1-332 名前: 失われた技術(テクニック)? (にられば) [sage] 投稿日: 2006/04/16(日) 22:59:01 ID:F79k4SmQ

ポツーン
天井から水滴が落ちてくる風呂場。
ここに服を着たまま使用する者はいない。
無論、今ここを利用しているフィーナとリースもだ。
フィーナは膝にリースを膝に抱えて泡だったスポンジで彼女を洗っていく。
(達哉の子供が出来たらこんな感じになるのかしら?)
そんな事を考えながら丁寧にリースの身体を洗っていく。
一方のリースは顔を赤らめつつもいつもの仏頂面で俯いている。
目の前をフィーナのしなやかな腕が何度も何度も通り過ぎていく。
(ん?)
ふとフィーナの肩口が目に止まる。
何か赤い後がある。
首の付け根にも在るそれを段々と目で追っていくとフィーナと視線がぶつかる。
「じゃあ、お湯で流しましょう」
優しく微笑みかけるフィーナ。
まるで我が子と対しているような雰囲気を醸し出す。
リースはフィーナの優しい母性愛的なオーラに取り込まれつつあった。
おかげでいつもの反発的な断りを入れる事が出来ない。
「さあ、きれいになったわ」
リースの身体から泡が取り除かれ膨らんでいない胸や恥丘が露わになる。
「………あ、ありがとう………」
そう言うとプイッとそっぽを向いてしまう。
「ふふっ」
優しく笑うフィーナ。
彼女にはそのリースの行動が照れ隠しである事が分かっているのだ。
だがリースは困っていた。
フィーナのペースになっている。
これでは達哉に探りを入れるべくフィーナと風呂に入ったのに収穫が無しになってしまう。
だがチャンスは向こうから転がってきた。
「今度は私を洗ってくれるかしら?」
………こくん
リースはゆっくりと頷いた。
これは絶好の機会だった。
フィーナの身体に直に聞いてみる又と無いチャンス。
だがいざ、太陽のような笑顔のフィーナを目の前にするといざ行動に移れない。

全てが終わり、リースは浴槽の中でフィーナに抱え込まれていた。
キュッと後ろから抱きしめられている。
タプタプと浮かぶ乳房の柔らかさを顔の左右に感じながらまったりとした雰囲気の中にいた。
まるで自分が母親に優しく抱かれている赤ん坊の様に思えてくる。
自分でも何が何だかよく分かっていない。
ただ何気なく水面に浮かぶその乳房の先端を口に含んでしまうリースだった。