5b-175 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/02/02(金) 20:45:21 ID:xkLPu5Az

「フィーナ……」
 上から見下ろす達哉の瞳にフィーナが映っている。上気したフィーナの緑の
瞳には達哉の端整な顔が映っている。
 見つめあうふたりの体の下半身がくっついていく。限界を越えて勃起したペ
ニスの先が肉裂に重なり、フィーナの臀部がピクンと震える。
 今まで数えきれないほど合体していても、性器同士がつながるときの感激は
変わらない。パートナーへの愛に満ちた心で、慈しみながら、ふたりはひとつ
になる。
「はふぅう……」
 彼を胎内に受け入れて、フィーナは感じ入った声をあげた。女の器官はこう
して男の器官を包みこむことができる、愛することができる。身分高き姫は今、
女であることにこのうえない至福を覚える。
 根元まで挿入してから、達哉はしばらくじっとしていた。フィーナは目を細
め、幸せいっぱいという顔を見せている。
 見下ろしていると、朱唇から舌が出て、ぺろっと舐めあげた。色香に誘われ
て達哉は顔を寄せ、唇を重ねる。ちゅうちゅうと口を吸えば、フィーナも情熱
的に吸いかえしてくる。舌を差し入れれば舌を吸われる。もちろん達哉もフィー
ナの柔らかな舌を引きこむ。甘い唾液を啜り飲む。
 キスでの高まりが、自然に体を動かしていく。動くか動かないかという弱い
抽送からはじめて、じわじわと振り幅を大きくしていく。
「あん、あっ、ああん。達哉ぁ」
 フィーナは彼にすがりつくようにして、唇を首筋に這わせた。愛する彼女の
キスに後押しされて、達哉の動きが激しさを増す。
 月も地球もない。世界はいま、ここにあるだけのもの。ふたりがひとつになっ
た世界。それはふたりの夢、月と地球がひとつになることを一早く実現している。
 規則正しい抽送を受けているうちに嬌声を洩らしていた唇が引き締まり、フィー
ナは短い間隔で息を吐いては吸うだけになってくる。顔つきにも余裕がなくな
り、眉根が寄ってきている。
「んっ、んあっ、んっ、あっ、ああぁ……」
 短い呼吸のテンポに合わせて蜜肉が急速に狭まってくる。フィーナがぐんぐ
ん昇りつつある証左だ。
 達哉は隘路をひろげるように亀頭をこすりつけて奥まで貫通する。しかし太
い亀頭が通りぬけてすぐ肉襞が狭まって竿を圧迫し、亀頭を引き抜けばまた秘
壺は収縮して道を細くする。細い道をなんども突き抜くのが心地よく、絶頂寸
前のフィーナを穿つことで達哉も最高の高みに昇りつつあった。
「アアッ、も、もう、わ、私、うふン、イ、イッちゃううぅ」
 すでに限界ぎりぎりをただよっているフィーナが、高い声で喚いた。
「いいぞ、思いきり、イッちゃえ!」
 フィーナのなかに放つ快感ももちろんだが、こうしてアクメに達するときの
顔を見るのが達哉はたまらない。だから最近はもっぱら、フィニッシュの体位
は正常位ばかり。
 華奢な女体を縛るようにきつく抱きしめ、腰を落として彼女と一体化する。
深くつながった状態で、びくんと跳ねて最後の一撃を膣奥に食らわせた。
「きゃああっ、あ、アーッ!」
「くおっ!」
 フィーナの絶叫に合わせて一声叫び、熱いスペルマを姫の膣奥に撒き散らす。
 溜めこんでいた白濁液に、思いが乗りうつっている。己れの体液で、愛する
女を内側から染める。
「ああっ、いい、いっぱい、入ってくる……熱いのが、アハッ、お腹いっぱぁ
い……」
 エクスタシーの波に揺らされながら、うっとりした顔でフィーナがささやく。
綺麗で可愛い、淫らに輝きながら高貴さも残る姫の顔に見入りながら達哉は腰
を揺すりつづける。若いペニスはぶるぶるぴくぴく、律動と蠢動を繰りかえし、
精嚢にストックされていた粘液を完全に吐きだした。