4-23 名前: 静寂の淫夢 外伝 『赤き瞳が見つめる先で』 [sage] 投稿日: 2006/10/31(火) 03:13:04 ID:G6LEDTbM

朝霧家二階、朝霧達哉の部屋。
そろそろ日付が変わろうと言う時分、そこで2人がベッドに並んで座っていた。
一人は住人にしてその部屋の主であり、て未来の月の王家の一員、朝霧達哉。
もう一人は、その達哉の恋人にしてスフィア王国第一王女、フィーナ・ファム・アーシュライト。

「ふぅっ……」
「ご苦労様、達哉」
「ああ……バイトもそうだけど、礼儀作法なんて慣れないとやっぱきついな。そりゃ必要なのわかってるけど、今までの習慣がやっぱり抜けない」
「まだまだ序の口よ。まだまだ覚える事はたくさんあるんですからね」
「はは、先はまだまだ長いって事か……覚悟してたとは言え、やっぱきついな」

乾いた笑みを漏らしながら、達哉はフィーナの肩を抱き寄せた。

「……でも頑張るよ。俺の一番大切で愛しい姫君の為にも」
「ありがとう……私の旦那様」

2人は顔を寄せ合い、2人から伸びる影がひとつになった。
そのまま2人は倒れこむ。

「……抱き締める事の出来る幸せ、疲れはこれさえあれば取れる」
「達哉……さ、今日も始めましょう。夜の営みを」

そのまま2人は舌を絡ませ、達哉は手をフィーナの胸に埋めた。



2人の舌が唾液の糸のみで繋がっている状態になると、達哉はフィーナの胸のコルセットを外し、白い布地をずらして薄桃色の突起にしゃぶり付いた。

「あん……いつもいつも、達哉赤ちゃんみたい」
「ちゅぴっ……フィーナが美味しいからだよ、それにフィーナだって気持ちいいんだろ?」
「ん……そっそうだけど、でもあふぅっ!」
「ぴちゅぴちゅちゅるちゅる……」

まるでミルクでも搾り出すかのように、達哉は乳房にぐいぐいと顔を埋めている。
フィーナは片腕で達哉の頭を抱き締め、もう片腕は揉んでいる手に重ねる。

「はぁっはぁっ……達哉……ん……はあぁっ!」

一際高い声を上げ、フィーナはそのまま軽い放心状態になる。
達哉は一舐めして顔を離し、フィーナの頬を軽く撫でた。

「フィーナ……可愛いよ」
「はぁっ……はぁっ……達哉、今度は私の番ね」
「でも、俺だけ気持ちいいのはちょっとな……」
「……達哉が胸が好きで、よく揉んでしゃぶるのと同じ事よ」
「う……」

自分の行動を例に挙げられ、ぐうの音も出なくなった達哉。
仕方なくなすがままに、フィーナのフェラチオを受ける。

「達哉の、すごく太くなってる……」
「フィーナの身体が綺麗で、興奮させてくれる物だからだよ」
「なら、もっと興奮して貰います……ぴちゅっ……はむっ」
「うっ……」

軽く一舐めして、達哉の反り立つ物を舐り始める。
ゆっくりと舌を動かしながら喉の奥まで深く咥え、そのまま舌を動かす。

「うっ……きっ気持ちいっ!」
「ぴちゅっ……んん?」
「うぅっ!」

フィーナの『そう?』と聞くつもりで出した声の震動がダイレクトに響き、思わぬ快感に身を震わせる達哉。
それを肯定とみなしたフィーナは、さらに快楽を与えるべく咥え込む。

「うああ……待ってフィーナ、今日は出すのは口じゃなくて、その……」
「んっ、じゅぷっ……そうね」

フィーナは口を離すと、そのまま仰向けに身体を横にした。



達哉はフィーナの下着を脱がせ秘所を露にすると、そこへ自分自身の肉棒をセットする。

「フィーナの口ですっかり元気満々だよ、こりゃ早く出そうだ」
「そうね……でも、我慢し切れなかったら出しても……」
「ダメ、ずっと一緒にって約束しただろ?」
「まあ、達哉ったら」

普段やるようなやりとりをして、気分を和らげる2人。
そして達哉が腰を推し進め始め、フィーナの下の口はどんどん達哉の肉棒を咥え込む。

「あっああああぁっ!」
「くぅっうううぅっ!」

ジュププと音をたて続け、やがて根元まで繋がると二人は一旦動きを止める。

「やっぱり、この感覚たまらないよ……この五感全部が、フィーナとフィーナがくれる物で満たされてる感じが」
「そうね……私も、達哉と達哉がくれる物で満たされてる。これ以上ない位に……幸せだわ」
「一つになれる幸せ……これもまた、大切な宝物だな」
「ええ……達哉、一緒に」
「ああ」

達哉はゆっくりと腰を動かし始め、徐々に腰の動きを早くする。
フィーナは成すがままに、達哉の抜き差しでこみ上げる快感に身を任せる。

「はあぁっ! ああっ! いいっ! 達哉ぁっ!」
「うああっ! 良いよフィーナ! 気持ち良い!!」

2人の空間では、2人の嬌声と抜き差しで出る淫靡な音のみが響き、2人は互いから得られる快感にのみ集中している。

「達哉、好き! もっと、私を達哉でっ!」
「ああ、フィーナは俺で満たすよ! フィーナも俺をフィーナで満たして!!」

もう快楽を貪るしか頭に無くなり、次第に声も大きくなっていく。
そしてラストスパートと言わんばかりに、達哉の腰の動きが急加速を始めた

「フィーナ! 出るっ! 出るよ!!」
「ああっ! はぁっ! 達哉、出して! 全部……私にぁあああああああああああ!!」

ドプッ! ビュルッ! ドクドクッ!

達哉の動きが止まり、フィーナの上に出来る限りゆっくり倒れこんだ。
2人の接合箇所は、白く染まりきっていた。

「……達哉……ずっと一緒に」
「ああ……」

その言葉を最後に、2人は寝息を立てた。


「……微笑ましい限りだ。頼むぞ、歴代アーシュライト家でも一番の夫婦よ。今日は……大人しく寝るか、そろそろ夜更かしは危ない」

赤い光が部屋で光り、そして消えた。