8_5-142 名前: 流れSS書き ◆63./UvvAX. [sage] 投稿日: 2009/07/15(水) 06:00:12 ID:4y1rWZ/Z

 「うぐっ!?」
 どさっ、と小さな裸体が乱暴に突き倒される。両手を後ろ手に、口には猿ぐ
つわと上等そうな二本の手拭いで動きと声を封じられた少女は俯せになったま
ま畳の上を芋虫のように這いずって逃げようとするが、不自由な姿勢では満足
な距離を稼げるはずもなく、数メートルも進まない内に背後から華奢な足首を
掴まれ無理矢理に引き戻されてしまう。
 「あらあら、小さなお尻を見せびらかしちゃって。そんなに早く苛めて欲
しいのかしら?」
 「うーっ、うーっ!!」
 振り返った少女の瞳に映るのはサディスティックな笑みに歪んだ唇。女の言
うとおり、この姿勢では相手に下半身を掲げて『犯してください』と差し出し
ているのと変わらないが、他に逃れる方法がない以上は形振りなどは二の次で
ある。視界の片隅に鎮座する一張りの行灯が申し訳程度に灯す灯りでは到底足
りないほど広い暗闇の中、どれだけ先にあるのかも判らない部屋の端を目指そ
うと、少女は再び小さな膝で前に進もうと藻掻く、が。
 「はい、そこまでね〜?」
 足首を解放した手が、今度は手首を束縛している手拭いの結び目を掴み、圧
倒的な力で引き戻す。二人の身長差は倍近く、少女はあっという間に胸を突き
出す膝立ちの格好に。
 「あなたみたいな可愛らしい子が必死になる姿、とっても素敵よ。特にそれ
が無駄な足掻きなら尚更ね?」
 女の腕力であれば片手でも軽々と少女の体重を支えることも出来る。残った
片手の細長い指を自らの口に含んだ女は、ピチャピチャと聞こえよがしに大き
な音を立てながら舌を使って大量の唾液を絡みつかせ、その指で殆ど膨らんで
いない少女の胸を背後から弄び始めた。
 「っ……!?」
 「どう? ヌルヌルの手で弄られるの、気持ちいいでしょう?」
 少女の耳元に口を寄せ、不気味なほど甘い声で囁きながら幼い乳輪と乳首に
生暖かい唾液を塗りつけてゆく女の指。後ろから抱きすくめるような格好にな
った事で、豊満に加え加虐による興奮で張った大きな生の乳房が少女の後頭部
に押し付けられる。或いは己の発育を誇示して少女の更なる羞恥を煽っている
のか、女は更に体を密着させてくる。



 水底を思わせる淡い光り明かりの室内。少女と女の息遣いと湿っぽい温もり
だけが二人を包んでいる。ぽたり、ぽたりと時折畳に落ちる滴りは、汗なのか
涙なのか愛液なのか。
 「ほぉら、もう硬くなってきた。こんなに小さくても気持ち良くなっちゃう
なんて、可愛い顔をして随分と感じやすいのねぇ?」
 「っ!」
 ほんの申し訳程度の皮下脂肪しかのっていない、乳房とも呼べない膨らみの
中央で、女の指先でクリクリと転がされている方の乳首だけが濡れ光りながら
徐々にではあるが隆起し始めていた。体格相応の成長しかしていない胸部の中
で先端部だけが同性の唾液にまみれつつ不自然にツンと尖ってゆく様は、その
インモラルさ故に淫靡で艶めかしい。
 「ねぇえ、どうしたらこんなに嫌らしいオッパイになるの? 毎日毎晩自分
でイタズラして気持ち良くなってるの? それとも誰かに触らせて悦んでるの
かしら? どっちにしても淫乱な子よねぇ?」
 「う……うう、ううっ……」
 悔しいが恥ずかしいが体の反応は否定できない事実だ。細く柔らかい指先で
撫でられ、転がされ摘まれる度に薄桃色の先端部はジンジンと痺れ熱く盛り上
がってゆくばかり。口では罵りながらも女の指は優しく、こそばゆさと痛みの
間を巧みに擦り抜けて少女の性感帯に快楽だけを送り込んでくる。涙と嗚咽を
漏らす少女の心の片隅に「もっともっと」という悪魔の声を呼び起こしてしま
うど的確に、女は少女の内から官能を引き出してゆく。
 「……んふぁうぁ……んふ……うぅ〜……!」
 「うふふ、本当に可愛い声。ねぇわかる、貴女の汗が甘ぁ〜い香りになって
きてるの? もっと沢山可愛がってくださいって、私にお願いしてるのよ?」
 絶妙な力加減で摘んだ乳首をクイクイ引っ張ると、まるで操り人形のように
小さな体がプルプルと震える。絶望感と快感とで少女の抵抗が弱まってきたこ
とを確認した女は、細い手首を拘束していた手も前に回し、もう片方の乳首も
同様に、しかし意図的にタイミングをずらしながら交互に愛撫し始める。更に
加わった快感の波に溺れる寸前の少女に噛まされた猿ぐつわは多量に分泌され
た唾液で変色し、涙で潤んだ大きな瞳に宿る理性の光りも弱まってきている。
ふらふらと揺れる上半身は、今にも背後の裸体にしなだれり全てを委ねてしま
いそうにも見える。



