5b-126 名前: さやか先生の特別授業その4、最終回(1/6) [sage] 投稿日: 2006/12/19(火) 20:31:55 ID:cXilaECI

 菜月はなにも言われなくても、達哉のペニスの後始末にかかった。舌を長く
伸ばし、先っぽから根元まで丁寧に舐め清める。パイズリで精を放出しつくし
たはずのペニスは、幼なじみ少女の舌技によってあっさりと、天を衝くほどの
勃起状態に戻る。
 強さを誇示する達哉のモノを見てフィーナが睫毛をぱちぱち揺らし、緑の瞳に
賛美の光を浮かべた。
「さやか。男って、誰もがこんなになんどもできるものなの?」
「それは個々の男の強さに依ります。達哉くんは、こんなに強いということです」
 精力を誉めたのか、単に事実を述べたのか、さやかの口調は落ち着いていた。
 誰もが“いよいよ”と感じ、場が静かになる。張りつめた空気にふさわしく、
さやかがゆったりと口を開いた。
「じゃあ、次はいよいよセックス、『本番』よ。これはもちろん、お姉ちゃんが
やります」
 そう言って、服をさっさと脱ぎだす。誰かが唾を嚥下する音が鳴る。
 ふくよかな体を隠すのがブラとショーツだけになると、脱ぐ手をとめて、
ほほえみながらすっと身体を反らせてポーズをとる。
「……綺麗、ね」
 フィーナが感嘆の声をもらした。他の三人も、まったくの同感だ。
 たわわなバストに、むっちりとしたヒップ。男とセックスするために見事に
熟した肉感的なボディ。
 フィーナもミアも菜月も、息をとめてさやかがこれからどう動くかに注目して
いる。
 しかしひとり、見ているだけでは収まらない少女がいた。
「ね、ねえ、お姉ちゃんっ。それ、わたしにやらせてっ」
「は、はい?」
 だしぬけの麻衣の叫びに、誰もが、さやか先生までもが驚いた。一番驚愕して
いるのは横たわる達哉だったが、リースの制御のもとにあったから、目を
見開いただけで声をあげることはなかった。
 麻衣は必死な表情で、切なげに訴える。
「だって、だってわたしだけ、なにもやってない。手でも、口でも、お、
おっぱいでも。だから、だからしたいの」
「うーん。それはそうだけど、さすがに麻衣ちゃんと達哉くんがするのは、
兄妹だし、ちょっとねえ……」
 従妹の気持ちはさやかに痛いほど伝わってくるが、いかんせんセックスをする
のはまずすぎる。かといって、ダメという一言で切り捨てるのはあまりに可哀想。
 さやか先生の頭がフル回転する。二秒と経たないうちにひらめいて、ほほえむ。
「……麻衣ちゃんの気持ちもわかるわ。そうね。それなら、ちょうどいいプレイが
ある」
 包みこむような姉の優しいほほえみで、麻衣の必死だった表情がわずかに
やわらいだ。
「麻衣ちゃん。念のため聞くけど、本当に達哉くんとしたい?」
「うん」
 やわらいだ顔にこわばりが戻る。麻衣は唇を噛みながらうなずく。
「なら、今ここで素っ裸になって。なれるかしら?」
「……な、なれる、よ」
 菜月ですら胸の露出で済んでいた。それが今度は全裸だ。
 麻衣だって乙女。人前で全裸になるのをためらうのが当たり前。しかし達哉と
まだ実技をしていない少女はさっきの菜月よりはよっぽど度胸を決めて、自ら
服に手をかける。
 そこにさやかの手が伸びて、ストップ。
「わかったわ。でも全部脱がなくてもいい。下だけで」
「え? し、下だけ?」
「ええ。シャツはそのままでいい。あ、全部脱ぎたければ、もちろんいいわよ」
 いたずらっぽく笑うさやかに、麻衣は真っ赤になって、スカートとショーツを
そそくさと脱ぎ捨てた。
 残りの少女三人は、達哉も、あれよあれよと進んでいく脱衣を目で追うのが
やっと。
 麻衣は下はすっぽんぽん、上はTシャツという姿になった。
 奇妙な格好だが全裸に比べればまだほっとできる、というのが麻衣の心境。
見ている少女たちも同じように感じている。
