5-306 名前:はにはに 恭子先生陵辱SS :2006/11/15(水) 00:09:43 ID:OSDnBf9z

「ぐはっ!?」
 一撃で祐介は吹き飛ばされ、「いらっしゃいませ」のマットに背中をぶつける。
「祐介君!?」
 夜の保健室に、保健室の先生である恭子先生の悲鳴が響いた。すぐ祐介の側に駆け寄る。
そして、いきなり乱入してきた少年をキッと睨み付ける。
「あなた。誰なの? いきなりどういうつもり?」
 少年、不敵な笑み。この蓮美台学園の制服を着てはいるが見た事の無い顔だ。
「そうですね……。朝霧達哉とでも名乗っておきましょうか」
 いかにも偽名臭い。そして、
「マルバスウィルス。そのワクチンを作成する可能性のある者の抹殺」
 律儀に作戦目的まで明かしてくれる。何と親切な。
「あなた……一体!?」
 マルバス。未来において人類を追い詰めるウィルス。その名を知っているからには彼もまた未来人だろう。
だが彼のような人が来るなんて聞いていない。

 夜の蓮美台学園。
 病室を抜け出してふらふらと出歩いていた祐介を確保し、恭子はとりあえず保健室へと連れて来た。
直後、謎の少年―朝霧達哉が乱入し、祐介をいきなり殴り飛ばしたのだ。

「先生はもう分かってるんでしょ? マルバスの発生と拡大が人為的に行われたと」
「……」
 睨む瞳がすっと細くなる。その可能性は随分前から考えられていた。
 マルバスは短期間に、それこそあっという間に蔓延した。隔離も間にあわない程に。
人の手が加わっていると考えればむしろ自然だ。
「それじゃ……あなたたちが」
「はい。あのウィルスは僕たちが作って広めました」
「なんてことを……」
 ぐっと下唇を噛む。その仕草もまた色っぽい。
「先生がそんな事言えるんですか?」
 達哉の視線がまだ倒れたままの祐介に移る。
「彼、マルバス感染者ですよね? いいんですか、この時代に連れてきて」
 何を言いたいか恭子先生はすぐ理解した。彼女がもっとも恐れいている事。
「この時代にマルバスが蔓延したらどうするんです? 人類の歴史が終わっちゃいますよ」
「……」
 反論できなかった。現にこうして祐介は出歩いてもいる。この学園の生徒の誰かが感染してもおかしくなかった。
それに祐介はこの学園の生徒である久住直樹に何故かそっくりだった。彼の身内が無警戒に近付いて感染する危険もある。
例えば同居人である渋垣茉理。
 そしてもしこの時代にマルバスが感染したら確かに終わりだろう。未来においても止められなかったのだ。
 恭子先生のプロジェクトは過去を滅ぼす可能性を十分に秘めていた。
 しかし、と恭子は想う。
 こうして過去に来れるほどなのにウィルス一つ対処できないとは笑い種だ。

「でも、先生。おめでとうございます」
 突然、達哉少年は話題を変えてくる。
「先生の研究は実を結び、ウィルスの活動を抑える事に成功します。先生達のオペレーションは成功したんですよ」



 恭子先生の瞳が一瞬だけ輝いて、そして険しくなる。
 確かに彼女はマルバスウィルスのワクチンを作る研究を行っていた。この時代で、祐介を実験体に。
 だがその研究はまだ完成していない。
「まさか、キミは……」
「はい。先生達が救った未来から来ました。マルバスを克服した未来から」
 達哉が前かがみになって走る。しなやかに。
「きゃっ!?」
 少年の手が恭子の両手首を掴む。しっかりと強く。
「いたっ……!」
「だから僕は来ました。再度未来を変える為に」
 手首を捻り上げ、少年はさっと恭子の腰に手を回して持ち上げる。お姫さま抱っこで。
そして保健室のベッドの上にぽんと放り投げた。
「やん!?」
 背中にベッドを感じ、恭子はすぐ上を見る。冷淡な顔をした達哉。
 彼の目的は分かった。自分の研究の阻止。そして未来の崩壊。
 そして達哉はじっとベッドの上の恭子先生を見下ろす。
 白衣に包まれた豊満なふくよかな若い肢体。胸の膨らみは少女の発展途上のものではなく、
成熟した大人の女性のそれ。
ただし大人でも子供のような結先生の例もあるが。
 髪はアップにまとめ、瞳は理知的に輝いている。
 その瞳を泣かせたい。肉欲に潤ませたい。
 少年の瞳に暗い炎が宿る。
 任務達成の前に愉しむのもいいだろう。

