4-648 名前: はにはに 文緒委員長強姦SS [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 02:16:11 ID:BgKBu8+W

「ちょっと。こんな所で寝てたの」
 屋上でのんびり昼寝していると、唐突に甲高い声に起こされる。
 安眠を妨げられ、不愉快に目を開けると、ポニーテールの女の子が落ちてくるわけでも、
いつものように幼馴染の女の子が起こしに来たわけでもない。
 ヘアバンドがトレードマークの委員長がいつものお堅い表情でそこにいた。
「ん? もう午後の授業始まった」
「何言ってんの。もうとっくに放課後です」
 ああ、それでぐっすり眠れたのか。ふわーと大きなあくび一つ。
 空はどこまでも青い。
「それじゃもう一眠り」
「掃除当番でしょ」
「変わりにやっといて」
 近寄って来た委員長−秋山文緒は腰に手を当て、メッと目で叱り付ける。
 その表情がなんだか気に入っていた。
「ん。じゃあ起こしてよ」
 寝そべったまま差し出した手を、彼女は「もう」と握り返した。何の警戒心も持たず。
「きゃっ」
と逆に文緒が下に引きずられ、少年はがっしりと抱きしめる。
「きゃ、きゃああっ!」
 突然、年頃の少年に抱きしめられ、混乱する思考でただ叫んだ。
 委員長でもこんな声が出せるんだな、と自然に笑みが浮かぶ。
「ほら。委員長も一緒に寝よ」
「な、何言ってんの、もう! 離しなさいよっ」
「離さない」
 さらに下からぎゅっと抱きしめ、握ったままの手を己の股間へと導いた。
「きゃあっ!」
 触った股間は熱く膨らんで。触れた手をすぐに引っ込める。
 起きたばっかりの若い少年の男性器はギンギンに勃起していた。朝立ちと同じ現象。
「ほら。俺のここ、こんなになってるからさ。慰めてよ」
「いやっ! もう、ふざけないで! いい加減にしないと……」
「ふざけてないよ」
 肩を掴んで上下を入れ替えて、少年は上から文緒に覆い被さる。
「や……離しなさいよぉ!」
 その小うるさい口を唇で塞いだ。
「ん!?」
 唇をいっぱいに塞ぐ生暖かい息。文緒の目がいっぱいに見開かれ、そして涙が滲んだ。
 少年が口を離して、上からにっこりと微笑んで口を舐めると、ぱくぱくと口を開閉させる。
「あ……うそ……今のって」
 キス。それも初めての。
「そんな……やだぁ……」
 文緒の少女らしい小柄な体が、小刻みに震えた。少年の体の下で。
「う〜ん。委員長可愛い〜」
 思わずぎゅっと抱きしめてしまう。思ったよりも華奢な細い体。そして柔らかい。
「い、イヤー! 離して、離しなさいよぉ!」
 文緒の叫びが蒼い空に空しく吸い込まれていく。
「だーめ。委員長可愛いから」
 少年はぎゅっと彼女を抱き寄せたまま、また唇を重ねる。今度は深く。
「んー!」
 そして舌を捻じ込んできた。



 口の中にねちょっと広がる湿ったいナニか。それが少年の舌だと気付くまで、
しばし呆然としてた。
「んんー!」
 そして舌を挿れられたと知ると、きゅっと目を閉じる。抱きしめられた体はピクリとも動かなかった。
ショックで麻痺していた。
 くちゅ、くちゅ、と舌が絡み合って淫らな音が響き、そして歯をなぞっていく。