 しかし見あげる達哉からすれば、まったく違う。
 大事なところを見せていながら、上をしっかり隠している。このアンバランス
が男の劣情を直撃し、ペニスがピクピク蠢動した。性感を刺激された男の動きに
気づいたのは、さやかだけ。
 そんな麻衣に負けないくらいあられない、ブラとショーツだけまとう先生は
含み笑いしてから少女みんなに声をかける。
「では、講義の続きをしま〜す」
 ぱんぱんと手を鳴らすのもいかにも「先生」。しかしそんな乱れた格好をする
先生など、この場以外のどこにもいない。
「『本番』は、女の穴にオチン×ンを入れるのだけれど」
 卑猥な言葉を真面目に言って、間を取る。ごくりと息を呑んだのは、男で
ある達哉。息の音に当てられて、フィーナもミアも菜月も、下半身裸の麻衣の
顔も赤くなる。
「でも、本番が無理という場合もあるわ。麻衣ちゃんみたいに許されないとか、
生理がひどいときとか」
 フィーナは顔を赤らめながら真剣にうなずいた。ミアは「ほええ」という表
情。菜月はまたなにかを考える顔になり、麻衣はこれからの自分を想像して
茹で蛸になっている。
「そういうときに、はい、素股〜」
「す、すまたぁ?」
 間の抜けた声をあげたのは菜月。一斉に視線が集中し、ボン。
「あ、あの、お姉ちゃん?」
 なにをどうするのか、なにが起こるのかわからない麻衣が不安気な顔をする。
「素股っていうのはね、オチン×ンを太ももで挟むの」
「……」
「太ももの、根元ね。女性器の割れ目の代わりに、太ももを締めて男を受け入れる
空間を作るの」
 直接言われている麻衣だけでなく、まわりにいる少女はみな、言葉だけでは
よくわからなかった。
「ま、やってみましょう。フィーナ様だってミアちゃんだって、菜月ちゃんだっ
て、そうしたもの」
「う、うん」
 麻衣は怖々と、兄に近寄る。下から見る達哉には麻衣の恥部がばっちり見え
ているのだが、これからの行為に思いが集中している少女に、見られていると
いう意識はなかった。
「あ。素股でも濡れたほうがいいのよね……」
 麻衣の露出した下半身を見て、さやかはつぶやいた。
「もう、達哉くんとできると思ってたのにな〜」
「え、え、え」
 麻衣のすぐ横で、さやかはいきなりオナニーをはじめた。それもショーツの
上から割れ目を強くこする、セックス慣れした女ならではのオナニーだ。
「みんなもオナニー、してるわよね」
 息をはずませながら、指が上下に動いている股間を見せつける。フィーナも
ミアも菜月も、さすがに直視できずに横を向いてしまっている。
 さやかの顔と体が、従妹に向く。
「麻衣ちゃん。オナニーしてるとき、誰のことを考えて、してる?」
「……きゃっ。そ、それ、それはっ」
 実際に指を使っているさやかから恥ずかしい問いをぶつけられて、麻衣は
大いに動揺する。素直に男の名前を答えたら、そのまま卒倒してしまいそう。
「あ、別に言わなくていいの。考えているってわかれば」
 艶かしい息を吐きながら、教えの言葉をつむぐ“先生”。
「みんなも覚えてて。体をいじれば気持ちよくなれるけど、オナニーってそれ
だけじゃだめ」
 そこでいったん指をとめ、うっとりした顔を見せる。
「誰でもいい。大切な人、好きな人のことを想って、するの。片方向でも、
ちゃんと気持ちをその人に向けて肉体の快感を得ることが大事。セックスだって、
心が重要なんだから」
 いかにも先生らしく真面目に言うと、指の動きを再開させた。股間でくちゅりと
淫らな水音を鳴らし、掻きむしるように激しく指を使う。
「もちろん、達哉くんもよ」
 さやかが呼びかけ、さっと緊張が走る。達哉もオナニーを、誰かを想って
オナニーをする。それは誰なのか。
 少女たちの注目は、さやかの次の行為でかき消された。
「んっ、で、この愛液を……」
「きゃっ」
 さやかは湿ったショーツを脱ぎ捨てると、豊潤に漏れてきた愛液を肉裂から
