8_5-166 名前: 流れSS書き ◆63./UvvAX. [sage] 投稿日: 2009/08/04(火) 01:26:35 ID:dqbBmX94

 まだ浅い眠りの中、温かくて柔らかくて良い匂いがして、抱いているだけで胎内に戻っ
たかのような安らぎを与えてくれる存在がうっすらと消えてゆく、肌寒さに似た喪失感で目
が覚める。
 「……麻衣?」
 「あ……」
 おぼろげな月明かりでほんのりと照らされる室内、素肌の上からバスタオルを巻いただ
けの姿で静かに立ち去ろうとしていた麻衣が振り返る。
 「ごめん、お兄ちゃん。起こしちゃった?」
 「いや、それは全然構わないけど、どうしたんだ?」
 「あ、あはははー」と照れ笑い「えっとね? その、だから…………なの」
 お手洗い、という部分は声には出さずに恥じらう麻衣。
 「あ……そ、そっか」
 「う、うん。そなんだ〜」
 えへへへ、と頬を赤らめながらぎこちなく笑みを交わす兄妹。
 「それじゃ、ちょっと行ってくるね? お兄ちゃんは先に寝てて良いから」
 「大丈夫、ちゃんと待っててやるから」
 妹のリアクションが余りに可愛い所為で、思わず苛めたくなってしまう達哉。
 「い、いいって! もう、恥ずかしいから寝ててよぉ〜!」
 「そんなこと言ってないで早く行けよ。結構危ないんだろ?」
 「あぅ、お、お兄ちゃんのイジワルぅ〜!」
 怒ったゾ、と上目遣いに唇を尖らせた顔が更に愛らしい。殆ど犯罪だ。
 「あはは、ごめんごめん。じゃあ俺は先に寝とくから」
 と言いつつも妹を置いて惰眠を貪る気などまるでない達哉。とりあえず目を瞑って待ち、麻衣
が戻って来たら寝惚けた振りで抱き締め直してやろうと考えながら、妹を気遣って部屋の明
かりに手を伸ばし……
 「あ……あぁーーーーっ!」
 「?」
 「おおおお、お兄ちゃんっ、電気付けちゃだめぇ〜〜〜〜っ!」
 「え?」
 (ぱちん)
 点灯された蛍光灯が照らし出す室内。うっすらと桃色に染まった麻衣の素肌。バスタオルの中
からスラリと伸びた足の付け根から、達哉が注ぎ込んだ白濁液に混じって朱い筋が内太股を伝っ
て垂れていた。



 「……お兄ちゃんってば、時々すっごくいじめっ子……」
 「面目ない」
 「うぅ〜」
 『お兄ちゃんの馬鹿ぁ、大っ嫌い!』と半泣きになりながら部屋を飛び出しながらも、処理を
終えたらしい麻衣は十数分後には達哉の部屋に戻り、真っ暗にして狸寝入りを決め込んでいた兄
の布団に潜り込んで胸元に身を寄せてから恨めしげに呟いた。
 「ほ、ほんとはね?」
 「う……うん」
 「いつもは、もうちょっと先なの。だから今日は平気かなって思ってエッチしたんだけど、お
兄ちゃんとのエッチが気持ち良すぎから……かな、早くなっちゃったみたい」
 すりすりすり、と兄の胸に頬を擦り付ける麻衣。
 「そ、そっか」
 一旦部屋に戻って着てきたらしく、そっと背中に回した達哉の手の平にサラサラした布地の手
触りが。
 「ね、お兄ちゃん。私、ヘンな臭いとかしてない……よね?」
 密着しているために血に匂いが気になるらしく、布団の中から顔を出した不安そうな瞳。その
背中を軽く叩きながら頭を抱き寄せ、髪の中に顔を埋め少し大袈裟に息を吸い込む達哉。
 「うん、いつもの麻衣の香りだ。良い匂いしかしないよ」
 「ほんとに? 良かったぁ」
 安心したようにギュッと抱きついてくる華奢な体。
 「それより大丈夫か? 女の子は、その…………大変なんだろ?」
 「ううん。お薬も飲んだし、私はそんなに重い方じゃないから」
 「そ、そっか……」
 こればかりは麻衣の言葉を信じるしかない。男には永遠に理解できない苦しみ。
 「……でも、ちょっとお腹が痛い……かな? だから、えっと……お兄ちゃんギュッてしてく
れながらがお腹を撫でてくれたら、すごく楽……かも……」
 「お、おう!」