 左手で肩を押さえつけ、右手はガッとスカートの中を鷲掴む。
「きゃっ!?」
 女性にとってもっとも大事な場所に触れられ、恭子もびくっと身を震わせ、息を呑んだ。
触れたスカートの中はさらさらの布の感触がして、その奥には確かに熱い肉壷が蠢いている。
「や、やめなさい……。なにを……」
「保健室の先生なのに分からないんですか?」
 達哉の顔が迫り、ちゅっと口を重ねる。
「!?」
 恭子の瞳が見開かれる。驚きに。
 触れた口は吸い取るようにちゅーと唇を吸い、ぬめっとしたものが口内に捻じ込まれてきた。
舌だ。
「!?」
 今度は達哉が驚いた顔をする。ぱっと口を離すと、口端から血が流れていた。
「……やってくれる」
 入れられた舌を噛もうとしたらしい。恭子は不敵に笑い、自身の口端に付いた血をぺろっと舐めた。
その表情もまた魅力的。
「あんまり……大人を舐めない事ね」
「ではそうします」
 言うが早いか、スカートの中に突っ込んでいた右手を上げ、振り上げ、お腹にのめり込ませた。
「ぐっ!?」
 ベッドの上で恭子の身体がくの字に曲がり、のめり込む。お腹に埋まるように沈み込んだ拳は、
肺の中の空気を追いやり、かはっと空気を求めて口が喘いだ。
「かは……あうっ……」



 達哉はゆっくりと拳を離し、一発で激痛に苛まれる恭子を見てふんっと鼻を鳴らした。
所詮女だ。
「くっ……!」
 何とか呼吸を整え、それでも恭子は固い意志を宿した瞳で達哉を睨み上げる。
ベッドから。信念を持った瞳で。
「女性のお腹を殴るなんて……最低ね」
「顔だったらいいんですか?」
 今度は左の頬に拳を叩き込む。
 
 ぶぎゃっ

 と、何かが叩き潰されるように音が響いた。
 固い歯の感触がしっかりと達哉の拳に染み渡る。それを砕いた手応えも。
 頬に叩き込んだ拳を上げると、横に向けられ開いた口からぐばっと血が流れる。
口内を切っただけではない。ごぼっと流れる血に混じって歯も落ちた。元は健康な白い歯が血に染まって紅くなっていた。
赤い血がベッドに染み渡り、広がっていく。
「女性の顔を殴るのも最低ですか?」
 拳に残る確かな手応えに満足し、達哉が訊いてくる。彼の手は何とも無い。
歯を砕くほどの衝撃に、普通なら拳も折れても不思議ではないのだが。
「がはっ……ああっ……」
 横を向いて口から吐血しながら、恭子は瞳を見開き、もう何も言えなかった。
衝撃が頭の芯まで貫き、まともな思考が出来ない。
「殴られたくなかったら大人しくしてくださいね。大人らしく」
 お腹と顔、拳二発で女性を大人しくさせ、達哉の手がスカートに伸びる。そしてビリッと簡単に縦に引き裂いた。
「や、やめ……」
 小さく呻くがそれ以上は何も言えない、体が動かない。強烈な痛みに体が萎縮していた。
「色っぽいですね」
と評したパンツを、タイツごとびりっと引き裂く。
「ひっ……!?」
 局所に直に外気を感じ、恭子の女の部分が本能的に怯える。

 ―犯される。

 保健室の先生として男子のそういった欲望は当然知っていた。だがいざ自分がその被害者となると、恐怖しか生まれない。
 縦に引き裂かれた布の隙間。脚の付け根は、うっすらとながら陰毛が生え揃い、
綺麗なピンクの割れ目をしていた。当然乾いたまま。
「優しくしようと思ったけど。このままでいいか」
 ズボンのチャックを開くと、ぽんと肉棒が飛び出し、上を向く。すでにギンギンに勃起していた。
今まで暴力行為で興奮したのか。
「いや……来ないで……」
 小さく呻いた恭子の怯えた声。達哉は両脚を拡げながらニヤッと笑う。冷淡に。
「どうしました。もっと大きな声で呼ばないと」
「たすけて……だれか……助けてーっ!」
 ようやく悲鳴が飛び出て、達哉の冷淡な笑みは最高潮に達した。
 顔を寄せ、恭子の口に付いた血をぺろっと舐める。
「無駄ですよ。誰も助けには来ない。
 夜の保健室。誰も来るはずが無かった。『閉鎖』を行うまでもない。



