4-323 名前: 入れ代わり朝霧家(拓弥) [sage] 投稿日: 2006/11/03(金) 21:52:24 ID:ie9wul0j

"がた…がさ、がさ…――"

 まだ日も明け切っていない薄暗い自分の部屋――奇妙な物音で目を覚ます…
 昨晩は無駄に疲れる思いをさせられたせいか、ベッドに入るとそのままぐっすりと
熟睡してしまっていた。そんな俺の安眠を妨害する雑音の主――まさか泥棒とか…?
 …だが正体不明の賊があさっているのはどうも俺の洋服ダンス。
身内の欲目を差し引いても、この家には何処に出しても恥ずかしくない見目麗しい女性陣が揃っている…
そんな彼女らの存在を華麗にスルーして野郎の服を漁る泥棒か…

(いろんな意味で関わり合いになりたくないな…)

そのまま寝たフリをしてやり過ごそう――そんなことを考えていると…

「――えっと、GパンとTシャツ…ジャケットも借りようかな…」
(――…菜月?)

 聞き慣れた…聞き間違えようのないその声に、この夜明けの闖入者の正体を確信する。

(でも、何で菜月が俺の部屋で俺の服を漁ってるんだ…?)

 ひとつの疑問が解けたのはいいが、また新たな疑問が浮かび上がる…

――まさか、菜月に男の服でハアハア…する趣味があるとか?――
(…んなワケねーか…)

 などと一人ボケ・ツッコミを軽く交わしつつ、息を潜めて菜月の様子を伺っていると――
しばらく俺の服を眺めながら思案に耽っていた菜月が、いきなり服を脱ぎ始める。



"しゅる…しゅ、しゅ…ぱさ…――"
(ちょwww菜月、おまwwwwww人の部屋でナニ始めてるんだぁwwwww!!)

あまりに予想外な展開に驚愕しつつも、目だけはしっかりと、薄暗がりの中に浮かび上がる
薄い緑色の下着を身に付けた、菜月の白い裸体を捉えていた。

「達哉、起きてない…わよね…?」

――しっかりと、起きてるぞ…ついでに下半身の方もしっかり起き始めてるし――

(…とりあえず、不法侵入者にはおしおきが必要だよな…)

 ひとしきり眼福なシーンを目に焼き付けると、俺のTシャツに上気した表情で顔を埋めてる菜月を
とりあえず見なかったことにしながら、菜月にだけ聞こえる位のトーンで声を掛ける。

「――菜月…言っとくけど、ソレの臭い嗅いだりしたら『ヘンタイ』って呼ぶぞ…」
「――ひゅわわぁあぁぁ〜っ!?た、た、た…達哉っ…お、起きてたのっ!?」
「『起きてたの』じゃないだろ。何やってるんだよ、こんな時間に…」
「あ、そ、その…これは…」
「答えられないのなら、『不法侵入の変質者』として突き出すぞ…仁さんに――」
「ちょ、ちょっと!それだけは――…わ、わかったわよ、言うから…」

 さすがにこの状況を仁さんにバラされるのは、一生モノのネタにされるのが目に見えるだけに、
とりあえずTシャツを羽織ると、顔を真っ赤にしながら渋々と事情を話し始める…

「あ…アレよ、昨日の…――ほら、私…達哉の役が当たったでしょ?だから、服を借りようと思って…」
「こんな時間にか?」
「う…そ、それは…その――」
「その?」
「何だか、興奮して…眠れなくって――それで…窓開けたら、達哉の部屋の窓も開いてたから――つい…」



 確かに昨晩は無性に疲れていたせいもあって、窓を閉め忘れてたけど――
…だからって、フツー入ろうとするか…?