 布団の中で麻衣が体の向きを変えると、彼女は背中から抱き締められる形となる。その細いウ
エストに両腕を回す達哉。
 「麻衣? えっと……」
 「ちょ、直接触っても平気だよ? ちょっと張ってるかも……しれないけど……」
 「じゃあ……」
 「うん」
 麻衣が寝間着の裾を捲り上げ、その中に下から手を差し込む達哉。散々体中をまさぐり合い、
手で舌で触れて味わって愛撫したというのに、初めてのシチュエーションの所為か妙にドキドキ
してしまうのは二人とも。
 ふにゅっ!
 (うあっ、プニプニだ!)
 (あ、あたたぁかい!)
 そして心拍数と体温が同時に跳ね上がる。
 「どう……かな?」
 「すごく気持ちいい……」
 重くなった下腹部に兄の温もりがゆっくり染み込んでくるようで、その心地よさにウットリと
目を閉じる麻衣。その程度で収まるものではないのだが、守られている安心感が物理的な不快感
を上回っているのだ。
 (生理……そうだよな。麻衣も子供じゃないんだし、セックスが出来るって事は子供を作るこ
とだって出来るんだよな)
 自分が撫でている妹の下腹部。その中に新しい命を宿し育てる器官が存在して、いまも息づい
ている。そんな当たり前の知識を改めて実感して、女体の神秘に感動する一方で達哉は己の責任
の重大さも今更ながら痛感し直していた。麻衣を恋人に選び、将来を誓い合うと言うことは夫婦と
して添い遂げるという意味でもあり、麻衣が望むのであれば二人の愛の結晶を作り守ってゆくの
も達哉の役目だ。そして、それらを成し遂げる覚悟がなければ麻衣と愛し合う資格など認められ
ないということでなり……
 (……妊娠……麻衣が、妊娠……)
 さっき見た妹の半裸姿。バスタオルにくるまった麻衣の太股を汚していたのは達哉自身が出し
た精液。あのドロドロの液体が、自分の性欲の象徴が麻衣の胎内に注がれ、麻衣の卵子と混ざる
と麻衣が妊娠する。ありたいていに言うと孕む。妹として何年も一緒に暮らしてきた少女の一番
奥まで自分の勃起を突き刺し、劣情を全部ぶちまけて孕ませる。



 (お兄ちゃん止めて! 今日は危ないの、本当に危ない日なの! ああいやっ、ダメダエダメ
ダメ許してお兄ちゃん! 私、妹なのにお兄ちゃんの精子で妊娠しちゃう! 兄妹なのにお兄ち
ゃんのザーメンで赤ちゃん孕んじゃうよぉ〜!)
 (ああ、お兄ちゃん大好き愛してる! お願いだから麻衣のお腹の中に出して? お兄ちゃん
のネバネバ精液で私の子宮をいっぱいにして欲しいの。だって小さい頃からずっとお兄ちゃんの
赤ちゃんが欲しかったんだもん。一人の女の子として妊娠させて? ううん、兄妹でも構わない
からお兄ちゃんの赤ちゃんの元を子宮にドピュドピュして妹の卵子を受精させて! お兄ちゃん
のエッチミルクで私のお腹をパンパンにして妹を孕ませてぇ!!)
 「……って、何考えてんだ俺は!?」
 自分の妄想に愕然としながら頭を振って劣情を振り払う達哉。麻衣の妊娠だけで、ここまで過
激というか破廉恥というか、とても他人には聞かせられない想像が広がるのかが自分でも不思議
というより怖くなってくる。もしかしたら勉強で疲れているのかも知れない、明日は麻衣も本調
子ではないだろうし、余計な心配をさせないためにも……
 「あの……お兄ちゃん、何だか苦しそうだけど大丈夫?」
 「え? あ、うん、大丈夫、なんでもないから!」
 どうやら妄想での興奮が麻衣にも伝わってしまったらしい。まったく生理中の妹に心配をかけ
るなんて最低な兄貴だなと達哉は再度自分を戒める。
 「だ、大丈夫だったら……良いんだけど。その、さっきからお兄ちゃんの手が胸に……」
 「へ?」
 「それから、硬いのが私のお尻……当たって……」
 「あ……!」