 唯一の第三者の祐介は、まだ倒れ込んだまま。その口が小さな呟きを漏らす。
「来るな……。直樹……」

「先生。今まで経験は?」
 脚を拡げさせ、その間に腰を割り込ませ、肉棒は槍のように秘所に迫っている。
正常位で犯されようとしているのを感じ、恭子の目からぽろぽろと涙がこぼれた。
 犯される。それもウィルスをばら撒いた組織の人間に。そして殺される。
 それらをしっかりと認識し、悔し涙がこみ上げてきた。
 自分は今まで何のために生きてきたのか。ただこうして犯されて殺される為?
いいや違う。そんなはずはない。
 だが現実はこうして、無惨に処女を散らされようとしていた。
 そう。恭子は初めてだった。その処女肉に、少年のいきりたつ肉棒がぷにっと突き刺さる。
「いきますよ」
 ぐにっ、と柔肉が二つに裂かれていく。だがまだ乾いたまま。
「ひぎっ!!」
 文字通り身が引き裂かれる痛みに、びくっと腰が跳ね上がる。だが達哉はしっかりと拡げた両脚を離さない。
 そして迷う事無く、ズン! と腰を強く打ち付け、突き進む。

「ひぎいいいいいいいいぃぃぃぃっ!?」

 それはまさに串刺しだった。乾いたままの処女肉が容赦なく貫かれ、ぽたぽたと鮮血が滲み出る。
「あ、あががぁ……」
 口をぱくぱくさせ、痛みで朦朧とする恭子に対し、達哉は恍惚とした表情で狭い膣肉を味わっていた。
「これは……すごい。予想以上ですよ先生」
 ハァハァと熱い息を吐き、ナカに意識を集中する。ザラザラの乾いた秘肉がギツギツに締め付け、痛いぐらいだ。
だがその痛さが癖になる。
「ぬ、抜いて……よ……」
 あぐあぐと開いた口から嗚咽が漏れる。だがぎゅっと締め付ける秘所からは愛液が漏れ、
達哉のモノを濡らし潤滑油としていった。
 今にも暴れそうな腰を何とか抑え付け、達哉は上着に手を伸ばす。ビリッと簡単に引き裂くと、
ブラウスのボタンが飛び散り、ぽんと豊満な乳房が露になった。
「ひっ?!」 
「ここも……大きいですね」
 邪魔なブラジャーを引っぺがすと、その下の乳首はツンと上を向いていた。
 繋がったまま、上半身を屈めて手を押し付けると、柔らかな乳房がむにゅっと歪み、指を食い込ませていく。
 そのまま、達哉はしっかりと乳房を握り締め、腰をぐいぐいと回転させていった。
「がはあっ……はああうぅ!」
 濡れたばかりの膣肉を固い肉棒が抉り、肉ヒダがめくり上がる。その度に恭子は背中を仰け反らせ、苦痛に呻いた。
「いやっ……いた、い…! もう、もう抜きなさい……!」
 ぐっと歯を食い縛っても、呻きは止められない。泣きすする潤んだ瞳からは、苦痛以外のモノが浮かんでいた。
 胸に置いた手の平には、ぷっくり尖った乳首がしっかりと感じられる。
手の平を転がすように回すと、乳首も一緒に転がされ、胸全体が震えた。



