8_5-249 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/12/24(木) 21:03:06 ID:vWS5szgy

「さやかさんとフィーナ姫」

1.7月某日の夜、さやかの部屋にて

フィーナ「さやか、明日の事で話があるのだけれど…」
さやか 「明日…?ああ、海水浴の事ですね」
フィーナ「あなたに、どうしても頼みたい事があるの」
さやか 「あ、あの、いきなり頭を下げられても…」
フィーナ「……」
さやか 「フィ、フィーナ様っ、どうしてドレスを脱ぐんですかっ?!…って、水着…?」
フィーナ「実は…ここに問題が……」
さやか 「(じぃ〜)…あ」
フィーナ「……」
さやか 「つまり、ビキニラインのお手入れを手伝え、と…?」
フィーナ「(コクン)」
さやか 「……」
フィーナ「私、水着なんて着た事が無いから、どうすればいいのか分からないの…」
さやか 「でも、こういう事は…その…ミアちゃんに…」
フィーナ「多分、ミアにも分からないと思うわ、それに」
さやか 「それに?」
フィーナ「…ミアに頼むのは…なんていうか…ちょっと恥ずかしくて……」
さやか 「クスッ…分かりました、私で良ければお手伝いします」
フィーナ「ありがとう、さやか…申し訳ないわね、くつろいでる所に押しかけてしまって…」
さやか 「いえいえ」
フィーナ「あと、この事は…」
さやか 「内緒に、ですね…ふふ…ではこっそりとお風呂に行きましょう…」



2.バスルームにて(1)

フィーナ「さやか、あなたはもう済ませたの?」
さやか 「はい、先ほどお風呂に入った時に」
フィーナ「それで、ここのお手入れってどうやってするのかしら?」
さやか 「これを使います」
フィーナ「これは…?」
さやか 「剃刀です」
フィーナ「かっ、剃刀っ?!」
さやか 「はい、専用の剃刀です」
フィーナ「…(こ、こんなデリケートな部分に刃物をっ?!)」
さやか 「…?」
フィーナ「さ、参考までに聞くけど、他に方法は…?」
さやか 「そうですねぇ…毛抜きで抜くこともありますけど、これが結構痛くて…」
フィーナ「うっ…」
さやか 「あとは脱毛クリームとか、これなら痛くありませんが…」
フィーナ「だったら、それを…」
さやか 「でも、肌に合わないと、かぶれて大変な事に…」
フィーナ「ううっ……」
さやか 「…そろそろ始めますか?」
フィーナ「……」
さやか 「…フィーナ様?」
フィーナ「…そ、そうね、始めましょう」
さやか 「……」
フィーナ「……」
さやか 「ビキニを脱いでいただかないと、できませんよ…?」
フィーナ「えっ?、あっ、ごめんなさい」
さやか 「…(あらあら、全部脱いじゃった、下だけでいいのに……)」
フィーナ「さ、さぁ、始めてちょうだい」
さやか 「まずは…ちょっとここをよく見せて下さい」
フィーナ「はっ、はいっ!」
さやか 「……」
フィーナ「……」
さやか 「そんな、指で広げなくてもいいんですよ…?」
フィーナ「ああっ、ご、ごめんなさいっ!」
      … … …
さやか 「さて、シェービングフォームも塗ったし…」
フィーナ「……」
さやか 「これから剃る訳ですが…」
フィーナ「……」
さやか 「少しでも痛かったり、引っかかるような感じがしたら言って下さいね…」
フィーナ「……」
さやか 「聞いてますか?」
フィーナ「(コクコクッ)」
さやか 「それでは、剃りますよ……あっ!」
フィーナ「(ビクッ!)」
さやか 「言い忘れましたが、剃ってる途中で動いちゃ駄目ですよ、危険ですから」
フィーナ「(コクコクコク、コクン!)」
さやか 「では改めて、いきますよ」
     (ジョリ…)
フィーナ「ひっ!」
     (ぷしゃぁぁぁぁぁ…)
さやか 「…えっ?!」
フィーナ「…い、いやぁぁぁぁ……」
さやか 「…えっ、えっ、えぇーーっ?!」



3.バスルームにて(2)