 (ああ、私ってば生理中なのになんで? お尻が熱いよぉ。胸が張っちゃってるの、お兄ちゃ
んに気付かれちゃったかも!?)
 いままでも生理の前後で悶々とすることはあった。本で調べてホルモンバランスが不安定にな
るからだろうという学説も知った。が、兄のペニスに股間を押し付け、そのまま擦りたくなるの
を懸命に我慢しなければならないほどに高まった事はなかった。きっと全身からエッチな匂いを
プンプン出して兄を困らせているに違いない。一緒の布団にくるまって抱き寄せられるまでは何
とも無かったというのに、やはりお腹を撫でて貰ったのが拙かったのだろうか?
 (ううぅ、ごめんなさい! ホントにエッチな妹でゴメンなさい、お兄ちゃん)
 心の中で必死に謝る麻衣だが、後悔先に立たずである。
 (でも、硬くなってるってことはお兄ちゃんも期待してるってことだし……)
 「えっと、お兄ちゃん、これ、どうしたら良い?」
 むぎゅ、と手探りで探し当てた兄の急所を絶妙の力加減で握ってみる。思った通り、達哉の肉
棒は今すぐにでも麻衣の体内に入りたがっているようだ。そのまま慣れた動きで小刻みに摩り遠
回しに達哉を煽る。
 「どうしたらって、言われても……」
 戸惑いながらも達哉は右手で妹の乳房を服の上から包み、左手でお腹を摩り、麻衣の手の中で
はピクピクと身悶え続けている。幸いなことに、もう後戻りが難しいほどに高ぶってくれてはい
るらしい。
 (うぅ、ちゃんと触ってくれないから、おっぱいが疼くぅ〜!)
 中途半端に触れられている感触が、もどかしさとなって乳房を内側から苛む。すっかり充血し
て硬く尖った乳首が生地に擦れてピリピリする。
 「お兄ちゃん、このままじゃ辛い……よね?」
 「で、でも麻衣は……」
 (そんなの気にしなくて良いって! 私だってシたいんだから〜!)
 「えっと、ほら、いまは……………入ってるから無理だけど……手とか……なら……」
 タンポン、とは流石に言えない。ついでにお腹の違和感も消えてくれないから口で受け止めた
ら戻してしまうかも知れない。よって残る選択肢は手しかないけが。
 「……本当に大丈夫か?」
 「う、うんっ! 全然平気っ!」
 (って、嬉しそうな声になってなかったよね今!?)



 この期に及んでも、やはり生理中に発情するような女の子と思われるのは嫌だ。兄の先端を今
すぐにでも(主に下のお口で)パックリと咥えたくなる衝動を抑えつつ、汗の滲む手の平で包ん
で愛撫を続ける。
 「じゃあ、頼むけど……辛くなったら言うんだぞ?」
 「う、うん。お兄ちゃんも、気持ち良かったら我慢しなくて良いからね?」
 兄に答えながら急いで下着を下ろして……いる最中にふと気がついた。
 (下ろしたって何も出来ないじゃない!)
 期間中は保護粘膜機能や免疫機能が不安定なので性器で受け入れるのは良くないということも
あるし、先に入っている用品を抜いて出血が再開でもしたら兄のを汚してしまうだろう。それど
ころか寝具まで再起不能になったりしたら、姉に叱られてしまうかも。
 (どどど、どうしよう?)
 「………麻衣?」
 「え? あ、うん、平気だよ。全然平気っ!」
 (これっぽっちも平気じゃないって! このままじゃ私が気持ち良くなれないよ〜!)
 達哉の怪訝そうな声はカウントダウン。これ以上焦らすと、妹に無理をさせているのではない
かと勘違い(別の意味では正解だが)をして手の中の勃起が萎えてしまう。そうなってしまうと
麻衣は一晩中悶々と体を火照らせていないといけない羽目に。
 (う、うぅ〜! こうなったら……)
 「お、お兄ちゃん? その……ほんとは胸、触りたい……よね?」
 下半身が期待できないなら上半身。意識を集中すれば胸へのペッティングだけでも満足できる
かも知れないと判断した麻衣。挿入無しとは言え、イケないよりはマシだろうという半ば捨て身
の決断である。
 「で、でも……」
 「おおお、お腹は全然大丈夫だから! お兄ちゃんの大きな手で、ね?」
 「……辛かったら言えよ?」
 小振りな麻衣の乳房は達哉の手の平にスッポリと収まるサイズ。両方の膨らみを同時に包み、
すっかり張った柔肉を解きほぐすようなソフトなタッチでの愛撫が始まる。