「あ、あははは…何ていうか…つい、出来心っていうか…童心に返ったというか――
何だか開いてる窓見てるうちに、達哉の部屋に入ってみたくなったの…」

 そういわれて悪い気はしないが、やはりどこか不公平な気がしないでもない。
向こうの国境は厳重に封鎖されているって言うのに、こちらはいくらでも不法侵入され放題じゃないか…

「…今度、菜月の部屋の窓が開いてたら、こっちから不法侵入してやる…――」
「…――いいよ…」
「へっ…!?」

 自分でも分かるくらいマヌケな声を思わずあげてしまう、多分顔はもっとマヌケな事になってるだろう…

「ちょ、ちょっと、そんな顔しないでよ!こっちの方が恥ずかしいじゃないっ」
「いや、まあ…予想外の返事が来たからな…」
「だって達哉…最近、フィーナや麻衣とばっかりしてるし…」
「最近…って、菜月とはつい3日ほど前にしただろ」
「う…そういう事言わないの。ホントは、毎日だって達哉にして欲しいくらいなのに…」

(――うわぁあぁ〜〜っ…!!)

 顔を真っ赤にして上目遣いに顔を覗き込んでくる菜月に、思わず胸の鼓動が大きくなるのを実感する…
もっとも…どれだけ心臓をドキドキさせようと、その血の行き着く先が下半身の一点に
集中してしまうのは、男の悲しい性だが…
本体より寝起きのいい俺の分身は、さっきの菜月の着替えを間近で見て以来、
ずっと臨戦態勢を保っている。



「菜月…――」
「え…?達哉――わ、きゃっ!?…ん、んん――…」

 呼ばれて近付いてきた菜月を、腕を掴んでベッドに引き寄せ、その勢いのまま唇を重ね
舌を絡ませていく…
最初は驚いて身を硬くしていた菜月だったが、緊張がほぐれていくに従い、
菜月のほうからも積極的に舌を絡めてくるようになっていた。
 そして俺は、唇を重ねながらも菜月のTシャツの中に手を潜り込ませ、
そこで圧倒的な存在感を示す胸の膨らみに、ブラジャー越しに手をかける。
そのふにふにとした感触の中に一点、硬く自己主張してくる部分を探り当てると、
今度はそこを重点的に弄り始めていく…

「ん、んぁ…達哉…――」
「菜月…ちょっと硬くなってるぞ、ココ…――ひょっとして菜月も…興奮してた?」
「――寝てる達也の横で裸になって…ちょっとドキドキしてた…」
「ふ〜ん…じゃあ――…」
「ん…ふぁあっ!?だ、だめ…達哉…そこ…は…――」

 片手で胸を弄りながら開いたもう片方の手の指で菜月の太腿をなぞり、その合わせ目の部分――
淡い緑色のショーツが描く、三角形の頂点の部分に指を滑り込ませると、ショーツ越しにはっきりと
汗とは違う粘りのある湿り気が指先から伝わってくる。

「菜月、パンツにシミがついてる…」
「うぅ…達哉のばかぁ…そんな事、いちいち言わないでよ…――」

恥ずかしがって、イヤイヤと首を振る菜月だが閉じた脚の力は弱く、俺が指先に力を込めると
ほとんど抵抗なく開いていき、ショーツに覆われた菜月の秘部が俺の目の前に広がってくる。
そして俺は、その中心部に誘われるように顔を近付けると、ショーツのシミに舌を伸ばして
舐め上げていく…

"ちゅ…ちゅぷ…――"
「んくぅ…ダメ、達哉…そこ、汚い…――っんぁあぁっ…!!」
"ちゅぷ…ぴちゅ、ぴちゃ…"
「…んん〜〜…そんなトコ、舐められたら…――ひゃうっ!?…――うぅ…達哉、何だか犬みたい…」
「うっ…」



(そういや、俺…『イタリアンズ』の役だったな…で、菜月が俺の役…――)

 一瞬、脳裏にイタリアンズに股間を舐められ、悶えている自分の姿が浮かぶ…
流石に気色悪くなってすぐさまその映像を追い払うが、余計な事を思い出させた菜月を
俺はちょっとだけ苛めてやりたくなっていた。

