0-216 名前: アナザールート1(其の11以降分岐) [sage] 投稿日: 皇紀2665/04/01(金)

(BGM:invisible shadow)
「んふぅ、直樹く、んんっ、あぁぁ……いぃ、もっとぉ……」
官能的な英理さんの喘ぎ声のせいで股間に血液が集中する。
さっきまでのことを思い出して更に硬さが増してゆく。

うわぁ……英理さん、あんなに濡らして声出しちゃって……
声を掛けたいのはやまやまだけど、もうしばらくこうして見ていたい。
今も妖艶に乱れる英理さんを食い入るような目で見つめ続ける。
俺は自然と片手で一物を握り締めて無意識のうちにしごき始めていた。

ガチャッ──
「あはぁ……んっ、あの音は」
「!!!!ッ?」
(玄関の扉が開いた……オヤジが帰ってきたのかっ)
我に返った俺は忍び足で自室へ戻った。

そうだよな、こんな時間になれば帰ってくるよなぁ……。
気分もアソコもすっかり萎えてしまった。
折角のチャンスが生かせなかったのだから。
でも一応茉理のことは知らせておかなきゃな。
さっき英理さんが降りて行ったので二人とも居るであろう1階のリビングへ。

「あぁンっ!!だっ、だめよ、こんな所で……ふあぁ!?」

え……何でまた英理さんの喘ぎ声が、幻聴?
恐る恐るドアに耳をそばだてる。
すると部屋の方からパンパンッと肌と肌がぶつかり合う音が響いてきた。

源ちゃん……酔った勢いでソッチ目覚めちまったのか。
流石に割り込めないので、再び自室に戻って置き手紙を作った。
日付時間を30分以上繰り下げて書いておいて、ドアの下に挟んでおく。
そうだよ、これが普通なんだよきっと。ははははは……



(BGM:quiet praver)
あれからまた1時間くらい経っただろうか──
何をしようとしても集中できない。
布団に潜っていても眠気など全然こない。
こんなことならちゃんと授業受けてればなぁ……
と、どうでもよい思考が頭の中をぐるぐると回り続けている。

しばらくして階段を上がってくる音がした。
二人ともまだまだ現役なようで。
この先、茉理に弟妹ができることも十分あるのか。
どうせなら俺も混じって3Pなんて……
いかんいかん、また俺は何を考えているのやら。
さっさと寝ろ。眠ってしまえばこっちのものだ……。


何分経ったんだろう。結局今だに眠れていない。
とりあえずトイレへ行こうと思い立ち、部屋を出て階段を降りる。
するとリビングの明かりがまだ付きっぱなしなのに気付いた。
半開きになっているドアを開けてスイッチに手を掛ける。

(ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・・・・)
携帯?持ってきてないし、2階の床から響いてるわけでもなさそうだ。
部屋の周りを見渡してみても誰の携帯も落ちてない。
これは……キッチンの方か?

音のする方へ回り込んで覗いてみる。
するとそこには白い布、いや……エプロンに包まれた英理さんの姿が。

「こ、これは一体……英理さん、英理さんっ!?」
急いで近づき、英理さんの身体を抱き起こす。
すると下の方でゴトッと何かが落ちる音がした。
巨大なバイブレータ。これが英理さんの中に入っていたのだろう。



(BGM:幻想ノスタルジー)
「な……おき、くん……」
「英理さんっ?気がついた?大丈夫ですかっ」
抱いてみてわかったが、英理さんの身体は色んな液体まみれだった。
股間からは今でも汁を垂らしている。
「源三さんが……こんな?」
「ん……ちょっと怒らせちゃったの。あの人のこと」
「え、それって俺が原因なんじゃ……俺とヤったのが」
「ううん、直樹君は悪くないのよ。あの人にそこまでは言わなかったわ」
「じゃあ……」
「大丈夫。あの人も酔ってたんだと思うわ」
「……英理さんっ」

(BGM:二人の時間)
俺は英理さんの身体を抱きしめた。
すると、英理さんの方からもきゅっと腕を絡めてきてくれた。
「だめよ直樹君……パジャマ、よごれちゃう」
「……もう服なんて要りませんっ」
そう宣言してパジャマも下着も全てその場で脱ぎ捨てた。

「な、直樹君……もうそんなにっ」
「さっき一度抜いてもらってからずっとこんな調子ですよ……」
「私も……さっきはそれで想像してて……」
英理さんは小声で自慰していたことを呟いた。

「もうこんなに……挿れていいんですよね?」
「ええ、いつでもいらっしゃい」
床に寝そべる英理さんに覆い被さるようにして腰を定位置につける。
先端が恥丘に触れただけでニチュッと蜜が溢れ出てきた。



(BGM:クリーミー・クリーミー)
「いきますよ……んッ!!」
ズズズ、っと腰を埋めていき、膣内へ侵攻していく。
中の独特の生温かさが肉棒に伝わってくる。
「ん……入ってきたわ……直樹君の、大きいのが……ぁはぁっ!」

