7-693 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/01/17(木) 10:58:22 ID:NMpk/jdN

 夜遅くまでかかって政務を片づけ、フィーナがようやく寝室へ戻ると、ベッ
ドには既に男が全裸で待っていた。
「そう。今日はあなただったのね」
「はい」
 穏やかな笑みを浮かべる男の前でフィーナは悠然と夜着を脱ぎ、白い裸身を
露わにした。賛美の視線をたっぷり浴びてからベッドへあがり、愛を交わしは
じめる。
 男はフィーナの“側室”のひとり。
 女系である王国の血筋を絶やさぬよう、女王は何人も、選りすぐりの男をは
べらせている。血筋といっても、月人である必要はなく、優秀ならばその出身
は問わない。現に今交わっている男は地球からここまで昇ってきた。
 数多くいる側室のなかでもこの男はフィーナのお気に入りだ。肉体の相性が
よいうえに、スタミナ抜群で何回戦もこなせる。性欲旺盛なフィーナを十二分
に満足させることができる。
 情欲が昂った女王は牝犬のポーズをとった。男は豊臀を抱えこみ、奥深く貫
く。牝の淫声が響くなか、腰の往復が加速していき、鈍い呻きをあげて大量の
スペルマが迸った。
 たっぷりと精を注がれた心地よさに浸りながら、フィーナは思う。
 遠い過去、自分と同じ名の女王は、地球人の男と結ばれて、二つの星の国交
を完全に復活させた。そのときはまだ一夫一妻が当たり前だった。
 だが時代が流れ、王家だけでなく国民も女系が普通となり、一妻多夫制度が
確立している。もっとも王家のように“側室”を持つのではなく、男が自由に
女と交わり、子をなした女が家を持ち、母子家庭を国がサポートする。
 現女王フィーナの元には、優秀な男が我こそはと側室入りを希望し、厳選さ
れた男がこうしてフィーナの夜の相手となる。
(いろんな男とセックスできる喜びを知らずにいたなんて、ご先祖様も可哀相
なこと)
 艶笑するフィーナは昨日のプレイを思い浮かべ、今のセックスに満足し、明
日の男を楽しみにする。
 だが夜はまだこれから。この男とのセックスもこれからが本番だ。硬いまま
でいる男根にむしゃぶりつき、今度は上にまたがって、淫欲の赴くままに腰を
まわして貪りはじめた。