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名前: 直樹ハーレム計画・勃発編 [sage] 投稿日: 2005/04/27(水) 12:45:30
「ねぇ、直樹って恋人作らないの?」
「ぶっ!?」
それは突然の事だった。いつも通りの夕食時の風景の中で、焼き鳥の串を摘んだ茉理がそう言った。
「何言ってる。コイツには・・・・」
「言っとくが彼女はいないからな」
「そうなの?直樹くん、女の子にモテそうなのにおかしいわね?」
親子三人で何言ってるんだ、とばかりに、わざとらしく溜息なんてついてみる。
そりゃあ友達は多いが、恋人となれば話は別だ。
「保奈美ちゃんなんていい奥さんになりそうじゃないか?」
「おいおい・・・」
俺なんかの恋人じゃあいつが嫌がるだろう。
「まぁ当分彼女は作らないから。ごちそうさま」
そっけなくそう言った俺は、一目散に自分の部屋へと逃げていった。
ベッドに覆い被さるように倒れ、さっきの話題を反芻してみる。
恋人・・・恋人・・・。
確かに魅力的な響きはあるが、しかし手に入れるのは並大抵の努力じゃあ足りないはずだ。
明るくて元気な美琴、いつも側にいてくれる保奈美、純情でひたむきなちひろちゃん、やかましいけど気の置けない茉理、ちんまいけど愛らしい結先生、おそらく一番大人で保険医な恭子先生。
祐介や病気の件で仲が良くなったとはいえ、向こうは特上の美人美少女の塊で、俺は並レベルの男。
恋人同士なんてたぶん無理だろうなぁ、とか思いながら、俺は眠りについた・・・。