腰をスライドさせて引くと蜜壷からは愛液と精液の混ざった汁が出てくる。
俺はそれを掻き出すようにカリで膣壁をえぐるように突き回す。
「うぅっ、んはっ、あぅんっ!な、直樹く……激し、ッッ!!」
「はぁ、はぁ、ふぅぅっ!!」
理性に歯止めがかからなくなった俺は更に腰を振る。
自分と英理さん、他のことはもう何も考えられずに無心でピストンを続けた。

「くふあぁっ……英理さんの中、すごい……」
「直樹君の太くて逞しいの、とっても気持ち良いわ……あンっ!」
「熱くてトロけちゃいそう……あぅっ、ぐ……」
「来そう?出ちゃうのね?いいわ、私の中に沢山注いでちょうだい……」
「言われなくても……親父なんかよりもずっと濃いのをっ!!」

英理さんの膣内に全てを注ぐべくピストンを速めて何度も腰を振りまくる。
「あ……ぅ……っ!!くぁ……!!」
「だめだめだめ、私もイッちゃう……ふあああぁぁあぁっ!!!!」
ドピュッ、ドププッ、ビュクゥッ、ビュルルッ、ドクンッ……!
「ああああ、出てる……直樹君のが中で……」
「はぁっ、はぁっ、はぁ、ふぅ……」

しばらく二人で繋がったまま余韻に浸り、呼吸を整える。
ゆっくりと英理さんから肉棒を抜くと、白く粘性の強い液体がドロっと流れ出した。
「うふぅ……直樹君ったら、こんなに出しちゃって」
「だって、英理さんが気持ち良過ぎるから……」

徐々に言葉も途切れ、お互い意識しながら身体を拭きあう。



「英理さん……俺、本気で英理さんの事が好きみたい」
「まあっ、直樹君ったら……うふふ、とっても嬉しいわ」
「いや、そういうお世辞とか冗談じゃなしに」
「まったくお前のしていることは洒落になっとらんぞ息子……いや直樹」
(BGM:FIGHT INSTINCT)
「!!オ、オヤジっ?いつからそこに……ぐはっ!?」
振り向いた瞬間、鬼の形相をした親父に会心の鉄拳を見舞われた。

「お前達の行為は全てこのビデオカメラの中に収められておる」
「ぐ……まさか、こうなることを初めっから」
「読めないワシだと思うか?何年お前を育ててやっとると思ってるんだ」
「あ、あなたっ?!やめて、直樹君に罪はないの!!」
「お前もお前だ……簡単に股を開きおってぇ!」
「やめろっっ!!」
パアァン!!
英理さんに向けられた平手打ちをかばってこの身で受け止めた。

「!!直樹君っ!!?」
「このドラ息子めが……余計な事をッッ!」
「ハァハァッ、な、殴りたければ俺をいくらでも殴れっ!!
 英理さんには……、英理さんには…………」
くっ、何だ、おかしい。意識が、だめだ、頭に二発ももらったせいで……
ドサッ──
「直樹君!直樹く……!直……!!」

そして何も聞こえなくなった。



(BGM:divergent flowオルゴールver.)
あれ、俺は一体……そうだ、酔った源三さん……親父に殴られて倒れたのか。
ここはどこだ?まだ少し頭が痛い。ゆっくり薄目を開ける。
自分の部屋のベッドで寝ているようだ。え、と今の時間は……もう夕方か。
気を失っていたこともあって随分眠っていたようだ。

「あ、直樹っ?目が覚めたの?」
「んお……茉理、か。帰ってたのか」
「うん。今日のお昼前にはもう帰ってきてたんだよ」
「じゃあ、もう……」
「お母さんから昨日の晩にあったことは聞いたよ……大変だったね」
「それで今、英理さんは?」
「……お父さんと一緒に出かけてる。会社じゃないみたいだけど」
「そうか……」
「と、とにかく直樹が起きてくれてよかったよ。お母さんにも知らせなきゃ」
精一杯の笑顔を作って英理さんにメールをうつ茉理。
茉理も茉理なりにこれからのことが気がかりなんだろう。
確かに俺たちが口を挟めることじゃない、夫婦の問題でもあるのだから──

(BGM:Lonely Sky)
「ほ、本気なんですかっ?貴方、そんな簡単に……」
「英理……確かにあの時、俺は酔っていたとはいえ、禁忌を犯してしまったんだ」
「でもっ、子供達だってきっと理解してくれるはずです!」
「これが俺自身よく考えて出した結論なんだ」
「まだ二人とも学生なんですよ?それなのに、離婚だなんて……」
「おいおい泣くな、こんな飲食店の中で」
「だって……だって……」
「もちろん養育費などは全て俺が持つさ。あの家もお前達で使うといい。
 俺は会社に掛け合って遠くの支店にでも飛ばしてもらうさ」
「あ、あなた……」
「茉理を、そして直樹を頼んだぞ。義姉さんたちの希望を……」
夕焼けは灰色の雲で覆われ、弱い雨がシトシトと降り始めていた。



