8_5-853 名前:はにうられ・第8回 投稿日:2012/09/22(土) 20:59:45.60 ID:YRAcL5ab

 直樹の嫌な予感は的中した。
 「久住のクラスの委員長? 昨日勧誘したけど〜?」
 携帯の向こうからは欠伸混じりのダルそうな声。朝のホームルームで秋山文緒の欠席を告げたる担
任の歯切れの悪さから昼休みに確認を取ってみると、案の定だった。
 「前から狙ってたんだけど、なかなか隙が無くってさ〜。仕方ないから誰もいなくなる時間作って
貰って罠を張ったって感じ。それで遅くなったから久住に連絡できなかっただけだし〜」
 「……わかったよ。それで、委員ちょ……秋山さんは今日の奉仕活動に出す予定なのか?」
 もともと勧誘は直樹の管轄ではないし、捕まえてしまった以上は既に後の祭り。諦めて今後の方に
目を向けるしかない。
 「そりゃ、アタシとしては出したいけど〜……って、それ決めるのは久住じゃん?」
 「そ、そうだけど……今日は……急用が……」
 「ふ〜〜〜ん?」
 「な、何だよ!」
 「いや〜、べっつにぃ〜? 随分お気に入りみたいだったしぃ、もしかして橘ン家にシに行くのか
な〜とか思ってないし〜?」
 「なっ、お前!!」
 「だから思ってないって言ってんじゃん? あははっ、なに切れてんの〜? もしかしてマジだっ
たんですか〜?」
 「そんな訳ないだろ! ちょっと家……親戚の家に行ってくるだけだよ!」
 「あっそ、まぁ久住のことだし部長にも話通してんでしょ。勝手にすれば〜?」
 「だったら余計な……って、それよりも今日の客の中に……」



 「やぁ秋山さん、久しぶりだね」
 「あ、あなたは……!」
 「新しい子が入ったから試したらって菅原さんに言われて写真を見たら秋山さんだったんだから僕
の方も驚いたよ。お陰で夢が叶ったな」
 文獅フ最初の客となった生徒は彼女の元同級生。しかも付属の頃に告白され振った相手だった。
 「少し……背が伸びたかな? 大人っぽくなったよね?」
 「ふ、ふんっ!」
 「なになに、僕となんか話もしたくないっていうこと? でも良いのかな、態度が良くないからっ
て外にいる人達に言ったらどうなっちゃうのかわかってる? 一応はお客様だよ、僕」
 「っ!!」
 スタンガンの針が刺さった跡、意識が戻るまできつく縛られていた縄の跡、そして動けないまま
踏まれたり蹴られたりした場所の痛みがジワジワと蘇ってくる。
 「ふふっ、秋山さんは怯えた顔も良いね。相変わらず可愛いな」
 「……は、始めるんならサッサとそいなさいよ! 気取ったこと言ったって、結局はその、いやら
しいことが目当てなんでしょ!?」
 もう何度も利用している常連客なのだろう。全てを見透かしたように余裕の或る態度に精一杯の虚
勢を張るが、それもお見通しだった。
 「それもそうか……じゃあ、早速脱いでよ」
 「え……?」
 「秋山さんの言うことも尤もだからね。いやらしい事をサッサと始めたいから脱いでって言ったん
だけど、聞こえなかった? 好きなんだよ、女の子のストリップが」
 「スト……な……っ!?」
 「ほら早く早く。僕は裸の秋山さんとセックスしたいんだから」
 「はだ……せっく……す……」
 ここに来て、ようやく文獅ヘ相手の瞳の奥のサディスティックな輝きに気がついた。逆らうことが
許されない状況なのを良いことに、振られた時の仕返しをと考えているに違いない。純潔を散らされ
る覚悟こそしていたものの、強姦のように無理矢理押し倒され引き裂かれ為すがまま被害者に徹して
れば良いだけだと思うことで何とか心の均等を保っていた文獅ヘ、完全に虚を突かれた。
 「あはは、今度は真っ赤になっちゃったね? その表情も可愛いなぁ」
 「あ……う……」
 恐怖で膝がガクガク震え始める。何も出来ない何もしなくて良いと自分に言い聞かせ何とか抑え込
んでいた感情が喉の奥から吹き出しそうになってくる。



