2-532 名前: 月の女神様 1 投稿日: 2006/10/19(木) 04:12:53 ID:zh4Qcvwq

ベッドで寄り添って眠る影二つ…あの日から何日が経ったのだろう?
まだ全然経っていない気もするが、逆に随分と遠い過去のようにも思える…
あの日から俺達は毎日を一緒にすごしている。
さすがにもうフィーナは学校には来られないが、一緒に佐門でバイトも一緒にやったりもしている。
フィーナが言うには「これも将来のためには必要なことです!」
だと。そんなわけで俺達は今晩も一緒に寝ていた。


草木も眠る丑三つ時とはこの時間だろうか?俺は眩しい光でふと目を覚ました。

「達哉…」
俺の傍らで小さく呟く少女…いや少女といっては失礼だろうか?彼女は立派な女性である。
俺が起きたときに一緒に起きてしまったのだろう。
「んっ、ごめんフィーナ。起こしちゃったか…」
こんな時間だ、悪い事をしてしまった。
「いいえ、達哉。私も今起きたところよ…月があまりにも眩しくて…」
そういってベッドの上から窓の外を見るフィーナ。太陽の光を反射して夜の街に光を照らす満月。
真ん丸な月は俺達をやさしく照らしていた。



「綺麗ね…達哉」
ぽつりとフィーナが呟いた。
「ああ、今晩は綺麗な満月だよ」
「月人は毎日地球を見て育つわ。だから私たちは地球がとても美しいものだと思ってる…
でも達哉はこれから月で暮らすのよ…大丈夫かしら?」
フィーナがおれに寄り添うようにして不安そうに言葉を続ける。
「俺達だって毎晩月を見て育ってきたんだ、月に親しみだってある。
なにせ地球人にとって月は昔から美の象徴だったからね。だから大丈夫さ!
それに場所なんか関係ない。隣に女神様さえいてくれれば」

と付け足し、俺はフィーナの月の光を浴びて銀色に輝いている髪を撫でる。
「まぁ!達哉ったら、何時の間にそんな御口が上手になったんでしょう?」
咎める口調ながらもフィーナの顔は穏やかだ。
「そんな事はないさ、俺の女神様だよフィーナは」
「ふふ、そんな達哉だったら大丈夫そうね…」



しばし続く沈黙、しかし俺にとっては嫌な沈黙ではない。
「ねぇ…達哉…」
フィーナが静寂を破る、体をぴったりとくっつけ俺の耳元で囁く。
「なに?フィーナ」
フィーナ額にかかった髪を直す。
「その…あのぉ…」
フィーナの顔はもう既に真っ赤だ。
勿論フィーナの言わんとしている事はわかってる。
でも少し意地悪したくなった俺は何も言わない。
「あのっ、達哉ぁぁ…もう、そのぉ」
目を潤ませ俺にくっついているフィーナ、艶っぽい声を出す。
こんな様子を見たら国王はどのように言うのだろう?
まあまず驚くだろうな。
俺は心の中で苦笑してしまった。
「どうしたいの?フィーナ?言ってくれなきゃ分からないよ?」
自分でも少し意地悪だなと思いつつフィーナの髪を撫で続けるのみでとどめる
「うっぅぅ…分かってるくせにぃ…」
少々いじらしい目でこちらを見てくるフィーナ。くらっと来るほど美しい。



そして…

「抱いて…」

蚊の鳴くような小さい声でフィーナは言った。
月の光が俺達を包む…

「フィーナ…」
フィーナが瞼を閉じる。フィーナにゆっくりと覆いかぶさり俺は唇を近づけていく。

唇が触れる、と同時にフィーナの舌が俺の口内に侵入してきた。
「んっ…ふ、んぅっ…!」
唇の接触点からくぐもった声が出る。

「…っく、んっ、ちゅっ、達哉ぁぁ、好きぃぃ…ちゅぷ…」
俺の触れるフィーナの体はもう既に熱くなっている。
俺は唇を離し、寝巻きの上から顔をフィーナの胸に埋めた。
一瞬、唇を離したことに不満そうな顔を見せるフィーナ。
しかし俺の顔の行き先が分かると安心して腕を俺の頭に回した。



「んっ、フィーナ…ふぃの胸、とくとく言ってるよ?」
「っ!、ふぁぁっ!」
胸も弱いのだろう俺が口を動かしただけで感じてしまっている。
そっと寝巻きをめくり、下着を着けていない乳房を外に出し口に含む。
「あんっ、あ……こ、声が出ちゃうっ、あっ、達哉ぁ…」
おもわず零れてしまう嬌声にフィーナ自身が戸惑っているようだ。
今までに体を重ねてきてフィーナはだんだんと感じやすくなってきてしまっているようだ。
勿論俺にとっては嬉しいことなのだが…
恥ずかしながらも必死に耐えようとしているフィーナの反応に、俺の中で何かが大きくなってくる。
そんな気持ちに耐えられなくなり、だんだんと硬くなってきた乳首を舌先で転がす。
「あっ、あぁっ!…やぁっ、ああぁんっ!!」
しなやかな裸体をのけぞらせ、フィーナは俺の体を抱く
そんな様子に俺はフィーナの頭を放し、フィーナの両足の間に体を入れた。
もう既に隆々と猛っている肉棒。それを見てフィーナが呟いた
「もう…入りたいのね?…どうぞ、達哉…私の中に…」
フィーナの了解を取り俺は肉棒を膣口に宛がい奥へと侵入を始める