(そういえば、まだ不法侵入のお仕置きもしてなかったな…)

「――菜月が変な事言うから悪いんだぞ…」
「えっ…?あ、ちょ…ちょっと、わ…きゃっ!?」

 菜月の脚から下着を抜き取り、今度は直に秘唇に舌を這わせ、花弁の合わせ目の小さな突起を舐め上げる
そうして菜月の気を逸らしておいて、俺は気付かれないように尻たぶに手を回し、
狙いを定めてセピア色のアナルに指を捻じ込んでいく。

「んぁっ?…た、達哉――あ、ダメ…そこ…――あ…ひうっ!?き、きたない…汚いってば…
やだぁ…達哉のヘンタイっ…――…んんあぁっ!!」
「む…」

(さすがにちょっとやりすぎたとは思うけど、『ヘンタイ』呼ばわりはないだろ…
それに菜月だってさっきより濡れてきてるクセに…――そーいうこというのなら――)

「んくっ…だ、だめぇ…そんなトコ、グリグリしないでよぉ…うぅ、ばかぁ…ばかばか
達哉のばかぁっ!」
「――でも、菜月…ココはさっきよりも濡れてきてる…お尻の穴を弄られて濡れるなんて
菜月も結構――…」
「…う、うぅ…し、知らない…もう、ばか…――うぅ…」

 これ以上やるとマジ泣き入りそうなところで、菜月のアナルから指を抜いてやる。
ニオイを嗅いでみようかとも一瞬思ったけど、流石にソレはヒく…っていうか俺がヒく…
あまり調子に乗りすぎて騒ぎが大きくなったりしたら、姉さんやフィーナが来ないとも限らないし…
 そして俺は、半べそかいてる菜月をなだめるように、今度は優しく肩を抱いて唇を重ねる。



「悪い…ちょっと、調子に乗りすぎた」
「ううぅ〜〜…」

 あ、警戒してる。無理もないけど…
 
「今度ヘンなことしようとしたら、もう口でもしてあげないし、胸でもしてあげないからね」

――セックス本番はいいのか?
…などと軽くツッコミを入れたくなったが、あまりイジるとホントにヘソを曲げてしまいそうなので
半ば誤魔化すようにパジャマのズボンを脱ぎ、そのまま菜月を押し倒すように身体を重ねていく。

「わ、達哉…そんな急に…あうっ…んんっ…――」

 何だかんだいっても、菜月の秘部は充分に受け入れ準備が済んでいて、俺のものを抵抗なく
すんなりと受け入れてくれる。
 一旦、奥まで入り込んだあと、膣壁をペニスでなぞり上げるように腰を動かす。
小刻みに腰を動かしながら、Tシャツをまくりあげ、ブラジャーをずらすと
ぶるんと弾けるようにボリュームのある胸を露出させると、今度は直に愛撫していく。
…ボリュームがあるのに仰向けに寝転がっても型崩れしない弾力がスゴイ。
しかもこの大きさなのに感度までいいのだから素晴らしい…

「菜月、また大きくなってないか…?」
「えっ…?ふ、太ってなんかないわ…ヨ…多分…」
「いや…そうじゃなくて、また胸が大きくなったんじゃないかと思ってな…」
「う、そうかも…ブラもキツくなってきたし…」
「フィーナも麻衣も羨ましがっていたぞ『菜月は胸が大きい』って…」
「あの二人にそんな事言われてもねぇ…私はアレくらい細くなりたいのに…
フィーナのスタイルのよさは、女の私から見てもため息が出るわ」
「ま、人それぞれだな…でも、俺は菜月の胸…好きだぞ」
「ん、達哉にそう言って貰えると嬉しい」

 その言葉を証明するように胸を揉み、充分に硬く尖ったその先端の突起を口に含み
舌で転がし、軽く歯を立てて甘噛みする。
 菜月のほうもそれに応えるように、乳首に刺激を受ける度に俺のペニスをきゅっ、きゅっと
締め付けてくる…