フィーナ「…グスン」
さやか 「もう泣かないで、フィーナ様…」
フィーナ「…ぅぅ……」
さやか 「ほら、シャワーを浴びましょう…」
フィーナ「…グス…あ、ありがとう」
さやか 「…シャワーのお湯、熱くないですか?」
フィーナ「(コクン)」
さやか 「そう…」
フィーナ「…さやか」
さやか 「はい?」
フィーナ「さっきは…その……」
さやか 「ごめんなさいね、フィーナ様」
フィーナ「!」
さやか 「ちょっと無神経でしたね、フィーナ様はこんな事するの初めてなのに…怖がらせてごめんなさい…」
フィーナ「さ、さやかぁ…」
さやか 「きゃっ、もう、いきなり抱きつかないで…」
フィーナ「…だ…だって…グスッ…さやか…優しいんだもの……」
さやか 「……」
フィーナ「…っ?」
さやか 「あ、髪を撫でられるのは、お嫌ですか…?」
フィーナ「ううん…落ち着くわ…とても……」
      … … …
フィーナ「も、もう一度お願い」
さやか 「はい」
     (ジョリ…)
フィーナ「うぅ…」
さやか 「…大丈夫ですか?」
フィーナ「だ、大丈夫よ、続けて」
さやか 「でも…」
フィーナ「私、皆と…あなたと海に行きたい…だから」
さやか 「…分かりました、それじゃ、ちょっと目を瞑って下さい」
フィーナ「えっ、こ、こう……?」
さやか 「…………ちゅっ」
フィーナ「っ?!」
さやか 「…ん……」
フィーナ「んっ…んんーーっ!」
さやか 「…んん…ちゅ…」
フィーナ「…ん……………」
さやか 「…………」
フィーナ「…ぷはっ…はぁ…はぁ…さやか…?」
さやか 「ふふ…おまじないです…」
フィーナ「……」
さやか 「力を抜いて…私に任せて…」



4.バスルームにて(3)

フィーナ「…(剃られてる…あぁ…さやかに剃られてる…)」
さやか 「前はこれでいいですね、今度は後ろを…」
フィーナ「ええっ?、う、後ろはいいわっ!」
さやか 「駄目ですよ、ほら床に手をついて、お尻をこちらに向けて下さい」
フィーナ「うぅ…(こんな格好恥ずかしい…恥ずかしいのに…)」
さやか 「フィーナ様のお尻って、とても形がいいですね、それに…」
フィーナ「…?」
さやか 「ここも、綺麗な色…」
フィーナ「いやぁ…そんな事言わないでぇ……」   
さやか 「クスクス…ごめんなさい…さあ、剃りますよ」
フィーナ「あぁ…(は、早く…早く終って…恥ずかしくて死んでしまいそう…)」
さやか 「…はい、終わりました」
フィーナ「はぁ…はぁ…はぁ…」
さやか 「まだそのままでいて下さい、シャワーで洗い流しますから」
フィーナ「きゃあっ!冷たいっ、冷たいわ、さやかっ!」
さやか 「じっとしていて、こうして水で冷やさないと、後で熱をもってしまいます」
フィーナ「うあぁ、シャ、シャワーが…シャワーがぁぁ……」
さやか 「…我慢して下さいね」
フィーナ「…あっ、あっ、ああああーーーーっ!」



5.再びさやかの部屋にて

フィーナ「…ひどいわ、さやか、なにも後ろまで剃らなくたって…私、凄く、凄く恥ずかしかったのよっ!」
さやか 「クスクス…申し訳ありません」
フィーナ「うぅ〜…」
さやか 「だって困ってるフィーナ様、とっても可愛いんですもの…」
フィーナ「…なっ!」
さやか 「(ニコニコ)」
フィーナ「はぁ〜…さやかには敵わないわ…」
さやか 「これはこれは、恐れ入ります」
フィーナ「…クスッ、今日は本当にありがとう、さやか」
さやか 「お気になさらないで下さい、明日はめいっぱい楽しみましょうね」
フィーナ「そうね、でも…」
さやか 「はい?」
フィーナ「また一つ問題が…」
さやか 「あら、今度はどこのお手入れですか?」
フィーナ「違うわっ!」
さやか 「…?」
フィーナ「もうっ、そんなことじゃなくて…明日は大勢の人の前で水着姿になるのでしょう…?」
さやか 「ええ、そうですね」
フィーナ「だから、私…今とても不安で…だから…だからっ、さやかの『おまじない』…もう一度…」
さやか 「ふふ…今度はキスより凄いこと、しちゃうかもしれませんよ…?」
フィーナ「かまわないわ、この不安はちょっとやそっとじゃ治まりそうにないもの…」
さやか 「困りましたね〜、明日は早起きしなくちゃいけないのに…」
フィーナ「……駄目?」
さやか 「いいえ、フィーナ様がお望みなら……ちゅっ」
フィーナ「ん…」
さやか 「……」
フィーナ「……」
さやか 「フィーナ様……」
フィーナ「お願い…来て…さやか……」

− END −