2-59 名前: フィーナらぶ [sage] 投稿日: 2006/09/06(水) 08:30:22 ID:SpzxpmjA

「くうぅ……フィ、フィーナ、もっと」
「どうしようかしら」
 陰茎にくなくなと舌を這いまわす巧みな口舌奉仕で達哉を高めていたフィー
ナは、さらなる刺激を望む声を聞いて逆に顔をあげてしまった。
 指でさすって快楽の火を絶やさずにいるが、舌と唇がなくなってしまっては
煮え立っていた男の劣情も徐々に醒めてくる。一度高まっているだけに達哉は
いらだたしさを募らせてしまい、愛しい彼女が今は狡猾な女狐に見えてしまう
ほどだ。
「いじわるするんだなあ。フィーナは」
「あら。達哉のほうがもっといじわるじゃない」
 目に不満の光を浮かべてぐちぐちと言う達哉を、フィーナは艶然と見返す。
ぺろっと舌舐めずりしてフェラチオに戻ろうとして、そこでストップ。見せつ
けるだけの彼女に達哉は憤懣やる方なくなる。
 フィーナの言い分も、実はもっとも。普段のセックスで、いよいよ性器同士
の結合というときには達哉がなかなか入れずに焦らし、挿入したあとでも腰の
動きを時折りとめてフィーナを焦らしに焦らして狂わせることしょっちゅう。
 だから口唇奉仕をする今くらい、フィーナだっていじわるがしたい。
「あんまりいじわるされると、不感症になって、勃たなくなるかもな」
「えっ?」
 ぽつっと洩らした達哉の顔は深刻で、フィーナの顔から余裕の笑みがすっと
消えていく。
「出す寸前まで行って、でもずっと出さないでいると感覚がおかしくなるって
話を聞いたことがあるんだ。そのうち、どんな刺激を受けても射精しない――」
「そ、そんなのだめ、いやっ。ああっ、ごめんなさい。私、私が、あふぅん」
 驚きあわてたままフィーナはペニスをぱくっと咥え、ぺちゃぺちゃと唾液音
を鳴らしながら舌を使いはじめる。舌だけでなく、唇を締めこんで、強く吸っ
て肉根をさっき以上に高めようとする。
 いきなりのサービスに、達哉の顔がだらしなくほころぶ。
「う、うんっ、こ、これだ。このまま、ちゃんとイカせてほしい」
「うん、んんっ、うっうふん。ふっ、ふあっ、ふううん」
 軽くうなずいて、フィーナは口唇奉仕にいそしむ。あせるがゆえにこぼれて
しまう涎れが朱唇にまとわりつき、なんともいえない艶っぽさを漂わせている。



(ふふふ。まだまだフィーナも甘いなあ)
 熱心にしゃぶるフィーナを見下ろしながら、達哉は心でペロリと舌を出した。
 不感症になるなんて口からでまかせ。勝ち気なお姫様は、素直にフェラを頼
んでもなかなかしてくれない。でも、こういうふうに搦め手で攻めれば、あっ
さりといじわるをやめ、尽くしてくれる。
(ま、そこが可愛いんだけどね)
 ひとりでのろけているあいだに、彼女の舌先が亀頭の切れこみをくすぐりは
じめた。鈴口を開いてなかまで入ってこようとするこの奉仕は、かなり効く。
「よ、よし、出るぞ。うん、俺はちゃんと、射精できそうだ」
「ふむううぅ、うっ、うっ、うふぅ、んんんっ」
 マグマが煮え立つのを感じて達哉が叫ぶと、フィーナは屹立を咥えたまま嬉
しそうにうなずく。唇がカリ下をきつく締めこみ、尿道口を中心に舌がちろち
ろと亀頭を這いずって、達哉を頂点に導く。
「ん、んんんーッ!」
 どくどくどくっと白いマグマが噴出し、月の姫の口を襲った。熱い飛沫が口
蓋にへばりつき、舌の奥にも付着する。
 次々に放たれる樹液をフィーナは粘膜を震わせて喉へ落としていく。ごくん
という音が鳴って、白い喉が揺れる。高貴な姫が牡液を「飲んでいる」という
光景だけで達哉の興奮が高まり、肉棒が新たなザーメンを吹きこぼし、おびた
だしい量を飲ませることになる。
「……ふはっ、はっ、はあっ」
 ずっとペニスに口をくっつかせていたフィーナは、長い射精が終わってやっ
と息継ぎをした。
「ありがとう、フィーナ。とっても気持ちよかった」
 達哉が目を細めて銀髪を優しく梳き撫でると、フィーナは美麗な顔を羞じら
いの色に染めて。
「ごめんなさい。さっきはいじわるをして」
「いいさ。ちょっとくらい。フィーナはちゃんと口でしてくれて、しかもこう
して飲んでくれるんだから」
 途中がどうあれ、したたかに放った達哉は満足して、指を伸ばして細い顎の
下から喉をくすぐった。猫を可愛がるような指遣いに、フィーナも猫のように
目を細くして嬉しそうに頬をゆるめる。
 くすぐられるフィーナは肉棒を握ったまま、くすぐりをそのまま伝えるよう
にしこしことしごきたてた。
 射精を終えて柔らかくなりかけたペニスが、すぐに固化する。肉欲も、出す
前以上に滾ってくる。
「まだまだし足りないよ。いいだろ」
 達哉の手がすうっと下がって、ふくよかな胸乳を握った。フィーナは「はふぅ
ん」という甘い喘ぎを洩らして、こくっとうなずく。
 達哉はフィーナにのしかかって、勃起した肉根の先で恥裂を探る。愛撫の必
要がないほど濡れそぼっていることを確かめた瞬間、ずぶっと根元まで挿入し
た。