1-169 名前: プリンセススクランブル番外編 -闇- [sage] 投稿日: 2006/02/23(木) 02:22:22 ID:GJdofir5

ヴウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン……カッ────!!
時空転移装置は唸りながら光を発し、達哉とフィーナを送り届けた。
「リースさんから最後の入電がありました。どうやら無事到着したみたいです」
「よかったですね、先生もお疲れ様でした」
文緒は差し入れのプリンを手渡すと結は喜んでそれを受け取った。
「それでは、私たちはそろそろ……」
「そうですね、暗くなってきましたからみなさん気をつけて帰ってくださいね」
「先生、さようなら」
文緒、保奈美、ちひろの三人は揃って時計塔を後にした。

「じゃあみんな帰りましょうか」
「あのっ、私……ちょっと温室に寄ってから帰りますから、すいません」
「そっか、藤枝さんは?」
「私はなおくんを起こしてあげないと」
「そうだったね、それじゃここで解散っと」
「秋山先輩、藤枝先輩、さようなら」
「うん、今日はお疲れ様」
「橘さんも遅くならないようにね、藤枝さんはあとのことよろしくね」
「バイバイ、秋山さん」
文緒は校門の方へ、ちひろは温室の方へ向かったのを確認し、
保奈美は校舎に入って屋上を目指す。
空には夕闇が広がり、夕月もうっすらと顔を出していた。冷たくなった風が吹きつける。
屋上の最奥部で伸びたままの直樹を見つける保奈美。

「なおくん、起きて。風邪ひいちゃうよ」
「ん、んー……っ、あ……保奈美」
「大丈夫みたいだね、さあ行こっ」
保奈美の手を借りて起き上がる直樹。
「何だか変な夢でも見てたようだ」
「そうだね……」
「……ここで話すのもなんだし、中入ろうぜ」
「うん」
無言のまま階段を降り、自分たちの教室に入った二人。
何気なく自分の席につくと、たちまち微妙な空気がその場を包み込む。
「あ、あれは、その、何ていうかな……」
「言い訳……するの?」
「……ごめんなさい」
「……謝れば許せるってものじゃないんだから」
保奈美は少し拗ねたように言う。
「うー、あー、何言おうとしても言い訳にしかならねえ」
「……綺麗だったもんね、フィーナ姫」
「あ、ああ……」
「あれだけ魅力的な人が目の前にいたらしょうがないかもね」
人の気持ちを読み取ったかのように直樹の思った事を当てていく保奈美。
「ほ、保奈美だって十分魅力的……だよ」
「なおくんがお世辞だなんて珍しいね、焦ってる?」
「そんなことねえよ、これは本心だって」
「……どうだか」
わざと直樹を煽るような言葉を保奈美は続けた。
お互い口調が少しずつ喧嘩腰になってくる。
「あーもう!浮気したのは悪かったよ!ごめんっ!!あとは一体何が気に入らないんだよ!」
「別に私は何も……」
「今の保奈美はどこかおかしいぞ。何でそんなにはっきりしないんだ!」
「はっきりしないのはなおくんの方じゃない!!」
「何ぃっ?」
「私は今の今までずっとなおくんだけを見てきた!なのに、目の前であんな……」
「ぐっ……だからそれは」
「じゃあ抱いてよ!今ここで私のこと、めちゃくちゃにしてみせてよ!!」
叫びながら直樹に詰め寄る保奈美の大きな瞳からは涙が流れていた。
しかし直樹は今までに見たことのない保奈美の姿にたじろいだ。