 ―委員長、歯並びいいな。

 そんな愚にも付かぬ事を想った。いや歯は大事。健康の源です。
 ぐゅちゅ、ぐちゅと他人の舌が口内を蹂躙し、文緒はおぞましさに鳥肌が立った。
噛み切る、という発想は後から浮かんだ。
 ようやく少年が唇を離すと、二人の口を唾液が結ぶ。少年が舐め取ると甘い味がした。
「はぁ……ハァ……」
 押し倒された胸を上下し、文緒はゆっくりと瞳を開ける。
 涙で潤んだ瞳に映るのは、蒼い空と少年の寂しそうな表情。
(なんでそんな顔するのよ)
 キッと睨み上げるが体はやはり動かない。二度のキスで骨抜きにされてしまったのだろうか。
 そして少年はやおら胸へと手を置く。
「くっ……!」
 ぎっと歯を食い縛って文緒は耐えた。羞恥に。
「や、やめなさい……!」
 制服越しに触れた胸はむにゅっと柔らかく。手を拡げて包むように揉んでいく。
 まだまだ発展途上を思わせる小振りの乳房。でもしっとりと柔らかく手に馴染む。
「離しなさいってば!」
 下から委員長が怒鳴ってくる。いつもの顔、いつもの調子で。
それが何だか嬉しかった。
 手を胸から離す。委員長から言われたからではない。
 離した手で今度はスカートを捲り上げる。
「きゃっ!」
 短いスカートの中を除くと、白いパンツが見えた。
「可愛い」
 両手を入れて、布を引き下ろしてみた。
「こ、こら! やめなさいよ!」
 何をしようとしてるか悟ったのだろう。文緒がきゅっと脚を閉ざした。
 その両脚を持ち上げ、上に向けさせる。
「きゃっ! もう、いい加減にしなさい!」
 怒鳴るが脚に力は無い。綺麗な白い脚だと思った。
 持ち上げた脚をするすると白いパンツが上げって行き、黒い靴下と靴を通り過ぎて遂に脱がされた。
「馬鹿ぁ! 変態!」
 股間がスースーする。
 取り上げたパンツがズボンのポケットに捻じ込む。記念品にするのだ。
 そして、掲げたままの脚の付け根、スカート中に顔を突っ込んだ。
「きゃっ……! ヤメテ、そこダメーっ!」
 もっとも大事な乙女の秘密の園。そこに鼻面を突っ込むと、ツンとしょっぱい匂いが漂う。
 ぴったり閉じた割れ目には薄い陰毛が生えていた。そして鮮やかな桃色。
「キレイだよ。委員長のおまんこ」



「馬鹿! 馬鹿馬鹿ぁ!」
 滲む涙を飛ばしながら文緒が空に向かって叫ぶ。恥ずかしさで真っ赤になっていた。
このまま死んでしまいたい気分。
「ひゃうっ!?」
 不意に顔を仰け反らせ、文緒はビクッと震えた。
 下半身からべちょっとした濡れる感触がした。
 顔を股間に埋めた少年が、舌で舐めてきたのだ。
「イヤ……イヤアアアアーっ!!!」
 今度こそ金切り声で文緒は泣き叫んだ。もう委員長としての真面目さも責任感の強さも無い。
犯されて泣いている無力な少女。
 舌に触れた委員長の割れ目はしょっぱかった。まだほんの少ししか濡れていない。
「イヤー! やめてーっ!」
 悲鳴と共に振動が伝わってくる。その震えを感じながら、ちゅーと割れ目を吸った。
「やー!」
 文緒の切ない叫びが耳を打つ。その叫びをもっと聞きたくて、敏感な秘所をぺちょぺちょと舌でしゃぶっていった。
「やー! やあぁー! イヤぁーっ!」
 連続して続く短い悲鳴。ぐちゅっ、と内側から汁が滲み出る。
その汁を口に含んでちゅーと吸うと、じゅるじゅると淫らな音が響いた。腰がビクッと跳ね上がる。
「ああっ……! あうんっ! ダメ、吸っちゃダメーっ!」
 ちゅーと吸った愛液は酸っぱくて甘くて。じゅるじゅるとわざと音を立てて、
飲んでいく。
「あうっ! あふぅ! はぁ!」
 ガクガクと小刻みに文緒の腰が揺れ、少年は顔をしっかりと股間に埋めてしゃぶっていく。
「ああ……」
 切ない息に甘いモノが混じり、涙を流す瞳もいつしか潤んでいた。
「ふー」
 ようやく顔を上げ、少年はぺろっと舌を舐める。
「今度は……俺にしてくれよ」
 ズボンのちゃっくを開くと、ぼんっと肉の棒が飛び出す。先端の赤い亀頭がビクビク震え、
根元からは黒々とした陰毛が生えていた。
「イヤッ!」
 一瞬男のシンボルが目に入り、委員長はまた目を閉じて横を向く。
 その口に、少年は亀頭を突きつけた。
「舐めて」
「嫌っ!!!」
 唇に生暖かい肉の感触がすると、文緒はぱっと反対側を向く。
「ふー」
 やれやれとため息を吐くと、少年は再び短いスカートを捲った。中はしっかりと濡れている。
「それじゃあ、ここでしてもらうからな」
「えっ!」
 目を開けたときには遅かった。
 スカートの中に肉棒が入り込み、両脚を広げられる。そして拡げられた脚の付け根に、
男の証が突き刺さった。
「やあああああああー!」
 股間に触れる肉の塊りに、文緒はきゅっと身体を引き締める。
「力を抜け。痛いぞ」



