4-467 名前: はにはに 直樹×茉理死姦SS [sage] 投稿日: 2006/11/05(日) 19:19:59 ID:EXiybWVj

3月3日
部屋に花。ちひろかな。

3月4日
起きてるのがつらくなってきた

3月5日
直樹ごめん もうダメかも






3月12日
なおき すきだよ




 奇跡は起きない。
 ご都合主義的な展開など有り得ない。
 渋垣茉理は死んだ。それは現実。

「……ご臨終です」
 恭子先生が悲痛な顔で告げたとき、シンと場は静まり返った。
 時計塔の地下にある病室。
 そこで茉理は眠っていた。安らかに。

 信じられるか?
 こいつ死んでるんだぜ。
 まるで眠ったみたいだろ。

 安らかな、とても安らかな寝顔。いや死に顔。
 ただ呆然と直樹は佇んでいた。
「わああああああああああああーっ!!!」
 死体にすがりついてちひろちゃんが泣いている。
 普段は大人しい彼女が、今は一目も憚らず泣いていた。
「茉理……茉理ーっ!」
 母親の英理さんも同じくしがみついて泣いていた。

 そして直樹は突っ立ったまま、ただ涙を落としていた。
 信じられなくて。
 こうして死体を見てもまだ心のどこかが拒否していた。
 嘘だ。茉理が死ぬなんて。
「ああ・・・…ワアアアアアーっ!」
 だが二人の泣き声が現実に引き戻す。

 渋垣茉理は死んだ。原因は未知の病気によって。
「ああ……アア…………」
 呆然と開かれた直樹の瞳がベッドに眠る茉理を映す。
 瞳は閉じられ、いつもは元気な顔は蒼白い。
 そして―
「うわああああああああああーっ!!!」
 直樹も泣き叫び、そして大声で叫んだ。
 奇跡など起きない。起きなかった。



もうどれぐらい泣いただろう。
 こんなに人は泣けるのかと思うぐらい、泣いた。
 英理さんもちひろちゃんも、そして直樹も。

「橘……」

 茉理の胸に顔を埋めて泣いたままのちひろの肩にに、恭子先生が優しく手を置く。
彼女の目も真っ赤だった。
「今日はもう遅い……。寮に戻って……」
「いやっ!」
 しがりついたまま、イヤイヤと首を振る。
「一緒にいる! 茉理と一緒にいるもん! 茉理、茉理!」
 こんなに頑固に我を通すちひろを直樹は初めて見た。だがその想いは彼も一緒だ。
と、その肩にもう一人手を置く。
 母親の英理さんだ。
「ありがとうね……。でも、今日は茉理の為にも無理はしないで」
 彼女も辛いうだろう。娘は早くに亡くしたのだ。ちひろに負けないぐらい泣き腫らした瞳……。
「うん……」
 母親にそこまで言われては仕方ないと思ったのか。
 ちひろは恭子先生と英理さんに支えられるように、病室を出て行った。
「茉理……。また来るからね。一緒だよ」
 ぽとぽとと涙をこぼす目で何度も振り返り。
「俺、ここで留守番してます。茉理を……一人にするのは寂しいから」
 そして病室には直樹と茉理だけが残される。

「茉理……」
 胸の前に組んだ手に己の手を重ねる。
 茉理の手は固く冷たかった。その冷たさが死を実感させ、また涙を誘う。
 その指に填められた指輪をなぞる。直前に直樹がプレゼントした指輪。
 病気が治るのを、奇跡が起きるのを願って。

 だが―
 奇跡は起きない。
 ご都合主義的な展開など有り得ない。
 渋垣茉理は死んだ。それは現実。

 なおき すきだよ

 日記の最後の文面が思い出される。
「茉理。好きだよ」
 そっと口を重ねる。以前はあんなに暖かく柔らかかった唇が、氷のように冷たい。
蒼ざめた頬に涙がぽつぽつこぼれた。
 口を離し、愛しく恋人の青い顔を見下ろした。
「茉理……」
 死んだ今でも直樹は茉理を愛している。
 死んだぐらいで愛せないようでは真の愛とは言えない。
 死が二人を別つまで。だが別ってからも二人は恋人のまま。
 だから直樹は茉理を愛する事にした。
 愛している証として。
「茉理。好きだよ」
 愛の言葉を確認し、するすると服を脱ぐ。
 股間のちんこはしゅんと萎れていた。