 「じゃあ、先ずはオッパイだけでイカせてあげようかな?」
 少し力を入れすぎただけでも表面の薄皮が裂けて血が滲み出しそうな淡い色
の幼い乳首。その両方に爪を立てられた瞬間に少女が感じたのは確かに苦痛だ
ったはずだが、同時に耳の中に侵入してきた生暖かい舌が神経中枢を混乱させ
高められていた刺激を欲していた躰は苦痛を歓喜を以て受け入れ……
 「んくっ、んーーーーーーーーーーんっ!?」
 限界まで目を見開き、全身を硬直させながら少女は痛感で一気に達してしま
った。なおも食い込み続ける爪の強さに操られるように数回、四肢を痙攣させ
た後に女の腕の中に崩れ落ちてしまう。
 だが、それで満足してくれるほど女は甘くも淡泊でもない。こくり、と軽く
喉を鳴らして唾を飲み込んだ女は、朦朧としつつ肩で息する少女を畳の上に俯
せに横たえると力の抜けきった足を両手で割り開き、露わとなった無毛の股間
へと右手の人差し指を射し込んできた。
 「んく……んん……んふぅ……」
 未だ異物を受け入れたことのない幼い生殖器は汚れを知らない白い貝のよう
に固く閉じているが、フニフニと柔らかい恥丘の割れ目に細長い指を沈めると
中に蓄えられている熱い蜜が果汁のように次々と沸き上がり、指を濡らし畳へ
と垂れてゆく。指先で清らかな泉源をノックするだけでヌチャヌチャと卑猥な
水音を立ててしまうほど、少女の中は潤っている。
 「ホントにイヤらしい子。いくら嫌がる振りしても、上のお口も下のお口も
こんなに涎でベトベトにしてるじゃない。縛られたままこんな格好で好き勝手
に弄られて畳に染みを作っちゃうくらいに濡れるなんて、淫乱を通り越して発
情した動物並みだわ。気持ち良くしてくれるだったら相手なんて誰でも……う
うん、ナニでもいいんじゃないの?」
 引き抜いた指に絡みついた透明な粘液を薄ら笑いで確かめた後、口に含んで
舌の上で転がす女。が、まだ絶頂の余韻から抜け出していない少女は寝息にも
似た呼吸を繰り返すだけで何の反応も示さない。透明な愛液でトロトロに濡れ
た秘裂も今は綺麗に閉じている。
 「……随分と良い度胸をしてるじゃない……」
 女の顔から初めて嘲笑が消え、拗ねたように怒ったように眉をつり上げなが
ら少女を見下ろす。そしてその視線は、熟し切る前の硬さを残した白桃のよう
な剥き出しの臀部に注がれて。