 「まさか嫌だなんて言わないよね? それとも恥ずかしい? でも駄目だよ、僕は秋山さんが裸に
ならないと何もしないし手伝うつもりなんて全然ないから。確かに奉仕活動は時間制だけど、部員の
方が協力的じゃなかったら延長だって認められるし、お金は後払いだからね。僕は時間いっぱいまで
秋山さんが赤くなったり青くなったりする様子を楽しんでから、最低限の代金……百円だったかな…
…を払って次の機会に秋山さんを指定するだけで良いけど、僕が帰った後で秋山さんはどうなっちゃ
うんだろ? 外の人達は黙ってないだろうね。だって大損なんだから」
 部員の衣食住環境の維持は部側の責任で自己出費だ。だから小遣い目当てで部を活動している運営
者達は稼ぎの少ない部員には冷徹である。なにせ自分達の手取りが減ってしまうのだから。
 「ぬ、脱ぎます! 脱げばいいんでしょ……っ!」
 他に道はない、そもそも最初からなかった。もはや何と表現して良いのか分からないほどに乱れた
気持ちを何とか奮い立たせ、涙を浮かべながらも文獅ヘ制服を脱ぎ始める。まだ誰にも許したことの
ない肌を、これから自分を犯そうとする相手のために一枚ずつ晒して自らの意思で露わにしてゆく。
 「へぇ、やっぱり白なんだ。真面目な秋山さんらしくてよく似合ってるよ。それに僕は地味な下着
の女の子ほうが好きだから嬉しいなぁ」
 上着を脱ぎ、スカートを落とすとシャツの裾から飾り気のない純白のパンツが見えてしまう。せめ
てもの抵抗で固く足を閉じた文獅ヘ上から順番にボタンを外す。
 「ああ、先に言っておくけど手で隠したりしたら駄目だからね。僕は見たいんだ」
 羞恥と絶望で歪む乙女の表情に、男の目が更に楽しそうに細められる。かつて自分のことを歯牙に
もかけなかった少女を支配するというシチュエーションを心から楽しんでいるのだろう。
 「あれ?」と、震える手でシャツを腕から抜いた所で男の表情が意外そうなものになる「秋山さん、
思ったより胸がないね。何センチ?」
 「うぅ……う……」
 「聞こえてるよね? な・ん・せ・ん・ち、なのかな、バストは?」
 「……な、76センチ……」
 「へぇ、中学生と同じくらいしかないんだ? ひょっとして付属の頃から変わってないとか?」
 「っ!!」
 「ま、いっか。早く見せてよ、僕を振った時と同じ大きさのおっぱいをさ?」
 ブラジャー越しにチクチクと視線が這い回っているのを感じる。自分の羞恥を更に煽ろうと露骨に
凝視しているのだ。
 「こ、こんな奴に……」
 負けてたまるもんですか! 口の中で自分に言い聞かせながら両手を背中に回し震える指先でホッ
クを外すと、緩んだ隙間から入り込んだ冷たい外気が大切に守ってきた柔肌に容赦なく襲いかかり、
文緒の決意を粉々に打ち砕いてしまう。
 「や、やっぱりダメっ!」
 カップが剥がれ落ちそうになった瞬間、両腕で庇ったまましゃがみ込んでしまう。



 「ま、こんなもんだろうね」
 「い……っ!?」
 グイ、と腕をねじり上げられ無理矢理立ち上がらされる文緒。痺れを切らした男が歩み寄って細い
手首をつかんだのだ。
 「下着姿にニーソと上履きだけっていうのも悪くないし、これで始めようか」
 「始めるって……嫌よ、放して!」
 「ああもう、面倒くさいなぁ」
 そのまま小柄な文緒を引きずって備え付けのベッドの上に放り出す。
 「あのね秋山さん、ちゃんと理解してないみたいだから改めて言うけど、僕は秋山さんの初めてを
買ったんだ。だから秋山さんに拒否権なんかないし、そうやって嫌がっても逃げ道なんて何処にもな
いんだ。いい加減、手間をかけさせるのは止めてくれないかな?」
 「そ、そんなの私は……」
 「それこそ僕には関係ないよ。そりゃあ多少は同情もするけど、用意したお金を全部払った僕の
立場も考えてもらわないと……て、もういいや」
 冷めた目で文緒を見下ろしながら、男は制服を脱ぎ捨てて完全に勃起した肉棒を突き出すようにし
て覆い被さってくる。すかさず、というよりも殆ど反射的に右手で下を、左腕で胸元を庇うが同世代
の男の腕力に適うはずもない。
 「い……やぁぁぁぁ……!」
 左の手首を捻られ簡単に取り払われると、暴れた拍子にブラジャーが捲れ上がり小振りだがお椀の
ように丸く膨らんだ乳房が両方とも露わになってしまう。体の動きに合わせて純白のプリンのよう
に震えるそこへ、男は遠慮なく顔を寄せ鼻を鳴らす。
 「ひぃっ!?」
 「真っ白で柔らかそうで……小さくても綺麗だ。それに良い匂いも」
 「止めてぇ、止めてよぉ……!」
 「他の女の子よりも、ずっと美味しそうだ。もう忘れたつもりだったけど、やっぱり僕は秋山さん
の事が今でも一番好きだったんだ。だから我慢なんか出来ない……良いよね? ね?」
 「嫌よ! いや……ああ!」
 じゅるるる、と目一杯開いた口で吸い付かれてしまう。先ほどまでの冷めた様子など何処吹く風、
かつての片思いの相手の体に有り付いた男は、小さな膨らみを丸ごと頬張らんばかりの勢いで吸い付
きフニフニの乳首に舌を巻き付ける。たちまち口の中で唾液塗れになってしまう処女の乳房。
 「おいひいっ、すろくおいひいよっ!」
 「ひぅぅぅっ!」



