5b-113 名前: フィーナ・ふたりの望み [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 00:24:51 ID:MJsMEe9w

「達哉、子作りしましょ」
 正式に結婚してから、フィーナはずいぶんとストレートな言いかたをする
ようになった。結婚前より遥かに艶を増した笑顔で俺をベッドに導く。
「はい。子作りは王族に加わった男の義務ですから」
 かしこまって答えれば、フィーナは緑に輝く目を少々吊りあげて。
「王族もなにもないわ。私が欲しいから、言っているの」
 冗談が通じないのは彼女が昂っている証拠。冗談なんかにかまけているひまは
ない、早くつながりたいと望んでいるということ。
「わかっているさ。俺だって、欲しい」
 愛しい彼女をぎゅっと抱く。こうして抱きあっているだけでとっても気持ち
いい。ずっとこうしていてもいい。つながりたいと望んでいるフィーナだって
同じ気持ち。抱きあっているだけでうっとりしている。
 しなやかな腕が首に絡んできた。俺の妻となったお姫様は、ふっと温かな息を
俺の耳もとに吹きかけて、ささやいてくる。
「女の子が生まれて……その世継ぎの子に教えるの。素敵な地球人の男のことを。
月と地球がひとつになるきっかけを作ってくれた、男の子のことを」
「なら俺は、生まれてきた男の子に言うよ。明るく光る月から、綺麗に輝く
お姫様が降りてきて、うちにホームステイしたことを。まるで夢のようだったと」
「どっちが先に生まれるのかしら。女の子? 男の子?」
「先もあともない。女の子も男の子も、たくさん産んでほしいな」
「それは達哉の頑張り次第」
「お産は、フィーナの頑張り」
 会話でじゃれあううちに、体が熱っぽく絡みあっていく。固く勃起したペニスが
なんども肉裂をこすって刺激しあって、仕舞いにはフィーナが手を伸ばして、
先っぽを膣穴に誘導した。
「うふっ、うぅん」
 男の耳を狂わせる、蠱惑的なよがり声。子供への思いがこのときだけは
すっ飛び、“交わりたい”という本能に支配される。
 入り口に触れるやいなや腰をはずませて、牡棒を牝穴の奥まで一気に
突っこんだ。よがり声が大きくなり、フィーナが熱くなってくる。
 フィーナよりも俺が熱くなっている。腰がぐいぐい動き、奥の奥までモノを
入れる。入れて、抜いて、入れる。そして俺は……。
「うううっ」
「あああっ!」
 長く楽しむという考えも、彼女をイカせるまでこらえるというプライドも
なかった。ただただ体が自然に反応するに任せて、射精した。
「そう、そうよ。あっ、あっ、嬉しい、いいっ。達哉あぁ」
 フィーナの歓喜の声を聞きながら、子種を飛ばしつづける。女の宮へたっぷり
と送りこむ。
 届いてほしい。できてほしい。俺もフィーナも、未来を担う子供たちを心から
待ち望んでいるのだから……。