 「あっ……はぁんっ!
 普段なら物足りなささえ感じてしまう優しすぎな力加減だが、急所への刺激を欲していた麻衣
の体は歓喜し、嬌声を漏れる。
 「お兄ちゃん、もっとぉ〜!」
 更に力が加わり乳腺が圧迫されると、そこから発した静電気のような快感が全身の神経を駆け
巡って手足の先までピリピリ痺れさせる。思わず腰を振ってしまうと、トロトロと先走りで濡れ
た兄の先端部がお尻の谷間と擦れて
 「ひゃんっ!?」
 「うおっ!」
 揃って変な声を出してしまった。
 「お、お兄ちゃん。いまの……」
 「ごめん、わざとじゃないんだ!」
 「もしかして、気持ち良かったの?」
 (っていうか、悪くない……かも?)
 麻衣の方も汗で濡れていたお陰もあるが、熱い鬼頭がお尻を割り広げながら動く感触は予想外に
良かった。もう一度、握った手で角度を調整しながら尻肉で挟んでみると。
 「うっ!」
 (あ、びくびくってなった!)
 どうやら達哉も気持ちいいらしい。
 「気持ちいいの? じゃあ、もっと……はぁん!」
 お返しとばかりに指先で乳首を転がされ麻衣も快感に喘ぐ。
 「麻衣のも、すっごく尖ってるぞ?」
 「それはお兄ちゃんが……あうっ、ま、負けないもん!」
 兄の下半身にお尻を押し付け、猛然と揺さぶる麻衣。リズミカルに息を吐きながら、セックス
をする時のように前後に動かして責め立ててゆく。そして達哉の愛撫も次第に強気に、妹の乳房
から母乳を搾り出すかのように握り締めて来る。
 「お、おっぱい……おっぱい搾っちゃ駄目ぇ! そんなにしても、お乳でないのにぃ〜!」



「麻衣だって、そんなに動いたら……っ!」
 「あん、あはん! だってぇ、お兄ちゃんのが擦れて、熱ぅい!!」
 摩擦し合ってる所でも最も敏感な部位。普段は排泄にしか使わない窄まりに時折だが尿道口が
あたり、粘液を塗りつけられる度に括約筋がキュッと収縮する。粘膜に対して熱すぎる先走り液
への防御反応なのだが、これが膣内の動きも誘発する為に妙に気持ちがよい。なんだかイケナイ
遊びに目覚めてしまいそうな良さである。
 (でも、体が勝手に動くぅ!)
 いつの間にか麻衣は菊門を自ら抉ろとするかの如くに手で兄を引き寄せ円を描いて腰を振って
いた。もう自分でも何をやっているのか分からなくなりつつある。
 (ああ、お兄ちゃんのが膨らんで!)
 「麻衣、そろそろ!」
 「うん、良いよっ。このまま出して、熱いのをお尻にいっぱいかけて!!」
 ぎゅぎゅっと細い指で搾った瞬間、いままで一番熱い固まりが後ろの穴に打ち出される。そし
て硬直した達哉の指が偶然にも麻衣の乳首を握り潰して。
 「いっ…………くぅぅぅぅ〜〜〜〜っ!?」
 穴の周囲どころか内側まで灼け付くような熱さに浸食されながら、麻衣も達してしまった。数
時間前に何度も愛し合ったと思えないほどの量の精液が尚も降りかかってくる温かい感触に震え
ながら、満足した麻衣の全身から力が抜けてゆく。
 (……でも、これは絶体にダメだよぅ……)
 次は素股かパイズリにして貰おう、と薄れ行く意識の片隅で誓う麻衣であった。