0-28 名前: 馨×茗 9 [sage] 投稿日: 04/11/28 01:41:59 ID:XIV1xOgy

お互いに服を脱ぐ。
告白されて、気持ちが通じ合ったとたんこんな事になるなんて、自分でも驚いた。
でも、全然いやじゃないし、こんなに馨さんの事を求めてたんなんて。くすぐったくて嬉しい。
裸のまま、ベッドに座って見つめ合うと何だかおかしくて、くすくす笑う。
笑いながら抱き合うと目の前にあったかい馨さんの胸。聴こえて来る心臓の音
「・・・すごくどきどきしてる」
「緊張してるんですっ は、初めてですし」
「ふふっ私も」 どきどきしてる。
「好きです、茗さん」
「!!」 びっくりした。馨さんが私の名前を呼ぶなんて初めてじゃないだろうか?
「馨さん・・・なまえ?」
見上げるとやさしく笑ってる馨さんの顔、だんだん近づいてくる。

 ちゅっ ちゅっ ちゅっ

鳥が啄ばむ様な軽い口付けを何度も繰り返す。
馨さんの腕に掴まっていた指が小さく震えると、ぎゅっと左手で握られた。
ゆっくりベッドに横たえられる、不安そうな顔をしてたのかもしれない。



「茗さん」名前を呼んだ。大丈夫、さっきとは違う・・・馨さんはここにいる。
私が笑いかけると、安心したように笑い返した。
あれ?この体勢だと馨さんの瞳が見える、ああやっぱりやさしい瞳だ、何でいつも前髪で
隠すんだろ?勿体ない。じーっと見てると視線に気付いたのか、ばっと顔を横に向けた。
「何で隠すの?勿体ない」
右腕を上げて馨さんの前髪をかき上げると困ったような表情に変わった。
「・・・茗さん」
ぴくっ
名前を呼ばれて反応する。慣れてないから恥ずかしいのだ。
とたんに馨さんがイタズラっ子の顔になる。前髪をかき上げていた手に口付け
「めーいさんv」と呼ぶ。
ぼっ 顔が赤くなるのを自覚する。もおっ

「しょうがないじゃない、馨さんに名前を呼ばれるの慣れてないんだもの!」
― くっくっくっ 馨さんに笑われて更に顔が赤くなる。うぅーっ酷ーい。
「かわいい、茗さんかわいい」
今度は深く口付けられる
「んっ・・・は、ん・・・・ああん」
どこかに流されていくような感覚に馨さんにしがみついた。
左手に指を絡めて、髪を撫でられる。耳朶に口付けるた時に。
「ひゃん!」
自分でも驚くくらい大きな声が出た。恥かしさに思わず手で口をふさぐ。
そっとふさいだ手を除けと耳元で
「家に誰もいないから大丈夫です。声出して下さい。・・・初めてだからあなたがどう感じて
るのか分からない、声聴かせてください」
 ぞくぞくっ 耳元で喋るのや〜め〜て!



耳にちゅっと口付ける。「はあんっ」
嬉しそうに私の顔を見下ろしてるのがくやしい。
「私の反応見て楽しんでるでしょ・・・」
「当然です!私だって男ですから。ちゃんと反応を返し頂けるのが嬉しいんです。」
「でも、恥ずかし・・い・・んっああんっ」
体中をやさしく撫でる手、振るキスの雨。くすぐったくて、ふわふわする。
 ふにゅっ 
胸をそっと掌で包まれた。あんまり大きくないから馨さんの反応が気になって見上げる。
胸を掴んだままの馨さん、固まったように動かない。
「あの、馨さん・・・?ごめん、あんまり大きくなくて」
「・・・え?あ、そんな違います・・・あんまりやわらかいので、感動してまして・・・」
そのまま、両掌でゆっくりゆっくり揉みしだいていく。
「想像してたのと全然、違う・・・すごくやわらかくって・・・」
ゆっくり揉みしだきながら、先端に触れるとビクっと体が勝手に反応した。
馨さんは私の頬に口付けると首筋、鎖骨と口付けていく。
右胸に口付け先端にある乳首に吸い付く、右の掌は左胸を揉みながら乳首に何度も触れた。
「はぁ、はぁん、あああぁ」 
与えられた刺激につい声が出てしまう。呼吸が荒く心臓が爆発しそう。
掌が上半身からだんだんと下にきて太腿から足の付け根のあたりを撫でられる。
もう、頭はクラクラで、ゼリーの海に沈んでいく様な変な気分だった。
足の間に馨さんの(男の人にしては)細くて長い指が滑り込んでくる。
 ビクッ 体が跳ねる。ゆっくりと指が動いていく。 ぴちゃ、ぴちゃと水音が響く。
「あ、ああん」
何!? 何!?この感じは!? 下腹部がきゅっと締まっていく感じがする。
足と背中が勝手に伸ばされ、自然に体が弓なりなっていく。
何かを待つように体に力がかかっていく。

「茗さん・・・ちょっと力、抜いてください」
「んっ・・ん・・無理、体が勝手に力が入って・・・なんで・・・」
「・・・・・・・」
ガッと両足が広げられ馨さんの顔が足の間に隠れた。



