5b-69 名前: 麻衣・唇を震わせて(1/4) [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 19:34:17 ID:rMVoHrGN

 機会がないわけでもなかったが、なかなかふたりのタイミングが合わず、
今日、久しぶりに達哉は麻衣のフルートの練習につきあうことになった。
 川までの道を並んで歩く、兄妹であり、今は恋人でもあるふたり。達哉は
涼しい顔をしているが、麻衣の顔はずいぶんと赤かった。足取りも、とことこ
歩いてはふらっとなって、どことなく怪しい。だが達哉はなにも言わずに一定の
ペースで歩く。
 ようやく、他に誰もいない川原へ到着した。
 練習するのにベストな場所まで来ると、麻衣は大きく息を吐きだして、
「……もう、すごく、どきどきだったんだからね」
 いじらしい目で兄を見上げる。受ける達哉の目は笑っている。
「そうか? でも大胆だよなあ、麻衣は。ノーパンで道を歩いてられるんだから」
 ずばり言われて、赤らんでいた顔の赤みがさらに増した。
 せっかくつきあうのに楽器の練習だけではつまらない。達哉は家を出る前に、
下着を着けないで練習に向かうよう麻衣に命じていた。
「これは、お、お兄ちゃんがそうしろって」
「そうだよ。麻衣にそうしてほしかったから」
 欲をそのまま口に出してにやにやする兄に、麻衣は真っ赤な顔をするばかり。
 羞じらう妹を前にして達哉の欲望は留まるところを知らない。
「オマ×コがどうなってるか、見せて」
「え、ええっ!?……うん」
 麻衣は息をはずませると、ハイウエストな緑のワンピースのスカートを
ゆっくりと持ち上げていく。川沿いの道に誰もいないことを目で確かめながら、
兄の要求に答えて股間を陽光の下に晒した。
 達哉の瞳に映るのは、もはや初々しいとはいえなくなった二枚の肉襞。その
狭間をなんども男の剛直に貫かれ、襞も強くこすられ、ふっくらと成長して
きている。
「あ、ああぁ……」
 男の視線を浴び、スカートで隠そうとする麻衣。だが達哉の目がそれを許さ
ない。注視される羞恥を、鈍い呻きにして吐きだした。
 下着に包まれず自由に過ごした淫花は、なにもされていなくてもほころび、
しっとりした外観を見せている。
「もう、濡れてる」
「う、うそ、そんなはず、ない」
 達哉の指摘に、咄嗟に太ももをよじってこすりあわせてしまう。そうしたことで
はっきりと、内ももに恥液が塗りひろげられた。
 懸命な麻衣の姿に達哉の笑みが大きくなったが、恥部の様子をからかうのは
そこまでになった。
「じゃあ、練習をどうぞ」
 その声で、スカートがはらりと元に戻る。ほっという小さな息がこぼれる。



「俺は、寝るから」
 達哉は用意していたシートを敷くと、その上にごろり。肘をついた手で頭を
支え、聞き入るための体勢になる。
「お、お兄ちゃん……」
 スカートを下ろしても麻衣の顔は赤いまま。それもそのはず、「寝る」と
言いつつ達哉はぱっちりと目を開けている。
 カテリナ学院の制服よりも裾が多少長いワンピーススカートは、いかに
そこに寝転がったとはいえ淫らな内部を覗かれることはない。
 そうはいっても兄の体勢は「覗き」をしているのに変わりない。秘部を見ようと
している男がいるだけで、全身を熱い血液が駆けめぐって昂りが抑えられなくなる。
「ほら、早く」
「う、うん……」
 麻衣はフルートをケースから取り出した。愛用のフルートがきらりと陽光を
反射する。ぱちぱちと瞬いてからぎこちなく構えて口をつけ、軽く音だけを出す。