「あ……あふぅ……!」
 はぁ、と甘い吐息。ぎゅん、と膣の締め付けが一層強くなった。
「く……急に締め付けが……」
 ぐっと達哉も眉を寄せる。彼もあまり余裕が無くなってきた。
 ピストン運動を止め、腰を高々と掲げる。胸を掴む手に力が籠もり、ぎゅっと握りつぶした。
「はううっ!?」
 だが痛みは感じない。むしろ甘い官能が胸の奥からキュンと弾け、膣を濡らしていった。
 じゅっ、と熱い蜜肉が少年の若い竿を包み、誘っていく。
「くっ!!」
 じゅぶっ、と愛液にお返しするように、達哉も自らの精液を注いでいった。
「あ……アア……」
 胎内に熱く注がれる体液。保険室の先生として、それが何なのかよく知っていた。
「だめ……だめ〜!!!」
 端正な顔を振り回して泣き叫ぶ恭子の顔をじっと見下ろしながら、達哉は精をしっかりと注いでいく。
 ドク、ドク……。
 熱い脈動はやむ事無く、ベッドの上の二人はしっかりと繋がりながら飛び跳ねていった。
「アアー!」
 恭子先生の悩ましげな嬌声が保健室に満ちていく……。

「はぁはぁ」
 とりあえず一発抜くと、達哉は繋がったまま恭子の上に覆い被さる。
「あ、アア……」
 少年のぬくもりを上に感じながら、濡れそぼった瞳で天井をぼんやりと見ていた。
だがすぐにハッと我に帰る。
「くっ……。ナカに出すなんて……」
「酷い、ですか?」
 ちゅっとその口にキスして封じる。血はもう固まっていた。
「大丈夫。先生はこれから殺されるんですから。俺に」
 しっかりと抱きしめた恭子は柔らかく、ついすりすりと頬擦りしてしまう。
「だから。妊娠なんて心配しなくていいんだよ」
 ナカに挿入したままの肉棒が固さを取り戻していった。若いだけに回復力は早い。
そして恭子もまた満足していなかった。それまで男を知らなかった若い肉体が蠢いている。
「愉しもう。死ぬまで」
 つんと尖った乳首をぴっと指で弾き、達哉はぐるんっと腰を回転させて膣肉を抉った。

「アー!」

 鮮烈な嬌声が漏れ、突き刺さった肉棒をきゅっと熱く締め付ける。恭子は目覚めていた。
性の快楽に。
「ああっ! はああん……!」
 達哉の腰に合わせ、恭子もまた腰をガクガクと揺らしていた。
 ちゅっと乳首を吸ってくる。
「あっ……ああああっ! アウーっ!」
 胸がジンジンと痺れ、先端から快感が駆け抜ける。頭の中が真っ白な爽快感。
「いや……いや、イヤ、イヤアアアーっ!!!」
 だがその快感が恐怖となって恭子を苦しめていた。



「アアッ! だめ、こんな、こんなのダメよぉー!」
 犯されている。それなのに感じてしまっている。乱れている。
そんな自分が嫌になり、恭子は泣いた。流れる涙を達哉が舐めとる。
「いいんだよ。ほら、もっと感じて。ほらほら」
 腰を使い、達哉は喘ぎ悶え、そして泣き叫ぶ恭子を冷淡に見下ろしていた。
 犯されながら、感じてしまい、喘ぎながらも泣き叫ぶ。最高の反応を見せる恭子に嗜虐心を満足させ、さらに燃え上がらせた。
「あがはああっ!? あうっ! アウッ! アウゥ!」
 びく、びくっと背筋を仰け反らせ、ベッドがギシギシと揺れる。綺麗な脚が天井にピッと伸び、
腰に合わせてゆらゆらと揺れていた。
「あんっ! あううぅ! ああっ、イヤアアーっ!」
 そして口からはあられもない嬌声と泣き声。
「イヤっ! こんな、こんなのって……!」
 恭子の手が達哉の背中に回り、しっかりとしがみつく。達哉もまた恭子を抱きしめ、
お互いをしっかりと感じていた。
「いい。いいよ先生……」
 じゅっじゅっと肉棒が行き来する膣は愛液で熱く潤い、もう痛みなどない。
さっきまで処女だったのが嘘のようだ。
「アア……はああ……やめて、もう抜いて……」
 女としての本能を呼び覚まされ、ただ淫らに乱れる恭子を抱きしめ、覆い被さり、
達哉は頭が真っ白になった。
「出すぞ」
「ダメーっ!」
 叫び、同時に恭子も達して、背中を除け仰け反らし緊張する。上を向いていた両脚は腰に絡み付いていた。
 ドク……ドク……ドクン……
 再び流れ込む熱い衝動に、恭子は何度も頭を振って叫んだ。
「イヤアアアアアアアーっ! ヤメテエエエエエエぇぇぇぇーっ!!!」
 叫びも空しく、精はしっかりと注がれ、そして二人は抱き合ったまま脱力した。

