2-436 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/10/14(土) 09:49:43 ID:IBHhMgVA

 フェラチオでしたたかに精を搾りとられた達哉は、ぼんやりとしてベッドの
端に腰をおろしたままだ。
「うふふ。まだ、まだよ」
 素っ裸のフィーナが、達哉の前に立つ。胸のふくらみも、秘所も隠すことなく
晒している月の姫は、妖艶な笑みを浮かべて舌舐めずり。
 緑の瞳が輝くと、美しい銀髪がしゅるしゅると伸びて、達哉の手足を縛る。
「な、な、な……」
 あやかしの技を見て、目を大きく見開く達哉。
 さらに分かれた髪が剥き出しの股間へ、ペニスに巻きつく。
「これが、いいのよ……」
「う、あ、あ」
 恐怖と驚愕に満ちていた達哉の顔が、緩んでくる。
 何重にも巻きついた髪はうねうね動くかと思えば、絡んだ状態で回転して肉
茎をこする。
「お、おおぉ……」
 髪の先端が鈴口をくすぐって、尿道口から内部へ侵入した。細い髪はペニスの
なかからも妖しい刺激を生みだして、達哉の心まで縛ってしまう。
 綺麗な銀髪によって締められ、しごかれ、手でも口でも性器でもありえない
究極の快感を授けられている。不気味な彼女を視界に捉えていても、圧倒的な
快感の前にはどうすることもできない。
「ふふふ。気持ちいいでしょう。でも、気持ちいいだけでは済まないわ。私の
この姿を見てしまっては」
 フィーナの小さく整っている口が、カッと開いて耳もとまで裂ける。
 ペニスの根元に巻きついていた髪がヒュンという音をたて、鈍い音が続く。
「え?」
 ぽかんと口を開けたのち、達哉は己れの股間を見下ろす。
 そそり立っていた一物は、スパッと見事に切り落とされていた。
「うぎゃあああああああ!」

「きゃあっ」
 甲高い悲鳴で目を開けると、彼女のびっくりした顔がある。
「ど、どうしたの。達哉」
「え、うわっ、フィ、フィーナ」
 とっさに下を見る。
 フィーナといっしょにベッドに並んでいる体に異常はない。あるべきものが
ちゃんと股間にある。
「なに、なにがあったの?」
 心配そうな顔を向けてくるフィーナへ。
「……ごめん。夢だ」
 頭を小さく下げる。
 ほっという息のあと、穏やかな言葉が続く。
「どんな夢?」
 フィーナの声で、最後のシーンを思い出す。冷や汗が背中でタラリと流れる。
「いや、その、えっと……ははは、怖かったことしかもう覚えてないや」
「そうなの。うん、夢ってそういうものよね」
 フィーナは首を傾げてから、にこっと。
「うふ。じゃあ、悪い夢を吹き飛ばすくらい気持ちよくしてあげる」
 艶かしく体を擦りよせてくる恋人に、達哉の顔から固さが抜けていく。
「そういうテクニックがあるって、見つけたの」
 フィーナは達哉の股間に顔を寄せ、
「この髪の毛を使って、ね」
 と言って銀髪を束ね持ち、妖美な顔で先端を舐めあげた。