6-246 名前: もう幾つ寝ると……… 後編(にられば) [sage] 投稿日: 2007/01/14(日) 03:16:27 ID:TsmDo85t

ごっくん
独楽回しを出来る。
しかも相手はエステル。
だがそう考えると自然と股間が膨れ上がってしまった。
エステルもそれに気付いたようで達哉の股間を見ていた顔を背ける。
「その前に、その口で………」
「………………………」
コクンと頷くエステル。
振袖は脱がしてしまえばそれまでだが、それを着たままでフェラなんて滅多にある
もんじゃない。
これは正に千載一遇のチャンスだった。
「………………………」
無言のまま、エステルは達哉の股間の前にやってくるとホックを外し、ファスナーを
下ろしてパンツの中に手を突っ込む。
そして張り詰めた肉棒を取り出す。
そしてチュッチュと唇を亀頭に重ねる。
鈴口、カリ裏、瞬く間に亀頭が濡れていく。
竿までエステルの唾液でコーティングされていく。
「その………気持ちいい………かしら…………」
ためらう様に達哉を見上げる。
そして恥ずかしさのあまり目を逸らす。
エステルの仕草に思わず心臓の鼓動をリアルに感じてしまう達哉。
そしてそれは、股間にも反応が直結する。
亀頭の先端から先走りが出てきている。
だがそれは、口を離している間も竿を一生懸命擦っているエステルの努力の賜物であった。
そしてエステルは紅潮した顔で再び達哉を見上げると、口内に肉棒を咥えこむ。
舌先が鈴口に触れ、カリ、カリ裏、竿をねっとりと進み、肉棒の下部を刺激するように包み込む。
その時、達哉の股間から背中、頭脳に強烈な甘く痺れる様な電気が流れる。
それは正に射精が始まる合図。
「エス、テ、ル………も、もう………」
もう持たなかった。
一瞬の間の後、エステルの口内は達哉の絞りたてザーメンで満たされた。



ゴックン
そして一滴も唇から溢す事無く飲み込む。
「だ、大丈夫?」
口元を拭うエステル。
「着物を汚すわけにはいかないでしょ」
そしてエステルは立ち上がる。
そして帯を紐解きその先を達哉に持たせる。
「その、さっきのを………」
達哉は立ち上がる。
そして決意を新たに帯を引っ張る。
クルクルと回りだすエステル。
そしてエステルの回転は帯を引っ張りきったところでそのスピードが最速に達する。
そしてゆっくりとその回転速度が落ちてソファーにグッタリと仰向けに倒れこむ。
振袖が、その下の白襦袢がはだけてその太股、胸元が露わになる。
そしてそのままエステルに覆い被さる達哉だった。

事が終わった後、達哉はまだ鷹見沢家に新年の挨拶を済ませていない事に気が付く。
そして服を身に着けると外に出る。
外は既に薄暗くなったいる。
今日は店からではなく、鷹見沢家の玄関から訪ねる。
ピンポーン
「はーい」
菜月が出迎えてくれるようだ。
カチャ
「あっ………」
玄関のドアが開いた瞬間、「あっ」っと声を上げる菜月。
「新年、明けましておめでとう」
「おめでとう御座います」
達哉の隣りでエステルが頭を下げる。
「あ、あぁ、お、おめでとうっ。そ、その、どうぞ………」
何かアタフタと落ち着きの無い菜月。
何故かまともに視線を合わせようとしない。
左門に会う為、居間に向かう達哉とエステル。
「いやぁ、おめでとう。おふたりさんっ」
仁は、いつものニヤリとした笑顔でポンポンっと達哉の肩を叩いてそのまま通り過ぎる。
「では、ごゆっくり」
いつも以上に気持ち悪くにやけたまま自室に引き上げる仁。
何かおかしい鷹見沢兄妹。



そして居間に入る二人。
「新年、明けましておめでとう御座います」
「おめでとう御座います」
「おめでとう………でだ………」
「えっ?」
「一応、年長者として言っておく。お盛んなのは構わんが………せめて自室にしとけ」
「えっ?!」
「あんな見て下さいと言わんばかりのガラス張りのリビングでするなんて………若いというのか、見境が無いというのか………」
カップルは揃って赤面して縮こまってしまう。
「………これからは気を付けろよ、タツ」
説教を喰らっていたが既に二人とも自失呆然として左門の言葉など耳に入っていなかった。
「さて、年寄りの長話も終わった事だし改めて二人の関係を馴れ初めから聞かせて貰おうじゃないか」
待ち構えていたのだろうか?
仁と菜月が居間に入ってくる。
さらに続いて、麻衣にさやか、カレンまで一緒に入ってくる。
「あ、あ、あのっ?」
カレンの姿を見て慌てふためくエステル。
「もう、今日だけよ達哉君」
笑顔で慈愛に満ちた表情のさやか。
「もう、お兄ちゃんのエッチっ」
えへへっと照れながら二人を見つめる麻衣。
「カレンさん、僕のも月の女性を紹介してくだはぁっ………」
飛んできた杓文字によって沈む仁。
「兄さんは黙ってて。ともかく、達哉をよろしくね」
と言いつつ杓文字を回収する菜月。
「おめでとう、エステル」
朝霧家とさらに親密な関係になる事を喜ぶカレン。
「じゃあ、馴れ初めから聞かせてもらおうかな」
何時の間にか復活した仁が二人に迫る。
ズイズイっと押し寄せてくる。
その時、達哉はエステルを見る。
お互いが頷く。
そして………
「逃げようっ」
「ええ」
バッと背を向け、逃げ出す二人。
「新年から恋の逃避行とはタツもやるじゃないか」
今、二人は玄関に向かって廊下を走る。
手を繋いで駆けていく。
お互いの視線が交わる。
それは二人の時にしか見せない笑顔。
達哉とエステルの後ろから応援と歓声の声。
二人でなら何処まででも走って行ける。
そう感じずにはいられない。
励ましてくれる人達の為にも。
「エステルっ、幸せになろう!!」
「ええ、もちろん!!」

      「もう幾つ寝ると………」 完