「はあ、はあ」
 すぐ横に涙顔の恭子。アップにまとめていた髪がいつの間にか解け、乱れている。
その長い髪を指で掬い、達哉は体を上げた。
 ずるっ、と繋がったままの膣から肉棒が抜け落ちる。ようやく。連続の射精にすっかり萎びれていた。
モノをしまってチャックを閉じる。
「あ……アア……」
 乱れ髪のまま恭子はぼんやりと天井を見上げた。体の上に乗っていた圧迫感は消えた。
腰に突き刺さっていた肉棒も抜かれたが、まだナニか挟まったような違和感がある。
「ふー」
 満足気な息を吐いて、達哉はされどうやって殺そうかと考える。と、目の端に倒れたままの祐介が映った。
マルバス感染者の彼も放ってはおけない。
「ふむ」
 何やら思いついた達哉はポケットから注射を取り出す。明らかにポケットよりも注射が大きい。
 その注射針を、祐介の首へと打つ。
「あがああああああーっ!」
 途端、倒れていた祐介がケモノのような声を発した。



「ちょっと。何したの!?」
 ベッドの上から恭子がハッとなって声を出す。だがまだ起き上がれない。体がずっしりと重い。
すっかり骨抜きにされていた。
「なに。ただの精力剤ですよ。超強力な、ですけど」
「があああああああーっ!!!?」
 血走った目で祐介は吠えながら、ゆっくりと起き上がる。その股間は限界まで盛り上がり、もう濡れていた。
その血走った目がベッドの上の恭子先生を見る。そして瞬時に跳びかかった。
「きゃあああーっ!?」
 達哉に続いて祐介にまで襲われ、恭子はベッドの上で叫んだ。だが抱きしめられた身は動けない。
「がああっ! あああああーっ!?」
 今の祐介は理性を無くしたケモノに過ぎなかった。恭子の柔らかな肉体を抱きしめただけでは飽き足らない。
ズボンを脱ぐのももどかしく、破り捨てるように股間を引き裂く。その股間からはギンギンに膨張したペニスがそびえ立っていた。
「ま、待って……。やめ、やめなさい、祐介君……!」
 制止の声を聞いているのかいないのか。
 愛撫も何もなしに、いきなり腰を叩きつけた。達哉の精液が漏れ出る割れ目へと。
「ひいっ!?」
 だが焦るあまり、つるんと先端が滑って逸れてしまう。
「があああああああっ!!!」
 気は焦るのに快楽を得られず、祐介は叫びながら恭子の肩口に噛み付いた。
「きゃあっ!?」
 白衣が裂け、肩から血が滲み出る。すぐに口を離すが、しっかりと歯型が残されていた。
「ぐるる」
 噛み付いて少しは落ち着いたか、今度はしっかりと狙いを定めた。
 ぬるっ、と白濁液に濡れる膣肉に、また熱いペニスが突き刺さっていく。
「アー!」
 そして挿れるや否や、ごぼっと精液が溢れた。いきなり射精したのだ。
「イヤアアアアー! アアアアアアアアアアーっ!!!」
 首を仰け反らせ、恭子はまたも泣いた。火照った彼女の身体も、また感じてしまう。急な性交だというのに。
「ははは。これで先生もマルバス感染者ですね」
 腕を組んで黙ってみていた達哉が言う。これだけ深く繋がったのだ。感染は確実だろう。
もっともこれから死んでいく恭子には関係ないが。
「これまで彼で散々実験してきたんでしょ? 最後くらい気持ちよくさせたらどうです」
 言われるまでもなく、祐介はガンガンと腰を振り、恭子の膣目掛けてただただ精を放っていった。
「アアっ! アアアアアアアアーっ!!!」
 連続しての射精に、恭子も喉の奥から嬌声を漏らし、しっかりと応えていく。
一度火が点いた若い体は暴走した少年の性をしっかりと受け止めていた。
「はああっ!? アアアーッ!」
 遠慮なく喘ぎ悶え、ベッドの上で二人一緒になって跳びはね、ギシギシと揺らしていた。
その瞳は潤みきり、もう恥じらいも苦悩もない。性の悦びが全て吹き飛ばしていった。
「アアーっ! 死んじゃう、死んじゃうーっ!」
 祐介をしっかりと抱きしめ、両手両脚を絡め、恭子は髪と汗を振り乱して喘ぎ悶えた。
そこにはもう二匹のケモノがいるだけ。