 文緒の体質なのか男の技術なのか、いたぶられながらも刺激に反応して充血し始めた小さな乳首を
ベロリと舐めあげられて体が跳ねる。そんな反応に気をよくした男は先端のみならず全体に自分の唾
液を塗り込もうと乱暴に舌を這わせる。
 「秋山さん……はむっ、感じてくれれるんだね? 秋山さんのこと好きだからっ、もっとしてあげ
るから!」
 「ち、ちが……はうぅんっ?」
 膨らみの下側を甘噛みされて声が裏返ってしまう。もう文緒の左胸はは粘液でテカテカに濡れ光り
見たことがない程に張ってしまっていた。ほんの数分前まで男性など知らなかった筈の体が興奮の兆
しを言えているのは誰の目にも明らかだ。
 「すごい! なんていやらしいおっぱいなんだ! 僕の愛撫が、あの秋山さんをこんなにいやらし
くしてるんだ! すごいぞ!!」
 「いや、はん! いやぁ……ぁ!」
 すかさず右胸にも吸い付くと、既に火が点いている女体はあっという間に応じてしまう。ちゅうち
ゅうと尖った乳首を吸われて快楽が電気のように駆け巡る。
 「な、なんれ、こんな……」
 「きっと僕との(体の)相性が良いんだ。嬉しいよ、光栄だよ!」
 「そんな……あンっ」
 再び文緒の胸に夢中になる男。その愛撫が快感だと気づいてしまった文緒は何時の間にか緊張を解
いて身を任せていた。火照った体を解放し、薄く霧がかかったよう微睡みの中で行為を受け入れてい
ると何もかもがどうでも良いことに思えてくる。
 (私、こんな子だったんだ……)
 徐々に冷静さを取り戻してきたのか、過去の思慕の余り強引だった男の動きが優しいものに変化し
てくる。解すように丁寧に揉まれ、先を舌の上で転がされると自然と吐息が漏れる。もしかしたら、
本当に相性が良いのかも知れない。
 (……こんな事になるんだったら、あの時に断るんじゃなかった……かも……)
 同じ相手に抱かれるなら、まだ恋人同士の方が良かった。つきあい始めたら好きになっていたかも
知れないし、好きになっていたらもっともっと素直に気持ちよくなれていたかも。私はなんて馬鹿だ
ったんだろうと頭の片隅で考え始めていた。
 「……秋山さん? 下、取るね?」
 「う……ん……」



 夢うつつの中、文緒は促されるままに手を退け腰を上げ足を開いて最後の一枚を抜き取られた。
 「このままだと凄く痛いと思うから、ちょっと道具を使うけど良いよね?」
 「う……ん……?」
 トロンとした目で見つめる視界の中、男が取り出したピンクローターがゆっくりと近づいてきて
文緒の臍の下辺り、子宮の上で肌に触れる。
 
 (ヴィィィィィィィィィィィィィィ)
 
 「っくん!」
 そのまま探るような動きで振動が下へと移動してゆく。
 「どう秋山さん、痛くないかな?」
 「ん……………あ、んっ!」」
 そうして姫割れの少し上に達した時に、振動が気持ちよさに変わった。既に準備が整っている内
蔵と包茎の中の陰核に、骨格から伝わった震えが丁度良い強さの刺激を与えてくれるからだ。
 「ここだね? じゃあ、ここのことだけ考えて……あ、少し膝を上げるからね?」
 「うぅぅん、はぁぁぁぁ……んん」
 「感じてる秋山さん、すごく綺麗だよ。もう少し開くけど平気?」
 「うん」
 男の手に導かれてM字に脚を広げると、綻んだ花弁の一番奥から半透明な粘液が溢れゆっくりと
零れ出す。快感という海の中に沈んだ文緒の思考は、もう自分がどれだけ恥ずかしいポーズをして
いるかさえ認識していない。そして脳から主導権を奪い取った子宮に命じられ文緒の女性器は雄を
誘うため、くぱくぱと膣口を動かし更なる密を垂れ流し、全身から甘い発情臭を発散させる。
 「もう大丈夫みたいだ。じゃあ秋山さんの処女をもらうね? 秋山さんの中に入るからね?」
 「うん」
 了承を得た男は文緒の補足引き締まった脚を持ち上げ肩に担ぎ、物欲しげに開閉を繰り返す入り
口に己の分身をあてがう。
 「これで秋山さんが僕のモノに!」
 

 (ぶちぶちぶちっ!)