「ほ、保奈美……」
「抱いてよ……私じゃだめなの……?」
「いいから落ち着け、な」
何とかして言いなだめようとする。それが逆効果で保奈美は迫るのをやめない。
しかし直樹は保奈美を抱いてやることができないでいる。
「ほ……なみ……?」
「渡さない……なおくんは誰にも渡さない!私がなおくんを取り戻す!!」
「なっ、何言って……んっ!?」
保奈美からした初めてのキス。ただ唇と唇を押しつけ合うだけのキス。
それだけで直樹の頭の中は真っ白になっていく。
身を寄せる保奈美。彼女の鼓動が直樹に伝わる。
「つっ……?」
慣れた手つきで俺のカッターシャツのボタンを外す。
しなやかな指が舞うように身体を撫でていく。
「こんなの、保奈美らしくない……」
「私は私だよ。私のなおくんになるまで止めないから」
「お前、まさかあのフィーナ姫のことを……」
「誤解しないで。私は誰も恨んだりなんかしてない」
そう言いながらズボンのベルトを外していく。
「や、やめてくれ……こんな事をしても俺は……!」
「嫌!!私のしたいようにさせて!」
「ッ……いい加減に!!」
ガタッ!
「?!きゃっ」
ガンッ!
我慢できなくなった俺は勢いよく席を立つ。
その拍子に保奈美がバランスを崩して机の角に頭をぶつけて倒れた。

「!!保奈美っ、保奈美ーっ!」
意識を確認するように大声で名前を呼ぶが、返事がない。
外傷がないか見てみる。一応出血はしていない。
力無く横たわるその姿に脳内がパニック状態になる。
「そうだ、保健室……」
だが恭子先生がいないことを思い出した。
「クソッ……俺がはっきりしないせいで……」
やり場のない怒りに机に力一杯、拳を叩きつけた。
再び視線を保奈美に向ける。気は失っていても呼吸は続けている。
「……ゴクッ」
これは傍から見れば無防備に眠っているようにしか見えない。
一定のリズムで刻まれる呼吸、それに合わせて上下する豊なバスト。
引き締まったウエストライン、滑らかに丸みを帯びたヒップ。
そしてスカートからすらりと伸びる太腿、その健康的な脚を包み込むオーバーニー。
思わずそれらに見惚れて生唾を飲み込む。

「ハッ?いかんいかん、俺はこんな時に何考えてんだ……」
しかし無情にもさっきまで大人しくしていた息子がパンツの中で暴れ出す。
何とか気を散らそうとするも、目の前の保奈美のことが気になってしょうがない。
すると、どうしても保奈美の身体をいつもよりもエロい視線で見つめてしまう。
「……ちょっとくらい、いいよな」
そっと保奈美の髪を撫でる。ふわりと女の子の香りがする。
胸に手を置いて優しく握ると指が埋まるようにその形を崩す。
興奮して止まらない俺は太腿に手を伸ばし、張りのある股肉の上で掌を滑らせる。
何度も抱いているとはいえ、こんなにまじまじと観察するのも久しぶりかも知れない。
改めてこんな非の打ち所がない子が俺なんかの為に尽くしてくれていると思い直す。
「……なおくん……」
「っう!?」



身体に触れることで起こしてしまったか、保奈美がゆっくりと目を開ける。
俺は慌てて保奈美の体から手を離した。
「あ、いや、大丈夫だったか?」
「……もっと」
「えっ?」
「今の続き……して、いいよ」
「ほ……なみ……」
バレていたのか、見透かしているのか、保奈美は俺の手を引っ張り柔らかな胸にあてた。
「私は、なおくんのものだから……」
「保奈美……保奈美っ……!!」
俺は床に転がるようにして保奈美に抱きつき、ぎゅっと抱き締めた。
「俺は、俺は間違ってた……お前の気持ち、ちっとも理解してなかった!」
「ううん、いいの……もうわかってくれたんでしょ?ほら、泣かないで」
自分の気付かない間に涙を流していたようだ。
保奈美はそんな俺の頭を胸に抱え込んだ。
あたたかい……この安らぐ空間が俺の気持ちを落ち着けてくれる。