 先端から緊張が伝わり、少年は自身も興奮しながら言った。だが言われて緊張が和らぐ訳がなく。
「いやーっ! それは、それだけはダメっ! ダメー!」
 全身を緊張させる文緒に、少年も肉棒に力を込め、ぐっと腰を突く。
 亀頭がぐにゅっと肉の割れ目を引き裂き、先端が埋没していった。
「ひぎいいいいいいいっ!!!」
 壮絶な激痛に、文緒は恥も外聞もかなぐり捨て叫んだ。
「ぎゃあああああああああーっ! わあああああああーっ!!!」
 屋上から学園全体に轟くような悲鳴。だが実際に聞いているのは少年のみ。
 その委員長の悲鳴を、少年はどこか遠くに感じていた。
「はぁ。はぁ」
 挿れた側から痛烈な快感が脳天まで駆け抜け、思考を支配する。
 もっと、もっと挿れたい。一つになりたい。
 欲求に忠実に前へ前へと腰を進め、肉棒が膣肉に包まれる度、快感が背中を駆け登り、
ぞくぞくと震わせた。
 引き裂かれた結合部から血が一筋流れる。
 文緒のナカは暖かく狭くそして気持ちよかった。
「ひいいっ! ああ……ワアアアアアーっ!!!」
 激痛、そしてお腹にずっしりと突き刺さる痛みに文緒は知った。
 犯された。レイプされた。陵辱された。強姦された。
 そして―
 処女を奪われた。
「イヤアアアアアアアアアアアアアアーっ!!!」
 彼女とて少女だ。初めては好きな人にとのささやかな願いもあった。
 だがそれも叶わずに散った。初キスも処女も無惨に奪われた。屋上で不意に。
同級生の男子に。
「うう……ああぁ……」
 痛みよりも、犯されたというショックで、ぽろぽろと涙がこぼれる。
「うん……すごくイイ……委員長のここ……」
 一方、少年はうっとりした表情で、奥まで突き進めた膣肉を味わっている。
肉棒を熱い柔肉が包み、ギツギツに締め上げる。
「イヤ! イヤー! 抜いて、抜いて抜いて、抜いてーっ!」
 委員長が悲痛な叫びを挙げる度、膣がぎゅっと締め付けてきて、危うく出しそうになった。
その度に少年はぐっと歯を食い縛って耐えたが、長くは持ちそうもない。
「ん……イインチョ……」
 少年の苦労を知る由もなく、少女の狭い膣は遠慮なく少年を締め付け、誘っていた。
射精を。
「おおうっ!」
 遂に我慢が決壊し、少年も遠慮なく腰を振る。
「ひいいっ!」
 柔らかな膣肉が抉れ、振動が肉棒へと伝わり、びゅるっと先端から精が迸った。
「おおっ!」
「やああああああーっ! だしちゃダメー!!」
 腰を早めて回転しながら、ナカへナカはえと熱い液体が注がれれていく。
 激痛に苛まれる文緒の頭に、しっかりとそれが何なのか伝わってきた。
「イヤ……イヤアアーっ! ナカはだめえええええーっ!」
 だが一度始まった射精は止まらない。ぐりぐりと腰を回転させながら、ドクドクと放たれ続ける。
「だめえええーっ! 止まって! お願いだからとめてーーーーーーーぇ!」
 ドクン……ドクン……
 少年の濃い精液が少女の膣にしっかりと放たれる。
 射精が終わったのは、出すだけ出してからだった。



