4-63 名前: 達哉と菜月・左門で [sage] 投稿日: 2006/10/31(火) 21:21:08 ID:JLFVyu4E

灯りを落としたトラットリア左門のフロア。
後片づけが終わり、ここにいるのは朝霧達哉と鷹見沢菜月のふたりだけ。

「おつかれ。達哉」
「ああ、菜月もな」
「まったくもう、兄さんったら全然手伝ってくれないんだから」
「ははは。仁さんは気を使って、俺たちをふたりにしてくれているのさ」
「気を使って、サボっているだけよ」

菜月は頬をふくらませて、でも目は笑っている。
達哉はほほえみ返し、菜月の背後に立つと、優しく抱きしめた。

「あん」

温かな彼の胸を背に感じて、菜月はうっとりした顔でいる。
達哉がそろそろと腕を動かして菜月の豊乳を手で包めば、菜月は手を後ろにまわして達哉の股間をまさぐる。
興奮で女の乳房はしこり、男のモノはふくらんできている。
ふくらみをいじりあっているうちに、ふたりの息が熱く、あがってきた。

「ね、達哉。わたしが」
「いや。今日は俺が」

達哉は菜月を椅子に座らせ、両脚を大きく開かせて椅子の肘置きに乗っけてしまう。

「や……は、恥ずかしいよ」

下着がもろに見える体勢に、菜月はボンと真っ赤になって小さな声をあげる。
達哉の目線はピンク色のショーツに突き刺さっている。
よくよく見れば股間がくすんでいる。

「もう、濡れてるね」
「いやっ。そんなこと、言わないで」

猛烈に恥ずかしくなった菜月は顔を横に向けた。
達哉は構わず、ショーツの縁を摘む。
菜月は恥ずかしげな顔のまま、腰を浮かせた。
するすると剥がれ落ちていく下着。
覆いがなくなって、ふっくらした恥丘が、しっとりと濡れる割れ目が姿を現わした。
達哉の顔が自然に割れ目に密着する。

「ん、んろ、んろ、んちゅ」
「や、ああっ、達哉ぁ」

ふたりだけの店内に淫らな水音と悲鳴が鳴り響く。



愛する男に舐めに舐められて、菜月の割れ目は蜜であふれてぐしょぐしょになった。
受け入れの準備が整って、達哉もスラックスと下着を脱ぐ。
元気よく反り返るイチモツを見て、菜月の顔がとろけた。

「来てぇ……」
「ああ」

脚だけでなく腕も大きく開いて恋人を求める菜月。
達哉は椅子にのしかかっていくようにして結合する。

「あっ、あっ、達哉ぁ」
「菜月、菜月、菜月ぃ」

入れてすぐ、ギシギシと椅子がきしむほどに激しく抽送する。
突かれる菜月も突く達哉も、互いの名を呼びながら深く結びつく。

「んっ」
「あむ、んんんっ」

ふたりの視線が合うと、顔が寄って唇が触れ、名を呼ぶ声が途絶える。
舌を口内で絡ませ、たっぷりと唾液を交換してから、またふたりは名を呼び合う。
どれほどの時間が経ったのか、達哉に限界が迫ってきていた。
熱いぬかるみに浸かったペニスがびくびくと震えあがっている。

「く、こ、このまま」
「う、うん、今日はだいじょうぶだから、い、いっぱい、達哉を」
「わ、わかった。あ、ああぁ」

達哉はぐんぐんと腰の速度を増し、愛しさのままに菜月の奥を突きこむ。
子宮の入り口を強く刺激されて、菜月も一直線に絶頂へ昇っていく。

「出る!」
「アッ、アアン」

短い声が交錯したときに、達哉は精を放った。
どく、どく、どく。
熱い精液が菜月の膣に注がれ、満たしていく。
達哉の子種が、奥の口を経由して子宮にも流れこんでいく。

「あはぁ、達哉ぁ。もっとぉ」

甘ったるい声をあげて、菜月はきゅっと彼に抱きついた。
膣にペニスを締められつづけ、達哉の射精は長く長く続いた。



精の放出が止まっても、達哉と菜月はしっかりと抱きあっていた。

「うふ。お腹いっぱいになっちゃった」
「満足?」
「もちろん。達哉は?」
「もちろんさ。すっごく気持ちよかったからね」

離れるのは名残り惜しいが、ずっとこのままではいられない。
達哉が腰を引く。

「きゃ」

栓がなくなって、菜月の股間からドロドロの白い液体がこぼれでた。

「おっと」

とっさに達哉は、近くにあった布を割れ目にあてがう。

「……達哉、それ、ふきんなんだけど」
「うわっ」

驚いて離すと、またこぼれてきたので、やっぱりあててしまう。
面目なさげな達哉に、菜月はくすっと笑った。

「いいよ。あとでシャワー浴びるし」
「ごめん」

達哉はやっと気づいてハンカチを取り出し、ふきんと入れ替えて股間を丁寧にぬぐって綺麗にする。
くすぐったい顔をする菜月はおとなしく、彼にされるがまま。

「じゃ、あがるか」
「うん」

ようやく菜月も椅子から立ち上がった。

「あとでまた、どう?」
「……わたしの部屋に来てくれる?」
「もちろん。菜月が招いてくれるなら」

笑顔を向け合い、軽いキスであいさつしてから、菜月はフロアを抜けて、達哉は朝霧の家へと戻った。
ふたりが愛を交わした椅子の後片づけは、忘れられていた。