5b-97 名前: フィーナらぶ [sage] 投稿日: 2006/11/28(火) 17:05:58 ID:Pcw3eoEt

「フィーナ……」
「達哉……来て」
 男が上になり、女が下になる。上下から熱っぽく見つめあった男女が、名前
を呼びあい、求めあう。
 男根の先が女裂を割り、沈んでいった。フィーナの目が大きく開かれ、紅唇
の端から幸せの吐息が漏れでる。
 思いを確かめるようにじわりじわりと腰が進み、逞しい肉棒が肉洞にすべて
収まった。達哉がフィーナを押しひろげて鎮座し、フィーナは達哉を包みこむ。
 しばらくのあいだ、男も女も一体になった幸福感に己が存在を委ねる。言葉
はない。必要ない。肉体の結合がすべてを語り、感じあっている。
 しかしずっとそのままではいられないのが男というもの。達哉は「動くよ」
と声をかけると、腕立て伏せのように体ごと上下に動かして、フィーナのなか
で陰茎を往復させる。
 とたんにフィーナは途方もない快楽の渦に呑みこまれ、「ああっ、ああっ」
と喘ぐだけしかできなくなる。体がばらばらになりそうな壮絶なまでの快楽を
彼は与えてくれる。心の底から愛しぬいている彼とひとつになってこその、今
は無上の悦楽のとき。
「んはっ」
 女の穴をこすっていた肉杭が、ずんと奥まで入ってきた。
 深々と、全身を貫かれたかのような鮮烈な感覚に、フィーナは存在のすべて
を持っていかれた。反射的に強く抱きつき、彼の背中に爪を立てて赤いライン
を描く。
 背中の痛みは彼女の愛の証拠。痛みは男の肉欲を燃やす燃料となり、達哉の
ピストン運動はますます過激になっていく。
「や、だ、だめっ……す、すごすぎ、い、いああっ。し、しんじゃうぅ」
 あまりに強烈な突きをくらって、フィーナの口から悲鳴があがった。悲鳴だ
けでなく、たらりたらりと涎までこぼれてしまう。
 姫の美貌の乱れが達哉の情欲をこのうえなく煽る。達哉はフィーナの口を口
でふさぎ、巧みな腰遣いでフィーナを熾烈に責め抜く。亀頭は軽快に膣奥をな
んどもノックし、まるで鈴口と子宮口がキスを交わしているかのよう。
「う、うふ、ふうううぅ、うっ、うぅん」
 フィーナの吐き出す息が、達哉に送りこまれる息が熱く切なくなっている。
美麗な肉体も淫靡な炎で熱くほてり、いつ達してもおかしくないくらいに高まっ
ている。
 達哉は舌を入れて、口蓋をなぞることで尋ねる。イキたいか、と。
 フィーナは舌を絡ませて答える。いっしょにイキたい、と。
 欲情のままに二枚の舌が交わり、離れ、絡まる。
 地球生まれの男の腰が跳ね上がっては落ち、月人女の穴を深く貫く。みっし
り詰まった肉層を突き抜き、奥の院を叩く。キスしていなければフィーナの絹
を裂く悲鳴が空気をピリピリと震わせていたはずだった。
「ぬあっ」
 達哉がのけ反って唇が離れ、深く深く貫いたそのとき、熱射がはじまる。
 男の体で生成された子種エキスがフィーナの奥に怒涛の勢いで注がれる。
「アーッ、アッ、イ、イイっ。あああああーっ!」
 自由になった口から歓喜の悲鳴をあげ、フィーナは達哉の女である悦びに身
を震わせていた。男根を深く呑む淫肉がキツキツに収縮し、注がれた熱い液を
次から次へと女の宮に吸いこんでいた。