 にゅちょっ!
 「っ!?」
 唐突に有り得ない場所から感じた有り得ない感触に、少女の全身の産毛が逆
立った。肌触りの良い畳で頬を擦りながら苦心して首を曲げた少女と、肉付き
のない少女の尻肉を強引に割り開き顔を埋めた女の視線が絡み合う。
 「ーーーーーっ!!」
 少女の顔が青ざめたのを確かめた女の目が再びサディスティックな形に細め
られ、そのまま問答無用で舌を使い始める。
 「っ! っ! っっーーー!!」
 後ろ手に縛られ不自由な姿勢のまま、釣り上げられた白魚のように跳ねて逃
げようとする少女の不浄の場所。いままで使用したことがないのではないかと
思えてしまうほどに白く小さな窄まりを女の舌が力任せに抉り削り熱い唾液を
塗りつけてゆく。先程までの快楽を引き出す動きではなく、一方的に貪る舌使
いに恐怖すら感じてしまう。
 「あらあら、急にを入れちゃって。そんなに舐められるのが恥ずかしい
のかしら、お尻の穴を?」
 掴んだ手を離さないまま、唾液でドロドロになった排泄口を親指で愛撫し見
つめながら女が舌なめずりをする。これ以上の陵辱は耐えられないとばかりに
キュッと窄まったアナルだが、いつまでも括約筋を緊張させ続けては居られな
いと踏んでいる女は焦らない。
 「ねぇ知ってる? 子供ってお尻の穴が一番感じるらしいのよねぇ? だと
したらぁ、オッパイもアソコも貧相な割に大人顔負けにエッチな貴女のお尻の
穴って、どれだけ気持ち良くなっちゃうのかしらね?」
 そうして再び少女の肛門に口付けすると、たっぷり唾液を含ませた舌先で放
射線状の皺の一本一本を愛撫してゆく。固く目を閉じ歯を食いしばって侵入を
拒み続ける少女のアナルは、早くも小刻みに震え弛緩し始めている。
 「もう駄目? こんなに早くヒクヒクしちゃうなんて、実はお尻の穴も苛め
て欲しかったの? それとも自分でイタズラして気持ち良くなれるのを知って
るのかしら?」
 もう抗議の呻き声も抵抗する様子もない。これ以上責めてマグロになっては
面白くないと判断したのか、女は唇の矛先を肉付きの乏しい双丘に移し細かく
啄みながら右手の平で少女のふっくらとした女性器を包み込んで、そっと摩る。



 排泄器官への責めが止んで幾分でも安堵したのか清楚な佇まいの秘唇の奥、
ぴったりと閉じた隙間からは更に粘度を増した快楽の証が滾々と沸き上がり、
僅かに動かすだけで女の手はあっという間に濡れてしまう。
 「あ……ふ……くぅん……ふぅ……」
 微弱な快感を与えられ、もっと頂戴と言いたげに少女の腰が揺れ始める。半
ば無意識に女の方へと下半身を差し出し自分から女の手に恥部を擦り付けて性
欲を満たそうとするが、女は少女のうねりを受け流して応じようとしない。代
わりに舌を小刻みに動かしガードが甘くなりつつある少女の体内へと徐々に侵
入してゆく。
 (と言っても、いきなり指は無理……よね?)
 かなり弛んできたアナルは尖らせた舌程度なら押し込めそうなほどに柔らか
くなってはいたが、強引に押し入ったところで相手を悦ばせられるとは思えな
い。そもそも倒錯的な快楽で羞恥を煽るのが目的なのだし、今日の所は排泄器
官を舐められながらイッてしまう程度で許してやることにする。
 (その代わり、ちゃんとお尻でイッて貰うからね?)
 「ひぐっ!?」
 次の瞬間、直腸内に灼け付くような熱さを加えられ、疲労と快感で朦朧とし
ていた少女は無理矢理に正気に戻された。トロトロと体の内側に流し込まれて
くる半粘液状の熱い液体は他人の唾液。無抵抗になったのを良いことに体内へ
の侵入を果たした女の舌先がうねり、女の口内温度そのままの熱が排泄器官の
内側でどんどん広がってゆく。
 「んーっ、んーーーーーーんっ!!」
 その余りに異様な感触に怯み力が完全に抜けた一瞬を見計らったようにヌル
ヌルの舌が更に押し入ってきて腸内を舐め始めた。もっとも敏感な腸内粘膜を
無数のツブツブで擦られ愛撫され悪寒にも似た何かが背筋を駆け抜けてゆく。
 「んんんーーーーんっ!?」
 生殖器官と呼ぶには小さく幼すぎる女陰全体を手の平でそっと包まれ、強張
りを解きほぐすかのような優しさで揉まれては為す術はない。もとより余力も
残っていなかった括約筋は、性交に慣れた女性器と変わらぬ緩さで同性の舌を
受け入れ、外部からの如何なる異物の侵入も許したことがない筈の不浄な排泄
口も、柔らかく濡れた舌の抜き差しから疼くような何かを感じ始め、それが何
なのか少女自身が理解……いや認めるよりも前に彼女を先程感じた以上の高み
へと有無を言わさず押し上げ……



