1-482 名前: ワールド杯 作品別三つ巴のハレーム合戦(にられば) [sage] 投稿日: 2006/07/09(日) 21:59:04 ID:fso4WQLV

一先ず三組の御一行はシンフォニア号から降りる。
するとそこには検査官が待ち構えていた。
はにはに組と明け瑠璃組は事情を検査官に打ち明ける。
「失礼ですがお名前は?」
「久住直樹」
「藤枝保奈美です」
はにはに組から名前を申告する。
「はいはいっと」
検査官は持っていた端末に次々に名前を入力していく。
「はいはい、ありました。貴方達は21世紀の初めに突如行方不明となってますね………」
「そ、それって私たちは元の時代に戻れないって事ですか!!」
結が詰め寄る。
「多分………」
はにはに組の面々はグッタリとうなだれる。
「次は貴方達ですね」
検査官は明け瑠璃組を見る。
「貴方達もここでお調べしたいのですが先に検疫検査の為に移動してもらいます」

軽く検査の済んだ一行は会議室の様な部屋に通されて、これからの事について説明を受ける事となった。
例の検査官が説明を始める。
「えー、これからの皆さんの生活についてなんですが………」
事の大まかな顛末を玲が渋垣、藤枝両夫妻に説明したらしい。
お陰で残してくれた貯金がとんでもない額になっているとの事。
早速、端末で貯金額を見せてもらう。
「0が沢山あるね………」
「………………………」
絶句する保奈美と茉理。
「でも惜しいな、あと少しで0が十個だったのに………」
緊張を解そうと馬鹿なことを口にする直樹。
「因みに、それ日本円じゃないですよ」
「えっ?」
「米ドルです。現在のレートだと一ドルあたり110〜120円位でしょうか」
「ふーん、今も昔もあまり変わらないな………………………………………………って、おいっ!!!!!」
「それって、私達、億万長者ってこと………………………」
「なんだか実感わかないなぁ…………というより直樹が為替相場を知ってた事の方が驚きかも………」
神経が太いのか相変わらずふてぶてしい茉理。

明け瑠璃組はフィーナの身に付けていた宝石を売り払って当面の資金にすることになった。
シンフォニア組は当分生活保護を受ける事となるらしい。

「私達はどうやって生活していけばいいのでしょう?」
ふとした疑問を投げかけたのは結だった。
はにはに組の中でも残りの四人は資産もなければ生活保護の受給資格を持っていない。
義弟が直樹と同化してしまったポニテ少女。
同じくショートカットの少女。
大人の魅力を持て余す女教師。
同僚で前者とは正反対の女教師。
不安たっぷりの四人の処女。
検査官はあっさりと、とんでもない事を口にした。
「そうですねぇ………久住さんに養って貰ってはいかがですか?無論、居候ではなく妻として………」