(BGM:流れの中で)
まもなく源三さんは単身で転勤してしまった。
一応俺や茉理の説得もあって二人が離婚することは何とか食い止めた。
でも事実上の別居状態で、源三さんは戻って来るつもりもないようだ。
仕事の方はうまくやっているらしい。

英理さんは会社勤めを辞めて家に居るようになった。
別居を始めた頃は少しやつれた顔をしていたが、それも徐々に回復。
茉理も今まで通り元気にやっている。
保奈美は大方の事情を話したところ、あまり家に来ることもなくなった。
本人曰く、今しばらくはそっとしておいて距離を持とうということらしい。
あいつはあいつなりに気を使ってくれているようだ。

(BGM:WAY TO THE HOME)
そして春は過ぎ、夏が来た。
18になり、夏休みの前半で自動車の免許を取得した俺は
茉理と英理さんを連れて海のコテージに泊まりにきている。

日中はよく晴れた青空の下、三人で海で遊んだ。
陽が暮れる頃にコテージへ戻り、楽しく夕食を囲む。
二人とも笑顔で、ようやくしがらみから抜け出せたようだ。

「はー美味かった。ごちそうさまー」
「それじゃ私は後片付けしなくちゃ」
「あ、お母さんっ、私も手伝うよー」
家に居てもよく見る風景──
だけどここはいつもの家じゃない、折角の旅行なんだ。

「二人とも、片付けは俺がやっておくから、先に風呂入りなよ」
「何よ、やけに気前がいいじゃん?」
「でもまだお風呂は……」



(BGM:夕暮れの向こう)
「夕飯作ってくれてる間に洗ってお湯も張っておきました」
「あらそうなの?ありがとう直樹君」
「いつの間に……何か企んでる?」
「いや別に。今日くらい二人にはゆっくりして欲しいんだよ」
「そういうことならありがたく頂くけど……」
「ほら、茉理。行きましょ。折角の直樹君の好意なんだから」
「あ、待ってよ、お母さーんっ」

ふう……これでいいんだよな。あの二人さえ楽しんでくれれば。
自分に言い聞かせながら食器を洗っていく。
変に集中してしまったせいか、すぐに片付けることが出来た。
その時──
「直樹ーっ、一緒に入りたいー?」
風呂場の方から茉理の声が、いや天の声が。
「ほ、ホントにいいのかー?」
高鳴る胸を押さえてとりあえず一度確認してみる。
「お母さんはいいって言ってるよー!背中流してあげるから早くしなさいってー」

……きた。(BGM:パレード)
きたきたきたきたきたきたきたきたきたきた。
今日一日、尽くし続けてきたのが報われる時が来たのだ。
オーケー任せろ。光の速さで二人の元へ飛んで行くよっ!!
「突撃いいいいぃぃいぃぃぃいいーーーーーッッッ!!」
ズバッと着ているものを全て脱ぎすて、ドカッと扉を開けた!
そう、するとそこは裸の天国……

「あ、あれ?」
「いらっしゃーい直樹君」
「何ボーっと突っ立ってんのよ?私達の水着姿なら昼間散々見たじゃない」

違うんだ、違うんだよ従妹よ。その姿は俺の理想郷じゃないんだ……



(BGM:キラメキパビリオン)
「直樹君、痒いところとかある?」
「あ、いえっ、大丈夫っす」
「よいしょ、よいしょっと……ふえー、直樹も大きくなったわねぇ」
「おっお前がンなこと言うなよ」
結局二人にされるがままになっている。
英理さんは頭を、茉理は腕や背中など他の部分を洗ってくれている。

「それじゃあ流すわよー」
「直樹、当然だけど前は自分で洗いなさいよ」
「ちっ」
「何か言った?」
「別に。わかってるって」
英理さんが優しく泡を落としてくれる。
身体が密着するので胸の柔らかな感触が背中に当たるとそれだけで反応してしまう。

「ぷはー、やっぱり広いお風呂はいいねー」
「直樹君も一緒に温まりましょ」
そうしたいのはやまやまなんですが、察してください、英理さんっ!
タオルで前を隠し、必死に前かがみになりながら湯船へ浸かろうとする。
「あ、ダメよ直樹君。湯船にタオル沈めちゃあ」
「えっ?で、でもコレは……ああっ!」
無残にも簡単に剥かれてしまった。
当然のことながら元気な息子がめいっぱい反り返っている。

「……バカ直樹」
「だ、だってこれは不可抗力で……」
「あらあらまあまあ、これは大変ね。茉理」
「何?おかあさ……わわっ!」
「んん……っ?おわぁ!」
湯船に水しぶきがたった。