「お楽しみのところ、すいませんね」
 ベッドに側に立った祐介がポケットからコンバットナイフを取り出す。またポケットよりも大きい。
そして祐介の背中にしがみつく恭子の左手を取り、手首を深く切りつけた。
刃が手首の半ばまで食い込み、鮮血が溢れていく。
「ひぎいいっ!」
 鮮烈な痛みに恭子が震えた。だがそれも一瞬。すぐに快楽の波に浚われる。
「はい、今度はこっちね」
と言って、恭子の背中を抱く祐介の左手首を、同じように深く切り裂く。
「ぐああああっ!?」
 祐介も同じように、痛みを感じながらも恭子から離れない。そのまま腰を振って精を放ち続ける。
膣から漏れ出た白濁液はもう足下まで流れていた。
 そしてお互いに左手から怒涛のように血を流し、ベッドと保健室の床を血に染めながら、
ギシギシとベッドを揺らし、アンアンと喘いで交わっていく。
「ま、待って雄介君……このままじゃ……」
 流れゆく血に気付き、恭子が覆い被さる祐介に必死に呼びかける。だが彼は聞いていない。
精力剤を打たれ、肉欲の塊りとなっていた。死ぬまで交尾を続けるだけのケモノに。
「いやっ! アアッ……! だめ、ダメーっ! ちゃんと止血しないと……んっ!?
死んじゃう、死んじゃうのーっ!!!」
 必死の呼びかけにも祐介は行為を止めない。繋がった秘所からは精液が垂れ流し続け、二人の手首からは赤い血が流れ続ける。

「どうぞ、ごゆっくり。死ぬまで」
 恭子先生の椅子に座った達哉は、自分で勝手に淹れたコーヒーをゆっくりと味わいながら飲んでいた。
血に慣れた鼻にコーヒーの香りが心地いい。

「あああっ!? ハアアアアアー!」
 もう何度目の射精と絶頂だろう。
 真っ白になる頭で、恭子は手首から流れる血をぼんやりと見る。もう血だまりはかなりの量になっていた。
 このままじゃ死ぬ。確実に。
 死。
 それを明確に意識した時、恭子の中で何かが弾けた。
「やああああああああーっ! イヤアアアアアアアアーっ!!!」
 恥も外聞もなく、泣き叫ぶ。薄れゆく意識で。
 今までの人生が走馬灯のように流れていく。
 そして思った。
 まだ死にたくないと。
 やるべきことがたくさんあるのに。
 まだ誰も救っていないのに。
 まだ何もしていないのに。
 だからここではまだ死ねない。
「助けて! だれか、誰か助けてーっ!
 死にたくない、死にたくない、死ぬのは嫌ーっ! 嫌なのーっ!
 誰でもいいから助けて! 死ぬのはイヤーーーーーーーー!!!」
 見慣れた保健室の天井に向けて叫び―
 恭子はがっくりとベッドに沈み込んだ。
 動かなくなった恭子を祐介は尚も抱き続けガクガクと揺さぶっていく。
「ん。もう終わりか」
 二杯目のコーヒーを淹れながら、達哉は見世物が終わったのを残念がった。



恭子が気を失ってからも、祐介はその身体を犯し続けた。汗と血を出しながら。
 だがやがて祐介も動かなくなり、止まった。
 達哉が近付いて確かめると、恭子はもうとっくに冷たくなっていた。祐介はいつからか死体を抱いていた事になる。
「ご臨終です」
 開いたままの目を閉じさせて、達哉は手を合わせた。
 祐介はまだ息があるがこちらも時間の問題だろう。血は止まらない。
「さて」
 ここでの任務を終え、達哉が帰ろうとする時―
 ガラッと、不意に保健室の扉が開く。
 そこには祐介そっくりの少年―久住直樹と、天ヶ崎美琴がいた。

(つづく)