すくい取って麻衣の太ももに塗りたくる。
「な、な、な……お、お姉ちゃん?」
「これは準備よ。女は濡れていたほうがいいの」
 もじつく麻衣のもも肉に、従姉の淫らな液が塗られ、ねとねとになった。
「はい。麻衣ちゃん、達哉くんと代わってそこに寝て」
 さやかが言うと、達哉が場所を明け渡す。もちろんそれは、リースの誘導に
よるもの。
「脚をちょっとあげて、太ももを締めるの……うん、そのまま。じゃあ、
達哉くん」
 従弟の名を呼びつつも、それはリースに対する指示。それでもまるで達哉本人の
意志であるかのように、兄妹の体がひとつに重なっていく。
 顔が接近し、達哉は照れで横を向こうとするが動けない。羞じらいと期待に
紅潮する麻衣はしっかりと兄の顔を見つめる。
「ふふ、じゃあ、オチン×ンを」
 さやかが手を伸ばし、鋭角にそそり立つ一物を斜めにし、麻衣の股間へ。
割れ目の下、陰阜と太ももが形成するY字の中心へ導いた。
 狭い穴に受け入れるのに比べ、ももで挟むのは容易だ。菜月が胸乳で挟んだ
のを見ているだけに、それを太ももで行うだけだから麻衣はそれほど戸惑うこ
となく、兄の肉根を肌の狭間に受け入れた。
「きゃっ」
 だが、男の性器のあまりの熱さに脚をゆるめてしまう。
「ふふ。麻衣ちゃん、可愛いわ」
 さやかの優しい言葉は家族を応援するもの。麻衣はこくっとうなずくと、
もう一度、太ももを締めこんでいく。兄の剛直を、ぷにぷにしたももの肉で
挟みこんだ。達哉の顔がなんともいえない表情を浮かべ、見守るフィーナ、
ミア、菜月の顔はこれからどうなるのかという興味でいっぱい。
「そのまま、男が腰を振って気持ちよくなるの。さあ、達哉くん。どうぞ」
 童貞である達哉の体をリースが動かす。慣れたような腰の動きも、外から
金髪少女に動かされているからこそ。
「……っ……っぁ、ぁ」
 達哉の口から小さな声がもれている。従姉の愛液を使った素股プレイの気持
ちよさ、そしてその相手が妹という禁忌的な快楽に声が抑えられないのだ。
「な、なんか……ああぁ、お兄ちゃんの、オ、オ、オチン×ン、動いて、こす
れるの、こ、これって、ひゃああん」
 男の抽送を脚の柔肉でしっかり感じ、麻衣の口から甘ったるい声がこぼれる。
聞かされる少女たちの顔がカッカとほてる。
「さやか。これも、『奉仕』なのかしら」
 性器の結合こそないが性行為そのものの二人を見て、フィーナが首を
傾げつつ尋ねる。
「さすがフィーナ様、いいところに気づかれますね。よく見てください。
麻衣ちゃんを」
 さやかに笑顔を返されて、その顔が向く方をフィーナも見る。
 兄を気遣い、ペニスの反復運動に合わせてけなげに脚を動かし、男が悦ぶ
ことで幸せを得ている麻衣。
「……わかったわ。麻衣は、素股で奉仕をしているのね」
 さやかがうなずくと、月の姫は感慨深げな顔で言葉を続ける。
「そう。これは……性に関する行為だけでなく、人と人が接するとき、相手を
気遣い、相手を大切にすることが『奉仕』になる」
 スフィア王国から来た留学生が得た結論に、“先生”は満足このうえない顔と
なる。
「ええ、その通りです。フィーナ様。こうするのは男と女だけじゃない。女と
女でも、男と男とでもおかしくないことなんです」
 なにか含むような教えに、深い意味までは感じ取れなくもフィーナがうなず
いた。姫の隣でメイドが真剣に言葉を聞き取り、菜月は先生の言葉よりも実践を
続ける兄妹へ意識が向いていた。
「くはっ!」
 リースにより動かされていた達哉は、だしぬけに声を荒げ、ビュクビュクと
精を漏らしてしまった。
「あらあら、リースちゃん。もうちょっと長持ちさせてもよかったのに」
 さやかの声に、リースは知らん顔。そのあいだにも達哉は妹の股下空間に
白い樹液をしたたかに放って、床を汚していく。ひくつくペニスを太ももで