 そうして裸になると、今度は茉理のパジャマに手を掛ける。
 一つ一つボタンを外すと、白い肌がすぐ見えた。下着は身に付けていないらしい。
医療行為の邪魔になる事もあるので、重症患者には下着を付けさせない場合が多い。
 そうして茉理の形の良い乳房が晒される。
 少女特有の半熟の成長途中の膨らみ。だがその中途半端さが良い。
 これからもっと大きくなるだろう、そう思わせる胸。
 だがその胸がもう大きくなる事はない。
 脚を上げて、下も脱がせていく。軽かった。
「茉理。ちょっと痩せたんじゃないか?」
 語りかけながら脱がせると、やはりパンツは穿いていなかった。
 うっすらと陰毛の生えた陰唇もはやり蒼ざめている。以前はあんなに桃色に色付いていたのに。
「どうした茉理。いつもみたいにバカ直樹って言ってくれよ」

『バカ直樹』

「抱くぞ」
 それが愛の証。死んでも愛しているという証明の為に。
 胸を包むと固い感触が返って来る。以前はあんなに柔らかかったのに。今はとても固い。
そして冷たい。
 その固い脂肪にグッと力を込め、強引に指を食い込ませていく。
 茉理が生きていたら、痛いと文句を言うだろうか。

『バカ直樹』

 先端の乳首も色を失い、蒼ざめて埋没している。舌で触れると無味乾燥な味がした。
あんなに甘かったのに。
 ちろちろと舌の先端で舐めても、乳首は埋没したままで。
 直樹はそのまま顔を下ろして、おへそにちゅっとキスし、股間に顔を埋めた。
 きゅっと閉じた割れ目をぺろぺろ犬のようにしゃぶり。やはり味はなく、冷たく固い。
その割れ目を舐めて唾液でぐちょぐちょに濡らしていく。この後の為に。
 そうして秘所を強引に濡らすと、直樹は己のちんこを見下ろした。まだへなへなとしなれたまま。
 茉理の二つに結わえた長いポニーテール。その一本を手の取り、ちんこの絡めて拘束でしごいていく。
 サラサラの髪もどこか活力を失っていた。だがその髪でしごいていると、ちんこがムクムクと膨らんでいく。
「茉理の髪……。使わせてもらってごめんな」

『バカ直樹』

 そしてようやく勃起したちんこを、冷えた陰唇へと差し向ける。
 亀頭が入り口に触れると、氷のような冷たさにビクッと震えた。唾液で濡らしても、どこまで潤滑油になるか。

 頑張れ。俺ちんこ!

 自分で自分を励まし、両手を添えて、ぐっと下半身に力を籠める。
「いけっ!」
 ぐにっ、とちんこの先端が氷のような肉の壁を引き裂いて、挿入していった。
 途端、突き刺さるような痛みが直樹を襲う。



「くっ……!」
 挿れた場所からギチギチと締め付けられ、敏感なちんこが悲鳴を上げる。
前はあんなに気持ちよかったのに、今はただ痛いだけ。
 初めてのときよりも強固な肉壁をギシギシと引き裂いて進む。痛みを感じながら。
「おおおおっ!」
 吠え、そしてしっかりと根元までちんこを埋め、腰を振る。
 ベッドの上で茉理の青い体が小さく震えた。その度に、膣のちんこには激痛が駆け抜ける。
「はあ……ああ、気持いいか、茉理」

『バカ直樹』

 冷たい膣内に徐々に熱がこもる。直樹の熱が伝わってきたのだ。
 だがそれも急速に冷めていく。
「まだだ!」
 さらにピストン運動を早め、冷める以上の早さで暖めていく。
「まだこれから!」
 その直樹の熱意が伝わったかのように、金玉が急速に種を装填していく。
 発射準備完了!
「行っけーっ!」
 腰を強く強く打ちつけ、先端から子種が飛んでいった。
 ドクドク、と冷たい膣内を熱い精液が満たしていく。
「はぁ……はぁ……」
 愛の証を注ぎ込み、直樹は繋がったまま、腰を曲げて唇にキスする。蒼い唇に。
 重ねると、冷たく固い氷の味がする。
 そして泣いた。

 奇跡は起きない。
 ご都合主義的な展開など有り得ない。
 渋垣茉理は死んだ。それが現実。