「ああ……。あかちゃん……できちゃう……」
 上を向いた文緒の瞳は呆然としていて、すっかり放心状態だった。
「ふー」
 すぽっと肉棒を取り出すと、結合部からドロッとした白濁液と血が一筋流れる。
「いやぁ……」
 モノをしまってチャックを閉じると、少年は汗だくのさっぱりした顔で委員長の顔を覗き込む。
 文緒も同じく汗まみれだった。涙で顔をくしゃくしゃにしている。
「いいんちょー」
 ぺちぺちと顔を叩くと、ハッと顔に意識が戻り、上半身を上げる。
 よかった。壊れたわけではないらしい。
 そして委員長は顔を横に向けて少年を見て、
「イヤアアアアアアーっ!!!」
 自分の身を抱いてまた叫ぶ。
「ワアアアアアアーっ! あああああああああああああーっ!」
 少年は黙って、泣き続ける少女を見守っていた。自身も目に涙を浮かべながら。
「うう……ううぅ……」
 悲鳴はやがてすすり泣く変わり、肩を震わせて文緒は小さく泣き続ける。
「どう? 気が済んだ?」
「馬鹿っ!」
 きっと睨んだ顔は真っ赤に泣き腫らしていたが、いつもの委員長だった。
「この強姦魔! ケダモノ! 許さない! 訴えてやるんだから!」
「うん。そうしたかったらそうすればいいよ」
 確かに自分は犯罪者だ。強姦の罪で。
「でも、そうしたらみんなにバレるよ、委員長がレイプされたって」
「え?」
「みんなどう思うかな。委員長がレイプされたと聞いたら」
「そんな……」
 文緒は目の前が真っ暗になるような錯覚に陥った。
 周囲は随分と暗くなっている。日が西に傾き、夕日になっている。
「どうする? みんなにばらす?」
「ま、待って……待ってよ」
 小さく震える委員長の肩にぽんと手を置いて、少年は言った。寂しげな表情で。
「だから。今日の事は二人だけの秘密。ね?」
「うん……」
 つい咄嗟に文緒は頷いてしまう。それが心の折れた瞬間だと気付かずに。
「それじゃ委員長……。これからもよろしくね」
「え?」
「委員長可愛いから。またしたくなったよ」
 言って、少年は口を合わせ、ちゅっと文緒に抱きつく。
「んっ!?」
 驚いて目を丸めたが、文緒はもう何も出来なかった。いや最初から何も抵抗出来なかった。
だから犯された。
 口を離し、ニッと少年は笑みを浮かべる。
「ほら、行こう。もう日が暮れる」
 掴んだ手を上げて、委員長を立ち上がらせる。
 よろよろと文緒は腰を上げ、ずきっと痛みに顔をしかめた。股間が何か刺さったように痛む。
まだ何か挟まったような違和感があった。
「痛い?」
「……あなたがやったんでしょう」
「そうだな」



 少年はクスクスと笑い、文緒の手をゆっくりと離す。
「一人で帰れる?」
「……何よそれ。心配してるの?」
「うん」
「帰れるわよ」
「よかった。それじゃ、また明日学校で」
 くるっと背を向けて、少年は文緒に手を振った。
「また。やろうね」
「バカーっ!」
 その背中に、思いっきり文緒は言ってやった。
 月が東に昇り、日は西に沈んでいく。

