8-377 名名前: カレンの孤独な夜 [sage] 投稿日: 2008/12/07(日) 00:54:23 ID:KNPfvfCk

午前二時。草木も眠る丑三つ時。
そのくらいの時間までカレンの仕事はあった。
フィーナ姫のホームスティの関係で、
カレンの仕事量はいままでよりも増えていたのである。
さすがのカレンも帰る頃にはくたくたに疲れ果てていた。
けれども、明日も早い。
そこで、帰宅したカレンはシャワーを浴びて眠ることにした。
 まず、首にかかっているブローチを外す。
そして、寝室に帽子を置いたカレンは風呂場に向かった。
そこでカレンは自分の眼鏡を洗面台の棚の中におく。
 カチャ、カチャッ
次にカレンは腰のベルトに手を掛け、それを外す。
また、一つ、一つ、制服のボタンを外す。
その辺はカレンの几帳面さだろう。
そして、ボタンを最後まで外し終えた後
カレンは胸をはだけさせた。
そして、腕を袖の中から一本づつ抜いていく。
その後カレンは、スカートから足を抜く。
カレンの制服はワンピースになっているのである。
鏡に映る下着一枚の自分。
下着の色は黒であった。
カレンは鏡の中の自分の小ぶりな胸を見つめてため息をつく。
実はカレンの数少ないコンプレックスである。
飲み友達のさやかのモノが立派なことがそれにさらに拍車をかける。
ムニュ ムニュ
少し揉んで見る。
やはり大きくなる気配は無い。
軽く欝になりながら、カレンはブラのホックを外す。
そしてショーツを下ろし、洗濯機に入れる。
今のカレンは、全裸である。
まぁ、誰も見ている人はいないのだが。
スタイルがコンプレックスとはいえどもカレンのスタイルは悪くない。
むしろいいほうである。
胸は小ぶりとはいえ形はいい。
それに引き締まったヒップに魅力を感じる男性は多い。
とは言えどもカレンの厳格そうな雰囲気から、声をかけてくる男はあまりいないのだが。



服を着てないことに肌寒さを感じたカレンは早くシャワーを浴びることにした。
これが風呂ならまだ風呂場は温かかっただろうが、シャワーではそうはいかない。
ため息をつきながら、カレンはスポンジで体中に石鹸をぬりたくる。
まずは右腕…。そして左腕。そして、上半身。
コンプレックスに思っている胸の周りには特に入念に石鹸を塗りたくりながら……。
つぎは意図してないにしろ、悩ましげな姿勢をとって右脚と左脚に石鹸を塗りたくる。
今のカレンは一番大切なところのみが丸出しというとてもいやらしい状態である。
まぁ誰に見せるわけでもなし、カレンは全く気づいていないだろうが。
最後にカレンは下半身に石鹸を塗りたくる。
それは必然的に大切なところに指が触れてしまうことでもある。
少しだけ、女の喜びを感じてしまう。
だがカレンはその欲求を固い意思で振りほどいた。
こうして、カレンの一糸纏わぬ体を石鹸の泡が優しく包みこむ。
(早くシャワーを浴びたい。)
そう思ったカレンはシャワーのつまみを回す。
そこからシャァァっと音を立ててお湯が出る。
温かくてとても気持ちいい。
まるで日々の疲れが洗い流されていくようだった…。
カレンにきっちりと纏わり着く泡を洗い流すお湯の流れ。
胸が、お尻が、そして大切な部分が、お湯の流れによって露になっていく。
右腕、左腕も同様にして流す。
すると、お湯を浴びていない部分が途端に寒くなる。
(……)
寒気を感じたカレンは、自分の胸にシャワーを当てる。
それもかなり念入りに。
それはまるで、大きくなりますようにと願掛けをしているようでもあった。
願掛けが終わると今度は寒さに晒された秘所が疼く。
そこでカレンは恥じらいを感じつつも、秘所にシャワーを当てた。
真面目なカレンとはいえども、若い女性である。
カレンもまた自分の体を持て余し、そして扱いに困っていたのである。
秘所を刺激するお湯が気持ちいい。
胸を刺激する寒さもカレンになんとも言えない快楽を与えていた。
シャァァァァァァ
そこには、シャワーの音だけがした……。
そこでカレンは我に帰る。
(あぁ、なんということを……)
そしていやらしいことをしていた事で自己嫌悪に陥る。
シャワーから出たカレンは下着をまずは履くことにした。
キュッ
つり上げられるショーツ。
カチャ
取り付けられるブラのホック。
そして、カレンは寝巻きに着替えることにした。
床にあるのは可愛らしいペンギン模様の寝巻き。
しかもスレンダーなカレンの体には少し大きすぎるようだった。
心なしか、カレンは嬉しそうであった。
当然、奥手なカレンがこんなものを一人で買えるはずが無く
友達のさやかと買い物に行ったときに彼女が選んだものである。
カレンは表面上、嫌がったが内心は満更でもなかったようである。
さやかもそこまで見抜いて買ったわけなのだが。
(これはあくまで勿体無いから着るわけで……、さやかにも悪いし……、)
自分の心に言い訳をするカレン。
実に微笑ましい光景であった。



 数分後、早く寝るためにベッドに入るカレン。
明日の朝も早いのである。
(早く寝ないと…)
だが、彼女の意思に反して体はなかなか眠れないようであった。
そしてさきほどのことを思い出すカレン。
心で押さえつけても体は正直なのである。
(ダメ。そんなことを思っては!!)
でも理性で無理に押さえつけようとするカレン。
だが、時間だけが無駄に過ぎていく。
明日は早いのに……。
だが、その焦りが睡眠を妨げるのである。
(早く寝るためだし……、ちょっとだけなら……、)
カレンの心に迷いが生じる。
そのときである。
偶然にも彼女の太ももが秘所にあたる。
(!!)
カレンはいいようもない快楽に襲われる。
(ちょっとだけ……、ちょっとだけ……、)
そう思ったカレンは寝巻きの下にある自分のショーツに手を当てた。
そしてほんの少しだけ掻いてみる。
(はうんっ!!)
微量な、快楽という名の電流が彼女の体を駆け抜ける。
(もっと……)
後戻りのできなくなったカレンは、もっと大胆に掻き毟ってみることにした。
そう。あの柔らかい手で、少しずつ、だんだん大胆に。
(あぁっ、はぁっ、はぁっ)
秘所だけでは飽き足らないのか、胸も揉みだすカレン。
もう、彼女には自分を客観的に見ることはできなかった。
(あっ、あっ、あぁっ!!)
限界を超えてしまったカレンはとうとう潮を吹いて果ててしまった。
(どうしよう?またシャワーを浴びるべき?)
そう一瞬だけ思ったカレンは、溜まっていた疲れで
まるで気絶するように眠ってしまった。
満足したかのような彼女の寝顔はいつもの厳格な彼女の顔とは違い、
とても無防備で可愛いものであった。
そして……、とても幸せそうであった。

おやすみ、カレン。

また明日……。

カレンはまた明日も月と地球の為に。
また、フィーナ姫の為に。
頑張って働くのであった。