の動作もスローになる。しゃぶっているうちからショーツは濡れてい
たが、ここに来て蜜液が潤沢に湧き出て、ぐしょぐしょに濡れそぼってしまう。
休みひまなく攻めたてようとした達哉が「ぐはぁ」と呻いた。菜月がディー
プスロートして、吸いあげたのだ。喉元近くの粘膜を亀頭に重ねながら唇を締
めこんでの吸引。すでに昂っていた達哉は攻めたのが仇となり、粘液をドッと
迸らせてしまう。
「う、うあ、ああぁ……」
射出の快感に酔いながら、達哉の手はペニスの脈動に合わせて乳房を揉みつ
づける。
口を樹液で満たされ、苦い味と男臭で感覚を冒された菜月も軽いエクスタシ
ーに運ばれた。肉感的な肢体をピクンと震わせながらうっとりした顔で、粘っ
こいザーメンを嚥下していった。
飲精が終わると達哉は、上気して瞳をうるませている菜月をベッドに寝かせ、
脚を開かせた。
とたんに、ムウッと恥臭が湧き起こる。ぐしょ濡れのショーツを透かして、
鮮紅色の肉襞がくっきり見えている。男がごくりと息を呑む。
達哉はいったんショーツの縁に指をかけたが、心を変えて、濡れ布越しに割
れ目をまさぐりはじめた。
「やっ、あっ、あっ」
「また、濡れてきた」
パンティ越しに泡立つほど、淫蜜があふれている。ジュクジュクと音も卑猥
に、ふたりの気分をぐんぐん高めていく。
たっぷりと精を吐きだしていながら達哉のモノはビンビンに勃起していた。
先割れからヨダレもあふれている。「菜月のなかがいい」という欲を今こそ満
たすとき。
太ももをひじで押さえながら、両手でショーツを引き剥がす。
神秘の割れ目が晒された。ゆるんだ媚唇が蠱惑的に震え、男を誘惑する。
「達哉……」
舌足らずな声で菜月が求めると、達哉は体を重ね、唇を合わせた。
ディープにキスしながら腰を腰に合わせ、ペニスの先で位置を確認する。熱
い棒がぶつかると秘肉が蠢き、こっちこっちと淫らに案内する。
亀頭が恥裂を割り、沈んでいった。穴の入口にぴったり合わさって、さらに
進んでいく。
「ん、ふっ」
「んっ、んっ、んっ」