ちょっ、ちょっとまってえぇー!
ぴしゃ、ぴちゃ。柔らかな舌が敏感な割れ目の間を舐めとっていく。
「あ、いぁん、はぁあん・・・かお・・るさん、だめそこきたな・・・いからぁ、はっ・・」
「全然、汚くなんかないです・・・」
激しさを増していく馨さんの行為に溺れ、体がどこかに急速に引っ張れていく様な感じに
溜まらず悲鳴のような声をあげた。
「馨さん、馨さんっ!やだあっ!!怖い!」
声に驚いた馨さんは、ぎゅっうと抱きしめてくれた。
「大丈夫です、怖くないですから。大丈夫です」
私が馨さんの体にしがみ付くと、馨さんは指でさっきの行為を再開した。
ぴしゃ、ぴしゃ、響く水音。激しく動く指が与える感覚に意識が飛びそうになる。
「あっあっ・・はぁぁあああっあんああん」
「大丈夫・・・私が傍にいますから、そのまま感じてください・・・」
「あああっーーーーーっっ!!」
ビク、ビク、ビク

一言でいって、ジェットコースターから投げ出されて、ふぁ〜んと雲の布団に降りた気分。
息は上がって心臓がものすごい速さで動いてるのに、夢の中にいるみたいだった。
どのくらい、そうしてたのか分からないけど、馨さんのやさしいキスで現実に戻って来れた。
「大丈夫ですか?」
「・・・・うん、だいじょうぶ・・」
馨さんの顔を見て安心したんだと思うけど、涙が溢れてきた。



瞼に何度も口付けられる。
「泣かないでください、あなたに泣かれると自分のものにしたくて、たまらなくなる」
馨さんのものに? うん、そーだね私も。
「馨さんのものになりたい」
その言葉に反応したように激しく口付けられた。舌で口内をかき回わされ、恐る恐る答え
てみたら更に口付けは激しくなった。切ないような変な気分。
下腹部が内側からきゅっと締め付けられて、足の間がむずむずすしている。
体中がしびれたようにじーんとしている。過剰に反応する自分の体にびっくりだ。
体が受け入れる準備が出来たってことなのかな・・・?

「あの、茗さん・・・いい、ですか?」
遠慮がちに聞いてくる馨さんにコクンと頷く。
すごく痛いって聞いてたしちょっと緊張してきたかも。あ、そういえばアレは?
「馨さん、あのア、レ・・は?」
「も、着けてます。えーと、その・・・」
「うん・・・ど、どんとこい、よ」緊張してたからちょっと茶化してみた。通じたかな・・・?
馨さんはくすっと笑って
「・・・あなたらしい。・・・・では不肖、春日野馨いかせていただきます。」



 ぐっ
馨さんが私の中に入ってくる。 いいいたいぃぃっ!物凄く痛い!!
「はっ・・・いたぁっ・・ううぅん・・・」
歯を食いしばっても声が漏れる。馨さんが心配そうに見てるけど。ごめん、痛いんだもん。
馨さんが大きく溜息をついた。私の顔を窺いながらゆっくり動き出した。
体を引き裂かれるような強い痛みに何か叫んだような気がするけどよく覚えていない。
とにかく、痛くて痛くて・・・。
荒い呼吸の馨さんが自分の上に倒れこんでくるまで記憶がとんでいた。

「・・・・・だ、い、じょう、ぶで、すか?」
弾んだ息のままの馨さんが聞いてくる。
「うん、平気」笑って答える。
本当は痛みが残ってるし、まだ緊張が抜け切れていない体は小刻みに震えてる。
「・・・・・・・」
馨さんは黙って抱きしめてくれた。我慢してたのが分かったんだろうな〜。
ゆっくり頭を撫でられて、抱きしめられた腕は温かく、心地よさにしだいに眠くなっていった。



ぺろっ、ぺろっ
「うーん、馨さんくすぐったい・・・」
「きゅうん〜」
え?!ササニシキ!? ああ、いっけない!眠ってた。今何時だろ?
「馨さん、馨さん!起きて〜!」
取り合えず馨さんを起こして時計を確認する。
「げっ!もう5時!?」
「えっ!?、まずい、母が帰ってきてる・・・。」
パッと馨さんが起き出す。
私達はベッドから起き出すと慌てて服を着た。

馨さんの部屋を出て玄関へ向かうと馨さんのお母さんと会った。
うちの母と違って現代的なカッコいいお母さんだ。
「こんにちは、お邪魔してます」ぺこっとお辞儀をする。何か顔を合わすのが恥ずかしい・・・。
顔を上げると、にっこり笑いかけられて
「いらっしゃい、茗ちゃん・・・あら?何か寝癖が付いてるけど・・・?」
ばっ!
慌てて頭に手をやると、思い切り吹き出して笑われた。後ろで馨さんがぎょっとしてる。
「おおお邪魔しましたっ」
恥かしさのあまり慌てて外に飛び出した。バレテル?ばれた?絶対ばれたぁぁあ!
ああああ。熱くなった頬に両手を添えると、ちょうどふわりと風が吹いていった。
気持ちいい・・・・。周りを見回すとまだ夕暮れ。もうお月様が顔を出している。
だいぶ日が延びたんだなあ。体に少し痛みは残るけど、伸びをしたら気持ちが良かった。



「茗さんっ!あの、送っていきます。」
振り返ると西の空より赤い顔をした馨さんがいて、何となく嬉しくて腕にそっと掴まった。


  Congratulations!