 月は東に日は西に。

 その後、文緒は顔と足を洗い、寮に帰っていった。パンツが盗られたのに気付いたのは、スカートの中を洗うときだった。
 そして寮のベッドでまた思いっきり泣いた。

「はー。はー」
 男子トイレの個室に荒い息が響いていく。
「んっ」
 ぎゅっと眉を曲げ、文緒は便器に座る少年に抱きついた。強姦魔の少年に。
当然、女子の文緒が入っちゃいけない場所。

 あれから一ヶ月が過ぎた。
 放課後、廊下で少年と会った文緒はいきなりこの男子トイレに連れ込まれた。幸いというか誰にも見られていない。
 そして求められた。肉体を。
 拒めなかった。断れなかった。
 あの日の事をバラされたくなかったから。
 あの日以来、こんな事がこれで二度目だ。一度目は寮で寝込んでいる時だった。
 犯された日の翌日。ショックで学校を休み、寮で寝込んでいると、彼がやって来た。
 学校のプリントを持って来てくれたのだが、もちろんそれだけではない。
 ドアを開けるとすかさず押し倒され、また犯された。安全だと思ってた寮で犯され、
文緒は絶望の中で泣きながら、その身を穢された。
 そして泣きすする委員長に少年は言った。

「ちゃんと学園に来いよ。みんな心配してたぞ」

 そして、

「また溜まったらよろしく」

 結局、文緒は学園に行く事にした。生来の生真面目さから。
 あれから彼が襲ってくることもないので、安心していたのだが。

 便器に座り、少年が分身を差し出す。その上に文緒はまたがされ、正面座位で繋がっていた。
「あ……はあぁ……!」
 ガクンガクンと制服に包んだ身を揺らし、文緒は泣き喘いでいた。
 こんな場所で、男子トイレで犯される。なのに体は敏感に感じていた。
 お腹にずっしりと突き刺さった肉棒はもう痛くない。むしろ気持いい。
それが文緒の恐怖となっていた。感じる事が。



「やあぁ……はああぁ……!」
 下から突き上げられ、文緒はしっかりと少年にしがみ付き、両手を背中に回して、両足も腰に絡みつかせる。
少年もまた文緒をしっかりと抱きしめ、喘ぐ口に何度もキスした。
 正面座位でちゅっちゅっとキスを受け、文緒はとろんとした潤んだ瞳で小さく喘ぎ泣く。
「あっ……あっ……あ……。はぁ……や……だめ…………。あ……」
 ぎーぃ、とドアが開く音。
 びくっ、と文緒の体が震え、きゅっと膣が絞まった。
「っ……!」
 どくん!
 不意の締め付けに、少年は遂、射精してしまう。声は何とか抑えた。
「っ!?」
 膣内に熱い精を受け、叫びそうになるのを両手で口を塞いで抑えた。その顔を、少年が抱きしめて胸に押し付ける。
 入ってきた少年は特に何も気付かず、しゃーとおしっこの音だけが聞こえてくる。

(早く……早く終わって……!)

 膣内に受ける射精の熱さと、見付かるかもという恐怖。文緒の身体が少年の腕の中で限界を越えて緊張し、膣はきゅっと締め付けて射精を促がしてしまう。
 じゃーと水が流れる音。手を洗って、またドアが開閉する音がした。
「……はあー」
 ようやく口を離し、熱い熱い吐息が漏れる。少年も射精を終えたようで、さっぱりした表情で文緒の短い黒髪を撫でていた。
「緊張した?」
「バカァ」
 涙目で見上げ、文緒は赤い顔で抗議する。
「またナカで出して……」
「赤ちゃん出来たらちゃんと責任取るよ」
「馬鹿!」
「そんな大声出すと聞こえちゃうよ」
「……うぅ」
 恨めしげに上目で睨む。
 少年はくすくす笑いながら、文緒の腰を持ち上げて離してやった。
 結合部からぽたぽたと白濁液がこぼれる。
 二人で股間で拭いて、誰もいないのを確認してからトイレを出た。
 今は放課後。それから二人一緒で学園を下校する。
 文緒は学園のすぐ側にある蓮華寮に居るので時間は掛からない。ちなみに寮長でもある。
 少年は従兄弟の家に居候しているとの事。
 こうして並んで歩いていると、まるで恋人のようだがもちろん違う。
 寮の前まで来ると、文緒の肩に手を置いて少年が聞いてくる。
「委員長」
「何よ」
 彼はぐっと反対側の拳を握り締め、
「本当に産んでいいのか? 堕ろしたかったら、堕ろしてもいいんだぞ」
「こんな所でいきなり言うなぁ!」
 とりあえず、鞄で引っ叩いた。まる。

