2-369 名前: 静寂の淫夢 [sage] 投稿日: 2006/10/11(水) 05:29:22 ID:39tgs2RB

「はぁっふぁっ……達哉、気持ち良いわ……達哉」
「フィーナ……好きだ、フィーナ」
「ええ、好きよ……私も、達哉が好き……好きよ」

「やれやれ、婚姻の儀と世継ぎ誕生……順序が逆になりそうだ」
月の姫と地球の一般人の秘め事を、一対の赤い瞳が見詰める。
容姿は幼いのに、その物腰はそれとは正反対。
月人リースリット・ノエルの身体に住む者、フィアッカ・マルグリッドがそこに居た。
「あまり気持ちの良い物ではないが、精神的な保養も必要だ。まあ悪く思うな、代金ならちゃんと払ってある」
うわ言のような声がドア越しでもかなり響くのに、他の部屋は静かなまま。
穂積さやか、朝霧麻依、ミア・クレメンティス……家の住人も寝静まっている。
フィアッカは、手に持つ装置を見て呟いた。
「そろそろバッテリーが切れそうだな。予備を頼まねば……む、そろそろか」
赤い視線の先では、ビショビショになったフィーナの秘所に達哉の肉棒がセットされる。
フィアッカの耳には良く聞こえなかったが、多分了承の言葉だとフィアッカは思った。
そしてフィーナの歓喜の声があがり、2人は重なった。
「何度見ても良き物だな。彼等を見ていると、私が必要なくなる日も近いようだ」
微笑ましいというように、2人の性交を見続ける。
「フィーナ! 出るよ!!」
「ええ、出して!」
ドプッ! ビュクッ!
フィーナの股間が溢れた白い液でまみれ、二人はそのまま倒れこんだ。
2人を見て、満足そうにフィアッカは呟く。
「眼福眼福。ではそろそろ部屋に戻り、眠るとしよう。リースリットの身体だ、そう無理はさせられない」
そう呟くと、フィアッカはさやかの部屋へと戻ろうとする。
「……その前に、少しばかり昂ぶった物を発散させるか」
情事があった部屋の前から、人の気配が消えた。