1-507 名前: ワールド杯 作品別三つ巴のハレーム合戦(にられば) [sage] 投稿日: 2006/07/22(土) 22:39:05 ID:eANTGLWv

その頃、衝立の左右両側でポニテールキャラがギシギシアンアン状態なのに何も
進展していないグループがあった。
それは明け瑠璃組だった。
このグループには幾つかの懸案事項が存在していた。
まず、ミアについて。
彼女はあくまでフィーナの従者で在り続けようとしている。
達哉と関係を持つこと自体を拒否している。
「そ、その、姫様の旦那様とど、ど、ど、同衾なんてできません!!」
とこんな感じだ。
そして一番の問題は達哉だった。
達哉の肉棒は姿を現し既にいきり立っており、準備は整っているのだが………。
当の達哉が気を失っている。
話は少し時系列をさかのぼる。

それは誰が最初に達哉の相手をするのかという事から始まった。
はにはに組と同じで一人を除いて全員が処女という事、その中に一際年齢の高い女性が
存在した事に問題があった。
それは恭子と同じような理由であったが、さらにある一線を越えているのかどうか
という女性にとっては凄く重要なファクターを含んでいる事について誰も突っ込めなかったのだ………
何でも破瓜は若いうちに体験しておかないと後々、いざという時に凄まじい痛みに襲われるらしい。
正直若くないからというのが理由である。
達哉の一番濃い精液で妊娠しやすくしてあげようという計らいがあったのかどうかは分からない。
フィーナをはじめ、他の女性陣からも達哉との一番を進められていたのだが………
「姉さん、まだ綺麗だから大丈夫だって。とてもみそグワァッ………」
達哉の額に何かが高速回転しながら直撃した。
舞い上がったソレはクルクルと回転速度を落としながら床に落ちる。
それは紛れも無く杓文字だった。
「達哉君………この世界には決っして、決っっして触れてはいけない話題がある事を
知らなかったみたいね」
あくまで笑顔のさやか。
菜月が自分の太股の辺りをさすってハッとする。
サスペンサーに収まっている筈の杓文字が無かった。

パンドラの箱を開こうとした者に罰が下ってしまった。
こうして、達哉自身が臨戦態勢にありながらも誰も手を付けられないという事態が勃発したのだった。
誰だって相手の男性が気を失っている間に処女を捧げるなんて離れ業を用いようと
する程の腹黒女は存在しない。
「ひ、一先ず準備をしましょう」
フィーナはそう言って達哉自身を口に含むのだった。