「ん、もういい。ごめんな」
「そう?あんまり大丈夫そうには見えないけど……こっちが」
身体を離して下半身の異変に気付く。
意に反して股間はさっきから張りつめたままだった。
保奈美はそれを見てくすっと笑う。俺も笑うしかなかった。
「えーと、じゃあ……いい……んだよな?」
「……うん」
静かに頷いた保奈美の唇にキスをする。
何度も何度も、気の済むまで、体中に口付けしてやりたい。
制服を肌蹴させてブラを外す。プルンと綺麗な胸が揺れながら姿を現す。
キスをするようにたわわに実る乳房にしゃぶりついた。
「ああっ……ん……あぁ……」
乳首を口に含んで唾液を乗せた舌でねっとりとねぶる。
「なおくん……おっぱい、おいし……い?」
「うん……最高」
口に含んで固くなった乳首を転がす。その固さを確かめるように軽く甘噛みする。
「はぅっ……あっ、く……んんっ」
もう片方の乳房を寄せて同時に乳首や乳輪を嘗め回す。
寄せることでくっきりと谷間ができあがり、擦り合わせるように動かした。
「ふあぁぁ、な、なおくん……遊んでるの?」
「いや、大きいなーって……」
「なおくん……よだれ」
「はっ?!」
口元から垂れた雫を保奈美がすくってその指を自分の唇に付けて笑う。
「なおくんはいたずら好きなんだね」
「う……」
屋上でのフィーナ姫の件、そして今のこれ……否定できず口篭る。

「さて、私はこれからどうされちゃうのかなー?」
挑発されているような、期待されているような言葉をかけられる。
胸に吸い付いたまま片手をショーツへと伸ばす。
恥丘をぎゅっと押すとじわっと愛液が染みだしてくるのがわかった。
「保奈美、お前……もう」
「…………」
保奈美は顔を赤くしてそのまま黙り込む。
ちゅぽんっと胸から口を離して意識を下の方へと移す。
下着の横から手を入れてくちゅくちゅと割れ目や肉芽を弄る。
「あ……ふぁ、あぁ、ん……っ、うう……」
甘い喘ぎ声をあげて体をくねらせ身悶える保奈美。



脇の下に腕を入れて抱き起こし、ショーツを脱がせ手近な席に座らせた。
「ひぁ……!」
開脚させるとぱっくりと陰唇が露になる。
指を挿れてくちくちと中をかき回す。
「やあっ、んくぅ……あっ、あっ、あ……!」
肉壷からは愛蜜が次々にとろけ出てくる。わざとそれを掻き出すように指を曲げる。
そしてクレバスから垂れ流れた液が椅子の上に溜まっていった。
「そう言えばココの席の奴も保奈美の事好きだとか聞いたことあるな」
「ふえぇっ?ふあ、そ、そ……んなっ」
「今頃そいつも保奈美のこんな姿想像してオナってんのかも」
「や……いやぁ……だめ……」
からかうつもりの言葉責め(?)に保奈美は泣き顔になってしまった。
肩で息をして今にも目尻から涙が流れ落ちそうだった。
「保奈美……」
「なおく……んっ」
慰めるように保奈美と唇を重ねる。
保奈美は自ら俺の言葉をかき消そうと積極的に舌を挿れてくる。
舌と舌が口内で交わり合う。保奈美の柔らかい唇が俺の唇を包み込む。
大丈夫、こうして保奈美を抱いていいのはこの俺だけだ……
そういう想いで保奈美に応えようと更に力強くキスをする。
薄目を開けてみると、安心した面持ちで目を閉じ瞼に涙を浮かべる保奈美の顔。

