8_5-361 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 19:01:47 ID:9HPlKyDE

「おはよう、麻衣」
「あ、お兄ちゃん……おはよう」
「どうした? 寝不足か?」
 洗面所で先に顔を洗っていた達哉が麻衣にあいさつの声を飛ばし、妹は受け答えに
もたついた。まぶたがなんども下りては上がり、頬が赤らんでくる。顔をそむけそう
になる。
 麻衣は兄の顔をまともに見られない。昨夜初めて、彼の使用済み下着をくすねて、
自慰に耽った。
 頬に当てて、ぬくもりを感じた。頼り甲斐のある、逞しい男の感触……。
 鼻を押しつけて、匂いを嗅いだ。饐えた汗と男臭さに胎内がキュンキュン疼く。
 たまらなくなってショーツの上から秘裂をいじり、ぐしょぐしょに濡れそぼったら
脱ぎ捨てて直にこすった。頬や鼻だけでなく舌でぺろぺろ舐めて兄の下着をたっぷり
と味わいながら股間をまさぐる自慰は、今までとは桁違いの快感を生み出し、壮絶な
エクスタシーがなんども爆発した。気づいたときには朝になっていた。
「受験生の俺よりも麻衣のほうが真面目だもんなあ。遅くまで勉強してたんだろ」
 苦笑いする兄の前に、あわてて手を出して左右に振る。
「ち、違うよ、全然。真面目なんてこと、ない」
 真面目な妹は下着を持ち出したりしない。兄をオカズに自慰なんかしない。本人を
前にして罪悪感に胸が痛む。
 達哉にそんな心が見えるはずはないから、
「またまたぁ。ま、そこが麻衣らしいけどな」
 笑いから苦さだけを消し、晴れやかな顔で妹の頭をぽんと叩いた。
「きゃっ!」
「まあ、ほどほどにしておけよ。体には気をつけないと」
 いきなり髪に触れられて、麻衣はしどろもどろ。昨夜、燃えに燃えた下腹部が今ま
た熱を帯びてくる。
「お、お兄ちゃんだって受験生なんだから、体には気をつけて」
「ありがとう。じゃ、お先に」
 洗面所を出ていく兄の香りが鼻腔に届き、下腹部が熱くなるだけでなくヌルついて
くる感触も覚える。
「……ああぁ」
 ひとりになった麻衣は身をもじつかせ、下着を指でそっと確かめた。案の定、恥蜜
がべったりと染みていた。起きたてに穿き替えたのに、これでは意味がない。
(……だ、だめっ)
 確かめ終わったのに指が妖しく蠢いていた。残っている兄の気配をオカズに朝っぱ
らから楽しもうとしている。
(こ、こんなにエッチに、ああ、真面目なんかじゃない。エッチなの。エッチすぎる
妹なの)
 誰が来てもおかしくない場所で慰めるなんて、まずい。指をとめ、さっさとリビン
グへ行かなければならない。理性が強く命じているのに指はますます淫らに秘部をさ
すって、めくるめく快美にとろけてくる。
(あ、あはぁ。だってもう、下着汚れちゃったから。だから、もっと、もっと汚して、
あん、お兄ちゃんで気持ちよくなってからぁ)
 体のいい理屈をつけ、指を使いつづける麻衣。唇が半開きになり、ショーツの舌の
肉襞もゆるんでいる。
 ぐずぐずしていたら兄が様子を見に来るかもしれない。その前に終わらせないとと
麻衣は思いながら、破廉恥な姿を兄に見せたいという危うい思いにも捕われていた。