 「……全部終わってから言うのも、正直どうかと思うけど……」
 二人で湯浴みを済ませ、綺麗に清められた小さな体を丸ごとバスタオルに包
みゴシゴシと揉み擦りながら呆れた口調で呟く桐葉。
 「こういう性欲の発散の仕方は、余り褒められたことでは無いと思うの。百
歩譲って徐々にエスカレートするのは仕方ないとしても、せめてもう少し方向
性っていうか根本的な部分を見直した方がいいんじゃないかしら?」
 「黙れ、嬉々として辱めておったお前にだけは言われとぉないわ! それも
あんな不浄な場所を淫らな音を立てて啜るなど信じられん! 確かに縛っても
良いとは言ったが、まさかあんな……」
 「でも気持ち良かったでしょ、おしっこしちゃう位に?」
 「……う……ぐ……!」
 「もっとも、そんなに珍しい物でもないのよ? あなただって、お稚児さん
の話は良く聞いたと思うけど、近頃じゃ女の子でも避妊……えっと身籠もるの
が嫌でお尻を使うって本で読んだもの。」
 「ま、まことか!?」
 「こんなことで嘘を教えても仕方ないでしょ? だから別にお尻の穴を舐め
回されて気をやっちゃうのも……はい、こっち向いて」
 バスタオルの中から出てきた子供のような柔肌に、今度は甲斐甲斐しく浴衣
を着せる桐葉。傍目には従者と言うより保護者である。
 「そ、そうか、最近では良くあることか」
 「安心した?」



 「あ……いや、しかし……その、嘆かわしいばかりだ。最近の人間共は、子
は宝という言葉すら知らぬのか? れっきとした伴侶がおると申すのに、子作
りもせぬとは情けな……」
 「ちなみに貴女は男の子じゃないし、私も殿方ではないのだけどね?」
 「ぐ……うぬぬぬ……!」
 「だから最初の話に戻るけど、貴女ももう少し……」
 「も、もう良い! 下がれ!!」
 プイと横を向いて拒絶する様子は丸っきりの駄々っ子だが、こうなってしま
っては何を言っても聞く耳持たずなのは長年の経験で理解している。落胆の溜
息を漏らしながらも、それから最後まで着付けを済ませた桐葉は何も言わずに
幼馴染みから離れた。
 「それじゃ、また思い付きで変な命令されて妙な遊びに付き合わされても
困っちゃうから早々に退散させて貰うわ。余計なお世話だと思うけど、今晩は
少し冷えるみたいだし、ちゃんと髪が乾いてからお布団に入らないと風邪引い
ちゃうから気をつけてね」
 「あ……」
 これで用は終わった、とばかりに襦袢だけを羽織った桐葉の姿が薄暗がりに
中へと溶けて消えてゆく。
 「ま、待て、気が変わったぞ! 待たぬか、こら!!」
 「うん、なぁに?」
 やっぱりね、と余裕の目で振り返り足を止める桐葉。
 「お、お前は今晩の伽だ。今宵は冷えると申すし、いまから湯婆を用意させ
るのも億劫だから朝まで代わりになれ! だから何を気味の悪い薄笑いなど
しておる! さっさと夜具を暖めぬか!!」
 「はいはい、仰せのままに」
 心底悔しそうな視線を背中に浴びつつ、桐葉は相変わらずの微笑みを浮かべ
たまま無駄に大きく高価そうな布団に先に潜り込んだ。