2-85 名前: ◆YCcLltUCmU [sage] 投稿日: 2006/09/12(火) 19:01:31 ID:IuzPrZeq

「そろそろ、するぞ」
「うん」
 艶っぽい目でうなずいた菜月へ達哉が取り出してみせたのはごく普通の
手ぬぐい。なんどもそうしたように、達哉は手ぬぐいを菜月の口に噛ませて
猿轡にしてしまう。
 菜月が遠くの大学に行くまでの残り時間、若い恋人たちは機会さえあれば
体をつなげていた。ロストヴァージンのときから快感を得ていた菜月の肉体は、
性交のたびに感度があがり、あられもない声で泣くようになった。しかしこれが
困りもの。
 達哉の部屋でするにせよ菜月の部屋でするにせよ、ドアも窓もしっかり
閉めてはいるが、しょせん普通の家の防音設備はたかが知れている。性感帯が
しっかりと開発されてしまった菜月のたてる悲鳴は耳をつんざくほどで、
周りにバレないかと冷やりとしてしまいセックスに水を差してしまう。
 あるとき達哉がちょっと試してみようと言いだしたのが、口を封じての
セックス。
 ハウツー本にあったソフトSMの知識で提案したのだが、これがふたりに
ばっちりとはまった。悲鳴を呑み込むことで菜月の性感がグンとアップし、
初めて潮吹きしたほどの絶頂へ昇ってしまったのだ。もちろん、もごもごという
小さな声は外まで出ていかない。心配する必要がなくなって、より大胆な
プレイも試すことができた。
 それからのふたりにとって、女の口を塞ぐアイテムは最高のエクスタシーを
得るために欠かせない。だから菜月は口を封じられただけで恍惚となり、
自分から進んで四つん這いになって豊満な肉尻をクイッ、クイッと淫らに振る。
 すぐさま肉根を突き立てたくなる淫猥なポーズだが、達哉もそうそう誘惑に
乗らない。うつぶせになった彼女の背後に立つと、
「そらっ」
 ピシャッ!
 いやらしい牝犬をしつけるために、大きな逆ハート型を描く尻房を平手打ち
にする。
「ンンングゥ」
 封じられた口からもれる息音。苦しそうにも聞こえるが、振り向く菜月の
目に浮かんでいるのは淫欲のきらめき。だから達哉も遠慮なく、手を振るう。
 ピシッ、パシィ、パーン、パシッ。
 乾いた音がなんども鳴り響く。
 びく、びくっと感じている菜月は叩かれてなお尻を高く掲げ、もっとぶって
と前後に揺すっている。達哉が力のこもった張り手を見舞い、たぷたぷした
尻肉が激しく揺れる。
 いつのまにか、肉襞の狭間からポタポタと淫蜜が垂れ落ちていた。牝犬は
しつけられるどころか、スパンキングを受けるたびに発情して蠱惑的な体臭を
漂わせる。
 叩かれた尻が真っ赤なら、肉感的な体も興奮でピンクに染まっている。
 菜月の官能はスタンバイ状態にある。こうなれば、やることはひとつ。
 達哉は尻肉をひっつかんだ。痛みにびくつく菜月に構わず、ペニスを一息に
膣穴へ打ちこんだ。
「フーッ、ウッ、ウグフ、フフゥ」
 菜月の背が反って、全身が細かく揺れた。
 軽くイッた菜月を達哉はいっそう激しく突きあげる。彼女をさらなる高みへ
運ぶべく、さかりのついた牡犬と化して腰を振りまくった。