0-191 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 05/03/16 23:59:02 ID:XA1yegio

──時計は夜の11時を回った。
まだ源三も帰ってきていない……。
さっきの出来事が忘れられず悶々とした時間が過ぎてゆく。

ちゃーちゃちゃっちゃーちゃーちゃーらら♪
沈黙を破って携帯の着信音が鳴り響く。
差出人は……茉理か。
内容は……『今日はちひろの部屋に泊まるからお母さんにも伝えといて』
でかしたぞ、我がいも……いや従妹よ。
これでもう一度英理さんに話す口実ができた。

チ ャ ン ス が 再 び 巡 っ て き た の だ ! !
ひとり天井に向かって拳を突き上げガッツポーズを決める。
心臓が高鳴る。あらぬ妄想をしながらドアを開けて寝室へ向かった。

──渋垣夫妻・寝室前(BGM:invisible shadow)
深呼吸して心を落ち着かせる……辺りがシーンと無音になる。
それで耳が冴えたせいか、寝室の中からの音が聞こえてきた。
これは何だろう……水の弾ける音のような、荒い息遣いが聞こえるような?

その瞬間、俺の頭の中で何かが閃いた!
そう……英理さんは自慰行為をしている、と!!
いや、仮に違っていても俺は茉理からの伝言を伝える義務があるのだ!
意を決してドアノブに手を掛けて、ゆっくりと力を込めてひねる。

「んあっ、はぁっ……くうぅ……っ、あ……直樹く……んっ!」
(BGM:ナイトメア)
扉の隙間から聞こえてきたのは紛れもない英理さんの喘ぎ声だった。
中が微かに見えるほどの隙間から食い入るようにその姿を見つめる。
ベッドの上でパジャマをはだけさせて自ら胸や秘部を弄っている。
やっぱり英理さんもさっきのだけじゃ物足りなかったのでは……そんな考えが頭を支配する。