0-903 名前: 電気羊は淫夢を見る?(にられば) [sage] 投稿日: 2006/01/20(金) 22:14:06 ID:ytjgwR0k

ベッドの上に座る直樹と拉致実行犯三人。
「結構大きいベッドですね」
四人が乗れる大きなベッドだ。
結が小さいから四人でも大丈夫………とは拉致られた方としては言えなかった。
「そうでしょ。急いで購入してきたのよ。運んで貰ったら玄関から入らない
からベランダからクレーンで入れたのよ」
結がその小さい体を仰け反らせ、反動で床に着地する。
「それでは最初に食事の準備をしましょう」
「それはそうね」
「私も手伝います」
「じゃあ、俺も………」
「久住君はゲストなんですからそこで寛いでいてください」
直樹は温和しくする他なさそうだ。
パタパタと寝室を出て行く三人。
その時だった。
チャー、チャッチャッチャー
「うわっ」
突然の出来事に心臓が飛び出そうになる。
ともかく電話に出る直樹。
「はい」
「くぉーらぁー、直樹!あんた今、何時だと思ってるのよ!」
いきなり怒声が飛んでくる。
「実はかくかくしかじか………」
「はいはい、どうせ何処かで寝てたんでしょ………」
従妹様の呆れ顔が目に浮かぶ。
「と言うわけで今日は晩飯いらん。ついでに弘司の部屋に泊まるからな」
「あ、ちょ、ちょっと待ちなさいなお………」
プツ
そのままボタンを押し続けて携帯の電源を落とす。
カチャ
部屋のドアが開きエプロン姿の玲、恭子、結が現れる。
「ふふふ、聞きましたよ直樹君」
「今夜は返らないんだっけ?」
「ダシにつかわれた広瀬君の為にも頑張って下さいね」
最後の結だけは赤面して言う。
完全に墓穴を掘ってしまった。

しかし、こうしてみるとバラエティに富んだ三人だ。
エプロン姿一つ取ってみてもそうだ。
まるで主婦、人妻に見えなくもない玲。
料理は苦手そうな近所のお姉さん風の恭子。
おのぼりさんと見えなくもない結。
直樹は外観から勝手な妄想を膨らませていた。
そしてにらればは三人を裸エプロンにしてしまおうかどうか悩んでいた。