2-610 名前: 菜月らぶ [sage] 投稿日: 2006/10/29(日) 14:24:48 ID:GgACSvLf

 学院制服のズボンを下ろして腰かけた達哉の股ぐらに、菜月が顔を突っこん
でいる。
「くはあ、そ、それが、気持ちいい」
 鈴口をチロチロと舌端でくすぐれば、達哉は感じたままに声をあげる。
(うふっ。達哉って本当にフェラチオが好きなんだから)
 菜月は唇の端をほんのわずか緩ませてから、ちゅるちゅると淫靡な音をたて
て、口唇奉仕に耽溺する。
 ここはカテリナ学院の特別教室。授業が終わり、清掃時間も過ぎれば、まず
誰もやってこない穴場だ。トラットリア左門のバイトがはじまるまで時間の空
きがあるふたりはその時間を有効に、愛を確かめる行為に費す。年度が変われ
ば離れ離れになってしまうだけに、今一番したいことに時間を使っている。
 キスと抱擁はそこそこに、達哉は口でしてほしいと言い、菜月は頬を染めて
うなずいた。
 達哉が好きな以上に、菜月は彼にフェラチオをするのが好きだ。最初のうち
は彼が喜んでくれるからという理由だったが、今では肉根を口で味わうことそ
のものが大好きになってしまった。
 フェラチオからパイズリというのがふたりのセックスの通常パターンだが、
菜月は胸乳でペニスを挟むよりもずっと咥えていたいと思うことが多い。パイ
ズリでも達哉は大いに喜んで、彼が喜ぶことで菜月も嬉しくなるが、パイズリ
は見栄えが派手な割りに乳房そのもので女の側が感じる快感はそれほどでもな
い。それよりも、大切なモノに“口づけ”して可愛がりたい。口いっぱいに頬
張って存分に味わいたいと思っている。
 さすがに教室でセックス本番は無理、時間も足りないとふたりは認識してい
る。達哉はこのまま射精したいと願い、菜月はこのままこってりとおしゃぶり
して彼をイカせてあげようと張り切っている。
 しゃぶられてすぐ達哉はペニスからひろがる快楽の虜になってしまったが、
菜月には残り時間がどれくらいあるかまで計算に入れる余裕があった。早めに
射精させて二発出させるか、念入りなおしゃぶりで高めに高めて極上の一発で
満足させるか。
 菜月は一発勝負を選んだ。外堀を埋めるように確実に快楽ポイントを舐めて
突つき、じわじわと高めていく。
「う、う、う……」
 菜月の舌が竿表面を刺激するたびに、呻きが被さってくる。呻きが切羽詰まっ
てくることで、彼の昂り具合を悟る。
「はむ、んむ、んじゅ、じゅるっ、じゅぷぅん」
 押さえるポイントをすべて丁寧に舐めくすぐると、だしぬけに顔をあげ、にっ
こりしてからまた陰茎に吸いつき、ダイナミックに顔を振る。じゅぷじゅぷと
卑猥な水音を鳴らして達哉を一気に追いこむ。
「う、あ、ああっ、菜月、こ、このまま」
 あまりの快感に達哉の腰が浮きあがった。菜月の顔に押しつけられるように
腰を下ろすが、またすぐ跳ねる。
 男の腰が大きく浮いたとき、菜月は亀頭だけを含み、雁首を唇で挟んで引っ
ぱるように吸いあげ竿の根元を指先でしこしことほぐした。
「出るっ!」
 上の口が鋭い叫びを発したとき、鈴口から白濁液が迸った。菜月は亀頭に強
く吸いついたまま、勢いよく噴き出る牡ホルモンをこくんこくんと嚥下してい
く。
「ああっ、ああっ」
 放って飲ませる快感の声が教室に響く。ペニスでふさがれている菜月の口か
らは熱い息が漏れるだけで声はない。目許を紅に染め、嚥下を続けて白い喉を
震わせている姿がなんとも卑猥だった。