2-352 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/10/09(月) 22:28:50 ID:1ploWONy

「ああっ、達哉、達哉ぁ」
「だいじょうぶだ。俺はこうして、ずっとフィーナと、だからもう」
 とまらない、とまらない。フィーナを求めてやまない。荒れ狂う激情のまま、
蹂躙するように、弱い牝を犯すように、俺はフィーナの肉穴にペニスを突っこ
んで動かし、咆哮する。

 俺を襲った悪夢……夢のなかの俺は自由を奪われ、二人の男にフィーナが犯
されるのを見ることしかできなかった。現実の世界に帰ってきても、その悪夢
は真であったかのように鮮明で、両手両脚が動かせるのに気づくまで時間がか
かった。
 俺が大声をあげて起きたときにもフィーナはまだうなされていて、無理矢理
起こすと泣きじゃくりながら俺にむしゃぶりついてきた。そう、フィーナも悪
夢を、俺とまったく同じ夢を見ていたのだ。
「夢……とは違うのかもしれない」
 ぽつり、ぽつりと、口にするのも汚らわしい中身を互いに言いあって、同じ
夢を見ていたと知ったフィーナが小声で言った。
「夢じゃない? そんな馬鹿な。だってこうして、俺たちはちゃんと」
「この世界と似て非なる世界が、それが現実である世界があって、私たちに伝
わってきたのかも……」
「……」
 なんのことだかわからない。わからないが、夢ではないとしたら……ああ、
怖い。怖い。なんだそれは。
 フィーナも怖がっていた。ガタガタと身震いしている。
 それでもフィーナはにっこりと、ほぐそうとしてもほぐせないこわばりを残
したまま微笑んで、俺に言ってくれた。
「でも、そうだとしても夢なのよ。この世界はこうして、月と地球はずっと平
和で」
「当たり前だ」
「私と達哉は――」
 涙がぽろぽろ零れるフィーナの目もとを指で拭い、唇を荒々しく奪い、吸った。
 フィーナは俺に負けないくらい吸いかえし、舌を差し入れて絡めてきた。
 そうだ。これが現実だ。俺とフィーナは誰にも冒されない。月と地球は俺た
ちのようにひとつになるんだ。
 今、この世界を、ここにいる俺たちを肌で確かめあう。
 …
 ……
「あっ、あっ。お願い、達哉。そっちをして」
 ぐいっと尻房を割ってアヌスを凝視していた俺にフィーナが訴えてきた。
「私のお尻も達哉のもの。他の誰にもあげない。達哉が、達哉にしてほしいのっ!」
 俺がじっと見つめていたのは、フィーナのここがまだバージンであることを
確かめるため。その心がそのままフィーナに伝わっていた。だからフィーナは、
汚辱穴を進んで俺に差し出してくる。
 夢と現が渾然となる。フィーナを犯されて、たまるか。欲しい、欲しい、
フィーナを。フィーナのすべてを奪い、俺のものにしたい。
「ああ。俺が、俺がフィーナのこっちも、もらう」
 かちんかちんのペニスの先を肛門に合わせた。女の穴を貫くという原始的な
本能、求める気持ちのままにアナルに突っこむ。
「ひいいいぃ」
 夢で聞いた悲鳴と似ていて、全然違う声。
 苦しくても、痛くても、フィーナは喜んでいる。喜びの声を俺があげさせて
いる。フィーナが望んで、俺が望んで、こうしてつながっている。
「うおおおおっ」
 入れてすぐ、俺は射精した。びゅるびゅると熱い液体を尻穴の奥に注ぎこむ。
「きゃああん」
「うお、うお、うおおっ」
 ザーメンでぬるつくアナルでペニスを激しく抽送する。きつい穴でこすって
固くなったペニスから、またも精が迸る。
 なんどでも注いでやる。これこそが、今こうしてふたりだけでいる、月と地
球が共に進んでいく世界の証なのだから……。