 息が荒い。音が震えている。落ち着こうとしても、落ち着けない。
 彼がじっと見ている。吹く口もとと、下のほうを交互に。優しいほほえみの
端にイヤらしさが垣間見える。
 麻衣は顔をほてらせたまま、昂揚した気分のまま、曲を吹きはじめる。慣れ
た曲なのに、ところどころつっかえる。
 フルートの音が流れだすと、達哉は目をつむった。つっかえると目を開き、
麻衣の顔、口もと、そして直には見えない股間をじろっと見る。
「んっ」
 麻衣はリッププレートに口をつけたまま息を呑んだ。呼吸を整えてから、
つっかえた少し前から吹きなおして、今度はクリア、さらに曲を進める。
 一曲終わって麻衣がほっとすると、
「もっと近くで聞かせてよ」
 達哉が、横になったままで手招きした。目線は麻衣の下半身に刺さっている。
「う、うん」
 曲を聞かせるだけなら別に問題ない。だがシートに近づけば兄は急角度で
見上げることになり、服のなかで剥き出しになっている恥部が見えてしまうかも
しれない。
 ためらいながら、じり、じりと歩んでいく。シートの縁ぎりぎりまで来て
足がとまると、達哉のさらなる命令がくだる。
「麻衣も靴を脱いでここに乗れよ。そのほうがリラックスして、いい音が出る
んじゃないかな」
 それっぽい口上は、「見せろ」と言っているのに等しい言葉。
 ここまで来て麻衣が拒めるはずもなく、催眠術にかかったようにこくっと
うなずき、ふらっとシートにあがった。言われなくても達哉の頭を挟む位置に
足裏を置く。



「うわ。いい眺めだ」
「い、ああぁん」
 ごろっとあお向けになって、真上を見て満足の声をあげる。見られて麻衣が
か細い悲鳴をあげる。
「ほらっ。次の曲だ。せっかくなんだからいっぱい練習したほうがいい」
 下からの言葉に突きあげられて麻衣は恐る恐るフルートを構えた。熱い息を
なんとか管に通して音を鳴らし、どうにか曲といえるものを川原に響かせる。
「もうちょっと、リズムをとったらどうかな。腰を動かして」
 陰部を目で楽しんで笑う達哉の要求は、ますますヒートアップ。
「こ、こう?」
「いいや、もっとだ。大きくリズムを。ほら」
 欲望のおもむくまま男は女に、卑猥なダンスを踊るよう指導する。
 男の目の先で、女性器がちらちらと揺れ動いていっそう欲望を煽る。
「よし。音を鳴らして」
「……う、ううぅ」
 演奏会では絶対にしない、猥雑な腰のくねりに合わせて、麻衣はフルートを
吹きつづける。吹いているうちに、演奏と舞踊が混じり合って、それなりの形が
できてくる。
 達哉の目が、震える肉襞からこぼれでてほっそりした脚にラインを描く愛蜜を
捉えた。自然と口もとがゆるむ。
 かろうじて最後まで吹ききって、麻衣は腰振りをとめた。それでももじもじと、
体はまだ震えていた。
「も、もういいよね。ど、どう?」
「よく吹けてると思うよ。ごほうびをあげよう」
 達哉はあぐらをかいて座ると、密かに持参していたものをポケットから出した。
「ひ、そ、それっ……ま、まさか?」
「もちろん麻衣のために持ってきたんだ。さあ、こっちへ」
 達哉の手にあるのは、スティック形のローター。すでに麻衣のなかになんども
入ったことのある、快楽追及のためのオモチャ。
 ローターを見た麻衣の体は硬直していた。家でしたプレイで何度か使われた
ことはあっても、まさか屋外で入れられるとは考えの範囲を超えていたから。
 達哉は麻衣の腰を引っぱり寄せて、スカートをめくって濡れそぼった媚唇を
露出させ、手早くオモチャを挿入してしまった。麻衣は目の焦点を失い、唇を