 それからも月に1、2度二人の関係は続く。ただ体を繋ぐだけの関係。
 犯し、犯される関係。
 場所はどこでもよかった。人目の付かない場所なら。
 屋上でも、温室でも、図書館でも、学外でも。
 さすがにトイレは嫌がられたのでもう2度としなかった。



 夏休みにも会って海で犯した。
 秋は枯れ葉舞う林で野外プレイで犯した。
 そして冬休みになった。時が経つのは早い。

 寮の部屋に淫らな音が響いていく。
「ああぁ……はあぁ……アアー! はあああっ!」
 遠慮の無い喘ぎを漏らし、四つん這いになった文緒は腰を振って汗を垂らす。
「はあはあー」
 バックから貫き、ガンガンと腰を振る少年も全身から汗を噴き出していた。
 二人とも全裸で汗まみれ、ベッド
「ああああっ! はうううううっ! ああ……ヤアアアーっ!!」
 ガクンガクンと背中を仰け反らせ、シーツをぎゅっと握り締めた文緒が絶頂に達する。
「一緒に!」
 叫び、少年も達し精を放つ。もう何度目だろう。
 ぐちょぐちょに濡れた膣に新たな白濁液を注ぎ、太股まで濡らしていく。
「はー……はー……」
 折り重なるようにベッドに倒れ込み、横抱きで向き合った。

 ゴーン ゴーン

 遠くから鐘の音が聞こえてくる。首を何とか上げて時計を見るとぴったり0時。
除夜の鐘の音だ。
「あけましておめでとう。委員長」
「あけまして……おめでとう……」
 こんな状況でも律儀に挨拶を返す文緒がとても微笑ましくて可愛くて。
 横からぎゅっと抱きしめ、胸に吸い付いていく。
「それじゃあ。姫初めといこうか」
「……もう。ケダモノ。強姦魔」
 そう言いながら、赤子のように胸にしゃぶる少年の頭を優しく包み込む。

 冬休みも大晦日、お正月ともなると寮にはほとんど誰も残らない。
 誰も居ないのを良い事に、二人は文緒の部屋で昼から交じり合っていた。
 もうぐっしょりと体もベッドも汗で濡れ、へとへとに疲れきっている。
 それでも、絶頂の余韻に浸る間もなく二人は体を重ねていく。
「ああ……はああっ!」
 正常位で繋がり、淫らに喘ぎ泣きながら、文緒は潤んだ瞳で天井を見上げていた。
「ああっ……。きちゃう、またきちゃう……。またヘンになっちゃうよぉ……」
「ああ。一緒にヘンになろう」
 どくんっ!
 昼間から出しているというのに、射精は衰えない。
「はあああっ! アアアアアアアアーっ! きちゃう、きちゃうのーっ!」
 少年の腕の中で、ピーンと背筋を仰け反らせ、文緒は新年最初の絶頂を迎えた。
 そして新年最初の射精をした少年は、ガックリとベッドに沈み込む。
 さすがに、限界です。はい。

「ふー」
 熱い息を吐き、文緒はベッドの脇に置いていたメガネを手にとって掛けた。
「お。メガネっ子」
 むくっと起き上がると、少年はしなびれたちんこを突き出してきた。
「元気にしてよ」
「ばーか」
 ぺちっとちんこを叩き、文緒はベッドの上でくすりと笑う。