「んあっ…た、達哉…わ、私…もう…――ん、くぅ…」
「菜月、俺も…」

 腰を動かす度に菜月の膣内のヒクつきが段々と強くなり、荒くなってきた息と上気した顔が
菜月の絶頂が近い事を報せてくれていた。もっとも、俺のほうも限界はそこまで来ているのだが…
 俺はラストスパートとばかりにそれまで以上に大きく腰を動かし、菜月の子宮を突き上げていく。

「達哉…ん、んあっ…たつや…たつや…う、あっ、ん…あぁああぁぁ―――っ!!」
「うぉっ…――くぅっ…!!」

――間一髪…菜月の絶頂と同時にペニスを急いで引き抜いた瞬間、その肉の銃口から
白い散弾が菜月の身体全体に降り注ぎ、余すところなく白濁色に染め上げていく…

どうでもいいが「夜明け前より白濁色な」とか言うネタが何故か浮かんできた…
ホントにどうでもいいネタだが…

「うう、ベタベタぁ…髪の毛にまで飛んでるじゃない…もう、後でシャワー浴び直さないと
いけないじゃない…」

 ぶつぶつと文句を言いながら身づくろいをする菜月…でも、身体に付いた精液を
俺のTシャツで拭くのは止めてくれ…ミアが洗濯するんだぞ、それ

「そんな事言ったって中で射精するよりはいいだろ…」
「達哉にその気と覚悟があるのなら、中で出してもいいのよ♪」
「うっ…」

 まあ、ナマでやっておいてなんだが、そう来られるとやはりバツが悪い…
そんな風に一人悩んでいると、いつの間にか俺の服に着替え終えた菜月が俺の顔を覗き込んでくる



「どう…かな?この格好…ヘンじゃないかな…?」
「ヘンっていうか、何か新鮮。菜月ってあんまりズボン履かないしな」
「う、それは…やっぱり脚が太いし、お尻も大きいから…――」

 やっぱりどこか太めな自分のスタイルを気にしつつも、改めて俺のTシャツ
(もちろん精液の付いてないモノだ)を着てジーパンを履き、薄手のジャケットを羽織った姿を
俺に見せてくれる。長い髪を帽子に纏めたりして、なかなか芸の細かいところも見せつつも
やはりどこかアンバランスなその姿に、俺は可笑しくなってくる。

「わ、笑わないでよ…もう、今日は私『1日達哉』なんだから…――そういえば達哉は
『1日イタリアンズ』だったよね…ちょっとまってて」

 そういって自分の服を抱えながら窓から部屋に帰って行く菜月…最後に残した言葉に
どこか嫌な予感を覚えるのだが…

「…おまたせ――はい、達哉」
「…何だコレは…?」
「『犬耳付きカチューシャ』よ可愛いでしょ」
「コレを俺に着けろというのか…?」
「うん…後、コレも…イタリアンズ散歩用の予備の首輪とリード…コレで完璧ね♪」
「…なぁ、菜月…お前、ひょっとして怒ってる?」
「や、やぁ〜ねぇ…怒ってなんかないわヨ〜達哉がお尻ぐりぐりした事なんテ〜」

怒ってる…絶対、根に持ってる…つか、楽しそうじゃないか

「あ、拒否したらフィーナに言いつけるからね。ま、一日だけなんだからガマン、ガマン…
いっそ開き直って楽しんだほうがいいわよ♪」
「うおっ…菜月ちょっとまて、さ、さっきのは俺が悪かったから…――」

「…達哉――朝ご飯の支度が出来たわ――…」

 普段なら起こしに来ることなどまず無いフィーナが、今日に限ってメイド服に身を包んだ姿で
俺を起こしに部屋に入ってくる…

丁度、菜月に押し倒されて『1日イタリアンズ・グッズ』を身に付けさせられた瞬間に――