ぎゅ、ぎゅ、っじゅぷ、ぐにゅっ・・・・・・・・

「あっ、くうぅぅぅんっ!!」
フィーナが甘い声で鳴く。フィーナの膣壁がおれの肉棒に絡んできた。
「凄いよっ、フィーナのなか!」
フィーナの膣は俺を受け入れるたびに俺を喜ばしてくれる。
肉棒が最後まで入るとフィーナが腰に足を絡ませてきた。
「ああっ、深い…奥までぇぇっ、んっ、達哉っ」
これならもう大丈夫そうだな。俺はそう感じるとフィーナの奥で肉棒を前後に動かす。
じゅぷ、くち、ぐちゅっ、んちゅっ…
注挿を続ける。奥に到達するたびにキュッと膣内が締まる。

「はうっ!んっ、くうぅ!ひゃうぅ!!たつっ、大きいっ!奥にっ!」
俺が動くたびに俺に覆い被さられているフィーナの口から嬌声が溢れてくる。もう先ほどの時のように我慢はしていない。



ああぁ…達哉ぁ…好き…愛してるわっ、んっ!!」

快感に身を任しているフィーナ。いつもの凛とした彼女とは違い、
自分に身を任せ、鳴いているフィーナに俺は愛おしさと極上の快感を感じる。
「フィーナっ!ううっ、我慢できないっ!」
「はうぅ、んんっ、達哉ぁぁぁっ!!だめぇっ、はうっ!」
俺も必死に腰を動かす。いつのまにかフィーナも同調して自ら腰を動かしている。
「はふうぅんっ!!ああぁっ!凄いのっ!達哉ぁっ!あそこがっ!きゃふっ!達哉のっ、太いところがぁっ!奥で…あっんっ、擦れてっ!」
歓喜の声を上げるフィーナ。それに合わせて膣内もあれの精液を搾り取ろうとばかりに蠢く。
「ううっ、フィーナっ、俺もうっ!!っ!」
俺の奥底から抗いきれない射精感がこみ上げてくる。
「ああっ!達哉っ!!私ももう!達哉っ、好きぃぃ!!すきぃ!!中にぃぃ!出してぇぇ!!」
二人が同時に頂点へと上り詰める。



「ごめんぅ!フィーナっ!!」

ドクッ!、ドクッ!ドクッ!、ドクン、ドクン、ドクンッ…

俺は全てをフィーナの中に放出した。

「達哉ぁぁぁっ!あううぅぅぅ!!あぁぁぁ!!」
フィーナも絶頂に達する。
俺達は二人同時に果てた。フィーナの中で精液が跳ね回っている。
ドクッドクッドクン…
まだ射精は終わらない。

「「はぁ、はぁ、はぁ…」」
二人の荒い息が部屋を覆う。
「はぁ…はぁ、フィーナ…」
「んっ、達哉ぁぁ!」
ちゅぷ、んっ、くちゅ、うっ、ん…
再び俺達は熱い口付けを交わした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・



その後俺達は二人とも繋がったまま行為の余韻に浸った。この時の俺達の間に言葉は必要ない。
「ねぇ達哉…」
こういうときに話しかけてくる役はフィーナだ。おれはそれを聞くのである。
「今更かもしれないけれど、やっぱり私は達哉の隣にいれて嬉しいわ。
あなたがいなければ私は駄目だったかもしれない、ううん、絶対に駄目だったわ…ありがとう、達哉」
「俺こそだよ。今こうしてフィーナの隣にいることが出来て嬉しい。これは最近落ち着いてきて本当に思うんだ。
こちらこそ、ありがとう、フィーナ」
「ええ、」


俺達は決して一人では生きていけないんだ。たとえ凛々しく、素晴らしい姫であっても俺を頼ってくれている。
だから俺も精一杯の努力を持ってフィーナを支えよう。
「フィーナ?」
そんなことをフィーナに言おうと思って声をかけたがフィーナはすでにすうすうと眠っていた。
やっぱりフィーナも疲れたのだろう。
俺も疲れてきた。明日は休日だ。ゆっくりと寝ていられる。
朝にミアが起こしに来たときは少し恐いが、笑って誤魔化そう。
「それじゃ、お休み。月の女神様…」
布団に包まりフィーナと寝る。


明日もいい日になればいい…そうして段々と俺の意識はまどろみの中に落ちていった…