ひくひくさせている。
 ローターの根元からコードが伸びている。脚に沿って落ち、スカートの裾から
垂れさがって行き着く先は、達哉の手のなかの小箱。
「こ、これダメっ。み、見えちゃってる」
「近くに来なければ、わからないって」
 白っぽいコードは麻衣の脚の肌色に溶けて、達哉の言うように遠目には認識
されないはず。だが麻衣からしてみれば、コードが肌にあたり、ローターを
付けているということがはっきりわかるだけに泣きそうになってしまう。
「今度はこれを落とさないようにして吹いて。集中力を鍛えるんだ」
 こぼれかけた涙をそのままで、麻衣は下腹に力をこめてヴァギナを締めながら、
がんばって吹きはじめた。もはや曲とはいえない音を必死で鳴らしつづける。



 どうにか演奏と呼べるものが進んでいくと、達哉は「よしよし」と言って
リモコンのスイッチをオンにした。
「ぬぐっ!」
 フルートの音が消え、ブーンという鈍い音が鳴る。麻衣の目が大きく見開か
れ、「ああっ、ああっ」と小声で叫ぶ。スカートがひらひらと、臀部の細かい
揺れをそのまま蕩揺して見せている。
「ほら。がんばれがんばれ麻衣」
 ひどい仕打ちをしていながらお気楽な声で応援する兄。またあお向けになって、
ローターを咥えこんでいる可憐な性器を見守っている。
 麻衣はリッププレートに唇を当てなおし、息を吐く。震えるオモチャに負け
ないとがんばっても、掠れた音が出るのがやっと。
 そうしているうちに膣のなかで振動が激しくなってきた。
 意識が遠のきそうになると振動が収まってくる。わずかな安堵を得てフルー
トを吹こうとすると、ブブブブと音が大きくなって強烈に膣壁を揺さぶられる。
だらしなく漏れる呼気では、フルートを鳴らせない。
「そら、鳴らすんだ。マ×コに構うな。演奏するんだ」
 兄の声が遠いところから聞こえてくる。川原と学園で練習を積んだ体が自ずと
動いて、腕が下半身と切り離されてフルートを構える。ふっと息を吹きつけて
ようやく音が鳴った。だがその音も、自分が鳴らしているとは到底思えず、
遠い世界の誰かが聞かせてくれているとしか思えない。
「いいねいいね。よし。そろそろ終わりにしようか」
 ふらつきながらも音を出す麻衣に、達哉が嬉しそうに首を振る。指が箱の上で
滑り、スイッチを「最強」へと動かした。
 モーターが激しい唸りをあげ、狭い秘筒で細長いオモチャが猛烈に暴れた。
「ぬはああああああっ、アアアアーッ」
 川原に女の絶叫が響いた。視界に人はいないとはいえ、ひょっとしたら遠い
彼方の誰かが聞きつけたかもしれない鮮烈な叫びだった。
 がくがくがくと全身を震わせてからくずおれる麻衣。そのときにはもう達哉は
身を起こしていて、しっかりと彼女を受けとめ、優しく抱きかかえる。リモコンの
スイッチはオフへ。
「よくがんばったな、麻衣」
「う、うん……ん? んんんっ、んはぁ」
 下腹からひろがる快感にとろけていた麻衣の唇に達哉が唇を重ねた。麻衣の
顔は幸福感にいっそうとろけ、唇を積極的に絡めかえす。
 達哉は、ローターを呑んだままでふくれている媚唇を指で撫でる。粘っこい
愛蜜を、充血した陰唇にまぶすようにしてから、彼女の耳もとでささやいた。
「……家に帰ったら、ここにもっと素敵なごほうびをあげる」
「うん。ちょうだい。お兄ちゃんのオチン×ン」
 麻衣が男性器の俗称を口にすると、膣襞がキュッとローターを締めつけ、
それがまた胎奥に甘い快楽を生んで「アッあン」となんとも艶かしい声を
漏らしたのだった。