どちらからともなく顔が離れると、保奈美はガチンガチンの肉棒を手で擦った。
うつろな目でそこを見つめ、上目遣いだけで欲しそうにねだってくる。
いつでも準備OKだった俺はズボンとパンツを投げ捨てて仁王立ちになる。
「なおくん……大胆すぎ」
「なあに、本番はこれからだ」
保奈美に接近して性器同士を合わせる。
お互いの濡れた部分が触れ合うだけで身体がピクッと反応する。
「いくぞっ……!」
「うん……あ、ふああぁ……っ!」
ぐにぐにと陰唇をかき分けるようにして肉棒を埋め込んでいく。
奥までぐっしょりと濡れていた保奈美の膣にずっぽりと収まった。
保奈美は俺の首に腕を回してくる。俺は保奈美の両腿の下に手を入れて持ち上げた。
その弾みでぐぐっと更に奥まで挿入される。
「んああっ、はぁ……ぁ、あぅ……んっ!!」
保奈美の膣内もまた肉棒を引き寄せるように締めつけてくる。
それだけでイってしまいそうになるのを踏ん張って堪えた。
「よし、動くぞ……」
ゆっくりと腰を始動させて保奈美を突き上げる。
「ああ……っ、ふはぁ、あぁ、あっ……きて……っう!」
肉襞をえぐるように激しく腰を打ちつけていく。
ずちゅずちゅっと愛液と空気の交じり合う音が夜の教室内に響いた。
「くっ、学校でするのは……俺たち、初めて……だなっ」
「やあぁ……言わない……でぇ……あんっ、ああっ、あっ」
保奈美の喘ぎ声も高くなって締め付ける力が強くなってきた。
中へ誘い込まれるように俺の腰を振る速度も限界にまであげる。
「あぁんっ、も、もうっ……だめ……えっ……あっ、あ、ああっ!」
「保奈美……俺も、くくっ……!」
「なおくん、私、イッちゃう……あっ、あっあはあぁああああーーーー!!」
「出すぞっっ保奈美……!!」
ドクンッ!ドクンッ!と身体を波打たせながら膣内へ射精していく。
肉棒を絞り込んでくる膣中で6度、7度と射精感を味わい全てを出し尽くした。
それでもなお吸い付いてくる保奈美の蜜壷からズポッと肉棒を抜く。
するとゴポリと音を立てて二人の愛液の混ざった白濁液が床に落ちる。
「いっぱい……出たみたいだね」
満足そうな笑みを浮かべる保奈美の身体を降ろして二人で呼吸を整える。
「も、もう今日は出ねえぞ……」
「ご苦労さま、なおくん♪」



力尽きて眠りそうになったところを片付け中の保奈美に無理矢理起こされる。
何とか気力で立ち直って自分の身なりを直す。
「さて、これでいいかな……あ、もうこんな時間」
気付けば外はもう夜の暗闇に包まれていた。
「こんな時間じゃもう誰も残ってないな。早く出ようぜ」
足早に教室を出て学園を後にする。
手を繋いでゆっくりと蓮美坂を下っていく。
「月が……綺麗だね」
「ああ。未来のお姫様はあそこから来たんだっけ」
「そうだね。あんなに遠いのに……」
立ち止まって二人で夜空の月を見上げる。

「私たちも、あのお姫様たちみたいになれるかな……」
「んーと、こういうことか?」
遠くを見つめる保奈美の身体をお姫様だっこしてみせる。
「きゃ、やっ、やだ、なおくん……恥ずかしいよ」
「あれっ、違ったか」
「えっとね、あの二人見てたら、お互い支え刺激し合ってるようだったから」
「そんな事だったら俺だって保奈美と釣り合うように頑張ってやるよ」
「本当?それじゃあ私と同じ大学受けられるよう努力しなきゃね」
「うぐっ……それはちょっと」
「うふふっ、冗談だよ……ちゅっ」
不意に保奈美が顔を寄せて俺の唇を奪った。
力が抜けたところで保奈美が身体を降ろす。
「保奈美、俺たちも他人が羨むようなカップルになろう」
「……うんっ!」
夜空の中、淡く光る月の下で二人の絆は固く、固く結ばれた。


END