きつく挟みつづける麻衣の顔が、幸せでとろけている。
「はい。麻衣ちゃんごくろうさま」
 麻衣が身を起こし、再び達哉があお向けになると、さやかが屹立をつまんで
口に含む。ようやく従弟に触れることができて、さやかの目が欲情に濡れ光る。
ぷりっとした紅唇と舌を蠢かせて、これぞおしゃぶりという行為を生徒たちに
見せつける。
“先生”の口技は伊達じゃない。瞬時に達哉のモノは固化し、さんざん放った
のがうそのように猛々しく反り返った。さやかが顔を引くと、唾液で濡れ輝く
雄姿が現われた。
 昂る男のシンボルに、月の姫もメイドも、幼なじみも、今淫戯に耽った
妹さえも見入ってしまう。まだまだ知りたい少女たちが目を輝かせる。
「さすがにここまで来れば、『本番』はいいわね。また機会があれば、そのときに」
 ちらっと時計を見たさやかは、さばさばした表情で、
「では、あとは自習にしましょうか。よくわからなかった部分を、互いに教え
あってね」
 と、講義の終わりを宣言する。
「リースちゃんも、達哉くんを適当にして、抜けていいわ」
「……見てる」
「そう。それならお願い」
 さやかはそれだけ言うと、手早く服を着てリビングから出ていってしまった。
 先生がいなくなって、早速口火を切ったのは月の姫。
「自習ということなら、私は達哉にパイズリしてあげたいわ。あ、でも手で
奉仕する復習からしないといけないかもしれない」
「あ、あの。わたしだけ達哉さんから精液をもらってないので……麻衣さんが
今やられた、ス、スマタを、ぜひに」
 すぐさまメイドが言葉を続け、もちろん麻衣も。
「わ、わたしだって、お兄ちゃんにフェラチオ、したいよ」
「ああん、わたしだってフェラチオ、ううん、パイズリだって今度はもっと
うまくやるわ。ね、達哉、わたしのおっぱい、よかったでしょ。そうだ、この
おっぱいで挟みながら、先っぽを舐めれば」
 菜月は勢いこんで言ったから、剥き出したままの巨乳がゆさゆさ揺れる。しかし
ド迫力のバストも、興奮状態できゃあきゃあ騒ぐ他の少女たちになんらインパクト
を与えない。
「菜月。あなたは一度パイズリをしているでしょう。それをまたというのは
贅沢ではないかしら。パイズリのあと、口で後始末だってしているし……
そうね、さやかに揉まれたのを復習するのが、自分でおっぱいを揉んでオナニーを
すればいいわ。胸を出したままだし」
 にっこり笑ってスパッと言い切った月の姫に、菜月はがるるると喉を鳴らして、
「な、なんでわたしがひとりでそんなことしなきゃいけないのよっ。フィ、
フィーナこそオナニーをすれば、うん、月のお姫様がオナニーして見せれば
それだけで達哉は大興奮、喜ぶに決まってるわ。フィーナは達哉を喜ばせたく
ないの?」
 と、一歩も引かない構え。
 フィーナと菜月が向かいあい、一対一の争いを開始した。ミアと麻衣、ふたり
の年下少女は距離を空けて争いから逃げる。
「麻衣さん。スマタって、どうでしたか?」
「えっとね、お兄ちゃんの熱いモノがお股のあいだで動いて、ア、アソコも……
きゃん、恥ずかしい。ミアちゃんもやってみるのが一番だよ」
「そ、そうですね」
 ミアはちらっと達哉の方を見て、引きつり混じりにほほえむ。
 やりたくても、主である姫と巨乳少女が立ちはだかっている。下手に近づい
たら、じろりと睨まれて追い払われそうな雰囲気。
「ねえねえミアちゃん。フェラチオって、どうやるの?」
「は、はい。口に含むかどうかで、まず――」
 麻衣とミアは達哉に触れることをあきらめ、それぞれの奉仕技を教え合う。
 フィーナと菜月の言い争いはいっこうに終わりそうにない。
 放置された達哉は束の間の休息を得る。やがて月の姫と幼なじみが元の鞘に
おさまり、麻衣とミアも加わって四人が熱心に学ぶことで、カラカラに枯れ
果てるまで搾りとられる運命を知らずに……。


(完)