「お年玉と思って」
「駄目です」
 これまで何度となく体を重ねてきたが、フェラチオだけは許さなかった。
どんなに激しく犯されても、断固としてちんこを口には入れさせないのだ。
「ちぇっ」
 その代わりとばかり、唇で何度もキスする。
 ちゅっちゅ、ちゅっちゅしてます。
 これは文緒も拒まず、黙って受け入れる。むしろ気にって入る節があった。
本人に聞いたら断固否定するだろうが。
 そうして何度もキスすると、ベッドの上で横向きになり、お互いを見た。
汗まみれになった裸を。
「な。これからどうする?」と少年。
「これから?」と文緒。
「どこか、初詣に行くとか」
「もう、どこも混んでるわよ」
「じゃあ、ここで続きやろうか」
「……すぐにヤること考えるんだから」
「委員長が可愛いからだよ」
「ねえ。その委員長っていつまでそう呼ぶの?」
「委員長は委員長だよ。名前がいい?」
「いいわ。委員長で」
「なな委員長」
「何?」
「子供、どうするの?」
「……知ってたの?」
「そりゃ、俺は委員長のファンだから」
「自分で種付けしたくせに」
「うん。だから責任取るよ。そう言ったろ」
「いいわよ」
「死のうとか考えてない?」
「なんで分かるの?」
「言ったろ。ファンだって」
「うん……。もう、何もかもどうでもよくなっちゃった」
「それって妊娠したから?」
「それもあるけど……自分が嫌になったのよ。感じちゃう自分に」
「いいじゃない」
「よくない。犯されて感じるなんて最低。ああ、私こんな汚れた女なんだなと思った」
「男と女が一つになって気持良いのは当たり前の事だよ」
「恋人や夫婦ならね」
「そうなればいいじゃない」
「嫌。私、ケダモノや強姦魔なんて嫌い」
「そりゃどうも」
「はあぁ……。どうしてこうなっちゃったんだろ」
「なあ。俺で良かったら一緒に死のうか。責任取らなきゃいけないし」
「……本当に?」
「ほんとほんと」
「それじゃ、どこで死ぬの?」
「そりゃ当然あそこ」
「あそこ?」
「そっ。俺と委員長の思い出の場所」
「うん。あそこがいい」

 話し終え、二人はどちらからともなく口を重ね、そして泣いた。
 それから服を着て、学園に向かう。
 火照った体に冬の夜は寒かった。お正月気分もここだけは届かない。



「わー。寒い」
と言った委員長を横から抱きしめ暖めてやる。
 彼女は何故か制服だった。眼鏡も外しコンタクトを付ける。学校に行く時の委員長スタイル。

「学園に行くんだから当然制服でしょ」

 最後まで生真面目な委員長に少年は苦笑したものだ。それでこそ委員長だ。
 門松の付いた門を少年がよじ登り、手を引っ張って文緒を引き上げてやる。
「わー。なんか緊張する」
 夜の学園に忍び込み、文緒は白い息を吐きながら言ったものだ。
「どう? ドキドキするだろ」
「うん。ドキドキしてきちゃった」
 それから二人は学園の窓を叩き割って侵入し、階段を上がっていく。
 屋上に上がると、夜空がくっきりと見えた。満点の星と月。
「知ってる? 月にはね、お姫さまが住んでるんだよ」
と言った文緒ははにはにとはにかんで笑った。
 らしくない言葉に、少年はまた苦笑する。それもまた委員長の可愛さ。

 フェンスをよじ登り、端に立つと、二人はどちらともなく手を繋ぐ。
 最後に正面から見つめあい、抱き合い、キスして、笑い、そして泣いた。

「それじゃ。死のうか。委員長」
「うん。死のう。久住君」

 そして―
 二人はしっかりと手を握ったまま、
 屋上から飛び降りた。