 「っ!? い……た、いっ!?」
 すっかり弛緩し密をたたえ、充分に開いた上での挿入とはいえ処女膜を突き破られて何も感じな
いわけがない。突然の激痛で我に返った時、男のモノは根元まで押し込まれていた。
 「え? あ、ああ……あああっ!?」



 「駄目だよ秋山さん! 急に動いたら……」
 「ひぐっ!?」
 引き抜こうと身をよじった瞬間に強烈な痛みが体を貫く。噂には聞いていたが、まさに下腹部を
串刺しにされたような膨張感と圧迫。
 「痛いの! むり……無理だから抜いて……えぇぇ……」
 「落ち着いて、ほら、もう全部入ってるから。ジッとっしてれば直ぐに楽になるから」
 「全部……そんな……!」
 上半身を起こすと、自分の下腹部と男の下腹部が完全に密着しているのがわかる。そして大事に
守っていた所から全てを失ってしまった赤い証が流れているのも。
 「秋山さん、力を抜かないと……」
 目の前が真っ暗になる、という言葉を初めて実感できた気がする。一生懸命に積み上げてきた今
までの自分も、夢見ていた将来の自分ももういない。これから歩いて行く人生も見えない。これか
ら待ち受けているだろう日々など見たくもない。そして、全てが晒されてしまう明るい陽の元には
もう二度と戻れないのだ。
 「いいわよ」
 「え?」
 「もう、いいって言ったの」全てが手遅れ、そう悟った文緒は力なく四肢を明け渡す「私と、こ
うしたかったんでしょ? もう好きにして良いから」
 「そ、それって……」
 「私を好きって言ってくれるだけ、まだマシだと思うことにするわ。だから今だけ私のことを彼
女だと思って自由に……汚して」
 大人しくしている間に処女膜の跡の痛みは殆ど引いていた。そのお陰で少しは動かせるようにな
った腕と足を男の体に巻き付けしがみつくことで顔を隠し、文緒は目を閉じた。
 「わかった。じゃあ動くからね?」
 男も文緒を抱きしめ、一番奥に押し付けたままでユサユサと腰を揺らし始める。
 「秋山さんの中、狭くて濡れてて……すぐに出ちゃいそうだよ?」
 ぎしぎしぎし、とベッドがきしんだ音を立て背中は確かに多少痛むが、体内に思ったほどの痛み
がない。というか中のモノが殆ど動いていないことに気がついた。
 「出る……って、動いて……ない、のに?」
 「あ、秋山さんの子宮が降りてきてコリコリ当たってるんだ。それだけでも気持ち良いっていう
か、このまま子宮に直接浴びせて良いって思っただけで……っ!」
 (子宮……私の、赤ちゃんの……)
 「うわ、急に中のヒダが…………うぅっ!!」
 「っ!?」



 一番奥で膨らんだ、と思った次の瞬間に男が爆ぜた。そして射精を感知した文緒の体が熱い子種
を残らず吸い上げようと脈動する。その動きが……
 「気持ち……良い……?」
 「うん、良かった。こんなに早く出したのは久しぶりだよ」
 文緒の呟きが自分に向けた言葉だと勝手に勘違いした男が満足そうに背中を撫でてくれるが、彼
女の思考は全く違うところを漂っている。
 (いまの感じ……私の体、精液を吸って悦んでるの……?)
 性感帯への刺激で与えられる快感とは全く違う感触。練習の後で飲んだスポーツドリンクが体内
に広がってゆく時に似た、あるいはお風呂に浸かった時に全身が温められて心地よさが細胞の一つ
一つにまで浸透してゆくような感覚に似たアレは……気持ち良かったと言うことなのか?
 「それで……恥ずかしいけど、今のはちょっと早すぎて秋山さん中の感触が……」
 「好きにして良いって、言ったでしょ?」
 「じゃ、じゃあ出来るだけ痛くないようにするから!」
 (……もう一度、あの感触を確かめてみたい……!)
 射精される時に集中していれば、さっきよりも更に気持ちよさを実感できる。そう確信した文緒
の膣内は柔軟さに目覚め始め、まだ快楽を得られるほどではないものの、さほど時間をかけず再び
男を絶頂に導いていた。