2-32 名前: フィーナらぶ [sage] 投稿日: 2006/08/24(木) 21:32:07 ID:NW6GSKd6

「ピンク、かな」
「それでいいのかしら?」
「……ああ」
 達哉が小さく首を振ったのを見てフィーナはひとつ息をつくと、ドレスの裾
をつまんで、たくしあげていく。愛する男しかいないこの場だからこそできる、
はしたない行為。
 白い脚が露出してもなおドレスは持ちあがって、姫の股間を隠す布まで露わ
になった。フィーナが着用しているパンティの色は、ピンク。
「よし」
 達哉が拳を握ってガッツポーズ。フィーナの頬が真っ赤に染まった。
「さて、なにをしてもらおうかなあ」
 ふたりの痴戯は、こうして下着の色を当てることからはじまる。パンティの
色を見事に言い当てれば、達哉はフィーナに言うことを聞かせることができる。
外したところでフィーナが達哉に要求できるわけじゃない非対称のゲームだが、
しょせん「お遊び」なのだから男も女も気にしていない。
 あれこれ考え、にやついていた達哉の顔が、輝く。
「そのピンクパンティを穿いたまま、オナニーしてもらおう」
「……わ、わかったわ」
 あまりにもひどいことなら拒否できるが、オナニーならなんの問題もない。
要求するほうも要求を呑むほうも、阿吽の呼吸で通じている。
 フィーナは裾を持ったままの手を股間へ近づけていく。人差し指を伸ばし、
恥丘をそっと押した。
「はふ」
 男を迷わせる蠱惑的な声。聞き慣れている達哉ですらごくっと息を呑んで、
恋人の媚態に見入ってしまう。
 ドレスを持ったままなので、フィーナの手はゆっくりした動きしかできない。
しかし青いドレスの裾が上がったり下がったりして股布を隠すチラリズムが、
なんとも男の情欲をそそり立てる。
「フィーナはよく、パンティを穿いたままオナニーするの?」
「ん、くふうぅ……し、しないわ」
「パンティを脱いで、するってこと?」
「そ、そうよ。下着が汚れたら、こ、困るから、あッ、アアン」
 唇を舐めまわし、甘ったるい喘ぎをこぼす月の姫。唾液に濡れ光る朱唇が艶
かしく、フィーナの官能の高まり具合をそのまま示している。
 今こうして同じ星にいて夜をともに過ごせるときにオナニーの出番なぞない
が、地球と月とに離ればなれでいるときはフィーナは毎晩指戯で寂しさをまぎ
らわせている。もちろん達哉だって愛する人を想って肉根を手で握り、自家発
電に励んでいる。
「今日は汚してもらうよ。ぐしょぐしょに濡れるくらい、激しいオナニーをす
るんだ」
「あ、アアッ……」
 命じられただけで、ジュンと股間が濡れる。全身が気怠くなり、豪華なドレ
スが重く感じられてくる。
 ふらふらと、フィーナはベッドに腰を降ろした。ドレスを大きくまくりあげ、
膝を開いて、自由になった手でパンティ越しに肉裂をリズミカルになぞっては
クリトリスのある辺りをなんども押す。達哉の言葉に沿うように、割れ目から
大量の蜜があふれでてパンティがしとどに濡れる。股布の色はくすんだピンク
になり、鮮紅色の肉唇が透けて見えはじめた。
「たまんないよ。パンティが濡れ濡れで、フィーナのオマ×コばっちり見える」
「ン……んはぁ、見えてるのね。オナニーで濡れてる、オ、オマ×コが、んひぃ」
 見ている彼の喜び、見られる自分の悦び。一人遊びでありながら彼とつなが
る行為でフィーナはどうしようもなく昂り、淫ら極まりない指遣いをなおも披
露するのだった。